JPH0395709A - 磁気ヘッド用コアの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド用コアの製造方法

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JPH0395709A
JPH0395709A JP1231664A JP23166489A JPH0395709A JP H0395709 A JPH0395709 A JP H0395709A JP 1231664 A JP1231664 A JP 1231664A JP 23166489 A JP23166489 A JP 23166489A JP H0395709 A JPH0395709 A JP H0395709A
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幸司 池田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁気ヘッド用コアの製造方法に関し、特にレ
ーザーによって熱化学反応を誘起されるレーザー誘起エ
ッチングを用いたトラックの磁気ヘンド用コアを製造す
る方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、フロッピーディスク装置(FDD) 、固定磁気
ディスク装置(RDD) 、VTR等の磁気記録は高密
度化の一途をたどり、それに伴ない磁気ヘッドのトラッ
ク幅は狭く且つ高精度になる傾向にある。
現在、トラック幅の寸法精度は、VTR, FDDで±
2μm以下、RDDでは±1μm以下が必要である。
これらの磁気ヘッド用コアを形成するに際して、従来か
らトラック部を空気中においてレーザー加工で行うこと
が知られており、特開昭51−29118号公報,特開
昭57−212617号公報等に開示されている。さら
に特開昭55−117726号公報、特開昭61一26
0408号公報等には、センダスト等の高透磁率合金よ
りなる磁気ヘッド用コアや、フエライトと高透磁率合金
よりなる複合型磁気ヘッド用コアのトラック形成を空気
中においてレーザー加工で行うことが開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらこれらの方法では、被加工物の加工温度は
被加工物の融点温度以上に達するため、加工面には熱に
よる加工歪やそれに伴うクランクを生じ、磁気ヘッドの
特性劣化を招いていた。また、加工面及びその周辺部に
は、被加工物の溶融凝固物や溶融飛散物の付着が起こる
とともに熱歪やクランク等の問題もあり、面粗度や寸法
精度が低下して近年要望の高い寸法精度±2μm以下の
高精度のトラック加工が行えない問題があった。
ところで、特開昭60 − 60995号公報や昭和6
0年度精機学会春季大会学術講演会論文集(講演番号4
04)、工業材料第33巻第14号(P.57〜P.6
2)では、磁気ヘッド加工とは別の分野で水酸化カリウ
ム水溶液中でレーザーを照射し、レーザー誘起エッチン
グにより、フエライトやSi3Na+ stc等のセラ
ミックスを加工する方法が開示されている。しかしなが
ら、ここに開示されている3つの方法は、何れも磁気ヘ
ッド加工に必要な高い精度を得るための要件が欠落して
おり、磁気ヘッド加工に要求されるような精度での加工
はできなかった。
この発明は上記従来の課題の内、特にセンダストの侵食
の問題を解消するためになされたものであり、その目的
とするところは、レーザー誘起エッチング方法により高
精度のトランクを加工し、信頼性の高い磁気ヘッド用コ
アを製造し得る方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の磁気ヘッド用コアの製造方法は、フエライトと
センダストよりなる複合型磁気ヘッド用コアのトラック
幅をレーザー加工により形戒する製造方法において、ア
ルミン酸イオンを与える添加剤を加えたアルカリ金属水
酸化物の水溶液中で、レーザー加工することを特徴とす
るものである。
(作 用) 上述した構戊において、コイル巻線孔と磁気ギャップを
有するギャップバーに対して、アルミン酸イオンを与え
る添加剤を加えたアルカリ金属水酸化物の水溶液中でギ
ャップバー表面にレーザー光を照射することにより、セ
