JPH0410441Y2 - - Google Patents

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JPH0410441Y2
JPH0410441Y2 JP14963787U JP14963787U JPH0410441Y2 JP H0410441 Y2 JPH0410441 Y2 JP H0410441Y2 JP 14963787 U JP14963787 U JP 14963787U JP 14963787 U JP14963787 U JP 14963787U JP H0410441 Y2 JPH0410441 Y2 JP H0410441Y2
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shift lever
support spacer
compression spring
inner shaft
spacer
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両の動力伝達系に含まれる変速機
におけるシフト装置の改良に係わり、特にシフト
装置のセレクトリターン機構に関する。
〔従来の技術〕
変速機を手動により操作して減速比を切り換え
るときに、シフトレバーは左右セレクト方向に傾
動させた位置で前後のシフト方向に傾動される。
シフトレバーは、中立位置(例えばN3位置)か
らN2,N1位置およびN4位置にセレクトされる
と、中立位置N3にセレクトリターンする向きに
付勢されている。従来のシフトレバー装置のセレ
クトリターン機構の一例を第7図に基づいて説明
する。
第7図において、中間部に環状のインナーフレ
ーム81を有するシフトレバー80は、その下端
80aを中心としてX1,X2で示す左右セレクト
方向と、インナーシフト82の外径を中心として
Y−Yで示すシフト方向に傾動可能となつてい
る。インナーシヤフト82およびこれに嵌合して
いる受け部材83は、インナーフレーム81内に
おいて作動ピン84により枢着されている。イン
ナーシヤフト82には内端を上記受け部材83に
それぞれ圧接しているセレクトリターン用の圧縮
ばね85,86が装着されている。シフトレバー
80が中立位置N3から第8図に示すようにN2
置またはN1位置にセレクトされたとき圧縮ばね
85の弾力によりシフトレバー80は中立位置
N3にリターンするように付勢され、同様にシフ
トレバー80がN4位置にセレクトされたときは
圧縮ばね86により中立位置N3にリターンする
ように付勢されている。
第8図は大型車のシフトパターン一例を示して
いて、シフトレバー80のセレクトリターン用の
圧縮ばねが上述のように左右1個ずつとすると、
シフトレバー80に作用する荷重ストローク線図
は第9図に示すようになつている。すなわち、シ
フトレバー80を中立位置N3からN2位置および
N1位置にセレクトするときシフトレバー80に
作用する荷重は一定の大きさで増加していき、各
セレクト位置では図示しないデイテント機構によ
り位置決めされている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来のシフトレバー装置のセレクトリターン機
構においては、シフトレバー80をN2位置にセ
レクトしようとするときに、シフトレバー80に
作用する荷重は前述したように一定の大きさで増
加しているので、シフトレバー80がN2位置に
位置しているか否かの判断が不明確であつて、シ
フトレバー80をN2位置に設定し難いという問
題があつた。
本考案の目的は、シフトレバーに作用するセレ
クトリターン用の圧縮ばねを改良して上記の問題
を解消したシフトレバー装置のセレクトリターン
機構を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のシフトレバー装置のセレクトリターン
機構は、シフトレバーに横設された作動ピンが、
中立位置N3位置からN2,N1位置と、その反対側
のN4位置の各セレクト位置へセレクト自在に貫
通されていて管状をなすインナーシヤフトと、こ
のインナーシヤフトに外嵌されて前記シフトレバ
ーのセレクト方向への傾動によりスライドするア
ウターシヤフトと、前記インナーシヤフトおよび
前記アウターシヤフト間に設けられたデイテント
