JP2553060Y2 - スタンプ装置 - Google Patents

スタンプ装置

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JP2553060Y2
JP2553060Y2 JP1991010942U JP1094291U JP2553060Y2 JP 2553060 Y2 JP2553060 Y2 JP 2553060Y2 JP 1991010942 U JP1991010942 U JP 1991010942U JP 1094291 U JP1094291 U JP 1094291U JP 2553060 Y2 JP2553060 Y2 JP 2553060Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスタンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉛筆やボールペンで文字、図形な
どを描いて図形等の部分を穿孔した謄写原紙を用いた小
型携帯用のスタンプ装置が知られている。このようなス
タンプ装置としては、例えば特公昭54−9523号公
報に記載されているように、テーブルとインク付けユニ
ットを具備したスタンプ装置がある。このスタンプ装置
は、テーブルにインク付けユニットが往復移動自在に支
持され、インク付けユニットに謄写原紙が取り付けられ
て構成されたもので、インク付けユニットが一方の移動
端にある状態で謄写印刷を行い、他方の移動端にある状
態でケース等に収納するようになっている。
【0003】また従来赤外線照射またはサーマルヘッド
によって文字等を穿孔できる感熱性孔版原紙が知られて
おり、中でも熱可塑性フィルムと多孔性薄葉紙とを接着
剤を用いて貼合わせた感熱性孔版原紙が代表的である。
このような感熱性孔版原紙を使用した小型携帯用のスタ
ンプ装置としては、実開昭63−11855号公報に開
示されているものがある。このスタンプ装置は、グリッ
プ部とクッション層及び粘着層からなる台座に、孔版印
刷用原版が着脱自在に貼着されたもので、孔版印刷用原
版は、穿孔された孔版原紙、枠体及びインク不透過性の
カバーシートとの3層構造とされ、枠体により構成され
る孔版原紙とカバーシートとの空間に、塗布などにより
インクを充填して構成されている。このようなスタンプ
装置においては、所望の文字、図形等を穿孔した孔版印
刷用原版を台座に貼りつけ、印刷用紙に孔版印刷用原版
を押し付けることにより孔版印刷を行うことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ようなスタンプ装置では、謄写原紙を交換する際に手や
衣服をインクで汚してしまうことが多く、またインクを
詰め替えて色を変更することができないという問題があ
った。
【0005】また後者のスタンプ装置では、前者に比べ
て手などをインクで汚すことは少ないものの、インクの
塗布を手作業で行わなければならないためインクの厚み
が一定とならず、その結果印刷むらが生じてしまうとい
う問題点があった。
【0006】本考案は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インク汚れや印刷むらが発生し
ないスタンプ装置を提供することを目的としている。
【0007】更にインクが多量に滲み出して印字品質が
劣化することのないスタンプ装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案のスタンプ装置は、両端がそれぞれ第1のロー
ルと第2のロールに巻回され、熱可撓性フィルムと多孔
性支持体との積層構造をなす感熱性孔版原紙と、この感
熱性孔版原紙を前記第1のロールから引き出し、前記第
2のロールの巻き取らせる原紙搬送手段と、前記第1の
ロールと第2のロール間の前記感熱性孔版原紙の搬送経
路中に設けられたインク含浸体と、前記インク含浸体
を、前記感熱性孔版原紙から離間した第1の位置と、前
記感熱性孔版原紙に密着させる第2の位置と、前記イン
ク含浸体を前記感熱性孔版原紙を介して被記録媒体に所
定の圧力で圧着させる第3の位置との間で移動させる
動手段と、前記移動手段の移動を前記第3の位置で規制
する規制手段とを備える。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本考案のスタンプ装置は、
