JP2001041981A - コイル式計器 - Google Patents

コイル式計器

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JP2001041981A JP11216195A JP21619599A JP2001041981A JP 2001041981 A JP2001041981 A JP 2001041981A JP 11216195 A JP11216195 A JP 11216195A JP 21619599 A JP21619599 A JP 21619599A JP 2001041981 A JP2001041981 A JP 2001041981A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指針側の回動軸をギヤを通じて減速回動させ
る場合でも、コンパクトなコイル式計器を提供する。 【解決手段】 ロータ磁石1及び第1のギヤ2を有する
ロータ軸3と、第1のギヤ2に連結される第2のギヤ4
を有する指針軸5と、これら指針軸5及びロータ軸3を
並設状態に軸支するハウジング6と、第2のギヤ4が配
置されないロータ磁石1の外周側面に対向配置され通電
によりロータ磁石1に回転力を与える一対のコイル7,
8とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコイルへの通電によ
りロータ磁石を回動するコイル式計器に関し、例えば車
両用コンビネーションメータに内蔵されるコイル式計器
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用メータに適用されるコイル式計器
として、例えば交差コイル式計器が一般によく知られて
いる。交差コイル式計器は、エアコア式ムーブメントと
も呼ばれ、ハウジングに形成した空間内にロータ磁石を
収納すると共にロータ磁石に固定したロータ軸をハウジ
ングにて軸支してその一端をハウジングの外部に突出さ
せ、その突出端に指針を装着し、ハウジングの外周には
一対のコイルを直交するように巻回して構成され、各コ
イルの通電により発生する合成磁界によりロータ磁石
(指針)を回動させるもので、各コイルへの通電量(入
力信号)を計測量に応じてコントロールすることで、指
針を計測量に応じて角度運動させることができる。
【0003】ところで、このような交差コイル式計器に
あっては、一対のコイルを交差状に積層巻回することに
より生じる各コイル毎の巻回径寸法差や磁気的ヒステリ
シス等に起因して、入力信号に対する指針の回動角(出
力角)に誤差が生じ、それが指度誤差となって現れるこ
とが知られており、このため例えば特開平6−2714
6号公報に示されているように、ロータ磁石が固定され
るロータ軸とは別に指針が固定される指針軸を設け、こ
れら双方の軸をギヤにより連結してロータ軸に対し指針
軸を減速回動させることで、指度誤差の発生を抑制する
ことが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前掲公
報開示の交差コイル式計器は、ハウジングに対し一対の
コイルを積層巻回していることに加え、コイルを巻回し
たハウジング上に更にギヤを積み重ねる構造であるた
め、計器の高さ寸法が嵩み、大型化を余儀なくされると
いう問題がある。
【0005】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、その主な目的は、指針側の回動軸をギヤを通じて減
速回動させる場合でも、コンパクト化なコイル式計器を
提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回動
する第1のギヤを有するロータ軸と、前記ロータ軸に並
設され前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有する
指針軸と、前記第2のギヤが配置されない前記ロータ磁
石の外周側面に対向配置され通電により前記ロータ磁石
に回転力を与える一対のコイルとからなることを特徴と
する。
【0007】また本発明は、前記目的を達成するため、
ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回動する第1のギ
ヤを有するロータ軸と、前記第1のギヤに連結される第
2のギヤを有する指針軸と、これら指針軸及びロータ軸
を並設状態に支持するハウジングと、前記第2のギヤが
配置されない前記ロータ磁石の外周側面に対向配置され
通電により前記ロータ磁石に回転力を与える一対のコイ
ルとからなることを特徴とする。
【0008】また本発明は、前記目的を達成するため、
ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回動する第1のギ
ヤを有するロータ軸と、前記ロータ軸に並設され前記第
1のギヤに連結される第2のギヤを有する指針軸と、前
記第2のギヤが配置されない前記ロータ磁石の外周側面
に各々の巻回中心軸が前記ロータ磁石の回動中心もしく
はその近傍で所定の交差角を有して交わるよう対向配置
され通電により前記ロータ磁石に回転力を与える一対の
コイルとからなることを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記目的を達成するため、
ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回動する第1のギ
ヤを有するロータ軸と、前記第1のギヤに連結される第
2のギヤを有する指針軸と、これら指針軸及びロータ軸
を並設状態に支持するハウジングと、前記第2のギヤが
配置されない前記ロータ磁石の外周側面に各々の巻回中
心軸が前記ロータ磁石の回動中心もしくはその近傍で所
定の交差角を有して交わるよう対向配置され通電により
前記ロータ磁石に回転力を与える一対のコイルとからな
ることを特徴とする。
【0010】前記交差角が略90度であることを特徴と
する。
【0011】前記交差角が90度よりも小さいことを特
徴とする。
【0012】前記各コイルの巻回中心軸の交点よりも前
記ロータ磁石の回動中心が前記コイル側に位置すること
を特徴とする。
【0013】前記第1のギヤは外周に第1の連続歯を備
え、前記第2のギヤはその外周に前記第1のギヤを収納
する収納部を有し、この収納部の内周に前記第1の連続
歯に噛合する第2の連続歯を形成したことを特徴とす
る。
【0014】前記第1のギヤの外径はロータ磁石の外径
よりも小さく、前記第2のギヤの外径は第1のギヤの外
径よりも大きく、且つ第2のギヤはロータ磁石とは所定
距離を有して重なり合うように配置されることを特徴と
する。
【0015】前記ハウジングに前記各コイルを支持する
コイル支持部を連続形成してなることを特徴とする。
【0016】前記ハウジングに前記ロータ磁石及び前記
第1,第2のギヤが収納されることを特徴とする。
【0017】前記ハウジングと前記第2のギヤとの間で
前記指針の回動を規制する回動規制手段を設けたことを
特徴とする。
【0018】前記第2のギヤに対応する領域を除く前記
ハウジングの所要領域をカップ状の磁性ケースで覆って
なることを特徴とする。
【0019】前記各コイルの無通電時に前記ロータ磁石
の動きを制限する固定磁石を設けたことを特徴とする。
【0020】前記各コイルの無通電時に前記指針軸を一
方向に回動させる付勢部材を設けたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
によるコイル式計器の実施形態を説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施形態によるコイ
ル式計器の平面図、図2は図1のA−A線に沿った断面
図である。
【0023】図1,図2において、コイル式計器は、ロ
ータ磁石1と第1のギヤ2を有するロータ軸3と、第1
のギヤ2と連結噛合する第2のギヤ4を有すると共に先
端に指針Pが装着される指針軸5と、各ギヤ2,4を連
結させた状態でロータ軸3及び指針軸5を並設状態に軸
支してなると共にロータ磁石1,第1,第2のギヤ2,
4を収納するハウジング6と、このハウジング6の外周
に位置してロータ磁石1の側方に対向配置され通電によ
りロータ磁石1に回転力を与える一対のコイル7,8
と、ハウジング6の所定領域を覆う磁性ケース9とを備
えている。
【0024】ロータ磁石1は、N,S2極着磁された、
