JPH04108760A - ジ酸をグリコールで直接エステル化する反応の速度を増加させる方法 - Google Patents

ジ酸をグリコールで直接エステル化する反応の速度を増加させる方法

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JPH04108760A
JPH04108760A JP2407413A JP40741390A JPH04108760A JP H04108760 A JPH04108760 A JP H04108760A JP 2407413 A JP2407413 A JP 2407413A JP 40741390 A JP40741390 A JP 40741390A JP H04108760 A JPH04108760 A JP H04108760A
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glycol
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
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    • C08G63/82Preparation processes characterised by the catalyst used
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [0001]
【技術的分野】
成る種の高分子量重合体、例えばポリブチレンチレフタ
レ−) (PET)重合体、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)重合体、およびポリエーテルエステル共重
合体はジ酸、例えばテレフタル酸とグリコール、例えば
1,4−ブタンジオールまたはエチレングリコールとの
直接エステル化により得られる生成物から合成される。 直接エステル化反応はこれまで完結するのに3〜4時間
程度の長時間が必要であるとされて来た。通常高温にお
けるこのような長時間の反応時間は長い処理時間が必要
なばかりでなく、時間の増加に伴い副反応が起こり得る
という点で望ましくない。起こる可能性のある特に望ま
しくない副反応はヒドロキシブチル末端基がテトラヒド
ロフラン(THF)に変わる反応である。ジ酸の酸末端
基が1.4−ブタンジオールとエステル化をするとヒド
ロキシブチル末端基が生じる。従っでジ酸と1,4−ブ
タンジオールとの直接エステル化反応の際に生じるTH
Fの量を減少させるためには反応時間を短くすることが
望ましい。 [0002] 本発明はジ酸とグリコール、特に1,4−ブタンジオー
ルとの直接エステル化反応の速度を著しく増加させる方
法に関する。更に詳細には本発明は95%より多いジ酸
の酸末端基をグリコール、特に1,4−ブタンジオール
またはエチレングリコールと70分以内で直接エステル
化される方法に関する。さらに直接エステル化反応にお
いて使用されるグリコールが1,4−ブタンジオールで
ある場合本発明によれば該反応中1,4−ブタンジオー
ルは5%より少ない量しかTHEに変わらない方法が提
供される。本発明方法の生成物は縮重合させて高分子量
の重合体、例えばPBTまたはPETすることができ、
またさらにこれを反応させて他の型の高分子量重合体、
例えばポリエーテルエステル共重合体にすることができ
る。 [0003]
【関連する従来法の説明】
米国特許第4,680,376号には、錫またはチタン
を含む触媒を存在させテレフタル酸を1,4−ブタンジ
オールで直接エステル化し、次いで直接エステル化生成
物を縮重合させることによりPBTを製造する連続法が
記載されている。この直接エステル化反応は圧力をかけ
温度225〜260℃において行わなければならない。 1.4−ブタンジオール対テレフタル酸のモル比は2〜
3,8:1である。95%より多い量のジ酸の酸末端基
が大気圧下において70分以内で直エステル化される例
は示されていない。 [0004] 東ドイツ特許第241,826号には、テレフタル酸を
ブタンジオールでエステル化させた後縮重合を行うこと
によりPBTを製造する方法が記載されている。記載さ
れたエステル化反応の反応時間は少なくとも90分であ
り、THFに変わることにより失われるブタンジオール
の量は6〜11%と報告されている。 [0005] 米国特許第4,049,635号には、テトラアルキル
チタネート触媒を存在させて1,4−ブタンジオールと
少なくとも1種のジアルキルベンゼンジカルボン酸との
エステル交換反応を行い、次いでエステル交換反応生成
物を縮重合させ高分子量の重合体にするポリエステルの
製造法が記載されている。このエステル交換反応は75
分〜3時間に亙って行われる。 [0006] 英国特許明細書筒1,320,621号には、(1)直
接エステル化反応、(2)真空での保持、および(3)
縮重合の3段階から成る繊維生成可能なポリ(テトラメ
