JPH0396286A - パターン化酸化物超伝導膜形成法 - Google Patents

パターン化酸化物超伝導膜形成法

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JPH0396286A
JPH0396286A JP1233725A JP23372589A JPH0396286A JP H0396286 A JPH0396286 A JP H0396286A JP 1233725 A JP1233725 A JP 1233725A JP 23372589 A JP23372589 A JP 23372589A JP H0396286 A JPH0396286 A JP H0396286A
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Yasuhiro Nagai
靖浩 永井
Keiichi Yanagisawa
佳一 柳沢
浩二 ▲つる▼
Koji Tsuru
Yasuhiro Koshimoto
越本 泰弘
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、基板上にパターン化された酸化物超伝導膜を
形成するパターン化酸化物超伝導膜形成法に関する。
【従来の技術】
従来、第4図を伴って次に述べるパターン化酸化物超伝
導膜形成法が提案されている。 すなわち、予め用意された基板1上に、例えばBiSr
CaCu系でなる酸化物超伝導膜2を形成する(第4図
A)。 次に、その酸化物超伝導lI2上に、フォトリソグラフ
ィ法によって、レジスト材でなるマスク層3を形成する
(第4図B)。 次に、酸化物超伝導膜2に対するマスク層3をマスクと
する、燐酸系、塩酸系をエツチャントとして用いたウエ
ットエッチング処理によって、またはArイオンビーム
を用いたドライエッチング処理によって、若しくはハロ
ゲン系ガスを用いた反応性ドライエッチング処理によっ
て、酸化物超伝導膜2からパターン化された酸化物超伝
導112’を形成する〈第4図C〉。 次に、マスク層3をパターン化された酸化物超伝導lI
2’上から除去する(第4図D)。 以上が、従来提案されているパターン化酸化物超伝導膜
形成法である。
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のパターン化酸化物超伝導膜形成法の場合
、基板1上に酸化物超伝導lI2を形成する工程(第4
図A)において、その酸化物超伝13lI2が、材質上
、図示のように、粗面でなる表面を有して形成されるの
で、酸化物超伝導膜2上にマスクIi3を形成する工程
(第4図B)において、そのマスク層を、高精度、微細
に形成するのに一定の限度を有していた。 また、酸化物超伝導膜2上にマスクM3を形成する工程
(第4図B〉において、そのマスク層3がフォトリソグ
ラフイ法によって形成されるので、そのときの現像処理
時において用いる水(純水)が酸化物超伝導gl2に触
れ、このため、その酸化物超伝導膜2が、水分によって
、膜質的に劣化していた。 さらに、酸化物超伝導膜2からパターン化された酸化物
超伝導g12′を形成する工程(第4図C)において、
そのパターン化された酸化物超伝導112’をウエット
エッチング処理によつて形成する場合、その機構上から
、パターン化された酸化物超伝導膜を、高精度、微細に
形成することができなかった。 さらに、酸化物超伝導躾2からパターン化された酸化物
超伝導膜2′を形成する工程(第4図C)において、そ
のパターン化された酸化物超伝導wA2’を、ドライエ
ッチング処理によって形成する場合、そのドライエッチ
ング処理に用いているイオンがArイオンビームであり
、また、この場合のドライエッチング処理に用いている
マスクFtJ3がレジスト材でなり、そして、そのよう
なマスク層3のA「イオンビームに対する耐エッチング
性が、マスク層3のエッチング速度に対する酸化物超伝
導1!12のエッチング速度の比でみて、1〜4程度と
いうように、十分低いので、パターン化された酸化物超
伝導膜2′を、高精度、微細に得ることができなかった
。このことは、酸化物超伝導膜2が比較的厚い厚さを有
する場合、なおさらであった。 さらに、酸化物超伝導膜2からパターン化された酸化物
超伝導膜2′を形成する工程(第4図C)において、そ
のバタ:ン化された酸化物超伝導It!12’をハロゲ