ンダストの侵食がなく、フエライト部分のトラック幅と
センダスト部分のトラック幅の差が小さい高精度のトラ
ックを形成することができる。
トラック幅の寸法精度は±2μm以下が必要であり、好
ましくは±1μm以下が必要である。また、これに伴な
いフエライ1・部分のトラック幅とセンダスト部分のト
ラック幅の差は2μm以下が必要であり、好ましくは1
μm以下が必要である.本発明のレーザー誘起エッチン
グ法に於いて、アルカリ金属水酸化物の水溶液は被加工
物であるギャップバーのエッチング液として作用する。
フエライト及びセンダストの主生物である鉄は、高温の
アルカリ金属水酸化物水溶液に良好にエノチングされる
。ところが、センダストの組威のlっであるアルごニウ
ムは、アルカリ金属水酸化物水溶液に過度にエッチング
されるためセンダストが侵食され、センダスト部分のト
ラック幅がフエライト部分のトラック幅より小さくなり
、寸法精度が低下して上述した条件を達成できない場合
がある。そこで、本発明では、このアルミニウムのエッ
チングを抑えるために、アルカリ金属水酸化物水溶液中
にアルミン酸イオンを与える添加剤を加えることにより
、フエライト部分のトラック幅とセンダスト部分のトラ
ック幅の差を2μm以下にすることができ、この問題を
解消することができる。
アル旦ン酸イオンを与える添加剤として、アルミニウム
、水酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、硫
酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムナトリウム
が挙げられ、少なくとも1種類以上をアルカリ金属水酸
化物水溶液中に添加することにより効果が得られる。
(実施例) ■ 装置構或 第1図は本発明を実施する装置の一例を示す図である。
本実施例では、X−Yテーブル1に加工容器2が載置さ
れており、その中には試料台3とその上に置かれた被加
工物であるギャップパー4が配置されている。加工容器
2の内部にはアルミン酸イオンを与える添加剤を加えた
水酸化カリウムや水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水
酸化物の水溶液5が満たされており、マイクロメータ6
でその位置を調整可能な石英窓7によって、ギャップパ
ー4上のアルミン酸イオンを与える添加剤を加えたアル
カリ金属水酸化物の水溶?vj.5の液面高さをコント
ロールしている。液面高さは、小さ過ぎると液の流れが
遅《なり、水溶液は過度に温められて気泡が発生しやす
くなるため、加工深さは減少し寸法精度は低下する。液
面高さが200μm以上ではこの影響はほとんどないが
、液面高さが大き過ぎるとレーザー光が水溶液中を通過
する間に損失する光量が増して加工深さが減少したり、
液の流れが液面の上下方向の対流となって発生するため
、加工点から排出された切削くずや気泡がこの対流にの
って巻き上げられ、レーザ光を散乱させ、加工深さの減
少や寸法精度の低下を招く。
従って、液面高さは200μm以上にすることが望まし
く、より好ましくは、300〜10000μmにするこ
とが望ましい。
なお、石英窓7は液面高さをコントロールすると同時に
、液面のゆらぎをなくし加工精度を向上させている。レ
ーザー光8はレーザー光源9から放射され、レンズ系1
0、石英窓7を通してギャップパー4上に照射される。
この時、X−Yテーブル1を動かすことによって所要の
形状の加工を行うことができる。
■ 加工条件の決定 第2図に25w t%の水酸化カリウム水溶液に何も添
加しなかった場合と、アルミン酸イオンを与える添加剤
として硝酸アルくニウム、硫酸アルミニウム、アルミン
酸ナトリウム、硫酸カリウムアル旦ニウム、塩化アルミ
ニウムを5wt%添加した場合に、ビーム径4μm、レ
ーザーパヮー80mW、走査速度10μm /secで
加工した時のトラック幅の差(フェライト部分のトラッ
ク幅−センダスト部分のトラック幅)を示す。
第2図から、添加剤が無い場合は、トラック幅の差が3
μm以上であるのに対し、添加剤を加えた場合はトラン
ク幅の差が全て2μm以下となっており、塩化アルミニ
ウムに於いては、それが1μm以下であることがわかる
第3図は、濃度20w t%、25wt%、30w t
%の水酸化カリウム水溶液に塩化アルミニウムを添加量
