JPH0393997A - 泥水加圧推進装置 - Google Patents

泥水加圧推進装置

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JPH0393997A
JPH0393997A JP23008189A JP23008189A JPH0393997A JP H0393997 A JPH0393997 A JP H0393997A JP 23008189 A JP23008189 A JP 23008189A JP 23008189 A JP23008189 A JP 23008189A JP H0393997 A JPH0393997 A JP H0393997A
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liquid
mud
propulsion device
cutter
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Kenji Nakahara
健二 中原
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SHOWA DOBOKU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 本発明は、地下トンネルの築造、下水管埋設、通信線,
電力線埋設等のために地中に横穴を掘進する装置、とく
に、カン夕部の前面と切羽との間及びシールド筒と外周
地山との間に泥膜を形成して地中を掘進する泥水加圧推
進装置に関する。
〔従来の技術〕
地中横穴掘削の工法に、泥水加圧推進工法がある。その
施工法は、一般的に掘進機及び埋設管を搬入するための
立坑を掘削し、掘進機の後方に複数の埋設管を順次連結
しながら横方向に掘進機及び埋設管を押し出し、所定の
箇所に設けた到達立坑から掘進機を引出し、埋設管を設
置する。
掘削する方法は、送泥水を注入し、加圧することにより
、地山側にマッドフィルム(泥膜)を形戒し、その泥膜
を介した加圧力〈通常地下水圧+0.2kg / cd
)により切羽を安定させつつ、カッタを回転させ地山の
土砂を掘削し、推進を行う。
カッタは、通常、スポーク式のカッタまたはカッタフェ
イスをもった面板型式のカッタが使用されている。
第8図は従来の掘進機の例を示す要部断面図である。
図に示す掘進機4lの頭部側において、カッタ部8の径
はシールド筒2の径よりも大きく形成されており、地山
をシールド筒2よりもやや大きくオーバーカットし、シ
ールド筒2及び図示しない後方に連結した埋設管と地山
との間にテールボイドC部を形成する。
一方、送泥管4からカッタ部8の前面に泥水を送ること
によって切羽Aとカッタ部8の間に泥膜が形成され、切
羽八が安定に支持される。カッタfill!8により掘
削された土砂は掘削室5において送泥水と撹拌混合され
て高濃度の液状体となる。この高濃度の液状体を加圧し
た状態でテールボイドC部に充満させることにより、地
山を受圧状態にし、地山の崩落、埋設管への締め付けを
抑え、掘進機及び埋設管と地山とを直接触れさせないよ
うにし、埋設管と地山との摩擦力を低減している。
なお、図中lOは排泥口、11は排泥管、l2は排泥バ
ルブである。
このように、カッタ部8をシールド筒2よりも径大にし
た掘進機を用いた推進装置により、それまでのオーバー
カットのない推進装置に比し、低推力での長距離推進が
可能である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記の掘進機を用いた推進作業において、つ
ぎのような問題が発生した。
■前記の高濃度液状体は、掘削室において送泥水と地山
の掘削土砂が混合して造られる。このとき、送泥水の配
合が悪い場合、たとえば微粒子の割合が少ない場合は、
テールボイド部の液状体は分離し易く、地山の崩壊を生
じ易く、地山がシールド簡や埋設管を締め付け、推力が
大きくなることが多かった。
■送泥水と掘削土砂の混合はカッタ部の回転を利用して
行う関係上、テールボイド部はシールド筒の外側である
ので掘削室に比して混合の程度が悪くなりがちであり、
地山の崩壊に伴う締め付けが発生したり、地山の粗い粒
子がそのままテールボイド部に残り、テールボイドの液
状化が阻害され、推力が増大した。
■切羽とカッタ部前面の間の圧力管理は、通常下限を地
下水圧+0.2kg/cIIl1上限を地下水圧+0.