ン系ガスを用いた反応性ドライエッチング処理によって
形成する場合、酸化物超伝導m2に、400〜500℃
という比較的高い温度を与える必要があるとともに、そ
のような高い温度が酸化物超伝導膜2に与えられること
から、パターン化された酸化物超伝導膜2′の表面に反
応生成物が付着したりするなどから、パターン化された
酸化物超伝111!2′が、酸化物超伝導II2に比し
膜質の劣化しているものとして形成されていた。 以上のことから、第4図に示す従来のパターン化酸化物
超伝導膜形成法の場合、パターン化された酸化物超伝導
lI2′を、所期の良好な膜質を有するものとして、且
つ所期のパターンに、高精度、微細に形成することがで
きない、という欠点を有していた。 よって、本発明は、上述した欠点のない新規なパターン
化酸化物超伝導膜形成法を提案せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明によるパターン化酸化物超伝導膜形成法は、■基
板上に、酸化物超伝導膜を形成する工程と、■その酸化
物超伝導膜上に有機物でなる第1のレジスト層を形成す
る工程と、■その第1のレジスト層に対する熱処理によ
って、上記第1のレジスト層から、それが熱によって変
質した第2のレジスト層を形成する工程と、■その第2
のレジスト層上にTa,ZrまたはNbでなる金属層を
形成する工程と、■その金属層上に、パターン化された
第1のマスク層を形成する工程と、■上記金属層に対す
る上記第1のマスク層をマスクとする第1のドライエッ
チング処理によって、上記金属層から、それがパターン
化された第2のマスク層を形成する工程と、■上記第2
のレジスト層に対する上記第2のマスク層をマスクとす
る第2のドライエッチング処理によって、上記第2のレ
ジスト層から、それがパターン化された第3のマスク層
を形成する工程と、■上記酸化物超伝導股に対する上記
第2及び第3のマスク層をマスクとする窒化イオンビー
ムを用いたドライエッチング処理によって、上記酸化物
超伝導膜から、それがパターン化された酸化物超伝導膜
を形成する工程と、■上記第2及び第3のマスク層を、
酸素プラズマを用いたエッチング処理によって、上記パ
ターン化された酸化物超伝導膜上から除去する工程とを
有する。
【作用・効果】
本発明によるパターン化酸化物超伝導膜形成法によれば
、基板上に酸化物超伝導膜を形成する工程において、そ
の酸化物超伝1N!Jが粗面でなる表面を有して形成さ
れるとしても、酸化物超伝導膜上に第1のレジスト層を
形成する■程において、その第1のレジスト層を、その
材質上から、平らな表面を有するものとして、容易に形
成することができる。なお、平らな表面を有して形成さ
れないおそれを有する場合、その厚さを厚くすればよい
。 また、このため、第1のレジスト層から第2のレジスト
層を形成する工程において、その第2のレジスト層を平
らな表面を右するものとして形成することができる。 さらに、第2のレジスト層上に金属層を形成する工程に
おいて、第2のレジスト層が、第1のレジスト層が熱に
よって変質している層であるため、その上に形成される
金属層が、第2のレジスト層に良くなじみ、また、第2
のレジスト層が、それを上述したように形成することが
できることから、平らな表面を有しているので、金属層
を、十分薄い厚さに形成しても、各部均質に且つ平らな
表面を有するものとして形成することができる。 また、このため、金属層上に第1のマスク層を形成する
工程において、その第1のマスク層を、フォトリソグラ
フィ法によって形成する場合でも、所期の高い精度に、
且つ微細に形成することができる。 さらに、金属層から、第1のマスク層をマスクとじて用
いて、金属層のパターン化された第2のマスク層を形成
する工程において、第1のマスク層が、それを上述した
ように形成することができることから、高精度、微細に
形成されており、また、金属層が、同様に、各部均質に
且つ平らな表面を有して形成ざれており、しかも、第2
のマスク層がドライエッチング処理によって形成される
ので、その第2のマスク層を、高精度、微細に形成する
ことができる。 また、このため、第2のレジスト層から、それがパター
ン化された第3のマスク層を形成する工程において、そ
の第3のマスク層を、高精度、微細に形成することがで
きる。 さらに、酸化物超伝導膜から、第2及び第3のマスク層
をマスクとして用いて、パターン化された酸化物超伝導
