JPH04109172U - スタンプ装置 - Google Patents

スタンプ装置

Info

Publication number
JPH04109172U
JPH04109172U JP1094291U JP1094291U JPH04109172U JP H04109172 U JPH04109172 U JP H04109172U JP 1094291 U JP1094291 U JP 1094291U JP 1094291 U JP1094291 U JP 1094291U JP H04109172 U JPH04109172 U JP H04109172U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
base paper
paper
grip
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1094291U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2553060Y2 (ja
Inventor
照雄 今牧
鉄治 不破
孝司 三木
Original Assignee
ブラザー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ブラザー工業株式会社 filed Critical ブラザー工業株式会社
Priority to JP1991010942U priority Critical patent/JP2553060Y2/ja
Priority to US07/812,107 priority patent/US5184549A/en
Priority to DE69117716T priority patent/DE69117716T2/de
Priority to EP91312019A priority patent/EP0493966B1/en
Publication of JPH04109172U publication Critical patent/JPH04109172U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2553060Y2 publication Critical patent/JP2553060Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクが多量に滲み出して生じる印字品質の
劣化を防止することができる。 【構成】 グリップ33を必要以上に押下げようとして
も、グリップユニット32の移動量は、ハウジング1の
円筒状案内31の上端面84と、グリップ33内部の端
面86が当接することにより、所定量以上グリップユニ
ット32が移動しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はスタンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉛筆やボールペンで文字、図形などを描いて図形等の部分を穿孔した謄 写原紙を用いた小型携帯用のスタンプ装置が知られている。このようなスタンプ 装置としては、例えば特公昭54−9523号公報に記載されているように、テ ーブルとインク付けユニットを具備したスタンプ装置がある。このスタンプ装置 は、テーブルにインク付けユニットが往復移動自在に支持され、インク付けユニ ットに謄写原紙が取り付けられて構成されたもので、インク付けユニットが一方 の移動端にある状態で謄写印刷を行い、他方の移動端にある状態でケース等に収 納するようになっている。
【0003】 また従来赤外線照射またはサーマルヘッドによって文字等を穿孔できる感熱性 孔版原紙が知られており、中でも熱可塑性フィルムと多孔性薄葉紙とを接着剤を 用いて貼合わせた感熱性孔版原紙が代表的である。このような感熱性孔版原紙を 使用した小型携帯用のスタンプ装置としては、実開昭63−11855号公報に 開示されているものがある。このスタンプ装置は、グリップ部とクッション層及 び粘着層からなる台座に、孔版印刷用原版が着脱自在に貼着されたもので、孔版 印刷用原版は、穿孔された孔版原紙、枠体及びインク不透過性のカバーシートと の3層構造とされ、枠体により構成される孔版原紙とカバーシートとの空間に、 塗布などによりインクを充填して構成されている。このようなスタンプ装置にお いては、所望の文字、図形等を穿孔した孔版印刷用原版を台座に貼りつけ、印刷 用紙に孔版印刷用原版を押し付けることにより孔版印刷を行うことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のようなスタンプ装置では、謄写原紙を交換する際に手や 衣服をインクで汚してしまうことが多く、またインクを詰め替えて色を変更する ことができないという問題があった。