例えば円盤状のプラスチックマグネットからなり、第1
のギヤ2は、外周に適宜数の連続歯が形成された歯車か
らなり、図2中、ロータ磁石1が下方、第1のギヤ2が
上方に位置するように、ロータ軸3に固定されている。
【0025】第2のギヤ4は、第1のギヤ2よりも径大
で且つ外周に第1のギヤ2よりも多くの連続歯を有して
指針軸5に固定され、図2中、ロータ磁石1の上側で且
つロータ磁石1とは適宜空間を空けて重なるように第1
のギヤ2側に延び、第1のギヤ2と噛合している。
【0026】ハウジング6は合成樹脂からなり、図2
中、下側に位置する第1の枠体61と上側に位置する第
2の枠体62とに分割形成され、これら第1,第2の枠
体61,62間で収納部Sとなる空洞部を形成すると共
にロータ軸3と指針軸5を軸支し、指針軸5の一端は、
ハウジング6から外部に突出している。
【0027】収納部Sは、図2中、下側に位置してロー
タ磁石1を収納する第1の収納部S1を形成する第1の
ハウジング部63と、上側に位置して第1,第2のギヤ
2,4を収納する第2の収納部Sを形成する第2のハウ
ジング部64によって形成され、これらハウジング部6
3,64によって形成される各収納部S1,S2は、前
述のごとく空間を空けて重なり合うロータ磁石1と第2
のギヤ4、及び互いに連結される第1のギヤ2と第2の
ギヤ4との関係に応じて互いに連通しており、また各ハ
ウジング部63,64は、図1に示すように、双方がロ
ータ磁石1と第2のギヤ4の外径形状に応じた円弧状の
平面形状を有している。
【0028】コイル7,8は、図1に示すように、第2
のギヤ4の収納側となる第2のハウジング部64とは反
対側に位置する第1のハウジング部63の外周領域に
て、各々の巻回中心軸C1,C2に沿ってロータ磁石1
側に延びる軸線がロータ磁石1の回動中心RCで交わり
(交点CP)、その際の各巻回中心軸C1,C2の交差
角が略90度となるようにロータ磁石1の外周側面に対
向配置されている。この際、コイル7,8は、それぞれ
が第1のハウジング部63(第1の枠体61)の外周面
から外側に向けて、ロータ磁石1の半径方向に延びる一
対のコイル支持部65,66に巻回され、ハウジング6
に支持されている。
【0029】このように、コイル7,8が巻かれたハウ
ジング6には、カップ形の磁性ケース9が装着される
が、本実施形態では、第2のギヤ4に対応する領域を除
くハウジング6の所要領域、すなわち、第2のギヤ4の
対応領域を含まない第1のハウジング部63の底部及び
その周囲のみを磁性ケース9で覆っている。
【0030】このように構成されたコイル式計器は、各
コイル7,8への通電によりコイル7,8の巻回中心軸
C1,C2に沿って各々磁界ベクトルが働き、これら各
磁界ベクトルの強さに応じてロータ磁石1(ロータ軸
3)が回動し、その回動力が第1のギヤ2、第2のギヤ
4を通じて指針軸5に伝達され、指針軸5に固定された
指針Pが角度運動する。
【0031】この際、第1のギヤ2と第2のギヤ4は、
第1のギヤ2に対し第2のギヤ4が低速(減速)回動す
るように、それぞれのギヤ比が例えば、1:3に設定さ
れており、この減速運転により、入力信号に対して指示
誤差の少ない指針Pの角度運動が可能となり、指示特性
のリニアリティ(直線性)を確保し、精度の高い指示を
行わせることができる。なお第1,第2のギヤ2,4の
ギヤ比は、指針軸5側を減速運転できれば、任意に設定
できる。
【0032】またハウジング6(この場合、第2の枠体
62)には、第2の収納部S2内を第2のギヤ4に向か
って部分的に延びる固定側当接部62aが形成され、第
2のギヤ4には、第2の収納部S2内を第2の枠体62
の内壁面に向かって部分的に延びる可動側当接部4aが
形成され、これら可動側当接部4aと固定側当接部62
aとで指針軸5の回動を規制する回動規制手段を構成し
ており、両当接部4a,62aが当接する位置を指針P
の起点位置(例えば最小指示位置)として設定してい
る。
【0033】このように、指針Pが装着される指針軸5
に固定される第2のギヤ4とハウジング6との間で、指
針Pの回動規制を行うことにより、ロータ軸3側にて回
動規制を行う場合よりも、指針Pの停止位置のばらつき
を少なくすることができる。
【0034】なお、指針Pの回動規制は、指針Pの起点
