JPH08193217A - ガス・油冷却式真空炉 - Google Patents
ガス・油冷却式真空炉Info
- Publication number
- JPH08193217A JPH08193217A JP2337095A JP2337095A JPH08193217A JP H08193217 A JPH08193217 A JP H08193217A JP 2337095 A JP2337095 A JP 2337095A JP 2337095 A JP2337095 A JP 2337095A JP H08193217 A JPH08193217 A JP H08193217A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- gas
- oil
- product
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Furnace Details (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 真空加熱室とガス冷却室と冷却油槽を備えた
ガス・油冷却式真空炉において、ガス冷却中に冷却油が
飛散して処理品に付着したり、冷却油が無用に加熱され
るのを防いで、処理品の品質を向上させる。 【構成】 真空加熱室1の開閉扉3前にガス冷却室2が
形成され、該ガス冷却室2の下に冷却油槽4を設けてな
るガス・油冷却式真空炉において、該冷却油槽4を被う
開閉シャッタ22を設けガス冷却室2が該冷却油槽4か
ら仕切られるようにした。
ガス・油冷却式真空炉において、ガス冷却中に冷却油が
飛散して処理品に付着したり、冷却油が無用に加熱され
るのを防いで、処理品の品質を向上させる。 【構成】 真空加熱室1の開閉扉3前にガス冷却室2が
形成され、該ガス冷却室2の下に冷却油槽4を設けてな
るガス・油冷却式真空炉において、該冷却油槽4を被う
開閉シャッタ22を設けガス冷却室2が該冷却油槽4か
ら仕切られるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空加熱室にガス冷却室
と冷却油槽が付設されたガス・油冷却式真空炉に関する
ものである。
と冷却油槽が付設されたガス・油冷却式真空炉に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】真空加熱室とガス冷却室と冷却油槽を組
み合わせてなるガス・油冷却式真空炉は、真空加熱室か
ら抽出した処理品を冷却油槽に浸漬して急冷した後、該
処理品をガス冷却室にてハンドリング可能な温度となる
まで冷却するようにしている。
み合わせてなるガス・油冷却式真空炉は、真空加熱室か
ら抽出した処理品を冷却油槽に浸漬して急冷した後、該
処理品をガス冷却室にてハンドリング可能な温度となる
まで冷却するようにしている。
【0003】また、処理品の鋼種によって例えばダイス
鋼では冷却油槽を使うことなくガス冷却のみで熱処理を
行うようにしている。
鋼では冷却油槽を使うことなくガス冷却のみで熱処理を
行うようにしている。
【0004】ところで、従来のこの種のガス・油冷却式
真空炉では、ガス冷却時にファンによって冷却ガスを高
速で処理品に吹当て冷却効率を高めるようにしている
が、そうすると、該ガス冷却室の下に設けられている冷
却油槽の油面が波立ち、飛散した油がガス冷却室の処理
品に付着し、該処理品を変色させるという問題があっ
た。
真空炉では、ガス冷却時にファンによって冷却ガスを高
速で処理品に吹当て冷却効率を高めるようにしている
が、そうすると、該ガス冷却室の下に設けられている冷
却油槽の油面が波立ち、飛散した油がガス冷却室の処理
品に付着し、該処理品を変色させるという問題があっ
た。
【0005】また、真空加熱室から抽出された高温度の
処理品からの輻射熱により冷却油槽の油が加熱され、油
中に混入していた水および空気が蒸発し、ガス冷却室を
汚染するおそれがあるため、処理品を酸化、或いは変色
させる原因となるものであった。
処理品からの輻射熱により冷却油槽の油が加熱され、油
中に混入していた水および空気が蒸発し、ガス冷却室を
汚染するおそれがあるため、処理品を酸化、或いは変色
させる原因となるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の
ようにガス冷却室の下に冷却油槽が設けられたガス・油
冷却式真空炉においてガス冷却時に発生する上記のよう
な諸問題を解決しようとするものである。
ようにガス冷却室の下に冷却油槽が設けられたガス・油
冷却式真空炉においてガス冷却時に発生する上記のよう
な諸問題を解決しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明のガス