【0005】 また後者のスタンプ装置では、前者に比べて手などをインクで汚すことは少な いものの、インクの塗布を手作業で行わなければならないためインクの厚みが一 定とならず、その結果印刷むらが生じてしまうという問題点があった。
【0006】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、インク汚れ や印刷むらが発生しないスタンプ装置を提供することを目的としている。
【0007】 更にインクが多量に滲み出して印字品質が劣化することのないスタンプ装置を 提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案のスタンプ装置は、両端がそれぞれ第1のロ ールと第2のロールに巻回され、熱可塑性フィルムと多孔性支持体との積層構造 をなす感熱性孔版原紙と、この感熱性孔版原紙を前記第1のロールから引出し、 前記第2のロールに巻き取らせる原紙搬送手段と、前記第1のロールと第2のロ ール間の前記感熱性孔版原紙の搬送経路中に設けられた弾性を有するインク含浸 体と、前記インク含浸体を前記感熱性孔版原紙から離間した第1の位置と、前記 感熱性孔版原紙に密着する第2の位置と、前記インク含浸体を前記感熱性孔版原 紙を介して記録媒体に所定の圧力で圧着させる第3の位置との間で移動させる移 動手段と、前記移動手段の移動を前記第3の位置で規制する規制手段とを備える 。
【0009】
【作用】
上記の構成を有する本考案のスタンプ製版装置では、製版時においてはインク 含浸体は感熱性孔版原紙から離間させられた第1の位置に位置させられている。 この状態で感熱性孔版原紙は、原紙搬送手段により第1のロールから第2のロー ルまで搬送され、この時製版装置により感熱性孔版原紙の熱可塑性フィルム面に 穿孔画像が形成される。さらに、穿孔画像の形成された感熱性孔版原紙は、搬送 手段により、穿孔画像領域がインク含浸体の対向位置にくるまで搬送される。次 に移動手段によりインク含浸体は原紙に密着させられる第2の位置に移動させら れる。この状態でスタンプ装置を記録媒体に対して感熱性孔版原紙を密着させる ように移動押圧することにより、インク含浸体は感熱性孔版原紙を介して記録体 に圧接される第3の位置まで移動させられ、規制手段により第3の位置で移動が 規制される。こうして、インク含浸体は第3の位置に応じた所定量だけ圧縮され 、インク含浸体に含浸されたインクは、感熱性孔版原始の熱可塑性フィルム面の 穿孔部分から滲み出して記録媒体に転写される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。図1は本考案 を適用したスタンプ装置の断面図であり、インク含浸体であるインクパッド51 が感熱性孔版原紙3と離間した第1の位置にある状態を示す。このスタンプ装置 はハウジング1の内部に両端をロール状に巻回された感熱性孔版原紙3(以下、 原紙3と略称する)が格納されている。原紙3の図中右端は第1のロールである 元巻スプール5に巻回されており、左端は第2のロールである巻取りスプール7 に巻回されている。元巻スプール5及び巻取りスプール7はハウジング1に対し て回転可能に指示されている。
【0011】 原紙3は図3に示すように、熱可塑性フィルム9と多孔性支持体13とを接着 剤層11で接着して積層した構成とされている。本実施例では、熱可塑性フィル ム9は厚さ2μのポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルム と略称する)であるが、その他、たとえばポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩 化ビニル共重合体等のフィルムを使用しても良い。PETフィルムの厚みとして は1μ〜4μであることが好ましい、1μ未満では製造コストが高く、強度も弱 く実用的ではなく、また4μを上回ると定格が1mj/dot程度のサーマルヘ ッドでは厚すぎて穿孔できないからである。
【0012】 多孔性支持体13は、例えばマニラ麻、こうぞ、みつまた等の天然繊維、PE T、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル等の合成繊維、レーヨン等の 半合成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙が用いられる。そしてこのように構成さ れた原紙3は、図1において熱可塑性フィルム9面が外側になるように巻回され ている。