チレンテレフタレート)の製造法が記載されている。こ
の直接エステル化反応工程は加圧下において2〜8時間
に亙って行われる。 [0007] 日本特許公開明細書第76−37187号には、テレフ
タル酸と1,4−ブタンジオールとをエステル化し、次
いでエステル化生成物を縮重合させてポリエステルを製
造するポリエステルの製造法が記載されている。 [0008] 日本特許公開明細書第87−225521号には、ジカ
ルボン酸成分とグリコール成分との間のエステル化反応
を含むBETの製造法が記載されている。1゜4−ブタ
ンジオール対テレフタル酸のモル比は1.5:1を越え
てはいけない。 上記文献の各々にはジ酸をエステル化する方法が記載さ
れているが、いずれにも本発明の特徴は記載されていな
い。さらに使用されるグリコールが1.4−ブタンジオ
ールである場合、反応に使用された1、4−ブタンジオ
ールが5重量%より少ない量でしかTHFに変わらない
方法は記載されていない。 [0009]
【本発明の要約】
本発明はジ酸と1,4−ブタンジオールまたはエチレン
グリコールとの直接エステル化反応の速度を増加させる
方法に関する。本発明によれば、ジオール酸と1.4−
ブタンジオールまたはエチレングリコールのいずれかと
をジオールまたはグリコール対ジ酸の比を少なくとも2
:1として混合し、有機チタン、有機錫および有機ジル
コニウム化合物から成る群から選ばれる触媒をジ酸1モ
ル当たり0.13×10〜5.2×10−3モルの量で
存在させて反応させれば、ジ酸の酸末端基の95%より
多くを70分以内、最も好ましくは20分以内でエステ
ル化させ得ることが見出だされた。1,4−ブタンジオ
ールを使用する場合、反応温度は大気圧下において平均
180〜245℃の範囲である。エチレングリコールを
使用する場合には、反応温度は大気圧下において平均1
90〜200℃の範囲である。加圧下で反応を行う場合
にはこれよりも高い平均反応温度が許容される。エチレ
ングリコールが反応に使用する主なグリコール成分の場
合、触媒化合物はそのままの形で加えなければならない
。直接エステル化反応生成物はこれを使用して、例えば
さらに反応させて高分子量重合体、例えばポリエーテル
エステル共重合体にするか、或いは縮重合させて高分子
量重合体、例えばPBTまたはPETにすることができ
る。 [0010]
【本発明の詳細な説明】
本発明はジ酸をグリコール、特に1,4−ブタンジオー
ルまたはエチレングリコールで直接エステル化させる速
度を増加させ、従って改善する方法に関する。 直接エステル化反応が進行する速度がこのように増加す
ることは、起こり得る望ましくない副反応の量を減少さ
せるために望ましい。例えば使用されるグリコールが1
,4−ブタンジオールである場合、起こり得る副反応は
ヒドロキシブチル末端基がTHFに変わる反応である。 この副反応が起こる程度を減少させ、それによってヒド
ロキシブチル末端基から生じるTHFの量を減少させる
ことが望ましい。これに対応して、この副反応が起こる
程度が減少するにつれ、反応から回収される1、4−ブ
タンジオールの量は増加する。直接エステル化反応生成
物は、縮重合させるかまたは他の方法で処理して高分子
量の重合体、例えばPBT、PETまたはポリエーテル
エステル共重合体にすることができるから有用である。  本発明によればグリコール成分が1,4−ブタンジオ
ールまたはエチレングリコールである場合、ジ酸成分と
グリコール成分との間の直接エステル化反応の速度を増
加させる方法が提供される。 [0011] さらに詳細には本発明によればジ酸と1.4−ブタンジ
オールとの間の直接エステル化反応が、ジ酸、1,4−
ブタンジオールとおよび触媒成分を反応温度で混合した
後60分以内、好ましくは30分以内、最も好ましくは
20分以内で「実質的に完結」し、さらにTHFに変わ
る1、4−ブタンジオールの量を5重量%より少くする
方法が提供される。「実質的に完結する」という言葉は
ジ酸の酸末端基の95%より多い量がエステル化される
ことを意味する。本発明に従えば(a)1.4−ブタン
ジオールをジ酸と1,4−ブタンジオール対ジ酸のモル
比を少なくとも2:1として混合して反応混合物をつく
り、(b)該反応混合物を約180℃に加熱し、(c)
加熱した反応混合物に有機錫、有機チタンおよび有機ジ
ルコニウム化合物から成る群から選ばれる触媒化合物を
ジ酸1モル当たり0.13×10−3〜52×10”モ
ルの割合で添加し、 (d)該反応混合物を大気圧において平均反応温度18
0〜245℃で、触媒化合物を反応混合物に添加した時
から60分を越えない時間の間反応させて直接エステル
化されたジ酸生成物をつくる 工程から成ることを特徴とする少なくとも1種のジ酸と
1.4−ブタンジオールとの間の直接エステル化反応の
速度を増加させ、ジ酸の酸末端基の95%より多くを直
接エステル化する方法が提供される。別法として反応混
合物をバッチ式でつくり同様な結果を得ることができる
。即ちジ酸、1,4−ブタンジオールおよび触媒を一緒
