JPH04112488U - ロールコネクタ - Google Patents

ロールコネクタ

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JPH04112488U
JPH04112488U JP8647091U JP8647091U JPH04112488U JP H04112488 U JPH04112488 U JP H04112488U JP 8647091 U JP8647091 U JP 8647091U JP 8647091 U JP8647091 U JP 8647091U JP H04112488 U JPH04112488 U JP H04112488U
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JP
Japan
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planetary
guide
rotor
wall
roller
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JP8647091U
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English (en)
Inventor
一久 久保田
浩靖 伊藤
宗之 佐藤
Original Assignee
株式会社東海理化電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドーナツ状空間内にフラットケーブルを渦巻
き状に巻いて収納したロールコネクタで、ケーブルの動
作音の発生を抑える。 【構成】 ドーナツ状空間内に、遊星ガイドローラ8a
及び遊星サポートローラ8bを含む遊星ローラ8と、ロ
ーラ8を公転させるための駆動機構としての遊星歯車機
構3c,6a,9を設ける。ローラ8を、内周壁5との間及
び外周壁2cとの間にそれぞれケーブルを通せる程度の
外径で形成し、ケーブル7をローラ8aに沿って反転さ
せて、内周壁側と外周壁側で巻き方向を逆にする。駆動
機構3c,6a,9を、内周壁5の直径をDi、外周壁2cの
直径をDoとしたときに、ローラ8の角速度aがロータ4
の角速度bに対してa=b×{Di/(Di+Do)}となるよう
に構成して、ロータ4の回転時の内周壁側と外周壁側で
のケーブルの繰り出し量もしくは巻き付け量をほぼ等し
くする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のステアリングホイールとステアリングコラムのよう な相対的に回転する2つの部材同士を電気的に接続するためのロールコネクタに 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ロータとステータとでドーナツ状の空間を形成し、この空間内にフ ラットケーブルを渦巻き状に巻いて収納するとともに、その一端をロータに、他 端をステータに固定することにより、上述したような相対的に回転する2部材間 の電気的接続を行なうタイプのロールコネクタが提供されている。
【0003】 このタイプのロールコネクタでは、ロータとステータ相互の回転に応じてフラ ットケーブルの巻き状態が締まったり緩んだりするときにその巻き径が変化する のに対応するため、ドーナツ状の空間は、渦巻き状に巻かれたフラットケーブル に対して多少の余裕を持って形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、ドーナツ状の空間をこのようにフラットケーブルに対して少し大き く形成しているために、ステアリング装置に取り付けたロールコネクタの内部で 、フラットケーブルが自動車の振動等によってがさつく場合があった。また、ス テアリングホイールを回すことによってフラットケーブルの巻き状態が変化する ときにも、フラットケーブルがロールコネクタの内部で擦れ合って音が発生する 場合があった。
【0005】 したがって、本考案の解決すべき技術的課題は、ロールコネクタ内でのフラッ トケーブルの動きによりこのような異音が発生するのを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るロールコネクタは、上述の技術的課題を解決するために以下のよ うに構成されている。
