JPH04107144A - 表面硬化アクリル樹脂系フイルム - Google Patents

表面硬化アクリル樹脂系フイルム

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JPH04107144A
JPH04107144A JP22749790A JP22749790A JPH04107144A JP H04107144 A JPH04107144 A JP H04107144A JP 22749790 A JP22749790 A JP 22749790A JP 22749790 A JP22749790 A JP 22749790A JP H04107144 A JPH04107144 A JP H04107144A
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JP
Japan
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weight
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acrylic
acrylic resin
cured
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JP22749790A
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Takashi Aoi
青井 孝
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、アクリル樹脂系フィルム及び硬化層から成る
表面硬化アクリル樹脂系フィルムに関する。
本発明の表面硬化アクリル樹脂系フィルムは建材、産業
資材、自動車用途等各分野に用いられるもので、特にプ
ラスチック成形品の表面硬度、耐摩耗性及び耐候性を改
善するのに効果的である。
〈従来の技術〉 透明プラスチックは近年、軽量、易加工性、耐衝撃性な
どの特徴を生かして、従来、ガラスが主に用いられてき
た建材、産業資材、自動車用途などの分野で使用が進ん
でいる。
特にポリカーボネート・アクリル・ポリ塩化ビニル・A
Sなどのプラスチック成形品はすぐれた機械的性質や光
学的性質を有しているためベランダ、カーボート、アー
ケード、グレージング、高速道路防音壁、銘板、計器、
保護カバー等多くの用途に使用されている。
しかしながら、これらのプラスチック成形品は一般に表
面硬度が低く、摩擦、引掻き、衝撃により表面が損傷を
受けて光学特性が損なわれたり、耐候性が劣る等の欠点
を存している。
かかる欠点を改善する目的で、これらプラスチック成形
品の表面に架橋硬化被膜を形成する方法が実施されてい
る。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、これらの方法は、架橋硬化被膜の硬度、
耐スリキズ性、耐候性か不十分であったり、硬化時の収
縮によりプラスチック成形品と架橋硬化被膜との密着性
が不足したり、あるいは架橋硬化被膜か極めて脆弱なた
め急激な温度変化。
二次加工などによって被膜に亀裂を生じ易いという問題
点を有していた。
プラスチック成形品の表面と架橋硬化被膜との密着性を
向上させるため、ブライマー処理層を設けたり、架橋硬
化被膜の架橋度や塗布厚さのコントロールをしているが
、表面にクレーズやクラックが発生したり、また工数が
掛るという問題点がある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者は、このような問題点を解決する方法を見出す
べく鋭意検討し、特定の硬化層と特定のアクリル樹脂系
フィルムとの組合せが優れた耐候性、耐スリキズ性、表
面硬さ及び密着性を有するという目的を極めて効率よく
達成することを見出し本発明を完成した。
本発明は、特定の硬化層及び特定のアクリル樹脂系フィ
ルムからなる表面硬化アクリル樹脂系フィルムを提供す
る。
すなわち、本発明は、多官能(メタ)アクリル化合物の
モノマー及び/又はオリゴマー20重量%以上及び共重
合可能な他のモノマー80重量%以下のモノマー混合物
50〜90重量部、(メタ)アクリレートを主成分とす
るアクリル重合体10〜50重量部、重合開始剤および
有機溶剤を含んで成る溶液から成る架橋硬化形樹脂塗料
(Dを、アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭
素数が1〜8)70〜100重量%、メタアクリル酸ア
ルキルエステル(アルキル基の炭素数が1〜4)0〜3
0重量%及び共重合可能な他のモノマー0〜20重量%
からなる架橋性モノマー混合物の共重合により得られ、
ゲル含量60%以上、膨潤度20未満及び平均粒子径3
00〜3000人を有する架橋弾性体エマルジョン10
〜50重量部(重合体固形分として)の存在下に、メタ
アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数が1
〜4)60〜100重量%、アクリル酸アルキルエステ
ル(アルキル基の炭素数が1〜8)0〜30重量%及び
共重合可能な他のモノマー0〜IO重量%からなるモノ
マー混合物50〜90重量部を添加共重合させて得られ
る、グラフト率が30%以上であるアクリル系樹脂から
なるフィルム厚さ10〜200μのアクリル樹脂系フィ
ルム(II)の上に塗布後、電離放射線を照射して架橋
硬化形樹脂塗料を硬化せしめて形成した厚さ1〜50μ
の硬化層をもつ表面硬化アクリル樹脂系フィルムを提供
する。
架橋硬化形樹脂塗料は、多官能(メタ)アクリル化合物
および共重合可能な他のモノマーを含有するモノマー混
合物、アクリル重合体、光重合開始剤および有機溶剤か
ら成り、硬化層を形成する。
硬化層の形成に使用される架橋硬化形樹脂塗料は、モノ
マー、オリゴマー、ポリマー、これらの混合物の形態で
供せられ電離放射線の照射によって架橋硬化しうる基を
有することが必須である。
この目的で架橋硬化形樹脂塗料に使用される多官能(メ
タ)アクリル化合物の例としては、トリメチロールプロ
パントリアクリレートもしくはトリメタアクリレート、
トリメヂロールエタントリアクリレートもしくはトリメ
タアクリレート、ペンタグリセロールトリアクリレート
もしくはトリメタアクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレートもしくはトリメタアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレートもしくはテトラメ
タアクリレート、グリセリントリアクリレートもしくは
トリメタアクリレート、ジペンタエリスリトールトリア
クリレートもしくはトリメタアクリレート、ジペンタエ
リスリトールテトラアクリレートもしくはテトラメタア
クリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
トもしくはペンタメタアクリレート、ジペンタエリスリ
トールへキサアクリレートもしくはヘキサメタアクリレ
ート、トリペンタエリスリトールテトラアクリレートも
しくはテトラメタアクリレート、トリペンタエリスリト
ールペンタアクリレートもしくはペンタメタアクリレー
ト、トリペンタエリスリトールへブタアクリレートもし
くはヘプタメタアクリレート等の多価アルコールのポリ
アクリレートもしくはポリメタアクリレート、トリメチ
ロールプロパントルイレンノイソノアネート、又は式[
式中、それぞれのRは、同一または異なって、ヘキサメ
チレンジイソンアネート、トリレンジイソノアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンノイソ
シアネート、4.4′−メチレンビス(シクロヘキシル
イソシアネート)、イソホロンジイソシアネート又はト
リメチルへキサメチレンジイソシアネートである。] で示されるポリイソシアネートと、活性水素を有するア
クリルモノマー、例えば、2−ヒドロキンエチルアクリ
レートもしくはメタアクリレート、2−ヒドロキンプロ
ピルアクリレートもしくはメタアクリレート、2−ヒド
ロキシ−3−メトキシプロピルアクリレートもしくはメ
タアクリレート、N−メチロールアクリルアミドもしく
はメタアクリルアミド等をイソシアネート1モル当り3
モル以上反応させたウレタンアクリレート; トリス(
2ヒドロキシエチル)イソノアヌル酸のトリアクリレー
トもしくはトリメタアクリレート等のポリ(メタ)アク
リロイルオキシエチルイソンアヌレート等を挙げること
ができる。
多官能(メタ)アクリル化合物はモノマー混合物の20
重量%以上の量で使用される。20重量%未満では耐摩
耗性、耐スリキズ性、表面硬さが低く、実用上問題があ
る。多官能(メタ)アクリル化合物の量は、20〜80
重量%であることか好ましい。
共重合可能な他のモノマーは、1分子中に2個以下の(
メタ)アクリロイルオキシ基を有するモノマーであって
、例えば、2.2−ビス(3−アクロイルオキシフェニ
ル)プロパン、2.2−ビス(3−メタクロイルオキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(アクリロイルオキ
ンエトキンフェニル)プロパン、2.2−ビス(メタク
リロイルオキノエトキシフェニル)フロパン、2.2−
ヒス[4−アクリロイルオキシ(2−ヒドロキンプロポ
キン)フェニル]プロパン、2.2−ヒス[4−メタク
リロイルオキシ(2−ヒドロキシプロポキン)フェニル
コプロパン、2.2−ビス[4−アクリロイルオキシ(
2−ヒドロキンプロポキン)フェニルコブロバン、2.