に混合した後に、反応温度範囲に到達させることができ
る。この場合反応は反応混合物が該温度範囲に達し該平
均温度範囲に保持された時から60分以内に反応は実質
的に完結する。いずれの方法によっても酸末端この95
%より多くが60分以内に1,4−ブタンジオールによ
りエステル化される。得られたエステル化生成物は分離
して縮重合させPBTにするか、または標準的な他の方
法で処理して高分子量の重合体にすることができる。 [0012] また本発明によればジ酸とエチレングリコールとの間の
直接エステル化反応が、触媒をジ酸/エチレングリコー
ル反応媒質に添加した後70分以内で「実質的に完結コ
する方法が提供される。ここで「実質的に完結する」と
いう言葉は前記と同じ意味を有する。即ちジ酸の酸末端
基の95%より多い量がエステル化されることを意味す
る。従って本発明によれば、(a)ジ酸およびエチレン
グリコールをエチレングリコール対ジ酸のモル比を少な
くとも2:1として混合して反応混合物をつくり、(b
)該反応混合物を約180℃に加熱し、(c)加熱した
反応混合物に有機錫、有機チタンおよび有機ジルコニウ
ム化合物から成る群から選ばれる触媒化合物をそのまま
の形でジ酸1モル当たり0. 13×10〜5.2X1
0  モルの割合で添加し、(d)該反応混合物を大気
圧において平均反応温度190〜200℃で、触媒化合
物を反応混合物に添加した時から70分を越えない時間
の間反応させて直接エステル化されたジ酸生成物をつく
る 工程から成ることを特徴とする少なくとも1種のジ酸と
エチレングリコールとの間の直接エステル化反応の速度
を増加させ、ジ酸の酸末端基の95%より多くを直接エ
ステル化する方法が提供される。別法として反応混合物
をバッチ式でつくり同様な結果を得ることができる。即
ちジ酸、エチレングリコールおよび触媒を一緒に混合し
た後に、反応温度範囲に到達させることができる。この
場合反応は反応混合物が該温度範囲に達し該平均温度範
囲に保持された時から70分以内に反応は実質的に完結
する。いずれの方法によっても酸末端この95%より多
くが70分以内にエチレングリコールによりエステル化
される。得られたエステル化生成物は分離して縮重合さ
せPBTにするか、または標準的な他の方法で処理して
高分子量の重合体にすることができる。 [0013] 本発明方法に使用されるジ酸成分は脂肪族または芳香族
性のものであることが好ましいが、必ずしも必要なこと
ではない。適当な芳香族ジ酸成分の例としてはイソフタ
ル酸およびテレフタル酸が含まれる。適当な脂肪族ジ酸
成分の例としては、アジピン酸、セパチン酸およびドデ
カンジオン酸が含まれる。好適なジ酸成分はアジピン酸
およびテレフタル酸であり、最も好適なものはテレフタ
ル酸である。ジ酸成分はまた2種以上の芳香族ジ酸また
は2種以上の脂肪族ジ酸の混合物テアルコトができる。 本発明に使用するジ酸成分は市販されているか、または
当業界に公知方法で製造することができる。 [0014] ジ酸成分をグリコール成分に溶解させるとジ酸成分のエ
ステル化が進行すると信じられている。ジ酸成分の表面
積が増加するにつれてこのような溶解は容易になる。ジ
酸成分の表面積を増加させる一つの方法はジ酸成分の粒
径を減少させる方法である。反応を進行させるためにジ
酸成分の粒径を非常に細かくする必要はないが、ジ酸成
分を磨砕して粒径を小さくすることは有利である。さら
に本発明方法では十分に撹拌してジ酸成分が反応混合物
から沈降しないようにして行われる。 [0015] 本発明に使用されるグリコール成分は1,4−ブタンジ
オールかエチレングリコールのいずれかである。1,4
−ブタンジオールは市販されている。これは単独で、ま
たは混合物中において1,4−ブタンジオールが優勢成
分である限り他のジオールとの混合物として使用するこ
とができる。エチレングリコールは市販されたポリマー
級の製品である。これも単独で、または混合物中におい
てエチレングリコールが優勢成分である限り他のジオー
ルとの混合物として使用することができる。1,4−ブ
タンジオールおよびエチレングリコールは両方とも、市
販品として得られない場合には、当業界の専門家に公知
の方法で容易に製造することができる。 [0016] 本発明方法により直接エステル化反応を進行させるため
には、グリコール成分対ジオール酸成分のモル比は2:
1以上、好ましくは4:1〜6:1、最も好ましくは約
5:1である。グリコール対ジ酸のモル比が6:1より
大きい場合、グリコール対ジ酸のモル比が3:1〜6:
1の時と同じ型の結果が得られるが、このように過剰な
グリコールを使用すると、過剰な未反応のグリコールを
直接エステル化反応生成物から分離するのに現在の技術
では時間および努力が必要なため実用的ではない。 [0017] 本発明方法に使用される触媒化合物は有機チタン、有機
錫および有機ジルコニウム化合物から成る群から選ばれ
る。適当な触媒化合物の例には、テトラアルキルチタネ
ート、特にテトラブチルチタネート、および錫酸アルキ