・油冷却式真空炉は、冷却油槽とガス冷却室との間に開
閉シャッタを設けてなることを特徴とする。また本発明
は、真空加熱室の開閉扉前にガス冷却室が形成され、該
ガス冷却室の下に冷却油槽を設けてなるガス・油冷却式
真空炉において、該冷却油槽を被う開閉シャッタを設け
ガス冷却室が該冷却油槽から仕切られるようにしたこと
を特徴とする。さらに本発明は上記ガス・油冷却式真空
炉において、開閉シャッタが水平にスライドすることに
より開閉動することを特徴とする。
・油冷却式真空炉は、冷却油槽とガス冷却室との間に開
閉シャッタを設けてなることを特徴とする。また本発明
は、真空加熱室の開閉扉前にガス冷却室が形成され、該
ガス冷却室の下に冷却油槽を設けてなるガス・油冷却式
真空炉において、該冷却油槽を被う開閉シャッタを設け
ガス冷却室が該冷却油槽から仕切られるようにしたこと
を特徴とする。さらに本発明は上記ガス・油冷却式真空
炉において、開閉シャッタが水平にスライドすることに
より開閉動することを特徴とする。
【0008】
【作用】ガス冷却時に開閉シャッタを閉じることにより
冷却油槽がガス冷却室より遮断され、互いの悪影響を受
けないで使用できる。
冷却油槽がガス冷却室より遮断され、互いの悪影響を受
けないで使用できる。
【0009】
【実施例】次に図面と共に本発明の一実施例を説明す
る。図1にこのガス・油冷却式真空炉の全体の縦断面、
図2にそのAーA線断面を示す。図中1は真空加熱室、
2は該真空加熱室1の開閉扉3前に形成されたガス冷却
室、4は該ガス冷却室2の下に設けられた冷却油槽であ
る。真空加熱室1は真空ポンプ(図示せず)に継げられ
た耐圧性容器5内に断熱壁6によって囲って発熱体7が
設けられ、該断熱壁6内に処理品8を昇降台9に乗せて
支持できるようにしている。10は該昇降台9を昇降さ
せるシリンダである。開閉扉3は該真空加熱室1を気密
に閉塞し得るものでシリンダ11の作動により昇降動し
該装入口を開閉させる。
る。図1にこのガス・油冷却式真空炉の全体の縦断面、
図2にそのAーA線断面を示す。図中1は真空加熱室、
2は該真空加熱室1の開閉扉3前に形成されたガス冷却
室、4は該ガス冷却室2の下に設けられた冷却油槽であ
る。真空加熱室1は真空ポンプ(図示せず)に継げられ
た耐圧性容器5内に断熱壁6によって囲って発熱体7が
設けられ、該断熱壁6内に処理品8を昇降台9に乗せて
支持できるようにしている。10は該昇降台9を昇降さ
せるシリンダである。開閉扉3は該真空加熱室1を気密
に閉塞し得るものでシリンダ11の作動により昇降動し
該装入口を開閉させる。
【0010】ガス冷却室2には処理品8をシリンダ12
の作動により昇降動可能に支持するハンガー13が設け
られている。そして図2に示したように該処理品8に向
けて一対のファン14が設けられていると共に、水冷式
のクーラ(熱交換器)15が設けられ、該ファン14を
夫々モータ16により回転動させることで該ガス冷却室
2内の冷却ガス(窒素ガス等の不活性ガス)を矢印で示
したように循環させ処理品8に吹付けられるようにして
いる。また冷却油槽4には焼入油が貯留されている。1
7は該冷却油槽4中の焼入油を循環させるアジテータを
示す。また、18はガス冷却室2に設けられた処理品装
入抽出用の開閉扉であり、19は該開閉扉を昇降動させ
るシリンダを示す。該ガス冷却室2の外部には処理品8
を該ガス冷却室2および真空加熱室1中に装入・抽出す
るため長手のフォーク20を有した装入・抽出車21が
備えられる。
の作動により昇降動可能に支持するハンガー13が設け
られている。そして図2に示したように該処理品8に向
けて一対のファン14が設けられていると共に、水冷式
のクーラ(熱交換器)15が設けられ、該ファン14を
夫々モータ16により回転動させることで該ガス冷却室
2内の冷却ガス(窒素ガス等の不活性ガス)を矢印で示
したように循環させ処理品8に吹付けられるようにして
いる。また冷却油槽4には焼入油が貯留されている。1
7は該冷却油槽4中の焼入油を循環させるアジテータを
示す。また、18はガス冷却室2に設けられた処理品装
入抽出用の開閉扉であり、19は該開閉扉を昇降動させ
るシリンダを示す。該ガス冷却室2の外部には処理品8
を該ガス冷却室2および真空加熱室1中に装入・抽出す
るため長手のフォーク20を有した装入・抽出車21が
備えられる。
【0011】しかしてこのガス・油冷却式真空炉は冷却
油槽4の油面を被うように一対のステンレス製スライド
板からなる開閉シャッタ22がシリンダ23の作動によ
り水平にスライドし得るように設けられ、ガス冷却室2
と冷却油槽4とを随時仕切し得るようにしている。この
ため、ダイス鋼のような油冷却を要しない処理品では、
該開閉シャッタ22を閉状態として開閉扉3を開け真空