位置のみならず、最大指示位置を規定するようにしても
よく、このように起点位置規制と合わせて最大指示位置
を規定する場合、例えば第2のギヤ4に回動側当接部4
aとは別の可動側当接部(図示せず)を形成すればよ
い。
【0035】またハウジング6(この場合、第1の枠体
61)には、図1に示すように、ロータ磁石1の外周側
面と適宜間隔を空けて対向し得る位置に固定磁石10が
配置され、この固定磁石10により、各コイル7,8の
無通電時にロータ磁石1の動きを制限し、指針Pを可動
側当接部4aと固定側当接部62aの当接位置となる起
点位置に保持できるようにしている。この際、固定磁石
10は、ロータ磁石1が可動側当接部4aを固定側当接
部62a側に付勢できるように設けることが望ましい。
【0036】このような固定磁石10の採用は、ロータ
磁石1に対し常時、固定磁石10による磁力が作用する
ため、指度誤差を生む要因となるが、本実施例では前述
のごとく、指針軸5をロータ軸3に対し減速運転(回
動)する構成であるため、固定磁石10による磁力影響
があっても、それが指示誤差となって現れにくいという
メリットがある。
【0037】またハウジング6(この場合、第2の枠体
62)には、ハウジング6より突出する指針軸5に、各
コイル7,8の無通電時にロータ磁石1を一方向(減少
指示側)に回動させるヒゲぜんまいからなる付勢部材1
1を設けており、この付勢部材11により、無通電時で
あっても指針Pを起点位置に戻すことができると共に、
第1,第2のギヤ2,4間におけるバックラッシュを除
去できるように構成している。
【0038】以上のように、本実施形態によれば、ロー
タ磁石1及びこのロータ磁石1と共に回動する第1のギ
ヤ2を有するロータ軸3と、第1のギヤ2に連結される
第2のギヤ4を有する指針軸5と、これらロータ軸3,
指針軸5を並設状態に軸支するハウジング6と、ロータ
磁石1に回転力を与える一対のコイル7,8とを備え、
各コイル7,8が第2のギヤ4が配置されないロータ磁
石1の外周側面に対向配置されることにより、特にコイ
ル7,8がそれらの巻回中心軸C1,C2がロータ磁石
1の回動中心で所定の交差角を有して交わるようロータ
磁石1の外周側面に対向配置されることにより、ハウジ
ング6に対してコイル7,8が積層されないため、指針
軸をギヤを通じて減速回動させる場合でも、計器の高さ
寸法を減少させ、コンパクト化を図ることができ、また
コイル7,8の配置位置を第2のギヤ4が配置されない
ロータ磁石1の外周側面としたことにより、コイル7,
8と第2のギヤ4がロータ軸3,指針軸5の軸方向に重
ならず、その分、薄型化を図ることができる。
【0039】また本実施形態によれば、各コイル7,8
における巻回中心軸C1,C2の交差角を略90度に設
定したことにより、コイル7,8に生じる磁界ベクトル
が略直交するため、コイル7,8による磁力を効率よく
ロータ磁石1に作用させることがきる。
【0040】また本実施形態によれば、第1のギヤ2の
外径はロータ磁石1の外径よりも小さく、第2のギヤ4
の外径は第1のギヤ2の外径よりも大きく、且つ第2の
ギヤ4はロータ磁石1とは所定距離を有して重なり合う
ように配置されることにより、各ギヤ2,4間に他のギ
ヤを介在させる必要がなく、計器の幅寸法を小さくする
ことができる。
【0041】また本実施形態によれば、ハウジング6に
各コイル7,8を支持するコイル支持部65,66を連
続形成したことにより、コイル7,8の巻回中心軸C
1,C2の向き、双方の交差角度を確実に定めることが
でき、またこのように巻回中心軸C1,C2の向きや交
差角度を確実に定めた状態で、コイル7,8を安定的に
保持することができる。
【0042】また本実施形態によれば、ロータ磁石1及
び第1,第2のギヤ2,4をハウジング6内に収納した
ことにより、高さ寸法を減少させることができる。
【0043】また本実施形態によれば、ハウジング6と
第2のギヤ4との間で指針軸5の回動を規制する可動側
当接部4aと固定側当接部62aとでなる回動規制手段
を設けたことにより、指針Pを確実に所定位置(起点位
置)に停止させることができる。
【0044】また本実施形態によれば、ハウジング6に
各コイル7,8の無通電時にロータ磁石1の動きを制限
