JPH11251161A - 静止誘導電器 - Google Patents

静止誘導電器

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JPH11251161A
JPH11251161A JP10048103A JP4810398A JPH11251161A JP H11251161 A JPH11251161 A JP H11251161A JP 10048103 A JP10048103 A JP 10048103A JP 4810398 A JP4810398 A JP 4810398A JP H11251161 A JPH11251161 A JP H11251161A
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sound
sound insulating
plate
induction device
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JP10048103A
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Seiji Iwasaki
誠司 岩崎
Seiichiro Suzuki
成一郎 鈴木
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作工数や工期を短縮化して防音タンクの軽
量化および低価格化を図り、安価で低騒音の静止誘導電
器を提供する。 【解決手段】 第1の実施の形態の防音パネル25は、
対向する2枚の長方形の遮音板1,2と、これら遮音板
1,2同士を4辺の外周において溶接により隙間なく連
結するリブ4とから構成されいる。また防音パネル25
の内部には、第1の遮音板1と第2の遮音板2とリブ4
によって囲まれて閉空間となる空気層5が形成されてい
る。さらに防音パネル25の左側面部のリブ4の内側に
は、空気層5における音波23の共鳴を防止するための
共鳴防止板7が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防音タンクによっ
て全面または一部が覆われた静止誘導電器に係り、特
に、防音タンクを構成する防音パネルに改良を加えた静
止誘導電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力需要の増大が著しい近年、変圧器や
リアクトルなどの静止誘導電器は大型化する傾向にあ
り、これに伴って静止誘導電器から発生する騒音も大き
くなっている。一方、環境保護の観点から騒音規制は厳
しくなってきており、このような社会的要求を背景にし
て、静止誘導電器の低騒音化はいっそう強く望まれてい
る。
【0003】ところで、静止誘導電器の放射音の拡散を
防止する手段としては、静止誘導電器の全面または一部
を覆う防音タンクが従来から知られている。この際、防
音タンクを構成する遮音板には、工作性や材料の市場性
が厚さ6mmから19mm程度の鋼板を用いているが、
この鋼板と吸音材等の補助要素との複合構成で必要な騒
音低減量が得られない場合、鋼板やモルタル製の中空パ
ネルの中にコンクリートを充填したコンクリートパネル
を用いることが提案されている。これは、遮音板の質量
が大きくなれば音響エネルギーによる加振がされにくく
なり遮音性が向上するという、いわゆる材料の透過損失
の質量則によっている。
【0004】このようなコンクリートパネルから構成さ
れた防音タンクによって全面が覆われた静止誘導電器の
従来例について、図12に従って以下に説明する。図1
2に示すように、静止誘導電器は本体15の周囲全面が
防音タンク16によって覆われている。防音タンク16
は複数の防音パネル17が溶接またはボルトにより互い
に連結されて構成されている。
【0005】図13および図14に示すように、防音パ
ネル17は、4枚の遮音板、すなわち対向する2枚の側
板18,18および対向する蓋板19および底板20か
ら形成された中空のパネルであり、各遮音板の材質は鋼
板あるいはモルタルである。この防音パネル17の内部
にはコンクリート22が充填されている。このとき、コ
ンクリート22の層の厚さは100mmから200mm
程度である。これは鋼板の厚さとしては30mmから6
0mmの質量に相当する。また、コンクリート22の荷
重を支えるために側板18,18同士は連結材21によ
って連結されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記防