ルエステル、特に錫酸n−ブチル、並びに錫酸アルキル
の無水物が含まれる。好適な触媒化合物はテトラブチル
チタネートおよび錫酸n−ブチルである。最も好適な触
媒化合物はテトラブチルチタネートである。 [0018] 1.4−ブタンジオールが主なグリコール成分である反
応に対しては、触媒化合物は例えば1,4−ブタンジオ
ールの溶液として加えることができるか、またはそのま
ま添加することができる。エチレングリコールが主なグ
リコール成分である反応に対しては、触媒化合物はその
まま添加することができる。触媒化合物はジ酸成分およ
びグリコール成分と同時に加えることができ、また好ま
しくはジ酸成分およびグリコール成分を混合し、これを
反応温度または反応温度付近に加熱した後に加えること
ができる。本発明方法の工程に加えられる触媒化合物の
量はジ酸成分1モル当たり触媒化合物0.13x10−
3〜2.6×10−3モルの範囲である。この範囲はジ
酸成分1モル当たり触媒化合物0.13×10−3〜5
2X10’モルの範囲であることが好ましい。最も好ま
しくはジ酸成分1モル当たり触媒化合物0.39×10
〜1.7×10−3モルの範囲である。 [0019] 最良の結果を得るためには、グリコール成分が1,4−
ブタンジオールである場合、本発明方法を行う平均反応
温度は大気圧下において180〜245℃、好ましくは
220〜230℃でなければならない。グリコール成分
がエチレングリコールである場合、本発明方法を行う平
均反応温度は大気圧下において190〜200℃でなけ
ればならない。いずれの場合においても本発明方法を加
圧下で行う場合には温度を高くすることが許される。こ
れにより一般に反応時間を速くすることができる。グリ
コールとして1,4−ブタンジオールを選び、反応を加
圧下で行う場合、反応温度は270℃を越えないことが
推奨される。さらに反応を加圧下で行う場合、勿論直接
エステル化反応中に生成する水を除去する手段が備えら
れていることが有利である。 [0020] 本発明方法の反応はいくつかの公知方法によって行うこ
とができる。本発明方法を行う好適な方法はバッチ反応
器を使う方法である。このような場合ジ酸成分およびグ
リコール成分は撹拌しながら反応温度付近に加熱したバ
ッチ反応器に同時に加えるか、或いは別法としてグリコ
ール成分を反応温度付近に加熱したバッチ反応器に加え
、次いでジ酸成分をバッチ反応器に加えることが好まし
い。触媒化合物は反応成分を最初に加える時に反応器に
加えることができる。好ましくは触媒化合物はジ酸成分
およびグリコール成分を一緒に混合し、反応温度または
反応温度付近に加熱した後に加える。反応混合物は十分
に且つ一定速度で撹拌し、最高の変化率が得られるよう
にしなければならない。グリコール成分が1,4−ブタ
ンジオールである場合、直接エステル化反応は1時間以
内に実質的に完結し大部分の場合20分以内に実質的に
完結する。グリコール成分がエチレングリコールである
場合、直接エステル化反応は70分以内に実質的に完結
する。 [002月 バッチ反応器で行う場合、直接エステル化反応が実質的
に完結すると、得られた生成物は標準的な方法で分離す
ることができ、或いはこれを標準的な方法で他の物質と
混合または反応させることができ、または標準的な方法
で縮重合させ高分子量重合体にすることができる。例え
ばジ酸および1,4−ブタンジオールからつくられた生
成物は下記の三つの方法で縮重合させることができる。  第1の方法においては、直接エステル化反応生成物を
含むものと同じバッチ反応器の中で縮重合反応を行う。 詳細に述べれば反応器の中の温度を少なくとも235℃
、好ましくは250〜260℃に上昇させ、縮重合反応
が完了するまでこの温度に保たれる。260℃より高い
温度は、生成する重合体がこのような温度で解重合しな
い場合に限り縮重合反応の温度として許される。未反応
のグリコール成分および縮重合反応中に生じる実質的に
すべてのグリコールを除去するためには縮重合反応を真
空中で行わなければならない。未反応のグリコール成分
および縮重合反応中に生じるグリコールを除去するため
に高温が必要な工業的用途においてはバッチ反応器に、
好ましくはバッチ反応器の外側またはそれに付随させて
、熱交換器、または余分な熱を与え得る他の付加的な装
置を含ませることが有利である。バッチ反応器の内部に
熱交換器を取り付けると、それから高分子量重合体を除
去することが困難なために不利である。グリコールは公
知方法によりバッチ反応器から補集して回収し、標準的
な方法で反応器に循環させて戻すことができる[002
2] 別法として第2の方法においては、縮重合反応を半連続
法により行う。この場合1,4−ブタンジオールとジ酸
との間の直接エステル化反応生成物をつくるために前記
のバッチ反応器を使用する。直接エステル化反応の終わ
りにおいてバッチ反応器の中の全直接エステル化反応混
合物を温度的100〜150℃で熱交換器に通し、直接
エステル化反応混合物を冷却する。反応混合物の冷却は
、混合物を高温に保った場合起こり得る副反応、例えば