膜を形成する工程において、第2及び第3のマスク層が
、それらを上述したように形成することができることか
ら、高精度、微細に形成されており、しかも、パターン
化された酸化物超伝導膜が、酸化物超伝導膜から、ドラ
イエッチング処理によって形成されるので、パターン化
された酸化物超伝導膜をウェットエッチング処理によっ
て形成する前述した従来のパターン化酸化物超伝導膜形
成法の場合に比し、より高精度、微細に容易に形成する
ことができる。 しかも、この場合のドライエッチング処理に用いている
イオンビームが、窒素イオンビームであり、また、この
場合のドライエッチング処理時に用いているマスク層が
、Ta,ZrまたはNbでなる第2のマスク層を有して
おり、そして、そのような第2のマスク層の窒化イオン
ビームに対する耐エッチング性が、第2のマスク層のエ
ッチング速度と酸化物超伝導膜のエッチング速度との比
でみて、20以上というように、十分高いので、酸化物
超伝w3膜が比較的厚い厚さを有していても、その酸化
物超伝sgIから、パターン化された酸化物超伝導膜を
、マスク層としてレジスト材でなるマスク層を用い且つ
イオンビームとしてA「イオンビームを用いる前述した
従来のパターン化酸化物超伝導膜形成法の場合に比し、
より高精度に、微細に形成することができる。 なお、酸化物超伝導膜からパターン化された酸化物超伝
導膜を形成する工程に第2のマスク層とともに用いられ
ている第3のマスク層は、酸化物超伝導膜の厚さが十分
厚く、一方、第2のマスク層が十分薄い厚さを有するこ
とによって、第2のマスク層が、ドライエッチング処理
によって除去された場合において、酸化物超伝導膜に対
するマスクとして、実質的に作用する。 また、ドライエッチング処理に用いているイオンビーム
が、窒素イオンビームであり、また、この場合のドライ
エッチング処理に用いているマスク層が、Ta,Zrま
たはNbでなる第2のマスク層を有しているため、ドラ
イエッチング処理によって、酸化物超伝導膜からパター
ン化された酸化物超伝導股を形成するとき、酸化物超伝
I!膜に、パターン化された酸化物超伝導膜を反応性ド
ライエッチング処理によって形成する前述した従来のパ
ターン化酸化物超伝導膜形成法の場合のように高い温度
を与える必要もなく、しかも、このためからも、パター
ン化された酸{ヒ物超伝導膜の表面に反応性生成物が付
着したりすることもないことから、パターン化ざれた酸
化物超伝導膜が、酸化物超伝導膜に比し膜質の劣化した
ものとして形成されるおそれを有しない。 さらに、金属層上に第1のマスク層を形成する工程にお
いて、その第1のマスク層を、フォトリソグラフィ法に
よって形成するが、そのとき、酸化物超伝導膜上に金属
層及び第2のレジスト層が存在しているので、そのとき
の現像処理時において用いる水(純水)が、酸化物超伝
導膜に触れることがなく、よって、パターン化された酸
化物超伝導膜が、水分によって膜質の劣化したものとし
て形成されるおそれを有しない。 また、第2及び第3のマスク層をパターン化された酸化
物超伝導膜上から除去する工程において、酸素プラズマ
を用いているので、それまでの工程において、結果的に
みて、パターン化された酸化物超伝導膜が酸素の欠損を
生じているものとして形成されていても、それが補償さ
れるので、パターン化された酸化物超伝導膜が、膜質の
劣化しているものとして形成されるおそれを有しない。 以上のことから、本発明によるパターン化酸化物超伝導
膜形成法によれば、パターン化された酸化物超伝導膜を
、所用の良好な膜質を有するものとして、且つ所期のパ
ターンに、高精度に、微細に形成することができる。
【実IM例】
次に、本発明によるパターン化酸化物超伝導膜形成法の
実施例を述べよう。 本発明によるパターン化酸化物超伝*m形成法の実施例
は、第1図を伴って次に述べる順次の工程をとって、目
的とするパターン化された酸化物超伝導膜を形成する。 すなわち、予め用意された基板1上に、例えばBiSr
CaCu系でなる酸化物超伝導体材料層を、それ自体は
公知の例えばスパッタリング法によって、例えば3μ厚
に形成し、次で、その酸化物超伝導体材料層に対し、比
較的高い温度での熱処理を施すことによって、その酸化
物超伝導体材料層から、超伝導性を有する酸化物超伝導
pIA2を形成する(第1図A)。 次に、酸化物超伝導lI2上に、例えばAZI350J