音タンク16に覆われた静止誘導電器には次のような問
題点があった。すなわち、防音タンク16を構成するコ
ンクリートパネル17を製造する場合、コンクリート2
2の充填および乾燥といった工程が不可欠である。その
ため、工作工数や工期が大幅に増加した。また、コンク
リートパネル17における遮音板の質量を増すことは、
材料費、工作工数、輸送量、工場内・現地組立工数の増
加を招くことになる。この結果、防音タンクの製作・輸
送・設置といった総合コストの上昇原因となり、低騒音
を実現する静止誘導電器のコストが高騰した。
【0007】本発明は、以上のような従来技術の持つ問
題点を解消するために提案されたものであり、その目的
は、工作工数や工期を短縮化して防音タンクの軽量化お
よび低価格化を図ることによって、安価で低騒音の静止
誘導電器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数の防音パネルから
構成された防音タンクによって全面または一部が覆われ
た静止誘導電器であって、前記防音パネルは、対向する
2枚以上の遮音板と、これら遮音板同士をその対向面間
に閉空間を形成して連結する連結手段とから構成され、
前記防音パネルの内部にに形成された前記閉空間には音
波の共鳴を防止するための共鳴防止板が配置されたこと
を特徴とする。
【0009】このような請求項1の発明では、2枚以上
の遮音板を閉空間を形成しつつ連結手段によって連結す
るので、防音パネルを多層化することができる。しか
も、防音パネル内の閉空間を空気層とすることにより、
密度の差から音響インピーダンスが大きく異なり、さら
には防音パネル内の共鳴防止板が前記閉空間における音
波の共鳴を防止できる。したがって、防音パネルは非常
に優れた遮音効果を発揮できる。また、2枚以上の遮音
板および連結手段だけで構成された防音パネルは、コン
クリートが充填されたものと比べてはるかに軽量であ
り、且つ高い剛性を確保できる。そのため、容易に輸送
することができ、現地組立時に支柱等の補強部材が不要
となり、部品点数および組立工数を低減させることがで
きる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の静
止誘導電器において、隣接する前記防音パネルは対向し
て配置される板状部材により前記遮音板端部相互を連結
されていることを特徴とする。
【0011】以上のような請求項2の発明では、隣り合
う防音パネル同士を連結する場合、対向して配置される
板状部材により遮音板の端部同士を連結することによ
り、連結部分を多層化することができる。そのため、防
音タンクの全面を多層化することができ、防音タンクの
遮音能力を大幅に向上することができる。また、防音パ
ネルを組立てる際、防音パネルの工作上・組立上の誤差
をこれらの板状部材の幅によって吸収することができ
る。したがって、防音タンクの組立性が向上する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の静止誘導電器において、前記遮音板の端部に曲げ
加工部が形成されたことを特徴とする。このような請求
項3の発明においては、曲げ加工された遮音板の両端部
が連結部材の役割を果たすことができるため、製作工数
や部品点数を減らすことができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の静止誘導電器において、前記共鳴防止板が波
状共鳴防止板から構成されたことを特徴とする。この請
求項4の発明では、波状共鳴板の働きにより音波の反射
方向を極めてランダムに変えることができ、確実に共鳴
を防止することができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の静止誘導電器において、前記防音パネル
の内部に形成された前記閉空間には吸音材が取付けられ
たことを特徴とする。以上のような請求項5の発明で
は、吸音材を用いたことにより共鳴による音響エネルギ
ーの低減が可能であり、優れた遮音効果を発揮すること
ができる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の静止誘導電器において、前記防音
パネルの内部に形成された前記閉空間には緩衝材が満た
されたことを特徴とする。このような請求項6の発明で
は、緩衝材によって防音パネル内部の閉空間中の音波が
乱反射を起こすため、共鳴が起こることがない。また、
緩衝材は固定する必要がないので、製作工数および部品
