JPH0411103B2 - - Google Patents

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JPH0411103B2
JPH0411103B2 JP61182589A JP18258986A JPH0411103B2 JP H0411103 B2 JPH0411103 B2 JP H0411103B2 JP 61182589 A JP61182589 A JP 61182589A JP 18258986 A JP18258986 A JP 18258986A JP H0411103 B2 JPH0411103 B2 JP H0411103B2
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cutting
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アームのトレツドパターンを切削加
工するグルービング装置の構成に関するものであ
る。
(従来技術) 従来、試作用や少量生産のアームのグルービン
グ、すなわち、加硫ずみのパターン模様のないプ
レーンアームにトレツドパターン溝を彫る作業
は、通常、ハンドカツタを用いて手作業で行われ
ており、作業に熟練と長時間を要していた。この
ため溝形状が簡単な大形のアームでは、たとえば
特開昭56−162633号公報に示されているように、
アームを支持した軸に対し、その軸方向および直
角方向に移動する支持台を設け、この支持台上
に、アームの加工面に向けたカツタ軸を、加工す
る溝の角度に合わせて回転できるように取付け、
カツタを加熱してアームの端面から切り込ませる
ようにしたものが提案されており、カツタの加熱
やパターンにそつた移動をプログラムされたコン
ピユータで操作するようにしてある。
ところで、大形のアームにおいては、トレツド
パターンの形状が一般に単純であり、加熱された
カツタにより比較的簡単な動きで加工が可能であ
つたが、乗用車のように小形のアームでは溝の形
状が複雑になり、カツタの動きを多様化しなけれ
ばならず、従来の技術では必ずしも充分に対応で
きなかつた。また、カツタを加熱しながらパター
ンの溝を切削加工するため、例えば刃先周辺温度
が約200℃以上の加熱の場合は加熱によつて加硫
ゴムの物性を変化させゴムの弾性を破壊してアー
ムの品質に悪影響を与えたり、さらに、熱によつ
て周囲のゴムが焼けたり溶けたりしてパターン溝
のシヤープな形状が得られず、必要な走行特性が
充分に出ない場合がある。あるいは、2段形状の
溝などではカツタの刃が焼き切れて加工不能にな
り、また、加熱によりカツタの耐久性が低下する
などの問題があつた。
なお、カツタを多関節ロボツトに支持させて加
工する方法が考えられるが、軸の自由度を多くす
る必要があり、制御プログラムが複雑になるため
アームのグルービング装置として専用する場合は
高価になりすぎる欠点がある。
(発明の目的) 本発明は、刃先位置を直交座標の組み合わせで
制御できるようにして、制御プログラムを簡単化
させ、かつ、カツタ加熱手段あるいはカツタへ加
わる応力を検出する手段もしくはこれら両者を付
加し、カツタ周辺ゴム温度を一定にするようにカ
ツタの加熱温度および/または動作速度を制御す
るようにして、切れ味が良く、ゴムの焼損などを
起こすことが少なく、しかもカツタライフの長寿
命化が可能なアームのグルービング装置を提供す
ることを目的とする。
(発明の構成) このため本発明は、支持台に取付けたカツタ装
置と、アーム支持軸とが相対的に、アーム支持軸
と平行な横行方向および直角方向に移動するよう
にし、前記支持台にアーム支持軸を突設し、この
軸に取付けた回動アームに、回動軸心に対して直
角にカツタホルダを回転可能に取付け、このカツ
タホルダの先端部にカツタを取付け、カツタの切
削位置が前記アーム支持軸の軸心上に合致するよ