 (商品名〉のような有機物でなるレジスト層11を、
それ自体は公知の例えばスビンコート法によって、比較
的厚い厚さに形成する(第1図B)。 次に、レジスト層11に対する160〜250℃の温度
での熱処理によって、レジスト層11から、それが熱に
よって変質したレジスト層12を形成する(第1図C)
。 次に、レジスト層12上に、Ta,ZrまたはNbでな
る金属層13を、それ自体は公知の例えばスパッタリン
グ法によって形成する(第1図D)。 次に、金属層13上に、例えばAZ1350(商品名)
のようなレジスト材でなる層をスビンコート法によって
形成し、次でその層に対し、露光を所要のパターンで施
し、続いて現像処理を施すことによって、レジスト材で
なる層から、それがパターン化されたマスク層14を形
成する(第1図E)。 次に、金B層13に対するマスク層14をマスクとする
例えばA「イオンビームを用いたドライエッチング処理
によって、金属層14から、それがパターン化されてい
るマスクFIJ13′を形成する(第1図F〉。 次に、レジスト層12に対するマスク層13′をマスク
とするドライエッチング処理によって、レジスト層12
からそれがパターン化されているマスクWJ12′を形
成する《第1図G)。 この場合、ドライエッチング処理には、イオンビームと
して、窒化イオンビームを用いるのを可とする。また、
この場合、マスク層14は、マスク[113’ から除
去される。 次に、酸化物超伝導112に対するマスク層13′及び
12′をマスクとする窒素イオンビームを用いたドライ
エッチング処理によって、酸化物超伝導膜2から、それ
がパターン化された酸化物超伝導gl2’を形成する(
第1図H〉。 次に、マスク層13′及び12′を、酸素プラズマを用
いたエッチング処理によって、パターン化された酸化物
超伝導膜2′上から除去する(第1図一〉。 以上が、本発明によるパターン化酸化物超伝sg!形成
法の実施例である。 このような本発明によるパターン化酸化物超伝導躾形成
法によれば、基板1上に酸化物超伝導膜2を形成する工
程(第1図A)において、その酸化物超伝導膜2が粗而
でなる表面を有して形成されるとしても、酸化物超伝導
1!42上にレジスト層11を形成する工程(第1図B
)において、そのレジスト層11を、その材質上がら、
平らな表面を有するものとして、容易に形成することが
できる。なお、平らな表面を有して形成されないおそれ
を有する場合、その厚さを厚くすればよい。 また、このため、レジスト層11からのレジスト層12
を形成する工程(第1図C)において、そのレジスト層
12を平らな表面を有するものとして形成することがで
きる。 さらに、レジスト層12上に金属層13を形成する工程
(第1図D〉において、レジスト層12が、レジスト層
11が熱によって変質した層であるため、その上に形成
される金属層13が、レジスト層12に良くなじみ、ま
た、レジスト層12が、それを上述したように形成する
ことができることから、平らな表面を有しているので、
金al[l13を、十分薄い厚さに形成しても、各部均
質に且つ平らな表面を有するものとして形成することが
できる。 また、このため、金劃13上にマスク層を形成する工程
(第1図E)において、そのマスク層14を、フォトリ
ソグラフィ法によって形成していても、所期の高い精度
に、且つ微細に形成することができる。 さらに、金属層13から、マスク層14をマスクとして
用いて、金属層13のパターン化されたマスク層13′
を形成する工程(第1図「)において、マスク層14が
、それを上述したように形成することができることから
、高精度、微細に形成されており、また、金属M13が
、同様に、各部均質に且つ平らな表面を有して形成され
ており、しかも、マスク層13′がドライエッチング処
理によって形成されるので、そのマスクlil13’を
、高精度、微細に形戒することができる。 また、このため、レジスト層12から、それがパターン
化されたマスク層を形成する工程(第1図G〉において
、そのマスク1112’を、高精度、微細に形成するこ
とができる。 さらに、酸化物超伝導膜2から、マスク層13′及び1
2′をマスクとして用いて、パターン化された酸化物超
伝導膜2′を形成する工程(第1図口)において、マス
ク層13′及び12′が、それらを上述したように形成
することができることから、高精度、”微細に形成され
ており、しかも、パターン化された酸化物超伝導Ig!