【0013】 次に原紙3の搬送経路について図1を用いて説明する。元巻スプール5から引 き出された原紙3は、ハウジング1に一体に形成された円筒状ボス15まで搬送 される。円筒状ボス15の上方には、先端にフェルト17が接着された板バネ1 9が設けられている。板バネ19のL字状に曲折された端部はハウジング1に指 示され、板バネ19の先端のフェルト17が常時円筒状ボス15を押圧するよう に弾性変型させられている。これによって、フェルト17と円筒状ボス15との 間を搬送される原紙3に所定の摩擦力が付与される。
【0014】 次に円筒状ボス15から引き出された原紙3は、プラテン21、元巻側ガイド ローラ23、巻取り側ガイドローラ25を経由して巻取りスプール7にて巻取ら れる。マキトリスプール7の一端部には、ねじりコイルバネ27が巻き付けられ ている。ねじりコイルバネ27の端部に形成された腕部はハウジング1に一体に 形成された軸29に係合され、巻取りスプール7の時計方向の回転に対しては緩 み側、反時計方向の回転に対しては締まり側になるように巻き付けられている。 これによって巻取りスプール7の巻取り方向の回転(時計方向)に対しては負荷 が小さく、巻取りスプール7から原紙3が引き戻される方向の回転(反時計方向 )に対しては負荷が極端に大きくなるようになっている。
【0015】 次に、プラテン21はハウジング1に回転可能に嵌合されている。プラテン2 1の一端には、プラテン駆動ギア22が取り付けられ、このプラテン駆動ギア2 2を介して回転駆動力が伝達される。また、ハウジング1の上部中央には円筒状 案内31が一体に形成されている。円筒状案内31には移動手段としてのグリッ プユニット32が上下方向に摺動自在に挿入されている。
【0016】 図3に示すように、グリップユニット32はグリップ33と円筒部材35及び 圧縮コイルバネ41で構成されている。グリップ33は直径が段階的に細くなる 多段形状をなし、その先端部には、円周方向に向かって複数に分割された箇所に 外周側に突出する爪37が合計4つ形成されている。一方、円筒部材35には軸 方向に長い係合孔39が4箇所に形成され、グリップ33を円筒部材35に嵌合 させることにより、4つの爪37がそれぞれ係合孔39に係合するようになって いる。また円筒部材35の下部にはフランジ38が形成され、フランジ38の下 側にはおねじ部40が形成されている。また圧縮コイルバネ41はグリップ33 と円筒部材35との間に挿入されており、グリップ33と円筒部材35とを互い に離間させるような付勢力を生じている。尚、圧縮コイルバネ41のバネ力は、 クリープ変形で爪37が変形しない程度の力に設定されているので、グリップ3 3と円筒部材35とは互いに離間することはない。
【0017】 このように構成されたグリップユニット32では、グリップ33と円筒部材3 5との相対回転が阻まれるとともに、軸方向への相対的な移動が可能であり、圧 縮コイルバネ41の付勢力に抗してグリップ33と円筒部材35を互いに押しつ けることにより、爪37と係合孔39との軸方向の隙間分だけ接近離間させるこ とができる。このグリップユニット32は図1に示すようにハウジング1との間 に別の圧縮コイルバネ43を介して挿着されており、圧縮コイルバネの力により 常に上方に付勢されている。
【0018】 次にグリップユニット32の下方にはインクパッドユニット45が配置されて いる。インクパッドユニット45は図5に示すようにインクパッドカートリッジ 47、インクパッドホルダ49インク含浸体であるインクパッド51及び板バネ 53とから構成される。インクパッド51は、インクを含浸し得るように多孔質 の弾性体で構成され、上面をインクパッドホルダ49に接着固定されている。イ ンクパッドホルダ49は箱形をなし、その上面には円筒部材35のおねじ部40 と螺合するめねじ部55と爪57が一体に形成されている。インクパッドカート リッジ47も箱形をなし、その上面には長方形の貫通孔48が形成されるととも に内部はインクパッドホルダ49をちょうど収容できる大きさとされている。
【0019】 板バネ53は略H字形状をなし、その中央部にはインクパッドホルダ49の2 つのめねじ部55用の抜け孔59と、インクパッドホルダ49の2つの爪57が 係合する切り欠き部61が形成されている。また板バネ53の4本の腕部63の 全長は、インクパッドカートリッジ47の貫通孔48よりも長く設定されている 。この板バネ53は、その中央部が2箇所の爪57で係合されることによりイン クパッドホルダ49に挿着され、4本の腕部63はインクパッドカートリッジ4 7の上面に当接されている。このためインクパッドホルダ49は、常時板バネ5 3のバネ力によりインクパッドカートリッジ47に押しつけられており、インク パッド51がインクパッドカートリッジ47の下面より下側へ突出しないように なっている。