機構と、前記インナーシヤフト内のN1側に遊嵌
された第1支持スペーサと、前記インナーシヤフ
ト内のN1側に遊嵌されるとともに、シフトレバ
ーのN1位置へのセレクト時の前記第1支持スペ
ーサに押圧される第2支持スペーサと、前記第1
支持スペーサと前記第2支持スペーサとの間に配
置され、前記シフトレバーのN2位置へのセレク
ト時に圧縮される第1圧縮ばねと、前記第2支持
スペーサの外方に前記第1圧縮バネの弾力よりも
大きい弾力に設定して配置され、前記シフトレバ
ーのN1位置へのセレクト時に前記第1圧縮ばね
とともに圧縮される第2圧縮ばねと、前記第2支
持スペーサが前記第2圧縮ばねによりN4位置側
へ移動しないように、前記インナーシヤフト内周
に形成された段部とを具備してなることを特徴と
する。
〔作用〕
本考案のシフトレバー装置のセレクトリターン
機構では、シフトレバーを中立位置N3からN2
置にセレクトするときには第1圧縮ばねのみが圧
縮され、かつシフトレバーをN2位置からN1位置
へセレクトする場合には、上記第1圧縮ばねとと
もに第2圧縮ばねが圧縮されるため、N2位置に
おいて作動ピンに作用する力を特性変化すること
ができて、シフトレバーがN2位置にあることを
容易に確認することが可能であり、シフトレバー
の操作感を向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を、図面に基づいて説
明する。
第1図および第3図において、上下動自在のア
ツパーレバー3を有するシフトレバー1は、その
中間部に縦向きに長尺の環状をなすロアーレバー
4を有している。シフトレバー1の下端は、固定
部材31に設けられた軸受32に揺動自在に支持
されている。インナーシヤフト33は、軸受3
4,35を介して支持板11,12に左右動を阻
止されて装着されている。インナーシヤフト33
の中間部外周面には複数のデイテント溝36が、
そして外周面の左右側には第3図に示すように軸
線に沿う1対の長孔37がそれぞれ形成されてい
る。
インナーシヤフト33のデイテント溝36が位
置している外周には、一端にセレクトスイツチ
(図示略)の作動用のアーム38aを有するアウ
ターシヤフト38がスライド自在に嵌合してい
る。このアウターシヤフト38は、アウターシヤ
フト38およびインナーシヤフト33の長孔37
(第3図参照)を貫通している作動ピン39によ
りロアーレバー4に係合されていて、シフトレバ
ー1の左右セレクト方向への揺動によりアウター
シヤフト38をスライドさせる。
インナーシヤフト33の第1図における右端部
には、インナーシヤフト33の回動時に図示しな
いシフトスイツチを作動させるアームの基部41
がピン42により固着されている。インナーシヤ
フト33の左端には、下向きに凹状をなすカム面
を有するカム43が固着されている。このカム4
3には、付勢装置44により上方に付勢されたロ
ーラ45が圧接していて、インナーシヤフト33
が回動した状態を中立状態に復帰させる作用を行
う。
ロアーレバー4内におけるアウターシヤフト3
8の外周の適所には、チエツクボール部51が固
設されている。このチエツクボール部51は、前
記デイテント溝36に係合可能のチエツクボール
部52と、このチエツクボール部52を支持し筒
体53の上部に昇降自在に挿入された受け部材5
4と、チエツクボール部52をデイテント溝36
側に付勢するばね55等からなつている。上記デ
イテント溝36およびチエツクボール部51によ
りデテント機構50が形成されている。
作動ピン39のN1位置側(第1図および第3
図において左側)には、第1支持スペーサ61
と、この第1支持スペーサ61に対向しこれより
も大径の第2支持スペーサ62とがそれぞれ遊嵌
され、両スペーサ61,62間には第1圧縮ばね
63が配設されている。第1支持スペーサ61に
基部を固着されている軸64は第2支持スペーサ
62を貫通していて、その外端には抜け止め用の
Eリング65が固着されている。
第2支持スペーサ62とその外方(図において
左方)に配設された第3スペーサ66間には第2
圧縮ばね67が配設されており、この第2圧縮ば
ね67の弾力により第3支持スペーサ66はイン
ナーシヤフト33内に係止されたリング68に、
そして第2支持スペーサ62は、インナーシヤフ
ト33の内周に形成された段部69にそれぞれ圧
