JP2000138490A - 電波吸収用フェライトユニット及び電波吸収パネル - Google Patents

電波吸収用フェライトユニット及び電波吸収パネル

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JP2000138490A
JP2000138490A JP10308282A JP30828298A JP2000138490A JP 2000138490 A JP2000138490 A JP 2000138490A JP 10308282 A JP10308282 A JP 10308282A JP 30828298 A JP30828298 A JP 30828298A JP 2000138490 A JP2000138490 A JP 2000138490A
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ferrite
radio wave
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wave absorbing
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Naonobu Taniguchi
直延 谷口
Kunio Fukuda
国男 福田
Toshiyuki Tamakai
俊之 玉飼
Toshihiko Tanaka
俊彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化できるVHF・UHF兼用の電波吸収
パネルの構造を提供し、又それに用いる電波吸収用フェ
ライトユニットを提供する。 【解決手段】 複数のフェライト棒を、一方向に連続
し、その垂直方向に間隔を開けて配列し、これらを発泡
樹脂材で一体化して電波吸収用フェライトユニットを構
成する。フェライト棒は幅(A)35mm以下、厚さ
(B)22mm以下、かつA≧Bとし、ギャップ率を4
4〜83%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層建築物の外壁
に用いられ、不要反射電波を防止する電波吸収パネルの
構造、及び電波吸収用フェライトユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、高層建築物による不要反射電波が
テレビ放送の障害となり、テレビ画面にゴ−ストを生じ
させる等の電波公害が問題となっている。この対策とし
て、高層建築物の外壁に電波吸収体を埋め込む方法があ
る。この電波吸収体としては、主にフエライト板が用い
られ、これら磁性体を埋め込んだ電波吸収壁については
種々提案されている。
【0003】この従来例の構造を図11に示す。この電
波吸収壁は、外装タイル51の裏面にフェライト板52
を配置し、反射鉄筋53とともにコンクリート54で一
体化したものである。そして、フェライト板52は磁界
方向に連続に、電界方向に間隔をおいて配置されてい
る。このフェライト板52としては、幅100mm、厚
さ6〜8mmといった薄板状のものを使用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】テレビ電波のゴ−スト
対策として、高層建築物への電波吸収壁の採用は一般化
しつつあるが、その多くは、VHF帯の対策が主体であ
りUHF帯と共用した広帯域電波吸収体は余り見られな
い。特に地方の地域ではテレビ電波(VHF・UHF)
の送信地点が同一の場合が多く、従来の構造では十分な
電波吸収特性を得る事は困難であった。又首都周辺では
VHF・UHFの到来電波は、お互いに入射角が異な
り、幅広い周波数帯域及び異なる入射角の電波に対して
電波吸収可能な、電波吸収壁が要望されている。
【0005】また、特にPC工法により電波吸収パネル
を製作する場合、コンクリ−ト打設の際の水分により、
パネルの含水率が高い。これにより、コンクリート部の
誘電率が高くなり、電波吸収特性に影響を及ぼしてい
た。この含水率を1%程度まで乾燥させれば、所望の電
波吸収特性を得ることができるが、この乾燥には約2年
以上の期間を要する。このように、PC工法による電波
吸収パネルでは、コンクリ−ト内含水率(誘電率)が、
広帯域特性を阻害していた。
【0006】本発明は、これらの要求を解決し、軽量化
できるVHF・UHF兼用の電波吸収パネルの構造を提
