JP2823134B2 - 電波吸収壁体及びタイルユニット - Google Patents

電波吸収壁体及びタイルユニット

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JP2823134B2
JP2823134B2 JP16250390A JP16250390A JP2823134B2 JP 2823134 B2 JP2823134 B2 JP 2823134B2 JP 16250390 A JP16250390 A JP 16250390A JP 16250390 A JP16250390 A JP 16250390A JP 2823134 B2 JP2823134 B2 JP 2823134B2
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英雄 飯島
晴久 倉内
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は電波吸収壁体及びタイルユニットに関す
る。
(発明の背景) 近年、高層建築物によるテレビ電波の反射障害、即ち
テレビ電波が高層建築物の外壁により反射されてテレビ
放送電波と重合し、画面にゴーストを生ぜしめる問題が
クローズアップされており、その対策として高層建築物
の外壁を電波吸収壁体として構成することが行われてい
る。
この電波吸収壁体として、磁性体としてのフェライト
ブロックをコンクリート躯体内部に埋設し、そしてその
表面に化粧材、例えばタイルを貼着した構造のものが提
案されている。
この構造の電波吸収壁体の場合、通常、タイルを所定
配列で並べ且つフェライトブロックを予め定めた一定位
置に保持した状態で型枠内に流動状態のコンクリート材
料をバイブレーションをかけつつ流し込み、その後硬化
させることによりこれを製造する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、化粧材としてのタイルと電波吸収体と
してのフェライトブロックとの断面方向に2層に配置し
た上記構造の電波吸収壁体の場合、施工が面倒であり、
壁体の製造コストも高くなる問題があった。
加えてコンクリート材料を流し込んでバイブレーショ
ンをかける際等において、フェライトブロックが欠けや
損傷を生じたり、配置位置からのずれを起したりし易
く、これにより壁体の電波吸収特性が著しく劣化すると
いった問題も生じていた。
(課題を解決するための手段) 本願の発明はこのような課題を解決することを目的と
してなされたものである。
本願の第一の発明は電波吸収壁体に関するものであっ
て、躯体表面に、タイル間の間隙が少なくとも一方向に
連続するように該タイルを配列すると共に、該タイル間
の隙間にフェライトブロックから成る目地体を詰めて壁
体を構成するようにしたことを特徴とする(請求項
(1))。
本願の第二の発明は、平板状の連結部材表面に、タイ
ル間の間隙が少なくとも一方向に連続するように該タイ
ルを配列すると共に、該タイル間の間隙にフェライトブ
ロックから成る目地体を詰めて、それらタイルと目地体
とを連結部材にて一体化したことを特徴とする(請求項
(2))。
本願の第三の発明は、前記タイルの大きさに対応した
長さのフェライトブロックから成る目地体を少なくとも
一辺に沿って固着したことを特徴とする(請求項
(3))。
(作用及び発明の効果) 上記の如く請求項(1)の発明では、タイルとフェラ
イトブロックとを電波吸収壁体の断面方向に2層に配置
形成せず、タイルとフェライトブロックとを壁表面に並
べて配置するようにしているため、壁体の施工が容易と
なるとともに、壁体表面が通常のタイル表面と同様の美
麗な面となる。加えてタイルとフェライトブロックとを
断面方向に2層に配置する場合と異なって、壁体が不必
要に厚くなるのを避けることができる。
本発明の電波吸収壁体は、この外、広範な周波数帯域
に亘って電波を吸収することができるといった優れた特
長を有する。
フェライトにより電波吸収壁体を構成する場合、一般
にこれを隙間なく一面に敷き並べるのが普通である。
これに対してフェライトブロックを所定間隙を隔てて
且つ少なくとも一方向(電波の磁界成分の方向)に連続
する状態で配列し、フェライトブロックとフェライトブ
ロックとの間に絶縁性の且つ誘電率の低い層を介在させ
