JPH04110672U - 衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents
衝撃吸収式ステアリング装置Info
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- JPH04110672U JPH04110672U JP2175391U JP2175391U JPH04110672U JP H04110672 U JPH04110672 U JP H04110672U JP 2175391 U JP2175391 U JP 2175391U JP 2175391 U JP2175391 U JP 2175391U JP H04110672 U JPH04110672 U JP H04110672U
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- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ステアリングホイールの前後位置並びに高さ位
置を調節自在とすると共に、衝撃吸収機能の安定化を図
る。 【構成】車体6に固定の取付ブラケット12の上部には
衝撃吸収板16を、ボルト23の締め付けによる位置調
節自在に設けている。衝撃吸収板16は、取付ブラケッ
ト12を構成する1対の支持壁13の間に設けており、
この衝撃吸収板16にコラム3を固定している。コラム
3の内側には上部ステアリングシャフト34を支持し、
この上部ステアリングシャフト34の下方に、自在継手
を介して、伸縮自在な下部ステアリングシャフトを設け
ている。
置を調節自在とすると共に、衝撃吸収機能の安定化を図
る。 【構成】車体6に固定の取付ブラケット12の上部には
衝撃吸収板16を、ボルト23の締め付けによる位置調
節自在に設けている。衝撃吸収板16は、取付ブラケッ
ト12を構成する1対の支持壁13の間に設けており、
この衝撃吸収板16にコラム3を固定している。コラム
3の内側には上部ステアリングシャフト34を支持し、
この上部ステアリングシャフト34の下方に、自在継手
を介して、伸縮自在な下部ステアリングシャフトを設け
ている。
Description
【0001】
この考案に係る衝撃吸収式ステアリング装置は、キャブオーバー型自動車の様
に、比較的ステアリングシャフトが直立した自動車に装着して、ステアリングホ
イールの前後位置並びに高さ位置を調節自在とすると共に、二次衝突時にはステ
アリングホイールを前方に変位させて、運転者の身体に大きな衝撃が加わらない
様にするものである。
【0002】
所謂ワンボックスカーやトラック等のキャブオーバー型の自動車は、操舵輪で
ある前輪の上方に運転席が存在する為、一般の乗用車に比べてステアリングシャ
フトが直立した状態となる。
【0003】
この様なキャブオーバー型の自動車が衝突した場合、二次衝突(自動車が他の
物体に衝突する一次衝突に続いて起こる衝突で、運転者が自動車の一部にぶつか
る事)により運転者の体に大きな衝撃が加わらない様にする事が、運転者の生命
の安全を図る上から望まれている。そして、この様な要求を満たす為の技術とし
て、実開昭58−65173号公報には、図7〜8に示す様な衝撃吸収式ステア
リング装置が開示されている。
【0004】
図7に示す様に、ステアリングホイール1を上端部に固定したステアリングシ
ャフト2は、コラム3の内側に、転がり軸受を介して、回転自在に支承されてい
る。そして、前記ステアリングシャフト2の下端部で、前記コラム3の下方に突
出した部分は、自在継手4を介してステアリングギヤ5に連結し、前記ステアリ
ングホイール1の操作に基づいてこのステアリングギヤ5が操作され、前輪に舵
角が付与される様にしている。
【0005】
一方、前記コラム3の中間部は車体6に、図8に詳示する様な、取付ブラケッ
ト7と衝撃吸収板8とにより支持されている。
【0006】
この内の衝撃吸収板8は、全体を塑性変形自在な板材により形成されたもので
、両端部に前記取付ブラケット7に支持する為の1対の結合脚部9、9を、中央
部に前記コラム3を抱持固定する為の抱持部10を、この抱持部10の両端と前
記1対の結合脚部9、9の先端部との間にU字形の折り返し部11、11を、そ
れぞれ設ける事で構成されている。
【0007】
二次衝突に伴なって前記ステアリングホイール1に、自動車の前方(図8の左
方)に向かう強い力が加わった場合には、前記衝撃吸収板8の結合脚部9、9が
折り返される様に塑性変形しつつ、前記抱持部10が前方に変位するのを許容し
、前記ステアリングホイール1にぶつかった運転者の体に、大きな衝撃が加わる
のを防止する。
【0008】
ところが、上述の様に構成され作用する、従来の衝撃吸収式ステアリング装置