うに構成したことを主たる構成とし、上記構成
に、カツタを加熱する手段を付加し(これが第1
発明に相当)、あるいはこの構成にカツタに加わ
る応力を検出する手段を設けて、カツタの移動速
度を制御する手段を付加し(これが第2発明に相
当)、さらには、これらカツタ加熱手段と応力検
出手段の両者を設けてカツタの温度および/また
は移動速度を制御する手段を付加(これが第3発
明に相当)したものである。
上記構成により、カツタの位置が常にアーム支
持軸の軸心上に保持され、この軸心がカツタの切
削位置と合致するため、支持台および回動アーム
の移動量の算出が簡単で、コンピユータのプログ
ラム作成も容易になるとともに、カツタの温度お
よび/または速度を制御することにより、切れ味
が良く、ゴムのダメージが少なく、カツタライフ
が高まるものである。
(実施例) まず、第1図〜第5図により本発明の基本的構
成について説明する。
1は基台、2はアーム支持台、3は支持台車、
4は回動アーム、5はカツタ、6はアームであ
る。
アーム支持台2は、基台1上に固定され、アー
ム支持軸21にアーム6を装着してモータ22で
図示しない減速装置を介して回転させる(D軸方
向)。23はアーム締付けハンドルである。
支持台車3は、アーム支持軸21に平行なレー
ル31上を図示しないモータとネジ軸により、ア
ーム支持軸21と平行な横行方向(Y軸方向)に
移動する。32は支持台車3に支持され、ガイド
軸33にそつて上下(Z軸方向)する支持台で、
モータ34によりネジ軸35を回転させ、ボール
ネジを介して移動される。
なお、支持台車3は、基台1のレール36上を
図示しないモータとネジ軸により前記アーム支持
軸21の軸心と直角、すなわちアーム6に対して
前後(X軸方向)にガイドバー37にそつて移動
するようにしてもよく、この移動により大形アー
ムの切削加工時における動作の自由度を増すこと
ができる。
支持台32の側面から突出させたアーム支持軸
38は、アーム支持軸21と直角なX軸方向でカ
ツタの切削位置Pに合致する軸心39を有し、支
持台32内のモータにより図示しない減速装置を
介して軸心39を中心に第2図の矢印A方向に回
動し、カツタの方向をアームトレツドの曲面に対
して所望の角度に維持させる。カツタの切削位置
Pと合致する上記軸心39は切削時におけるアー
ムの切削位置の円周方向の切線と合致することが
特に望ましい。
上記のようにカツタ切削位置をアーム支持軸3
8の軸心39上に一致させると、切削点と移動中
心とが同一点であるため、A軸の移動はA軸の移
動量のみの計算で足り、コンピユータによるプロ
グラム制御が容易となる。
すなわち、第13図aに示すように、軸心に対
するカツタの移動方向をA,Y,Zとすると、本
発明においてはA軸の移動量計算は、第13図b
に示すように、切削点(移動前)、(移動後)
と移動中心′、′とも同一点故、 Y2=Y1+a Z2=Z1+b A2=A1+c となる。これに対して、従来の装置では、第13
図cに示すように、切削点,と移動中心′、
′とが異なる故、A軸の移動量計算は、 Y2=Y1+a+d・sin c Z2=Z1+b+d(1−cos c) A2=A1+c ただし、dは切削点またはと移動中心′
または′との距離となる。つまり、上記従来技
術にて述べたもののように切削点と移動中心とが
異なるとA軸の移動量の他にY軸、Z軸の移動量
をも計算して移動中心と切削点との補正をする必
要がある。
前記アーム支持軸38に嵌合固着した回動アー
ム4は、その先端部にカツタホルダ41を前記軸
心39に対して直角方向に、かつ、モータ42に
より図示しない減速装置を介してカツタホルダ軸
46の回りに第1図の矢印B方向に回転するよう
に取付けられ、この回転により第4図に示すよう
にカツタ5の切削方向Fを、切削する溝63の方
向に一致させるようにしており、また、第5図に
示すように、このカツタホルダ41に横方向に設