供し、又それに用いる電波吸収用フェライトユニットを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のフェラ
イト棒を、一方向に連続し、その垂直方向に間隔を開け
て配列し、これらを発泡樹脂材で一体化した電波吸収用
フェライトユニットである。
【0008】また本発明は、前記フェライト棒が幅
(A)35mm以下、厚さ(B)22mm以下、かつA
≧Bであることを特徴とする電波吸収用フェライトユニ
ットである。
【0009】また本発明は、前記間隔を開けたことによ
るギャップ率が44〜83%であることを特徴とする電
波吸収用フェライトユニットである。
【0010】また本発明は、前記フェライト棒が、材料
特性の異なる複数のフェライト棒を厚さ(B)方向に積
層されて一体化されていることを特徴とする電波吸収用
フェライトユニットである。
【0011】また本発明は、前記フェライトユニット
を、外装材裏面側に配置し、コンクリートで打設されて
いる電波吸収パネルである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によれば、複数のフェライ
ト棒を、一方向に連続し、その垂直方向に間隔を開けて
配列し、これらを発泡樹脂材で一体化して電波吸収用フ
ェライトユニットを構成した。このフェライトユニット
であれば、フェライト間等に発泡樹脂材が配置されてい
るので、軽量化を達成でき、コンクリートの含水率によ
る電波吸収性能の低下を抑制できる。この発泡樹脂材と
しては、ウレタン、スチロールなどが利用できる。ま
た、限りなく空気に近い誘電体(誘電率2.0以下)で
あれば、発泡樹脂材の代わりとして用いることができ
る。また、この発泡樹脂材により、配置されたフェライ
ト棒の機械的な信頼性を高めることができる。
【0013】また本発明のフェライトユニットは、フェ
ライト棒が連続する方向が到来電波の磁界成分方向に、
また間隔を開けて配列した方向が到来電波の電界成分方
向となるように、配置される。そして、この電界方向の
ギャップ率は、44〜83%がであることが好ましい。
またフェライト棒は、幅(A)35mm以下、厚さ
(B)22mm以下、かつA≧Bであることが好まし
い。これにより、広帯域で、異なる入射角の電波に対応
した電波吸収パネルを得ることができる。
【0014】また本発明のフェライトユニットは、前記
フェライト棒が、材料特性の異なる複数のフェライト棒
を厚さ(B)方向に積層されて一体化されていても良
い。この積層する場合の形態は、電波入射方向から透磁
率(μ’)の小さい順に積層し構成することが好まし
い。また、積層するフェライト棒の長さ(C)寸法をそ
れぞれ変化させて接合面の反磁界を減少させ、磁界方向
のGAPが生じ無いようにする構造が好ましい。
【0015】またフェライト棒は、板ユニットの溝部に
接着される。この板ユニットは、予め一定のピッチで溝
が形成された金属製又は樹脂等で製作された板状で、部
分的に穴明きとなっていることが好ましい。この板ユニ
ットにより、フェライト棒の固定を実施し寸法位置ズ
レ、剥離等防止することができる。また、板ユニットに
部分的に設けた穴は、発泡樹脂材との付着強度を向上さ
せることができる。
【0016】また本発明は、前記フェライトユニット
を、外装材裏面側に配置し、コンクリートで打設されて
いる電波吸収パネルである。この本発明の電波吸収パネ
ルでは、定盤上に型枠をセットし、そこへ外装材を配置
し、その上に本発明のフェライトユニットを配置して、
構造筋とともに、コンクリートを打設して構成される。
この外装材には、固定用のシアーコネクタを設けておく
ことが好ましく、このシア−コネクタの長さ、幅は、電
界方向の電波を遮断しないように30mm幅以下で構成
し、長さはフェライト内蔵のパネル厚さより約2倍の長
さとし、風圧・振動等に耐える構造とすることが好まし
い。また、発泡樹脂材で固定されたフェライトユニット
を部分的にくり貫き、シア−コネクタ−を通す、或いは
コンクリ−トを挿入し強度を向上する等の構造としても
良い。
【0017】本発明に係る一実施例の電波吸収用フェラ
イトユニットの断面図を図1に、斜視図を図2に、一部
拡大斜視図を図3に示す。この実施例は、まず図2、3
に示すように、アルミ材板1上に、フェライト棒3を配
列している。このとき、アルミ材板1には、溝2が形成
されており、その溝2にフェライト棒3が配置されてい
る。また、このアルミ材板1には、穴13が複数個形成
されている。
【0018】また、フェライト棒3は、積層構造となっ
ており、上段に幅(A)18mm、厚さ(B)12m