を変化させて加えた場合に、ビーム径4μm、レーザー
パワー90mll、走査速度10um /secで加工
した時のトラック幅の差を示すグラフである。第3図に
おいて、○−○は水酸化カリウム水溶液濃度2〇一t%
の塩化アルミニウム添加量とトラック幅の差の関係、ロ
ー口は水酸化カリウム水溶液濃度30h t%の塩化ア
ルξニウム添加量とトラック幅の差の関係、Δ−Δは水
酸化カリウム水溶液濃度30−t%の塩化アルミニウム
添加量とトラソク幅の差の関係を示している。
第3図から、トラック幅の差は添加量が多いほど小さく
なり、この傾向は水酸化カリウム水溶液濃度が20wt
%、25wt%、30w t%と変化しても同じである
ことがわかる。また、添加量を一定とした時、トランク
幅の差は濃度が低いほど小さくなることがわかる。
このように、トラック幅の差は添加量が多いほど小さく
なるが、その値は水酸化カリウム水溶液濃度の違いによ
って異なるため、適切な添加量の範囲が変化することが
わかる。
例えば、添加量を0.5 wt%とした時、水酸化カリ
ウム水溶液濃度20wt%ではトラック幅の差1μm以
下を得ることができるが、濃度25机%、30−L%で
はトラック幅の差1μm以下を得ることができないこと
がわかる。添加量を4wt%とした時、濃度20−t%
、25w t%ではトラック幅の差1μm以下を得るこ
とができるが、濃度30wt%ではトラック幅の差1μ
m以下を得ることができないことがわかる。また、添加
量を9wt%とした時、濃度2Q+yt%、25w t
%、30wt%でトラック幅の差1μm以下を得ること
ができることがわかる。
従って、目的とするトラック幅の差に対する適切な添加
量は、アルカリ金属水酸化物水溶液濃度を考慮して選定
されなければならない。すなわち、ビーム径4μm、レ
ーザーパヮー90mW、走査速度10μm /secで
水酸化カリウム水溶液に塩化アルミニウムを添加して加
工を行う場合、トラック幅の差が1μm以下である塩化
アルミニウムの添加量の範囲は、水酸化カリウム水溶液
濃度が20w t%の時0.5 wt%以上、濃度25
−t%の時2wt%以上、濃度30−t%の時6.5 
wt%以上である。
第4図は、濃度25w t%水酸化カリウム水溶液にア
ルくン酸イオンを与える添加剤として塩化アルミニウム
を6れ%添加し、ビーム径4μm、走査速度10um 
/secでレーザーバワーを変化させて加工した時のト
ラック幅の差を示すグラフである。
第4図から、トラック幅の差はレーザーパワーが高いほ
ど大きくなることがわかる。
このようにレーザーパワーの違いによってトラック幅の
差が異なるため、適切な添加量の範囲が変化することが
わかる。例えば、レーザーバワー85mWではトラック
幅の差1μm以下を得ることができるが、レーザーパワ
ー95mWではトラック幅の差1μm以下を得ることが
できないことがわかる。
従って、目的とするトラック幅の差に対する適切な添加
量はアルカリ金属水酸化物水溶液濃度、更にレーザーパ
ワーを考慮して選定されなければならない。
第5図は、濃度25−t%の水酸化カリウム水溶液にア
ルミン酸イオンを与える添加剤として塩化アルミニウム
を9wt%添加し、ビーム径4μm、レーザーパワー8
5mWで走査速度を変化させて加工した時のトラック幅
の差を示すグラフである。第5図から、トランク幅の差
は走査速度が大きいほど小さくなることがわかる。
このように走査速度の違いによってトラック幅の差が異
なるため、適切な添加量の範囲が変化することがわかる
。例えば、走査速度15μm /secではトラック幅
の差0.5 μm以下を得ることができるが、走査速度
10μm /secではトランク幅の差0.5μm以下
を得ることができないことがわかる。従って、目的とす
るトラック幅の差に対する適切な添加量はアルカリ金属
水酸化物水溶液濃度、レーザーパワー、更に走査速度を
考慮して選定されなければならない。
上記第3図に示すように、添加量が多いほどアルミニウ
ムのエッチングが抑えられ、トラック幅の差が小さくな
ることがわかる。ところが、添加量が多過ぎるとフエラ
イトのエッチングも抑えられるようになり、必要とする
加工深さが得られなかったり、寸法精度が低下したりす
る。従って、適切な添加量の選定は、目的とするトラッ
ク幅の差に対してだけでなく、目的とする加工深さ、目
