JPH0413498B2 - - Google Patents

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JPH0413498B2
JPH0413498B2 JP31903787A JP31903787A JPH0413498B2 JP H0413498 B2 JPH0413498 B2 JP H0413498B2 JP 31903787 A JP31903787 A JP 31903787A JP 31903787 A JP31903787 A JP 31903787A JP H0413498 B2 JPH0413498 B2 JP H0413498B2
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JP
Japan
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anchor
fixing agent
bag
steel material
tensile steel
Prior art date
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JP31903787A
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JPH01163316A (ja
Inventor
Yukitsugu Nagata
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FURII KOGYO KK
Original Assignee
FURII KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はアンカー体の定着方法に関するもので
ある。
<従来の技術> 従来のアンカー体の定着方法には、第4図に示
すような方法が存在する。
即ち、PC鋼より線などの引張り鋼材2のアン
カー定着部に、合成樹脂などの止水性を有する凹
凸管5を覆い被せ、そのアンカー定着部を地山に
削鋼したアンカー孔内底部に設置じ、凹凸管5内
及びアンカー孔内に、それぞれセメントミルク等
の内部定着剤31と外部定着剤41を注入し、両
定着剤の硬化後に緊張、定着するものである。
このような従来技術には次のような利点が存在
する。
(1) 凹凸管5は止水性を有するため、周囲の地山
からの湧水による引張り鋼材2の錆びを防止す
ることができる。
(2) アンカー体に緊張力を加えた場合、硬化した
定着剤にクラツクが発生し、湧水がクラツクか
ら浸透して、引張り鋼材2を侵すおそれがあ
る。
しかし、上記の方法によれば、凹凸管5によ
つて内部定着剤31と外部定着剤41とが分離
しているため、クラツクが引張り鋼材2まで連
続して発生することがなく、防錆効果が向上す
る。
(3) 凹凸管5の外表面は凹凸状に構成されている
ため、周囲の硬化した外部定着剤41と互いに
噛み合うように結合されている。
そのため、引張り鋼材2から内部定着剤31
に伝わる力を、確実に外部定着剤41に伝達
し、さらに地山に伝達して、アンカーとしての
役目を十分に果たすことができる。
<本発明が解決しようとする問題点> 従来のアンカー体の定着方法は上記のような利
点を有するが、しかし次のような問題点を含んで
いる。
<イ> 従来の凹凸管5は、合成樹脂等の通気性
を有しない管体で構成されている。
そのため、第4図に示すように、凹凸管5内
に内部定着剤31を注入する際に、アンカー体
の定着角度が水平に近いほど、凹凸管5の上端
突出部に内部定着剤31が注入されず、空気が
残留して空隙部51ができ易くなる。
従つて、空隙部51が発生する分だけ、内部
定着剤31と凹凸管5との接触面積が減少し、
内部定着剤31から外部定着剤41に伝わる力
も減少することになる。
その結果、アンカー体は十分な耐力を得るこ
とができず、引き抜けるおそれも生じる。
<ロ> 空隙部51には、内部定着剤31が注入
されていないため、外力によつて変形し、亀裂
を生じ易い状態にある。
従つて、その亀裂から湧水が浸透して、引張
り鋼材2が侵すおそれがある。
<本発明の目的> 本発明は上記のような問題点を解決するために
なされたもので、空隙部を発生させずにアンカー
体内に定着剤を確実に充填し、アンカー体の耐力
を向上させることが可能な、アンカー体の定着方
法を提供することを目的とする。
<本発明の構成> 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例に
ついて説明する。
<イ> アンカー体の製作(第1,3図) 先ず、PC鋼より線等の引張り鋼材2のアン
カー自由長部に、シース21を被覆する。
次に、引張り鋼材2のアンカー定着部に、通
気性と止水性を有する撓性のシート状体で形成
した袋体1を、引張り鋼材2の端部から覆い被
せる。
このとき公知のスペーサ(図示せず)等を用
いて、引張り鋼材2が袋体1の膨脹時に中心部
に位置するように取り付ける。
そして、袋体1の開口部を、シース21の端
部と重ねてアスフアルト等で閉塞し、閉塞部1
1を形成してアンカー体を製造する。
なお、閉塞部11には公知のスペーサ等を取
り付け、抜き取り可能に、予め袋体1内に内部
注入管3及び、地表側にバルブ32を設けた空
気抜き管33を挿入しておく。
袋体1は第1図に示すように、膨脹時にその
外表面に凹凸ができように構成する。
袋体1の素材には、上述のように通気性と止
水性の両方を兼ね備えたもの、例えば、ゴアデ
ツクス(商標名)等を使用することができる。
<ロ> アンカー体の設置(第2,3図) 上記のように構成した引張り鋼材2のアンカ
ー定着部を、地山に削孔したアンカー孔内底部
の中心部に、スペーサ等を用いて設置する。
アンカー孔内に挿入する時には、第2図に示
すように、袋体1は可撓性を有するため形状を
自由に変形でき、収縮させた状態で挿入するこ
とができる。
従つて、第4図に示す従来の硬質な凹凸管5
と比較すると、アンカー定着部が非常に小径で
あり、挿入時の孔壁との抵抗が減少し、アンカ
ー孔内への挿入が非常に容易にできる。
<ハ> 定着剤の注入(第3図) 袋体1内及びアンカー孔内に、予め設置して
ある内部注入管3と、アンカー孔内に挿入した
外部注入管4から、セメントミルク等の内部定
着剤31及び外部定着剤41を注入、充填す
る。
注入時には、袋体1内の空気圧がある程度高
くなつてから、空気抜き管33のバルブ32を
調節し、空気を徐々に抜きながら行う。
このとき、第3図に示すように、空気抜き管