の場合、二次衝突に伴なって運転者の体に大きな衝撃が加わるのを防止出来ても
、運転者の体格や運転姿勢に合わせて、ステアリングホイール1の高さ位置や前
後位置を調節する事が出来なかった。
【0009】
この為、場合によっては運転者が最適の運転姿勢を採る事が出来ず、長時間運
転した場合の疲労度が多くなる等の不都合があった。
【0010】
又、二次衝突に伴なって塑性変形する、衝撃吸収板8の結合脚部9、9が、両
側から抑えられていない為、この結合脚部9、9の変形の仕方が一様とはならず
、この結合脚部9、9を変形させる為に要する荷重(変形荷重)が不安定になり
易かった。
【0011】
変形荷重が不安定になる事は、衝撃吸収式ステアリング装置の衝撃吸収能力に
ばらつきを生じる事になり、衝撃吸収式ステアリング装置の設計を難しくする為
、好ましくない。
【0012】
本考案の衝撃吸収式ステアリング装置は、上述の様な不都合を何れも解消する
ものである。
【0013】
本考案の衝撃吸収式ステアリング装置は、左右1対の支持壁を有し、車体に固
定された取付ブラケットと、前記1対の支持壁の間に、前後方向並びに上下方向
の位置調節自在に支持された衝撃吸収板と、前記取付ブラケットに対するこの衝
撃吸収板の固定並びにその解除を行なわせる係脱手段と、この係脱手段を操作す
る調節レバーと、前記衝撃吸収板に支持されたコラムと、このコラムの内側に回
転自在に支持された上部ステアリングシャフトと、この上部ステアリングシャフ
トの下方に、自在継手を介して連結された、伸縮自在な下部ステアリングシャフ
トとから構成される。
【0014】
上述の様に構成される本考案の衝撃吸収式ステアリング装置は、上部ステアリ
ングシャフトの上端部に、ステアリングホイールを装着した状態で使用されるが
、このステアリングホイールの前後位置、或は上下位置を調節する場合には、調
節レバーにより係脱手段を操作し、取付ブラケットに対する衝撃吸収板の固定状
態を解除する。
【0015】
この状態で前記ステアリングホイールを前後方向、或は上下方向に移動させれ
ば、取付ブラケットを構成する1対の支持壁の間で衝撃吸収板が変位し、前記ス
テアリングホイールが所望の方向に移動するのを許容する。
【0016】
ステアリングホイールを所望位置に迄移動させたならば、前記調節レバーを逆
方向に操作して、前記衝撃吸収板を取付ブラケットに固定する。この結果、前記
ステアリングホイールが、調節後の位置に固定される。
【0017】
二次衝突に伴なって、ステアリングホイールに前方に向いた大きな衝撃力が加
わった場合には、前記衝撃吸収板が塑性変形しつつ、前記ステアリングホイール
が前方に変位するのを許容し、このステアリングホイールにぶつかった運転者の
身体に、大きな衝撃力が加わるのを防止する。
【0018】
この場合に於いて、前記衝撃吸収板は前記1対の支持壁により、両側から抑え
られている為、衝撃吸収板は常に同じ様な形状に塑性変形する。この結果、変形
荷重が安定して、衝撃吸収式ステアリング装置の衝撃吸収能力にばらつきを生じ
る事がなくなる。
【0019】
図1〜5に示した実施例を説明しつつ、本考案を更に詳しく説明する。尚、図
1は上部縦断側面図、図2は全体を示す縦断側面図、図3は図1のA−A断面図
、図4は衝撃吸収板の塑性変形状態を示す、図3の上部に相当する図、図5は図
3に示した部分を分解した状態の断面図である。
【0020】
十分な剛性を有する金属板をプレス成形する事により造られた取付ブラケット
12は、互いに平行な左右1対の支持壁13、13を有する。各支持壁13、1
3の前端部は、それぞれ外方に向け直角に折り曲げて取付フランジ14とし、こ
の取付フランジ14を車体6に対し螺子止めする事で、前記取付ブラケット12
を車体6に支持固定している。
【0021】
上端部にステアリングホイール1(図7参照)を固定される上部ステアリング
シャフト34は、コラム3の内側に、上下1対の転がり軸受15、15により、
回転自在に支持されている。又、前記コラム3の中間部外周面には、前記従来構
造と同様に、塑性変形自在な板材により造られた衝撃吸収板16を固定している
。
【0022】
この衝撃吸収板16は、前記1対の支持壁13、13の間隔に合わせて形成し
た、左右1対の結合板部17、17を両端部に、前記コラム3を抱持固定する為
の抱持部18を中央部に、この抱持部18の両端と前記1対の結合板部17、1
7の先端部との間にU字形の折り返し部19、19を、それぞれ設ける事で構成
されている。そして、前記抱持部18の内周面を前記コラム3の中間部外周面に
当接させ、この抱持部18の端縁とコラム3の外周面とを溶接する事で、このコ
ラム3の中間部に固定している。
【0023】
