JP2677510B2 - 電波吸収パネル - Google Patents

電波吸収パネル

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JP2677510B2
JP2677510B2 JP5240471A JP24047193A JP2677510B2 JP 2677510 B2 JP2677510 B2 JP 2677510B2 JP 5240471 A JP5240471 A JP 5240471A JP 24047193 A JP24047193 A JP 24047193A JP 2677510 B2 JP2677510 B2 JP 2677510B2
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wave absorption
absorption panel
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義幸 森山
俊彦 田中
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大成建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層建築物の外壁に取
り付けられ、テレビ電波の不要反射波を防止する電波吸
収パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、高層建築物による不要反射電波が
テレビ放送の障害となり、テレビ画面にゴーストを生じ
させる等の電波公害が問題となっている。この対策とし
て、高層建築物の外壁に電波吸収体を埋め込む方法があ
り、これらフェライト板を埋め込んだ電波吸収パネルに
ついては種々提案されている。従来の電波吸収PCパネ
ルの一例の断面図を図3に、構造図を図4に示す。この
従来例は、電波反射板となる鉄筋21がコンクリート2
2内に埋設され、その表面にフェライト板23が縦方向
に連続に、横方向にギャップを設けて張り付けられ、更
にその前面に花崗岩等の外装材24が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高層建築物の外表面
は、構造及びデザインの面から凹状、凸状、円弧状など
複雑な構造となる場合があった。このような場合、従来
の構造によって凹状、凸状、円弧状など複雑な構造にフ
ェライト板を配置して電波吸収パネルを構成することは
極めて困難であった。また従来の構造の電波吸収パネル
では、重量が重い等の問題点があった。本発明は、上記
の問題点を鑑みて、複雑な表面構造であっても対応可能
で、かつ軽量化を可能とする電波吸収パネルの構造を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電波吸収パネル
は、構造強度筋が埋設されたコンクリートパネルに外装
材を施してなり、前記電波吸収パネルの外表面が凹状、
凸状及び円弧状のいずれか一種以上からなる異形状部
と、平坦部とからなり、少なくとも前記平坦部にフェラ
イト板を配列し、少なくとも前記異形状部に位置する
記構造強度筋のうち電界方向に伸びる鉄筋棒の少なくと
も一部に筒状のフェライトコアが挿入されていることを
特徴とする。
【0005】
【作用】本発明は、表面構造が複雑で、従来構造のよう
にフェライト板が配列できないパネルにおいて有効であ
り、構造強度筋に筒状フェライトを挿入することによ
り、上記のような複雑な表面構造であっても電波吸収特
性を有するパネル構造を構成できるものである。しか
も、構造強度筋に筒状フェライトを挿入するという簡単
な構造で可能であり、又、その構造強度筋を曲げること
によって、複雑な表面構造にも容易に対応できるもので
ある。
【0006】
【実施例】本発明に係る一実施例の水平方向で切断した
断面図を図1に示す。この実施例は、平坦面と円周面と
を合わせもつ電波吸収パネルであり、平坦面の寸法fは
800mm、円周面部分の幅寸法eは1600mmとな
っている。尚寸法gは150mm、寸法hは200mm
である。そして、この平坦部では、平板状のフェライト
板1が磁界方向(図面の垂直方向)に連続に、電界方向
(図面の横方向)にギャップを設けて配列されている。
このフェライト板1の1枚の寸法は、100mm×10
0mm×8mmとし、電界方向のギャップ率は、約70
%とした。次いで、円周面部分では、電界方向の構造強
度筋2(直径6mmの鉄筋棒)に外径25mm、内径
6.1mm、長さ40mmの円筒形フェライト3を挿入
した。この実施例によれば、100MHzでの反射減衰
量は15.5dB、200MHzでの反射減衰量は13
dBであり、電波の入射角が垂直、20度、40度と変
化しても、反射減衰量はほとんど変化しなかった。ま
た、本実施例の構造によれば、従来構造に比較し25%
軽量化できた。また、本発明に係る別の実施例の水平方
向で切断した断面図を図2に示す。この実施例は、外表
面が凹状の電波吸収パネルであり、一部は、従来構造と
同様にフェライト板4が磁界方向に連続に、電界方向に
ギャップを設けて配列され、凹状の部分において、構造
強度筋5に円筒状フェライト6が挿入されている。本実
施例によれば、外表面が凹状、凸状又は円弧状のような
電波吸収パネルを構成でき、しかも十分な電波吸収特性
を得ることができるものである。又、構造強度筋に挿入
される筒状フェライトの寸法は、所望の電波吸収特性に
よって適宜決定される。また、筒状フェライトの挿入さ
れる構造強度筋のメッシュの大きさは、200mm以下
であることが好ましく、更には、電界方向のメッシュ間
隔は100〜200mm、磁界方向のメッシュ間隔は5
0〜100mmであることが好ましい。また、筒状フェ
ライトは、電界方向に挿入されている。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、複雑な表面構造であっ
ても構成可能で、しかも軽量化を可能とする電波吸収パ
ネルを得ることができ、しかも電波入射角が変化しても
電波吸収特性の変化しない電波吸収パネルを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の断面図である。
【図2】本発明に係る別の実施例の断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】従来例の構造図である。
【符号の説明】
1、4 フェライト板 2、5 構造強度筋 3、6 筒状フェライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−180096(JP,A) 特開 平1−241898(JP,A) 実開 昭61−173196(JP,U) 実公 昭55−15358(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造強度筋が埋設されたコンクリート
    パネルに外装材を施してなる電波吸収パネルにおいて、
    前記電波吸収パネルの外表面が凹状、凸状及び円弧状の
    いずれか一種以上からなる異形状部と、平坦部とからな
    り、少なくとも前記平坦部にフェライト板を配列し、少
    なくとも前記異形状部に位置する前記構造強度筋のうち
    電界方向に伸びる鉄筋棒の少なくとも一部に筒状のフェ
    ライトコアが挿入されていることを特徴とする電波吸収
    パネル。
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JPS6056820A (ja) * 1983-09-08 1985-04-02 Oishi Eng:Kk ダイヤモンドチップソ−におけるバンド
JPH0632415B2 (ja) * 1988-03-24 1994-04-27 株式会社フジタ 電波吸収パネルの製造方法
JPH02180096A (ja) * 1989-01-05 1990-07-12 Tdk Corp 電波吸収パネル

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