【0007】 すなわち、ドーナツ状空間内に配設された遊星ガイドローラと、ロータの回転 により遊星ガイドローラを該空間の内周壁の回りで公転せしめる駆動手段とを備 えており、遊星ガイドローラは、ドーナツ状空間の内周壁との間及び外周壁との 間にそれぞれフラットケーブルの挿通可能な隙間を残す程度の外径で形成され、 且つフラットケーブルは該空間の内周壁側と外周壁側とで巻き方向を逆にすべく 遊星ガイドローラに沿って反転している。また、駆動手段は、ロータのステータ に対する相対的な回転の角速度をb、内周壁の直径をDi、外周壁の直径をDoと したとき、遊星ガイドローラを、その公転の角速度aが a=b×{Di/(Di+Do)} で表される関係をほぼ満たして駆動すべく構成されている。そして、フラットケ ーブルをドーナツ状空間の内周壁及び外周壁に沿わせるように、該空間の内周壁 との間及び外周壁との間にそれぞれフラットケーブルの挿通可能な隙間を残して 位置する押え面を有し且つ遊星ガイドローラとともに該空間の内周壁の回りを公 転するガイド手段を備えている。
【0008】 上記構成においては、ガイド手段は、例えば、遊星ガイドローラと大略同一外 径で形成され且つこの遊星ガイドローラと同一の公転軌跡を描くように中心軸が 該遊星ガイドローラと大略同一円周上に配置された複数の遊星サポートローラ(8 b)から構成したり、ドーナツ状空間の外周壁と対向する対向面及び内周壁と対向 する対向面を有するガイド壁を備えたガイド部材から構成したり、あるいは、ド ーナツ状空間の外周壁と大略同心で該外周壁よりも小径の円周上及び該空間の内 周壁と大略同心で該内周壁よりも大径の円周上にそれぞれ点在する複数のガイド ピンを有するガイド部材から構成したりすることができる。これらの構成におい ては、遊星サポートローラの外周面、ガイド壁における対向面、あるいはガイド ピンの外周面が、上記押え面として機能する。
【0009】
【作用・効果】
上記構成においては、ロータの回転に伴って遊星ガイドローラはロータの回り を公転する。この公転の角速度aは、駆動手段の作用により、a=b×{Di/(Di +Do)}の関係を満たすように制御される。例えば、外周壁の直径Doを内周壁の 直径Diの2倍に設定すれば、遊星ガイドローラの角速度aはロータの角速度bの 3分の1となり、ロータが1回転したときに遊星ガイドローラがロータの回りを 1/3周だけ移動することになる。このときにドーナツ状空間の内周壁側からフ ラットケーブルが繰り出されるとすると、その長さは、内周壁の周長の3分の2 に相当するものであって、外周壁1/3周分の長さとほぼ等しい。したがって、 フラットケーブルは、ガイド手段によってガイドされながら内周壁側から繰り出 された分だけ外周壁側に巻かれて行く。また、ロータが逆回転した場合には、フ ラットケーブルは同じくガイド手段によってガイドされながら外周壁から繰り出 された分だけ内周壁側に巻き付けられる。
【0010】 このように、上記構成では、ロータの回転の際にフラットケーブル同士が擦れ 合うことは殆どないので音は発生しない。また、この構成では、フラットケーブ ルは遊星サポートローラやガイド部材の押え面によって外周壁または内周壁に沿 った状態に保持されて径方向へは殆ど動かないので、がさつきも防止できる。
【0011】
【実施例】
以下に、図1から図4に示した本考案の第1実施例に係るロールコネクタにつ いて詳細に説明する。
【0012】 図1はこのロールコネクタの中央縦断面図、図2は図1のII−II線断面図、図 3は図1のIII−III線断面図である。図示するように、このロールコネクタのス テータ1は、底壁2a、内周壁2b及び外周壁2cからなる第1ステータ部材2と 、上壁3a、及び第1ステータ部材2の外周壁2cと嵌合する外周壁3bからなる 第2ステータ部材3とから構成されている。また、ロータ4は、第1ステータ部 材2の内周壁2bと嵌合する大略円筒状の第1ロータ部材5と、この第1ロータ 部材5に嵌合する大略環状の第2ロータ部材6とから構成されている。そして、 ステータ1とロータ4との間で形成されるドーナツ状の空間に、渦巻き状に巻か れたフラットケーブル7、このフラットケーブル7の巻き状態を表示するための 手段としての表示リング部材10及び表示リング部材10を駆動する遊星歯車9 、遊星歯車9の動作を利用してフラットケーブル7をガイドする遊星ローラ8( この遊星ローラ8は、後述するように、ドーナツ状空間内でのフラットケーブル 7の巻き方向を反転させる遊星ガイドローラ8aと、フラットケーブル7を外周 壁2c及び内周壁5に沿わせるガイド手段としての遊星サポートローラ8bとを含 んでいる)、及び遊星ローラ8と遊星歯車9の保持体としてのキャリア11が収 納されている。
