JPH04101353U - 片側据付け式電球 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電球を出来るだけ簡単にかつコスト的に有利
な固定装置によって光透過性外管内に保持する。 【構成】 ハロゲン白熱電球１が、ニッケルめっき付き
鋼線から構成されて口金３の環状溝内に固定された電極
ホルダ８´によって外管２内に保持される。電極ホルダ
８´は口金３内にねじ込まれるかまたはろう付けされ、
折曲げ端部片８ａ´を有している。この折曲げ端部片８
ａ´は電流供給線５に導電的に溶接される。電極ホルダ
８´を固定するための環状溝は外管頸部２ａの縁部と口
金３の台部９とによって形成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、頸部領域を有して金属製口金内に固定された光透過性外管と、ガラ ス球から突出する電流供給線と、外管内で電球を保持するための単一部材から成 る金属製電球ホルダとを備えた片側据付け式電球に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の片側据付け式電球は米国特許第４５００９４８号明細書およびヨーロ ッパ特許出願公開第２００１９９号公報によって公知である。この電球は例えば レストラン、会議室、売り場および居間等を照明するためのペンダント灯で使用 される。

【０００３】 この片側据付け式電球においては外管を備えたハロゲン白熱電球が使用され、 このハロゲン白熱電球は費用の掛かるガラス製円板脚封入部の代わりに単一部材 から成る金属製電球ホルダを有している。ハロゲン白熱電球はこの金属製電球ホ ルダによって外管内に保持される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、引用した従来技術においては、外管内でのハロゲン白熱電球の保持 は比較的費用が掛かるという欠点がある。電球ホルダへの捻じり力の伝達を回避 するために、この電球ホルダは比較的複雑な形状をしている。上述した従来技術 の文献に記載されている電極ホルダは外管のところに切込み形態のロック装置を 必要とし、この切込み内に電極ホルダの脚部が食込む。さらに、外管は、上記切 込みとねじ山とをその外壁に形成し得るようにするために、厚い肉厚を有する頸 部領域を必要とする。従って、電極ホルダおよび外管の製造は全体的に高価であ る。

【０００５】 そこで、本考案は、出来る限り簡単かつコスト的に有利な固定装置によって光 透過性外管内に保持される片側据付け式電球を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このような課題を解決するために、本考案は、電球ホルダが口金の内部の環状 溝内に固定され、かつ折曲げられた端部片を有し、この端部片は２点溶接によっ て電流供給線に溶接され、それによりこの電流供給線は口金に導電結合されるこ とを特徴とする。

【０００７】 本考案の有利な実施態様は請求項２以下に記載されている。

【０００８】

【考案の効果】

本考案による特に、電球ホルダの比較的簡単な構造は、外管内での電球の確実 な保持を保証する。

【０００９】 本考案による電極ホルダは簡単な形状をしており、口金の台部と外管頸部の縁 部とによって有利に形成された環状溝内に固定される。外管頸部は口金内に入れ られて接合される。これによって、外管または口金に特殊な形状を必要とする電 極ホルダ用の補助ロック装置が不要になる。電極ホルダが口金の内壁に締付けら れるように当接し、それによって口金内への遊びのない着座が保証されるように 、電極ホルダが形成されると有利である。

【００１０】 電極ホルダの回転運動は口金へのろう付けによって阻止される。口金がねじ山 を有する場合、螺旋体状に成形された鋼線を電極ホルダとして使用すると有利で ある。というのは、電極ホルダは口金内にねじ込むことができ、そして口金内へ の電極ホルダの固定的着座を保証するためには必ずしも口金にろう付けされる必 要がないからである。

【００１１】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【００１２】 図１および図２には本考案による電球の第１の実施例が示されている。光源と しては、石英ガラスから成るガラス球１ａを備えた高電圧ハロゲン白熱電球１が 使用される。ハロゲン白熱電球１は光透過性外管２の内部に配置されている。外 管２は金属製口金３内に入れられて接合された頸部領域２ａを有する。ガラス球 １ａのステム１ｂからは２本の電流供給線４、５が突出しており、これらの電流 供給線４、５はハロゲン白熱電球１へのエネルギー供給に使われる。電流供給線 ４は溶接されたヒューズ６を介して基部の底部接触領域７に導電結合されている 。ハロゲン白熱電球１は電球ホルダ８によって保持されているが、この電球ホル ダ８は口金３の内部の環状溝内に配置され、口金３の内壁にろう付けされている 。