点数の削減が容易であるといった利点もある。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5または6記載の静止誘導電器において、少な
くとも1枚の前記遮音板の内側に補強部材が設けられた
ことを特徴とする。このような請求項7の発明では、補
強部材が防音パネルの剛性を高めることができると当時
に、共鳴防止板の機能も持つことができる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6または7記載の静止誘導電器において、
前記連結手段が制振鋼板から構成されたことを特徴とす
る。このような請求項8の発明では、制振鋼板自体が高
い振動減衰機能を持つため、1つの遮音板の振動が連結
手段を介して他の遮音板に伝搬することがなく、さらに
遮音性能を高めることができる。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7または8記載の静止誘導電器におい
て、前記連結手段が、前記遮音板同士を連結する弾性要
素と、前記遮音板間を遮音板外周でシールするシール材
とから構成されたことを特徴とする。以上のような請求
項9の発明では、連結手段として弾性要素を含むため、
遮音板の振動における固体伝搬を大幅に低減でき、さら
なる遮音性の向上が期待できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による静止誘導電器
の実施の形態の一例について、図面を参照して具体的に
述べる。なお、本発明では防音タンクを構成する防音パ
ネルに構成上の特徴があるため、下記の図面では防音パ
ネルのみを図示している。
【0020】(1)第1の実施の形態 [構成]まず、請求項1、2の発明を包含する第1の実
施の形態について、図1および図2に従って以下に説明
する。図1は第1の実施の形態に係る防音パネルの斜視
図、図2は同じく防音パネルの断面図を示す。
【0021】図1および図2に示すように、第1の実施
の形態の防音パネル25は、対向する2枚の長方形の遮
音板1,2と、これら遮音板1,2同士をその対向面間
に閉空間を形成して連結するリブ4とから構成されてい
る。リブ4は遮音板1,2の外周4辺に隙間なく溶接さ
れており、第1の遮音板1と第2の遮音板2とリブ4に
よって囲まれた閉空間から防音パネル25内部に空気層
5が形成される。この空気層5の高さ寸法を6a、幅寸
法を6b、厚さ寸法を6cとすると、例えば厚さ寸法6
cは100〜200mm程度である。また、第1の遮音
板1は防音タンクの内側に配置され、第2の遮音板2は
防音タンクの外側に配置されている。なお、リブ4には
L形鋼を用いているが平鋼であっても構わない。
【0022】さらに図2に示すように、防音パネル25
の左側面部のリブ4の内側(空気層5のおける幅方向の
端部)には、空気層5における音波23の共鳴を防止す
るための共鳴防止板7が配置されている。また、共鳴防
止板7は空気層5の高さ方向に伸びて配置されている。
【0023】さらに、隣り合う防音パネル25,25は
対向して配置される板状部材24,24を介して連結さ
れている。より詳しくは第1の遮音板1,1の端部同士
および第2の遮音板2,2の端部同士が相互に板状部材
24,24により連結されている。
【0024】[作用・効果]以上のような第1実施の形
態の作用・効果は以下の通りである。すなわち、第1の
実施の形態では、リブ4により第1の遮音板1と第2の
遮音板2を隙間なく連結し一体構造としているため、防
音パネル25を多層化することができる。その上、隣り
合う防音パネル25,25同士を連結する部分も、対向
して配置される板状部材24,24を介して連結するこ
とで多層化している。したがって、防音タンクの全面を
多層化することができ、防音タンクの遮音能力を大幅に
向上することができる。また、防音パネル25はその内
部に空気層5を形成するので、通常、遮音板に用いられ
る鋼板と比べた場合、その密度の差から音響インピーダ
ンスが大きく異なり、遮音効果を高まる。
【0025】一般に、静止誘導電器本体から放射された
音響エネルギーは振動として媒質(空気)中を伝搬し、
遮音板を振動させる。この遮音板の振動は入力側と反対
面の媒質をさらに振動させ、これが透過音となる。この
際、遮音板の質量が大きければ、遮音板は加振されにく
くなるため、遮音性能が向上することは前述した。しか
し質量則による遮音性能の向上は、静止誘導電器の騒音
で問題となる周波数100Hz〜500Hz程度の音に
対して遮音板の厚さを2倍、つまり質量を2倍にしても
騒音低減値はたかだか20%程度増加するだけである。