ブタンジオールのTHFへの変化を減少させるために必
要である。次に冷却された直接エステル化反応混合物を
貯蔵容器、例えばサージタンクに流し込み、次いでこれ
を該装置から連続法のために設計された標準的な装置、
例えば拭いフィルム蒸発器に流し出し、ここで冷却した
反応混合物を真空下において少なくとも235℃、好ま
しくは250〜260℃に加熱し、反応混合物を縮重合
させて高分子量の重合体にする。未反応のグリコール成
分および縮重合反応中生成するグリコールは縮重合反応
中に同時に除去し補集することができる。補集したグリ
コールは任意の公知方法の一つで回収することができ、
標準的な方法により循環させて反応工程に供給し戻すこ
とができる。 [0023] 最後に第3の別法としては、縮重合反応を連続法により
行うことができる。この方法においては成分(ジ酸、1
,4−ブタンジオールおよび触媒)を平均温度範囲18
0〜245℃の第1の撹拌式反応器に供給する。成分を
撹拌して直接エステル化反応混合物をつくる。未反応の
ジ酸成分および未反応のグリコール成分、並びに直接エ
ステル化反応生成物を含む直接エステル化反応混合物を
次に第1の撹拌式反応器から平均温度180〜245℃
の第2の撹拌式反応器に流し、ここで直接エステル化反
応を続ける。第2の撹拌式反応器から出た直接エステル
化反応混合物は必要に応じ第3の反応器に流し込むこと
ができる。直接エステル化反応は60分より少ない時間
で実質的に完結する。直接エステル化反応が実質的に完
結した後、直接エステル化反応混合物を1種またはそれ
以上の例えば拭いフィルム蒸発器に流し込み、ここで実
質的にすべての未反応のグリコール成分を除去、補集し
、必要に応じ直接エステル化生成物を縮重合させて高分
子量重合体にする。補集されたグリコールは標準的な方
法で回収し循環させることができる。 本発明方法においては、このような方法に通常用いられ
る他の添加剤、成分、変性剤、例えば酸化防止剤を含ま
せることができる。 [0024]
【実施例】
下記実施例においては、本発明の特定の具体化例、並び
に1個またはそれ以上のパラメータを本発明の規定範囲
外に選んだ対照実、験から成る幾つかの対照例を示す。 特記しない限りすべての割合は重量により、すべての温
度は摂氏で表すものとする。通常SI単位で行われない
測定値は必要に応じ変換し丸めを行った。 各実施例の組成物はグリコール成分、ジ酸成分、および
大部分の場合触媒化合物を含んでいる。ジ酸成分は下記
のものの一つである。 [0025] TPA=市販のテレフタル酸 AA=市販のアジピン酸 グリコール成分は下記のものの一つである。 BDO=1.4−ブタンジオール(工業用、純度は99
.3%より高い)EG=エチレングリコール(純度は9
9%より高い)触媒成分は下記のものの一つである。 [0026] A=ニブタンジオールに5重量%のテトラブチルチタネ
ートを含むものB=テトラブチルチタネート(そのまま
)C=錫錫酸−ブチル(そのまま) D=:r−f−L/:/グリコール中に5重量%のテト
ラブチルチタネートを含むものE=ジプロピルアルコー
ル中75重量%のテトラプロピルジルコネートを含むも
の 特記しない限りすべての実施例は、縮合器、温度計、撹
拌棒、および溜出物補集フラスコを装着した丸底フラス
コにグリコール成分およびジ酸成分を装入して反応混合
物をつくることにより行った。下記表IAは各実施例に
使用した各成分の量を示す。窒素をゆっくりと流し反応
混合物を酸素から保護した。次いで反応混合物を撹拌し
、油浴中で反応温度付近に加熱する。特記しない限り触
媒化合生は反応温度またはその付近の温度で加えられる
。各実施例において触媒化合物イ加えた特定の温度は下
記衣IBに記載されている。触媒化合物を加えた後下記
便IB記載の範囲内に反応温度を保持する。報告された
温度範囲は特記しない限(各実施例において触媒化合物
を加えた温度を含んでいる。下記衣IBにはまた子実施
例における反応混合物の平均温度が記載されている。こ
の平均値は特記し4い限り反応混合物に触媒化合物を加
える温度から始まり油浴をフラスコから取ζ除いた温度
に至っている。また特記しない限りすべての反応は大気
圧下で行わする。時間はすべて特記しない限り触媒を反
応混合物に加えた時からの時間であZ。反応中試料を周
期的に反応媒質から抜き取った。各抜き取られた試料に
対して報告された時間は特記しない限り触媒化合物を反
応混合物に加えてからの時間である。 [0027] 抜き取られた試料は下記の電圧滴定法により酸性度を試
験した。最も近い0゜0001gまで秤量した試料(0
,6〜0.7g)を50m1の温かいo−クレゾール(
約100℃)に溶解する。カルボキシル値が10ミリ当
量C0OH/kgより小さいと予想される時は、2.O
gの試料を使用した。試料を溶解し、50m1のO−ク
レゾールを加え、溶液を室温に溶解する。数分後塩化リ
チウム10%メタノール溶液5mlを加えた。ブランク
の対照物(B)を同様に処理する。エタノール中に0.
