JPH04106135U - 自動工具交換装置の工具保護ポツト - Google Patents

自動工具交換装置の工具保護ポツト

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JPH04106135U
JPH04106135U JP2346991U JP2346991U JPH04106135U JP H04106135 U JPH04106135 U JP H04106135U JP 2346991 U JP2346991 U JP 2346991U JP 2346991 U JP2346991 U JP 2346991U JP H04106135 U JPH04106135 U JP H04106135U
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正明 今津
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オークマ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えばたて主軸と横主軸を備える五面加工可
能なマシニングセンタ等自動工具交換動作が複雑で、工
具交換アーム14で次工具を把持して工具搬送途中で待
機する形式の自動工具交換装置に、工具保護ポットを設
けて搬送及び待機中工具のテーパシャンク部に切削液や
切粉等が付着しないようにする。 【構成】 90°旋回可能な工具交換アームユニット1
3の、交換動作中に他との干渉のない位置に、保護ポッ
ト15を設け、工具交換アーム14を保護ポット15の
ある旋回角度に割出し、工具交換アーム14の抜き差し
動作により工具のシャンク部を保護ポットに抜き差しす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、マシニングセンタ等の自動工具交換装置(以下ATCと呼ぶ)の搬 送及び待機中の工具のテーパシャンク部を切削液や切粉等から守る保護ポットに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図8に示すように、比較的大形のマシニングセンタのATCにお いては、工具マガジン装置101と主軸頭102との間に距離があり、工具交換 時間を短縮するために、工具交換アーム104により工具マガジンより次工具1 03を抜き取り、工具交換アーム104に把持したままで搬送途中の待機位置で 、主軸装着工具による切削加工が終わるまで待機する形式のものが多い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べた、次工具を工具交換アームに把持したままで搬送途中で待 機させる形式のATCは、主軸スリーブにアタッチメントを着脱可能に装着して 五面加工を行う場合、たて,横両主軸に対する複雑な工具交換動作が必要となり 、他との干渉等が発生するため、次工具のシャンク部を切削液や切粉等から守る 保護ポットが付けにくいという問題点を有している。 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、 その目的とするところは、たて,横両主軸に対応可能な工具交換アームに次工具 を把持して搬送途中で待機する形式のATCに簡単に装着できる工具保護ポット を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の自動工具交換装置の工具保護ポットは、 指定角度に旋回可能かつ旋回軸方向に抜き差し可能な工具交換アームに工具を把 持して工具搬送途中にて待機する自動工具交換装置において、前記工具交換アー ムにより抜き差し可能かつ工具交換動作中他との干渉のない工具交換アームユニ ット上の位置に前記工具シャンク部を保護する保護ポットを設けたものである。
【0005】
【作用】
マガジン装置の工具交換位置に割出された次工具を、工具交換アームが把持し て抜取ったあと、保護ポットのある旋回角に工具交換アームを割出して差し動作 で保護ポットに工具のテーパシャンク部を挿入し、搬送途中で現在行われている 主軸装着工具による切削加工の一区割が終わるまで待機する。
【0006】
【実施例】
実施例について図1〜図7を参照して説明する。 図3の門形マシニングセンタにおいて、床上に設置されたベッド1上のX軸方 向の案内に沿ってテーブル2が移動位置決め可能に載置され、ベッド1の両側床 上に立設されたコラム3上にトップビーム4が固着されている。
【0007】 コラム3には前面にZ軸方向の案内が削設されており、この案内上にクロスレ ール5が移動位置決め可能に設けられ、クロスレール5のY軸方向の案内上に主 軸頭6が移動可能に載架されている。 コラム3の左側面に複数の工具をY軸方向左向きにして貯蔵する工具マガジン 装置8が取付けられており、コラムの前面下側に固着される図示しない旋回ユニ ット本体に設けられたZ軸方向の旋回中心軸のまわりで、マガジン側と主軸側と に90°旋回割出可能に旋回ユニット9が設けられている。
【0008】 旋回ユニット9の前側面に水平方向の案内9aが設けられており、この案内に 沿ってキャリア11が移動位置決め可能に設けられている。 キャリア11には水平方向の旋回中心軸12の回りで90°旋回割出可能に工 具交換アームユニット13が設けられている。
