JPH0396558A - 建築物の屋根 - Google Patents
建築物の屋根Info
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- JPH0396558A JPH0396558A JP7210190A JP7210190A JPH0396558A JP H0396558 A JPH0396558 A JP H0396558A JP 7210190 A JP7210190 A JP 7210190A JP 7210190 A JP7210190 A JP 7210190A JP H0396558 A JPH0396558 A JP H0396558A
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は建築物、例えば大型建築物や住宅等の屋根を釘
等をほとんど使用することな〈簡単に施工でき,且つ体
裁良く葺き上げるようにした建築物の屋根に関するもの
である. 〈従来の技術〉 屋根面に複数本の垂木を平行に設置し、隣り合う垂木間
に屋根板を配設し、この屋根板の側縁外側を垂木に被着
した瓦棒カバーで被覆するようにしたものとして、例え
ば特開昭59−8867号公報が知られている.即ち、
この従来の屋根は、屋根面の傾斜に沿って複数の垂木を
平行に配設し、左右に隣接する垂木の間に屋根板の側縁
を止着すると共に、傾斜方向下側に位置する屋根板の後
縁で上側に位置する屋根板の前縁を支持し、上記屋根板
の外側側縁を覆う瓦棒カバーを上記垂木に被着するよう
にしたものである. 〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら,従来のこの種の屋根において、瓦棒カバ
ーは単に垂木に被着されているだけであるので、積雪や
作業員が屋根面に載った場合等、瓦棒カバーに荷重が加
わると変形して当該瓦棒カバーの側縁下端が広がって体
裁が悪い.また、瓦棒カバーの側縁下端が固定されてい
ないので、瓦棒カバーの下端から雨水が回り込み、屋根
の下地等を腐食させることがある.更に、瓦棒カバーの
高さが低いと屋根板とのバランスが崩れて体裁が悪い.
そこで、瓦棒カバーの高さがなるべく高くなるように垂
木の高さを高く構成すると、垂木を野地板等に止着する
際の作業性が低下する.また、従来の屋根は屋根板の敷
設方向と、瓦棒カバーの敷設方向とが同じなので、作業
員は作業が一列終了するた゜びに屋根面を上ったり下っ
たりしなければならず、作業能率が悪かった.従って、
作業能率よく簡単に施工でき且つ体裁良く葺き上げるこ
とのできる建築物の屋根が切望されている. 〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、止着手段を有す
る垂木を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置し、左
右に隣り合う垂木間に配設した屋根板を上記垂木の止着
手段で止着すると共に、上記垂木に瓦棒カバーを被着す
る建築物の屋根において、上記瓦棒カバーの上縁には係
止部を設けると共に下縁には保合部を設け、該係合部を
隣り合う瓦棒カバーの係止部を挿入可能な係合溝と、該
係合溝から延出する押え片とで構成し、該押え片には通
孔を穿設し、この通孔に通した止着手段により瓦棒カバ
ーを垂木に止着して、当該瓦棒カバーにより上記屋根板
の側縁外側を被覆することを特徴とする.また、垂木の
上面に支承具を設け、該支承具を介して瓦棒カバーを垂
木に止着するものである.更に、屋根板の左右側縁に嵌
着部材5を設け,上記垂木に被着する瓦棒カバーの側縁
下端を上記嵌着部材に嵌着するものである.(実 施
例〉 以下,本発明を図面の実施例について説明する. 本発明の屋根は概略すると、垂木1,屋根板2及び瓦棒
カバ−3からなる. 上記した垂木lは、底部の固定片4と、該固定片4の両
側縁から斜め上方に延出して形成した左右の支え片5.