製版時においては、移動手段により、インク含浸体は、
感熱孔版原紙から離間させられた第1の位置に位置させ
られている。この状態で感熱性孔版原紙は、原紙搬送手
段により第1のロールから第2のロールまで搬送され、
この時、製版装置により感熱性孔版原紙の熱可塑性フィ
ルム面に穿孔が像が形成される。さらに、穿孔画像の形
成された感熱性孔版原紙は、搬送手段により、穿孔画像
領域がインク含浸体と対向する位置まで搬送される。
【0010】次に、移動手段により、インク含浸体は原
紙に密着させられる第2の位置に移動させられる。この
状態でスタンプ装置を記録媒体に対して感熱性孔版原紙
を介して記録体に圧着される第3の位置まで移動させら
れ、規制手段により第3の位置で移動が規制される。こ
の時、インク含浸体は、第3の位置に応じた所定量だけ
圧縮され、インク含浸体に含浸されたインクは、感熱性
孔版原紙の熱可塑性フィルム面の穿孔部分から滲み出し
て記録媒体に転写される。
【0011】次に、移動手段によりインク含浸体と感熱
性孔版原紙とが密着する第2の位置 に移動させられる。
この第2の位置では、インク含浸体及び感熱性孔版原紙
は、記録媒体から離間した位置に保持される。
【0012】印刷時には、移動手段により、インク含浸
体と感熱性孔版原紙とが密着した状態のままで、前記第
2の位置から記録媒体への押圧方向に移動させられる。
この際、規制手段により移動手段の移動量が規制され、
インク含浸体が第3の位置に位置決めされるので、イン
ク含浸体の記録媒体に対する押圧力が所定値に規制され
る。これによって、インク含浸体は所定量だけ圧縮さ
れ、インク含浸体に含浸されたインクは、感熱性孔版原
紙の熱可撓性フィルムに形成された穿孔部分から滲み出
して記録媒体に転写される。
【0013】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本考案を適用したスタンプ装
置の断面図であり、インク含浸体であるインクパッド5
1が感熱性孔版原紙3と離間した第1の位置にある状態
を示す。このスタンプ装置はハウジング1の内部に両端
をロール状に巻回された感熱性孔版原紙3(以下、原紙
3と略称する)が格納されている。原紙3の図中右端は
第1のロールである元巻スプール5に巻回されており、
左端は第2のロールである巻取りスプール7に巻回され
ている。元巻スプール5及び巻取りスプール7はハウジ
ング1に対して回転可能に指示されている。
【0014】原紙3は図3に示すように、熱可塑性フィ
ルム9と多孔性支持体13とを接着剤層11で接着して
積層した構成とされている。本実施例では、熱可塑性フ
ィルム9は厚さ2μのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(以下、PETフィルムと略称する)であるが、そ
の他、たとえばポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩化
ビニル共重合体等のフィルムを使用しても良い。PET
フィルムの厚みとしては1μ〜4μであることが好まし
い、1μ未満では製造コストが高く、強度も弱く実用的
ではなく、また4μを上回ると定格が1mj/dot程
度のサーマルヘッドでは厚すぎて穿孔できないからであ
る。
【0015】多孔性支持体13は、例えばマニラ麻、こ
うぞ、みつまた等の天然繊維、PET、ポリビニルアル
コール、ポリアクリロニトリル等の合成繊維、レーヨン
等の半合成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙が用いられ
る。そしてこのように構成された原紙3は、図1におい
て熱可塑性フィルム9面が外側になるように巻回されて
いる。
【0016】次に原紙3の搬送経路について図1を用い
て説明する。元巻スプール5から引き出された原紙3
は、ハウジング1に一体に形成された円筒状ボス15ま
で搬送される。円筒状ボス15の上方には、先端にフェ
ルト17が接着された板バネ19が設けられている。板
バネ19のL字状に曲折された端部はハウジング1に指
示され、板バネ19の先端のフェルト17が常時円筒状
ボス15を押圧するように弾性変型させられている。こ
れによって、フェルト17と円筒状ボス15との間を搬
