JPH0395831A

JPH0395831A - 偏向コイルの巻線装置

Info

Publication number: JPH0395831A
Application number: JP23053289A
Authority: JP
Inventors: Masami Koizumi; 小泉　雅美
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-09-07
Filing date: 1989-09-07
Publication date: 1991-04-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的コ（産業上の利用分野）この発明は、偏向コイルの巻線装置に関する。

（従来の技術）一般にカラー受像管には、使用時にクラ型偏向コイルが
装着されるが、この偏向コイルはクラ型状のボビンに電
線を巻き付けて構成されている。

ボビンに電線を巻き付けるには巻線装置が使用され、従
来の巻線装置は第４図に示すように構成されている。　
即ち、電線供給源である電線１が巻回された電線ボビン
２と基台３があり、この基台３にはＡ軸方向に移動自在
にしてＺ１１ｔｈ方向に回転自在にフライヤ−４が設け
られ、このフライヤー４の一端には電線引出し口（以下
、ノズルと呼ぶ）５が設けられている。更に、フライヤ
ー４の近くには、ボビン７を保持するボビンホルダー８
が、基台３にＸ軸方向に回転自在にしてＹ軸方向に移動
自在に設けられている。

そして、電線１の巻き付けに当たっては、ボビンホルダ
ー８にボビン７を固定し、フライヤー４に電線を通し、
フライヤ−４のＺ軸回転及びＸ・Ｙ−Ａ軸回転及び移動
によりボビン７に電線１を巻き付ける。

この場合、第５図に示すように、ボビン７には複数のリ
ブ９を突設することによりスリット１０が設けられてお
り、このスリット１０に電線１を入れるように各軸を作
動しながら巻き付ける。

この時、電線１は或る程度の張力を保ちながら巻き付け
、ボビン７面に沿って巻き上げる。

（発明が解決しようとする課題）ところが、ボビン７のスリット１０を形成しているリブ
９は磁界分布等により肉厚を厚くすることが出来ず、フ
ライヤ−４回転時のテンションが強い。又、電線１はフ
ライヤー４の先端のノズル５を通り、更に電線１に張力
が加わり、第６図のリブ９の根元にストレスが掛り、１
１の箇所にて破損する。

ここで、ダイナミックテンションを弱くし、１１の部分
に加わるストレスを小さくすると、第７図に示すように
、リブ９は９ａのような破損は防げる。しかし、Ａ−Ｂ
−Ｃのように中間部の巷線の場合、電線１がリブ９を引
っ掛ける時に電線１がフライヤ−４の回転により送り出
され、ダイナミックテンションが弱くなっている。

この結果、パックテンションが小さく電線１を引き戻さ
ないため、電線１にクルミが生じて浮き上がったり、他
のスリット１０に入ったりする。

この状態にて巻線された偏向コイルは、磁界分布の不安
定な偏向コイルとなり、性能悪化の要因となる。

この発明は、電線を巻き付ける箇所毎に、電線を送り出
し、又、引き戻す動作を巻線仕様プログラムより指示し
制御する偏向コイルの巻線装置を提供することを目的と
する。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）この発明は、電線供給源とフライヤーとの間に電線が巻
き付く滑車を設け、更にボビンの各箇所を巻線仕様プロ
グラムに設定し、この信号により滑車を正逆及びトルク
を変化させ、電線をボビン方向へ送り出したり、引き戻
したりする偏向コイルの巻線装置である。

（作用）この発明によれば、ボビン方向へ電線の送り出し、引き
戻しを行なうため、ボビンの強度が弱い所では電線を送
り出すので、ダイナミックテンションが弱くなり、ボビ
ンのスリットの破損を防止出来る。又、他の箇所では逆
に引き戻すため、ダイナミックテンションが強くなり、
全体的に均一な張力により巻線が実施される。

（実施例）以下、図面を参照して、この発明の一実施例に係る偏向
コイルの巻線装置を詳細に説明する。

この発明による偏向コイルの巻線装置は第１図に示すよ
うに構成され、従来例（第４図）と同一箇所は同一符号
を付すことにする。

即ち、電線供給源である電線１が巻回された電線ボビン
２と基台（図示せず）があり、この基台にはフライヤ−
４が設けられ、従来例（第４図）と同様に所定方向に回
転又は移動する。このフライヤー４の一端には電線引出
し口であるノズル５が設けられ、更に電線１を案内する
滑車１１、１２、１３が設けられている。