2’が、酸化物超伝導!!2から、ドライエッチング処
理によって形成されるので、パターン化された酸化物超
伝導1112’をウエットエッチング処理によって形成
する前述した従来のパターン化酸化物超伝導膜形成法の
場合に比し、より高精度、微細に容易に形成することが
できる。 しかも、この場合のドライエッチング処理に用いている
イオンビームが、窒素イオンビームであり、また、この
場合のドライエッチング処理時に用いているマスク層が
、Ta,ZrまたはNbでなるマスク層13′を有して
おり、そして、そのようなマスク層13′の窒化イオン
ピームに対する耐エッチング性が、窒素イオンピームの
酸化物超伝導膜2に対する入射角(度〉に対する酸化物
超伝導膜2及びマスク層13′のエッチング速度を測定
した結果を示している第2図から明らかなように、窒素
イオンビームの酸化物超伝導膜2に対する広い入射角に
亘って、マスク層13′のエッチング速度と酸化物超伝
導膜2のエッチング速度との比でみて、20以上という
ように、十分高いので、酸化物超伝導膜2が比較的厚い
厚さを有していても、その酸化物超伝導膜2から、パタ
ーン化された酸化物超伝導膜2′を、マスク層としてレ
ジスト材でなるマスク層を用い且つイオンビームとして
Arイオンビームを用いる前述した従来のパターン化酸
化物超伝導膜形成法の場合に比し、より高精度に、微細
に形成することができる。 なお、酸化物超伝導WA2からパターン化された酸化物
超伝導膜2′を形成する工程(第1図日〉にマスク11
3’ とともに用いられているマスク1112’は、第
2図に示すように、窒素イオンピームに対する耐エッチ
ング性が、酸化物超伝導膜2及びマスク11I13’ 
に比し低いとしても、マスク層12′を予め比較的厚い
厚さに形成しておけば、酸化物超伝導1g!2の厚さが
十分厚く、一方、マスク層13′が十分薄い厚さを有す
ることによって、マスク層13′が、ドライエッチング
処理によって除去された場合において、酸化物超伝導膜
2に対するマスクとして、実質的に作用する。 また、ドライエッチング処理に用いているイオンビーム
が、、窒素イオンビームであり、また、この場合のドラ
イエッチング処理に用いているマスク層が、Ta.zr
またはNbでなる第2のマスク層13′を有しているた
め、ドライエッチング処理によって、酸化物超伝導lI
2からパターン化された酸化物超伝導膜2′を形成する
とき、酸化物超伝導膜3に、パターン化された酸化物超
伝導膜を反応性ドライエッチング処理によって形成する
前述した従来のパターン化酸化物超伝導膜形成法の場合
のように高い温度を与える必要もなく、シかも、このた
めからも、パターン化された酸化物超伝IJ膜2′の表
面に反応性生成物が付着したりすることもないことから
、パターン化された酸化物超伝導膜2′が、酸化物超伝
導[12に比し膜質の劣化したものとして形成されるお
それを有しない。 さらに、金属層13上にマスク層14を形成する工程に
おいて、そのマスクWJ14を、フォトリソグラフィ法
によって形成しているが、そのとき、酸化物超伝導膜2
上に金属1i113及びレジスト層12が存在している
ので、そのときの現像処理時において用いる水(純水)
が、酸化物超伝S膜2に触れることがなく、よって、パ
ターン化された酸化物超伝導膜が水分によって膜質の劣
化したものとして形成されるおそれを有しない。 また、マスク層13′及び12′をパターン化された酸
化物超伝導g!2’上から除去する工程(第1図I〉に
おいて、酸素プラズマを用いているので、それまでの工
程(第1図A〜第1図口)において、結果的にみて、パ
ターン化された酸化物超伝導lI2’が酸素の欠損を生
じているものとして形成されていても、それが補填され
るので、パターン化された酸化物超伝導膜2′が、膜質
の劣化しているものとして形成されるおそれを有しない
。 従って、パターン化された酸化物超伝導G2′を、酸化
物超伝導膜2から、膜質の劣化していない、所朗の良好
な膜質を有するものとして、形成することができる。こ
のことは、酸化物超伝導膜2に対する温度(K>に対す
る抵抗(Ω)と、パターン化された酸化物超伝導膜2′
に対する潟度(K)に対する抵抗(Ω)との関係を測定
したところ、第3図に示す結果が得られ、そして、その
結果から、パターン化された酸化物超伝1j1!2’が