送される原紙3に所定の摩擦力が付与される。
【0017】次に円筒状ボス15から引き出された原紙
3は、プラテン21、元巻側ガイドローラ23、巻取り
側ガイドローラ25を経由して巻取りスプール7にて巻
取られる。巻取りスプール7の一端部には、ねじりコイ
ルバネ27が巻き付けられている。ねじりコイルバネ2
7の端部に形成された腕部はハウジング1に一体に形成
された軸29に係合され、巻取りスプール7の時計方向
の回転に対しては緩み側、反時計方向の回転に対しては
締まり側になるように巻き付けられている。これによっ
て巻取りスプール7の巻取り方向の回転(時計方向)に
対しては負荷が小さく、巻取りスプール7から原紙3が
引き戻される方向の回転(反時計方向)に対しては負荷
が極端に大きくなるようになっている。
【0018】次に、プラテン21はハウジング1に回転
可能に嵌合されている。プラテン21の一端には、プラ
テン駆動ギア22が取り付けられ、このプラテン駆動ギ
ア22を介して回転駆動力が伝達される。また、ハウジ
ング1の上部中央には円筒状案内31が一体に形成され
ている。円筒状案内31には移動手段としてのグリップ
ユニット32が上下方向に摺動自在に挿入されている。
【0019】図4に示すように、グリップユニット32
はグリップ33と円筒部材35及び圧縮コイルバネ41
で構成されている。グリップ33は直径が段階的に細く
なる多段形状をなし、その先端部には、円周方向に向か
って複数に分割された箇所に外周側に突出する爪37が
合計4つ形成されている。
【0020】一方、円筒部材35には軸方向に長い係合
孔39が4箇所に形成され、グリップ33を円筒部材3
5に嵌合させることにより、4つの爪37がそれぞれ係
合孔39に係合するようになっている。また円筒部材3
5の下部にはフランジ38が形成され、フランジ38の
下側にはおねじ部40が形成されている。
【0021】また圧縮コイルバネ41はグリップ33と
円筒部材35との間に挿入されており、グリップ33と
円筒部材35とを互いに離間させるような付勢力を生じ
ている。尚、圧縮コイルバネ41のバネ力は、クリープ
変形で爪37が変形しない程度の力に設定されているの
で、グリップ33と円筒部材35とは互いに離間するこ
とはない。
【0022】このように構成されたグリップユニット3
2では、グリップ33と円筒部材35との相対回転が阻
まれるとともに、軸方向への相対的な移動が可能であ
り、圧縮コイルバネ41の付勢力に抗してグリップ33
と円筒部材35を互いに押しつけることにより、爪37
と係合孔39との軸方向の隙間分だけ接近離間させるこ
とができる。このグリップユニット32は図1に示すよ
うにハウジング1との間に別の圧縮コイルバネ43を介
して挿着されており、圧縮コイルバネの力により常に上
方に付勢されている。
【0023】次にグリップユニット32の下方にはイン
クパッドユニット45が配置されている。インクパッド
ユニット45は図5に示すようにインクパッドカートリ
ッジ47、インクパッドホルダ49、インク含浸体であ
るインクパッド51及び板バネ53から構成される。イ
ンクパッド51は、インクを含浸し得るように多孔質の
弾性体で構成され、上面をインクパッドホルダ49に接
着固定されている。インクパッドホルダ49は箱形をな
し、その上面には円筒部材35のおねじ部40と螺合す
るめねじ部55と爪57が一体に形成されている。イン
クパッドカートリッジ47も箱形をなし、その上面には
長方形の貫通孔48が形成されるとともに内部はインク
パッドホルダ49をちょうど収容できる大きさとされて
いる。
【0024】板バネ53は略H字形状をなし、その中央
部にはインクパッドホルダ49の2つのめねじ部55用
の抜け孔59と、インクパッドホルダ49の2つの爪5
7が係合する切り欠き部61が形成されている。また板
バネ53の4本の腕部63の全長は、インクパッドカー
トリッジ47の貫通孔48よりも長く設定されている。
この板バネ53は、その中央部が2箇所の爪57で係合
されることによりインクパッドホルダ49に挿着され、
4本の腕部63はインクパッドカートリッジ47の上面
に当接されている。このためインクパッドホルダ49
は、常時板バネ53のバネ力によりインクパッドカート
リッジ47に押しつけられており、インクパッド51が
インクパッドカートリッジ47の下面より下側へ突出し
ないようになっている。