2−ビス[4−メタクリロイルオキシ(2−ヒドロキン
ブロポキンエトキソ)フェニルコプロパン、2.2−ビ
ス(4−アクリロイルオキシジェトキシフェニル)プロ
パン、2.2−ビス(4−メタクリロイルオキシジェト
キシフェニル)プロパン、22−ビス[4−メタクリロ
イルオキシ(2−ヒドロプロポキシエトキシ)フェニル
]プロパン、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒ
ドロフルフリル(メタ)アクリレート、エチル力ルビト
ール(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらモノ
マーは1種以上選ばれてモノマー混合物の80重量%以
下の量で使用される。80重量%を越えると耐摩耗性、
耐スリキズ性、表面硬さが低下し実用上支障が出る。
アクリル重合体は、(メタ)アクリル酸エステルを主成
分とする単独重合体または共重合体である。
(メタ)アクリレートは、アクリル重合体の少なくとも
50重量%である。共重合体であるアクリル重合体は、
アクリロニトリル、スチレン、メタアクリロニトリル等
の如きモノエチレン系不飽和モノマーを含んでなる。
特に、メチルメタアクリレートまたはメチルメタアクリ
レートを50重量%以上含むアクリル重合体が望ましい
このようなアクリル重合体を使用する理由は硬化層の耐
クラツク性、耐擦傷性、耐候性及び基材フィルムとの密
着性を向上させることにある。添加使用される量として
は、モノマー混合物とアクリル重合体の合計量100重
量部に対して10〜50重!i部である。10重量部未
満では、塗膜の密着性及び耐候性か低い。50重量部を
越えると、硬度、耐擦傷性、耐溶剤性が不足する。
架橋硬化性樹脂塗料中に添加される重合開始剤としては
、ベンゾイン、2−メチルヘンジイン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイ
ソブチルエーテル、ベンゾイン3級ブチルエーテル、ベ
ンゾインイソプロピルエーテル、アセトイン、ブチロイ
ン、トルオイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−クロ
ルベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノンなどの
カルボニル化合物、テトラメチルチウラムモノスルフィ
ド、テトラメチルチウラムジスルフィドなどの硫黄化合
物、アゾイソブチロニトリル、アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)などのアゾ化合物、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ジターシャリ−ブチルパーオキサイドな
どのべ一オキサイド化合物等が挙げられる。
又、増感剤を架橋硬化形樹脂塗料に添加してもよい。増
感剤としては、四塩化炭素、ブロモトリクロロメタン等
のハロゲン化合物、9−ブCモアセトフエノン、9.1
0−アントラキノン、1−クロルアントラキノン、2−
メチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、■、2
−ベンズアントラキノン、2−メチル−1,4−ナフト
キノン、アントラキノン−γ−スルフォン酸チトリウム
等のキノン化合物、そのほか2−ニトロフルオン、27
−シニトロフルオン、1.8−フタロイルナフタリン、
5−ニトロアセナフテン、5−ベンゾイルアセナフテン
等が挙げられる。
これら重合開始剤及び増感剤は各々単独使用しても2種
以上組合せて用いてもよい。
重合開始剤の添加量は、架橋硬化性モノマー混合物10
0重量部に対して0.1−10重量部、好ましくは0,
5〜5重量部である。10重量部を越える量の添加は架
橋硬化被膜を着色させたり耐候性の低下などを引き起こ
す。0.1重量部未満の場合には被膜の硬化速度が遅い
有機溶剤は、例えば、酢酸ブチル、酢酸エチル、トルエ
ン、イソプロパツールである。有機溶剤は、固形分10
0重量部に対して10〜70重!部の量で使用すること