接している。
なお、上記第2圧縮ばね67の設定された初期
荷重は、作動ピン39が後述するようにしてN2
位置にセレクトされて第1圧縮ばね63が圧縮さ
れたときの第1圧縮ばね63の弾力よりも大きく
設定されている。すまわち、作動ピン39がN2
位置に設定されても第2支持スペーサ62は第2
圧縮ばね67の弾力により段部69に押圧されて
移動しないようになつている。
作動ピン39のN4位置側(図において右側)
には第1支持スペーサ61とこれに対向している
第4スペーサ71が遊嵌していて、両スペーサ6
1,71間には第1圧縮ばね63が配設されてい
る。第1支持スペーサ61に基部を固着されてい
る軸72は第4スペーサ71を貫通していて、そ
の外端には抜け止め用のEリング73が係止され
ている。なお、第4図スペーサ71は、インナー
シフト33内に係止されたリング74により抜け
止めされている。
このように構成されたシフトレバー装置のシフ
トレバー1を左右セレクト方向(例えばN2位置
方向)に傾動させると、ロアーレバー4と係合し
ているアウターシヤフト38が同方向にスライド
して移動する。このとき、アウターシヤフト38
に設けられたチエツクボール部51のチエツクボ
ール52がセレクトされた位置のインナーシヤフ
ト33のデイテント溝36に係合してシフトレバ
ー1を位置決めする。
第1図および第3図は、シフトレバー1の作動
ピン39が中立位置N3にある場合をそれぞれ示
している。この状態からシフトレバーをN2位置
側に傾動して作動ピン39を第4図に示すように
N2位置にセレクトすると、第1支持スペーサ6
1が作動ピン39により押圧されて第1圧縮ばね
63を圧縮するとともに、第1支持スペーサ61
の外端は第2支持スペーサ62の内端に当接した
状態にある。作動ピン39がN2の位置にあると
きには、第1圧縮ばね63は第3図の中立位置
N3状態のときよりも圧縮されて第2支持スペー
サ62を押圧するが、この押圧力よりも第2圧縮
ばね67からの第2支持スペーサ62への押圧力
が前述したように大きくなるように設定されてい
るので、第2支持スペーサ62は外方(N1位置
側)へは移動しない。
作動ピン39をさらに左方向に傾動して、第5
図に示すようにN1位置へ設定すると、第1支持
スペーサ61が第2支持スペーサ62を押圧して
第2圧縮ばね67を圧縮させる。すなわち、作動
ピン39をN2位置からN1位置側へ移動させると
きに、作動ピン39には第1圧縮ばね63の圧縮
力の他の第2圧縮ばね67の圧縮力が付加されて
作用するので、シフトレバー1がN2位置を通過
する時点をシフトレバー1の操作時に感触するこ
とができる。
第6図は、本考案のシフトレバー装置のセレク
トリターン機構におけるシフトレバー1に作用す
る荷重ストローク線図を示している。この線図に
示すようにN2位置の地点で段差Kが形成されて
いて、作動ピン39がN2位置からN1位置へ移動
開始する瞬間から第2圧縮ばね67の弾力が更に
付加されることを示している。逆に作動ピン39
をN1位置からN2位置へセレクトする場合には、
N2位置の地点において作動ピン39に作用する
第2圧縮ばね67からの押圧力がなくなるので、
作動ピン39すなわちシフトレバー1がN2位置
に位置しているのを容易に感知することができ
る。
なお、作動ピン39を第2図に示すようにN4
位置にセレクトすると作動ピン39は第1圧縮ば
ね63からの押圧力を受け、その向きは第6図の
荷重ストローク線図に示すようにN2位置および
N1位置とは逆向きになつている。
このように、作動ピン39への作用力を、中立
位置N3からN2位置間と、N2位置からN1位置間
とに段階的に特性変化させることにより、作動ピ
ン39すなわちシフトレバー1がN2位置に位置
しているのを明確化することができ、シフトレバ
ー1の安定した操作感をうることができる。そし
て、中立位置N3からN2位置間の第1圧縮ばね6
3と、N2位置からN1位置間の第2圧縮ばね67
とは互いに独立しているので、シフトレバー1の
特性に合わせて任意のばね定数の圧縮ばねの設定
が可能である。そして上記実施例よりもさらに多
段のシフトパターンのシフトレバー装置のセレク
トリターン機構に対応することができる。
また、セレクトリターン用の各圧縮ばね63,
67等をインナーシヤフト33の内部に設けたこ
とにより、これら圧縮ばねをインナーシヤフト3