【0020】 このように構成されたインクパッドユニット45は、図2に示すようにハウジ ング1の側面に設けられた開口部65からハウジング1内部に挿入されるように なっている。インクパッドカートリッジ47は、ハウジング1内部に挿入された 状態において案内溝67にガイドされ、ハウジング1内で動かないようになって いる。また、インクパッドホルダ49のめねじ部55は、円筒部材35のおねじ 部40と螺合され、これによってインクパッドホルダ49は、グリップユニット 32の上下の移動に伴って、インクパッドカートリッジ47の内部を上下に移動 できるようになっている。
【0021】 図2に示すようにハウジング1内部には、ラッチ爪69が配置されている。ラ ッチ爪69は、ハウジング1に一体に形成された軸71に回転自在に支持されて いる。ラッチ爪69は3つの腕が形成されてなるもので、第1の腕73は円筒部 材35と当接し、第2の腕75には引張りコイルバネ79が取り付けられ、更に 第3の腕77はボタンキー81に当接されている。引張りコイルバネ73の他端 部はハウジング1に取り付けられており、バネ力によりラッチ爪69を反時計方 向の回転方向に付勢している。またボタンキー81はハウジンング1に一体に形 成された案内溝83に軸方向へ摺動自在に支持されており、その端部に形成され たフランジ部とハウジング1との間に配置された圧縮コイルバネ85のバネ力に より、ラッチ爪69の第3の腕77に当接されている。ここで、引張りコイルバ ネ73のバネ力は圧縮コイルバネ85のバネ力よりも強く設定されており、これ によってラッチ爪69の第1の腕73は円筒部材35の外周に常に当接させられ ている。
【0022】 グリップユニット32の移動量は、ハウジング1の円筒状案内31の上端面8 4と、グリップ33内部の端面86が当接することにより、所定量以上グリップ ユニット32が移動しないようにされている。
【0023】 上述のスタンプ装置の原紙3には図6に示す製版装置86により所望の文字等 の製版が施される。図6に示す製版装置86は、入力部87、製版部89、所定 桁数の液晶ディスプレイ91を備えて構成されている。製版部89には加熱手段 としてのサーマルヘッド93、原紙送りギヤ95、巻取りスプール駆動カム97 、リリースレバー96が設けられている。図1に示すようにサーマルヘッド93 と原紙送りギヤ95は、リリースレバー96のセット及び解除という2つのポジ ションに連動して、スタンプ装置のプラテン21及びプラテン駆動ギヤ22に対 して離接可能とされている。尚、図1中実線が当接位置を示し、二点鎖線が離間 位置を示している。また巻取りスプール駆動カム97は巻取りスプール7に係合 可能とされている。
【0024】 サーマルヘッド93は原紙3を介してプラテン21に当接され、その状態で通 電されることにより、原紙3の熱可塑性フィルム9を熱穿孔する。また原紙送り ギヤ95と巻取りスプール駆動カム97は、ともに図示しない原紙送りモータに より駆動される。原紙送りギヤ95はプラテン駆動ギヤ22と噛み合って原紙3 を所定量搬送し、巻取りスプール駆動カム97は搬送された原紙3を巻取る巻取 りトルクを巻取りスプール7に与える。
【0025】 次にスタンプ装置の動作について説明する。
【0026】 図1は、前述したようにインクパッド51が原紙3から離間した第1の位置を 示し、製版装置86に取り付けられて製版される状態を示している。この状態で は、サーマルヘッド93は原紙3を介してプラテン21に圧接されており、また 原紙送りギヤ95はプラテン駆動ギヤ22に噛み合っている。また巻取りスプー ル7には巻取りスブール駆動カム97が係合している。この状態で製版装置86 の入力部87から印字情報が入力され、最後に印字開始指令が入力される。印字 開始指令に伴って原紙送りモータが回転駆動され、駆動力は原紙送りギヤ95を 経由してプラテン駆動ギヤ22に伝達され、プラテン21は時計方向に回転する 。原紙3はプラテン21とサーマルヘッド93とにより圧接されているため、プ ラテン21と原紙3との摩擦力により搬送される。この時、原紙3にはフェルト 17と原紙3との摩擦力により、搬送方向とは逆方向にバックテンションが与え られる。