5と、両支え片5,5の先端を内向きに延出して形威し
た受片6,6とからなる上向きコ字型の金属製長尺部材
であって、固定片4には幅方向のほぐ中夫に長さ方向に
延びる隆出部4′を隆設し、この隆出部4′には止着孔
7・・・を長さ方向に沿い適宜間隔で穿設し、上記受片
6には止着手段として爪片8・・・を長さ方向に沿い適
宜間隔で立設する. 屋根板2は、幅方向において下向き凸状に緩く湾曲する
ほf正方形状の板材で、左右の側縁には係合片9を外向
きに延設し,該係合片9には前記垂木1の爪片8に一致
する間隔で複数(図面では3個)の係合孔10を穿設す
る.また、屋根板2の上端縁には上下に隣り合う屋根板
2,2同士を接続する受止片2aを上向きに設けると共
に、下端縁には掛止片2bを下向きに形威する.そして
、図示の実施例では,屋根板2の両側縁の内側には瓦棒
カバー3の両側縁を嵌め付ける嵌着部材11を設けてい
る.この嵌着部材l1は屋根板2の長さとほ〈等しく、
前記屋根板2の側縁に設けた係合片9の上面に位置する
止着片12と,該止着片12の内側の縁を下向きのU字
溝状に屈曲して形成した嵌着溝l3とを有し、上記止着
片l2には係合孔10に一致する3個の貫通孔14を穿
設する.尚、この嵌着部材11は屋根板2の左右側縁に
おいて対称となるように形成する. 上記嵌着部材l1は止着片l2に穿設した貫通孔l4が
屋根板2の係合片9に穿設した係合孔10に一致するよ
うに予め溶接などで屋根板2の側縁の内側に固定してお
いてもよいし,或いは分離しておいてもよい. 前記した瓦棒カバー3は半円形状板材で、上端縁には係
止部15を設け、下端縁には係合部l6を設ける.この
係合部16は、当該瓦棒カバー3の下方に折返し状に形
威した係合溝17と.該係合溝l7から瓦棒カバー3の
下端に延びる押え片l8とからなり、上記係合溝17は
屋根面の傾斜下方へ向けて開口し、上記押え片18には
通孔19を左右に穿設する. 以上のような構或からなる垂木lと屋根板2と瓦棒カバ
ー3及び嵌着部材11とで屋根を葺く場合には、第1図
で示すように支承具20を使用するとよい. この支承具20は前記した垂木1の受片6,6の上面と
ほζ同じ幅の弧状上片21と、該上片21の両側縁を下
向きに延設して形成した脚片22と、該両脚片22の下
端を外向きに延設して形威した突片23とからなるほC
門型で、上片21の上面には前記した瓦棒カバー3の通
孔19に通す止着手段としての爪部24を左右に立設し
、また突片23には前記した垂木lの爪片8に通す係止
孔25を穿設する. このよラな支承具20と前記した垂木lとMIfi板2
と瓦棒カバー3とを使用して屋根を葺くには、傾斜する
屋根面の野地板26上に複数の垂木lを一定間隔で平行
に配置し、垂木lの隆出部4′に設けた止着孔7から釘
等27を野地板26に打設して垂木1tMl根面に止着
する.この場合、支承具20を設けることにより、垂木
1の高さを低くしても野地板26から瓦棒カバー3の上
面までの実質的な高さが変らない.従って、高さの低い
垂木lを使用することが可能になり、垂木lの素材の節
約と軽量化を図ると共に、垂木lの取付作業が極めて容
易となる.しかも、支承具20により瓦棒カバーの高さ
が不足することもないので、屋根板2とのバランスを考
慮した円弧状に形戒でき,体裁のよい屋根を提供できる
.また、支承部材は瓦棒カバー3の支持材としてばかり
ではなく、瓦棒カバーの補強材としても機能するので極
めて有用である. 次に、隣り合う垂木1.1間に、屋根面の傾斜上方から
下方に向って屋根板2を並列状に配置し、屋根板2の一
側の係合片9を一方の垂木lの受片6に被着すると共に
、屋根板2の他側の係合片9を隣り合う他方の垂木lの
受片6に被着し、垂木lの受片6の各爪片8を屋根板2
の側縁の係合部9に設けた各保合孔10に下から通す.