又、フライヤ−４の近くには、ボビンを保持するボビン
ホルダー（図示せず）が、基台に所定方向に回転自作に
して所定方向に移動自在に設けられている。ボビン７は
第２図に示すように構成され、複数のりブ９を突設して
複数のスリット１０が形成されている。

更にこの発明では、電線供給源である電線ボビン２とフ
ライヤ−４との間に電線１が巻き付く滑車１４が設けら
れている。この滑車１４はＤＣモーター１５に直結され
ており、このＤＣモーター１５は正逆切替可能電圧（流
）制御回路１６に接続され、この正逆切替可能電圧（流
）制御回路１６は巻線仕様プログラム指令機能作或装置
１７に接続されている。

上記の場合、滑車１４は例えば満にゴム等摩擦の大きい
材質をコーティングしたものを使用し、電線１を１回巻
きフライヤ−４に通して滑車１４が正逆回転しても、電
線１がスリップしないように設定する。ＤＣモーター１
５は電圧（流）制御にて回転数の可変及び正逆の切替え
可能な回路１６にて制御され、この回路１６の指示は巻
線仕様プログラム中に指令機能を組込み、ＤＣモーター
１５にて電線１をフライヤ−４側に送り出し、又、逆回
転にて電線１を引き戻す動作をする。

第２図の矢印より見た場合の巻線例を、第３図に示す。

第３図の矢印は巻線方向を示し、Ｆｌ−Ｆ２はコイルベ
ンド部を通るため、ＤＣモーター１５は動作しない。テ
ンション装置にてテンションを加え、Ｆ２点でＤＣモー
ター１５を正回転して電線１を送り、Ｆ２部のリブ９の
ストレスを小さくしている。Ｍ２では送り出した電線１
がクルミを生じるため、ＤＣモーター１５を逆回転に指
示し電線１を引き戻す。Ｎ１点ではりブ９を通るためＤ
Ｃモーター１５を正回転し、電線１を送り出す。

このようにして、第２図に示すようにスリット１０に確
実に巻線可能であり、ボビン７面に電線１が密着するの
で、安定した磁界分布が得られる。

尚、この発明の偏向コイルの巻線装置は、上記以外は従
来例（第４図）と同様構成ゆえ、詳細な説明を省略する
。

［発明の効果コこの発明によれば、指示したスリットに電線が巻き付け
られ、均一な張力が得られるために、非常に安定した巻
線分布により磁界変化がなく、安定したコンバーゼンス
特性が得られ、量産時の歩留まり向上、特性向上が確保
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る偏向コイルの巻線装
置を示す斜視図、第２図はボビンを示す斜視図、第３図
はこの発明の偏向コイルの巻線装置により巻線を行なう
場合の巻線説明図、第４図は従来の偏向コイルの巻線装
置を示す斜視図、第５図はボビンを示す斜視図、第６図
はボビンの要部を示す断面図、第７図は従来の欠点を示
す斜視図である。１・・・電線、２・・・電線ボビン（電線供給源）、４
・・・フライヤ−　５・・・ノズル、７・・・ボビン、
８・・・ボビンホルダー　９・・・リブ、１０・・・ス
リット、１４・・・滑車、１５・・・ＤＣモーター　１
６・・・正逆切替可能電圧（流）制御回路、１７・・・
巻線仕様プログラム指令機能作成装置。

Claims

【特許請求の範囲】電線を供給する電線供給源と、この電線供給源から供給
される電線を案内するために所定方向に移動自在に設け
られ一端に電線引出し口を有するフライヤーと、このフ
ライヤーの近くに所定方向に移動自在に設けられ複数の
スリットを有するボビンを保持するボビンホルダーとを
具備し、上記フライヤー及び上記ボビンホルダーを所定
方向に回転・移動しながら上記ボビンに上記電線を巻き
付ける偏向コイルの巻線装置において、上記電線供給源と上記フライヤーとの間に上記電線が巻
き付く滑車を設け、更に上記ボビンの各箇所を巻線仕様
プログラムに設定し、この信号により上記滑車を正逆及
びトルクを変化させ、上記電線を上記ボビン方向へ送り
出したり、引き戻したりすることを特徴とする偏向コイ
ルの巻線装置。