3の外部に設けた従来装置に比してシフトレバー
装置を小型化することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、シフトレ
バーとともにセレクト方向に移動する作動ピンの
N1位置側に、第1支持スペーサと第2支持スペ
ーサとを設け、これら第1支持スペーサと第2支
持スペーサとの間には第1圧縮ばねを、第2支持
スペーサの外方には第1圧縮ばねの弾力よりも大
きい弾力に設定された第2圧縮ばねを配設し、作
動ピンの作用力を中立位置N3からN2位置間と、
N2位置からN1間とに段階的に特性変化させるこ
とにより、シフトレバー1がN2位置に位置して
いるのを明確化することができ、シフトレバー1
の安定した操作感をうることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例を示すシフトレバー装置
のセレクトリターン機構の縦断正面図、第2図な
いし第5図は同じく作用図、第6図は本考案シフ
トレバー装置のセレクトリターン機構の荷重スト
ローク線図、第7図は従来のシフトレバー装置の
セレクトリターン機構の一例を示す斜視図、第8
図は同じくシフトパターン図、第9図は第8図の
装置の荷重ストローク線図である。 1……シフトレバー、33……インナーシヤフ
ト、38……アウターシヤフト、39……作動ピ
ン、50……デイテント機構、N3……中立位置、
N1,N2,N3……セレクト位置、61……第1支
持スペーサ、62……第2支持スペーサ、63…
…第1圧縮ばね、67……第2圧縮ばね、69…
…段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シフトレバーに横設された作動ピンが、中立位
    置N3位置からN2,N1位置と、その反対側のN4
    位置の各セレクト位置へセレクト自在に貫通され
    ていて管状をなすインナーシヤフトと、このイン
    ナーシヤフトに外嵌されて前記シフトレバーのセ
    レクト方向への傾動によりスライドするアウター
    シヤフトと、前記インナーシヤフトおよび前記ア
    ウターシヤフト間に設けられたデイテント機構
    と、前記インナーシヤフト内のN1側に遊嵌され
    た第1支持スペーサと、前記インナーシヤフト内
    のN1側に遊嵌されるとともに、シフトレバーの
    N1位置へのセレクト時に前記第1支持スペーサ
    に押圧される第2支持スペーサと、前記第1支持
    スペーサと前記第2支持スペーサとの間に配置さ
    れ、前記シフトレバーのN2位置へのセレクト時
    に圧縮される第1圧縮ばねと、前記第2支持スペ
    ーサの外方に前記第1圧縮バネの弾力よりも大き
    い弾力に設定して配置され、前記シフトレバーの
    N1位置へのセレクト時に前記第1圧縮ばねとと
    もに圧縮される第2圧縮ばねと、前記第2支持ス
    ペーサが前記第2圧縮ばねによりN4位置側へ移
    動しないように、前記インナーシヤフト内周に形
    成された段部とを具備してなることを特徴とする
    シフトレバー装置のセレクトリターン機構。
JP14963787U 1987-09-30 1987-09-30 Expired JPH0410441Y2 (ja)

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JP14963787U JPH0410441Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

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JP14963787U JPH0410441Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

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Publication Number Publication Date
JPS6454118U JPS6454118U (ja) 1989-04-04
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