JPH04108715U - 電波吸収壁 - Google Patents

電波吸収壁

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JPH04108715U
JPH04108715U JP1972891U JP1972891U JPH04108715U JP H04108715 U JPH04108715 U JP H04108715U JP 1972891 U JP1972891 U JP 1972891U JP 1972891 U JP1972891 U JP 1972891U JP H04108715 U JPH04108715 U JP H04108715U
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俊彦 田中
象二 島村
忠雄 内藤
龍夫 内藤
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日立フエライト株式会社
鹿島建設株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物等の外壁の幅広い壁厚に対応でき、作製
時の作業性が改善された電波吸収壁を提供する。 【構成】 外装タイルの裏面又は両側面に固着部材係止
用の凹部を形成し、前記凹部に固着部材を固着した後、
鉄筋メッシュを設置し、コンクリートを打設してなる電
波吸収壁。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、VHF、UHF帯等の不要反射電波を防止する電波吸収壁に関し、 特に建物等の外壁の幅広い壁厚に対応でき、作製時の作業性が改善された電波吸 収壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、高層建築物による不要反射電波がテレビ放送の障害となり、テレビ画面 にゴーストを生じさせる等の電波公害が問題となっている。この対策として、高 層建築物の外壁にフェライト板を埋め込んだ電波吸収壁が種々提案されている。
【0003】 特公平1-45238 号は、化粧板の背面に複数の脚片が突設され、かつ相隣る脚片 間にフェライト系成形体が嵌着された化粧ブロックの背面に、コンクリートを一 体に装着してなる電波吸収壁を開示している。図7は、この電波吸収壁の一例を 示す断面図である。この電波吸収壁は、2つの脚部63を有する化粧ブロック61に フェライト板62を配置し、その脚部63の先端が鉄筋メッシュ64に当接するように して、コンクリート65を打設したものである。
【0004】 また特公平1-45239 号は、水平部片と垂直部片とよりなるL型表面材が壁版コ ンクリート内に、前記水平部片が壁版コンクリート外表面と同一面上に一するよ うに並列、埋設され、前記各水平部片上にフェライト系成形体が担持されるとと もに、同水平部片が前記各垂直部片上に支持された鉄筋メッシュに繋止部材を介 して繋着された電波吸収壁を開示している。図8は、この電波吸収壁の一例を示 す断面図である。この電波吸収壁は、一方に脚部68を有する表面材66にフェライ ト板67を配置し、その脚部68の先端を鉄筋メッシュ70に当接させて配置し、他方 は細紐条片69を鉄筋メッシュ70に繋着させて、コンクリート71を打設したもので ある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の電波吸収壁では、コンクリート層との定着を図るためのアン カー用としての脚部をある程度長くする必要があった。そのため、外装材の重量 が大きくなったり、電波吸収壁が厚くなってしまうという問題がある。また図8 に示されるように細紐条片を鉄筋メッシュにつないで固定する場合には、外装ブ ロックの数に応じて細紐条片を鉄筋メッシュに繋ぐことになり、工数がかかり過 ぎるという問題がある。
【0006】 本考案は、上記の事情を鑑みて、長いアンカー用脚部を不要とし、かつ細紐条 片を鉄筋メッシュに繋ぐ必要がない構造を有し、製造工程の繁雑さの改善された 電波吸収壁を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本考案者等は、外装タイルの裏面にフェライ ト板を固着し、鉄筋メッシュとともにコンクリートで一体に成形してなる電波吸 収壁において、前記外装タイルの裏面又は両側面に固着部材用の凹部を形成し、 この凹部に固着部材を係止させ、その後コンクリートを打設すると、外装タイル 及びフェライト板がコンクリートにしっかりと固着され、かつ細紐条片等により 鉄筋メッシュに繋ぐ必要がないので、製造工程が簡便であることを見出し、本考 案に想到した。
【0008】 すなわち、外装のタイルの裏面にフェライト板を配置し、鉄筋メッシュととも にコンクリートで一体に成形してなる本考案の電波吸収壁は、前記外装タイルの 裏面又は両側面に固着部材係止用の凹部が形成されており、前記凹部に係止され た固着部材がコンクリートに固着されることにより、前記外装タイルが固定され ていることを特徴とする。