そして、屋根板2の左右側縁に嵌着部材11を個々にあ
てがい、嵌着部材11の止着片12を屋根板2の係合片
9に上から被着して屋根板2の各爪片8を貫通孔14に
各々通し、嵌着部材1lの嵌着溝13を屋根板2の側縁
に臨ませる.この場合、屋根面の傾斜上側に位置する屋
根板2の下端の係合孔10に通す爪片8と,傾斜下側に
位置する屋根板2の上端の係合札10に通す爪片8とを
共通とする.即ち、屋根面の傾斜に沿って上下に隣り合
う屋根板2,2同士の下端部分と上端部分とが重合し、
下側の屋根板2の受止片2aと上側の屋根板2の掛止片
2bとが噛み合うことになる.また、各屋根板2の側縁
に添設した嵌着部材1lも、上下の屋根板2.2の重合
に伴なって止着片12及び嵌着溝l3が上下端において
重合する. このように垂木lの各爪片8に屋根板2の係合孔10と
嵌着部材1lの貫通孔l4を各々通したら,垂木1の上
面に各屋根板2に対応するように前記した支承具20を
取付ける.即ち、支承具20は第3図で示すように,垂
木1の両受片6,6の上面において、例えば屋根板2の
側縁のほζ中夫に位置させ、屋根板2の側縁中央の係合
孔10に通してある爪片8に係止孔25を通す.そして
、各爪片8をハンマーなどで叩いて横に倒すと,垂木1
に屋根板2,嵌着部材11及び支承具20を一連に強く
固定することができる.一方、瓦棒カバー3は屋根面の
傾斜上方、即ち棟側から下方の軒先側に向って支承具2
0,20間に掛け渡すように固定するのである.即ち,
棟偏に位置する瓦棒カバ−3の下端縁に設けた係合部l
6の通孔19に、止着手段としての支承具20の爪部2
4を下から充分に通して、爪部24を上から叩いて潰し
たり、横に倒すのである. すると、上記支持具20の爪部24により棟側に位置す
る瓦棒カバー3が支承具2oに固定されるので、軒先側
に隣り合う瓦棒カバ−3の上端の係止部15を、棟側に
位置して固定の終了している瓦棒カバー3の係合溝17
に下から充分に差し込み,この軒先側の瓦棒カバ−3の
通孔l9を垂木1に取付けた支承具20の爪部24に嵌
め付け、この爪部24を叩くのである. このようにすれば、瓦棒カバー3を棟側から軒先側に向
かって垂木1に沿って順次固定することができる.この
ようにして固定された各瓦棒カバ−3は上端が上側の瓦
棒カバー3の係合溝17に差し込まれ、下端が支承具2
0の爪部24に止着されているので極めて強固である.
そして、瓦棒カバ−3の左右#縁の下端は、嵌着部材1
1の嵌着溝13に嵌入して屋根板2の側縁外側を被覆す
る.従って、瓦棒カバー3及び屋根板2が強固に垂木l
に止着されて強風に接して捲れ上ることがない.また、
瓦棒カバーから流下する雨水は嵌着部材1lの嵌着@1
3にガイドされて屋根板2の上面に流出するので、屋根
板2の側縁から天井裏に雨水が浸入することもない.し
かも、瓦棒カバー3の下縁が嵌着溝13に嵌着されてい
るので、瓦棒カバー3の下縁が不桶になることがないの
で、作業員による修正が不要となって施工時の手間を大
幅に削減でき、仕上り時の体裁も極めてよい. また、上記のようにして,瓦棒カバー3を棟側から軒先
側に向って順次固定することができると、屋根板2を軒
先側から棟側に向って葺き上り、瓦棒カバー3を棟側か
らの軒先側に向って葺き下がることができ、屋根板2と
瓦棒カバー3とを交互に敷設して、屋根面を上ったり下
ったりする必要がなくなり作業能率が著しく向上するし
、作業員による屋根面の汚損を減少できる.上記したよ
うに本発明は垂木1を野地板26に止着すれば屋根板2
と瓦棒カバー3とを垂木lの爪片8と支承具20の爪部
24とで止着できるため施工が極めて簡単にでき、しか
も短時間で能率的に屋根葺き作業ができる. また、瓦棒カバ−3の側縁が屋根板2の両側縁外側を被
覆するので雨仕舞も良好であり,しかも屋根板2と瓦棒
カバー3とは垂木1の爪片8と支承具20の爪部24に
強固に止着されているため強風により捲れ上らない. 更に、垂木1の爪片8により屋根板2及び瓦棒カバー3