33から抜けず袋体1内に残存する空気は、袋
体1が通気性を有するため、内部定着剤31の
注入圧によつて、徐々に袋体1を通過して袋体
1の周囲に追い出される。
そのため、第4図に示す従来のような空隙部
51が発生することなく、内部定着剤31は袋
体1内に隙間なく充填される。
なお、袋体1内から追い出された空気が、外
部定着剤41内に気泡となつて残存することを
避けるため、外部定着剤41はやや遅れて注入
する。
<ニ> 緊張、定着(第1図) 内部定着剤31及び外部定着剤41が硬化し
た後、内外の注入管3,4及び空気抜き管33
を撤去し、引張り鋼材2を緊張し、支圧板及び
ナツト等のアンカー頭部部材を用いて地山に定
着する。
以上のようにして定着したアンカー体は、止
水性を有する袋体1がアンカー定着部に取り付
けてあるため、湧水等による引張り鋼材2の錆
び等の腐食を防止することができる。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるので、次のよ
うな効果を期待することができる。
<イ> 従来は、引張り鋼材のアンカー定着部
に、合成樹脂等の通気性を有さない凹凸管を取
り付ける構造である。
そのため、凹凸管内に内部定着剤を注入する
際に、アンカー体の定着角度が水平に近いほ
ど、凹凸管の上端突出部に内部定着剤が注入さ
れず、空気が残留して空隙部ができ易くなる。
従つて、空隙部が発生する分だけ、内部定着
剤と凹凸管との接触面積が減少し、内部定着剤
から外部定着剤に伝わる力も減少することにな
り、アンカー体は十分な耐力を得ることができ
ず、引き抜けるおそれも生じる。
それに対して本発明は、通気性を有する凹凸
状の袋体をアンカー定着部に取り付ける構造で
ある。
そのため、この袋体内部に定着剤が注入され
ることによつて、袋体内部の空気は、袋体を通
過して周囲に追い出される。
従つて、従来のような空隙部が発生すること
なく膨脹し、定着剤は袋体内に隙間なく充填さ
れる。
その結果、内部定着剤から外部定着剤に確実
に力が伝わり、さらにその力は地山に確実に伝
達され、アンカー体は十分な耐力を得ることが
できる。
<ロ> 従来は凹凸管内に発生する空隙部に、定
着剤が注入されていないため、外力によつて変
形し、亀裂が生じ易い状態にある。
従つて、その亀裂から湧水が浸透して、引張
り鋼材を侵すおそれがある。
しかし本発明は、従来のような空隙部が発生
しないため、空隙部に生じる亀裂から湧水が浸
透して、引張り鋼材を侵すというおそれがな
い。
<ハ> 本発明で使用する袋体は、通気性を有す
るとともに、止水性を有する素材で形成する。
そのため、周囲の地山からの湧水による引張
り鋼材の錆びを防止することができる。
<ニ> 本発明で使用する袋体は可撓性を有する
ため形状を自由に変形でき、アンカー体をアン
カー孔内に挿入する時には、収縮させた状態で
挿入することができる。
従つて、従来の硬質な合成樹脂と比較する
と、アンカーの定着部が非常に小径であり、挿
入時の孔壁と抵抗が減少し、アンアー孔内への
挿入が非常に容易に行える。
<ホ> 本発明で使用する袋体は、非常に軽量で
あるため、アンカー体の運搬や設置作業を容易
に行うことができ、施工性が向上する。
<ヘ> 本発明で使用する袋体は、非常に容易に
製造することができるため、製造コストが低
く、経済的である。
<ト> 本発明は、前述した従来技術と同じ効果
も当然有するものである。
即ち、内部定着剤と外部定着剤とが、袋体で
分離しているため、クラツクが引張り鋼材まで
連続して発生することがなく、防錆効果が向上
する。
また、袋体の膨脹時の外表面には凹凸状に構
成されているため、周囲の硬化した外部定着剤
と互いに噛み合うように結合されている。
そのため、引張り鋼材から内部定着剤に伝わ
る力を、確実に外部定着剤に伝達し、さらに地
山に伝達して、アンカーとしての役目を十分に
果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の一実施例の説明図、第2図:
定着部の挿入状態の説明図、第3図:定着剤を注
入している状態の説明図、第4図:従来技術の説
明図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 引張り鋼材のアンカー定着部を覆つて、通気
    性及び止水性を有する凹凸状の袋体を取り付け、 地山に削孔したアンカー孔内底部にこのアンカ
    ー定着部を設置し、 袋体内部及びアンカー孔内に定着剤を充填して
    アンカー体を地山に定着することを特徴とした、 アンカー体の定着方法。
JP31903787A 1987-12-18 1987-12-18 アンカー体の定着方法 Granted JPH01163316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31903787A JPH01163316A (ja) 1987-12-18 1987-12-18 アンカー体の定着方法

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JP31903787A JPH01163316A (ja) 1987-12-18 1987-12-18 アンカー体の定着方法

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JPH01163316A JPH01163316A (ja) 1989-06-27
JPH0413498B2 true JPH0413498B2 (ja) 1992-03-09

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WO2016056371A1 (ja) * 2014-10-09 2016-04-14 東レ株式会社 光化学反応装置及びそれを用いた光化学反応方法とその方法を用いたラクタムの製造方法

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JPH0696847B2 (ja) * 1990-10-01 1994-11-30 建設基礎エンジニアリング株式会社 アンカー
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CN103437354B (zh) * 2013-08-29 2015-11-25 湖南城市学院 排水锚杆及施工方法

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