する固定磁石10を設けたことにより、各コイル7,8
の無通電時に指針Pをを確実に所定位置(起点位置)に
保持することができる。
【0045】また本実施形態によれば、指針軸5に各コ
イルの7,8の無通電時にロータ磁石1を一方向に回動
させるヒゲぜんまいからなる付勢部材11を設けたこと
により、各コイルの7,8の無通電時であっても、指針
Pを所定位置(起点位置)に戻すことができ、また第
1,第2のギヤ2,4間におけるバックラッシュを除去
することができる。
【0046】また本実施形態によれば、第2のギヤ4に
対応する領域を除くハウジング6の外周所要領域をカッ
プ状の磁性ケース9で覆ってなることにより、磁性ケー
ス9を小型化することができ、コスト低減を図ることが
できる。
【0047】なお、本実施形態では、ロータ磁石1の回
動中心RCと、各コイル7,8の巻回中心軸C1,C2
の交点CPとが一致する場合を示したが、本発明の第2
の実施形態として図3に示すように、各コイル7,8の
巻回中心軸C1,C2の交点CPをロータ磁石1の回動
中心RCの近傍に設定することもできる。なお、ここで
回動中心RCの近傍とは、各コイル7,8の交点CPを
ロータ磁石1内に設定するに際して、ロータ磁石1を計
器として駆動し得るロータ磁石1の中央領域を含むもの
である。
【0048】また、特に各コイル7,8の巻回中心軸C
1,C2の交点CPをロータ磁石1の回動中心RCより
も指針軸5側(ロータ磁石1の回動中心RCを各コイル
7,8の巻回中心軸C1,C2の交点CPよりもコイル
7,8側)に設定したことにより、コイル7,8を含む
ハウジング6の幅寸法W1(図3参照)を小さくするこ
とができる。
【0049】また前述第1,第2の実施形態では、コイ
ル7,8の巻回中心軸C1,C2の交差角を略90度に
設定したが、本発明の第3の実施形態として図4に示す
ように、巻回中心軸C1,C2の交差角を90度より小
さく設定(図4では80度)することもでき、このよう
に交差角を90度未満とすることにより、コイル7,8
を含むハウジング6の幅寸法W2(図4参照)を小さく
することができる。
【0050】また前述第1〜第3の実施形態では、第
1,第2のギヤ2,4がこれらの外周で互いに噛合する
場合を示したが、例えば本発明の第4の実施形態として
図5に示すように、第1のギヤ2にはその外周に第1の
連続歯2aを形成し、第2のギヤ4にはその外周に第1
のギヤ2を収納する収納部4bを形成すると共にこの収
納部4bの内周に第1の連続歯2aに噛合する第2の連
続歯4cを形成してもよく、かかる構成により、ロータ
軸3に対する指針軸5の減速回動を可能としながら、ロ
ータ軸3と指針軸5とを互いに近づけることができ、そ
の分、前述第1〜第4の実施形態によるコイル式計器よ
りも幅寸法を減少させることができる。
【0051】また本発明の第4の実施形態によるコイル
式計器では、第2のギヤ4の端部を第2のハウジング部
64から部分的に露出させるための切欠部64aを設け
ており、この切欠部64aにより、コイル式計器の幅寸
法を更に減少させている。
【0052】また更に本発明の第4の実施形態によるコ
イル式計器では、ロータ軸3が第1の枠体61から一体
形成されることによりハウジング6で支持された固定軸
からなり、この固定軸からなるロータ軸3にロータ磁石
1及び、これに応動する第1のギヤ2が回動自在に軸支
されており、この場合、第1のギヤ2は、例えばプラス
チックマグネットからなるロータ磁石1と一体に連続形
成されている。このように、ロータ軸3がハウジング6
から一体形成された固定軸からなることにより、部品点
数を削減することができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、ロータ
磁石及びこのロータ磁石と共に回動する第1のギヤを有
するロータ軸と、前記第1のギヤに連結される第2のギ
ヤを有する指針軸と、前記第2のギヤが配置されない前
記ロータ磁石の外周側面に対向配置され通電により前記
ロータ磁石に回転力を与える一対のコイルとからなるこ
とにより、指針側の回動軸をギヤを通じて減速回動させ
る場合でも、コンパクトなコイル式計器を提供すること
ができる。
【0054】また、本発明は、ロータ磁石及びこのロー