の位置が規制されるので位置決めが極めて容易であって
敷設に熟練技術を要することがなく、しかも出来上りの
体裁も極めて良好である.尚、本発明は特許請求の範囲
に則る限りどのようにでも実施することができ、垂木,
屋根板及び瓦棒カバーの取付方法も適宜に変更すること
ができる. 〈発明の効果〉 以上要するに本発明は,瓦棒カバーの上縁には係止部を
設けると共に下縁には係合部を設け,該保合部を隣り合
う瓦棒カバーの係止部を挿入可能な係合溝と、該係合溝
から延出する押え片とで構成し,該押え片には通孔を穿
設し,この通孔に通した止着手段により瓦棒カバーを垂
木に止着して、当該瓦棒カバーにより上記屋根板の側縁
外側を被覆するので、瓦棒カバーを棟側から軒先側に向
って順次固定することができ4屋根板を軒先側から棟側
に向って葺き上り、瓦棒カバーを棟側からの軒先側に向
って葺き下がることができる。
等をほとんど使用することな〈簡単に施工でき,且つ体
裁良く葺き上げるようにした建築物の屋根に関するもの
である. 〈従来の技術〉 屋根面に複数本の垂木を平行に設置し、隣り合う垂木間
に屋根板を配設し、この屋根板の側縁外側を垂木に被着
した瓦棒カバーで被覆するようにしたものとして、例え
ば特開昭59−8867号公報が知られている.即ち、
この従来の屋根は、屋根面の傾斜に沿って複数の垂木を
平行に配設し、左右に隣接する垂木の間に屋根板の側縁
を止着すると共に、傾斜方向下側に位置する屋根板の後
縁で上側に位置する屋根板の前縁を支持し、上記屋根板
の外側側縁を覆う瓦棒カバーを上記垂木に被着するよう
にしたものである. 〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら,従来のこの種の屋根において、瓦棒カバ
ーは単に垂木に被着されているだけであるので、積雪や
作業員が屋根面に載った場合等、瓦棒カバーに荷重が加
わると変形して当該瓦棒カバーの側縁下端が広がって体
裁が悪い.また、瓦棒カバーの側縁下端が固定されてい
ないので、瓦棒カバーの下端から雨水が回り込み、屋根
の下地等を腐食させることがある.更に、瓦棒カバーの
高さが低いと屋根板とのバランスが崩れて体裁が悪い.
そこで、瓦棒カバーの高さがなるべく高くなるように垂
木の高さを高く構成すると、垂木を野地板等に止着する
際の作業性が低下する.また、従来の屋根は屋根板の敷
設方向と、瓦棒カバーの敷設方向とが同じなので、作業
員は作業が一列終了するた゜びに屋根面を上ったり下っ
たりしなければならず、作業能率が悪かった.従って、
作業能率よく簡単に施工でき且つ体裁良く葺き上げるこ
とのできる建築物の屋根が切望されている. 〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、止着手段を有す
る垂木を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置し、左
右に隣り合う垂木間に配設した屋根板を上記垂木の止着
手段で止着すると共に、上記垂木に瓦棒カバーを被着す
る建築物の屋根において、上記瓦棒カバーの上縁には係
止部を設けると共に下縁には保合部を設け、該係合部を
隣り合う瓦棒カバーの係止部を挿入可能な係合溝と、該
係合溝から延出する押え片とで構成し、該押え片には通
孔を穿設し、この通孔に通した止着手段により瓦棒カバ
ーを垂木に止着して、当該瓦棒カバーにより上記屋根板
の側縁外側を被覆することを特徴とする.また、垂木の
上面に支承具を設け、該支承具を介して瓦棒カバーを垂
木に止着するものである.更に、屋根板の左右側縁に嵌
着部材5を設け,上記垂木に被着する瓦棒カバーの側縁
下端を上記嵌着部材に嵌着するものである.(実 施
例〉 以下,本発明を図面の実施例について説明する. 本発明の屋根は概略すると、垂木1,屋根板2及び瓦棒
カバ−3からなる. 上記した垂木lは、底部の固定片4と、該固定片4の両
側縁から斜め上方に延出して形成した左右の支え片5.