5〜0.7kg/cnf程度の範囲で行う,切羽の圧力
が地下水圧+0.5〜0.7kg/cat程度になると
排泥バルブを開け、地下水圧十〇− 2 kg / c
dになる手前で排泥バルプを閉じる。その際、排泥に伴
ってテールボイド部の液状体の圧力も変動し、排泥口に
向かってテールボイド部の液状体が流れる傾向が生じ、
同液状体の移動によりテールボイド部の安定が損なわれ
、推力の増大を招く場合が多かった。
そこで本発明は、泥水加圧推進工法において、テールボ
イド部の液状体の確実な安定をはかり、長距離推進をよ
り円滑に行うことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の泥水加圧推進装置は、その目的を達戊するため
に、シールド筒より径大のカッタ部の前面と切羽との間
及びシールド筒と外周地山との間に泥膜を形成して地中
を掘進する泥水加圧推進装置において、下記手段のいず
れか一つ以上の手段を備えたことを特徴とする。
(1)  テールボイド部の液状体を混合するための板
状部材を掘進機後方に向けてカッタ部の外周に設ける。
(2)  前記板状部材を掘進機後方に向けてカッタ部
の外周に複数段設ける。
(3)  テールボイド部の液状体の保持用の堰をシー
ルド筒外周に設ける。
(4)  テールボイド部の液状体を撹拌するための回
転撹拌羽根をシールド筒後部及び埋設管の外周に設ける
(5)  テールボイド部に別途に配合した液状体を供
給するための配管を設ける。
〔作用〕
本発明の泥水加圧推進装置においては、テールボイド部
の液状体を混合するための板状部材をカッタ部の外周に
設けることによって、テールボイド部における掘削土砂
と送泥水の混合が確実に行われる。また、この板状部材
をカッタ部の外周に例えば2段設けた場合には、テール
ボイド部の液状体の混合がより確実になり、さらに、テ
ールボイド部に可塑性の材料を供給するための別の配管
を設けることにより、テールボイド部の液状体が2層構
造となり、地山とシールド筒及び埋設管との間の摩擦力
を低減するための層と、それ以外のテールボイド部を安
定化させるための層が構威され、テールボイド部の安定
が確実なものとなる。
また、テールボイド部の液状体の保持用の堰をシールド
筒外周に設けることにより、テールボイド部の液状体が
排泥する度に排泥口に向けて流れるのが防止されるとと
もに、掘進機後部や埋設管からテールボイド部に別途に
供給される液状体を一定の厚さで保持することができる
。また、回転撹拌羽根をシールド筒後部及び埋設管の外
周に設けることにより、シールド筒と外周地山との間の
テールボイド部の液状体の混合と同液状体の後方への押
し込みが効果的に行われ、さらに、テールボイド部の波
状体が時間の経過とともに塑性化した場合でも、回転撹
拌羽根の回転に・よって再度流動化させ、テールボイド
部の液状化を再生させ、必要な推力を低減させて円滑な
長距離推進を可能にする。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、実施例により本発明の特徴
を具体的に説明する。
第1図は本発明の実施例における掘進機の要部を示す断
面図であり、第2図は第1図のI−1線断面を示す図で
ある。
第1図及び第2図において、掘進機lは全体として筒状
をなし、掘進機lの後方には複数の埋設管(図示せず)
が順次連結される。
掘進機1のシールド筒2内には隔壁3が設けられている
。隔壁3の後部側には、送泥管4が接続されている。こ
の送泥管4は、泥水aを圧送するポンプを介して泥水貯
蔵タンク(図示せず)に連結されている。隔壁3の前部
側には、モーク等の駆動機6により回転力を与えられる
回転軸7と、同回転軸7に連結され、掘進141のシー
ルド筒2の外径より大きな外径をもつカッタ部8が配設
されている。このカッタ部8の前面部には、放射状に切
削刃81が配設され、最外部の切削刃81はシールド筒
2の外方に位置し、シールド筒2と外周地山Bとの間隙
にテールボイドCが形成される。
掘進機1の隔壁3とカッタ部8とシールド筒2で囲まれ
た空間は、泥水と掘削土砂とが混合される掘削室5とな
っている。
この掘削室5内において、カッタ部8の背面部から回転
軸7の軸心に平行にスクレーバ9を突設している。この