が好ましい。
硬化層の密着性、平滑性の向上及び塗装作業性の観点か
らレベリング剤として一般に用いられる陰イオン又は非
イオン界面活性剤を添加することが好ましい。特に、非
イオン弗素系界面活性剤の添加が望ましい。
その他必要に応じて帯電防止剤、離型剤、紫外線吸収剤
、ツヤ消し剤、酸化防止剤、難燃剤等の添加剤を使用す
ることができる。
架橋硬化形樹脂塗料(I)をアクリル樹脂系フィルム(
n)に塗布し、1f離放射線を照射して塗料を硬化せし
め、表面硬化層を形成する。
アクリル樹脂系フィルム(II)上に設ける架橋硬化性
樹脂塗料(1)から成る硬化層の厚みは1〜50μ、好
ましくは2〜30μである。硬化層の厚さが1μ未満の
場合には表面硬さ、耐摩耗性、耐溶剤性が劣る。50μ
を越えると硬化層の可とう性がなくなり脆弱となり、ク
ラックが発生しやすくなる。
架橋硬化形樹脂塗料の塗布方法はスプレー、浸漬塗布、
ロール塗布、グラビアコート、スクリーンコート、バー
コード、エアーナイフコート等通常使用しうる塗布方法
ならいずれの方法も使用することができる。架橋硬化形
樹脂塗料をアクリル樹脂系フィルムの一面に塗布後、電
離放射線をフィルムの片面あるいは両面から照射し架橋
硬化させる。
電離放射線としては電子線又は紫外線を用いることがで
きるが、装置の簡便さ等考慮すれば紫外線による光重合
が好ましい。紫外線源としては、キセノンランプ、低圧
水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯等を利用するのが好ま
しい。紫外線の照射量は、例えば、120W/Cotで
30秒〜3分である。
電離放射線の照射は、空気中あるいは窒素ガス、炭酸ガ
ス、アルゴンガス、ヘリウム、クリプトンガス等の不活
性ガス雰囲気中で行う。電離放射線の照射は減圧下で行
ってもよい。アクリル樹脂系フィルムに架橋硬化形樹脂
塗料を塗布した後、当該フィルムを加熱下に予備硬化さ
せた後、II電離放射線より完全硬化させる方法等も実
施することかできる。
アクリル樹脂系フィルム(ff)は、架橋弾性体エマル
ジョン10〜50重量部(重合体固形分として)の存在
下に、メタクリル酸アルキルエステ/喧アルキル基の炭
素数がI〜4)60〜100重量%、アクリル酸アルキ
ルエステル(アルキル基の炭素数が1〜8)0〜30重
量%及び共重合可能な他のモノマー0〜IO重量%から
なるモノマー混合物50〜90重量部を共重合させて得
られる、グラフト率が30%以上あるアクリル樹脂から
なる。
アクリル樹脂系フィルムの厚さは、lθ〜200μ、好
ましくは20〜100μである。アクリル系樹脂フィル
ムは、例えば、架橋弾性体エマルジョンにモノマー混合
物を添加共重合されて得られるエマルジョンを、塩析凝
固し、水洗乾燥し、得られた樹脂に安定剤、紫外線吸収
剤を添加し、押出機によりペレット化後、Tダイ製膜装
置により押出フィルム化することによって得られる。
架橋弾性体エマルジョンは、アクリル酸アルキルエステ
ル(アルキル基の炭素数が1〜8)70〜100重量%
、メタアクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
数が1〜4)0〜30重量%及び共重合可能な他のモノ
マー0〜20重量%からなる架橋性モノマー混合物の共
重合により形成される。架橋弾性体エマルジョンは、ゲ
ル含量60%以上、膨潤度20未満及び平均粒径300
〜3000人を有する。架橋弾性体エマルジョンは、水
を媒体とするものであり、架橋弾性体エマルジョンの重
合体濃度は、例えば、10〜50重量%である。
架橋弾性体エマルジョンにおいて使用される共重合可能
な他のモノマーおよび架橋弾性体エマルジョンに添加さ
れる共重合可能な他のモノマーは、例えば、ジアリルフ
タレート、塩化ビニル、アクリロニトリル、スチレン、
α−メチルスチレン、塩化ビニリデン、アクリル酸、メ
タアクリル酸、β−ヒドロキシエチルアクリレート、ジ
メチルアミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタアクリレート、アクリルアミド等