た場合、到来する電波の性質を変えた上でこれを吸収す
るようになり、広い周波数帯域に亘って電波を吸収でき
るようになることが確認されている。
この点本発明の電波吸収壁体は、フェライトブロック
が所定間隙毎に且つ少なくとも一方向に連続する状態で
配列されているため、広帯域に亘って電波吸収する特長
を有するのである。
尚電波吸収の広帯域化効果は、フェライトブロックと
フェライトブロックとの間隙、即ちタイルの大きさ,タ
イルの材質等によって当然に変化する。従ってかかるタ
イルの大きさや材質を、求められる電波吸収性能や壁面
の美麗に応じて適宜に選択すれば良い。
本発明の壁体においては、フェライトブロックの前面
に電波吸収を阻害するものが存在しない状態となるた
め、電波吸収を広帯域に亘って良好に行い得る特長も有
している。
本発明においては、フェライト目地が少なくとも一方
向に連続していれば良い。このようにフェライト目地が
一方向に連続していれば、電波吸収を良好に行うことが
できる。但しかかるフェライト目地は、直交する二方向
に連続するように構成することも勿論可能である。
次に請求項(2)の発明は、所定配列状態のタイルと
フェライトブロックから成る目地体を連結部材により連
結してそれらをユニット化したものであって、かかるユ
ニットを用いることにより、上記電波吸収壁体をより容
易に製造できるようになる。
またこの外、かかるユニットは工場段階で製造できる
ため、品質管理が容易となり、タイルとフェライトブロ
ックとを予め美麗な配列状態としておくことができる。
またこのようなユニットを用いて電波吸収壁体を製造
したとき、コンクリート材料を型枠内に流し込んでバイ
ブレーションをかける際等において、フェライトブロッ
クが欠け等の損傷を生じたり、位置ずれしたりするのを
有効に防止することができる。フェライトブロックがタ
イルとタイルとの間の隙間に埋まり込んだ形態となって
いるため、コンクリート材料を流し込む際の圧力や緩衝
が直接フェライトブロックに作用するのを防止できるか
らである。
本発明のユニットは、広帯域に亘って電波吸収できる
ことから、上記した電波吸収用の壁体に用い得ることは
勿論、電波暗室用としても好適に用いることができる。
ここで電波暗室は、電波発生減となる各種装置類の電波
発生量を測定する室等として用いられるものであり、発
生する電波の周波数は非常に広範囲に及ぶ。本発明のユ
ニットは広帯域に亘って電波吸収できるため、こおよう
な電波暗室用としても好適に用い得るのである。
請求項(3)の発明はタイルに関するものであり、か
かる本発明のタイルを用いることによって、容易に上記
タイルユニットないし電波吸収壁体を製造できる利点が
生ずる。
(実施例) 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図において10はタイルユニットであって、導電性
平板から成る連結部材12上にタイル14が所定間隔毎に並
べられている。タイル14と14との間隙部分には、フェラ
イトブロックから成る目地体16が詰められ、それらがタ
イル14とともに連結部材12により一体化されている。こ
こで目地体16は、互いに直交する二方向に連続して延び
ている。
第2図はこのユニット10を用いて構成した電波吸収壁
体の例を示している。図示のようにこの電波吸収壁体18
は、コンクリート躯体20の表面にタイル14が所定配列状
態で固着され、そしてタイル14とタイル14との間隙部分
にフェライトブロックからなる目地体16が詰められてい
る。タイル14及び目地体16の背面側には、導電性の連結
部材12が位置させられており、外部から到来した電波が
ここで反射されるようになっている。
尚22はコンクリート躯体20内部に埋め込まれた配筋で
ある。
この電波吸収壁体18の場合、外観的には通常のタイル
壁面と全く変わらず、良好な美麗を有する。加えて断面
構造においても従来のタイル壁と同様であり、施工も簡
単である。尚同様の構造の電波吸収壁体を構成するに際
して、タイル14とフェライトブロックから成る目地材16
とをそれぞれ別々に躯体表面に固着することも可能であ
るが、上記のようにユニット10を用いて施工するこによ
り、かかる電波吸収壁体18を容易に製造することができ
る。
加えてこのようなユニット10を用いた場合、かかるユ
