JPH04101418U - 鉄骨構造物 - Google Patents
鉄骨構造物Info
- Publication number
- JPH04101418U JPH04101418U JP516391U JP516391U JPH04101418U JP H04101418 U JPH04101418 U JP H04101418U JP 516391 U JP516391 U JP 516391U JP 516391 U JP516391 U JP 516391U JP H04101418 U JPH04101418 U JP H04101418U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- yield point
- members
- low yield
- ultra
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 44
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 44
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 16
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 4
- 238000010276 construction Methods 0.000 abstract description 4
- 238000013016 damping Methods 0.000 abstract description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 239000010953 base metal Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 229910001209 Low-carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000746 Structural steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【目的】 減衰の大きい復元力特性が得られ、構造物の
振動を速やかに低減し、且つ実際の施工上に支障を招来
することのない鉄骨構造物を構成する。 【構成】 鉄骨構造物における梁4、柱等の部材の端部
において、同部材を構成するH形鋼1のフランジ2側面
に、母材より遙かに降伏点強度が低い極低降伏点鋼材3
を溶着した。
振動を速やかに低減し、且つ実際の施工上に支障を招来
することのない鉄骨構造物を構成する。 【構成】 鉄骨構造物における梁4、柱等の部材の端部
において、同部材を構成するH形鋼1のフランジ2側面
に、母材より遙かに降伏点強度が低い極低降伏点鋼材3
を溶着した。
Description
【0001】
本出願人は特願平2−101635号において、H形鋼の柱、梁からなる鉄骨
構造物において、柱A及び梁Bの端部におけるH形鋼のフランジaの表面に、母
材より遙かに低い極低降伏点鋼材bを積層して、地震時に生じる曲げ応力の一部
を同極低降伏点鋼材に負担させて塑性化させることによって、減衰の大きい復元
力特性が得られ、構造物の振動が低減され、且つ早期に収斂される鉄骨構造物を
提案した。(図2及び図3参照)
【0002】
このように鋼材の塑性歪エネルギーの履歴減衰を用いた制振構造として極低降
伏点鋼材を用いる場合、前記従来の鉄骨構造物におけるように柱及び梁を構成す
るH形鋼のフランジ面に極低降伏点鋼材を積層しようとすると、図2から明らか
なように前記極低降伏点鋼材bが鉄骨梁Bの接合、及びスラブCの配筋に支障を
招来する。
【0003】
本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的と
する処は、地震時における減衰の大きい復元特性が得られ、構造物の振動を速や
かに低減し、しかも実際の施工上に支障を招来することのない鉄骨構造物を提供
する点にある。
【0004】
前記の目的を達成するため、本考案に係る鉄骨構造物は、H形鋼の部材よりな
る鉄骨構造物において、同部材端部において同部材を構成するH形鋼のフランジ
側面に、母材より遙かに降伏点強度の低い極低降伏点鋼材を溶着して構成されて
いる。
【0005】
【作用】
本考案によればH形鋼の部材よりなる鉄骨構造物において、地震、強風によっ
て比較的大きい歪みを生じる柱、梁等の部材端部においてH形鋼のフランジの側
面に、母材より遙かに低い降伏点を有し、塑性域での伸び能力の大きい極低降伏
点鋼材を溶着したことによって、地震時等に生じる曲げ応力の一部を前記極低降
伏点鋼材に負担させて塑性化させることによって、地震による構造物の吸収能力
が向上して、振動が急速に低減し、早期に収斂するものである。
【0006】
以下本考案を実施例について説明すると、鉄骨構造物における柱、梁、ブレー
ス等の部材端部において、同部材を構成するH形鋼1におけるフランジ2の側面
に、降伏点がσy =500〜1500kg/cm2 程度と、一般的な構造用鋼材
の降伏点より遙かに低く、塑性域での伸び能力が大きい極軟鋼の如き極低降伏点
鋼材3を溶着する。図1は梁4の端部において極低降伏点鋼材3をH形鋼1のフ
ランジ2の側面に溶着した場合を示すものであるが、骨組の梁端部に限らず鉄骨
構造物の中で比較的大きな歪みを生じる場合であればどこでもよく、梁端部以外
では柱の上下端部、ブレースの軸部、柱梁の接合部でもよい。
【0007】
図示の実施例は前記したように構成されているので、地震時に生じる応力によ
って、前記部材端部が局所的に塑性化され、地震によるエネルギーを吸収するも
のである。
【0008】
本考案によれば前記したように、鉄骨構造物を構成する部材端部において、同
部材を構成するH形鋼のフランジ側面に、母材より遙かに降伏点強度が低い極低
降伏点鋼材を溶着したことによって、大地震に対する構造物のエネルギー吸収能
力を向上し、振動の減衰を早め、構造物に過大な損傷を生じさせないようにしう
るものである。しかもそのため高度の設計技術や特殊な製品、仕組みを組込む必