タ磁石と共に回動する第1のギヤを有するロータ軸と、
前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有する指針軸
と、これら指針軸及びロータ軸を並設状態に支持するハ
ウジングと、前記第2のギヤが配置されない前記ロータ
磁石の外周側面に対向配置され通電により前記ロータ磁
石に回転力を与える一対のコイルとからなることによ
り、指針側の回動軸をギヤを通じて減速回動させる場合
でも、コンパクトなコイル式計器を提供することができ
る。
【0055】また、本発明は、ロータ磁石及びこのロー
タ磁石と共に回動する第1のギヤを有するロータ軸と、
前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有する指針軸
と、前記第2のギヤが配置されない前記ロータ磁石の外
周側面に各々の巻回中心軸が前記ロータ磁石の回動中心
もしくはその近傍で所定の交差角を有して交わるよう対
向配置され通電により前記ロータ磁石に回転力を与える
一対のコイルとからなることにより、指針側の回動軸を
ギヤを通じて減速回動させる場合でも、コンパクトなコ
イル式計器を提供することができる。
【0056】また、本発明は、ロータ磁石及びこのロー
タ磁石と共に回動する第1のギヤを有するロータ軸と、
前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有する指針軸
と、これら指針軸及びロータ軸を並設状態に支持するハ
ウジングと、前記第2のギヤが配置されない前記ロータ
磁石の外周側面に各々の巻回中心軸が前記ロータ磁石の
回動中心もしくはその近傍で所定の交差角を有して交わ
るよう対向配置され通電により前記ロータ磁石に回転力
を与える一対のコイルとからなることにより、指針側の
回動軸をギヤを通じて減速回動させる場合でも、コンパ
クト化なコイル式計器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す平面図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す平面図。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す平面図。
【図5】本発明の第4の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1 ロータ磁石 2 第1のギヤ 3 ロータ軸 4 第2のギヤ4 4a 可動側当接部 5 指針軸 6 ハウジング 7,8 コイル 9 磁性ケース 10 固定磁石 11 付勢部材 P 指針 S 収納部 C1,C2 巻回中心軸 RC 回動中心 CP 交点 65,66 コイル支持部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回
    動する第1のギヤを有するロータ軸と、前記ロータ軸に
    並設され前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有す
    る指針軸と、前記第2のギヤが配置されない前記ロータ
    磁石の外周側面に対向配置され通電により前記ロータ磁
    石に回転力を与える一対のコイルとからなることを特徴
    とするコイル式計器。
  2. 【請求項2】 ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回
    動する第1のギヤを有するロータ軸と、前記第1のギヤ
    に連結される第2のギヤを有する指針軸と、これら指針
    軸及びロータ軸を並設状態に支持するハウジングと、前
    記第2のギヤが配置されない前記ロータ磁石の外周側面
    に対向配置され通電により前記ロータ磁石に回転力を与
    える一対のコイルとからなることを特徴とするコイル式
    計器。
  3. 【請求項3】 ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回
    動する第1のギヤを有するロータ軸と、前記ロータ軸に
    並設され前記第1のギヤに連結される第2のギヤを有す
    る指針軸と、前記第2のギヤが配置されない前記ロータ