【0013】 キャリア11は、リング状のプレート部11aと、プレート部11aの上面側の 1箇所に形成された第1軸部11bと、その裏面で円周上を8等分した位置に形 成された第2軸部11cとから構成されている。そして、第1軸部11bに遊星歯 車9が、第2軸部11cに8個の遊星ローラ8が装着されている。また、プレー ト部11aの内周縁部は第1ロータ部材5と第2ロータ部材6の間に、外周縁部 は第1ステータ部材2と第2ステータ部材3の間で回転可能に挟持されている。
【0014】 遊星歯車9は、遊星ローラ8の外径にほぼ等しいピッチ円直径の第1歯車部9 aと、第1歯車部9aよりも歯数の少ない第2歯車部9bとから構成されており、 第2ロータ部材6及び第2ステータ部材3には、この遊星歯車9の第1歯車部9 aと噛合する外歯車6a及び内歯車3cが、それぞれ、第1ステータ部材2側のド ーナツ状空間の外周壁2cの内周面直径Do及び第1ロータ部材5側の該空間の内 周壁の外周面直径Diとほぼ等しいピッチ円直径で形成されて、遊星ローラ8の 駆動手段としての遊星歯車機構が構成されている。ただし、遊星ローラ8と第1 ステータ部材2側の外周壁2cの内周面との間及び第1ロータ部材5側の内周壁 の外周面との間にはフラットケーブルを通す必要があり、遊星歯車9と内歯車6 a及び外歯車3cは相互に噛合させる必要があるので、これらは厳密には等しいも のではない。
【0015】 図4に外形を示すように、表示リング部材10は、第2歯車部9bに噛合する 内歯車部10aと表示部10bとから構成されている。この内歯車部10aは、遊 星歯車9の第2歯車部9bと噛合するため、ステータ1の内歯車3cよりもピッチ 円直径が小さく、つまり歯数が少なく形成されている。そして、この表示リング 部材10の表示部10bは、第2ステータ部材3の上面に形成されたスロット3d にはまり込んでいる。
【0016】 フラットケーブル7は、一端が第1ロータ部材5と第2ロータ部材6の間で固 定され、他端は、図3に示すように8個設けられた遊星ローラ8の内の一つに沿 ってロータ4の周囲での巻き方向とは逆に半周だけ巻かれてから、ステータ1の 凸部1aに固定されている。このように、遊星ローラの一つがフラットケーブル 7を反転させる遊星ガイドローラ8aとして用いられ、その他の7個がフラット ケーブル7をドーナツ状空間の外周壁2c側及び内周壁5側へ押さえておくため のガイド手段を構成する遊星サポートローラ8bとして用いられ、遊星サポート ローラ8bの外周面がガイド手段における押え面として機能するようになってい る。
【0017】 この構成のロールコネクタでは、ロータ4が時計回りに回転すると、遊星歯車 9は、反時計回りに自転しながらロータ4の回りを時計回りに公転する。遊星歯 車9及び遊星ローラ8の公転の角速度をaとすると、この角速度aは、自転する分 だけロータ4の回転の角速度(bとする)よりも遅くなり、ほぼ、a=b×{Di/(D i+Do)}の関係が満たされる。例えば外歯車3cのピッチ円直径を内歯車6aの2 倍に設定すれば(ドーナツ状空間の外周壁の直径Doが内周壁の直径Diの約2倍 となる)、ロータ4が1回転する間に遊星歯車9(遊星ローラ8)はロータ4の回 りを1/3周だけ公転することになる。このとき、ロータ4から繰り出されるフ ラットケーブル7の長さは、ドーナツ状空間の内周壁5の周長から、ローラ8の 移動したその内周壁1/3周分の長さを引いた値、つまりこの内周壁5の2/3 周分の長さに相当する。この長さは、周壁2cの1/3周分の長さ、つまり遊星 ローラ8が外周壁に沿って移動してきた長さにほぼ等しい。そのため、フラット ケーブル7は、ロータ4側の内周壁5から繰り出された分だけステータ1側の外 周壁2cの内周面に巻かれて行くことになる。したがってロータの回転の際にフ ラットケーブル7同士の擦れは殆ど生じないので音は発生しない。またロータ4 の回転いかんに拘わらず、フラットケーブル7は遊星サポートローラ8bの外周 面に押さえられて径方向へは殆ど動かないために、がさつきが生じることもない 。
【0018】 一方、遊星歯車9がロータ4の回りを1回公転して元の位置に戻ると、表示リ ング部材10は、ギヤ比の関係で表示部10bが元の位置から少しずれた状態と なる。したがって、ロータ4が1回転する毎に表示部10bの取る位置を示す目 盛りをスロット3d付近に設けておけば、ステータ1に対するロータ4の回転位 置からフラットケーブルの状態を常に正確に読み取ることができる。また、この スロット3dの長さを適宜設定しておけば、表示部10bがスロット3dの端部に 当接することによりロータの回転に対するストッパーの作用が得られるので、フ ラットケーブル7を保護することができる。
