JPH04107315U - 屋根パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 〔目的〕 屋根パネル同士を接合するときに、一方の屋
根パネルの垂木に貼着されている断熱材が、相手側屋根
パネルによってそぎ取られない構造とする。 〔構成〕 パネル下地材２に屋根材３を貼って構成され
た屋根パネル４において、垂木を、パネル下地材２の下
面に沿う折り畳み姿勢状態と、下方に突出する接合姿勢
状態とに回動可能にヒンジ６によってパネル下地材２に
取り付け、この垂木５における相手側屋根パネルとの接
合面に発泡性断熱材７を貼着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建築物の屋根施工に用いられる屋根パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

家屋等の建築物においては、パネル下地材に予め屋根材が貼り付けられてなる 屋根パネルを用いて屋根面を施工することによって、施工手数ならびに施工日数 の低減を図ることが従来から行なわれている。そして、その場合に、屋根パネル 同士の接合部を断熱および防水構造とするため、接合すべき屋根材のうちの一方 の垂木に発泡性断熱材を貼着させておくことによって、両屋根パネルを接合した 際に該断熱材を垂木の間に挟みこんでシールすることも行なわれている。

【０００３】

【従来技術の問題点】

しかし、たとえば先に屋根下地に取り付けられている屋根パネルの間に、別の 屋根パネルを後から上方より嵌め込む必要がある場面では、パネル間に隙間がほ とんどないので、後から嵌め込む屋根パネルに貼着されている断熱材が、先に取 り付けられている屋根パネルによってそぎ取られたり、もしくは逆の事態が生じ 、接合部のシールがなされなく問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は上記の問題点に鑑み、垂木に貼着されている断熱材をそぎ取ること なく接合できる屋根パネルを提供することを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案の屋根パネルは、パネル下地材の上面に屋根材が貼り付けられ ると共に、下面に垂木が取り付けられている屋根パネルであって、屋根パネル同 士の接合側端部に設けられている垂木が上記パネル下地材に沿う折り畳み姿勢状 態と、該パネル下地材から下方に突出する接合姿勢状態とにわたり回動可能にヒ ンジによって取り付けられ、かつ該垂木における相手側屋根パネルとの接合面に 断熱材が貼着されてなることを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

次に、この考案の実施例を説明する。図１はこの考案の実施例の斜視図、図２ は実施例の要部の拡大図、図３は実施例の使用状態図、図４は変形例の側面図で ある。

【０００７】 この考案の屋根パネル１は、パネル下地材２の上面に屋根材３が貼り付けられ ると共に、下面に垂木４，５が取り付けられており、屋根パネル同士の接合側端 部に設けられている垂木５が上記パネル下地材２に沿う折り畳み姿勢状態と、該 パネル下地材２から下方に突出する接合姿勢状態とにわたり回動可能にヒンジ６ によって取り付けられ、かつ該垂木５における相手側屋根パネルとの接合面に発 泡性断熱材７が貼着されると共に、垂木５と断熱材７とにわたりボルト通し穴８ が開設されてなる。

【０００８】

【作用】

上記の屋根パネル１を用いれば、先に屋根下地に取り付けられた屋根パネルの 間に、後から上方より屋根パネル１を嵌め込むときに、該嵌め込む屋根パネル１ 側の垂木５を図３の鎖線に示すようにヒンジ６によって折り畳み姿勢状態として おけば、嵌め込み箇所の隙間に余裕がなくとも断熱材７を相手側屋根パネル１に よってそき取られることなく嵌め込みが行なえると共に、該嵌め込み後に垂木５ を下方に突出するように回動させ、かつ図３の実線に示すように垂木４，５の間 に断熱材７を挟み込むことによって接合部のシールがなされることになる。これ は先に屋根下地に取り付けられた屋根パネル１側に断熱材７が設けられている場 合も同様であって、上記屋根パネル１の嵌め込み時に垂木５を折り畳んでおけば よいことになる。

【０００９】 なお、屋根パネル１，１の接合後に垂木５をパネル下地材２に固定する必要が あるが、その固定方法としては、図３のようにボルト通し穴８を利用して垂木４ と５をボルト９とナット１０で締結することや、図４のように釘１１によって固 定することが考えられる。そして、図３の場合は垂木４，５同士の締結によって 断熱材７が強固に挟み込まれて高いシール性が得られると共に、屋根パネル１， １の接合強度が増大するメリットが生じる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の屋根パネルを用いて屋根を施工すれば、屋根 パネルの嵌め込み時に垂木に貼着されている断熱材がそぎ取られることがなくな って、該断熱材により屋根パネル接合部が確実にシールされる実用的効果が得ら れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の斜視図である。

【図２】この考案の実施例の要部拡大図である。

【図３】この考案の実施例の使用状態図である。

【図４】この考案の変形例の側面図である。

【符号の説明】

１ 屋根パネル ２ パネル下地材 ３ 屋根材 ４，５ 垂木 ６ ヒンジ ７ 発泡性断熱材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パネル下地材の上面に屋根材が貼り付け
   られると共に、下面に垂木が取り付けられている屋根パ
   ネルであって、屋根パネル同士の接合側端部に設けられ
   ている垂木が上記パネル下地材に沿う折り畳み姿勢状態
   と、該パネル下地材から下方に突出する接合姿勢状態と
   にわたり回動可能に取り付けられ、かつ該垂木における
   相手側屋根パネルとの接合面に断熱材が貼着されてなる
   ことを特徴とする屋根パネル。