【0009】
【実施例】
本考案を添付図面を参照して以下詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例による電波吸収壁の外装タイル及びフェライト板を示 す斜視図である。図1に示すように、外装タイル1には、裏面の外縁部に一対の 固着部材用の溝3が設けられており、その溝3に挟まれた平坦な面に2枚のフェ ライト板2が固着されている。本実施例において外装タイル1に形成された溝3 は、ほぼ等脚台形の横断面を有するように形成されている。
【0010】 このような外装タイルの溝3に係止させることのできる固着部材の一例である シアコネクターの正面図を図2に示す。シアコネクター4はその両端に外装タイ ルの溝3にぴったりと嵌まる形状の係止部41を有する。本実施例では、溝3及び シアコネクター4の係止部41の形状をほぼ等脚台形とし、それぞれの係止部をそ れぞれ溝に係止させているので、シアコネクター4が離脱せず、しかも、コンク リートの打設時にもほぼ直立状態を維持することができる。
【0011】 このようなシアコネクター4を外装タイル1に装着した後、鉄筋メッシュを敷 設し、続いてコンクリートを打設することより電波吸収壁とすることができる。 この際、シアコネクター4は打設されたコンクリートに埋設されることにより、 外装タイル1が離脱しないように作用する。
【0012】 電波吸収壁をこのような外装タイル1と、フェライト板2と、シアコネクター 4と、鉄筋メッシュ (図示せず)と、コンクリート (図示せず)とからなる構造 とすることにより、外装タイル1からアンカー用の脚部を延ばす必要がなく、壁 厚がアンカー用脚部の長さに影響されることがない。また細紐条片を鉄筋メッシ ュに繋がなくとも、十分な外装タイル1の固着強度を得ることができる。
【0013】 なお、本実施例においては、1枚の外装タイルに2枚のフェライト板が設置さ れている。これは、通常フェライト板は、100mm ×100mm 程度の大きさのものが 使用されているが、一般にビル用の電波吸収壁では、垂直方向(到来電波の磁界 成分方向)には密に、水平方向(到来電波の電界成分方向)には不連続にフェラ イト板を配置し、その水平方向の不連続部分を利用して外装タイルの固定手段を 構成しているので、本実施例のように外装タイルを大型化し、1つの外装タイル に2枚のフェライト板を配置した方が、電波吸収壁の施工等の点で都合がよい。
【0014】 また本考案において、溝部3の形状は、シアコネクター4を装着した時に容易 に離脱しない必要がある。このためには表面側が小さく、内部で拡大した形状と なっていればよい。このような形状としては、例えば図3に示すような溝や、あ るいは半円状の溝等が挙げられる。シアコネクター用の溝3は、外装タイルを押 出成形する際などその製造プロセスにおいて容易に形成することができる。
【0015】 図4は、本考案に使用しうる別のシアコネクターの正面図である。このシアコ ネクター4は、バネ弾性を有し、両端が鉤状に曲げられており、この箇所が係止 部41となっている。このシアタネクター4を、外装タイルの溝3に係止部41を装 着すると、バネ圧により溝の外端部を押圧し、ほぼ直立状態が維持される。この ようにシアコネクターはコンクリートの打設時にもほぼ直立状態を維持すること のできるものであれば、溝と同様の形状の係止部を有している必要はない。ただ し、図4に示すような例の場合、シアコネクターの係止部の間隔Dは、外装タイ ルの一対の溝部の間隔より大きいことが必要である。このような条件が満たされ る限り、シアコネクターの形状は本実施例に限定されず、種々のものとすること ができる。
【0016】 なお、シアコネクター4は外装タイルに係止したとき鉄筋メッシュまで至らな い程度の大きさのものが好ましいが、鉄筋メッシュを間に入れるようにして外装 タイル1に係止させる場合には大きなシアコネクターとすることもできる。この 場合でも、施工工数は増加せず、しかも、外装タイル1の脱落が完全に防止され る。
【0017】 図5は、本考案の別の実施例による電波吸収壁の外装タイルを示す斜視図であ る。本実施例においては、外装タイル11は、その側面に溝13が設けられており、 裏面に2枚のフェライト板12が固着されている。また外装タイル1に形成された 溝3には、かすがい14が装着されている。この外装タイルに鉄筋メッシュととも にコンクリートが打設される。本考案においては、本実施例のように外装タイル の側面に溝を設け、固着部材(ここではかすがい)を係止させてもよい。