【0019】 さらに、フラットケーブルを上述したように遊星ガイドローラ8aに沿って半 周だけ逆方向に巻いて内側と外側の巻き方向を反転させておくことにより、単に 渦巻き状にだけ巻いて最後に巻き方向を変えない場合に比較してその長さを大幅 に短縮することができる。
【0020】 例えば、ロータの外径を50mm、ステータの内径を100mm、ロータの必要回 転数nを4回とすると(フラットケーブル7がロータ4の外周に密着した状態での 巻き数をn1、ステータ1の内周に密着した状態での巻き数をn2とする)、従来の ロールコネクタに必要なフラットケーブルの概略長さL1は、 L1=50πn1=100πn2 及び n1−n2=4 より、 L1≒1257mm となる。一方、本実施例で説明したような巻きかたをすると 、その長さL2は、 L2=100π×n×50/(50+100) で求められるから L2 ≒419mm となり、フラットケーブルの短縮によるコストダウンを実現で きる。
【0021】 次に図5に示した第2実施例について説明する。
【0022】 図5はこのロールコネクタの中央縦断面図である。図において、21はステー タ、22はステータのベース、23はロータを示している。ロータ23の上部に は外歯車23aが形成されており、ステータ21には、上壁21aと下壁21bと で両端が支持された支軸25により、この外歯車23aに噛合する第1歯車部24 aと、それよりも小径の第2歯車部24bとが一体的に形成されてなる中間歯車2 4が回転可能に保持されている。そして、この中間歯車24の第2歯車部24b と噛合する歯車部26aを有するキャリア26が、ロータ23に回転可能に保持 されている。
【0023】 このキャリア26の下面には、第1実施例と同じように、周方向に8等分した 位置に形成された軸部26bにより、遊星ガイドローラ27aと遊星サポートロー ラ27bとからなる遊星ローラ27が保持されている。この遊星ローラ27は、 ロータ23の周面との間にフラットケーブル28を通せる程度の外径で形成され ている。また、ステータ21には、同じく遊星ローラ27との間にフラットケー ブル28を通すために、僅かに隙間を置いて周壁21cが形成されている。そし て、遊星ローラ27の駆動手段としての各歯車23a,24,26aは、ロータ23 の回転に対するキャリア26の公転の減速比が、外周壁21cの径寸法をDo、内 周壁の径寸法をDi、遊星ローラ27の公転の角速度をa、ロータ23の回転の角 速度bとしたときに、a=b×{Di/(Di+Do)}の関係を満たすようにその歯数が 設定されている。また、フラットケーブル28は、第1実施例で説明したのと同 様に、遊星ガイドローラ27aに沿って反転して、ロータ側とステータ側での巻 き方向が逆になっている。
【0024】 この構成においても、フラットケーブルのがさつきが防止できるのとともに、 遊星ローラ27の公転がロータ23の回転よりも一定の割合で遅れるためにロー タ23の周囲から繰り出されるフラットケーブル28がその長さ分ずつステータ 側に巻き付けられて行くので、フラットケーブル28の擦れ合う音の発生を防止 できる。
【0025】 次に、図6に示した第3実施例に係るロールコネクタについて説明する。
【0026】 このロールコネクタは第1実施例で説明したロールコネクタのガイド手段を変 形したものであり、その他の部分については第1実施例と同様の構成であるため 説明は省略する。この実施例のガイド手段は、キャリア11'のプレート部から 第1ステータ部材2の底壁側へ、ドーナツ状空間の外周壁2c及び内周壁5との 間にそれぞれフラットケーブル7の挿通可能な隙間を残すように立設された外側 ガイド壁11d及び内側ガイド壁11e、及びこれらのガイド壁11d,11eをド ーナツ状空間の径方向へ延在して連接する連接壁11fから構成され、外側ガイ ド壁11dにおける外周壁2cとの対向面11g及び内側ガイド壁11eにおける内 周壁5との対向面11fがそれぞれフラットケーブル7の押え面を構成している 。そして、フラットケーブル7は内側ガイド壁11eと内周壁5との間、及び外 側ガイド壁11dと外周壁2c側との間に通され、且つ遊星ガイドローラ8aに沿 って反転して内周壁5側と外周壁2c側とで巻方向が逆になっている。