加熱室1から高温度の処理品8を抽出しハンガー13上
に乗せてファン14,クーラー15を作動させ該ガス冷
却室2内で該処理品8をガス冷却する。そのとき、冷却
油槽4は開閉シャッタ22により被われているので冷却
ガスの風勢が該開閉シャッタ22により遮断され油面が
波立つことなく、また処理品8の輻射熱もこれにより遮
断されるので冷却油槽4が加熱されることなく油温を上
昇させて水分,空気等を蒸発させることもない。このた
めガス冷却時における処理品8の酸化,変色等を防止し
得る。
油槽4の油面を被うように一対のステンレス製スライド
板からなる開閉シャッタ22がシリンダ23の作動によ
り水平にスライドし得るように設けられ、ガス冷却室2
と冷却油槽4とを随時仕切し得るようにしている。この
ため、ダイス鋼のような油冷却を要しない処理品では、
該開閉シャッタ22を閉状態として開閉扉3を開け真空
加熱室1から高温度の処理品8を抽出しハンガー13上
に乗せてファン14,クーラー15を作動させ該ガス冷
却室2内で該処理品8をガス冷却する。そのとき、冷却
油槽4は開閉シャッタ22により被われているので冷却
ガスの風勢が該開閉シャッタ22により遮断され油面が
波立つことなく、また処理品8の輻射熱もこれにより遮
断されるので冷却油槽4が加熱されることなく油温を上
昇させて水分,空気等を蒸発させることもない。このた
めガス冷却時における処理品8の酸化,変色等を防止し
得る。
【0012】また、油冷却を必要とする処理品の場合
は、シリンダ23の作動により開閉シャッタ22を開か
しめ、真空加熱室1から抽出した高温度の処理品8をハ
ンガー13に支持しシリンダ12により該ハンガー13
を下降させて該処理品8を冷却油槽4中に浸漬すること
により急冷し得る。
は、シリンダ23の作動により開閉シャッタ22を開か
しめ、真空加熱室1から抽出した高温度の処理品8をハ
ンガー13に支持しシリンダ12により該ハンガー13
を下降させて該処理品8を冷却油槽4中に浸漬すること
により急冷し得る。
【0013】なお開閉シャッタ22を水平にスライドさ
せ開閉動するようにしたことにより、ガス冷却室2内空
間を専有することなく省スペースで設けられるので、既
存の炉にも簡単に付設することができる。
せ開閉動するようにしたことにより、ガス冷却室2内空
間を専有することなく省スペースで設けられるので、既
存の炉にも簡単に付設することができる。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、開閉シャッ
タを閉じることでガス冷却する際のガス冷却室の冷却ガ
スが冷却油槽の油面に吹き当たるのを防ぐとともに処理
品の輻射熱が冷却油を加熱するのを防ぐので、油付着や
水蒸気蒸発等による処理品の品質劣化を防止し得る有益
な効果がある。
タを閉じることでガス冷却する際のガス冷却室の冷却ガ
スが冷却油槽の油面に吹き当たるのを防ぐとともに処理
品の輻射熱が冷却油を加熱するのを防ぐので、油付着や
水蒸気蒸発等による処理品の品質劣化を防止し得る有益
な効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示すガス・油冷却式真空炉
の縦断面図。
の縦断面図。
【図2】図1のAーA線断面図。
1 真空加熱室 2 ガス冷却室 3 開閉扉 4 冷却油槽 5 耐圧性容器 6 断熱壁 7 発熱体 8 処理品 13 ハンガー 14 ファン 15 クーラ 16 モータ 22 開閉シャッタ 23 シリンダ
Claims (3)
- 【請求項1】 冷却油槽とガス冷却室との間に開閉シャ
ッタを設けてなることを特徴とするガス・油冷却式真空
炉。 - 【請求項2】 真空加熱室の開閉扉前にガス冷却室が形
成され、該ガス冷却室の下に冷却油槽を設けてなるガス
・油冷却式真空炉において、該冷却油槽を被う開閉シャ
ッタを設けガス冷却室が該冷却油槽から仕切られるよう
にしたことを特徴とするガス・油冷却式真空炉。 - 【請求項3】 開閉シャッタが水平にスライドすること
により開閉動するものである請求項1または2に記載の
ガス・油冷却式真空炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2337095A JPH08193217A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ガス・油冷却式真空炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2337095A JPH08193217A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ガス・油冷却式真空炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193217A