スクレーパ9によって掘削室5内に残留しがちな土砂が
掻き取られ、且つ、掘削土砂と泥水aの混合が図られる
そして、カッタ部8の前面の切削部及び掘削室5におい
て、泥水aと掘削土砂等とが均一に混合されてできた液
状体は、カッタ部8前面の切羽A側に泥膜を形成すると
ともにに、シールド筒2と外周地山Bとの間に泥膜が充
満したテールボイドCを形成する。
掘削室5の下部においては、隔壁3の一部が開口され、
排泥口10が形成されている。この排泥口lOには排泥
管itおよび排泥バルブl2が連通して設けられ、さら
に、排泥バルブl2の排泥側端部には図示しない貯泥槽
が設置されている。
このような掘進機lにおいて、本実施例では、シールド
筒2の前部に一定の厚さ(20〜30mm程度)の堰板
21をシールド筒2前端部の外周を覆うように設けてい
る。堰板2lは、鋼もしくは剛性の高い硬質ゴムや合威
樹脂製のものである。この堰板21は、テールボイドC
部の液状体が排泥の際の圧力低下に,伴う移動や逆流に
対応し、地山Bとシールド筒2及び埋設管との間の摩擦
力低減に必要なテールボイドC部の厚さ(20〜30m
m程度)を保持するためのものである。
また、カッタ部8の外周には、テールボイドC部の液状
体を混合するための板状部材22をシールド筒2の後方
に向けて設けている。テールボイドC部の液状体が分離
すると、地山Bの崩落や土粒子の置換えが生じて、シー
ルド筒2及び埋設管を締め付けてl!i!擦力が大きく
なり、必要な推力が増大する。これを防止するために、
カッタ部8の回転を利用し、板状部材22により液状体
を常時混合する。
また、立坑外で別途に配合した液状体を掘進機lの後方
からテールボイドC部に供給するための注入管4aをシ
ールド筒2の後部に設けている。これは、従来掘削室5
で掘削土砂と送泥水とを混合したものをテールボイドC
部に供給していたのを止め、立坑外で別途に配合した液
状体をテールボイドC部に注入するようにしたものであ
る。前述したように、掘削室5で掘削土砂と送泥水とを
混合した場合、送泥水の配合や地山の土質構戊に大きく
左右されて分離し易い液状体になり、テールボイドC部
が不安定になり、必要な推力が増大して長距離推進を阻
害することから、本実施例ではテールボイドC部に適し
た液状体を別途に配合して供給するようにしたものであ
る。この配合液状体の材料は、目詰め用の固形粒子とし
ての粉末粘土、目詰め効果を高めるウラゴメール、増粘
剤としてのCMCを水に溶解する。これに現場の土質が
透水係数の高い砂層.砂礫,玉石層の場合、粉末粘土よ
り粒子の大きい微妙や軽量骨材のパーライトを加え、泥
膜形成効果を大きくし、かつ保水剤として高分子吸収剤
を加える。この保水剤は、後述するテールボイドC部の
再流動化の際の水の供給源としての役目を持っている。
これらの配合割合は、対象となる地山の土質によって異
なるが、標準的には重量比で、水100 に対して粉末
粘土30、ウラゴメール1.2、CMC0.2、微砂の
場合は5〜10、軽量骨材の場合は1〜3、高分子吸収
剤は0.1 〜0.5程度である。もちろんこの他にも
、テールボイド材として適切なものを配合して用いるこ
とができる。この別途配合した液状体く以下テールボイ
ド材αという)は、当然切羽に対しても有効な効果を有
するので、排泥の際にある程度の量が掘削室5に入り込
んでも差支えないものである。
このテールボイド材αの注入管4aは、第1図では上下
に図示しているが、たとえば左右等にも複数箇所設けれ
ばさらに効果的である。
次いで、第l図に示した掘進機lの動作について説明す
る。
まず、図示しないポンプによって泥水aが送泥管4を通
じて圧送される。圧送された泥水aは、掘削室5を満た
し、切羽A面に加圧状態で送られる。次いで駆動機6に
より回転軸7を回転させ、かつ泥水aの注入を続けなが
らカッタ部8により掘削を行う。掘削された土砂は泥水
aに混合し、泥水aと掘削土砂により形成された泥膜を
介して切羽八の安定が図られる。
また、カッタ部8の外径はシールド筒2の外径より大き
く設定されているので、掘削後はシールド筒2及び埋設
管の外周と外周地山Bとの間にテールボイドCが形成さ
れる。このテールボイドC部に、供給管4aからテール
ボイド材αが注入されて泥膜が形成される。