前記1対の結合板部17、17の基端部内面同士の間には、突っ張り板20を
掛け渡しており、この突っ張り板20と前記抱持部18との間部分に於いて、各
結合板部17、17に、斜め上下方向に亙る長孔21、21を形成している。又
、前記1対の支持壁13、13の上部で、各長孔21、21と整合自在な位置に
は、斜め前後方向に亙る長孔22、22を形成している。
【0024】
そして、各長孔21、22に1本のボルト23を挿通して、前記衝撃吸収板1
6並びにこの衝撃吸収板16を固定したコラム3を、前記取付ブラケット12を
構成する1対の支持壁13、13の間に、前後方向並びに上下方向の位置調節自
在に支持している。
【0025】
前記ボルト23の頭部24の内側部分には、互いに平行な1対の直線部25が
形成されており、この直線部25と一方(図3の上方)の支持壁13に形成した
長孔22の両側縁とを係合させている。この結果、前記ボルト23の頭部24は
、前記一方の長孔22に沿って移動自在ではあるが、この長孔22の内側での回
転は不能となる。
【0026】
又、前記ボルト3の先端部で、他方の支持壁13の外側面、及びこの外側面に
添着した補強板26から突出した部分には、螺子筒27の内端部を螺合させて、
この螺子筒27の内端縁と前記補強板26の外側面とを、押圧板28を介して対
向させる事で、前記取付ブラケット12に対する衝撃吸収板16の固定並びにそ
の解除を行なわせる係脱手段を構成している。
【0027】
尚、図示の実施例に於いては、前記螺子筒27の内端部に形成した保持部29
に圧縮ばね30を嵌装し、この圧縮ばね30により前記押圧板28を、前記補強
板26に向け軽く押圧して、前記係脱手段の作動状況に拘らず、前記押圧板28
ががたつく事のない様にしている。
【0028】
又、前記補強板26の外側面と前記押圧板28の内側面中間部とには、図3〜
5に示す様に、互いに係合する洗濯板状の凹凸部を形成して、前記螺子筒27の
緊締時に、前記押圧板28並びにこの押圧板28を挿通したボルト23の支持固
定が確実に行なわれる様にしている。
【0029】
尚、図中44は、薄板ばね等により長コ字形に造られた回り止め板である。こ
の回り止め板44は、前記押圧板28に外嵌されると共に、その両端縁部を常に
前記補強板26外側面の凹凸部に係合させている。従って前記押圧板28は、前
記螺子筒27を弛めた場合にも、前記ボルト23の周囲で回転する事がなく、前
記補強板26の外側面と前記押圧板28の内側面中間部とに形成した凹凸部同士
が係合しなくなる事が防止される。
【0030】
又、前記螺子筒27の外端部外周面には非円筒面部31を形成すると共に、こ
の非円筒面部31に、調節レバー32の基端部を外嵌している。そして、前記螺
子筒27の外端部に螺着した止め螺子33により、前記調節レバー32と螺子筒
27とを結合固定している。
【0031】
一方、前記コラム3の下端部には継手カバー35を固定し、前記上部ステアリ
ングシャフト34の下端部と下部ステアリングシャフト36(図2)の上端部と
を結合する為の、自在継手37の周囲を覆う様にしている。この下部ステアリン
グシャフト36は、その下端部を別の自在継手38により、ステアリングギヤの
入力軸(図示せず)に結合している。又、この下部ステアリングシャフト36は
、中間部に設けたスプライン係合部39により、その全長を伸縮自在としている
。
【0032】
更に、前記継手カバー35の前面には、前記取付ブラケット12の支持壁13
、13の間隔に合わせて、左右1対の支え壁40を溶接固定し、両支え壁40の
内側面同士の間に補強板41を設けている。そして、この補強板41と前記継手
カバー35の前面との間部分に於いて、両支え壁40に、上下方向に亙る長孔4
2を設けている。
【0033】
前記取付ブラケット12の支持壁13、13下部内面で、この長孔42に対向
する部分にはガイドピン43を突設し、このガイドピン43を、各長孔42にが
たつきなく遊合させている。
【0034】
上述の様に構成される本考案の衝撃吸収式ステアリング装置は、通常状態に於
いては、前記螺子筒27の内端縁により押圧板28を取付ブラケット12の支持
壁13の外側面に強く押圧しておく。この結果、取付ブラケット12を構成する
1対の支持壁13、13の間隔が縮まる傾向となり、各支持壁13、13の内側
面と前記衝撃吸収板16を構成する1対の結合板部17、17の外側面との間に
大きな摩擦力が作用する様になって、前記衝撃吸収板16をその中間部に固定し
たコラム3が、取付ブラケット12に対して固定され、上部ステアリングシャフ
ト34の上端部に装着されたステアリングホイール1の位置が固定される。
【0035】
運転者の体格や運転姿勢に合わせて、ステアリングホイール1の前後位置、或
は上下位置を調節する場合には、調節レバー32により係脱手段を構成する螺子