、酸化物超伝導膜2と実質的に変らない超伝導転移温度
TC(K)を有していることが確認されたことからも明
らかである。 以上のことから、本発明によるパターン化酸化物超伝導
膜形成法によれば、パターン化された酸化物超伝導膜を
、所期の良好な膜質を有するものとして、且つ所期のパ
ターンに、高精度に、微細に形成することができる。 なお、上述においては、本発明の1つの実施例を示した
に留まり、金属層13上にマスク層14を形成する工程
(第1図E〉において、そのマスク1114を、レジス
ト材以外の材料からなるものとして、また、フォトリソ
グラフイ法以外の種々の方法によって形成することもで
き、その他、本発明の精神を脱することなしに、種々の
変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図A−1は、本発明によるパターン化酸化物超伝導
膜形成法の実施例による順次の工程における略線的断面
図である。 第2図は、第1図A−1に示す本発明によるパターン化
酸化物超伝導膜形成法の実施例の説明に供する、レジス
ト層からマスク層及び酸化物超伝導膜からパターン化さ
れた酸化物超伝導膜を各別に窒素イオンビームを用いた
ドライエッチング処理によって形成するときの、レジス
ト層及び酸化物超伝導膜へのイオンビームの入射角に対
するレジスト層及び酸化物超伝導膜のエッチング速度を
、Taでなるエッチング速度と対比して示す図である。 第3図は、第1図A〜■に示す本発明によるパターン化
酸化物超伝導膜形成法の実施例の説明に供する、酸化物
超伝導膜に対する温度(K)に対する抵抗(Ω〉と、酸
化物超伝導膜がパターン化された酸化物超伝導膜に対す
る温度(K)に対する抵抗(Ω〉との関係と対比して示
す図である。 第4図は、従来のパターン化酸化物超伝導膜形成法を示
す、順次の工程における略線的断面図である。 1・・・・・・・・・・・・・・・基板2・・・・・・
・・・・・・・・・酸化物超伝導膜2′・・・・・・・
・・・・・パターン化された酸化物超伝導膜 3・・・・・・・・・・・・・・・マスク層11、12
・・・・・・レジスト層 13・・・・・・・・・・・・・・・金属層13′・・
・・・・・・・・・・マスク層14・・・・・・・・・
・・・・・・マスク層第1図 0 15 30 45 60 75 イ才ンヒ゛−大の入射角(度) TO 温度(X) 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  基板上に、酸化物超伝導膜を形成する工程と、上記酸
    化物超伝導膜上に、有機物でなる第1のレジスト層を形
    成する工程と、 上記第1のレジスト層に対する熱処理によって、上記第
    1のレジスト層から、それが熱によって変質した第2の
    レジスト層を形成する工程と、 上記第2のレジスト層上に、Ta、ZrまたはNbでな
    る金属層を形成する工程と、 上記金属層上に、パターン化された第1のマスク層を形
    成する工程と、 上記金属層に対する上記第1のマスク層をマスクとする
    第1のドライエッチング処理によつて、上記金属層から
    、それがパターン化された第2のマスク層を形成する工
    程と、 上記第2のレジスト層に対する上記第2のマスク層をマ
    スクとする第2のドライエッチング処理によつて、上記
    第2のレジスト層から、それがパターン化された第3の
    マスク層を形成する工程と、 上記酸化物超伝導膜に対する上記第2及び第3のマスク
    層をマスクとする窒化イオンビームを用いたドライエッ
    チング処理によつて、上記酸化物超伝導膜から、それが
    パターン化された酸化物超伝導膜を形成する工程と、 上記第2及び第3のマスク層を、酸素プラズマを用いた
    エッチング処理によつて、上記パターン化された酸化物
    超伝導膜上から除去する工程とを有することを特徴とす
    るパターン化酸化物超伝導膜形成法。
JP1233725A 1989-09-08 1989-09-08 パターン化酸化物超伝導膜形成法 Expired - Lifetime JP2691175B2 (ja)

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