【0009】 工具交換アームユニット13にはツインアーム形工具交換アーム14が旋回及 び旋回軸方向に抜き差し可能に設けられており、工具交換アーム14は工具交換 アームユニット13に内蔵する図示しないNC制御のサーボモータにより指定角 度に旋回割出可能とされている。
【0010】 工具交換アームユニット13にはアーム14側の端面13aに、図2,図7に 示すようにアームの工具交換角度に対して反時計回りに60°の位置にポット軸 心がくるように、保護ポット15が支え16を介して取付けられており、この位 置が工具交換アームの待機角度としてNCに指定される。
【0011】 一方、主軸頭6に主軸スリーブ17がZ軸方向移動位置決め可能に設けられて おり、主軸スリーブ17に主軸18が回転可能に支持されている。主軸スリーブ 17の先端には、図2,図6,図7に示すような横主軸用アンギュラアタッチメ ント19が着脱可能に装着されるようになっており、アタッチメント19に回転 可能に支持されアタッチメント主軸21は、本機主軸16によって回転され、更 にアタッチメント19自体が水平面内において旋回割出しされて、アタッチメン ト主軸21がX・Y軸方向の四面を向くようになっている。
【0012】 続いて本実施例の作用について説明する。 NCの次工具指令で、工具マガジン装置8に貯蔵する次工具Tが工具交換位置 に割出されると、キャリア11がX軸方向マガジン側に移動して、工具交換アー ム14の一方の把持爪で次工具Tを把持し、工具交換アーム14が旋回軸方向に 伸びて、マガジンポットより次工具Tを抜き取る。次いで工具交換アーム14が 120°時計回りに旋回されて、把持する次工具Tが保護ポット15と同心とな り、工具交換アーム14が旋回軸方向に縮んで図6に示すように次工具Tのテー パシャンク部が保護ポット15の穴内に挿入される。
【0013】 次いで工具交換アームユニット13が90°旋回して把持する次工具Tが下向 きとなり、旋回ユニット9が90°旋回されて工具交換アームユニット13が主 軸8側を向き、今行われている主軸装着工具による切削加工の一区割が終わるま で待機する。
【0014】 切削加工の一区割が終わりNCより工具交換指令が出ると、主軸スリーブ17 がZ軸方向移動して所定の工具交換位置に位置決めされ、主軸頭6がY軸方向マ ガジン側に移動して所定の工具交換位置に位置決めされる。同時に工具交換アー ム14が旋回軸方向に伸びて把持する次工具Tを保護ポット15から抜き取り、 工具交換アーム14が120°反時計方向に回転して工具交換姿勢となり空の把 持爪がY軸方向主軸側18を向く。
【0015】 次いでキャリア11がY軸方向主軸側に移動して、工具交換アーム14の空の 把持爪で主軸の使用済工具を把持し、工具交換アーム14が旋回軸方向に伸びて 使用済工具を主軸18より抜き取り、180°旋回して把持する両工具の位置が 入れ替わり、再び工具交換アーム14が縮んで次工具Tを主軸18に挿入する。
【0016】 次いでキャリア11がY軸方向マガジン側に移動して主軸嵌着工具より離れ、 主軸頭6がY軸方向右側に移動したのち、加工プログラムに従って切削加工を続 行する。同時に工具交換アーム14が旋回軸方向に伸びて時計方向に120°旋 回し、把持する使用済工具Tが保護ポット15と同心となり、工具交換アーム1 4が旋回軸方向に縮んで使用済工具Tのテーパシャンク部が保護ポット15に挿 入される。
【0017】 次いで旋回ユニット9が90°旋回されて工具交換アームユニット13がマガ ジン側を向き、工具交換アームユニット13が90°旋回して把持する使用済工 具TがY軸方向左側を向く。次いで工具交換アーム14が旋回軸方向に伸びて、 使用済工具が保護ポット15から抜き取られ、工具交換アーム14が120°反 時計方向に旋回されて水平となり、把持する使用済工具がマガジンポットと同心 となる。 次いで工具交換アーム14が旋回軸方向に縮んで使用済工具Tをマガジンポッ トに挿入し、キャリア11がX軸方向反マガジン側に移動して使用済工具から離 れる。
【0018】 次に主軸スリーブ17にアンギュラアタッチメント19が取付けられている場 合の作用について説明する。 次工具Tを工具マガジン装置8から抜き取って待機位置にて待機するまでの動 作は前述と同一のため省略する。アタッチメント主軸21装着工具による切削加 工が終わると、アンギュラアタッチメント19が旋回して主軸21がX軸方向前 向きに割出され、主軸スリーブ17がZ軸方向移動して所定の工具交換位置に位 置決めされ、主軸頭6がY軸方向マガジン側に移動して所定の工具交換位置に位 置決めされる。
【0019】 同時に工具交換アームユニット13が90°旋回されて工具交換アーム14が 前向きとなり、旋回軸方向に伸びて次工具Tが保護ポット15から抜き取られ、 工具交換アーム14が120°反時計方向に旋回して水平となり、空の把持爪が 主軸21側を向く図2の工具交換姿勢となる。
【0020】 次いでキャリア11がY軸方向主軸21側に移動して空の把持爪で主軸21の 使用済工具を把持し、工具交換アーム14が旋回軸方向に伸びて使用済工具Tを 主軸21から抜き取る。次いで工具交換アーム14が180°旋回して両工具の 位置が入れ替わり、工具交換アーム14が縮んで次工具Tが主軸21に挿入され る。