【0027】 一方、サーマルヘッド93は、製版装置86の図示しない制御部により印字情 報に応じて所定のタイミングで通電加熱され、原紙3の熱可塑性フィルム9面を 加熱融合することにより、原紙3に穿孔画像を形成する。プラテン21から送り 出された原紙3は、巻取りスプール駆動カム97を経由して巻取りスプール7に 伝達された巻取りトルクにより巻取られる。この巻取りトルクは、原紙送りモー タと巻取り駆動カム97との間に介在する図示しない公知のすべり機構により発 生される。このため、原紙3はプラテン21によって搬送された量だけ巻取りス プール7に巻取られる。サーマルヘッド93の通電が終了し穿孔画像が形成され た後も、原紙3は穿孔画像領域がインクパッド51に対向する位置まで搬送され る。
【0028】 このようにしてスタンプ装置における製版が終了すると、図7及び8に示すよ うに、グリップ33を下方に押し下げ、インクパッド51を原紙3に密着する第 2の位置まで移動させる。この場合において、まずグリップ33が圧縮コイルバ ネ43のバネ力に抗して押し下げられることにより、円筒部材35は圧縮コイル バネ41に押されて円筒状案内31にガイドされながら下方に移動する。この時 インクパッドホルダ49は円筒部材35とネジにより結合されているため、円筒 部材35の移動に応じて板バネ53のバネ力に抗しつつ、インンクパッドカート リッジ47の周壁部に案内され下方へ移動する。
【0029】 こうしてインクパッド51は原紙3に密着し、ラッチ爪69が引張りコイルバ ネ79のバネ力により反時計方向に回転して、円筒部材35の上部端面にラッチ 爪69の第1の腕73が係合する。尚、引張りコイルバネ79のバネ力は円筒部 材35を上方に押し挙げようとする圧縮コイルバネ41のバネ力と、インクパッ ドホルダ49を上方に押し挙げようとする板バネ53のバネ力を逢わせた力より りも強く設定されている。このためラッチ爪69は圧縮コイルバネ43及び板バ ネ53に押し返されることなく強固に係合している。
【0030】 ここで、リリースレバー96を解除位置に異動させることにより、サーマル々 ッド93及び原紙送りギヤ95をそれぞれプラテン21及びプラテン駆動ギヤ2 2から離間させ、スタンプ装置を製版装置86から取り出す。そして図9に示す ように、原紙3の穿孔画像領域が印刷用紙98の印刷すべき位置に対向すルよう にスタンプ装置を載置し、この状態でグリップ33を押し下げる。すると、円筒 部材35の内部の圧縮コイルバネ41が圧縮され、原紙3を介して印刷用紙98 に当接しているインクパッド51が圧縮両に応じたバネ力により弾性変型する。
【0031】 この状態において圧縮コイルバネ41の所定のバネ力がインクパッド51を所 定量弾性変型させ、インクパッド51の弾性変型量に応じたインクが原紙3の穿 孔部分から印刷用紙98側へと滲みだし、印刷用紙98に画像が転写される。こ の時、グリップ33をさらに押し上げようとしても、グリップユニット32の移 動量は、ハウジング1の円筒状案内31の状端面84と、グリップ33内部の端 面86が当接することにより、所定量以上グリップユニット32が移動しないよ うにされているので、インクパッド51は所定量以上圧縮されることはない。従 って、インクが多量に滲み出して印字品質の劣化が生じることはない。またイン クパッド51は弾性体であるため印刷用紙98の凹凸に応じて変型し、局部的な カスレが生じにくい。また、グリップ33とインクパッド51との間には圧縮コ イルバネ41が介在しているためスタンプ面に均一の圧力を加えることができる 。
【0032】 次に同一版で任意枚数印刷した後、新規の版を作成する場合について説明する 。この場合はまず、新規の版を作成するため製版装置86に取り付ける前に、イ ンクパッド51を原紙3と密着した第2の位置から、原紙3と離間する第1の位 置に移動させる。つまり図8において、引張りコイルバネ79のバネ力に抗して ボタンキー81を押し込むことにより、ラッチ爪69を時計方向に回転させてラ ッチを解除する。
【0033】 ラッチの解除と共に、インクパッドホルダ49が圧縮コイルバネ43と板バネ 53のバネ力により上方に押し上げられ、その上面とインクパッドカートリッジ 47の下面が当接するまで移動する。つまりボタンキー81の押し下げにより、 インクパッド51は原紙3と離間した第1の位置に移動する。次に製版装置86 のリリースレバー96が解除位置の状態で、スタンプ装置は、製版装置86に取 り付けられる。次にリリースレバー96をセット位置に移動することにより製版 装置86は前述と同じ製版状態として、同様の製版工程を行う。
【0034】 以上、詳述したことより明らかなように本実施例のスタンプ装置によれば、使 用者がインクを塗布する必要がなく、使用者の手や衣服が汚れることない。また インクパッド51が弾性を有するので、印刷面に凹凸があってもむらのない印刷 を行うことができる。