けたカツタスイング軸43に、カツタ5を切削位
置Pが軸心39に合致するように取付けてある。
なお、第1図、第3図および第5図に示すよう
に、切削始めと切削終了時にカツタ支持軸43を
回動させ、カツタ5を切削方向にスイング(第1
図の矢印c)させるアクチユエータ44を設けた
場合には、このアクチユエータ44によるカツタ
5のスイング(しやくり)により、カツタへの切
削応力が小さくなるため、カツタ刃への負担が軽
減される。
なお、モータはすべてサーボモータを用い、電
気式でも流体式でもよい。また、カツタ5は第3
図に示すように、切削すべきパターン溝の形状に
応じてU形、V形等の正面形状をそなえ、カツタ
挟持具52に取付け深さを調整できるように挟持
固定させ、切削位置Pが軸心39に合うようにし
ており、第5図に示すように刃部51を片側ある
いは両側に設けてある。
また、前記各モータおよびアクチユエータは、
アームの径およびトレツドパターンに応じてプロ
グラムされた指令によりコンピユータによつて制
御される。
第6図は、このコンピユータ制御の全体システ
ムを示すブロツク図で、100はコンピユータ、
101は本発明のグルービング装置、102は操
作盤、104は強電盤である。第7図は動作のフ
ローチヤートを示している。このフローチヤート
に示すように、電源を投入し、各軸をあらかじめ
設定された原点に合わせ、アーム6をアーム支持
軸21に嵌合固着させてモータ22で回転させ
る。
支持台車3をレール31にそつてY軸方向に移
動させるとともに、モータ34によりネジ軸35
を介して支持台32をZ軸方向に下降させ、カツ
タ5がアーム6の頂部で溝切りを行なうように調
整する。
レール36を設けてある場合は、支持台車3を
X軸(前後)方向に移動させてカツタ位置を調整
する。
また、第3図に示すように、カツタ5のカツタ
軸線45がアームトレツド面に対して、所望の角
度になるよう回動アーム4の角度が、アーム支持
軸38の回動によつて調整される。すなわち、第
3図に示す垂直方向の溝61では回動アーム4を
垂直方向にし、溝62のように傾斜しているとき
は、その傾きに応じて回動アーム4をA方向(第
2図)に回動させて、カツタ軸線45を傾斜させ
る。このとき、切削溝位置のずれに対応して支持
台車3がY軸方向に移動するとともに、支持台3
2がZ軸方向に調整される。本装置では、切削点
と移動中心が同一点となるため、移動量の計算は
容易で、コンピユータ制御は容易となる。
また、第4図に示すように、トレツドパターン
の溝63がアームの中央線60に対して傾斜して
いる場合は、モータ42によりカツタホルダ軸4
6の回りに矢印B(第1図)方向にカツタホルダ
41を回転させ、カツタ5(第4図では断面形状
を示す)の切削方向Fを傾斜した溝63の方向に
合致させる。
グルービング加工が開始され、カツタ5がアー
ム6にくい込む溝端部dでは、第5図に示すよう
に、アクチユエータ44(第1図)によりカツタ
スイング軸43をc方向(切削方向)に回動させ
てカツタ5だけをスイングさせ、カツタをアーム
面から切り込み方向にシヤクリ動作を行なわせ
る。この動作によつて、切削応力が小さくなり、
カツタ5への負担が小さくなり、したがつて、カ
ツタ5の破損を生じることが低減され、また、加
硫ずみの硬いトレツドゴムに刃部51が切り込
み、容易に切削加工することができる。
また、切り終り端部(図示しない)でカツタ5
をアームから離脱させるときも、同様にしてアク
チユエータ44によりカツタを離脱方向にスイン
グさせればよい。
切削加工中の支持台車や回動アーム、カツタホ
ルダおよびカツタなどの動きを、第6図に示すコ
ンピユータ100によつて指令される。その制御
のため、グルービング装置101の各モータによ
る動きを検出する位置センサ、たとえばエンコー
ダや、カツタに加わる応力を検出する応力検出セ
ンサ(応力検出センサを備えた例は第2発明に相
当するものであつて後述する)が用いられ、その
検出信号が制御要素としてデータ制御ユニツトに
送られ、それによつて円滑な切削を継続するよう
に最適の切削条件(この実施例では例えばカツタ
のスピード)が得られる。
なお、回動アーム4のアーム支持軸38を支持
台32の垂直方向に設け、カツタをアーム6の真
横位置に設けるように構成を変更することもでき
る。
本発明の第1の実施例(第1発明に相当)とし
ては、カツタ5が適当な加熱手段で加熱されるよ
うな構成が付加されたものであり、この構成によ
れば、加熱しない場合に比して、切れ味が良く、
切削速度が速くなるというメリツトがある。しか
も、カツタ5を加熱する場合は、上記スイング動
作をカツタ5にさせなくても容易に切削できる
が、スイング動作を加えると、切削始め時の切込
動作が一層速くなつて、切込前のカツタ焼けによ
るカツタライフの低下のトラブルが防止できるメ
リツトがある。
上記加熱手段の電気回路は、第8図に示すよう
に、交流電源eにリレーの各接点R1〜R5を介し
てトランスTの1次コイルが接続され、その2次
コイルに断線チエツク用の電源変換器CTを介し
てカツタ5が接続されたものからなる。
カツタ5を加熱するときは、リレーの接点R1
R1をONし、リレーの接点R2〜R5のいずれかを
ONする。リレー接点R5からR2に移行するに連れ
てカツタ5に流れる電流は大きくなり、カツタ5
の発熱は大きくなる。切削動作に入る直前に上記
リレーをONすることにより、カツタ5を加熱
し、アームを切削する。切削終了つまり、カツタ
5が空中に出る直前に上記リレーをOFFする。
これによりカツタの空焼を回避できる。また、電
流変換器CTにより、カツタ5に流れている電流
量を調べ、電流が遮断されたら、カツタ5が折れ
たと判断し、警報を発するようにすればよい。
上記のカツタを加熱しながら、かつ、しやくり
動作してグルービングする場合の動作は、グルー
ビング装置101内の電流値変更回路を持つ刃部
温度制御部(第6図)を、コンピユータ100
(第6図)のプログラムにて制御することにより、
上記と同様にして可能である。
本発明の第2の実施例(第2、第3発明に相
当)として、上記基本的構成もしくは上記第1の
実施例に、さらにカツタの刃先に応力検出手段を
付加し、この検出信号により、カツタの温度およ
び/または動作速度を最適に制御するようにした
ものであつて、以下、これらについて、第9図〜
第11図により説明する。第9図a,bには、カ
ツタ5の保持部に接してストレインゲージタイプ
などの刃先応力検出センサ53が設けられ、この
検出信号はリード線54を通してグルービング装
置101(第6図)よりコンピユータ100内の
汎用入出力ユニツト(第6図)に入力されるよう
になつている。第10図には、上記応力検出セン
サ53からの検出信号に基づき、以下に述べるよ
うな所定の演算を行ない、一定時間毎に割込処理
にてグルービング加工における刃部の温度およ
び/または動作速度を制御するフローチヤートを
示す。
この応力検出に基づく制御は、刃部周辺のゴム
温度を200℃未満(これはゴムがダメージを受け
ることが少なく、かつ、切れ味が良い温度)で一
定にするようにカツタの加熱温度と動作速度を制
御することが基本となる。
まず制御のための設定値を次の手順で求める。
(1) 各種のトレツドゴムコンパウンドのアームの
それぞれについて、刃部周辺ゴム温度センサ、
刃部応力検出センサ、カツタ動作速度測定器、
刃部加熱温度測定器を用いてグルービング加工
の実験を行い、刃部周辺ゴム温度、刃部加熱温
度、カツタ動作速度VA,VB,VC,…Vn、
および刃部応力値を測定して、第11図aに示
すように刃部周辺ゴム温度と刃部応力値とカツ
タ動作速度との関係および第1図bに示すよう
に刃部加熱温度と刃部応力値とカツタ動作速度
との関係をそれぞれ求める。第11図aのゴム
温度と応力の関係および第11図bのカツタ加
熱温度と応力の関係は反比例の関係もしくは指
数函数に基づいている。
(2) 切削すべき溝形状毎[もしくは各加工単位
(同一方向切削単位)毎]に、最適刃部周辺ゴ
ム温度(200℃未満)t1を任意決定する。この
t1はゴム配合、カツタ切換率、切削条件(早く
切るか遅く切るか)等より決まる。カツタの加
熱温度と動作速度は上記刃部周辺ゴム温度がこ
の一定値t1になるように制御されることとな
る。
(3) 第11図aから、最適刃部周辺ゴム温度t1
最適刃部応力値τ1(但し、初期動作速度VBの場
合)として換算設定される。なお、初期動作速
度は溝形状(深さ、幅、直線、曲線)により決
まる。
(4) 第11図bから、最適刃部応力値τ1(初期動
作速度VB)になる最適カツタ加熱温度tBを換
算設定する。このtBがコンピユータ制御によ
る設定条件となる。
上記設定値に基づく制御には、第10図に示す
ごとく、カツタ動作速度一定で刃部加熱温度を変
更する第1の方式105と、カツタ加熱温度一定
(これには加熱しない場合もあり得る)でカツタ
の動作速度を変更する第2の方式106と、カツ
タの加熱温度および動作速度を変更する第3の方
式107とがあり、この制御を行うことにより、
刃部周辺のゴム温度、換言すれば応力値が一定
(所定値)に保たれることになる。
なお、上記カツタ温度制御は、上記第2実施例
にて説明した電流値変更回路を持つ刃部温度制御
部により行ない、動作の速度制御は、マイクロコ
ンピユータ100における位置制御ユニツトおよ
びサーボユニツト(第6図)により行うことがで
きる。また、上記制御は、溝加工(カツト)中の
みならず、しやくり動作(切込みと切出し)中に
おいても行なう。
なお、切削スタート時の刃の温度つまり刃へ通
電する電流値と、刃の動作速度は、ゴムの温度お
よび配合組成、溝形状の種類などに応じて予め設
定された値とし、その後は検知した応力に基づい
て一定時間毎に所定の演算を行なつて求めた値と
する。
上記3つの方式105,106,107につい
て、個々に第12図a,b,cにて説明する。
第1の方式:刃部の動作速度一定で、加熱温
度を変化させる方式 第12図a[第11図aと同じ]に示すよう
に、設定応力値をτ1、検出応力値をτ2とする
(以下同様)と、τ2>τ1であるなら、最適加熱
温度(設定値)との微小温度差分△tだけ、刃
部加熱温度を増加させる。これにより、刃部加
熱温度は設定値に違し、したがつて、応力も設
定値に補正されて、ゴム温度が特定の一定値に
維持される。この方式ではカツタ温度単独制御
故に、グルービング制御が簡単になる。
第2の方式:加熱温度を一定にし、動作速度
を変化させる方式 第12図b[第11図bから求まる]に示す
ように、τ2>τ1であるなら、最適動作速度(設
定値)との微小動作速度分△Vだけ、動作速度
を減少させる。これにより、動作速度は設定値
に違し、したがつて応力も設定値に補正されて
ゴム温度が特定の一定値に維持される。この方
式は加熱によりダメージを受け易いゴム配合の
場合に適する。
この第2方式では、応力値を最適応力値τ1
するために、最適カツタ加熱温度をパラメータ
として使用しなくてもよい。したがつて、加熱
手段を備えておらず、応力検出センサを備えた
ものに適する(第2の発明に相当)。
第3の方式:加熱温度と動作速度を変化させ
る方式 第12図cに示すように、τ2>τ1であるな
ら、加熱温度を△tだけ増加させ、動作速度を
△Vだけ減少させる。この方式によるときは、
上記、の方式に比し、制御精度が良くな
る。
上記演算による3つの方式105,106,1
07の制御により、ゴムの切れ味が良く、ゴムの
ダメージが少なく、カツタライフが長くなり、ま
た、第2、第3の方式106,107の制御によ
り、カツタ制御精度がアツプする。
なお、制御方法としては、上記の他に、検出応
力値に基づいてPID(比例・積分・微分)制御を
行ない、より精度の高い制御を行なうこともでき