    磁石の外周側面に各々の巻回中心軸が前記ロータ磁石の
    回動中心もしくはその近傍で所定の交差角を有して交わ
    るよう対向配置され通電により前記ロータ磁石に回転力
    を与える一対のコイルとからなることを特徴とするコイ
    ル式計器。
  4. 【請求項4】 ロータ磁石及びこのロータ磁石と共に回
    動する第1のギヤを有するロータ軸と、前記第1のギヤ
    に連結される第2のギヤを有する指針軸と、これら指針
    軸及びロータ軸を並設状態に支持するハウジングと、前
    記第2のギヤが配置されない前記ロータ磁石の外周側面
    に各々の巻回中心軸が前記ロータ磁石の回動中心もしく
    はその近傍で所定の交差角を有して交わるよう対向配置
    され通電により前記ロータ磁石に回転力を与える一対の
    コイルとからなることを特徴とするコイル式計器。
  5. 【請求項5】 前記交差角が略90度であることを特徴
    とする請求項3もしくは請求項4記載のコイル式計器。
  6. 【請求項6】 前記交差角が90度よりも小さいことを
    特徴とする請求項3もしくは請求項4記載のコイル式計
    器。
  7. 【請求項7】 前記各コイルの巻回中心軸の交点よりも
    前記ロータ磁石の回動中心が前記コイル側に位置するこ
    とを特徴とする請求項3から請求項6のうち何れか一つ
    に記載のコイル式計器。
  8. 【請求項8】 前記第1のギヤは外周に第1の連続歯を
    備え、前記第2のギヤはその外周に前記第1のギヤを収
    納する収納部を有し、この収納部の内周に前記第1の連
    続歯に噛合する第2の連続歯を形成したことを特徴とす
    る請求項1から請求項7のうち何れか一つに記載のコイ
    ル式計器。
  9. 【請求項9】 前記第1のギヤの外径はロータ磁石の外
    径よりも小さく、前記第2のギヤの外径は第1のギヤの
    外径よりも大きく、且つ第2のギヤはロータ磁石とは所
    定距離を有して重なり合うように配置されることを特徴
    とする請求項1から請求項8のうち何れか一つに記載の
    コイル式計器。
  10. 【請求項10】 前記ハウジングに前記各コイルを支持
    するコイル支持部を連続形成してなることを特徴とする
    請求項2もしくは請求項4記載のコイル式計器。
  11. 【請求項11】 前記ハウジングに前記ロータ磁石及び
    前記第1,第2のギヤが収納されることを特徴とする請
    求項2、請求項4、請求項10のうち何れか一つに記載
    のコイル式計器。
  12. 【請求項12】 前記ハウジングと前記第2のギヤとの
    間で前記指針の回動を規制する回動規制手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項2、請求項4、請求項10または
    請求項11のうち何れか一つに記載のコイル式計器。
  13. 【請求項13】 前記第2のギヤに対応する領域を除く
    前記ハウジングの所要領域をカップ状の磁性ケースで覆
    ってなることを特徴とする請求項2、請求項4、請求項
    10から請求項12のうち何れか一つに記載のコイル式
    計器。
  14. 【請求項14】 前記各コイルの無通電時に前記ロータ
    磁石の動きを制限する固定磁石を設けたことを特徴とす
    る請求項1から請求項13のうち何れか一つに記載のコ
    イル式計器。
  15. 【請求項15】 前記各コイルの無通電時に前記指針軸
    を一方向に回動させる付勢部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1から請求項14のうち何れか一つに記載のコ
    イル式計器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009204391A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Nippon Seiki Co Ltd 計器用ステッピングモータ

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