的とする寸法精度に対しても考慮されなければならない
第6図は、濃度29w t%水酸化カリウム水溶液にア
ルミン酸イオンを与える添加剤として硝酸アルミニウム
を添加量を変化させて加えた場合に、ビーム径4 u 
m 、レーザーパワー80mW、走査速度lOμm /
secで加工した時のトラック幅の差と加工深さを示す
グラフである。第6図において、〇一〇は添加量とトラ
ック幅の差の関係をΔ一Δは添加量と加工深さの関係を
示している。
第6図から、トラック幅の差はある添加量までは多いほ
ど小さくなるが、それ以上では一定となることがわかる
。また、加工深さはある添加量までは多くなっても一定
であるが、それ以上では多いほど小さくなることがわか
る。
このように、添加量の違いによってトランク幅の差、加
工深さが異なるため、適切な添加量の範囲は目的とする
トランク幅の差、目的とする加工深さによって変化する
ことがわかる。
たとえば、添加量を1.4 wt%とした時、加工深さ
5μm以上は得ることができるが、1・ラック幅の差2
μm以下を得ることができないことがわかる。添加量を
4.1 wt%とした時、加工深さ5μm以上でトラン
ク幅の差2μm以下を得ることができることがわかる。
また、添加量を6.7 wt%とした時、加工深さ5μ
m以上でトランク幅の差1μm以下を得ることができる
ことがわかる。添加量を10wt%とした時、トラック
幅の差1μm以下は得ることができるが、加工深さ5μ
m以上を得ることができないことがわかる。
ビーム径4μm,レーザーパワー80mW、走査速度1
0μm /secで濃度29w t%水酸化カリウム水
溶液に硝酸アルミニウムを添加して加工を行う場合、ト
ラック幅の差が2μm以下で加工深さ5μm以上の添加
量の範囲は、2wt%〜9wt%である。また、トラッ
ク幅の差がlμm以下で加工深さ5μm以上の添加量の
範囲は、6.5 wt%〜9wL%である。
第7図は、濃度23w t%水酸化カリウム水溶液にア
ルミン酸イオンを与える添加剤として硝酸アルミニウム
を添加量を変化させて加えた場合に、ビ一ム径4gm、
レーザーパワー80m一、走査速度10μm /sec
で加工した時のトラック幅の差と加工深さを示すグラフ
である。第7図において、〇一〇は添加量とトラック幅
の差の関係を、△一△は添加量と加工深さの関係を示し
ている。第7図から、トラック幅の差はある添加量まで
は多いはど小さくなるが、それ以上では一定となること
がわかる。
また、フエライト部分のトラック幅寸法精度は、ある添
加量までは多くなっても一定であるが、それ以上では多
いほど低下することがわかる。このように添加量の違い
によってトラック幅の差、寸法精度が異なるため、適切
な添加量の範囲は目的とするトラック幅の差、目的とす
る寸法精度によって変化することがわかる。
例えば、添加量を1.5 wt%とした時、寸法精度±
1μm以下は得ることができるが、トランク幅の差lμ
m以下を得ることができないことがわかる。添加量を4
.4 wt%とした時、寸法精度±1μm以下でトラッ
ク幅の差1μm以下を得ることができることがわかる。
また、添加量を7.lwt%とした時、寸法精度±1μ
m以下でトラック幅の差0.5μm以下を得ることがで
きることがわかる。さらに、添加量を9.7 wt%と
した時、トラック幅の差0.5μm以下は得ることがで
きるが、寸法精度士1μm以下を得ることができないこ
とがわかる。
すなわち、ビーム径4μm1レーザーパヮー80m一、
走査速度10μm /secで濃度23w t%水酸化
カリウム水溶液に硝酸アルくニウムを添加して加工を行
う場合、トランク幅の差が1.5μm以下で寸法精度±
1.5μm以下の添加量の範囲は、1.5wt%〜10
wt%である。また、トランク幅の差が1μm以下で寸
法精度±1μm以下の添加量の範囲は、4匈t%〜7w
t%である。
上記第3図〜第7図に示すように、適切なアルミン酸イ
オンを与える添加剤の添加量の範囲は、アルカリ金属水
酸化物水溶液濃度、レーザーパヮ、走査速度の違い、ま
た目的とするトラック幅の差、加工深さ、寸法精度によ
って変化することがわかる。
上述のように適切なアルミン酸イオンを与える?加剤の
添加量の決定は、トランク幅の差、加工深さ、寸法精度
を考慮して、添加剤の種類、水溶液濃度、レーザーパワ
ー、走査速度、レーザービーム径を総合的に判断して行
