JPH04108912A - 地中アンカー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は建築構造物の基礎や山留め等の擁壁定着等に使
用される地中アンカーに関する。

（従来の技術） 従来、第３図に示すように地中のアンカー孔１内にセメ
ントペーストを充填して成形したアンカーコンクリ−１
〜２内に、ＰＣ鋼線からなるアンカー引張材３を露出さ
せて埋設し、コンクリートの付着力によってアンカー引
張材３の地中側端部を定着させるようにした地中アンカ
ーが広く使用されている。この種の地中アンカーは緊張
の際のアンカー引張材３の伸びによって定着長部分ａの
アンカーコンクリート２に生じるいわゆるテンションク
ラックから水が侵入するのを防止するなめ、アンカー引
張材３の定着長部分ａの外側を合成樹脂製の蛇腹筒状を
した止水シース４で覆い、その内外にセメントペースト
を充填してアンカーコンクリート２を成形したものか使
用されている。

なお、図中５は自由長部分すを構成しているアンボンド
シースである。

（発明か解決しようとする課題） 上述の如き従来の地中アンカーではアンカー引張材の防
錆はなされるが、定着部のひび割れの発生を防ぐ定着部
コンクリートの強度の増強には役立っておらず、むしろ
止水シースを介在させることにより定着部強度が弱くな
ってしまう虞れがあるという問題があった。また、止水
シース内へのセメントペーストの注入にあたっては、注
入圧力を高くすると止水シースか膨張し、ついに容易に
破裂するため、高圧注入ができす、高密度化が図かれな
い。また、止水シースの形状が蛇腹状であるため、セメ
ントペーストが止水シース内に充分に行き渡らなかった
り、水平にすると止水シース内にブリージングか溜る虞
れかある等の問題かあり、このなめ定着部分の強度が不
充分となるというの問題があった。

本発明は上述の如き従来の問題にかんがみ、セメントペ
ーストの高圧注入を図ることによって高密度、高強度で
ひび割れ等の発生の虞れのない定着部からなる高強度の
地中アンカーの提供を目的としたものである。

（問題を解決するための手段） 上述の如き目的を達成するための本発明の特徴とすると
ころは、地表より地中に掘孔しなアンカー孔内に打設し
たアンカーコンクリート内に、アンカー引張材の先端部
を定着長長さ分だけ露出させて埋設するとともに、該ア
ンカー引張材の自由長部分をシース内に挿通してアンカ
ー孔外に露出させてなる地中アンカーにおいて、前記ア
ンカー引張材の定着長部分を耐蝕性高張力布からなる袋
内に包み込み、該袋内にセメントペーストを高圧注入し
て前記アンカー引張材を埋設した高強度コンクリート芯
部を構成させ、該高強度コンクリート芯部を前記アンカ
ーコンクリート内に埋め込んだことにある。

（作用） この地中アンカーは、定着長部分のアンカーコンクリー
ト芯部にアンカー引張材に付着させた高圧コンクリート
を配しているため、アンカー引張材の緊張によってもテ
ンションクラックが発生せず、従ってアンカー引張材が
地下水に触れることがなくなり、錆の発生か防止される
６ また、高張力布からなる袋は、その外側にもアンカーコ
ンクリートか打設されるため、鉄筋篭等と同等のコンク
リート補強材となり、アンカーコンクリート全体が高強
度となる。

（実施例） 次に本発明の実施の一例を第１図〜第２図について説明
する。

図において１０はアンカー孔であり、その内部にはアン
カーコンクリート１１か打設され、そのアンカーコンク
リート内に、自由長部分すをアンホントシース１２内に
挿入したＰＣ鋼線からなるアンカー引張材１３か埋設さ
れている。このアンカー引張材１３は内方側端部を一定
の定着長部分ａたけ露出させてコンクリート内に埋設し
、コンクリートとの付着によって定着させている。

アンカー引張材１３の定着長部分ａは、高強度コンクリ
ート芯部１１ａ内に埋設されている。この芯部１１ａは
、耐蝕性の高張力布からなる袋１４内に包み込まれてお
り、この袋１４内に高圧にて高強度セメントペーストを
圧入することにより形成されている。

このように構成される地中アンカーの造成に際しては、
従来と同様にアンカー孔１０を掘孔し、そのアンカー孔
１０内に第２図に示すようにアンカーコンクリート１１
となるセメンｌ−ペースト２０を充填した後、自由長部
分すをアンボンドシース１２内に挿通するとともに、定
着長部分ａを袋１４をもって包み込んだ状態でアンカー
引張材１３を固化前のアンカー孔１０内に挿入する。次
いで袋１４内に高強度セメントペースト２１を注入し、
加圧する。

なお、袋１４は、その内部にアンカー引張材１３の定着
長部分ａを包み込んだ状態で開口部をアンボンドシース
１２の外周に緊結し、開口部付近にはセメントペースト
注入口２２を設け、これに注入ホース２３の一端を連結
しておき、この注入ホース２３を通して高強度セメント
ペースト２１を圧入する。

高強度セメントペースト２１を圧入すると、内部の空気
は袋１４を構成している高張力布の織目から排出され、
内部にセメントペースト２１が充填されて第１図に示す
如く所定の形状に膨らむ。

そして更に加圧されることによりセメントペーストによ
って織目か目詰りして高圧化し、芯部１１ａが周囲のセ
メントペースト２０内に形成され、これらが固化するこ
とにより芯部１１ａと外部のアンカーコンクリート１１
が一体となり、全体が袋１４にて補強されたアンカーコ
ンクリートとなる。

（発明の効果） 上述したように本発明の地中アンカーは、アンカー引張
材の定着長部分を耐蝕性高張力布かならる袋にて包み込
み、内部にセメントペーストを高圧注入した高強度コン
クリート芯部内に埋め込み、この部芯をアンカーコンク
リート内に一体に埋め込んだことにより、定着長部分が
付着している芯部のコンクリートは高密度、高強度とな
り、アンカー引張材の緊張時にもテンションクラックの
発生する虞れかなく、従って地下水のがなく、錆の発生
かない。

また、芯を覆っている袋は、それ自体か高張力であるの
で、アンカー孔内のコンクリートの補強材として働き、
全体としてもクラックの生じにくい高強度のアンカーコ
ンクリートが得られる。

また、高圧にて充填する高強度のモルタルは芯部にのみ
使用するため、全体を高強度コンクリートとする場合に
比べて低コストにて造成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施の一例の地中アンカーを示す断面
図、第２図は該地中アンカーの造成途中の状態を示す断
面図、第３図は従来例を示す断面図である。 １０・・・・・・アンカー孔、 １１・・・・・・アンカーコンクリ−１〜、１１ａ・・
・・・・芯部、１２・・・・・・シース、１３・・・・
・・アンカー引張材、１４・・・・・・袋、２０・・・
・・・セメントペースト、 ２１・・・・・・高強度セメントペースト、２２・・・
・・・注入口、２３・・・・・・ホース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 地表より地中に掘孔したアンカー孔内に打設したアンカ
   ーコンクリート内に、アンカー引張材の先端部を定着長
   長さ分だけ露出させて埋設するとともに、該アンカー引
   張材の自由長部分をシース内に挿通してアンカー孔外に
   露出させてなる地中アンカーにおいて、前記アンカー引
   張材の定着長部分を耐蝕性高張力布からなる袋内に包み
   込み、該袋内にセメントペーストを高圧注入して前記ア
   ンカー引張材を埋設した高強度コンクリート芯部を構成
   させ、該高強度コンクリート芯部を前記アンカーコンク
   リート内に埋め込んだことを特徴としてなる地中アンカ
   ー。