JPS6122236B2 - - Google Patents

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JPS6122236B2
JPS6122236B2 JP12616383A JP12616383A JPS6122236B2 JP S6122236 B2 JPS6122236 B2 JP S6122236B2 JP 12616383 A JP12616383 A JP 12616383A JP 12616383 A JP12616383 A JP 12616383A JP S6122236 B2 JPS6122236 B2 JP S6122236B2
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JP
Japan
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magnesium
furnace
heating chamber
trap
vacuum
Prior art date
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Expired
Application number
JP12616383A
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English (en)
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JPS6020081A (ja
Inventor
Keiji Tsunoda
Shuichi Okabe
Teruo Kurachi
Tetsuo Abiko
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIKAWAJIMAHARIMA JUKOGYO KK
SUMITOMO SEIMITSU KOGYO KK
Original Assignee
ISHIKAWAJIMAHARIMA JUKOGYO KK
SUMITOMO SEIMITSU KOGYO KK
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Publication date
Application filed by ISHIKAWAJIMAHARIMA JUKOGYO KK, SUMITOMO SEIMITSU KOGYO KK filed Critical ISHIKAWAJIMAHARIMA JUKOGYO KK
Priority to JP12616383A priority Critical patent/JPS6020081A/ja
Publication of JPS6020081A publication Critical patent/JPS6020081A/ja
Publication of JPS6122236B2 publication Critical patent/JPS6122236B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマグネシウムを燃焼させて残留酸素を
除去し炉内真空度を高める真空炉に係り、特に真
空炉内の被加熱物を加熱する加熱室を区画形成す
る区画部にマグネシウムトラツプを設けたことに
より、加熱室外へのマグネシウムの拡散を阻止
し、炉内機器等へのマグネシウム付着による機能
低下を防止し得ると共に、マグネシウム除去作業
を簡素化でき炉の操業度を向上し得る真空炉に関
する。
アルミニウム構造体(主として熱交換器)の製
造方法として従来の塩浴法(ソルトバス法)に代
つて、低コスト、低公害の理由から真空炉による
方法が主流となりつつある。真空炉法では、アル
ミニウム製品のろう付けを行なう際には高品質の
製品を得るために、高い炉内真空度が要求され
る。このため、真空ポンプで炉内を真空引きにす
る他に、炉内にてマグネシウムを燃焼させて残留
酸素や残留水分を除去するようにしている。マグ
ネシウムは、ろう材中に含有され、あるいは予め
アルミニウム製品に被覆された状態で加熱室に入
れられ、500℃以上に加熱されると気化し気体分
子として炉内を飛び回る。そして、気化状態のマ
グネシウムは炉内に残留する酸素や水分と結合し
て酸化マグネシウムとなつて、炉内の残留酸素お
