JPH06120726A - 電波吸収壁 - Google Patents

電波吸収壁

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JPH06120726A
JPH06120726A JP29370992A JP29370992A JPH06120726A JP H06120726 A JPH06120726 A JP H06120726A JP 29370992 A JP29370992 A JP 29370992A JP 29370992 A JP29370992 A JP 29370992A JP H06120726 A JPH06120726 A JP H06120726A
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radio wave
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absorbing wall
wave absorbing
ferrite
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JP29370992A
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Yoshiyuki Moriyama
義幸 森山
Kyozo Ogawa
共三 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビ電波が入射する全角度に対して、10
0MHzの反射損失が15dB以上得られる電波吸収壁
を提供することを目的とする。 【構成】 電波の到来方向から順に、花崗岩、誘電体
板、フェライト板、コンクリート、反射鉄筋からなる構
造であって、該誘電体板の厚さが、0〜50mm(0を
含まない)で、比誘電率が、10〜150であることを
特徴とし、各種構造の電波吸収壁であって、フェライト
板の全面に該誘電体板を配置することにより、効果が得
られる。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ電波が入射する
高層建造物の外壁に取り付けられ、テレビ電波の不要反
射波を防止する電波吸収壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、高層建造物による不要反射電波が
テレビ放送の障害となり、テレビ画面にゴーストを生じ
させる等のいわゆる電波公害が問題となっている。この
対策として、高層建造物の外壁にフェライト板を埋め込
んだ電波吸収壁が種々提案されている。従来の電波吸収
壁の一例の断面図を図5に示す。この従来例は、電波反
射体となる鉄筋54がコンクリート53内に埋設され、
その表面にフェライト板52が張り付けられ、その前面
に花崗岩などの外装材51が施されている。この電波吸
収壁に入射するテレビ電波の角度は、高層建造物の立地
条件とテレビ電波の発信位置との関係で、必ずしも0°
(垂直方向)とはかぎらず、ある入射角を持って斜めに
入射する場合がほとんどである。従来の技術では、この
斜め入射に対して、フェライト板の厚さを変更すること
により設計を行なってきた。すなわち、入射角が大きく
なるにつれ、フェライト板の厚さを薄くすることによ
り、最適設計条件を設定することが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電波吸収壁の反
射損失特性は、垂直入射の場合、100MHzでは15
dB以上の高い反射損失が得られるものの、入射角が6
0°と大きい場合、フェライト板の厚さを薄く設計して
も100MHzで12〜13dBと小さく、充分な反射
特性が得られないという問題点があった。また、外層材
の厚さが10mmと薄い場合、入射角が30°で、10
0MHzの反射損失は、12〜13dBと小さく、入射
角60°では、8〜10dBとさらに小さくなってしま
うという問題点があった。本発明は、上記の問題点を鑑
みて、テレビ電波が入射する全角度0〜90°(90°
は含まない)に対しても、電波吸収壁の反射損失特性
が、100MHzで15dB以上得られる電波吸収壁を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、電波の到来方向から順に、花崗岩等の外層材
層、誘電体板層、フェライト板層、反射鉄筋を埋設した
コンクリート層からなる構造、又は電波の到来方向から
順に、ガラスの層、空気層を介して誘電体板層、フェラ
イト板層、反射鉄筋を埋設したコンクリート層からなる
構造であって、該誘電体板の厚さを、0〜50mm(0
を含まない)で比誘電率を、8〜150とすることによ
り、テレビ電波の全入射角に対して、100MHzで1
5dB以上の高い反射損失が得られることを見出し、本
発明に想到した。
【0005】
【実施例】実施例1 本発明を添付図面を参照して以下詳細に説明する。図1
は、本発明に関する電波吸収壁の断面図である。厚さ1
0mm、比誘電率30、縦500mm、横100mmの
誘電体板に、厚さ5mm、縦100mm、横100m
m、μi=1,000のフェライト板を、図2に示すよ
うに接着材で仮止めし、該フェライト板付き誘電体板
を、縦4m、横3.5mとなるように配置した厚さ30
mmの花崗岩の裏面に、電波の磁界方向に連続に、電界
方向には50mmの隙間を介して不連続に接着した。該
フェライト板裏面から20mmの位置に反射鉄筋を配置
し、コンクリートを打設し、図1に示した構造の電波吸
収壁を作成した。この電波吸収壁を自由空間定在波法に
より、入射角60°で評価した。この結果を、表1中の
実施例11に示す。また、上記構造で誘電体板のない電