である。
本発明の表面硬化アクリルフィルムを用いて表面を改質
できるプラスチック成形品としては、ポリカーボネート
樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。プラスチック
成形品は通常、シート状である。プラスチック成形品へ
の本発明の表面硬化アクリル樹脂系フィルムの接合は公
知の方法、例えば押出しによって、あるいは加熱による
圧着もしくは溶着によって行える。接合には、例えば、
ラミネーターを用いることができる。
〈発明の好ましい態様〉 以下、実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説
明する。
表面硬さ、耐摩耗性、密着性および耐候性の性能評価は
以下のような手順により実施した。
(1)表面硬さ 表面硬化アクリルフィルムをプラスチック板に貼合せた
後、この表面に80000番のスチールウールを当てて
強く前後に15往復擦った。傷の発生程度を次の基準で
評価し1=。
1:まったく傷がつかない 2:わずかに傷がつく 3:傷がつく 4:lFL<傷かつく 5:全面に傷発生 (2)耐摩耗性 表面硬化アクリルフィルムをプラスチック板に貼合せた
後、ASTM−DI044−56に準拠し、テーバ摩耗
試験機により摩耗輪C310F。
荷重5009にて500サイクルの負荷をかけ、負荷を
かける前後のヘイズ値を測定し、その差へHにより評価
した。
(3)密着性 表面硬化アクリルフィルムをプラスチック板に貼合せた
後、その表面にカッターナイフにて2III11基盤目
クロスカツトを25個入れ、常態、耐熱(オーブン中1
00℃50時間放置)及び耐温水(75℃温水中50時
間放置)テスト後、表面に七ロテーブを貼りつけて急激
に剥離しクロスカット部の剥離の状聾を観察した。
(4)耐候性 表面硬化アクリルフィルムをプラスチック板に貼合せた
後、サンシャインウェザ−メーター(BPT63°C、
スプレーサイクル12分/時間)で3000時間テスト
し、光沢保持率及び黄変度(△YI)を求めた。
実施例1 アクリル酸ブチル85重!1部、メタアクリル酸メチル
15重量部及びジアリルフタレート05重!部の共重合
によってつくられたゲル含量935%、膨潤度8.3、
ラテックスの平均粒子径1380人の架橋弾性体エマル
ジョン30重量部(重合体固形分として)にメチルメタ
アクリレート90重量%及びアクリル酸ブチル101i
1%を含むモノマー混合物70重量部を添加共重合させ
た。
得られたグラフト率48.9%のアクリル系樹脂からT
ダイ成形により50μのフィルムを製膜した。
二のフィルムの表面に、ジペンタエリスリトールへキサ
アクリレートのオリゴマー21重量部、ジペンタエリス
リトールへキサアクリレート51重1部及びペンタエリ
スリトールテトラアクリレート9重量部、ベンゾイルブ
チルエーテル4重量部を酢酸ブチル200重量部に溶解
した溶液にポリメチルメタアクリレート19重量部及び
紫外線吸収剤2−(5−メチル−2−ヒドロキンフェニ
ル)ベンゾトリアゾール2重量部を添加溶解した架橋硬
化性樹脂塗料をロールコータ−により塗布し、窒素雰囲
気下、メタルハライドランプ(120W / c■)を
120秒照射して硬化させ厚さ3μの硬化層を形成し、
表面硬化アクリル樹脂系フィルムを得た。
このフィルムをロールラミネーターにより厚さ5mmの
ポリカーボネート板に温度150℃、圧力10kg/c
m”で貼合せた。得られた積層ポリカーボネート板につ
き性能評価し次のような結果を再表面硬さ、耐摩耗性、
密着性、耐候性に非常にすぐれた結果を示した。
実施例2〜5 実施例1に使用したのと同じアクリル樹脂系フィルムを
使用して、架橋硬化性塗料の組成及びプラスチック板を
第1表に示すように変えて実験した。その結果を第1表
に示す。
比較例1 メタアクリル酸メチル85重量%及びアクリル酸ブチル
15重量%の共重合によってつくられたアクリル系樹脂
をTダイ成形により50μのフィルムに製膜した。この
フィルムの表面にジペンタエリスリトールへキサアクリ