要がなく、構造を簡略化し、工費を節減しうるとともに、既存の鉄骨構造物にも
、本考案の構造を容易に組込むことができる。
【0009】
また本考案によれば、前記極低降伏点鋼材がH形鋼のフランジ側面に溶着され
たことによって、部材の継手やスラブの施工に支障を招来することがない。
【図1】本考案に係る鉄骨構造物の一実施例における梁
部を示す縦断面図である。
部を示す縦断面図である。
【図2】従来の鉄骨構造物の一部縦断正面図である。
【図3】従来の鉄骨構造物における梁部の縦断面図であ
る。
る。
1 H形鋼
2 フランジ
3 極低降伏点鋼材
4 梁
Claims (1)
- 【請求項1】 H形鋼の部材よりなる鉄骨構造物におい
て、同部材端部において同部材を構成するH形鋼のフラ
ンジ側面に、母材より遙かに降伏点強度の低い極低降伏
点鋼材を溶着してなり、地震時に生じる応力によって前
記部材端部を局所的に塑性化させ、地震によるエネルギ
ーを吸収するように構成してなることを特徴とする鉄骨
構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP516391U JP2543005Y2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 鉄骨構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP516391U JP2543005Y2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 鉄骨構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04101418U true JPH04101418U (ja) | 1992-09-02 |
JP2543005Y2 JP2543005Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=31735496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP516391U Expired - Lifetime JP2543005Y2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 鉄骨構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543005Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04269249A (ja) * | 1991-02-22 | 1992-09-25 | Toshiro Suzuki | ハイブリッド形鋼 |
JP2012207389A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Fujita Corp | 既存建物の耐震補強工法 |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP516391U patent/JP2543005Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04269249A (ja) * | 1991-02-22 | 1992-09-25 | Toshiro Suzuki | ハイブリッド形鋼 |
JP2012207389A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Fujita Corp | 既存建物の耐震補強工法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2543005Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3629638B2 (ja) | 高剛性で損傷制御性に優れた鉄骨構造用の鋼製柱と鋼製梁の接合構造 | |
JP3451328B2 (ja) | エネルギ吸収機構を備えた柱梁接合部 | |
JP3608136B2 (ja) | 建築物の制振構造 | |
JP4693305B2 (ja) | 摩擦ダンパーを有するh形断面材の高力ボルト接合構造 | |
JP3016634B2 (ja) | 制振構造体 | |
JP3170535B2 (ja) | 制振構造 | |
JPH04101418U (ja) | 鉄骨構造物 | |
JP3493495B2 (ja) | エネルギ吸収機構を備えた柱梁接合部 | |
JPH11152929A (ja) | 鉄骨造の建物に対する耐震補強方法 | |
JP2973787B2 (ja) | 制振機能を持つ偏心ブレース構造 | |
JP3533301B2 (ja) | 耐震ダンパーを内蔵した柱と耐震柱を備えたラーメン構造骨組 | |
JPH11324399A (ja) | せん断降伏型鋼材ダンパー | |
JPH06272304A (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 | |
JP4722560B2 (ja) | 補強鋼材の耐力を有効利用した建築部材 | |
JPH04269228A (ja) | 柱と梁の仕口構造 | |
JPH1171934A (ja) | 制振構造 | |
JP3638142B2 (ja) | 柱と梁の接合装置 | |
KR102407718B1 (ko) | 댐퍼구조물 및 기둥부재 및 보부재의 접합구조 | |
JP3125156B2 (ja) | 鉄骨柱 | |
JPH11293948A (ja) | 鉄骨ラーメン構造の制震装置 | |
JP2000204790A (ja) | 制振建物 | |
JP2601439Y2 (ja) | ブレース装置 | |
JP3023709B2 (ja) | 架構構造 | |
JP2001090378A (ja) | 制震フレーム | |
JP3127214U (ja) | 筋交いユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |