JPH0452340A - フェライトブロックユニット及び電波吸収壁体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はフェライトブロックユニット及びこれを用い
た電波吸収壁体に関する。

（発明の背景） 近年、高層建築物によるテレビ電波の反射障害、即ちテ
レビ電波が高層建築物の外壁により反射されてテレビ放
送電波と重合し、画面にゴーストを生ぜしめる問題がク
ローズアップされており、その対策として高層建築物の
外壁を電波吸収壁体として構成することが行われている
。

ここで電波吸収材としては、一般に磁性体であるフェラ
イトが用いられており、かかるフェライトを用いた電波
吸収壁として、通常、これをコンクリート体に全体芳し
くは一部を埋め込んだ形態のものが採用されている。

（発明が解決しようとする！！ＩＩＩ）この電波吸収壁
体の製造方法としては、通常、フェライトブロックを並
べた状態においてコンクリートを打設する方法が採用さ
れるが、この方法において流動状態のコンクリート材料
を型枠内に流し込んでバイブレーションをかけたとき、
フェライトブロー７りが欠けたり、損傷したりし、或い
はフェライトブロックが配置位置からずれる恐れがあっ
た。而してフェライトブロックが欠けたり、損傷したり
、或いは配置位置からずれたりすると、電波吸収壁体の
電波吸収特性が著しく劣化するといった問題を生ずる。

（課題を解決するための手段） 本願の発明はこのような課題を解決することを目的とし
てなされたものである。

本願の第一の発明は、フェライトブロックユニットに関
するものであって、複数のフェライトブロックを平板状
の連結部材上に互いに所定間隔を隔てて且つ少なくとも
一方向に連続する状態で配列するとともに、それらフェ
ライトブロック間のｗＡｒＩＩＪを埋めるように補強部
材を配置して成ることを特徴とする請求項（１）　）　
。

本願の第二の発明は、複数のフェライトブロックを平板
状の連結部材上に互いに所定間隔を隔てて且つ少なくと
も一方向に連続する状態で配列するとともに、それらフ
ェライトブロックの前記連結部材とは反対側の面に補強
部材を配して、該補強部材により各フェライトブロック
を固定・拘束するように成したことを特徴とする請求（
２）　）　。

本願の第三の発明は、前記補強部材を軽量材にて構成す
ることを特徴とする（請求項（３）　）　。

本願の第四の発明は、前記補強部材を絶縁性且つ低誘電
率のもので構成することを特徴とする（請求項（４）　
）　。

本願の第五の発明は，前記連結部材を金属製で電波反射
板を兼用させるようにしたことを特徴とする（ＩＩ請求
項５）　）　。

本願の第六の発明は電波吸収壁体に係るものであって、
請求項（１）　　、　（２）　、　（３）　、　（４）
又は（５）のフェライトブロックユニットをコンクリー
ト層に一体に固着して成ることを特徴とする（ｗＩＩ求
請求６）　）　。

（作用及び発明の効果） 以上のように請求項（１）の発明は、複数のフェライト
ブロックを少なくとも一方向に連続する配列状態で連結
部材により連結する一方，各フェライトブロックの間隙
に補強部材を埋めてそれらをユニット化したものである
。

このようにすることによって、フェライトブロック取扱
時における損傷を防止できるとともに，コンクリートを
打設して壁体を製造する際、フェライトブロックを上記
ユニット状態で用いることにより、かかるフェライトブ
ロックの欠けや損傷或いは位置ずれを有効に防止するこ
とができる．フェライトブロックとフェライトブロック
との間の間隙を埋めるように配した補強部材が，流動状
態のコンクリート材料を流し込んでバイブレーションを
かける際等において、その圧力や衝撃がフェライトブロ
ックに直接作用するのを防止するからである。

従ってこのようなユニットを用いて構成した電波吸収壁
体は、フェライトブロックの欠けや損傷，位置ずれのた
めに電波吸収特性が損なわれるといったことがなく、良
好に電波吸収を行う。

一方請求項（２）の発明は、複数の７エライトブロツク
を所定間隔を隔てた配列状態において、連結部材による
連結面と反対側の面を補強部材で連結して固定●拘束し
たものである．このユニットの場合においても、補強部
材の作用によってフェライトブロック取扱時やコンクリ
ート打設の際にフェライトブロー２りの欠けや損傷，位
置ずれが防止され、従ってこのユニットを用いて製造し
た電波吸収壁体の電波吸収特性も良好となる。

本発明のフエライトブロックユニ−／　）においては、
フェライト材ｏ　＋７りとフェライトブロックとの間に
空気層が形成される。この空気層は絶縁性であって誘電
率がフェライトブロックに比ベテ小さいため、本発明の
ユニットを用いた電波吸収壁体は、電波が到来したとき
、その電波の性質を変化させた上でこれを吸収する。こ
のため本発明のユニットを用いた壁体は、フェライト材
を一面に隙間なく並べたものに比べて、輻広い周波数帯
域の電波を吸収する特性を有する。即ち従来の電波吸収
壁体に比べて、電波の吸収帯域が広帯域化する。