なお、堰板21の形状を第3図(a)の符番21H に
示すようにフランジ付きの形状とすると、テールボイド
CIの液状体の保持をより確実にすることができる。
また、テールボイドC部の液状体を混合するための板状
部材22の形状を、第3図(b)の符番22a に示す
ように先端に垂下部を設けた形状とした場合も、テール
ボイドC部の液状体の保持をより確実にすることができ
る。この場合においては、テールボイド材αが後方から
注入された際に面的な広がりをもたず線状にテールボイ
ドC部内を流れるとき、これを堰板21で一旦止め、板
状部材22a が回転することにより堰板2lの部分で
混合し、面的な広がりをもつ液状体とすることができ、
テールボイド材αの均一な混合をより一層効果的にする
テールボイドC部の液状体は、カッタ部8の泥膜の押圧
力、例えば地下水圧+0.2 kg/cdと同圧とし、
その押圧力によって外周地山Bの崩落を抑え、緩み土圧
の発生を防止し、外周地山Bの埋設管等への締付けを無
くシて推力を低減させる。したがって、小さな推力で掘
進機及び埋設管の推進を行うことができ、長距離推進工
法に適したものとなる。
掘削室5内の土砂と泥水aの混合物は、排泥口lOから
徘泥管11を通り、排泥パルブ12を通って、図示しな
い貯泥槽に排泥される。
第4図は本発明の他の実施例に於ける掘進機の要部を示
す断面図であり、第5図は第4図のn−■線断面を示す
図である。なお、これらの図において第1図に示した部
材と同じ部材には同じ符番を示して詳細な説明を省略す
る。
本実施例の掘進機31は、カッタ部8の外周から後方に
向かう2段の板状部材22、22bを設けるとともに、
テールボイドC部へ異なる2種類の配合液状体を供給す
るための供給管4b, 4cを設けたものである。
通常の土質の場合、テールボイドC部の厚さは最低20
〜3Qmmあれば充分であるが、玉石砂礫層の場合は5
0〜IQQ mm程度の厚さを確保していな゛いと玉石
や礫がカッタ通過後移動し、シールド筒2や埋設管に当
たって推力が増大する。したがって、玉石層や砂礫層を
推進するときは、テールボイドC部の厚さを厚くする必
要があり、この場合は、とくにテールボイドC部の外側
部分に対しては特別に安定を考慮し、対策を講じる必要
がある。
このために、本実施例においては、カッタ部外周に設け
る混合用の板状部材を2段構或にし、さらにテールボイ
ドclに2種の異なる配合液状体α,βを別々の供給管
4b, 4cから注入して、地山とシールド筒2及び埋
設管の間の摩擦力を低減させるための層C1  と、そ
の外側の安定をはかるための層C2 とをそれぞれ形成
させるようにしている。モしてC1 層には供給管4b
から前記のテールボイド材αを注入し、C2層には供給
管4Cから別のテールボイド材βを注入する。テールボ
イド材βとしては、テールボイド材αに比較して塑性状
のものとし、標準的には、二液性の可塑材(市販品とし
てはスライディングSS,クリーンFD等、いずれも商
品名)、または、重量比にして水100に対して粉末粘
土40程度、セメン}10程度のいわゆるフィルセメン
ト系のものが好ましい。もちろんこの他にも、テールボ
イド材として適切なものを配合して用いることができる
。供給管4bから注入されたテールボイド材αは、板状
i H22bで混合され、シールド筒2及び埋設管の外
周を覆って地山と7−ルド筒2及び埋設管の間の摩擦力
を低減するCI 層を形成し、供給管4Cから注入され
たテールボイド材βは、板状部材22で混合され、テー
ルボイドC部を安定に保持する地山寄りのC2層を形成
する。
なお、第4図及び第5図において21はシールド筒2の
前#j部外周に設けられた堰板であり、2lbは板状部
材22と22bの間に位置して供給管4aの注入口のカ
バーであると同時にC1層とC,層を形成し易いように
設けた堰である。このtt! 2 l b は、シール
ド筒2の外周に多数設ける方がC,層と02層を区別し
て形成し易いが、全周にわたるとC,層の形成を邪魔す
るので、4〜8箇所程度が適当である。
第6図は本発明のさらに他の実施例を示す掘進機の要部
を示す断面図であり、第7図は第6図の■−■線断面を
示す図である。
本実施例は、第1図に示した掘進機の後部にテールボイ