5と、両支え片5,5の先端を内向きに延出して形威し
た受片6,6とからなる上向きコ字型の金属製長尺部材
であって、固定片4には幅方向のほぐ中夫に長さ方向に
延びる隆出部4′を隆設し、この隆出部4′には止着孔
7・・・を長さ方向に沿い適宜間隔で穿設し、上記受片
6には止着手段として爪片8・・・を長さ方向に沿い適
宜間隔で立設する. 屋根板2は、幅方向において下向き凸状に緩く湾曲する
ほf正方形状の板材で、左右の側縁には係合片9を外向
きに延設し,該係合片9には前記垂木1の爪片8に一致
する間隔で複数(図面では3個)の係合孔10を穿設す
る.また、屋根板2の上端縁には上下に隣り合う屋根板
2,2同士を接続する受止片2aを上向きに設けると共
に、下端縁には掛止片2bを下向きに形威する.そして
、図示の実施例では,屋根板2の両側縁の内側には瓦棒
カバー3の両側縁を嵌め付ける嵌着部材11を設けてい
る.この嵌着部材l1は屋根板2の長さとほ〈等しく、
前記屋根板2の側縁に設けた係合片9の上面に位置する
止着片12と,該止着片12の内側の縁を下向きのU字
溝状に屈曲して形成した嵌着溝l3とを有し、上記止着
片l2には係合孔10に一致する3個の貫通孔14を穿
設する.尚、この嵌着部材11は屋根板2の左右側縁に
おいて対称となるように形成する. 上記嵌着部材l1は止着片l2に穿設した貫通孔l4が
屋根板2の係合片9に穿設した係合孔10に一致するよ
うに予め溶接などで屋根板2の側縁の内側に固定してお
いてもよいし,或いは分離しておいてもよい. 前記した瓦棒カバー3は半円形状板材で、上端縁には係
止部15を設け、下端縁には係合部l6を設ける.この
係合部16は、当該瓦棒カバー3の下方に折返し状に形
威した係合溝17と.該係合溝l7から瓦棒カバー3の
下端に延びる押え片l8とからなり、上記係合溝17は
屋根面の傾斜下方へ向けて開口し、上記押え片18には
通孔19を左右に穿設する. 以上のような構或からなる垂木lと屋根板2と瓦棒カバ
ー3及び嵌着部材11とで屋根を葺く場合には、第1図
で示すように支承具20を使用するとよい. この支承具20は前記した垂木1の受片6,6の上面と
ほζ同じ幅の弧状上片21と、該上片21の両側縁を下
向きに延設して形成した脚片22と、該両脚片22の下
端を外向きに延設して形威した突片23とからなるほC
門型で、上片21の上面には前記した瓦棒カバー3の通
孔19に通す止着手段としての爪部24を左右に立設し
、また突片23には前記した垂木lの爪片8に通す係止
孔25を穿設する. このよラな支承具20と前記した垂木lとMIfi板2
と瓦棒カバー3とを使用して屋根を葺くには、傾斜する
屋根面の野地板26上に複数の垂木lを一定間隔で平行
に配置し、垂木lの隆出部4′に設けた止着孔7から釘
等27を野地板26に打設して垂木1tMl根面に止着
する.この場合、支承具20を設けることにより、垂木
1の高さを低くしても野地板26から瓦棒カバー3の上
面までの実質的な高さが変らない.従って、高さの低い
垂木lを使用することが可能になり、垂木lの素材の節
約と軽量化を図ると共に、垂木lの取付作業が極めて容
易となる.しかも、支承具20により瓦棒カバーの高さ
が不足することもないので、屋根板2とのバランスを考
慮した円弧状に形戒でき,体裁のよい屋根を提供できる
.また、支承部材は瓦棒カバー3の支持材としてばかり
ではなく、瓦棒カバーの補強材としても機能するので極
めて有用である. 次に、隣り合う垂木1.1間に、屋根面の傾斜上方から
下方に向って屋根板2を並列状に配置し、屋根板2の一
側の係合片9を一方の垂木lの受片6に被着すると共に
、屋根板2の他側の係合片9を隣り合う他方の垂木lの
受片6に被着し、垂木lの受片6の各爪片8を屋根板2
の側縁の係合部9に設けた各保合孔10に下から通す.
