JPH0394604A - 造粒コーティング種子 - Google Patents

造粒コーティング種子

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JPH0394604A JP1231984A JP23198489A JPH0394604A JP H0394604 A JPH0394604 A JP H0394604A JP 1231984 A JP1231984 A JP 1231984A JP 23198489 A JP23198489 A JP 23198489A JP H0394604 A JPH0394604 A JP H0394604A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、造粒コーティングされた種子に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
農林業分野においても、省力化はコスト低減のための重
要な命題となっている。例えば野菜等の種子の播種にお
いても、省力化の一環として、手播きと同様に精密な機
械播き(これにより面倒な間引き作業の省略又は簡略化
が可能となる。)を行なう目的で、種子と、赤土、クレ
1バーライト、硅藻土、炭酸カルシウム、タルク、水酸
化カルシウム、水酸化アルミニウム、カオリンなどの賦
形材(造粒材)との混合物を、ポリビニルアルコール、
澱粉、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン等のバイ
ンダー(結合剤)を用いるか又は用いないで、流動層型
造粒機又は傾斜回転パン型造拉機を用いて造粒すること
はかなり以前から知られている(例えば、特公昭38−
3489号)。
このようにして得られた造粒コーティング種子は、播種
後に土壌中で適度の水分に遭うと、コーティング層が吸
水して、2〜3ケ所に亀裂を生じることによりブロック
状に破砕され、発芽が起こる。しかしながら、例えば、
仮に、降雨や排水不良などの原因で土壌が過湿状態にあ
る場合には、粘稠な結合剤を含むコーティング層が過剰
の水分により崩壊して種子を埋包し、発芽時のエネルギ
ー代謝に不可欠の酸素の供給を阻害するため、順調な発
芽が妨げられる。
そこで、以上の問題を解決する目的で、コーティング層
を形成するコーティング材中に、油脂、セルロースエス
テル、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸アルミニウム、
ギ酸アルミニウム、ジルコニウム化合物、高級脂肪酸及
びその金属塩等の撥水剤又は防水剤を添加する技術が提
案されている(例えば、特公昭38−3469号、特開
昭54−85908号、英国特許1294181号)。
[発明が解決しようとする課題コ しかしながら、従来の造拉材と撥水剤又は防水剤(以下
、「疎水剤」と略す。)を組合せた造粒用組成物で造粒
コーティングしただけでは、適度の硬度、吸水後の破砕
のされ方(割層状況)、吸水してブロック状に破砕され
た際の原形保持性(すなわち、コーティング層が溶融し
て種子に泥状にまとわりつかず、種子と水や大気との接
触を妨害しない程度)などの造粒コーティング種子に要
求される諸特性をバランスよく得ることができず、しか
も裸の種子と同様の発芽性が得にくい。また、コーティ
ング層に適度の硬度を付与するために有機バインダーを
用いることは、生産効率上あるいは後述する原形保持性
の点で好ましくない。
よって、本発明が解決しようとする課題は、有機バイン
ダーを用いることなく、コーティング層が適度の硬度を
有し、吸水した際にはその破砕が妨げられず、破砕物が
ブロック状で原形保持性の高い、種子の発芽に悪影響を
及ぼさない造粒コーティング種子を提供する処にある。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明の造粒コ
ーティング種子は、上記の課題を解決するため、復鎖構
造型の粘土鉱物70〜95重量部および疎水剤30〜5
重量部を含有する造粒用組成物で種子を造粒コーティン
グしたことを特徴とする。
すなわち、本発明の造粒コーティング種子は、複鎖構造
型の粘土鉱物および疎水剤を含有する造粒用組成物を、
常注により、水と交互に種子に付着コーティングするこ
とにより得られる。
本発明の造粒用組成物における複鎖構造型の粘土鉱物は
、微多孔性で呼吸性があり、吸水性があるとともに、適
当量の水で固まる。よって、造粒の際に特別のバインダ
ーを必要とせず、疎水剤との併用により、適度に強固に
かたまる。
このような特性に起因して、本発明の造粒コーティング
種子は、以下の特徴を有する。
■ 乾燥状態(常温で保管した場合)では適度の硬度を
有するため、輸送時や播種機を用いて播種する際には破
砕されることはない。
■ 土中などの小量ないし大量の水に接触した時、はじ
めて膨潤の歪みにより割層する。
■ 有機ボリマーのバインダーを用いていないので、水
に接触した時、泥状化することなく、直線的に破砕され
る。
■ 破砕物がブロック状に原形を保つので、コーティン
グ層は種子に泥状にまとわりつかず、種子が埋包される
ことがない。従って、種子への水や空気の供給が断たれ
ることがない。
■ 少なくとも、コーティング層のない裸の種子と同一
の発芽性を示す。
■ ブロック状になった造粒物が適度に保水性を有する
ために、種子の発芽勢や発芽率が裸の種子より良くなる
場合がある。
以下、発明の構成および発明の実施に関連する重要な事
項につき項分けして詳細に説明する。
(1)複鎖構造型の粘土鉱物 本発明で用いる複鎖構造型の粘土鉱物は、通常よく知ら