ニット10を工場段階で一律に製造できるため、その品質
管理も容易であって、タイル14及びフェライトブロック
から成る目地体16の配列を精度高く予め奇麗に位置決め
配列しておくことができる。従ってかかるユニット10を
用いて電波吸収壁体18を製造した場合、壁面の外観を良
好に仕上げることができる。
本例のユニット10は、フェライト材が上下及び左右方
向に全面的に連続しておらず、それらフェライト材の間
にタイル14が介在している。このため上記ユニット10或
いはこれを用いた壁体の場合、到来電波を幅広い周波数
帯域に亘って吸収できる特長を有する。従って本例のユ
ニット10は、テレビ電波吸収用の高層建築物の外壁体と
して用ち得るのみならず、電波暗室用壁体としても好適
に使用することができる。
尚、上例において連結部材は必ずしも導電体でなくて
も良く、可撓性を有する或いは有しない樹脂やゴム材で
形成したもの等、少なくともタイル及びフェライトブロ
ックをそれぞれ連結できるものであれば良い。この場
合、電波反射層は、コンクリート躯体内部にタイル及び
フェライトブロックと別個に設けられることとなる。
尚このように連結部材を非導電性の樹脂やゴム材等に
て形成した場合等において、かかる連結部材をタイル及
びフェライトブロックの前面側に配することも可能であ
る。
また連結部材をこのように前面側に配した場合におい
て(後面側に別途の連結部材であっても良い)、壁体製
造時若しくは製造後、かかる前面側の連結部材を壁体よ
り剥がして離脱させるようにしても良い。
第3図は、上記ユニット10或いは電波吸収壁体18を製
造するに好適なタイルの例を示している。図(A)のも
のは、タイル1個の大きさに対応したフェライトブロッ
ク16を、タイル14の1辺に沿って焼結により一体に固着
したものであり、また図(B)のものは、タイル14の直
交2辺に沿ってフェライトブロック16を焼結により一体
に固着したものである。
図(A)の場合、タイル14を隙間無く並べていくだけ
でそれらタイル14とタイル14との間に一方向に連続して
延びるフェライト目地を形成できる。また(B)の場
合、タイル14を隙間無く並べていけば、縦横二方向に連
続して延びるフェライト目地を形成できる。
以上本発明の実施例を詳述したが、本発明は例えばタ
イル14として適宜の材質のものを選択して使用すること
ができるし、また場合により発泡タイルを使用すること
も可能である。この場合タイルの誘電率が小さくなって
電波吸収特性がより広帯域化する効果が生ずる外、壁面
の断熱性も向上する効果が生ずる。
この他本発明は、フェライトブロックから成る目地を
タイルの対角線方向に延びるように設けることも可能で
あるなど、その主旨を逸脱しない範囲において、当業者
の知識に基づき様々な変更を加えた形態で構成可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるタイルユニットの図で
あり、第2図はそのタイルユニットを用いた電波吸収壁
体の断面図、第3図はタイル単体の斜視図である。 10:タイルユニット 14:タイル 16:目地体 20:コンクリート躯体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/92 H05K 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体表面に、タイル間の間隙が少なくとも
    一方向に連続するように該タイルを配列すると共に、該
    タイル間の隙間にフェライトブロックから成る目地体を
    詰めて壁面を構成するようにしたことを特徴とする電波
    吸収壁体。
  2. 【請求項2】平板状の連結部材表面に、タイル間の間隙
    が少なくとも一方向に連続するように該タイルを配列す
    ると共に、該タイル間の間隙にフェライトブロックから
    成る目地体を詰めて、それらタイルと目地体とを連結部
    材にて一体化したことを特徴とするタイルユニット。
  3. 【請求項3】前記タイルの大きさに対応した長さのフェ
    ライトブロックから成る目地体を少なくとも一辺に沿っ
    て固着したことを特徴とするタイル。
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