請求項（３）の発明は、補強部材を軽量材で構成するよ
うにしたものであり、これによってフェライトブロック
ユニット及びこれを用いた電波吸収壁体の重量が軽減す
る効果が生じる。

尚ここで軽量材とは、フェライト及びコンクリートより
も軽量のものであり、一般には樹脂や耐腐食性の木材等
が好適に用いられる。

請求項（５）の発明は、かかる補強部材として絶縁性且
つ低誘電率のものを用いるようにしたものである。

前述したようにフェライトブロックとフェライトブロッ
クとの間に空気層が存在すると、電波吸収壁体の吸収特
性が広帯域化する。これは空気層の持つ低誘電率特性、
絶縁特性に基づくものである。

これと同様に、空気に近いような低誘電率且つ絶縁物を
補強部材として用いた場合、特にかかる補強部材をフェ
ライトブロックとフェライトブロックとの間に埋めるよ
うにして用いたユニットにおいては、その補強部材の作
用によってフェライトブロックユニット及び電波吸収壁
体の電波吸収特性が広帯域化する効果が生ずる。

尚このような絶縁性且つ低誘電率の材料として、発泡ス
チロールその他の樹脂や耐腐食性木材を好適に用い得る
。

前記連結部材は種々のものを用い得るが、導電性の平板
を用いるのが望ましい、このようにするとフェライトブ
ロックと導電性平板とが一体となって電波を良好に吸収
するとともに、かかる導電性平板が電波反射板を兼用し
、電波吸収壁体を構成する際、電波反射板を別途に配設
しなくても良くなる利点が生ずる。

（実施例） 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。

第１図において１０はフェライトブロックユニットであ
って、導電性平板を連結部材１２として、その上に複数
のフェライトブロック１４が所定間隔毎に一方向に整列
した状態で配列固定され、そしてそれらフェライトブロ
ック１４と１４との間の空間部に、発泡スチロールから
成る補強プロ、り１６が埋め込まれている。

第２図はこのユニット１０を用いて電波吸収壁体を構成
した場合の例を示している。この図において２０は化粧
材としてのタイルであって、電波吸収壁体１８の表面に
所定配列状態で固着されている。

壁体１８の内部には、（Ｂ）に示しているように配筋２
２とフェライトブロックユニット１０とが埋め込まれて
いる。尚各フェライトブロックユニットｌＯは、上下に
互いに連続する状態で、即ち各ユニットｌＯ毎のフェラ
イトブロック１４が上下に連続する状態で設けられてい
る。

この電波吸収壁体１８は、通常タイル２０を所定配列状
態で並べ、且つフェライトブロックユニツ）１０を所定
位置に保持した状態において。

型枠内にコンクリートを打設することにより製造する。

而して流動状態のコンクリート材料を流し込んだ上バイ
ブレーションをかけるとき１本例のユニットｌＯは、フ
ェライトブロック１４間に補強ブロック１６が充填され
ているため、かかる補強ブロック１６の作用によって、
フェライトブロック１４が欠けその他の損傷を生じたり
、フェライトプロ、り１４が配置位置からずれるといっ
たことが防止される。それ故こ、のユニット１０を用い
て製造した電波吸収壁体１８の場合、電波吸取持性が損
なわれず、良好に電波吸収を行う。

尚本例のユニット１０は、フェライトプロ、り１４と１
４との間隙を埋める補強ブロック１６が軽量の発泡スチ
ロールから成っているため、ユニット１０及びこれを用
いた壁体１８の重量が軽量である利点を有する。

またこの発泡スチロールは絶縁性であって、しかも誘電
率が小さい（空気に近い）ため、かかるユニット１０を
用いた壁体は、広帯域の周波数の電波を吸収することが
できる特長を有する。従って本例のユニ、）１０は、こ
れをテレビ電波吸収用の上記壁体１８用として用い得る
ことは勿論。

電波暗室の壁体用に用いた場合においても優れた電波吸
収特性を発揮する。ここで電波暗室は、電波発生源とな
る各種装置類の電波発生量を測定する室等として用いら
れるものであり、発生する電波の周波数は非常に広範囲
に及ぶ、本例のユニット１０は、広帯域に亘って電波吸
収できるため、かかる電波暗室用としても好適に用い得
るのである。

尚このユこ一７トｌＯを電波暗室用として用いる場合、
フェライトブロック１４が壁面上に露出する状態で壁体
を構成することも可能である。

この電波暗室の壁体の場合、その製造に際してコンクリ
ート打設は行われないが、この場合においても補強ブロ
ック１６の補強効果によってフェライトブロック１４の
損傷や位置ずれが防止され、従ってそれらに基づく壁体
の電波吸収特性の劣化が防止される。