うことが必要である。
■ 磁気ヘンド用コアの作製 第8図(a)〜(g)はそれぞれフエライトとセンダス
トよりなる複合型のVTR 4ff気ヘッド用コアの本
発明による製造工程の一例を示す斜視図である。
まず第8図(a)に示すように、フエライト棒材11a
とコイル巻線孔に対応する溝12を有するフエライト捧
材1lbのギャップ対向面I3に、それぞれ5μmの厚
さのセンダスト膜14を第8図(b)に示すように形威
し、さらにその上に磁気ギャップとなるSiO■等の非
磁性材料15を所定の{R気ギャップ長と等しい厚さで
第8図(C)に示すように形威した後、これらをつき合
わせガラス溶着により接合して、第8図(d)に示すよ
うな磁気ギャップ15を有するギャップパー4を形戊す
る。次に、レーザーバワー150mW、走査速度10μ
m /sec、レーザービーム径4μm、水酸化カリウ
ム水溶液濃度25−t%、塩化アルくニウム添加量8w
L%、液面高さ500μmの条件で、ギャップパー4に
第8図(e)に示すように溝16を加工し、第8図(f
)に示すように溝l6内にガラスl7を埋め込み、所定
の寸法まで研磨する。最後に、これを所定の幅に切り出
して第8図(g)に示すような複合型VTI?ヘソF用
コア18を得た。かくして得られた磁気ヘッド用コア1
8は、クランクや}容融物の付着がなくかつ腐食がなく
、フエライト部分の1一ランク幅とセンダスト部分のト
ランク幅の差が小さい高精度のトラックが形威され、信
頼性の高いものであった。
なお、本発明はVTRヘッド用コアの製造方法に何等限
定されるものではなく、RDD, FDD等の各種磁気
ヘッド用コアにも好適に使用されるものである。また、
本発明はトラック加工に限定されるものではなく、フエ
ライトとセンダストの複合材料の各種加工にも好適に利
用されるものである。
(発明の効果) 以上述べてきたところから明らかなように、本発明の製
造方法によれば、所定濃度のアルカリ金属水酸化物の水
溶液に所定量のアルミン酸イオンを与える添加剤を加え
た溶液中で所定のレーザービームを所定の走査速度で照
射することにより、フエライトとセンダストよりなる複
合型の磁気ギャップバーに対して、センダストの侵食が
なく、フエライト部分のトラック幅とセンダスト部分の
トラック幅の差が小さい幅の狭い高精度のトラックを形
威できるため、信頼性の高い複合型磁気ヘッド用コアを
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施する装置の一例を示す概念図、 第2図は種々のアルミン酸イオンを与える添加剤を添加
したときと添加材を添加しなかったときの加工可能なト
ラック幅の差を比較するためのグラフ、 第3図はアルミン酸イオンを与える添加剤の添加量と加
工可能なトラック幅の差との関係を示すグラフ、 第4図は本発明におけるレーザーバワーと加工可能なト
ラック幅との関係を示すグラフ、第5図は本発明におけ
る走査速度と加工可能なトラック幅の差との関係を示す
グラフ、第6図はアルミン酸イオンを与える添加剤の添
加量と加工可能なトラック幅の差および加工深さとの関
係を示すグラフ、 第7図はアルミン酸イオンを与える添加剤の添加量と加
工可能なトラック幅の差およびトラック幅の寸法精度と
の関係を示すグラフ、 第8図(a)〜(8)はそれぞれこの発明をフエライト
とセンダストよりなる複合型のVTR磁気ヘッド用コア
の製造に適用した場合の加工手順を示す斜視図である。 1・・・X−Yテーブル  2・・・加工容器3・・・
試料台      4・・・ギャップパー5・・・アル
ξン酸イオンを与える添加剤を加えたアルカリ金属水酸
化物水溶液 6・・・マイクロメータ  7・・・石英窓8・・・レ
ーザー光    9・・・レーザー光源lO・・・レン
ズ系

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、フェライトとセンダストよりなる複合型磁気ヘッド
    用コアのトラックをレーザー加工により形成する製造方
    法において、アルミン酸イオンを与える添加剤を加えた
    アルカリ金属水酸化物の水溶液中で、レーザー加工する
    ことを特徴とする磁気ヘッド用コアの製造方法。
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