る。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、支持台に設けた
カツタ装置と、アームを回転可能に支持するアー
ム支持軸とが、相対的に少くともアーム支持軸に
対して平行な横行方向Yと直角方向Xに移動する
ようにしたグルービング装置において、前記支持
台から突設したアーム支持軸と、このアーム支持
軸に固着した回動アームと、さらに、回動アーム
にアーム支持軸の軸心線に向つて直角に設けたカ
ツタホルダを備え、カツタホルダに取付けたカツ
タのカツタ切削位置が前記軸心線上にあるように
構成されているので、簡単な制御プログラムで多
様化したパターンを切削することができ、装置全
体が安価になり、しかもカツタを加熱する手段あ
るいはカツタに加わる応力を検出する手段もしく
はその両者を備えているため、刃部周辺のゴム温
度が最適値になるように、刃の温度および/また
は速度を、演算制御することにより、切れ味が良
好となり、ゴムダメージが少なく、カツタライフ
が長くなり、また、カツトスピードを上げてカツ
トタイムの短縮による作業能率の向上が図れるな
どの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成の実施例を示す側
面図、第2図は正面図、第3図、第4図および第
5図は切削時のカツタの状態を示す説明図、第6
図は制御システムを示すブロツク図、第7図は制
御動作を示すフローチヤート、第8図は本発明の
第1の実施例によるカツタの加熱手段の電気回路
図、第9図a,bは本発明の第2の実施例による
カツタに加わる応力を検出する手段の正面図およ
び側面図、第10図は上記第2の実施例によるフ
ローチヤート、第11図aは上記第2の実施例で
の応力検出による制御法を説明するための応力に
対応するカツタの周辺ゴム温度と速度の特性図、
第11図bは同じく応力に対するカツタ加熱温度
と動作速度の特性図、第12図a,b,cは上記
応力検出による制御の3方式を説明するための
図、第13図a,bは本発明の基本的作用を説明
するための図、第13図cは従来例の作用を説明
するための図である。 2…アーム支持台、4…回動アーム、5…カツ
タ、6…アーム、21…アーム支持軸、32…支
持台、38…アーム支持軸、39…軸心、43…
カツタスイング軸、46…カツタホルダ軸、53
…応力検出センサ、100…コンピユータ、P…
切削位置、CT…断線チエツク用の電流変換器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タイヤを回転可能に支持するタイヤ支持軸
    と、カツタ装置を取付けた支持台とを備え、カツ
    タ装置とタイヤ支持軸とが、相対的にタイヤ支持
    軸と平行な横行方向および直角方向に移動するよ
    うにしたタイヤのグルービング装置において、前
    記支持台から突出させたアーム支持軸に回動アー
    ムを固着し、この回動アームに回動アームから前
    記アーム支持軸の軸心線に向つて直角方向に、こ
    の直角方向の軸心の回りに回転可能なカツタホル
    ダを取付け、このカツタホルダにカツタを切削位
    置が前記軸心線位置になるようにカツタを取付
    け、かつ前記カツタを加熱する手段を備えたこと
    を特徴とするタイヤのグルービング装置。 2 カツタホルダに横方向に設けたカツタスイン
    グ軸にカツタを回動可能に設け、これによりカツ
    タが切削方向にスイング可能に構成された特許請
    求の範囲第1項記載のタイヤのグルービング装
    置。 3 アーム支持軸を、その軸心線が切削時におけ
    るタイヤの切削位置の円周方向の切線と合致する
    ように構成した特許請求の範囲第1項または第2
    項記載のタイヤのグルービング装置。 4 タイヤ支持軸、支持台、回動アーム、カツタ