【0025】このように構成されたインクパッドユニッ
ト45は、図2に示すようにハウジング1の側面に設け
られた開口部65からハウジング1内部に挿入されるよ
うになっている。インクパッドカートリッジ47は、ハ
ウジング1内部に挿入された状態において案内溝67に
ガイドされ、ハウジング1内で動かないようになってい
る。また、インクパッドホルダ49のめねじ部55は、
円筒部材35のおねじ部40と螺合され、これによって
インクパッドホルダ49は、グリップユニット32の上
下の移動に伴って、インクパッドカートリッジ47の内
部を上下に移動できるようになっている。
【0026】図2に示すようにハウジング1内部には、
ラッチ爪69が配置されている。ラッチ爪69は、ハウ
ジング1に一体に形成された軸71に回転自在に支持さ
れている。ラッチ爪69は3つの腕が形成されてなるも
ので、第1の腕73は円筒部材35と当接し、第2の腕
75には引張りコイルバネ79が取り付けられ、更に第
3の腕77はボタンキー81に当接されている。引張り
コイルバネ73の他端部はハウジング1に取り付けられ
ており、バネ力によりラッチ爪69を反時計方向の回転
方向に付勢している。またボタンキー81はハウジンン
グ1に一体に形成された案内溝83に軸方向へ摺動自在
に支持されており、その端部に形成されたフランジ部と
ハウジング1との間に配置された圧縮コイルバネ85の
バネ力により、ラッチ爪69の第3の腕77に当接され
ている。ここで、引張りコイルバネ73のバネ力は圧縮
コイルバネ85のバネ力よりも強く設定されており、こ
れによってラッチ爪69の第1の腕73は円筒部材35
の外周に常に当接させられている。
【0027】グリップユニット32の移動量は、ハウジ
ング1の円筒状案内31の上端面84と、グリップ33
内部の端面86が当接することにより、所定量以上グリ
ップユニット32が移動しないようにされている。この
グリップユニット32により本考案の移動手段が構成さ
れ、前記上端面84及び端面86により本考案の規制手
段が構成される。
【0028】上述のスタンプ装置の原紙3には図6に示
す製版装置86により所望の文字等の製版が施される。
図6に示す製版装置86は、入力部87、製版部89、
所定桁数の液晶ディスプレイ91を備えて構成されてい
る。製版部89には加熱手段としてのサーマルヘッド9
3、原紙送りギヤ95、巻取りスプール駆動カム97、
リリースレバー96が設けられている。図1に示すよう
にサーマルヘッド93と原紙送りギヤ95は、リリース
レバー96のセット及び解除という2つのポジションに
連動して、スタンプ装置のプラテン21及びプラテン駆
動ギヤ22に対して離接可能とされている。尚、図1中
実線が当接位置を示し、二点鎖線が離間位置を示してい
る。また巻取りスプール駆動カム97は巻取りスプール
7に係合可能とされている。
【0029】サーマルヘッド93は原紙3を介してプラ
テン21に当接され、その状態で通電されることによ
り、原紙3の熱可塑性フィルム9を熱穿孔する。また原
紙送りギヤ95と巻取りスプール駆動カム97は、とも
に図示しない原紙送りモータにより駆動される。原紙送
りギヤ95はプラテン駆動ギヤ22と噛み合って原紙3
を所定量搬送し、巻取りスプール駆動カム97は搬送さ
れた原紙3を巻取る巻取りトルクを巻取りスプール7に
与える。
【0030】次にスタンプ装置の動作について説明す
る。
【0031】図1は、前述したようにインクパッド51
が原紙3から離間した第1の位置を示し、製版装置86
に取り付けられて製版される状態を示している。この状
態では、サーマルヘッド93は原紙3を介してプラテン
21に圧接されており、また原紙送りギヤ95はプラテ
ン駆動ギヤ22に噛み合っている。また巻取りスプール
7には巻取りスブール駆動カム97が係合している。こ
の状態で製版装置86の入力部87から印字情報が入力
され、最後に印字開始指令が入力される。印字開始指令
に伴って原紙送りモータが回転駆動され、駆動力は原紙
送りギヤ95を経由してプラテン駆動ギヤ22に伝達さ
れ、プラテン21は時計方向に回転する。原紙3はプラ
テン21とサーマルヘッド93とにより圧接されている
ため、プラテン21と原紙3との摩擦力により搬送され
る。この時、原紙3にはフェルト17と原紙3との摩擦
力により、搬送方向とは逆方向にバックテンションが与