よび残留水分を除去する。
このように、マグネシウムはゲツターとして寄
与するが、その反面、気化状態にある酸化マグネ
シウムおよびマグネシウムは温度が400℃以下に
なると固化し始め、400℃以下の物体に当るとそ
の表面に付着し堆積するという性質がある。この
ため、真空炉の加熱室以外の低温域、たとえば炉
内壁、移動台車の車輪やその移送レール、あるい
は炉内を真空にするための真空ポンプ、真空弁、
電気導体の絶縁材等に付着し、それら機器類の機
能を低下させてしまう。
更に、それらマグネシウム付着堆積物の除去に
は手間がかかると共にそれらを除去せず放置して
おくと、堆積したマグネシウムおよび酸化マグネ
シウムに水分が吸着し、真空排気時間が増大する
という問題がある。
特に、移動台車により炉内にアルミニウム製品
を搬入する炉にあつては、移動台車の熱遮蔽板が
加熱室の床部をなしているが、熱による変形、台
車と炉内に固定された加熱室壁との間の干渉等を
考慮して台車と加熱室壁との間には空隙を設ける
必要があり、この空隙より加熱室内で気化したマ
グネシウムが加熱室外へ飛び出し、低温部の炉壁
や台車に付着する量が多い。
また、一般に、アルミニウム製品を加熱し、ろ
う付けを行つた後、炉外部に設けらた循環フアン
及び熱交換器により炉内にN2ガス等の不活性冷
却ガスを強制循環させて製品を冷却することが行
われているが、固化したマグネシウム及び酸化マ
グネシウムの粉末が、これらの配管や機器にも堆
積し、メンテナンスに多くの労力を要していた。
本発明は以上の従来の問題点に鑑み、これを有
効に解決すべく創案されたものであり、本発明の
目的は、真空炉内の被加熱物を加熱する加熱室を
区画形成する区画部に着脱可能にマグネシウムト
ラツプを設け、該マグネシウムトラツプにより加
熱室外へのマグネシウム及び酸化マグネシウムの
拡散を防止するように構成したことにより、炉内
機器等へのマグネシウム付着を低減でき、マグネ
シウム付着による機器の機能低下を防止できると
共に、マグネシウム除去作業を軽減でき炉の稼働
率を向上し得る真空炉を提供するにある。
以下に本発明の好適一実施例を添付図面に従つ
て詳述する。
第1図において、1は真空炉であり、真空炉1
は、円筒状のシエル2と、シエル2の一端開口部
に開閉自在に設けられた扉3と、扉3を開閉駆動
する開閉装置4と、大型アルミニウム製熱交換器
等の被加熱物5をシエル2内に搬入、搬出する移
送台車6と、移送台車6をシエル2開口部側に案
内し走行移動させるべく敷設された炉外レール7
とから主に構成されている。
1方、シエル2内には、第2図に示す如く、下
方が開放した断面U字状の加熱室フレーム8がシ
エル2軸方向に沿つて配設されており、加熱室フ
レーム8はシエル2から吊下ロツド9により吊り
下げられている。加熱室フレーム8内壁面には、
熱遮蔽板10が張設されると共に、加熱室11内
の被加熱物5を加熱するための電熱ヒータ12が
サポート13を介して取りつけられている。ま
た、加熱室フレーム8上壁には加熱後の加熱物を
冷却するための冷却ガスを加熱室11内に導入す
るための導入口8aが形成され、導入口8aに
は、これを開閉するスライド式の開閉扉14が設
けられると共に導入口8a上方のシエル2には冷
却ガス導入管15が接続されている。更に、シエ
ル2下方には、シエル2内に導入された冷却ガス
を排出する冷却ガス導出管16が接続されると共
に、シエル2側方にはシエル2内を真空引きする
ための真空排気管17が接続されている。真空排
気管17には、図示省略の真空ポンプが連設され
ている。
また、シエル2内底壁には、炉外レール7の延
長線上に炉内レール18が敷設されると共に、移
送台車6下部には走行車輪19が設けられてい
る。更に、移送台車6上部には、加熱室フレーム
8と同様に熱遮蔽板10及び電熱ヒータ12が設
けられ、また被加熱物(以下、便宜上、加熱処理
された加熱物をもいう。)5を支持する支持台2
0が設けらている。また、移送台車6の両側部に
は、マグネシウム及び酸化マグネシウムを吸着ま
たは捕促すためのマグネシウムトラツプ21が設
けられている。
マグネシウムトラツプ21は、第2図ないし第
3図に示すように、捕集ケース22とこれに止め
ねじ23により取り付けられるルーバー24とか
ら構成されている。台車6側部には、その全長に
亙つて上下に水平に横板25,25がそれぞれ設
けられると共に、横板25,25間には横板25
