JPH04112894A - ホスフィン化合物及びこれを用いるオリゴヌクレオチドの合成方法 - Google Patents

ホスフィン化合物及びこれを用いるオリゴヌクレオチドの合成方法

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JPH04112894A
JPH04112894A JP23218890A JP23218890A JPH04112894A JP H04112894 A JPH04112894 A JP H04112894A JP 23218890 A JP23218890 A JP 23218890A JP 23218890 A JP23218890 A JP 23218890A JP H04112894 A JPH04112894 A JP H04112894A
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JP
Japan
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synthesis
oligonucleotide
synthesized
compound
phosphine compound
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JP23218890A
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Inventor
Hiroshi Takaku
洋 高久
Katsushi Kumada
熊田 勝志
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はオリゴヌクレオチドの化学合成に有用な新規ホ
スフィン化合物およびそれを用いて得られるヌクレオシ
ドホスホロアミダイト誘導体、さらにそれを用いたオリ
ゴヌクレオチドの合成方法に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題1オリ
ゴヌクレオチドの化学合成方法として、ホスホロアミダ
イト法と■−ホスホ洋−ト法が最も効果的な手段として
知られている。しかしながらホスホロアミダイト法にお
いては、原料となるリン化合物の合成が、該リン化合物
の高沸点(103−105°C/ 0.08mmHg)
故に容易でない。
また■−ホスホネート法においては、縮合反応に用いる
試薬の不安定性、反応中における塩酸塩の生成といった
問題がある。
[課題を解決するための手段1 本発明者らはかかる従来法の問題点を解決するため鋭意
検討した結果、新規なホスフィン化合物を合成し、この
化合物が従来使用されてきたリン化合物より容易に合成
できることを見い出した。
さらにこのホスフィン化合物を用いて、ホスホロアミダ
イトユニットを合成し、これを用いてオリゴヌクレオチ
ドを合成できることを見い出し本発明を完成するに到っ
た。
すなわち、本発明の要旨は、 式: (CF3)2CHCH2OP(R)2 (I)〔
式中、RはハロゲンまたはN(Rつ2(R1はアルキル
基、ピロリジル基、モルホリノ基を表す。)を表す。〕 で示される新規なホスフィン化合物に存する。
このホスフィン化合物から新規なホスホロアミダイトユ
ニットが合成される。
本発明のもう一つの要旨は、 式: (CF 3)2CHCH2OP(R)2 (I)
〔式中、RはハロゲンまたはNCR’)2(Rlはアル
キル基、ピロリジル基、モルホリノ基を表す。)を表す
。〕 で示される新規なホスフィン化合物を用いることを特徴
とするオリゴヌクレオチドの合成方法に存する。
RのハロゲンとしてはCQが好ましい。R1がアルキル
基の場合、アルキル基の炭素数は2〜4であってよいか
、化合物の安定性や蒸留精製の容易さなとからイソプロ
ピル基が最も望ましい。
本発明のホスフィン化合物は、媒体として乾燥したTH
F、CH2CQ2、Et20を用いて、0〜20°Cの
温度、より好ましくは0〜15°Cの温度でpHを7.
0として好ましく合成される。
本発明によりオリゴヌクレオチドを合成するには、ホス
ホロアミダイト法を用いることが好ましい。ホスホロア
ミダイトユニットは、媒体として乾燥したTHFSCH
,Cl22を用いて、0〜200Cの温度、より好まし
くは0〜10°Cの温度でpHを7.0として好ましく
合成され、目的のオリゴヌクレオチドは、該ホスホロア
ミダイトから媒体として乾燥したCH3CNを用いて、
10〜20°Cの温度、より好ましくは10〜20°C
の温度でpHを7.0として好ましく合成される。
本発明の化合物は合成及び蒸留精製が容易であり、核酸
の化学合成用試薬として極めて有用である。
[実施例] 以下本発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1(合成例) ヘキサフルオロインブトキシ−ジクロロホスフィンの合
成 40°Cに冷却した三塩化リン(180m12)の無水
アセトニトリル(100m12)溶液に、ヘキサフルオ
ロイソブチルアルコール(54,6g、0.3mof2
)の無水アセトニトリル(100+n12)溶液をゆっ
くりと約1時間滴下し、その後室温で約13時間(終夜
)反応させた。反応溶液を減圧下に濃縮して溶媒および
過剰の三塩化リンを除いた後、減圧蒸留により沸点33
〜35℃/13mmHgのへキサフルオロイソブトキシ
−ジクロロホスフィン留分40.29g(14:14m
moI2:収率47.5%)を得た。
分析結果を以下に示す。
’H−NMR(CDCQ、−TMS): 3.5〜4.
2(m、2H)、2.1〜2.9(m、IH)”P  
NMR(CDCI23)  : l 77−88ppm
実施例2 トキシークロロホヌフィンの合成 78°Cに冷却したヘキサフルオロイソブトキシ−ジク
ロロホスフィン(33,65g、118mmoff)の
無水ジエチルエーテル(300mQ)溶液に、ジイソプ
ロピルアミン(35m(1,2,1当量、250 mm
oのの無水ジエチルエーテル(loom(り溶液をゆっ
くりと約30分滴下し、その後室温で約24時間(終夜
)反応させた。生成した塩酸塩を吸引濾過により除き、
エーテルで洗浄した。
濾液と洗液をあわせたものを減圧下に濃縮し、減圧蒸留