えられる。
【0032】一方、サーマルヘッド93は、製版装置8
6の図示しない制御部により印字情報に応じて所定のタ
イミングで通電加熱され、原紙3の熱可塑性フィルム9
面を加熱融合することにより、原紙3に穿孔画像を形成
する。プラテン21から送り出された原紙3は、巻取り
スプール駆動カム97を経由して巻取りスプール7に伝
達された巻取りトルクにより巻取られる。この巻取りト
ルクは、原紙送りモータと巻取り駆動カム97との間に
介在する図示しない公知のすべり機構により発生され
る。このため、原紙3はプラテン21によって搬送され
た量だけ巻取りスプール7に巻取られる。サーマルヘッ
ド93の通電が終了し穿孔画像が形成された後も、原紙
3は穿孔画像領域がインクパッド51に対向する位置ま
で搬送される。
【0033】このようにしてスタンプ装置における製版
が終了した段階では、依然として第1の位置にあり、続
いて、図7及び8に示すように、グリップ33を下方に
押し下げ、インクパッド51を原紙3に密着する第2の
位置まで移動させる。この場合において、まずグリップ
33が圧縮コイルバネ43のバネ力に抗して押し下げら
れることにより、円筒部材35は圧縮コイルバネ41に
押されて円筒状案内31にガイドされながら下方に移動
する。この時インクパッドホルダ49は円筒部材35と
ネジにより結合されているため、円筒部材35の移動に
応じて板バネ53のバネ力に抗しつつ、インクパッドカ
ートリッジ47の周壁部に案内され下方へ移動する。
【0034】こうしてインクパッド51は原紙3に密着
し、ラッチ爪69が引張りコイルバネ79のバネ力によ
り反時計方向に回転して、円筒部材35の上部端面にラ
ッチ爪69の第1の腕73が係合する。尚、引張りコイ
ルバネ79のバネ力は円筒部材35を上方に押し挙げよ
うとする圧縮コイルバネ41のバネ力と、インクパッド
ホルダ49を上方に押し挙げようとする板バネ53のバ
ネ力を合わせた力よりりも強く設定されている。このた
めラッチ爪69は圧縮コイルバネ43及び板バネ53に
押し返されることなく強固に係合している。
【0035】ここで、リリースレバー96を解除位置に
異動させることにより、サーマルヘッド93及び原紙送
りギヤ95をそれぞれプラテン21及びプラテン駆動ギ
ヤ22から離間させ、スタンプ装置を製版装置86から
取り出す。そして図9に示すように、原紙3の穿孔画像
領域が印刷用紙98の印刷すべき位置に対向するように
スタンプ装置を載置し、この状態でグリップ33を押し
下げる。すると、円筒部材35の内部の圧縮コイルバネ
41が圧縮され、原紙3を介して印刷用紙98に当接し
ているインクパッド51が圧縮量に応じたバネ力により
弾性変型する。この状態において圧縮コイルバネ41の
所定のバネ力がインクパッド51を所定量弾性変型さ
せ、インクパッド51の弾性変型量に応じたインクが原
紙3の穿孔部分から印刷用紙98側へと滲みだし、印刷
用紙98に画像が転写される。この時、インクパッド5
1は第3の位置にありグリップ33をさらに押し上げよ
うとしても、グリップユニット32の移動量は、ハウジ
ング1の円筒状案内31の状端面84と、グリップ33
内部の端面86が当接することにより、所定量以上グリ
ップユニット32が移動しないようにされているので、
インクパッド51は所定量以上圧縮されることはない。
従って、インクが多量に滲み出して印字品質の劣化が生
じることはない。またインクパッド51は弾性体である
ため印刷用紙98の凹凸に応じて変型し、局部的なカス
レが生じにくい。また、グリップ33とインクパッド5
1との間には圧縮コイルバネ41が介在しているためス
タンプ面に均一の圧力を加えることができる。
【0036】次に同一版で任意枚数印刷した後、新規の
版を作成する場合について説明する。この場合はまず、
新規の版を作成するため製版装置86に取り付ける前
に、インクパッド51を原紙3と密着した第2の位置か
ら、原紙3と離間する第1の位置に移動させる。つまり
図8において、引張りコイルバネ79のバネ力に抗して
ボタンキー81を押し込むことにより、ラッチ爪69を
時計方向に回転させてラッチを解除する。
【0037】ラッチの解除と共に、インクパッドホルダ
49が圧縮コイルバネ43と板バネ53のバネ力により
上方に押し上げられ、その上面とインクパッドカートリ
ッジ47の下面が当接するまで移動する。つまりボタン