に沿つて所定間隔にて縦リブ26が設けられてい
る。そして、横板25と縦リブ26により区画さ
れる各収納スペース27にマグネシウムトラツプ
21の捕集ケース22がそれぞれ着脱自在に収納
されるようになつている。捕集ケース22はその
一側に開口部22aを有する箱型状をなし、開口
部22aには上段とこれより突出形成した下段と
からなる段部が形成されており、上段、下段には
それぞれ開口部22aを覆うようにレーバー24
が取りつけられている。レーバー24は第2図に
示すように移送台車6側に向つて傾斜させて設置
されている。また、移送台車6の上部に張設され
た熱遮蔽板10の両側端部には、加熱室フレーム
8側に突出させて突出部10aが形成されると共
に、加熱室フレーム8の熱遮蔽板10の下端部に
も上記台車6側の突出部10aを挾むように突出
部10a,10aが形成されている。これら突出
部10aは、高温の加熱室11からその外側の低
温部へ熱の散逸を防止するためのものであつて、
高温部より低温部に至る温度勾配に直角に設置さ
れる。
尚、本実施例においては、加熱室フレーム8、
移送台車6、熱遮蔽板10、電熱ヒータ12など
から加熱室11を区画形成する区画部が形成され
ている。
次に上記構成の真空炉の作用について述べる。
被加熱物5は移送台車6に積載され台車6と共
にシエル2内に搬入される。搬入後、扉3が閉じ
られ真空ポンプの作動により炉1内の大気は真空
排気管17から排出される。加熱室11内の被加
熱物5は電熱ヒータ12の通電により加熱される
が、加熱室11内の温度が上昇する、被加熱物5
や熱遮蔽板10などに付着していたマグネシウム
は気化し、秒速1Km程度で加熱室11内を反射し
ながら飛び回り、その一部は加熱室11内の酸素
と衝突し酸化マグネシウムとなる。こうして、加
熱室11内の残留酸素は除去され炉1内の真空度
が高められる。
一方、シエル2内は常時、真空ポンプにより真
空引きされているので、加熱室11内の気化状態
にあるマグネシウムおよび酸化マグネシウムは、
加熱室フレーム8と移送台車6との間隔より加熱
室11外へと吸引され、更に真空排気管17から
炉外に排出される。ところが、マグネシウムトラ
ツプ21は、高温の加熱室内と低温の加熱室外と
の中間部に位置しているため、マグネシウムおよ
び酸化マグネシウムは、熱遮蔽板10の突出部1
0aとマグネシウムトラツプ21とから形成され
るS字状に屈曲された通路を通過する際に、捕集
ケース22またはレーバー24に当たつてそこに
固化し付着堆積する。従つて、マグネシウムおよ
び酸化マグネシウム分子はマグネシウムトラツプ
21に吸着ないし捕集されて除去されるので、加
熱室11外へ拡散することがなくなり、シエル2
内壁、移送台車6の走行車輪16や炉内レール1
8あるいは真空ポンプ等へのマグネシウム付着を
防止でき、それら機能低下を防ぐことができると
共に、マグネシウム除去作業がほとんど不要とな
る。
ろう付け等の加熱処理が完了すると、炉内には
加熱物5を冷却するための不活性ガスが供給され
る。冷却ガスは、冷却ガス導入管15よりシエル
2内に導入され、更に開成された開閉扉14の導
入口8aを通つて加熱室11内に導かれ、そし
て、加熱物5を冷却して後、熱遮蔽板10間およ
びマグネシウムトラツプ21を通つて冷却ガス導
出管16から排出される。排出された冷却ガス
は、炉外の冷却ガス循環系に設けられた熱交換器
で冷却され、フアンにより圧送されて再び炉に供
給される。この冷却ガス循環中において、加熱室
11内面や加熱物5の表面に付着したマグネシウ
ムの固体粉末、あるいは冷却ガスにより直接冷却
され固体化したマグネシウム粉が不活性ガス気流
に搬送されてマグネシウムトラツプ21に入つて
くる。ところが、マグネシウムトラツプ21は、
移送台車6の長手方向全長に亙つて分割して設け
られているので、比較的に大きな流路面積を有す
るため、マグネシウムトラツプ21を通過する冷
却ガスの流速を1m/sec以下に押えることができ
る。従つて、比較的に小径のマグネシウム粉もマ
グネシウムトラツプ21にて捕集することができ
る。このため、冷却ガス循環系へのマグネシウム
粉末の侵入を低減でき、メンテナンス労力を軽減
できる。
冷却終了後、加熱処理された加熱物5は移送台
車6と共に第1図の如く炉外に搬出される。マグ
ネシウムおよび酸化マグネシウムはマグネシウム
トラツプ21に吸着または捕集されるので、台車