【0027】 この構成においても、第1実施例と同様にフラットケーブル7のがさつきが防 止できるのとともに、フラットケーブル7の擦れ合う音が発生するのを防止でき る。また、この構成ではローラを1個設けるだけでよいため、第1実施例と比較 して、ロールコネクタとしての重量及びコストを抑えることができ、且つ組付性 が向上する。なお、ガイド壁は、必ずしも本実施例に示したように構成する必要 はなく、例えば、外側ガイド壁11dと内側ガイド壁11eを設けずに、ドーナツ 状空間内で放射状に延在する複数の壁(本実施例の連接壁11hに相当する)の端 面でフラットケーブルを外周壁2c及び内周壁5側に押えるようにしてもよい。
【0028】 次に、図7に示した第4実施例に係るロールコネクタについて説明する。
【0029】 このロールコネクタも第3実施例と同様、第1実施例で説明したロールコネク タのガイド手段だけを変形したものである。この実施例のガイド手段は、キャリ ア11"のプレート部から第1ステータ部材2の底壁側へ向かって、ドーナツ状 空間の外周壁2cとの間及び内周壁5との間にフラットケーブルの挿通可能な隙 間を残すように、外周壁2cよりも小径の円周上及び内周壁5よりも大径の円周 上にそれぞれ点在する位置に立設されたガイドピン11gから構成されている。 なお、この例では遊星サポートローラ8bを1個設けているが、このローラ8bは 必ずしも設けなくてもよい。また、フラットケーブルは内周壁5及び外周壁2c に沿って巻かれ、遊星ガイドローラ8aに沿って反転して内周壁5側と外周壁2c 側とで巻方向が逆になっている。この構成においてもフラットケーブルの動きが 抑えられるので、上記各実施例と同様にロールコネクタ内での異音の発生を防止 でき、且つ第1実施例に比較して重量及びコストを抑えるとともに組付性を改善 できる。
【0030】 なお、本考案は上述の各実施例に限定されるものではなく、その他種々の態様 で実施することが可能である。
【0031】 例えば、第1実施例における遊星歯車9の第1歯車部9aと第2歯車部9bとを 、同一モジュールで同一ピッチ円直径に設定し、遊星歯車9を単一の歯車部材と して形成してもよい。この場合、遊星歯車9がロータ4の回りを1回公転するこ とによって表示リング部材10が元の位置から所定量ずれるようにするためには 、歯車部10aを、第2ステータ部材3の内歯車3aとモジュールを僅かに変えて 内歯車3cに対して歯数を変化させた転位歯車とするか(その逆に内歯車3aを転 位歯車としてもよい)、モジュールはそのままでピッチ円直径を僅かに変えるこ とにより歯数を増減させた歯車として形成すればよい。後者では正確な噛み合い は得られないが、それほど精度の要求されるところではないので、ロータ4の回 転位置の表示に支障を来すことはない。
【0032】 このように構成しても表示リング部材10はロータ4の回転に伴って位置が僅 かずつずれるので、表示部10bの位置からフラットケーブル7の巻き状態を正 確に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例に係るロールコネクタの
中央縦断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 表示リング部材の斜視図である。
【図5】 第2実施例に係るロールコネクタの中央縦断
面図である。
【図6】 第3実施例に係るロールコネクタの横断面図
である。
【図7】 第4実施例に係るコールコネクタの横断面図
である。
【符号の説明】
1 ステータ 1a 凸部 2 第1ステータ部材 2a 底壁 2b 内周壁 2c 外周壁 3 第2ステータ部材 3a 上壁 3b 外周壁 3c 内歯車 3d スロット 4 ロータ 5 第1ロータ部材 6 第2ロータ部材 6a 外歯車 7 フラットケーブル 8 遊星ローラ 8a 遊星ガイドロー
ラ 8b 遊星サポートローラ 8c 押え面 9 遊星歯車 9a 第1歯車部 9b 第2歯車部 10 表示リング部材 10a 内歯車部 10b 表示部 11,11',11" キャリア 11a プレ−ト部 11b 第1軸部 11c 第2軸部 11d 外側ガイド壁 11e 内側ガイド壁 11f,11g,11j 押え面 11h 連接壁 11i ガイドピン 21 ステータ 21a 上壁 21b 下壁 21c 外周壁 22 ベース 23 ロータ 23a 外歯車 24 中間歯車 24a 第1歯車部 24b 第2歯車部 25 支軸 26 キャリア 26a 歯車部 26b 軸部 27 遊星ローラ 27a 遊星ガイドローラ 27b 遊星サポート
ローラ 28 フラットケーブル

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ(1,21)と該ステータ(1,21)に回
    動自在に装着されたロータ(4,23)との間に形成されるド
    ーナツ状空間内に渦巻き状に巻かれたフラットケーブル
    (7,28)が収納され、且つ該フラットケーブル(7,28)の一
    端がロータ(4,23)に固定されるとともに他端がステータ
    (1,21)に固定されたロールコネクタにおいて、上記ドー
    ナツ状空間内に配設された遊星ガイドローラ(8a,27)
    と、上記ロータ(4,23)の回転により該遊星ガイドローラ
    (8a,27)を該空間の内周壁(5,23)の回りで公転せしめる
    駆動手段(6a,9,3c,11,23a,24,26)とを備え、上記遊星ガ
    イドローラ(8a,27)は、上記ドーナツ状空間の内周壁(5,
    23)との間及び外周壁(2c,21c)との間にそれぞれ上記フ
    ラットケーブル(7,28)の挿通可能な隙間を残す程度の外
    径で形成され、且つ該フラットケーブル(7,28)は該空間
    の内周壁(5,23)側と外周壁(2c,21c)側とで巻き方向を逆
    にすべく該遊星ガイドローラ(8a,27)に沿って反転せし
    められ、上記駆動手段(6a,9,3c,11,23a,24,26)は、上記
    ロータ(4,23)のステータ(1,21)に対する相対的な回転の
    角速度をb、内周壁(5,23)の直径をDi、外周壁(2c,21c)
    の直径をDoとしたとき、上記遊星ガイドローラ(8a,27)
    を、公転の角速度aがa=b×{Di/(Di+Do)}で表され
    る関係をほぼ満たして駆動すべく構成され、さらに、上
    記フラットケーブル(7,28)を上記ドーナツ状空間の内
    周壁(5,23)及び外周壁(2c,21c)に沿わせるように、該空
    間の内周壁(5,23)との間及び外周壁(2c,21c)との間にそ
    れぞれ上記フラットケーブル(7,28)の挿通可能な隙間を
    残して位置する押え面(8c,11f,11g,11j)を有し且つ上記
    遊星ガイドローラ(8a,27)とともに該空間の内周壁(5,2
    3)の回りを公転するガイド手段(8b,11',11")を備えたこ
    とを特徴とするロールコネクタ。
  2. 【請求項2】 上記ガイド手段(8b)が、上記遊星ガイド
    ローラ(8a)と大略同一外径で形成され且つ該遊星ガイド
    ローラ(8a)と同一の公転軌跡を描くように中心軸(11c)
    が該遊星ガイドローラ(8a)と大略同一円周上に配置され
    た複数の遊星サポートローラ(8b)からなることを特徴と
    する請求項1記載のロールコネクタ。
  3. 【請求項3】 上記ガイド手段(11')が、上記ドーナツ
    状空間の外周壁(2c,21c)と対向する対向面(11g)及び内
    周壁(5,23)と対向する対向面(11f)を有するガイド壁(11
    d,11e)を備えたガイド部材(11')からなることを特徴と
    する請求項1記載のロールコネクタ。
  4. 【請求項4】 上記ガイド手段(11")が、上記ドーナツ
    状空間の外周壁(2c,21c)と大略同心で該外周壁(2c,21c)
    よりも小径の円周上及び該空間の内周壁(5,23)と大略同
    心で該内周壁(5,23)よりも大径の円周上にそれぞれ点在
    する複数のガイドピン(11i)を有するガイド部材(11")か
    らなることを特徴とする請求項1記載のロールコネク
    タ。
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JP3-5134 1991-01-17
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JP8647091U Pending JPH04112488U (ja) 1990-11-09 1991-10-23 ロールコネクタ

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JP (1) JPH04112488U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015222711A (ja) * 2014-05-01 2015-12-10 アルプス電気株式会社 回転コネクタ
JP2019164954A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 アルプスアルパイン株式会社 回転コネクタ

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