【0026】一方、同じ2倍の質量の遮音板であって
も、第1の実施の形態のように2枚の遮音板1,2を空
気層5を介して構成すれば、この2枚の合計として等し
い板厚の1枚の遮音板(つまり同質量の遮音板)よりも
高い遮音効果を得ることができる。これは2枚の遮音板
1,2間に空気層5である中間層を形成することによ
り、音響エネルギーが遮音板に入力する際の抵抗となる
媒質一遮音板間のインピーダンスの差を有効に使用する
ことができるからである。
【0027】さらに第1の実施の形態においては、防音
パネル25内の共鳴防止板7が空気層5における音波2
3の共鳴を防止することができる。静止誘導電器から発
生する騒音の場合、問題となるのは普通、周波数100
Hzから500Hzの騒音であり、その半波長は340
mmから1700mmとなる。音の共鳴は問題としてい
る音の半波長の整数倍と空気層の各寸法が概ね等しくな
る方向に発生する。
【0028】そのため、空気層5において共鳴が発生す
る可能性がある方向は、寸法6cが100〜200mm
程度しかない厚さ方向を除いた2方向、つまり幅寸法6
a方向と高さ寸法6b方向だと考えられる。空気層5で
音の共鳴が発生した場合、第1の遮音板1で減衰された
音響エネルギーが再度増幅され、防音パネル25の遮音
性能を低下させる可能性がある。前述したように、第1
の実施の形態では共鳴防止板7が空気層5の幅寸法6a
の端部に位置し、且つ高さ寸法6b方向に伸びているの
で、共鳴の可能性のある方向にのみ共鳴防止板7を配置
でき、音波23の反射方向をランダムに変えて、確実に
空気層5での共鳴を防止することができる。
【0029】しかも、第1の実施の形態では、第1の遮
音板1と第2の遮音板2とリブ4によって箱状のパネル
を形成するため、防音パネル25の軽量化を進めると共
に、高い剛性を確保することができる。したがって、運
搬が容易であり、現地組立の際に支柱等を用いることな
く防音パネル25のみで強固な防音タンクを構成するこ
とが可能となる。その結果、輸送の簡便さが増し、部品
点数が削減して組立工数を低減することができる。ま
た、防音パネル25を組立てる際、防音パネル25の工
作上・組立上の誤差は、板状部材24,24の幅で吸収
することができるので、組立性が向上する。
【0030】以上のような第1の実施の形態によれば、
防音パネル25が優れた遮音効果を発揮すると同時に、
コンクリート22を充填するコンクリートパネル17に
比べて、軽量で剛性が強く、工作工数や工期が大幅に短
縮することができる。これにより、防音タンクにおける
製作・輸送・設置の総合コストを格段に削減することが
でき、経済的に極めて有利な静止誘導電器を提供するこ
とができる。
【0031】(2)第2の実施の形態 [構成]請求項3の発明に対応する一つの実施の形態を
第2の実施の形態として、図3に従って説明する。図3
は第2の実施の形態に係る防音パネルの断面図である。
なお、以下に述べる実施の形態において上記第1の実施
の形態と同様の構成部分については同一符号を付し、説
明を省略する。
【0032】第2の実施の形態の防音パネル26では、
前記第2の遮音板2に代えて、両端部がほぼ直角に曲げ
加工された遮音板2Aが設けられたことを特徴としてい
る。
【0033】[作用・効果]以上のような第2の実施の
形態においては、両端部を曲げ加工した第2の遮音板2
Aを用いることにより、上記第1の実施の形態の持つ作
用・効果に加えて、曲げ加工された遮音板2Aの側面部
が上記第1の実施の形態における左右の2辺のリブ4の
役割を果たすことができる。したがって、リブ4の設置
箇所が半減し、製作工数、部品点数を削減することがで
きる。
【0034】また、曲げ加工した遮音板2Aは通常、幅
寸法と厚さ寸法の両方を正確に工作することは難しい
が、第2の実施の形態では、前記板状部材24により幅
寸法の誤差を吸収することが可能であるため、組立性が
劣化する心配がない。したがって、防音パネル26にか
かるコストを抑えることができ、防音タンクの低価格化
を実現して、低騒音の静止誘導電器を安価に提供するこ
とができる。
【0035】(3)第3の実施の形態 [構成]第3の実施の形態は請求項4の発明に対応する
実施の形態であり、この実施の形態に係る防音パネルの
断面図を図4に示す。図4に示すように、第3の実施の
形態では図中左側のリブ4の内側に波状共鳴防止板8が
取り付けられたことを特徴としている。
【0036】[作用・効果]以上のような構成を有する
第3の実施の形態においては、波状共鳴板8を用いたこ
とにより音波23の反射方向を極めてランダムに変える