尚上記電波吸収壁体１８の場合、表面にタイル２０が配
されているが、第３図に示す壁体２４のように、このよ
うなタイルを配さないで壁体を構成することも可能であ
る。

第４図は本発明の他の実施例を示したものである。この
例のフェライトブロックユニット２６は、導電性平板か
ら成る連結部材１２の上にフェライトブロック１４を配
列し、そしてそれらの上面及び図中左右側面に発泡スチ
ロールから成る補強板２８．３０を固定して、各２エラ
イトブロツク１４を連結部材１２と共に保持拘束するよ
うにしたものである。この例のユニット２６を用いて電
波吸収壁体を製造した場合においても、各フェライトブ
ロック１４の欠けや損傷１位置ずれが防止され、壁体の
電波吸収特性を良好なものとすることができる。

尚この連結部材！２は必ずしも導電性材料で形成しなく
てもよく、可撓性を有する或いは有しない樹脂やゴム材
等にて形成することも可能である。

また連結材１２をこのような材料で形成した場合におい
て、ユニット２６を用いて壁体を製造する際、連結部材
１２を壁体の前面側に配しておいて、壁体構成後かかる
連結部材１２を剥がして離脱させるようにしても良い。

第５図の実施例は、フェライトブロック１４を互いに直
交する二方向に連続する状態に配列した例である。この
ユニット３２は、前記電波暗室用の壁体用に用いて好適
である。電波暗室においては電波の向きが一定しておら
ず、従ってこのようにフェライトブロック１４を直交す
る二方向に配列したユニット３２を用いた場合、電波の
磁界成分が縦方向である場合のみならず、横方向の場合
にもこれを良好に吸収することができる。

尚本発明においては、第６図の実施例に示すように、メ
ツシュ状の導電性金属体を以て連結部材３４と成すこと
も可能である。

以上本発明の幾つかの実施例を詳述したが、本発明は他
の形態で構成することも可能である。

例えばフェライトブロックを上記の一方向或いは直角な
二方向に配列する場合の外、三方向若しくはそれ以上の
方向に配列するようにしても良いし、上記連結部材とし
て導電性材料以外のものを用いることも可能である。

更に補強部材として、上記例示した発泡スチロールや木
材以外に、軽量で絶縁性且つ低誘電率の他の種々の材質
のものを用いるも可能であるし、壁体構成に際してフェ
ライトブロックをコンクリート内部に埋め込む場合の外
、これを壁体から露出させるようにすることも可能であ
る。更に補強部材を第１図に示す例と第４図に示す例と
を組み合せた形態で構成することも勿論可能であるなど
、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において、当業者
の知識に基づき様々な変更を加えた形態で構成可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるフェライトブロックユ
ニー／　トの斜視図であり、第２図はそのユニットを用
いた電波吸収壁体の構成図、第３図はその壁体の他の例
を示す図である。第４図。 第５図及び第６図はそれぞれ本発明の他の実施例である
フェライトブロックユニットの斜視図、斜視図及び断面
図である。 １０．２＆、３２　：フェライトブロックユニット１２
．３４：連結部材 １４：フェライトブロック １６：補強ブロック １８．２４：電波吸収壁体 ２８．３０：補強板 第 図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のフェライトブロックを平板状の連結部材上
   に互いに所定間隔を隔てて且つ少なくとも一方向に連続
   する状態で配列するとともに、それらフェライトブロッ
   ク間の隙間を埋めるように補強部材を配置して成るフェ
   ライトブロツクユニツト。
2. （２）複数のフェライトブロックを平板状の連結部材上
   に互いに所定間隔を隔てて且つ少なくとも一方向に連続
   する状態で配列するとともに、それらフェライトブロッ
   クの前記連結部材とは反対側の面に補強部材を配して、
   該補強部材により各フェライトブロックを固定・拘束す
   るように成したことを特徴とするフェライトブロックユ
   ニツト。
3. （３）前記補強部材が軽量材であることを特徴とする請
   求項（１）又は（２）に記載のフェライトブロックユニ
   ット。
4. （４）前記補強部材が絶縁性且つ低誘電率のものである
   ことを特徴とする請求項（１）、（２）又は（３）に記
   載のフェライトブロックユニット。
5. （５）前記連結部材が金属製で電波反射板を兼ねている
   ことを特徴とする請求項（１）、（２）、（３）又は（
   ４）に記載のフェライトブロックユニット。
6. （６）請求項（１）、（２）、（３）、（４）又は（５
   ）のフェライトブロックユニットをコンクリート層に一
   体に固着して成る電波吸収壁体。