ド部の液状体の再流動化装置としての回転撹拌羽根を設
置した例である。
本実施例においては、掘進機1の後部に、テールボイド
C部の液状体の撹拌を行うための環状の回転撹拌羽根2
3を設けている。なお、第6図においては便宜的に回転
撹拌羽根23の一部(図面上でよ半I!’lS)を断面
で示し、一部(図面上で下半部〉を外観で示している。
この回転撹拌羽根23は、シールド筒2内に固定して設
置したモータ24により歯車25を介して回転する内歯
車26付きの環状体27の外周に多数個の羽根28を取
り付けたものである。
この環状体27をシールド筒2の後部に、ベアリング2
9及びシール30を介して回転自在に設置する。
この回転撹拌羽根23を回転させることにより、テール
ボイドC部の液状体を撹拌し、テールボイドC部の活性
化.再岐状化を行う。このとき、羽根28をシールド筒
2の軸方向に角度をつけて取り付けておくと、液状体の
撹拌とともに、液状体をさらに後方の連結管の方に押し
進める作用をする。
また、推進中常時作動させて、常にテールボイドclの
液状体を保持させておくことも効果的である。また、こ
の回転撹拌羽根23は、掘進機後部のほかに、埋設管部
にも設けるとより効果的である。
この回転撹拌羽根23の役割は、長距離推進のため長時
間経過したり、推進施行途中で到達立坑の掘削が遅れた
り、その他′なんらかの理由で一定時間推進が休止した
場合等に、それまで形成されていたテールボイドCIの
液状体が塑性化したり、分離したりして、シールド筒2
及び埋設管との摩擦力が増大した場合、同回転撹拌羽根
23を作動させて、テールボイド材αのなかの高分子吸
収剤に含まれる水を利用し、再び液状化させることにあ
る。もちろん別個に水及びテールボイド材αを加えても
よい。また、推進施行中に常時作動させておいて液状体
の塑性化を事前に防ぐことも可能である。
なお、以上に説明した実施例は、泥水加圧推進工法にお
いて、掘進機と地山との間に泥膜を常に正常の状態に形
成して、長距離掘進を円滑に行うための前記(1)乃至
(5)の手段の組合せの例を示したものであるが、本発
明の加圧推進装置としては、実施例の組合せ以外の組合
せを適宜選択することができる。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明の泥水加圧推進装置によ
れば、地山とシールド簡の間に安定した泥膜を形成する
ことができるとともに、地山とシールド筒の間の摩擦力
を大.幅に低減することができるため、従来の泥水加圧
推進工法に比較して画期的な長距離推進を可能にするこ
とができる。また、本発明装置に採用できる各手段は、
それぞれ次のような効果を有する。
■ カッタ部外周にテールボイド部の液状体を混合する
ための板状部材を設けることにより、テールボイド部の
液状体はカッタ部の回転とともに混合され、均一な分離
しにくい状態に保たれ、地山の崩落とテールボイド部の
液状体の分離沈降が防止され、地山とシールド筒及び埋
設管の間の摩擦力が低滅される。また、この板状部材を
後部に垂下部を有する形状とした場合は、テールボイド
部の液状体をより一層均一にすることができる。
■ 前記力ツタ部外周に設ける板状部材を二段に設置し
た場合は、前記■項の効果をより高めることができると
ともに、テールボイド部に配合の異なる二種の液状体を
注入してテールボイド部の安定化と摩擦力低減をはかる
二層構造を形成することが容易となる。
■ シールド筒の前端部に堰を設けることにより、排泥
の際の切羽の圧力変動に伴うテールボイド部の液状体の
切羽への流れ込み,逆流が防止され、テールボイドの液
状体が堰によって一定の厚さに保持される。これにより
、摩擦力低減に必要な厚さでシールド筒及び埋設管は液
状体に覆われ、低推力が維持され、長距離推進が可能と
なる。この堰をフランジ付きの形状とした場合は、前記
効果をより高めることができる。
■ 施行する箇所の土質に適した液状体を別速に立坑外
で配合してテールボイド部に供給することにより、より
安定なテールボイド部を形成することができる。とくに
、テールボイド部のシールド筒,埋設管燗と地山側とに
それぞれ適した配合の液状体を注入することにより、玉
石,砂礫層での玉石等がシールド筒.埋設管に接触しに