03Nの水酸化カリウムを含む溶液で滴定する。ブリン
クマン°メトローム(Br inkman  Me t
rohm)社の636型タイトロ・フロセラ+−(Ti
 tro  Processor)を補助装置としての
ブリンクマン・メトローム社のE635ドシマット(D
osimat)および10m1のビューレットと共に使
用した。メトローム社のEA120型ガラス/カロメル
組み合りせ電極を用い、標準の塩化カリウム水溶液を塩
化リチウムのエタノール溶液で置き換えて使用した。酸
末端基の濃度は下記式から計算される。 [0028] A= [(c−B)*N*1000] /SここでA=
ミリ当量/kg単位の末端酸性度C=試料の滴定値(m
l) N=水酸化カリウムの規定度 S=試料の重量(g) 1000=g/kgの単位 酸の変化率は下記式で決定される。 [0029]
【数1】 [0030] ここでA=ミリ当量/kg単位の酸性度(上記で決定し
たもの)B=ニブリコールジ酸のモル比 MW=分子量 実施例1〜9 種々のグリコール対ジ酸の比におけるジ
酸の直接エステル化および対照例 実施例1〜7.5は本発明方法の種々の実施例であり、
ここでグリコール対ジ酸の比は各実施例で異なっており
、グリコール成分は1,4−ブタンジオールである。実
施例01〜C2は対照例である。組成は下記表IAに記
載されている。 結果は下記表IIAに報告されている。実施例C1は工
程中に触媒化合物を使用しなかった対照例である。報告
された時間は特記しない限り触媒を反応混合物に加えて
からの時間である。60分後にエステル化されたジ酸末
端基の割合は718%であった。実施例C2においては
グリコール対ジ酸のモル比は1.5:1であり、60分
後にエステル化されたジ酸末端基の割合は93%であっ
た。実施例1〜5においてはグリコール対ジ酸の比は最
低の2:1から最高の5:1の間で変動した。実施例1
〜5において触媒化合物は同じである。それぞれの場合
僅か30分の反応時間の後に、ジ酸末端基の95%より
多くがエステル化された。 実施例2〜5に対しては僅か20分の反応時間の後にジ
酸末端基の99%より多くがエステル化された。実施例
6および7.5においては触媒を変化させた。反応時間
60分以内でジ酸末端基の95%より多くがエステル化
された。 [0031] 実施例8〜9およびC3〜C4はグリコール成分がエチ
レングリコールである種々の例である。組成は上記衣I
Aに示されている。結果は下記衣IIBに示されている
。実施例03〜C4において加えた触媒はテトラブチル
チタネートのエチレングリコール溶液である。80分後
の酸の変化率は実施例C3では76%、実施例C4では
84%であった。これとは対照的に実施例8および9で
は両方共触媒をそのまま加え、ジ酸末端基の95%より
多くが70分以内に変化した。 [0032]
【表1】 [0033]
【表2】 触媒を添加した時から熱源を反応フラスコから取り除い
た時まで測定。 触媒を加えた時から熱源を取り除いた時までの最低およ
び最高温度。 触媒を加えた時から熱源を取り除いた時までに記録され
た値の平均値。 最初に記録した反応温度(2158C)  [熱を加え
てから5分後コから熱源を取り除いた時までに報告され
たデータ。 すべての成分は加熱前に反応器に装入した。報告した時
間は加熱した時から測定した。 [0034]
【表3】 [0035]
【表4】 [0036] 実施例10〜122分毎の酸の変化率の測定実施例10
〜12においては2分毎に反応容器から試料を取り出し
、反応の進 行を監視した。結果は下記表IIIに示し、組成は上記
衣IAに記載した。各実施例において僅か15分後に9
5%より高い酸変化率が得られた。 [0037]
【表5】 [0038] 実施例4、C5反応速度に対する温度の効果実施例4(
前に記載したものをここで繰り返した)および実施例C
5においては、反応温度を変化させて反応速度に対する
温度の効果を決定しな。結果を下記衣IVに報告し、組
成は上記衣■に記載した。実施例4においては平均反応
温度は触媒添加時から測定し約231℃であった。実施
例C5においては平均反応温度は約189℃であった。 その結果平均反応温度が低すぎる場合、平均反応温度が
190〜240℃の範囲内にある場合に比べ反応は遥か
に遅く進行することが示される。 [0039]
【表6】 JすlIT’l  I  1.A w Ut LJL/
  \L 、)、r[0040] 実施例13〜15  同様な反応における異なった時間
での酸の変化実施例13〜15においては同一の組成物
について三つの反応を行った。この組成物は上記衣■に
記載されている。各反応は表Vに記載した時間後に熱を
取り除くことにより停止させた。この時間は触媒を反応
混合物に添加してから氷で反応を中断させるまでの時間
として測定した。試料を集め試、験した。表Vに記載し
た結果によれば、ジ酸の99%より多くが僅か11分後
にエステル化された。 [0041]
【表71 [0042] 実施例16   THFに変化したBDOの割合の測定