true JPH08193217A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=12108673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2337095A Pending JPH08193217A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ガス・油冷却式真空炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08193217A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007138252A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Nachi Fujikoshi Corp | 真空浸炭炉の熱処理室の入口扉 |
KR100952374B1 (ko) * | 2007-12-26 | 2010-04-09 | 이동욱 | 에너지 절약형 열처리로 |
CN102286656A (zh) * | 2011-08-31 | 2011-12-21 | 太仓市华瑞真空炉业有限公司 | 一种油淬气冷真空炉 |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP2337095A patent/JPH08193217A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007138252A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Nachi Fujikoshi Corp | 真空浸炭炉の熱処理室の入口扉 |
KR100952374B1 (ko) * | 2007-12-26 | 2010-04-09 | 이동욱 | 에너지 절약형 열처리로 |
CN102286656A (zh) * | 2011-08-31 | 2011-12-21 | 太仓市华瑞真空炉业有限公司 | 一种油淬气冷真空炉 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6059567A (en) | Semiconductor thermal processor with recirculating heater exhaust cooling system | |
JP2006266616A (ja) | 熱処理炉 | |
RU2004126943A (ru) | Вакуумная печь для пайки давлением и способ ее использования | |
US3219331A (en) | Heat treating furnace | |
US3301541A (en) | Heat treating furnace with circulated gas quench | |
JPH05230528A (ja) | 真空炉におけるガス循環冷却促進法 | |
US4709904A (en) | Vacuum furnace for heat-treating a charge | |
JPH08193217A (ja) | ガス・油冷却式真空炉 | |
JP2005029872A (ja) | 高速循環ガス冷却式真空熱処理炉 | |
CN210529024U (zh) | 一种渗碳设备 | |
JPH0488120A (ja) | 真空炉の雰囲気加熱方法 | |
JPS63149314A (ja) | 熱処理炉 | |
JPS63183121A (ja) | 加圧式油焼入方法 | |
JPH0829069A (ja) | 熱間等方圧加圧装置の冷却方法 | |
JPH0552485A (ja) | 真空加熱炉及び真空加熱方法 | |
JPH09133470A (ja) | 熱間等方圧加圧装置及び当該装置の冷却方法 | |
JPS5987032A (ja) | 加工品処理装置 | |
JPH05157461A (ja) | 加熱炉 | |
JPS61285381A (ja) | 局部加熱室を有する真空炉 | |
JP3525074B2 (ja) | バッチオーブン | |
CN220062491U (zh) | 一种金属表面处理的干燥装置 | |
SU1008593A1 (ru) | Вакуумна электропечь | |
JPS646246B2 (ja) | ||
JPH0599572A (ja) | 連続式真空炉 | |
JP3915143B2 (ja) | コイル熱処理炉およびその運転方法 |