キー81の押し下げにより、インクパッド51は原紙3
と離間した第1の位置に移動する。次に製版装置86の
リリースレバー96が解除位置の状態で、スタンプ装置
は、製版装置86に取り付けられる。次にリリースレバ
ー96をセット位置に移動することにより製版装置86
は前述と同じ製版状態として、同様の製版工程を行う。
【0038】このように、感熱性孔版原紙をスタンプ装
置から取り外すことなく、移動手段にてインク含浸体を
第1の位置へ移動させるだけで、新規の版を作成するこ
とが可能となり、新規の版を作成する場合であっても、
使用者が手や衣服を汚すことはなく、簡単な作業にて新
規の版を作成することができる。
【0039】以上、詳述したことより明らかなように本
実施例のスタンプ装置によれば、使用者がインクを塗布
する必要がなく、使用者の手や衣服が汚れることない。
またインクパッド51が弾性を有するので、印刷面に凹
凸があってもむらのない印刷を行うことができる。
【0040】更に、ハウジング1の円筒状案内31の上
部端面がグリップ33と当接し、グリップ33は所定量
以上下降しないので、インクパッド51は所定量以上圧
縮されることはない。従って、インクが多量に滲み出し
て印字品質の劣化が生じることはない。
【0041】尚、本考案は以上詳述した実施例に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲の変更は
可能である。
【0042】
【考案の効果】以上、詳述したことから明らかなように
本考案のスタンプ装置によれば、使用者がインクを塗布
する必要がなく、使用者の手や衣服が汚れるようなこと
がない。
【0043】また、移動手段にてインク含浸体を第1の
位置へ移動させることにより、感熱性孔版原紙をスタン
プ装置から取り外すことなく新規の版を作成することが
可能となり、新規の版を作成する場合であっても、使用
者は手や衣服を汚すことがない。
【0044】さらに、移動手段の移動が規制手段により
第3の位置に規制されるので、インク含浸体は所定量以
上圧縮されることはなく、インクが多量に滲み出して印
字品質の劣化が生ずることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクパッドが原紙と離間した状態のスタンプ
装置の断面図である。
【図2】同側断面図である。
【図3】感熱性孔版原紙の断面図である。
【図4】グリップユニットの分解斜視図である。
【図5】インクパッドユニットの斜視図である。
【図6】製版装置の斜視図である。
【図7】インクパッドが原紙と密着した状態のスタンプ
装置の断面図である。
【図8】同側断面図である。
【図9】スタンプ装置により印刷している状態の断面図
である。
【符号の説明】
3 感熱性孔版原紙 5 元巻スプール 7 巻取りスプール 9 熱可塑性フィルム 32 グリップユニット 84 上端面 86 端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−156982(JP,A) 実開 昭56−102060(JP,U) 実開 昭63−139964(JP,U) 実開 昭63−139963(JP,U) 実公 昭48−43460(JP,Y1) 実公 昭35−29803(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端がそれぞれ第1のロールと第2のロ
    ールに巻回され、熱可撓性フィルムと多孔性支持体との
    積層構造をなす感熱性孔版原紙と、この感熱性孔版原紙を前記第1のロールから引き出し、
    前記第2のロールの巻き取らせる原紙搬送手段と、 前記第1のロールと第2のロール間の前記感熱性孔版原
    紙の搬送経路中に設けられたインク含浸体と、 前記インク含浸体を、前記感熱性孔版原紙から離間した
    第1の位置と、前記感熱性孔版原紙に密着させる第2の
    位置と、前記インク含浸体を前記感熱性孔版原紙を介し
    て被記録媒体に所定の圧力で圧着させる第3の位置との
    間で移動させる移動手段と、 前記移動手段の移動を前記第3の位置で規制する規制手
    段とを備えることを特徴とするスタンプ装置。
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