筒27を回転させ、取付ブラケット12に対する衝撃吸収板16の固定状態を解
除する。即ち、前記螺子筒27を弛める事で、取付ブラケット12を構成する1
対の支持壁13、13の間隔を広げる傾向とし、各支持壁13、13の内側面と
1対の結合板部17、17の外側面との間に働く摩擦力を小さくして、前記衝撃
吸収板16をその中間部に固定したコラム3が、取付ブラケット12に対して変
位自在な状態とする。
【0036】
この状態で、前記ステアリングホイール1を前後方向、或は上下方向に移動さ
せれば、前記ボルト23を長孔21、22内で変位させつつ、取付ブラケット1
2を構成する1対の支持壁13、13の間で衝撃吸収板16が変位し、前記ステ
アリングホイール1が所望の方向に移動するのを許容する。ステアリングホイー
ル1を上下させる場合には、これと同時に、前記ガイドピン43が長孔42の内
側で変位する。
【0037】
例えば、ステアリングホイール1の中心点を、図2のa位置からb位置に迄移
動させる場合には、それ迄同図に実線位置に存在した各部分が、同図に鎖線で示
す位置に移動し、前記ステアリングホイール1の移動を許容する。
【0038】
ステアリングホイール1を所望位置に迄移動させたならば、前記調節レバー3
2を逆方向に操作して、再び前記螺子筒27の内端縁により押圧板28を取付ブ
ラケット12の支持壁13の外側面に強く押圧し、前記衝撃吸収板16を取付ブ
ラケット12に固定する。この結果、前記ステアリングホイール1が、調節後の
位置(b位置)に固定される。
【0039】
二次衝突に伴なって、ステアリングホイール1に前方に向いた大きな衝撃力が
加わった場合には、前記衝撃吸収板16が塑性変形しつつ、前記ステアリングホ
イール1が前方に変位するのを許容し、このステアリングホイール1にぶつかっ
た運転者の身体に、大きな衝撃力が加わるのを防止する。
【0040】
即ち、ステアリングホイール1に運転者の身体がぶつかる事に伴ない、コラム
3が前方に強く押されると、このコラム3と取付ブラケット12との間に設けた
衝撃吸収板16が、図4の実線状態から鎖線状態に塑性変形し、前記コラム3が
前方に変位するのを許容する。衝撃吸収板16は、この様に塑性変形する際、ス
テアリングホイール1からコラム3に加わる衝撃エネルギーを吸収する為、この
ステアリングホイール1にぶつかった運転者の身体に、大きな衝撃が加わるのを
防止して、運転者の生命の安全を図る。
【0041】
この場合に於いて、前記衝撃吸収板16は前記取付ブラケット12を構成する
1対の支持壁13、13により、両側から抑えられている為、衝撃吸収板16は
図4に示す様に、常に同じ様な形状に塑性変形する。この結果、変形荷重が安定
して、衝撃吸収式ステアリング装置の衝撃吸収能力にばらつきを生じる事がなく
なる。
【0042】
これに対して、衝撃吸収板16の両側からの支持が不十分であると、図6に鎖
線で示す様に、この衝撃吸収板16の一部が外方に膨らむ様に変形し、この膨ら
んだ部分が他の部材に引っ掛かって、それ以上変形する為に要する荷重が大きく
なる等、変形荷重が不安定になり、衝撃吸収式ステアリング装置の衝撃吸収能力
にばらつきを生じる原因となる為、好ましくない。
【0043】
尚、図示の実施例の場合、継手カバー35の側に設けた長孔42には、ガイド
ピン43をがたつきなく遊合させているが、このガイドピン43に代えて、上側
の長孔21、22部分と同様、図3に示す様なボルト23と螺子筒27とによる
締め付け機構を設ける事も出来る。
【0044】
そして、この様に構成する場合には、ステアリングホイール1の位置調節時に
、2個の調節レバーを操作する必要が生じる代わりに、ステアリングホイール1
の固定が確実になって、がたつき防止を確実に図れる。
【0045】
本考案の衝撃吸収式ステアリング装置は、以上に述べた通り構成され作用する
が、運転者の体格や運転姿勢に合わせて、ステアリングホイールの高さ位置や前
後位置を調節する事が出来る為、運転者が最適の運転姿勢を採る事が出来、長時
間運転した場合の疲労を少なく抑える事が出来る。
【0046】
又、変形荷重が安定する為、衝撃吸収式ステアリング装置の衝撃吸収能力にば
らつきを生じる事がなく、衝撃吸収式ステアリング装置の設計が容易となる。
【図1】本考案の実施例を示す上部縦断側面図。
【図2】同じく全体を示す縦断側面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】衝撃吸収板の好ましい塑性変形状態を示す、図
3の上部に相当する図。
3の上部に相当する図。
【図5】図3に示した部分を分解した状態の断面図。
【図6】衝撃吸収板の好ましくない塑性変形状態を示
す、図4と同様の図。
す、図4と同様の図。