レートのオリゴマー21重量部、ジペンタエリスリトー
ルへキサアクリレート51!’!!部及びペンタエリス
リトールテトラアクリレート9重量部、ベンゾイルブチ
ルエーテル4重11部を酢酸ブチル200重量部に溶解
した溶液にポリメチルメタアクリレート19ii量部及
び紫外線吸収剤2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール2重量部を含む架橋硬化性樹
脂塗料をロールコータ−により固形分として厚さ3μ塗
布し、窒素雰囲気下メタルハライドランプ(120W/
am)を120秒照射して硬化させたが、フィルムが脆
くプラスチック板ヘラミネートすることができなかった
比較例2 実施例1にて使用したアクリル樹脂系Tダイ製膜50μ
フィルムに架橋硬化性樹脂塗料としてジペンタエリスリ
トールへキサアクリレートオリゴマー20重量部、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート60重量部、プロ
ピレングリコールジメタアクリレート20重量部、ベン
ゾイルメチルエーテル5重量部及び酢酸ブチル200重
量部を含む溶液をロールコータ−により固形分として厚
さ3μ塗布し窒素雰囲気下、メタルハライドランプ(+
20W/am)を120秒照射し、硬化させた表面硬化
アクリル樹脂系フィルムを得た。このフィルムをロール
ラミネーターにより厚さ5alII+のポリカーボネー
ト板に温度150℃、圧力10kg/cm”で貼合せた
。得られた表面硬化ポリカーボネート板につき性能評価
した。
ポリ(メタ)アクリレートを主成分とするアクリル樹脂
を添加しないと密着性及び耐候性が低下した。
〈発明の効果〉 本発明の表面硬化アクリル樹脂系フィルムは、優れた耐
候性、耐摩耗性、表面硬さ、密着性および耐クラツク性
を有する。本発明の表面硬化アクリル樹脂系フィルムを
プラスチック成形品の表面に熱圧着又は溶着することに
より、耐候性、耐摩耗性、表面硬さにすぐれた製品が得
られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、多官能(メタ)アクリル化合物のモノマー及び/又
    はオリゴマー20重量%以上及び共重合可能な他のモノ
    マー80重量%以下のモノマー混合物50〜90重量部
    、(メタ)アクリレートを主成分とするアクリル重合体
    10〜50重量部、重合開始剤および有機溶剤を含んで
    成る溶液から成る架橋硬化形樹脂塗料( I )を、アク
    リル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数が1〜8
    )70〜100重量%、メタアクリル酸アルキルエステ
    ル(アルキル基の炭素数が1〜4)0〜30重量%及び
    共重合可能な他のモノマー0〜20重量%からなる架橋
    性モノマー混合物の共重合により得られ、ゲル含量60
    %以上、膨潤度20未満及び平均粒子径300〜300
    0Åを有する架橋弾性体エマルジョン10〜50重量部
    (重合体固形分として)の存在下に、メタアクリル酸ア
    ルキルエステル(アルキル基の炭素数が1〜4)60〜
    100重量%、アクリル酸アルキルエステル(アルキル
    基の炭素数が1〜8)0〜30重量%及び共重合可能な
    他のモノマー0〜10重量%からなるモノマー混合物5
    0〜90重量部を添加共重合させて得られる、グラフト
    率が30%以上であるアクリル系樹脂からなるフィルム
    厚さ10〜200μのアクリル樹脂系フィルム(II)の
    上に塗布後、電離放射線を照射して架橋硬化形樹脂塗料
    を硬化せしめて形成した厚さ1〜50μの硬化層をもつ
    表面硬化アクリル樹脂系フィルム。
JP22749790A 1990-08-28 1990-08-28 表面硬化アクリル樹脂系フイルム Pending JPH04107144A (ja)

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