実施例16A−Dにおいては、THFに変化したブタン
ジオールの割合を測定した。測定は反応から集められた
漏出物について行った。反応が完結するまで反応全体に
亙り漏出物を補集した。組成物は上記表■記載のとおり
である。結果は下記衣VIに示す。THFに変化したB
DOの割合は反応中補集された溜出物について標準的な
ガスクロマトグラフ法で決定した。溜出物は大部分水、
BDOおよびTHFを含んでいた。溜出物に関するガス
クロマトグラフの結果から溜出物中のTHFの割合を決
定した。溜出物中のTHFの割合をTHFのモル数に換
算した。反応容器に最初装入したBDOの重量をBDO
のモル数に換算した。THEに変化したBDOの割合は
下記式で決定される。 [0043] (THFのモル数)/ (BDOのモル数)x100=
THFに変化したBDOの% 表VIに示した結果によれば、BDOは5%より少ない
量しかTHFに変化していないことが示された。 [0044] 【表8】 [0045] 実施例17  直接エステル化生成物の縮重合実施例1
7においては6.36gのTPAおよび16.84gの
BDOを大気圧下において撹拌容器に装入した。成分を
撹拌し得られた反応混合物を初期温度的268℃の油浴
で加熱した。10分後浴温か250℃に達した時、0゜
445m1の触媒を加えた。それから約19分後、圧力
を大気圧から144mmHgに減圧した。さらに約56
分に亙り圧力をlmmHgに減圧し、触媒を添加してか
ら約75分後に浴を取り外し窒素で真空を破って反応を
停止させた。得られた生成物は高分子量重合体であった
。重合体の固有粘度は0.50であった。これは重合体
0.1gを100m1のm−クレゾールに30℃で溶解
して測定した。固有粘度0.50は重量平均分子量的3
3,300、数平均分子量的16,650に相当する。 本実施例は直接エステル化生成物を縮重合させ高分子量
重合体にすることができるを示している。 [0046] 本発明の主な特徴及び態様は次の通りである。 1、  (a)1.4−ブタンジオールをジ酸と1,4
−ブタンジオール対ジ酸のモル比を少なくとも2:1と
して混合して反応混合物をつくり、(b)該反応混合物
を約180℃に加熱し、(c)加熱した反応混合物に有
機錫、有機チタンおよび有機ジルコニウム化合物から成
る群から選ばれる触媒化合物をジ酸1モル当たり0.1
3×10’〜52×10 モルの割合で添加し、 (d)該反応混合物を大気圧において平均反応温度18
0〜245℃で、触媒化合物を反応混合物に添加した時
から60分を越えない時間の間反応させて直接エステル
化されたジ酸生成物をつくる 工程から成るジ酸の酸末端基の95%より多くを直接エ
ステル化する方法。 [0047] 2、  (a)エチレングリコールをジ酸とエチレング
リコール対ジ酸のモル比を少なくとも2:1として混合
して反応混合物をつくり、(b)該反応混合物を約18
0℃に加熱し、(c)加熱した反応混合物に有機錫、有
機チタンおよび有機ジルコニウム化合物から成る群から
選ばれる触媒化合物をそのままの形でジ酸1モル当たり
0. 13X10−3〜5.2X10−3モルの割合で
添加し、(d)該反応混合物を大気圧において平均反応
温度190〜200℃で、触媒化合物を反応混合物に添
加した時から70分を越えない時間の間反応させて直接
エステル化されたジ酸生成物をつくる 工程から成るジ酸の酸末端基の95%より多くを直接エ
ステル化する方法。 [0048] 3、工程(c)の触媒化合物を工程(a)中に加えて反
応混合物をつくる上記第1項記載の方法。 [0049] 4、工程(c)の触媒化合物をそのままの形で工程(a
)中に加えて反応混合物をつくる上記第2項記載の方法
。 [00501 5、ジ酸は芳香族ジ酸および脂肪族ジ酸から成る群から
選ばれる上記第1項または第2項記載の方法。 [0051] 6、ジ酸はテレフタル酸およびアジピン酸から成る群か
ら選ばれる上記第1項または第2項記載の方法。 [0052] 7、ジ酸はテレフタル酸である上記第1項または第2項
記載の方法。 [0053] 8、触媒化合物はテトラブチルチタネートまたは錫酸n
−ブチルである上記第1項記載の方法。 [0054] 9、触媒化合物はそのままの形のテトラブチルチタネー
トまたは錫酸n−ブチルである上記第2項記載の方法。 [0055] 10.1.4−ブタンジオール対ジ酸の比は4:1〜6
:1の範囲である上記第1項記載の方法。 [0056] 11、エチレングリコール対ジ酸の比は4:1〜6:1
の範囲である上記第2項記載の方法。 [0057] 12、平均反応温度範囲は220〜230℃である上記
第1項記載の方法。 [0058] 13、触媒化合物の添加量はジ酸1モル当たり0.39
X10−3〜1.7×10−3モルである上記第1項記
載の方法。 [0059] 14、そのままの形の触媒化合物の添加量はジ酸1モル
当たり0.39X10−3〜1.7X10−3モルであ
る上記第2項記載の方法。 [0060] 15.30分を越えない時間の間反応混合物を反応させ