6側部の収納スペース27からマグネシウムトラ
ツプ21を引き出し、マグネシウムトラツプ21
からのマグネシウム除去するのみでマグネシウム
除去作業が済む。マグネシウムトラツプ21から
のマグネシウム除去は、機械的方法、化学的方法
(酸洗い)、あるいは点火して燃やす方法により簡
単にでき、この際ルーバー24を捕集ケース22
から取り外して実施できる。尚、マグネシウムト
ラツプ21の予備品を用意しておけば、マグネシ
ウムトラツプ21からのマグネシウム除去作業に
よつて炉の操業度が低下することはない。
なお上記実施例においては、マグネシウムトラ
ツプ21を、移送台車6側部に設けたが、シエル
2内の加熱室11を区画する区画部であればどこ
に設けてもよく、例えば移送台車6の中央部に開
孔部を形成し、該開孔部の中央あるいは出口部に
マグネシウムトラツプを設けるようにしてもよ
い。
以上要するに本発明によれば次のような優れた
効果が得られる。
(1) 真空炉内の被加熱物を加熱する加熱室を区画
形成する区画部にマグネシウムトラツプを設け
て、マグネシウムトラツプによりマグネシウム
および酸化マグネシウムを吸着ないし捕集する
ようにしたため、加熱室外へのマグネシウム及
び酸化マグネシウムの拡散を防止できる。
(2) 従つて、加熱室外の低温の炉内機器等へのマ
グネシウム付着を低減でき、マグネシウム付着
により機器等の機能低下を防止きると共に、マ
グネシウム除去作業を大幅に軽減することがで
きる。
(3) マグネシウム除去は着脱自在なマグネシウム
トラツプのみすれば足り、マグネシウム除去作
業が簡易となるので、炉の操業度を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るものであつて、第1図は真
空炉全体を示す概略側面図、第2図は真空炉の横
断面図、第3図は移送台車側部に収納されるマグ
ネシウムトラツプの分解組立図である。 図中、1は真空炉、2はシエル、3は扉、5は
被加熱物(または加熱物)、6は移送台車、8は
加熱室フレーム、10は熱遮蔽板、11は加熱
室、12は電熱ヒータ、14は開閉扉、15は冷
却ガス導入管、16は冷却ガス導出管、17は真
空排気管、19は走行車輪、21はマグネシウム
トラツプ、22は捕集ケース、24はルーバー、
25は横板、26は縦リブ、27は収納スペース
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マグネシウムを燃焼させて炉内真空度を高め
    る真空炉において、該真空炉内の被加熱物を加熱
    する加熱室を区画形成する区画部に着脱可能なマ
    グネシウムトラツプを設けたことを特徴とする真
    空炉。
JP12616383A 1983-07-13 1983-07-13 真空炉 Granted JPS6020081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12616383A JPS6020081A (ja) 1983-07-13 1983-07-13 真空炉

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JP12616383A JPS6020081A (ja) 1983-07-13 1983-07-13 真空炉

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JPS6020081A JPS6020081A (ja) 1985-02-01
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JP12616383A Granted JPS6020081A (ja) 1983-07-13 1983-07-13 真空炉

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Families Citing this family (4)

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KR100246031B1 (ko) * 1993-02-12 2000-04-01 오카메 히로무 알루미늄 진공 브레이징로 및 알루미늄 진공 브레이징 방법
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