ことができる。そのため、防音パネル内の共鳴をより確
実に防止することができる。このような第3の実施の形
態によれば、静止誘導電器のさらなる低騒音化を図るこ
とが可能となる。
【0037】(4)第4の実施の形態 [構成]請求項5の発明に対応する第4の実施の形態に
ついて、図5に基づいて説明する。図5に示すように、
第4の実施の形態は図中左側のリブ4の内側に吸音材9
が取り付けられたことを特徴とする。
【0038】[作用・効果]このような第4の実施の形
態では、吸音材9を用いたことにより共鳴による音響エ
ネルギーの増大の程度を低減することができ、上記第1
の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】(5)第5の実施の形態 [構成]第5の実施の形態は請求項6の発明に対応する
ものであり、図6に従って説明する。すなわち、第5の
実施の形態では空気層5中に砕いた発砲スチロールなど
の軽量な緩衝材10が満たされたことを構成上の特徴と
している。
【0040】[作用・効果]以上のような第5の実施の
形態では、緩衝材10の表面で音波23が乱反射を起こ
し、共鳴が起こることなく、上記第1の実施の形態と同
様に作用が得られる。さらに、緩衝材10は部材の固定
が不要であるため、防音タンクの製作工数や部品点数を
削減でき、安価な静止誘導電器を提供することができ
る。
【0041】(6)第6の実施の形態 [構成]請求項7の発明に対応する第6の実施の形態に
ついて、図7を参照して具体的に説明する。すなわち、
第6の実施の形態では、第1の遮音板1と第2の遮音板
2との間にL形鋼の補強部材11が設けられている。こ
の補強部材11は直角部が第1の遮音板1と対向するよ
うに配置されている [作用・効果]以上のような第6の実施の形態において
は、補強部材11が共鳴防止板の役割を果たすと同時
に、防音パネルの剛性を高めることができる。そのた
め、現地組立の際に支柱等を用いず防音パネルのみで強
固な防音タンクを構成でき、部品点数の削減に伴って工
場内・現地組立作業の容易化に寄与することができる。
したがって、防音タンクのコストを抑えることができ、
これにより低騒音化を実現する静止誘導電器を安価に提
供できる。
【0042】(7)第7の実施の形態 [構成]請求項8の発明に対応する第7の実施の形態に
ついて、図8を参照して説明する。第7の実施の形態で
は上記第1の実施の形態のリブ4部分が制振鋼板12か
ら構成されている。
【0043】[作用・効果]このような第7の実施の形
態においては、リブ4部分に振動減衰効果の高い制振鋼
板12を用いているため、第1の遮音板1の振動がリブ
4を介して第2の遮音板2に伝搬することがない。した
がって、第2の遮音板2の遮音能力を低下させることな
く、第1の遮音板1と第2の遮音板2を連結することが
できる。
【0044】これにより、上記第1の実施の形態と同様
の作用・効果が得られると共に、さらなる遮音性能の向
上を期待することができ、静止誘導電器の低騒音化をい
っそう進めることができる。なお、板状部材24に制振
鋼板を用いれば、隣り合う防音パネル間の振動の固体伝
搬を低減することができ、さらに防音効果の高い防音タ
ンクが得られる。
【0045】(8)第8の実施の形態 [構成]請求項9の発明に対応する第8の実施の形態
は、図9に示すような構成を有している。すなわち、第
1の遮音板1および第2の遮音板2の端部にはリブ4が
配置されているが、これらのリブ4は第1の遮音板1お
よび第2の遮音板2を連結しておらず、第1の遮音板1
と第2の遮音板2は弾性要素である複数の防振ゴム13
によって連結されている。また第1の遮音板1のリブ4
と第2の遮音板2のリブ4には隙間が設けられており、
この隙間にシール材14が充填されている。
【0046】[作用・効果]以上のような第8の実施の
形態においては、第1の遮音板1と第2の遮音板2とを
防振ゴム13によって連結しているため、第1の遮音板
1の振動の固体伝搬を大幅に低減することができる。し
たがって、防音パネルの遮音性能がさらに向上し、防音
タンクの遮音性能が高まる。この結果、静止誘導電器は
確実な騒音防止効果をあげることができる。
【0047】(9)他の実施の形態 なお、本発明の静止誘導電器は、以上のような実施の形
態に限定されるものではなく、例えば、図10に示すよ
うに3枚の遮音板1,2,3を対向させてリブ4により
連結し、2つの空気層5,5を形成した防音パネル27
から防音タンクを構成し、このように構成した防音タン
クによって覆われる静止誘導電器も包含する。さらには