れているような層格子を基本的単位とする粘土鉱物(例
えば、カオリナイト、モンモリ口ナイト;通常クレーと
称しており、本明細書においても同様である。)とは構
造的に明らかに・異なるものである。層格子を基本的単
位とする粘土鉱物では、本発明の優れた効果は得られな
い。
このような複鎖構造型の粘土鉱物としては、アタパルジ
ャイト、セピオライトおよびパリゴルスカイトがある。
中でも、堆積物中に産出し、その結晶度の低いアタパル
ジャイトが、好ましい。
複鎖構造型の粘土鉱物は、焼戊などの加工を施して、ゲ
ルタイプ、吸油・吸水性タイプ、耐水性能の異なるもの
など種々のタイプが市販されている。形状については、
粒状のものから微粉状のものがある。本発明には、耐水
性のある微粉末状のものが好ましい。
複鎖構造型の粘土鉱物と後述する疎水剤の粉末との混合
比率は、複鎖構造型の粘土鉱物95〜70重量部に対し
疎水剤5〜.30重量部であり、好ましくは、複鎖構造
型の粘土鉱物90〜80重量部に対し疎水剤10〜20
重量部である。複鎖横造型の粘土鉱物が70重量部未満
では、造粒物の硬度が不足するとともに、疎水剤が多く
なるため造粒時の加工性が悪い。また、疎水剤が5重量
部未満では、疎水剤の効果が発揮されない。
また、これらの複鎖構造型の粘土鉱物と疎水剤との粉末
混合組成物は、200メッシュ以下の微粉末状にして用
いることが好ましい。
(2)疎水剤 疎水剤としては各種の物が知られているが、本発明に用
いられる疎水剤としては、天然物あるいはその若干の加
工物の微粉末が好ましい。
このようなものとしては、例えば、高級脂肪酸およびそ
の金属塩、高級脂肪族アルコールおよびそのアルキレン
オキサイド付加物、油脂およびロウなどの微粉末が挙げ
られる。特に好ましいものとしては、高級脂肪酸カルシ
ウム、高級脂肪酸バリウム、高級脂肪族アルコールのプ
ロピレンオキサイド付加物が挙げられる。有機の各種ボ
リマーや微粉末状にし得ない各種薬剤は、好ましくない
。粒度としては、200メッシュ全通のものが好ましい
(3〉結合剤(バインダー) 一般に、種子の造粒コーティングには、ポリビニルアル
コール、カルボキシメチルセルロース、アラビャゴム、
プルランなどの各種の合成、半合成、天然、生化学的合
成による親水性のポリマーが、結合剤として用いられて
いる。これらの結合剤は、造粒コーティングの際の混潤
剤として通常、用いられる水に溶解して水溶液の形で用
いられている。しかしながら、本発明においては、これ
らの結合剤を使用することなく、通常の水のみを湿潤剤
として用いるだけで、適度の硬度を有する造粒物を製造
することができる。なお、本発明で使用する水の量は、
粉末組成物(造粒用組成物)に対し50〜150@ff
i%の量であるのが好ましい。
(4)その他の成分 本発明の造粒コーティング種子を得るための造粒用組成
物中には、所望により、植物ホルモン、植物栄養剤、植
物成長制御剤、殺菌剤、酸素発生剤、肥料等の補助成分
を添加してもよい。
なお、種子に直接付着あるいはフィルムコーティングす
るなどの方法で上記薬剤を種子に付着させてもよいし、
造粒製品の色別を目的として造粒物表面を着色コーティ
ングする際に上記薬剤を着色コーティング剤と混合して
もよい。
[実施例] 以下、実施例及び比較例を掲げ発明実施の具体例及び効
果につき記述するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1〜2及び比較例1〜5 発芽率約90%の人参の種子11を傾斜回転バンに入れ
、この種子に第1表に示す湿潤剤をスプレーしながら、
第1表に示す組成の造粒用組成物を加え、粒径が3.5
關になるまで造粒コーティングした後、40℃にて16
時間乾燥した。
このようにして得られた造粒コーティング種子について
硬度の測定および発芽試験を行なった。この結果も併せ
て第1表に示す。
なお、発芽試験は、9cllIφのシャーレに濾紙2枚
を敷き、これに水5mlを注いだ後、造粒コーティング
した種子100粒を置床し、25℃の恒温器に入れて行
なった。なお、造拉コーティングしていない裸の種子に
ついても同様に行なった。
(以下余白) 第1表より明らかな通り、本発明の造粒コーティング種
子においては、水と接触するとコーティング層がブロッ
ク状に破砕され、どろどろせず種子にまとわりつかない
ので、酸素などの種子への供給が断たれず、発芽率は裸
の種子と同様であった。さらに、ブロック状に破砕した
コーティング層が保水性を有するので、これが種子への
水分の供給源になり、発芽勢は、むしろ裸の種子(比較
例5)よりも高かった。
比較例1〜3の造粒コーティング種子は、発芽勢および
発芽率において明らかに裸の種子よりも劣っていた。比
較例4の造粒コーティング種子は、造粒収率が悪く、し
かも造粒物の硬度が実施例に比べ4〜5割ほど小さく実
用に供しえない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、特別のバインダーを用
いることなく、コーティング層が適度の硬度を有し、し
かも発芽性の良い造粒コーティング種子を提供するので
、農業生産の合理化及び発展に多大の貢献をしうる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、複鎖構造型の粘土鉱物70〜95重量部および疎水
    剤30〜5重量部を含有する造粒用組成物で造粒コーテ
    ィングされたことを特徴とする造粒コーティング種子。
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