そして、屋根板2の左右側縁に嵌着部材11を個々にあ
てがい、嵌着部材11の止着片12を屋根板2の係合片
9に上から被着して屋根板2の各爪片8を貫通孔14に
各々通し、嵌着部材1lの嵌着溝13を屋根板2の側縁
に臨ませる.この場合、屋根面の傾斜上側に位置する屋
根板2の下端の係合孔10に通す爪片8と,傾斜下側に
位置する屋根板2の上端の係合札10に通す爪片8とを
共通とする.即ち、屋根面の傾斜に沿って上下に隣り合
う屋根板2,2同士の下端部分と上端部分とが重合し、
下側の屋根板2の受止片2aと上側の屋根板2の掛止片
2bとが噛み合うことになる.また、各屋根板2の側縁
に添設した嵌着部材1lも、上下の屋根板2.2の重合
に伴なって止着片12及び嵌着溝l3が上下端において
重合する. このように垂木lの各爪片8に屋根板2の係合孔10と
嵌着部材1lの貫通孔l4を各々通したら,垂木1の上
面に各屋根板2に対応するように前記した支承具20を
取付ける.即ち、支承具20は第3図で示すように,垂
木1の両受片6,6の上面において、例えば屋根板2の
側縁のほζ中夫に位置させ、屋根板2の側縁中央の係合
孔10に通してある爪片8に係止孔25を通す.そして
、各爪片8をハンマーなどで叩いて横に倒すと,垂木1
に屋根板2,嵌着部材11及び支承具20を一連に強く
固定することができる.一方、瓦棒カバー3は屋根面の
傾斜上方、即ち棟側から下方の軒先側に向って支承具2
0,20間に掛け渡すように固定するのである.即ち,
棟偏に位置する瓦棒カバ−3の下端縁に設けた係合部l
6の通孔19に、止着手段としての支承具20の爪部2
4を下から充分に通して、爪部24を上から叩いて潰し
たり、横に倒すのである. すると、上記支持具20の爪部24により棟側に位置す
る瓦棒カバー3が支承具2oに固定されるので、軒先側
に隣り合う瓦棒カバ−3の上端の係止部15を、棟側に
位置して固定の終了している瓦棒カバー3の係合溝17
に下から充分に差し込み,この軒先側の瓦棒カバ−3の
通孔l9を垂木1に取付けた支承具20の爪部24に嵌
め付け、この爪部24を叩くのである. このようにすれば、瓦棒カバー3を棟側から軒先側に向
かって垂木1に沿って順次固定することができる.この
ようにして固定された各瓦棒カバ−3は上端が上側の瓦
棒カバー3の係合溝17に差し込まれ、下端が支承具2
0の爪部24に止着されているので極めて強固である.
そして、瓦棒カバ−3の左右#縁の下端は、嵌着部材1
1の嵌着溝13に嵌入して屋根板2の側縁外側を被覆す
る.従って、瓦棒カバー3及び屋根板2が強固に垂木l
に止着されて強風に接して捲れ上ることがない.また、
瓦棒カバーから流下する雨水は嵌着部材1lの嵌着@1
3にガイドされて屋根板2の上面に流出するので、屋根
板2の側縁から天井裏に雨水が浸入することもない.し
かも、瓦棒カバー3の下縁が嵌着溝13に嵌着されてい
るので、瓦棒カバー3の下縁が不桶になることがないの
で、作業員による修正が不要となって施工時の手間を大
幅に削減でき、仕上り時の体裁も極めてよい. また、上記のようにして,瓦棒カバー3を棟側から軒先
側に向って順次固定することができると、屋根板2を軒
先側から棟側に向って葺き上り、瓦棒カバー3を棟側か
らの軒先側に向って葺き下がることができ、屋根板2と
瓦棒カバー3とを交互に敷設して、屋根面を上ったり下
ったりする必要がなくなり作業能率が著しく向上するし
、作業員による屋根面の汚損を減少できる.上記したよ
うに本発明は垂木1を野地板26に止着すれば屋根板2
と瓦棒カバー3とを垂木lの爪片8と支承具20の爪部
24とで止着できるため施工が極めて簡単にでき、しか
も短時間で能率的に屋根葺き作業ができる. また、瓦棒カバ−3の側縁が屋根板2の両側縁外側を被
覆するので雨仕舞も良好であり,しかも屋根板2と瓦棒
カバー3とは垂木1の爪片8と支承具20の爪部24に