【００１３】 電球ホルダ８はほぼ円形状に湾曲したニッケルめっき付き鋼線から構成され、 この鋼線は折曲げられた端部片８ａを有している。端部片８ａは電球ホルダ８の 円形平面から突出し、２点溶接によって電流供給線５に導電結合されている。電 球ホルダ８の環外径は口金３の内径よりも若干大きく、それゆえこの電球ホルダ ８は口金３の内壁に締付けられるように当接する。電球ホルダ８を収容するため の環状溝は外管頸部２ａの端部と電球ホルダ８が載置される口金３の台部９とか ら形成されている。この溝の直径は電球ホルダ８の対応する直径に合わせられて いる。電球ホルダ８はハロゲン白熱電球１の確実な保持を保証すると共に、電流 供給線５と口金３との間の電気的接触を作成する。口金３はＥ１４ねじ山を有し ている。

【００１４】 図３および図４には本考案による電球の第２の実施例が示されている。この第 ２の実施例は第１の実施例とは電球ホルダ８´の形状が異なるだけである。電球 ホルダ８´は、第１の実施例と同様に、直径が約１．５ｍｍの大きさであるニッ ケルめっき付き鋼線から構成されている。この電球ホルダ８´は第２の実施例に おいては多数のターンを有する螺旋体に成形されており、螺旋体のピッチは口金 ３のＥ１４ねじ山のピッチに一致している。

【００１５】 電球ホルダ８´の最後のターンは拡大された直径を有し、ぴったり整合するよ うに成形された環状溝内に固定されている。この溝は第１の実施例と同じように 口金３内に入れられて接合された外管頸部２ａと口金３の台部９とから形成され ている。電球ホルダ８´の最後のターンには折曲げられた端部片８ａ´が続いて おり、この端部片８ａ´は２点溶接によって電流供給線５に結合されている。端 部片８ａ´と電流供給線５との溶接が行われた後、ハロゲン白熱電球１を備えた 電球ホルダ８´は口金３内にねじ込まれて、電球ホルダ８´の最後のターンが口 金３の台部９上に載置される。電球ホルダ８´の個々のターンの直径は口金３の 内径よりも若干大きいので、電球ホルダ８´は口金３の内壁に締付けられるよう に当接する。この第２の実施例においては、電球ホルダ８´と口金３とのろう付 けは省略され得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による電球の第１の実施例を示す概略
図。

【図２】図１に示された電球の分解図。

【図３】本考案による電球の第２の実施例を示す概略
図。

【図４】図３に示された電球の分解図。

【符号の説明】

１ ハロゲン白熱電球 １ａ ガラス球 １ｂ ステム ２ 外管 ２ａ 頸部領域 ３ 口金 ４、５ 電流供給線 ６ ヒューズ ７ 底部接触体 ８、８´ 電球ホルダ ８ａ 端部片 ９ 台部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ローラント シユタルク ドイツ連邦共和国 8839 ウエルハイム ズデーテンシユトラーセ ９

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頸部領域（２ａ）を有して金属製口金
   （３）内に固定された光透過性外管（２）と、ガラス球
   （１ａ）から突出する電流供給線（４、５）と、前記外
   管（２）内で電球（１）を保持するための単一部材から
   成る金属製電球ホルダ（８；８´）とを備えた片側据付
   け式電球（１）において、電球ホルダ（８；８´）は口
   金（３）の内部の環状溝内に固定され、かつ折曲げられ
   た端部片（８ａ；８ａ´）を有し、この端部片は２点溶
   接によって電流供給線（５）に溶接され、それによりこ
   の電流供給線（５）は口金（３）に導電結合されること
   を特徴とする片側据付け式電球。
2. 【請求項２】 電球ホルダ（８；８´）はニッケルめっ
   き付き鋼線から構成され、この鋼線は完全には閉じてい
   ない円形リングに形成され、その折曲げられた端部片
   （８ａ；８ａ´）は円形リングによって画成された平面
   から突出していることを特徴とする請求項１記載の片側
   据付け式電球。
3. 【請求項３】 電球ホルダ（８；８´）はニッケルめっ
   き付き鋼線から構成され、この鋼線は螺旋体に形成さ
   れ、その螺旋体のピッチは口金（３）のねじ山のピッチ
   に一致していることを特徴とする請求項１または２記載
   の片側据付け式電球。
4. 【請求項４】 電球ホルダ（８；８´）は拡大された直
   径を有するターンを持ち、このターンが口金（３）の内
   部の環状溝内に配置されることを特徴とする請求項３記
   載の片側据付け式電球。