m、長さ(C)180mm、かつ複素透磁率(μ”)が
63.2、tanδが2.1のMgZn系材料からなる
フェライト棒3aが配置され、下段には幅(A)18m
m、厚さ(B)5mm、長さ(C方向)200mm、か
つ複素透磁率(μ”)が25、tanδが21.1のM
nZn系材料からなるフェライト棒3bが配置され、エ
ポキシ系接着材で固定されている。そして、このフェラ
イト棒3は、全体として幅(A)18mm、厚さ(B)
17mmとなっている。この上段と下段のフェライト棒
3a、3bは、互いに長さ(C)寸法がことなり、積層
し並べたときに、フェライト棒の連続方向での、ギャッ
プを少なくする構造としている。また、連続する方向に
垂直な方向での間隔は、フェライトのギャップ率78%
で配置されている。
【0019】このようにフェライト棒3を、一方向に連
続し、その垂直方向に間隔を開けて配列した。これを、
800×1100×20mmサイズの型枠内に配置し、
これらを発泡樹脂材4で一体化して、電波吸収用フェラ
イトユニットを作成した。
【0020】次に、このフェライトユニットを用いて、
電波吸収パネルを構成した。この実施例の電波吸収パネ
ルは、VHF電波入射角30℃、UHF電波入射角60
℃の設計条件で製作した。また、(幅)6000×(長
さ)1300×(高さ)120mmのPCパネルを製作
した。通常のPCパネル工法と同様に、図4に示す構造
説明図(間を省略している)のように、定盤6の上に型
枠7をセットし、シア−コネクタ8付き外装材9(陶板
13mm)をセットし、目地材、裏面処理材を施した上
に、予め製作した前記電波吸収用フェライトユニット5
を規定の位置にセットし、さらに構造筋10をセット後
コンクリ−ト12を打設して製作した。
【0021】この実施例の電波吸収パネルの測定は、製
作したパネル2枚を、高さ3m測定架台に設置し、アン
テナ角度を規定の入射角にセットし、タイムドメイン測
定法で測定した。その結果を図5に示す。この図5に示
すように、本発明の電波吸収パネルは、良好な特性を有
している。
【0022】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例は、上記の第1実施例と類似の構造
であり、異なる部分を以下に説明する。
【0023】本発明の第2実施例は、電波入射角 60
℃の設計である。フェライト棒3は、幅(A)22m
m、厚さ(B)21mmに積層一体化されたサイズを使
用し、上段のフェライト棒3aは、幅(A)22mm、
厚さ(B)8mm、長さ(C)180mm、かつ複素透
磁率(μ”)が101、tanδが3.5のNiZn系
材料からなり、下段のフェライト棒3bは、幅(A)2
2mm、厚さ(B)13mm、長さ(C方向)200m
m、かつ複素透磁率(μ”)が86.6、tanδが
7.5のNiZn系材料から構成されている。そして、
間隔は、ギャップ率約83%でフェライト棒3を固定
し、磁界方向は接合面にギャップが生じないように配列
し、電波吸収用フェライトユニットを構成した。
【0024】また第2実施例の電波吸収パネルは、第1
実施例と同様であり、外装材として石材(厚さ25m
m)を用いた。この電波吸収パネルの測定は、製作した
パネル2枚を、高さ3m測定架台に設置し、アンテナ角
度を規定の入射角60度でセットし、タイムドメイン測
定法で測定した。その結果を図6に示す。図6に示すよ
うに、本実施例は、良好な電波吸収特性を有している。
【0025】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。この第3実施例は、上記の第1実施例と類似の構造
であり、異なる部分を以下に説明する。
【0026】本発明の第3実施例は、電波入射角45度
の設計である。フェライト棒3は、幅(A)32mm、
厚さ(B)7mm、長さ(C)200mmの両端段付き
サイズを使用し、複素透磁率(μ”)が90.5、ta
nδが9.3のNiZn系材料で構成した。この実施例
では、フェライト棒3は積層構造でない。また、間隔は
ギャップ率約44%でフェライト棒3を固定し、磁界方
向は接合面にGAPが生じないように配列する。第1実
施例、第2実施例では、積層するフェライト棒の長さを
変えて、フェライトが連続する方向(磁界方向となる)
でのギャップの発生を抑制しているが、第3実施例で
は、フェライト棒3の両端を段付き形状とし、同様の効
果を得ている。
【0027】また第3実施例の電波吸収パネルは、第1
実施例と同様であり、外装材として陶板(厚さ13m
m)を用いた。この実施例の電波吸収パネルの測定は、
打設後2ヶ月屋内に放置し乾燥させた後に実施した。製
作した各パネル2枚を、高さ3m測定架台に設置し、ア
ンテナ角度を規定の入射角45度でセットし、タイムド
メイン測定法で測定した。測定した結果を図7に示す。
図7に示すように、本実施例は、良好な電波吸収特性を
有している。
【0028】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。この第4実施例は、上記の第1実施例と類似の構造
であり、異なる部分を以下に説明する。
【0029】本発明の第4実施例は、電波入射角30度
の設計である。フェライト棒3は、幅(A)22mm、
厚さ(B)19mm、長さ(C)100mmのサイズ
で、複素透磁率(μ”)が86.6、tanδが7.5
のNiZn系材料からなり、長さ方向(C)の両端を研
磨し、接合面磁界ギャップを少なくする様に、アルミ板
に規定のピッチ(電界ギャップ率78%)で接着し、電
波吸収用フェライトユニットを製作した。
【0030】また第4実施例の電波吸収パネルは、第1
実施例と同様であり、外装材として陶板(厚さ13m
m)を用いた。この実施例の電波吸収パネルの測定は、
打設後2ヶ月屋内に放置し乾燥させた後に実施した。製
作した各パネル2枚を、高さ3m測定架台に設置し、ア
ンテナ角度を規定の入射角30度でセットし、タイムド
メイン測定法で測定した。測定した結果を図8に示す。
図8に示すように、本実施例は、良好な電波吸収特性を
有している。
【0031】フェライト寸法を同一とし、電波入射角最
適の設計で、第1実施例と類似構造にて各入射角用の電
波吸収パネルを構成した。フェライト棒3は、幅(A)
17mm、厚さ(B)16mm、長さ(C)100mm
のサイズを用い、複素透磁率(μ”)が90.5、ta
nδが9.3のNiZn系材料からなる。フェライト棒
の長さ方向(C)の両端を研磨し、接合面磁界ギャップ
を少なくする様に、アルミ板に規定のピッチ(電界ギャ
ップ率78%)で接着し、電波吸収用フェライトユニッ
トを製作した。また、電波吸収パネルの外装材は、陶板
(厚さ13mm)を用いた。
【0032】尚、各入射角用の間隔は、以下の通りであ
る。 入射角30度:電界ギャップ率72% 入射角45度:電界ギャップ率75% 入射角60度:電界ギャップ率78%
【0033】電波吸収パネルの測定は、打設後2ヶ月屋
内に放置し乾燥させた後に実施した。製作した各パネル
2枚を、高さ3m測定架台に設置し、アンテナ角度を規
定の入射角30、45、60度でセットし、タイムドメ
イン測定法で測定した。その結果を図9に示す。この図
9に示すように、本発明では、ギャップ率を変更するこ
とにより、同一のフェライト棒であっても、各入射角に
対応する電波吸収パネルを構成することができる。
【0034】また、入射角60度での本発明の実施例と
従来工法による比較例の比較を図10に示す。この比較
例は、在来工法であるPCパネルを製作する方法で作成
されている。定盤の上に型枠をセットし、シア−コネク
タ付き外装材(陶板13mm)をセットし、目地材、裏
面処理材を施した上に、フェライト棒を規定のピッチ入
射角60度用(電界GAP78%)でセットし、さらに
反射筋・構造筋をセット後コンクリ−トを打設して製作
した。この図10に示すように、本発明によれば、従来
技術に比較し、高周波において減衰特性が良好であり、
広い周波数帯域に対応していることがわかる。
【0035】本発明の実施例では、フェライト棒3の長
さ(C方向)寸法を100〜200mmとしているが、
狙いは磁界方向のフェライト棒接合面でのギャップを少
なくする目的であり、長さを規定するものではない。
【0036】また本発明の実施例では、フェライトユニ
ットの型枠ケ−スのサイズは、幅800mm×長さ11
00mm×高さ20mmとしているが特に規定するもの
ではない。建造物PCのサイズで要求されるサイズは異
なり、それにより決定すれば良い。又フェライト棒の組
み合わせ寸法は、外装材の種類と構造によって異なり、
発泡樹脂材(フェライトユニット)の厚さ等の寸法は異
なる。
【0037】また本発明では、フェライトユニットを構
成するに当り、金属又は樹脂製の板状ユニットを用い、
その板状ユニットに溝を形成している。この溝構造は、
フェライト棒を正確なピッチ、傾き防止の目的で固定
し、電界ギャップ部のフェライト棒の平行度を正確にす
ることを目的としており、溝の深さ・構造・製法に関し
て特に規定するものではない。又フェライト棒をアルミ
等の引き抜き板にあらかじめ接着固定する、又は樹脂で
構成されたU型板に固定し、型枠内に規定のピッチで取
り付ける工法でもよい。
【0038】また、本発明の実施例のフェライトユニッ
トは、フェライト棒を全て覆う構造で説明したが、外装
材側のフェライト棒の面が露出する構造に、フェライト
ユニットを構成しても良い。また、発泡樹脂材の形成方
法は、特に限定されない。
【0039】本発明において、フェライト棒の幅を35
mm以下、厚さを22mm以下、かつA≧Bに規定して
いる理由は、各種の実験結果から、この範囲外では整合
を取る事が出来ず、反射損失が周波数90〜220MH
zで15dB以上、600MHzで12dB以上の特性
を満足出来ないからである。また、電界ギャップ率を4
4〜83%に規定している理由は、実験結果から、この
範囲外では600MHz付近での反射損失特性(12d
B以上)を満足させる事が出来ないからである。また、
フェライト棒の幅は、10mm以上が好ましく、更に好
ましくは15mm以上である。
【0040】本発明によれば、上記実施例の通り、電波
の入射角が30°〜60°といった壁面に対し斜めに入
射する電波に対しても、良好な電波吸収性能を示してい
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、幅広い周波数帯域及び
異なる入射角の電波に対して良好な電波吸収特性を有す
る電波吸収パネルを得ることができる。また、電波吸収
パネルの軽量化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施例の断面図である。
【図2】 本発明に係る第1実施例の斜視図である。
【図3】 本発明に係る第1実施例の部分拡大断面図で
ある。
【図4】 本発明に係る第1実施例の構造説明の断面図
である。
【図5】 本発明に係る第1実施例の特性図である。
【図6】 本発明に係る第2実施例の特性図である。
【図7】 本発明に係る第3実施例の特性図である。
【図8】 本発明に係る第4実施例の特性図である。
【図9】 本発明に係る実施例の特性図である。
【図10】 本発明に係る実施例と比較例の特性図であ
る。
【図11】 従来例の構造図である。
【符号の説明】
1 アルミ材 2 溝 3 フェライト棒 4 発泡樹脂材 5 フェライトユニット 6 定盤 7 型枠 8 シアーコネクタ 9 外装材 10 構造筋 12 コンクリート 13 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 俊彦 鳥取県鳥取市南栄町70番地2号日立金属株 式会社鳥取工場内 Fターム(参考) 5E321 AA44 BB22 BB51 CC16 GG11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフェライト棒を、一方向に連続
    し、その垂直方向に間隔を開けて配列し、これらを発泡
    樹脂材で一体化したことを特徴とする電波吸収用フェラ
    イトユニット。
  2. 【請求項2】 前記フェライト棒が幅(A)35mm以
    下、厚さ(B)22mm以下、かつA≧Bであることを
    特徴とする請求項1記載の電波吸収用フェライトユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記間隔を開けたことによるギャップ率
    が44〜83%であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の電波吸収用フェライトユニット。
  4. 【請求項4】 前記フェライト棒が、材料特性の異なる
    複数のフェライト棒を厚さ(B)方向に積層されて一体
    化されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の電波吸収用フェライトユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の前記フェライトユニ
    ットを、外装材裏面側に配置し、コンクリートで打設さ
    れていることを特徴とする電波吸収パネル。
JP10308282A 1998-10-29 1998-10-29 電波吸収用フェライトユニット及び電波吸収パネル Abandoned JP2000138490A (ja)

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