    ホルダおよびカツタの動作が、コンピユータで制
    御される特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれ
    かに記載のタイヤのグルービング装置。 5 カツタ加熱手段は電流を制御する回路により
    構成され、この回路に断線チエツク用手段を含ん
    だ特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記
    載のタイヤのグルービング装置。 6 タイヤを回転可能に支持するタイヤ支持軸
    と、カツタ装置を取付けた支持台とを備え、カツ
    タ装置とタイヤ支持軸とが、相対的にタイヤ支持
    軸と平行な横行方向および直角方向に移動するよ
    うにしたタイヤのグルービング装置において、前
    記支持台から突出させたアーム支持軸に回動アー
    ムを固着し、この回動アームに回動アームから前
    記アーム支持軸の軸心線に向つて直角方向に、こ
    の直角方向の軸心の回りに回転可能なカツタホル
    ダを取付け、このカツタホルダにカツタの切削位
    置が前記軸心線位置になるようにカツタを取付
    け、さらに切削時に前記カツタに加わる応力を検
    出する手段と、この応力検出値に基づいてカツタ
    の動作速度を制御する手段とを備えたことを特徴
    とするタイヤのグルービング装置。 7 カツタホルダに横方向に設けたカツタスイン
    グ軸にカツタを回動可能に設け、これによりカツ
    タが切削方向にスイング可能に構成された特許請
    求の範囲第6項記載のタイヤのグルービング装
    置。 8 前記アーム支持軸を、その軸心線がカツタの
    切削位置の切線と合致するように突出させた特許
    請求の範囲第6項または第7項記載のタイヤのグ
    ルービング装置。 9 タイヤ支持軸、支持台、回動アーム、カツタ
    ホルダおよびカツタの動作が、コンンピユータで
    制御される特許請求の範囲第6項〜第8項のいず
    れかに記載のタイヤのグルービング装置。 10 タイヤを回転可能に支持するタイヤ支持軸
    と、カツタ装置を取付けた支持台とを備え、カツ
    タ装置とタイヤ支持軸とが、相対的にタイヤ支持
    軸と平行な横行方向および直角方向に移動するよ
    うにしたタイヤのグルービング装置において、前
    記支持台から突出させたアーム支持軸に回動アー
    ムを固着し、この回動アームに回動アームから前
    記アーム支持軸の軸心線に向つて直角方向に、こ
    の直角方向の軸心の回りに回転可能なカツタホル
    ダを取付け、このカツタホルダにカツタの切削位
    置が前記軸心線位置になるようにカツタを取付
    け、さらに前記カツタを加熱する手段と、切削時
    に前記カツタに加わる応力を検出する手段と、こ
    の応力検出値に基づいてカツタの温度および/ま
    たは動作速度を制御する手段とを備えたことを特
    徴とするアームのグルービング装置。 11 カツタホルダに横方向に設けたカツタスイ
    ング軸にカツタを回動可能に設け、これによりカ
    ツタが切削方向にスイング可能に構成された特許
    請求の範囲第10項記載のアームのグルービング
    装置。 12 アーム支持軸を、その軸心線がカツタの切
    削装置の切線と合致するように突出させた特許請
    求の範囲第10項または第11項記載のアームの
    グルービング装置。 13 タイヤ支持軸、支持台、回動アーム、カツ
    タホルダおよびカツタの動作が、コンピユータで
    制御される特許請求の範囲第10項〜第12項の
    いずれかに記載のアームのグルービング装置。
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