強固に止着されているため強風により捲れ上らない. 更に、垂木1の爪片8により屋根板2及び瓦棒カバー3
の位置が規制されるので位置決めが極めて容易であって
敷設に熟練技術を要することがなく、しかも出来上りの
体裁も極めて良好である.尚、本発明は特許請求の範囲
に則る限りどのようにでも実施することができ、垂木,
屋根板及び瓦棒カバーの取付方法も適宜に変更すること
ができる. 〈発明の効果〉 以上要するに本発明は,瓦棒カバーの上縁には係止部を
設けると共に下縁には係合部を設け,該保合部を隣り合
う瓦棒カバーの係止部を挿入可能な係合溝と、該係合溝
から延出する押え片とで構成し,該押え片には通孔を穿
設し,この通孔に通した止着手段により瓦棒カバーを垂
木に止着して、当該瓦棒カバーにより上記屋根板の側縁
外側を被覆するので、瓦棒カバーを棟側から軒先側に向
って順次固定することができ4屋根板を軒先側から棟側
に向って葺き上り、瓦棒カバーを棟側からの軒先側に向
って葺き下がることができる。
従って、作業員は屋根板と瓦棒カバーとを交互に敷設し
て屋根面を上ったり下ったりする必要がな〈なり作業能
率が著しく向上するし、作業員による屋根面の汚損を減
少できる. また、支承具を用いて上記瓦棒カバーを支持すれば,高
さの低い垂木の使用が可能になり,素材の節約と軽量化
を図ると共に取付作業が極めて容易となる.しかも瓦棒
カバニを屋根板とのバランスを考慮した円弧状に形或で
き、体裁のよい屋根を提供できる.そして、この支承部
材は瓦棒カバーの支持材としてばかりではなく、瓦棒カ
バーの補強材としても機能するので極めて宥用となる. 更に,屋根板の側縁に嵌着部材を設けて,該嵌着部材に
瓦棒カバーの下縁を嵌着させれば、瓦棒カバーの下縁が
不揃になることを防止できるので、体裁がよいばかりで
はなく、瓦棒カバーの修正作業も不要となり修正に伴な
う時間と労力を削除できる.また、瓦棒カバーから流下
する雨水を嵌着部材によって屋根板の上面に排出するこ
とができ、雨水が瓦棒カバーの内部に回り込むことがな
〈雨仕舞が極めて良好である.しかも、上記嵌着部材に
より瓦棒カバーの側縁が補強されるので、積雪や作業員
が載って荷重が加わっても下縁が広がることなく,体裁
を損なうことがない.そして、屋根板と瓦棒カバーとは
止着手段を構成する垂木の爪片と支承具の爪片とにより
強固に止着されているため、屋根板や瓦棒カバーが強風
により捲れ上ることがな〈、屋根として著し〈実用的価
値の高いものとなる.
て屋根面を上ったり下ったりする必要がな〈なり作業能
率が著しく向上するし、作業員による屋根面の汚損を減
少できる. また、支承具を用いて上記瓦棒カバーを支持すれば,高
さの低い垂木の使用が可能になり,素材の節約と軽量化
を図ると共に取付作業が極めて容易となる.しかも瓦棒
カバニを屋根板とのバランスを考慮した円弧状に形或で
き、体裁のよい屋根を提供できる.そして、この支承部
材は瓦棒カバーの支持材としてばかりではなく、瓦棒カ
バーの補強材としても機能するので極めて宥用となる. 更に,屋根板の側縁に嵌着部材を設けて,該嵌着部材に
瓦棒カバーの下縁を嵌着させれば、瓦棒カバーの下縁が
不揃になることを防止できるので、体裁がよいばかりで
はなく、瓦棒カバーの修正作業も不要となり修正に伴な
う時間と労力を削除できる.また、瓦棒カバーから流下
する雨水を嵌着部材によって屋根板の上面に排出するこ
とができ、雨水が瓦棒カバーの内部に回り込むことがな
〈雨仕舞が極めて良好である.しかも、上記嵌着部材に
より瓦棒カバーの側縁が補強されるので、積雪や作業員
が載って荷重が加わっても下縁が広がることなく,体裁
を損なうことがない.そして、屋根板と瓦棒カバーとは
止着手段を構成する垂木の爪片と支承具の爪片とにより
強固に止着されているため、屋根板や瓦棒カバーが強風
により捲れ上ることがな〈、屋根として著し〈実用的価
値の高いものとなる.