図11に示すように、第2の遮音板の一方の端部を鈍角
に形成して端部部分が音波23の共鳴防止板となる防音
パネル28から防音タンクを構成し、このように構成し
た防音タンクによって覆われる静止誘導電器も包含する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による防音
パネルから防音タンクを構成することによって、工作工
数や工期を短縮化して防音タンクの軽量化および低価格
化を図ることが可能となり、安価で低騒音の静止誘導電
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る防音パネルの
斜視図。
【図2】第1の実施の形態に係る防音パネルの断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図8】本発明の第7の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図9】本発明の第8の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図11】本発明の他の実施の形態に係る防音パネルの
断面図。
【図12】従来のコンクリートパネルから構成される防
音タンクの斜視図。
【図13】従来のコンクリートパネルの斜視図。
【図14】従来のコンクリートパネルの断面図。
【符号の説明】
1…第1の遮音板 2,2A…第2の遮音板 3…第3の遮音板 4…リブ 5…空気層 6a…空気層の幅寸法 6b…空気層の高さ寸法 6c…空気層の厚さ寸法 7…共鳴防止板 8…波状共鳴防止板 9…吸音材 10…緩衝材 11…補強部材 12…制振鋼板 13…防振ゴム 14…シール材 15…静止誘導電器本体 16…防音タンク 17,25,26,28,27…防音パネル 18…側板 19…蓋板 20…底板 21…連結材 22…コンクリート 23…音波 24…板状部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の防音パネルから構成された防音タ
    ンクによって全面または一部が覆われた静止誘導電器で
    あって、 前記防音パネルは、対向する2枚以上の遮音板と、これ
    ら遮音板同士をその対向面間に閉空間を形成して連結す
    る連結手段とから構成され、 前記防音パネルの内部に形成された前記閉空間には音波
    の共鳴を防止するための共鳴防止板が配置されたことを
    特徴とする静止誘導電器。
  2. 【請求項2】 隣接する前記防音パネルは対向して配置
    される板状部材により前記遮音板端部相互を連結されて
    いることを特徴とする請求項1記載の静止誘導電器。
  3. 【請求項3】 前記遮音板の端部に曲げ加工部が形成さ
    れたことを特徴とする請求項1または2記載の静止誘導
    電器。
  4. 【請求項4】 前記共鳴防止板が波状共鳴防止板から構
    成されたことを特徴とする請求項1、2または3記載の
    静止誘導電器。
  5. 【請求項5】 前記防音パネルの内部に形成された前記
    閉空間には吸音材が取付けられたことを特徴とする請求
    項1、2、3または4記載の静止誘導電器。
  6. 【請求項6】 前記防音パネルの内部に形成された前記
    閉空間には緩衝材が満たされたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4または5記載の静止誘導電器。
  7. 【請求項7】 少なくとも1枚の前記遮音板の内側に補
    強部材が設けられたことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5または6記載の静止誘導電器。
  8. 【請求項8】 前記連結手段が制振鋼板から構成された
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または
    7記載の静止誘導電器。
  9. 【請求項9】 前記連結手段が、前記遮音板同士を連結
    する弾性要素と、前記遮音板間を遮音板外周でシールす
    るシール材とから構成されたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7または8記載の静止誘導電
    器。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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