くいだけのテールボイド部の厚さを確保するとともに摩
擦力を低減させる層と、外周地山を安定して保持する層
とが形成され、推力の大きい玉石,砂礫層での長距離推
進を可能にする。
■ シールド筒の後部及び埋設管の外周に回転撹拌羽根
を設けることにより、長距離推進施行に伴う長時間経過
の際のテールボイド部の液状体の塑性状態の再活性化、
及び、常時作動させることによる塑性化防止及び分離防
止がはかられ、テールボイド部の長時間安定が可能とな
る。従来装置では推進達中で休止すると推力が増大する
ので、休みなく常時少しでも押しながらフリクションカ
ットをしていかなければならないが、本装置ではこのよ
うな作業が不必要になり、安定した長距離推進施行が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の掘進機の要部を示す断面図、第
2図は第1図の掘進機のI−I線断面を示す図、第3図
(a)及びわ)は第1図の掘進機の一部部材の別の例を
示す図、第4図は本発明の他の実施例の掘進機の要部を
示す断面図、第5図は第4図の掘進機の■一■線断面を
示す図、第6図は本発明のさらに他の実施例の掘進機の
要部を示す断面図、第7図は第6図の掘進機のIII−
III線断面を示す図、第8図は従来の掘進機の例を示
す断面図である。 1,31:掘進機     2:シールド筒3:隔壁 
      4:送泥管 4a, 4b, 4c:液状体(’) 供給W5:掘削
室      6:駆動機 7:回転軸      8:カッタ部 9:スクレーパ    10:排泥口 l1:排泥管      l2:排泥バルブ21 21
a,21b:堰板 23:環状回転羽根 25:歯車 27:環状体 29:ベアリング A:切羽 Cニテーノレボイド α,β:テールボイ ド材 22. 22a. 22b:板状部材 24:モータ 26:内歯車 23二羽根 30:シール B:外周地山 a:泥水 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、シールド筒より径大のカッタ部の前面と切羽との間
    及びシールド筒と外周地山との間に泥膜を形成して地中
    を掘進する泥水加圧推進装置において、テールボイド部
    の液状体を混合するための板状部材を掘進機後方に向け
    てカッタ部の外周に設けたことを特徴とする泥水加圧推
    進装置。 2、前記テールボイド部の液状体を混合するための板状
    部材をカッタ部の外周に複数段設けたことを特徴とする
    請求項1記載の泥水加圧推進装置。 3、シールド筒より径大のカッタ部の前面と切羽との間
    及びシールド筒と外周地山との間に泥膜を形成して地中
    を掘進する泥水加圧推進装置において、テールボイド部
    の液状体の保持用の堰をシールド筒外周に設けたことを
    特徴とする泥水加圧推進装置。 4、シールド筒より径大のカッタ部の前面と切羽との間
    及びシールド筒と外周地山との間に泥膜を形成して地中
    を掘進する泥水加圧推進装置において、テールボイド部
    の液状体を撹拌するための回転撹拌羽根をシールド筒後
    部及び埋設管の外周に設けたことを特徴とする泥水加圧
    推進装置。 5、シールド筒より径大のカッタ部の前面と切羽との間
    及びシールド筒と外周地山との間に泥膜を形成して地中
    を掘進する泥水加圧推進装置において、テールボイド部
    に別途に配合した液状体を供給するための配管を設けた
    ことを特徴とする泥水加圧推進装置。 6、シールド筒より径大のカッタ部の前面と切羽との間
    及びシールド筒と外周地山との間に泥膜を形成して地中
    を掘進する泥水加圧推進装置において、請求項1または
    2記載のテールボイド部の液状体を混合するための板状
    部材、請求項3記載のテールボイド部の液状体の保持用
    の堰、請求項4記載のテールボイド部の液状体を撹拌す
    るための回転撹拌羽根及びテールボイド部に別途に配合
    した液状体を供給するための配管のいずれか2以上を組
    み合わせて設けたことを特徴とする泥水加圧推進装置。
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