【0021】 次いでキャリア11がY軸方向マガジン側に移動して工具交換アーム14が主 軸装着工具から離れ,主軸頭6がZ軸方向左側に移動したのち加工プログラムに 従って切削加工が続行される。 次いで工具交換アーム14が120°時計方向に旋回して、使用済工具Tが保 護ポットと同心となり、工具交換アーム14が縮んで使用済工具Tのシャンク部 が保護ポット15に挿入され、旋回ユニット9が90°旋回して工具交換アーム ユニット13がマガジン側を向き、前述と同様の動作で使用済工具をマガジンポ ットに挿入返却する。
【0022】 尚、使用済工具を主軸18又は21より抜き取って工具マガジン装置8に返却 するまでの動作は、必ずしも保護ポット15に返却工具のシャンク部を挿入して 保護する必要はなく、例えば主軸装着工具の切削加工時間が短く交換動作時間を 短縮したい場合等には省略することもできる。
【0023】 また、工具交換アーム14の旋回割出しはNC制御のサーボモータにより行わ れるものと限定される必要はなく、保護ポット15のある旋回角度に割出し可能 であればカム式又は油圧式の旋回割出機構でもよいことは勿論である。
【0024】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 任意な旋回角度に割出可能かつ抜き差し可能な工具交換アームに次工具を把持 して、工具搬送途中にて待機するATCの、工具交換アームユニットのたて,横 両方の主軸に対応する複雑な工具交換動作中にも他との干渉がない位置に、工具 保護ポットを設けたことにより、簡単な構造で五面加工機等複雑な機械のATC の待機中の工具のテーパシャンク部を切削液又は切粉等から保護することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本機のたて主軸に対する工具交換位置に割出さ
れた工具交換アームユニットと工具保護ポットの位置関
係を表す図である。
【図2】本機の主軸スリーブに取付けられたアンギュラ
アタッチメントの横形主軸に対する工具交換位置に割出
された工具交換アームユニットと保護ポットの位置関係
を表す図である。
【図3】門形マシニングセンタの斜視姿図である。
【図4】図1の上視図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図2の上視図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】工具交換アームユニットに工具保護ポットを持
たない従来の門形マシニングセンタの斜視姿図である。
【符号の説明】
13 工具交換アームユニット 14 工具交換アーム 15 保護ポット 17 主軸スリーブ 18 主軸 19 アンギュラアタッチメント T 工具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定角度に旋回可能かつ旋回軸方向に抜
    き差し可能な工具交換アームに工具を把持して工具搬送
    途中にて待機する自動工具交換装置において、前記工具
    交換アームにより抜き差し可能かつ工具交換動作中他と
    の干渉のない工具交換アームユニット上の位置に前記工
    具のシャンク部を保護する保護ポットを設けたことを特
    徴とする自動工具交換装置の工具保護ポット。
JP1991023469U 1991-02-25 1991-02-25 自動工具交換装置の工具保護ポット Expired - Lifetime JPH081795Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1991023469U JPH081795Y2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 自動工具交換装置の工具保護ポット

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JPH04106135U true JPH04106135U (ja) 1992-09-11
JPH081795Y2 JPH081795Y2 (ja) 1996-01-24

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ID=31908681

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5935739A (ja) * 1982-08-20 1984-02-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5935739A (ja) * 1982-08-20 1984-02-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機

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JPH081795Y2 (ja) 1996-01-24

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