【図7】従来構造の1例を示す側面図。
【図8】図8のB部切断斜視図。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 コラム
4 自在継手
5 ステアリングギヤ
6 車体
7 取付ブラケット
8 衝撃吸収板
9 結合脚部
10 抱持部
11 折り返し部
12 取付ブラケット
13 支持壁
14 取付フランジ
15 転がり軸受
16 衝撃吸収板
17 結合板部
18 抱持部
19 折り返し部
20 突っ張り板
21 長孔
22 長孔
23 ボルト
24 頭部
25 直線部
26 補強板
27 螺子筒
28 押圧板
29 保持部
30 圧縮ばね
31 非円筒面部
32 調節レバー
33 止め螺子
34 上部ステアリングシャフト
35 継手カバー
36 下部ステアリングシャフト
37 自在継手
38 自在継手
39 スプライン係合部
40 支え壁
41 補強板
42 長孔
43 ガイドピン
44 回り止め板
Claims (1)
- 【請求項1】 左右1対の支持壁を有し、車体に固定さ
れた取付ブラケットと、前記1対の支持壁の間に、前後
方向並びに上下方向の位置調節自在に支持された衝撃吸
収板と、前記取付ブラケットに対するこの衝撃吸収板の
固定並びにその解除を行なわせる係脱手段と、この係脱
手段を操作する調節レバーと、前記衝撃吸収板に支持さ
れたコラムと、このコラムの内側に回転自在に支持され
た上部ステアリングシャフトと、この上部ステアリング
シャフトの下方に、自在継手を介して連結された、伸縮
自在な下部ステアリングシャフトとから成る衝撃吸収式
ステアリングシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991021753U JP2580542Y2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | ステアリングコラムの支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991021753U JP2580542Y2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | ステアリングコラムの支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110672U true JPH04110672U (ja) | 1992-09-25 |
JP2580542Y2 JP2580542Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=31907441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991021753U Expired - Lifetime JP2580542Y2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | ステアリングコラムの支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580542Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6144725A (ja) * | 1984-08-08 | 1986-03-04 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 石英系多孔質ガラス層の処理方法 |
JPS6228498A (ja) * | 1985-07-25 | 1987-02-06 | 松下電工株式会社 | 吸音板及びその製造法 |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP1991021753U patent/JP2580542Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6144725A (ja) * | 1984-08-08 | 1986-03-04 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 石英系多孔質ガラス層の処理方法 |
JPS6228498A (ja) * | 1985-07-25 | 1987-02-06 | 松下電工株式会社 | 吸音板及びその製造法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2580542Y2 (ja) | 1998-09-10 |
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