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は分解斜視
図、第2図は屋根の一部の斜視図、第3図は垂木にM根
板と支承具とを止着した状態の斜視図、第4図は屋根の
傾斜方向の断面図、第5図は瓦棒カバーの上着状態を一
部拡大した断面図、第6図は屋根の傾斜方向と直交する
方向の断面図である. 1・・・垂木、2・・・屋根板,3・・・瓦棒カバー、
8・・・止着手段としての爪片、9・・・爪片、l1・
・・嵌着部材、20・・・支承具、24・・・止着手段
としての爪部.
図、第2図は屋根の一部の斜視図、第3図は垂木にM根
板と支承具とを止着した状態の斜視図、第4図は屋根の
傾斜方向の断面図、第5図は瓦棒カバーの上着状態を一
部拡大した断面図、第6図は屋根の傾斜方向と直交する
方向の断面図である. 1・・・垂木、2・・・屋根板,3・・・瓦棒カバー、
8・・・止着手段としての爪片、9・・・爪片、l1・
・・嵌着部材、20・・・支承具、24・・・止着手段
としての爪部.
Claims (3)
- (1)止着手段を有する垂木を屋根面の傾斜に沿って複
数本平行に設置し、左右に隣り合う垂木間に配設した屋
根板を上記垂木の止着手段で止着すると共に、上記垂木
に瓦棒カバーを被着する建築物の屋根において、 上記瓦棒カバーの上縁には係止部を設けると共に下縁に
は係合部を設け、該係合部を隣り合う瓦棒カバーの係止
部を挿入可能な係合溝と、該係合溝から延出する押え片
とで構成し、該押え片には通孔を穿設し、この通孔に通
した止着手段により瓦棒カバーを垂木に止着して、当該
瓦棒カバーにより上記屋根板の側縁外側を被覆すること
を特徴とする建築物の屋根。 - (2)垂木の上面に支承具を設け、該支承具を介して瓦
棒カバーを垂木に止着する特許請求の範囲第(1)項記
載の建築物の屋根。 - (3)屋根板の左右側縁に嵌着部材を設け、上記垂木に
被着する瓦棒カバーの側縁下端を上記嵌着部材に嵌着す
る特許請求の範囲第(2)項記載の建築物の屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210190A JPH0396558A (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 建築物の屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210190A JPH0396558A (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 建築物の屋根 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17241284A Division JPS6153948A (ja) | 1984-08-21 | 1984-08-21 | 建築物の屋根 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0396558A true JPH0396558A (ja) | 1991-04-22 |
JPH0581696B2 JPH0581696B2 (ja) | 1993-11-15 |
Family
ID=13479681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7210190A Granted JPH0396558A (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | 建築物の屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0396558A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220027628A (ko) * | 2020-08-27 | 2022-03-08 | 김진우 | 처마 빗물받침장치 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4719123U (ja) * | 1971-04-05 | 1972-11-02 | ||
JPS57201455A (en) * | 1981-06-03 | 1982-12-09 | Gantan Funaki | Roof structure |
JPS58204260A (ja) * | 1982-05-24 | 1983-11-28 | 船木 元旦 | 金属瓦屋根構造 |
-
1990
- 1990-03-23 JP JP7210190A patent/JPH0396558A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4719123U (ja) * | 1971-04-05 | 1972-11-02 | ||
JPS57201455A (en) * | 1981-06-03 | 1982-12-09 | Gantan Funaki | Roof structure |
JPS58204260A (ja) * | 1982-05-24 | 1983-11-28 | 船木 元旦 | 金属瓦屋根構造 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220027628A (ko) * | 2020-08-27 | 2022-03-08 | 김진우 | 처마 빗물받침장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0581696B2 (ja) | 1993-11-15 |
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