【0035】 更に、ハウジング1の円筒状案内31の上部端面がグリップ33と当接し、グ リップ33は所定量以上下降しないので、インクパッド51は所定量以上圧縮さ れることはない。従って、インクが多量に滲み出して印字品質の劣化が生じるこ とはない。
【0036】 尚、本考案は以上詳述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱 しない範囲の変更は可能である。
【0037】
【考案の効果】
以上、詳述したことから明らかなように本考案のスタンプ装置によれば、使用 者がインクを塗布する必要がなく、使用者の手や衣服が汚れるようなことがない 。また、インク含浸体が弾性を有するので、印刷面に凹凸があってもむらのない 印刷を行うことができる。
【0038】 更に、移動手段の移動が規制手段により第3の位置で規制されるので、インク 含浸体は所定量以上圧縮されることはない。従って、インクが多量に滲み出して 印字品質の劣化が生ずることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクパッドが原紙と離間した状態のスタンプ
装置の断面図である。
【図2】同側断面図である。
【図3】感熱性孔版原紙の断面図である。
【図4】グリップユニットの分解斜視図である。
【図5】インクパッドユニットの斜視図である。
【図6】製版装置の斜視図である。
【図7】インクパッドが原紙と密着した状態のスタンプ
装置の断面図である。
【図8】同側断面図である。
【図9】スタンプ装置により印刷している状態の断面図
である。
【符号の説明】
3 感熱性孔版原紙 5 元巻スプール 7 巻取りスプール 9 熱可塑性フィルム 32 グリップユニット 84 上端面 86 端面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端がそれぞれ第1のロールと第2のロ
    ールに巻回され、熱可撓性フィルムと多孔性支持体との
    積層構造をなす感熱性孔版原紙と、この感熱性孔版原紙
    を前記第1のロールから引出し、前記第2のロールに巻
    き取らせる原紙搬送手段と、前記第1のロールと第2の
    ロール間の前記感熱性孔版原紙の搬送経路中に設けられ
    た弾性を有するインク含浸体と、前記インク含浸体を前
    記感熱性孔版原紙から離間した第1の位置と、前記感熱
    性孔版原紙に密着する第2の位置と、前記インク含浸体
    を前記感熱性孔版原紙を介して記録媒体に所定の圧力で
    圧着させる第3の位置との間で移動させる移動手段と、
    前記移動手段の移動を前記第3の位置で規制する規制手
    段とを備えることを特徴とするスタンプ装置。
JP1991010942U 1990-12-29 1991-03-04 スタンプ装置 Expired - Fee Related JP2553060Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991010942U JP2553060Y2 (ja) 1991-03-04 1991-03-04 スタンプ装置
US07/812,107 US5184549A (en) 1990-12-29 1991-12-23 Stamp device with a printing element, movable ink supplying device, and plate making device employing an elongate heat sensitive stencil paper
DE69117716T DE69117716T2 (de) 1990-12-29 1991-12-24 Stempelvorrichtung mit einem bandförmigen, wärmeempfindlichen Schablonenpapier
EP91312019A EP0493966B1 (en) 1990-12-29 1991-12-24 Stamp device employing an elongate heat sensitive stencil paper

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991010942U JP2553060Y2 (ja) 1991-03-04 1991-03-04 スタンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04109172U true JPH04109172U (ja) 1992-09-21
JP2553060Y2 JP2553060Y2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=31900534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991010942U Expired - Fee Related JP2553060Y2 (ja) 1990-12-29 1991-03-04 スタンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2553060Y2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4843460U (ja) * 1971-09-21 1973-06-05
JPS56102060U (ja) * 1979-12-29 1981-08-11
JPS6232245A (ja) * 1985-07-12 1987-02-12 Toyota Motor Corp デイ−ゼルエンジンの噴射時期フエイルセ−フ制御方法
JPS6232244A (ja) * 1985-06-28 1987-02-12 Nippon Denso Co Ltd デイ−ゼルエンジンの制御装置
JPS62156982A (ja) * 1985-09-03 1987-07-11 Riso Kagaku Corp 孔版スタンプ及び孔版スタンプの製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4843460U (ja) * 1971-09-21 1973-06-05
JPS56102060U (ja) * 1979-12-29 1981-08-11
JPS6232244A (ja) * 1985-06-28 1987-02-12 Nippon Denso Co Ltd デイ−ゼルエンジンの制御装置
JPS6232245A (ja) * 1985-07-12 1987-02-12 Toyota Motor Corp デイ−ゼルエンジンの噴射時期フエイルセ−フ制御方法
JPS62156982A (ja) * 1985-09-03 1987-07-11 Riso Kagaku Corp 孔版スタンプ及び孔版スタンプの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2553060Y2 (ja) 1997-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2582728Y2 (ja) 感熱性孔版原紙
US5184549A (en) Stamp device with a printing element, movable ink supplying device, and plate making device employing an elongate heat sensitive stencil paper
US5205214A (en) Stamp device having controlled projection amount of ink pad from pad holder
JPH04358874A (ja) スタンプ装置
JPH04109172U (ja) スタンプ装置
JP2677019B2 (ja) スタンプ装置
JPH04109173U (ja) スタンプ製版装置
JPH04339686A (ja) スタンプ装置
JPH08207406A (ja) スタンプ装置
JPH08207407A (ja) スタンプ装置
JPH0516512A (ja) スタンプ装置
JPH04347681A (ja) スタンプ装置
JP3038882B2 (ja) 感熱性孔版原紙
JPH04130879U (ja) スタンプ装置
JP2910230B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2582730Y2 (ja) スタンプ装置
JPS5837654Y2 (ja) エンドレスインクリボンカ−トリツジ
JP2577296Y2 (ja) 感熱性孔版スタンプカセット
JPH0315153U (ja)
JPH04358876A (ja) スタンプ装置
JPH04220388A (ja) 孔版印刷装置
JPH04336279A (ja) スタンプ装置
JPH05246127A (ja) スタンプ装置
JPH04226779A (ja) 孔版印刷装置
JPS62180545U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees