JPH0650283U - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ

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JPH0650283U
JPH0650283U JP9109192U JP9109192U JPH0650283U JP H0650283 U JPH0650283 U JP H0650283U JP 9109192 U JP9109192 U JP 9109192U JP 9109192 U JP9109192 U JP 9109192U JP H0650283 U JPH0650283 U JP H0650283U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planetary gear
case
inner case
roll
flat cable
Prior art date
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Pending
Application number
JP9109192U
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English (en)
Inventor
憲 小八田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 内側ケース3と外側ケース5とフラットケー
ブル1とからなる。内側ケース3に太陽歯車11を、外側
ケース5に内歯歯車13を形成し、その両方にかみ合う遊
星歯車15を設ける。内側ケース3に遊星歯車13と共に公
転するロール21を視認するための透視窓23を設け、外側
ケース5に基準位置マーク25を設ける。 【効果】 基準位置マーク25と透視窓23とロール21が合
致したときを内側ケースの回転可能範囲の中立位置とす
ることにより、回転可能範囲の中立位置を容易に確認す
ることができる。自動車その他の機器へ誤った状態で取
り付けられて回転可能範囲を逸脱し、回転コネクタが破
損するような事故を防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転体と固定体間で電気信号、光信号あるいは電力などを伝送する のに用いる回転コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車のステアリングパッド上に取り付けられるエアバックシス テム(回転体)に、自動車の車体側(固定体)から電気信号を送る場合には、図 4、図5または図6に示すような回転コネクタが用いられている(実開昭62− 168581号公報)。
【0003】 図4および図5に示す回転コネクタは、一方向にゼンマイ巻きされたフラット ケーブル1と、それを収納する内側ケース1および外側ケース5とを備えている 。フラットケーブル1の内端部は内側ケース3の内筒部3aに固定され、そこで 一方のリード線7に接続されており、かつフラットケーブル1の外端部は外側ケ ース5の外筒部5aに固定され、そこで他方のリード線9に接続されている。内 側ケース3と外側ケース5は同一軸線上で相対的に回転可能に組み合わされてい る。
【0004】 上記構成の回転コネクタは、ゼンマイ巻きされたフラットケーブル1の巻き締 まり、巻き広がりが可能な範囲で、内側ケース3と外側ケース5が相対的に往復 回転可能であるから、例えば内側ケース3をステアリング軸(回転体)に取り付 け、外側ケース5を車体(固定体)側に取り付けると、車体側からステアリング 軸側へ摺動接触部を介さずに電気信号を伝送できる。このため回転体と固定体間 で信頼性の高い接続状態を得ることができる。
【0005】 また図6に示す回転コネクタは、フラットケーブル1を途中に巻き方向反転部 1aができるように巻回したもので、それ以外の構成は前記回転コネクタと同様 である。このようにすると同じ往復回転可能回数を得るのに必要なフラットケー ブルの長さを短くできる利点がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
この種の回転コネクタは、フラットケーブルの巻回数により往復回転可能な範 囲が制限されているから、一方向に回転可能な範囲を超えて無理に回転させよう とすると、フラットケーブルが損傷する危険性がある。 このため例えば自動車に組み付ける場合には、内側ケースをステアリング軸に 取り付け、外側ケースを車体側に取り付けた状態で、内側ケースが回転可能範囲 の中央(中立位置)に位置するように組み付ける必要がある。
【0007】 この組み付けが確実に行えるようにするため回転コネクタを組み立てるときは 、内側ケースと外側ケースを中立位置で仮止めするようにしているが、何らかの 理由で仮止めが外れてしまったりすると中立位置が分からなくなってしまい、自 動車への組み付けができなくなる。また自動車への組み付けの際には当然仮止め を外すので、その後は回転コネクタが正常に組み付けられているか否かを確認す ることが困難である。
【0008】 本考案の目的は、上記のような問題点に鑑み、回転可能範囲の中立位置または 回転起点位置を容易に確認できる回転コネクタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、内筒部を有する内側ケースと外筒部を有す る外側ケースとを同軸配置して相対的に回転可能に組み合わせ、内側ケースと外 側ケースで囲まれる環状空間内にフラットケーブルを一方向に又は途中に巻き方 向反転部ができるように巻回した状態で収納し、フラットケーブルの内端部を前 記内筒部に、外端部を前記外筒部に固定してなる回転コネクタにおいて、前記内 側ケースに一体的に形成した太陽歯車と、前記外側ケースに一体的に形成した内 歯歯車と、太陽歯車および内歯歯車の両方にかみ合う遊星歯車とで遊星歯車機構 を構成し、前記内側ケースおよび外側ケースの一方の所定位置に遊星歯車または 遊星歯車と共に公転する部材を視認するための透視窓を形成し、他方の所定位置 に基準位置マークを形成したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
このようにすると、例えば遊星歯車と、透視窓と、基準位置マークが周方向の 同じ位置で合致したときに、内側ケースが中立位置にくるように予め設計、製作 しておくことにより、組立後はいつでも中立位置を外部から確認することが可能 となる。すなわち上記構成によると、遊星歯車(または遊星歯車と共に公転する 部材)、透視窓、基準位置マークの位置関係と、回転可能範囲の中立位置または 回転起点位置との関係を、設計、製作段階で予め定めておくことにより、中立位 置または回転起点位置を外部から容易に確認できることになる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1ないし図3は本考案の一実施例を示す。この実施例はフラットケーブルが 巻き方向反転部を有する図6のタイプの回転コネクタに本考案を適用したもので 、符号1はフラットケーブル、1aはフラットケーブル1の巻き方向反転部、3 は内側ケース、3aは内側ケース3の内筒部、5は外側ケース、5aは外側ケー ス5の外筒部である。
【0012】 図1に示すように、内側ケースの内筒部3aの外周には太陽歯車11が一体に 形成され、外側ケースの外筒部5aの内周には内歯歯車13が一体に形成され、 太陽歯車11と内歯歯車13の間にはその両方にかみ合う遊星歯車15が配置さ れており、これらの歯車11、13、15が遊星歯車機構を構成している。遊星 歯車15の中心軸17は円板19に回転自在に支持され、この円板19は内筒部 3aを中心として自由に回転できるようになっている。また遊星歯車15の中心 軸17にはロール21が一体に形成されている。
【0013】 これにより例えば外側ケース5を固定したまま内側ケース3を回転させると、 遊星歯車15が太陽歯車11のまわりを自転しながら公転し、これに伴い円板1 9が遊星歯車15と共に公転し、かつロール21が遊星歯車15と共に自転しな がら公転することになる。
【0014】 ロール21はフラットケーブルの巻き方向反転部1aの内側に位置するように 組み込まれている。遊星歯車機構は、内側ケース3が回転したとき、ロール21 がフラットケーブルの巻き方向反転部1aと同方向へ、ほぼ同じ速度で公転する ように歯数が定められる。
【0015】 また内側ケース3の鍔部の所定位置にはロール21を視認するための透明プラ スチック等からなる透視窓23が設けられ、かつ外側ケースの外筒部5aの所定 位置には基準位置マーク25が設けられている。
【0016】 なお本考案と直接関係ないが、この実施例では、内筒部3aの外周に巻き胴3 bが固定されており、フラットケーブル1の内端部はこの巻き胴3bに固定され ている。また巻き胴3bに巻かれたフラットケーブル1の外周には図2に示すよ うにガイドテープ27が沿わせてあり、このガイドテープ27の内端部は巻き胴 3bに固定され、外端部はフラットケーブル1の巻き方向反転部1aと共に巻き 方向を反転させた上でロール21に固定されている。このガイドテープ27は、 内側ケース3をフラットケーブル1を繰り出す方向(図2で時計方向)へ回転さ せるときに、ロール21に巻き取られ、フラットケーブル1がたるむのを防止す る働きをする。
【0017】 さてこの回転コネクタは、外側ケース5を固定したまま内側ケース3を回転さ せると、基準位置マーク25が定位置にあり、透視窓23とロール21が異なる 速度で回転するが、その透視窓23とロール21の両方が基準位置マーク25と 合致したときに、回転体である内側ケース3が回転可能範囲の中立位置にくるよ うに、設計、製作されている。
【0018】 したがって例えば図2の状態では、透視窓23と基準位置マーク25が同じ位 置にあるが、透視窓23とロール21の位置は一致しておらず、この状態では透 視窓23からロール21を視認することはできないので、内側ケース3は中立位 置にないと判断することができる。 また図3に示すように、透視窓23と基準位置マーク25が同じ位置にあり、 しかもロール21がAの位置にあるときは、基準位置マーク25と同じ位置にあ る透視窓23からロール21を視認できるので、内側ケース3が中立位置にある と判断することができる。
【0019】 この点を図3を参照してさらに詳細に説明すると次のとおりである。 いま、透視窓23が基準位置マーク25に一致し、かつロール21がAの位置 にあって透視窓23からそれを視認できる状態にあるものとし、この時に内側ケ ース1が回転可能範囲の中立位置にあるものとする。
【0020】 ロール21は図1のように遊星歯車15と一体になっており、遊星歯車15と 共に自転および公転する。遊星歯車15の公転速度は、通常の遊星歯車機構では 太陽歯車11の1回転につき、1/3〜1/12回転程度であるが、ここでは仮 に1/3回転(減速比1/3)として説明する。
【0021】 減速比を1/3とすると、図3において、ロール21がAの位置にある状態か ら、内側ケース3を矢印P方向に1回転させると、ロール21はBの位置まで回 転し、この状態からさらに内側ケース3を矢印A方向に1回転させると、ロール 21はCの位置まで回転し、この状態からさらに内側ケース3を矢印A方向に1 回転させると、ロール21は元のAの位置に戻る。内側ケース3を矢印Q方向に 回転させるときも同様である。
【0022】 このように太陽歯車11と遊星歯車15の減速比が1/3の場合は、内側ケー ス3が3回転する毎に、透視窓23、ロール21の両方が基準位置マーク25と 一致し、透視窓23からロール21が視認できることになる。言い換えれば内側 ケース3の回転回数と、遊星歯車機構の減速比との積が1となる毎に(上記の例 では3×1/3=1)、透視窓23が基準位置マーク25と一致し、かつ透視窓 23からロール21が視認できることになる。
【0023】 したがって遊星歯車機構の減速比の分母を、上記のような整数ではなく小数点 つきの数値例えば1/3.25のように設定した場合には、内側ケース3を32 5回回転させないと透視窓23、ロール21の両方が基準位置マーク25と一致 しないことになる。 通常、自動車のステアリング軸等の回転可能範囲は10回転以下であるから、 透視窓23とロール21の両方が、内側ケース3が中立位置にあるときにのみ基 準位置マーク25と合致するように設計することは容易である。 したがって基準位置マーク25、透視窓23、ロール21(遊星歯車15)を 設ければ、実用上十分な位置確認を行うことができる。
【0024】 なお、透視窓23からロール21を視認できる状態は、内側ケース3の1回転 につき1回発生するから(ただし基準位置マーク25とは不一致)、これを利用 して、例えば基準位置マーク25と異なる位置で透視窓23とロール21が合致 するときの、内側ケース3の回転回数と回転方向を示すマークを外側ケース5に 付しておけば、内側ケース3の中立位置からの回転回数と回転方向を検知するこ とができる。
【0025】 以上の実施例では、ロール21およびガイドテープ27を有する回転コネクタ について説明したが、ロール21およびガイドテープ27は省略することも可能 である。その場合は遊星歯車機構を透視窓23の直下に設けて遊星歯車15を直 接視認するようにすればよい。
【0026】 また上記実施例では、内側ケース3に透視窓23を、外側ケース5に基準位置 マーク25を設けたが、これとは逆に内側ケース3に基準位置マーク25を、外 側ケース5に透視窓23を設けることもできる。
【0027】 さらに上記実施例では、フラットケーブルが巻き方向反転部を有する図6のタ イプの回転コネクタについて説明したが、本考案はこれに限られるものではなく 、例えばフラットケーブルが一方向にゼンマイ巻きされた図4、図5のタイプの 回転コネクタにも適用することができる。その場合はロール21は不要であるか ら、遊星歯車機構を透視窓23の直下に設ければよい。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る回転コネクタは、遊星歯車(または遊星歯車 と共に公転する部材)と透視窓と基準位置マークの位置関係から、回転可能範囲 の中立位置または回転起点位置を容易に確認することができ、便利である。また これにより、自動車その他の機器へ誤った状態で取り付けられて回転可能範囲を 逸脱し、回転コネクタが破損するような事故を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る回転コネクタを示す
縦断面図。
【図2】 図1の回転コネクタの横断面図。
【図3】 図1の回転コネクタの動作説明図。
【図4】 従来の回転コネクタの一例を示す横断面図。
【図5】 図4の回転コネクタの縦断面図。
【図6】 従来の回転コネクタの他の例を示す横断面
図。 1:フラットケーブル 1a:巻き方向反転部 3:内側ケース 3a:内筒部 5:外側ケース 5a:外筒部 11:太陽歯車 13:内歯歯車 15:遊星歯車 21:ロール 23:透視窓 25:基準位置マーク 27:ガイドテープ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒部を有する内側ケースと外筒部を有す
    る外側ケースとを同軸配置して相対的に回転可能に組み
    合わせ、内側ケースと外側ケースで囲まれる環状空間内
    にフラットケーブルを一方向に又は途中に巻き方向反転
    部ができるように巻回した状態で収納し、フラットケー
    ブルの内端部を前記内筒部に、外端部を前記外筒部に固
    定してなる回転コネクタにおいて、前記内側ケースに一
    体的に形成した太陽歯車と、前記外側ケースに一体的に
    形成した内歯歯車と、太陽歯車および内歯歯車の両方に
    かみ合う遊星歯車とで遊星歯車機構を構成し、前記内側
    ケースおよび外側ケースの一方の所定位置に遊星歯車ま
    たは遊星歯車と共に公転する部材を視認するための透視
    窓を形成し、他方の所定位置に基準位置マークを形成し
    たことを特徴とする回転コネクタ。
JP9109192U 1992-12-15 1992-12-15 回転コネクタ Pending JPH0650283U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9109192U JPH0650283U (ja) 1992-12-15 1992-12-15 回転コネクタ

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JP9109192U JPH0650283U (ja) 1992-12-15 1992-12-15 回転コネクタ

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JPH0650283U true JPH0650283U (ja) 1994-07-08

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JP9109192U Pending JPH0650283U (ja) 1992-12-15 1992-12-15 回転コネクタ

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JP (1) JPH0650283U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015222711A (ja) * 2014-05-01 2015-12-10 アルプス電気株式会社 回転コネクタ
JP2016528088A (ja) * 2013-06-27 2016-09-15 エッセ・セ2エヌ 自動車両のステアリングコラムのための回転接触器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016528088A (ja) * 2013-06-27 2016-09-15 エッセ・セ2エヌ 自動車両のステアリングコラムのための回転接触器
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