波吸収壁の特性を、従来例11に示す。さらに、上記構
造で、誘電体板の厚さと比誘電率を変えたときの特性を
表1中に示した。
【0006】
【表1】
【0007】表1から明らかなように、本発明の電波吸
収壁は、入射角60°であっても、100MHzで15
dB以上の高い反射損失が得られた。ここで、誘電体板
の厚さと比誘電率の範囲を限定した理由として、厚さが
50mm以上(50mmは含まない)では、電波吸収壁
の重量が重くなりすぎ、比誘電率が8未満では表1中の
比較例11から明らかなように、反射損失に与える効果
が少なく、150以上(150は含まない)では、10
0MHzの反射損失は15dB以上得られるものの、2
00MHzの反射損失が10dB以下と小さくなるため
である。また、前記花崗岩の厚さは、強度及び重量の問
題より25〜35mm程度が望ましく、フェライト板裏
面から反射鉄筋までの距離は、10〜30mm程度が望
ましい。さらに、フェライト板の電界方向の隙間は、3
0〜80mm程度が望ましく、電波吸収壁の電界方向寸
法に対して、全隙間寸法の占める割合が、25〜45%
程度が望ましい。誘電体板は、ゴム、樹脂、コンクリー
ト等に導電性の粒子、繊維等を混合することにより得ら
れ、導電性の粒子、繊維等の混合比を変えることによ
り、比誘電率のことなる誘電体板が容易に得られる。
【0008】実施例2 実施例1の構造であって、花崗岩のかわりに、厚さ15
mmの磁器タイルを外装材とした電波吸収壁を作成し
た。この電波吸収壁に用いたフェライト板の厚さは、7
mmとした。この電波吸収壁を自由空間定在波法によ
り、入射角40°で評価した。表2は、上記構造で、誘
電体板の厚さと比誘電率を変えたときの、100MHz
での反射損失である。表2から明らかなように、本発明
の電波吸収壁は、外装材の厚さが15mmと薄く、入射
角が40°と大きくても、100MHzで15dB以上
の高い反射損失が得られた。
【0009】
【表2】
【0010】実施例3 図3は、本発明に関する電波吸収壁の断面図である。厚
さ10mm、比誘電率40の誘電体板を、縦4m、横
3.5mとなるように配置し、その裏面に、厚さ6m
m、縦100mm、横100mm、μi=1,000の
フェライト板を、図4に示すように、電波の磁界方向に
連続に、電界方向には50mmの隙間を介して不連続に
接着材で仮止めした。該フェライト板裏面から20mm
の位置に反射鉄筋を配置し、コンクリートを打設し、該
誘電体板の表面に、50mmの空間を介して、厚さ12
mmの板ガラスを取り付け、図3に示した構造の電波吸
収壁を作成した。この電波吸収壁を入射角45°で評価
した。この結果を、表3中の実施例31に示す。さらに
上記構造で、誘電体板の厚さと比誘電率を変えたときの
特性を表3中に示した。
【0011】
【表3】
【0012】表3から明らかなように、本発明の電波吸
収壁は、入射角45°であっても、100MHzで15
dB以上の高い反射損失が得られた。ここで、前記板ガ
ラスの厚さは、強度及び重量の問題より、5〜20mm
程度が望ましく、板ガラス裏面から、誘電体板表面まで
の空間の間隔は、20〜150mm程度が望ましい。以
上のように、各種構造の電波吸収壁であっても、フェラ
イト板の電波の到来方向に誘電体板を配置することによ
り、電波の全入射角に対して、100MHzで高い反射
損失が得られる。
【0013】
【発明の効果】従来の電波吸収壁では、テレビ電波の入
射角が大きくなるにつれ、100MHzで15dB以下
と小さくなる反射損失が、本発明の各種構造の電波吸収
壁によれば、テレビ電波の全入射角に対して、15dB
以上の高い反射損失が得られ、テレビのゴースト障害を
解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する電波吸収壁の断面図である。
【図2】本発明に関するフェライト板と誘電体板の構成
例の斜視図である。
【図3】本発明に関する電波吸収壁の断面図である。
【図4】本発明に関するフェライト板と誘電体板の構成
例の斜視図である。
【図5】従来の電波吸収壁の断面図である。
【符号の説明】
11、51 花崗岩等の外装材 12、33 誘電体板 13、34、52 フェライト板 14、35、53 コンクリート 15、36、54 反射鉄筋 31 ガラス 32 空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波の到来方向から順に、花崗岩等の外
    装材層、誘電体板層、フェライト板層、反射鉄筋を埋設
    したコンクリート層からなる構造であって、該誘電体板
    の厚さが、0〜50mm(0を含まない)で比誘電率
    が、8〜150であることを特徴とする電波吸収壁。
  2. 【請求項2】 電波の到来方向から順に、ガラスの層、
    空気層を介して誘電体板層、フェライト板層、反射鉄筋
    を埋設したコンクリート層からなる構造であって、該誘
    電体板の厚さが、0〜50mm(0を含まない)で比誘
    電率が、8〜150であることを特徴とする電波吸収
    壁。
JP29370992A 1992-10-06 1992-10-06 電波吸収壁 Expired - Lifetime JPH0821813B2 (ja)

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JP2001311107A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Takenaka Komuten Co Ltd 舗装構造

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