る上記第1項記載の方法。 [0061] 16.270℃を越えない温度において圧力をかけて反
応混合物を反応させる上記第1項記載の方法。 [0062] 17、圧力をかけて反応混合物を反応させる上記第2項
記載の方法。 [0063] 18、直接エステル化されたジ酸生成物を縮重合させて
高分子量重合体にする工程をさらに含む上記第1項また
は第2項記載の方法。 [0064] 19、直接エステル化されたジ酸生成物を縮重合させて
ポリエーテルエステル共重合体にする工程をさらに含む
上記第1項または第2項記載の方法。 [0065] 20、有機錫、有機チタンおよび有機ジルコニウム化合
物から成る群から選ばれる触媒化合物を存在させてジ酸
をグリコールにより直接エステル化し、得られた直接エ
ステル化反応生成物を縮重合させる半連続法において、
(a)ジ酸、グリコールおよび触媒化合物を一緒に混合
して反応混合物をつくり、これを少なくとも180℃の
温度に加熱するか、或いは別法としてジ酸とグリコール
とを混合して反応混合物をつくり、これを180℃近く
の温度に加熱しバッチ反応器においてこれに触媒化合物
を加え、(b)ジ酸の酸末端基の95%より多くが直接
エステル化されるまで反応混合物を大気圧下において1
80〜245℃の範囲の平均反応温度で反応させ、(c
)反応した反応混合物を約100〜150℃の温度にお
いて熱交換器に通して該混合物を冷却し、 (d)反応混合物を貯蔵する容量をもち反応混合物を連
続的に溢流させる容器に該冷却した反応混合物を通し、 (e)反応混合物を貯蔵容器から加熱装置へと通し、こ
こで該混合物を真空下において少なくとも250℃に加
熱して縮重合させ高分子量重合体にするか、または別の
縮重合用の容器に通す 工程から成る方法。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)1,4−ブタンジオールをジ酸と1
    ,4−ブタンジオール対ジ酸のモル比を少なくとも2:
    1として混合して反応混合物をつくり、(b)該反応混
    合物を約180℃に加熱し、(c)加熱した反応混合物
    に有機錫、有機チタンおよび有機ジルコニウム化合物か
    ら成る群から選ばれる触媒化合物をジ酸1モル当たり0
    .13×10^−^3〜5.2×10^−^3モルの割
    合で添加し、 (d)該反応混合物を大気圧において平均反応温度18
    0〜245℃で、触媒化合物を反応混合物に添加した時
    から60分を越えない時間の間反応させて直接エステル
    化されたジ酸生成物をつくる 工程を有することを特徴とするジ酸の酸末端基の95%
    より多くを直接エステル化する方法。
  2. 【請求項2】(a)エチレングリコールをジ酸とエチレ
    ングリコール対ジ酸のモル比を少なくとも2:1として
    混合して反応混合物をつくり、(b)該反応混合物を約
    180℃に加熱し、(c)加熱した反応混合物に有機錫
    、有機チタンおよび有機ジルコニウム化合物から成る群
    から選ばれる触媒化合物をそのままの形でジ酸1モル当
    たり0.13×10^−^3〜5.2×10^−^3モ
    ルの割合で添加し、(d)該反応混合物を大気圧におい
    て平均反応温度190〜200℃で、触媒化合物を反応
    混合物に添加した時から70分を越えない時間の間反応
    させて直接エステル化されたジ酸生成物をつくる 工程を有することを特徴とするジ酸の酸末端基の95%
    より多くを直接エステル化する方法。
  3. 【請求項3】有機錫、有機チタンおよび有機ジルコニウ
    ム化合物から成る群から選ばれる触媒化合物を存在させ
    てジ酸をグリコールにより直接エステル化し、得られた
    直接エステル化反応生成物を縮重合させる半連続法にお
    いて、(a)ジ酸、グリコールおよび触媒化合物を一緒
    に混合して反応混合物をつくり、これを少なくとも18
    0℃の温度に加熱するか、或いは別法としてジ酸とグリ
    コールとを混合して反応混合物をつくり、これを180
    ℃近くの温度に加熱し、バッチ反応器においてこれに触
    媒化合物を加え、(b)ジ酸の酸末端基の95%より多
    くが直接エステル化されるまで反応混合物を大気圧下に
    おいて180〜245℃の範囲の平均反応温度で反応さ
    せ、(c)反応した反応混合物を約100〜150℃の
    温度において熱交換器に通して該混合物を冷却し、 (d)反応混合物を貯蔵する容量をもち反応混合物を連
    続的に溢流させる容器に該冷却した反応混合物を通し、 (e)反応混合物を貯蔵容器から加熱装置へと通し、こ
    こで該混合物を真空下において少なくとも250℃に加
    熱して縮重合させ高分子量重合体にするか、または別の
    縮重合用の容器に通す 工程を有することを特徴とする方法。
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