により留分34.18g(収率83.3%)を得た。こ
のジイソプロピルアミノ−へキサフルオロインブトキシ
−クロロホスフィン留分の沸点は87−89°(!/1
.5mmHgと低かった。
’H−NMR(CDCI2.−TMS): 2.9〜4
−3 (m、5H)、0.7−1.7 (m、12H)
”P  NMRCCDCQs) : l 77−95p
pm実施例3 ホスホロアミダイトユニットの合成 塩基部分のアミノ基及び5′−水酸基を保護したヌクレ
オシド誘導体(1mmoff)の無水THF(3〜4 
+nQ)溶液にジイソプロピルエチルアミン4当量を加
えた。その溶液を水冷下に撹拌し、そこに実施例2で合
成したジイソプロピルアミノ−ヘキサフルオロインブト
キシ−クロロホスフィン2当量を加え、室温で約1時間
反応させてアミン塩酸塩(白い沈殿)を生成し、TLC
で原料の消失を確認した後、飽和食塩水と酢酸エチルを
加えた。水層を酢酸エチルで抽出し有機層とあわせたも
のを無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(下記注意
参照)で精製することにより、対応するホスホロアミダ
イトユニットを得た。
各ヌクレオシド誘導体の収率及び”P−NMRのスペク
トルデータを以下に示す。
塩基  収率(%)   ”P−NMR(ppm)A”
   −91,8147,98,148,28c′” 
  74.0   147.66.148.11C” 
   68.8   148.33T     83.
9   147.95注二カラムクロマトグラフイーに
使用したシリカゲルは、カラム作成時に1%のトリエチ
ルアミンを含むジクロロメタン溶液でその酸性度を落と
してかもカラムに充填した。さらに石油エーテルまたは
ヘキサンでその溶媒を置換したものに対して混合物を充
填し、初めに石油エーテルまたはヘキサンを流し、さら
にジクロロメタン、ジクロロメタンと酢酸エチルの3〜
1混合液の順で溶出しlこ。
実施例4 チミジンニ量体の合成(液相法) 無水アセトニトリル20mQに3′−〇−ベンゾイルチ
ミジン1当量と実施例3で合成した5′O−ジメトキシ
トリチル3′−〇−ホスホロアミダイトユニット1.4
当量を溶解し、IH−テトラゾール4当量を加えた。室
温で約1時間撹拌しTLCで原料の消失を確認した後、
THFと水とpyの44+3:3混合液中0.1M  
I2により酸化した。約5分撹拌した後、飽和食塩水と
酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出し有機層と
あわせたものを無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒ジクロロメタン:メタノール−98:2)で
精製することにより、対応する完全に保護されたチミジ
ンニ量体が定量的に得られlこ。
実施例5 チミジンニ量体の脱保護 完全に保護されたチミジンニ量体112mg(0。
1 mmo4)にアセトニトリル1m(2およびトリエ
チルアミン0 、1.4 mQ (1mmoL  I 
O当量)を加え、室温で約10分撹拌した。TLCで原
料の消失および新たなスポットの生成を確認した後、減
圧下に溶媒とトリエチルアミンを留去し、さらに濃アン
モニア水(5mg)を加えて50°Cで約3時間処理し
tこ。
この溶液を濃縮し80%酢酸5m12を加えて室温で約
10分撹拌させた後、溶液を減圧濃縮した。
コノ溶液のHPLC分析によりチミジンニ量体の生成か
確認された。
この化合物の構造は、ヘビ毒ホスホジェステラーゼによ
る酵素分解の後にHPLC分析を行ったところ、チミジ
ンと3′−チミジル酸との比がl:lであったことから
決定した。
実施例6 チミジン15量体の合成(固相法) CPG (コントロールポアグラス)に3′末端を結合
させた5′−ジメトキシトリチルチミジン2μmoQ当
量に対して以下に示す操作を14回繰り返し行った。
Cつ Cつ 以上の操作を14回繰り返したCPGに対し濃アンモニ
ア水を加えて目的化合物をCPGより切断し、さらに濃
アンモニア水中で約50°CTl0時間処理してリン酸
部位の保護基の除去を行った。
得られた溶液を減圧下で濃縮しHPLCを用いて目的部
分のピークを分取し減圧下で濃縮した。さらに5′末端
に結合しているジメトキントリチル基を切断するために
残渣に80%酢酸を加えて室温で約15分処理した後、
減圧下に濃縮した。これをHPLCで分取することによ
って目的とするチミジン15量体を得た。この化合物は
20%ポリアクリルアミドゲル電気泳動で純度及び鎖長
を確認した。
[発明の効果] 本発明のホスフィン化合物は安定であるので長時間保存
することかでき、沸点が比較的低いので容易に合成する
ことができる。また、本発明によれば反応中に生成する
塩酸塩による問題もなくオリゴヌクレオチドを合成する
ことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式:(CF_3)_2CHCH_2OP(R)_2
    ( I )〔式中、RはハロゲンまたはN(R^1)_2
    (R^1はアルキル基、ピロリジル基、モルホリノ基を
    表す。)を表す。〕 で示されるホスフィン化合物。 2、式:(CF_3)_2CHCH_2OP(R)_2
    ( I )〔式中、RはハロゲンまたはN(R^1)_2
    (R^1はアルキル基、ピロリジル基、モルホリノ基を
    表す。)を表す。〕 で示されるホスフィン化合物を用いることを特徴とする
    オリゴヌクレオチドの合成方法。
JP23218890A 1990-08-31 1990-08-31 ホスフィン化合物及びこれを用いるオリゴヌクレオチドの合成方法 Pending JPH04112894A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023113038A1 (ja) * 2021-12-17 2023-06-22 リードファーマ株式会社 オリゴヌクレオチドの製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
TETRAHEDRON LETT.=1988 *

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