【0018】 図6は、本考案のさらに別の実施例による電波吸収壁の外装タイルを示す断面 図である。この実施例では、1枚の外装タイル21に1枚のフェライト板22が装着 されており、その外装用タイルの側面に形成された溝23には、かすがい24、25が 装着されている。この外装タイルに鉄筋メッシュとともにコンクリートが打設さ れる。本実施例においては、かすがい25は二つに折り曲げられ、両端部はほぼ直 角に外側に曲げられた棒状体からなり、全体的にT字形をしている。このかすが い25の両端部における各係止部は、隣接する外装タイル21,21 の各溝に嵌入する ようになっている。また2つの外装タイル21の間には目地26が施されている。こ のように隣接する外装タイルの溝23を1つのかすがいで止めることにより、外装 タイル間の固定をより強固なものとすることができる。
【0019】 以上本考案を添付図面を参照して説明してきたが、本考案はこれに限定される ことなく、本考案の思想を逸脱しないかぎり種々の変更を施すたことができる。
【0020】 例えば外装タイルの固着部材としては、シアコネクター、かすがいに限らず、 ポークアンカー等の他の定着金物を用いてもよい。
【0021】 また、フェライト板の設置枚数は1枚あるいは2枚に限られず3枚以上でもよ く、その枚数は、外装タイルの大きさや、フェライト板の大きさに応じて適宜設 定すればよい。
【0022】
【考案の効果】
本考案によれば、長いアンカー用脚部を必要とせず、かつ外装タイルを固定す る固着部材を簡単に装着できるものであり、壁厚に自由度が増し、施工の作業性 が向上する。また係止部を2方向に有するかすがい等の固着部材を用いれば、外 装タイル間の固定も容易に達成できる。
【0023】 さらに、本考案の電波吸収壁において、外装タイルとして大きなものを使用し 、複数のフェライト板を1つの外装タイルに設置すれば、使用する外装タイルの 枚数を削減することができ、それによって施工を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例による電波吸収壁の外装
タイル及びフェライト板を示す断面斜視図である。
【図2】本考案の電波吸収壁に使用しうるシアコネクタ
ーの一例を示す正面図である。
【図3】本考案に係る別の実施例による電波吸収壁の外
装タイルの溝部を示す拡大図である。
【図4】本考案の電波吸収壁に使用しうるシアコネクタ
ーの別の例を示す正面図である。
【図5】本考案に係る別の実施例による電波吸収壁の外
装タイル及びフェライト板を示す斜視図である。
【図6】本考案に係るさらに別の実施例による電波吸収
壁の外装タイル及びフェライト板を示す斜視図である。
【図7】従来の電波吸収壁の一例を示す断面図である。
【図8】従来の電波吸収壁の別の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,11,21・・・外装タイル 2,12,22・・・フェライト板 3,13,23・・・溝 4・・・シアコネクター 41・・・係止部 14,24,25・・・かすがい 26・・・目地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 内藤 忠雄 神奈川県横浜市中込太田町4−51 鹿島建 設株式会社横浜支店内 (72)考案者 内藤 龍夫 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装タイルの裏面にフェライト板を配置
    し、鉄筋メッシュとともにコンクリートで一体に成形し
    てなる電波吸収壁において、前記外装タイルの裏面又は
    両側面に固着部材係止用の凹部が形成されており、前記
    凹部に係止された固着部材がコンクリートに固着される
    ことにより、前記外装タイルが固定されていることを特
    徴とする電波吸収壁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電波吸収壁において、
    前記固着部材がシアコネクターであり、前記固着部材係
    止用の凹部が前記外装タイルの裏面に形成されているこ
    とを特徴とする電波吸収壁。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電波吸収壁において、
    前記固着部材がかすがいであり、前記固着部材係止用の
    凹部が前記タイルの両側面に形成されていることを特徴
    とする電波吸収壁。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の電波
    吸収壁において、1つの外装タイルに2枚以上のフエラ
    イト板が固着されていることを特徴とする電波吸収壁。
JP1991019728U 1991-03-06 1991-03-06 電波吸収壁 Expired - Lifetime JP2553256Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0686398U (ja) * 1993-05-24 1994-12-13 電波保障エンジニアリング株式会社 電波吸収パネル

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