JPH03938Y2 - - Google Patents

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JPH03938Y2
JPH03938Y2 JP1982081327U JP8132782U JPH03938Y2 JP H03938 Y2 JPH03938 Y2 JP H03938Y2 JP 1982081327 U JP1982081327 U JP 1982081327U JP 8132782 U JP8132782 U JP 8132782U JP H03938 Y2 JPH03938 Y2 JP H03938Y2
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container
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seal
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は内容液を加熱して保温や、湯沸かしお
よび保温を行う電気ポツト、あるいは電気炊飯器
と言つた電気加熱容器に関し、詳しくは器体外装
体の上部を形成する肩部の開口に、外装体に収容
した内容器の口部を接続し、器体の蓋体に金属製
の内蓋を設け、この内蓋に内容器の口部に当接し
て内容器との間をシールするシールパツキングを
設けた電気加熱容器に関するものである。
(従来の技術) この種の電気加熱容器は、例えば実開昭54−
47967号公報や実開昭55−143127号公報で知られ
ている。前者は電気ポツト、後者は電気炊飯器で
あるが、どちらも内蓋とそれに設けたシールパツ
キングを有している。電気ポツトのシールパンキ
ングは、内蓋の外周に沿つて設けられ、これが単
に内容器の後部に単に圧接されただけのものであ
る。電気炊飯器のシールパツキングは内容器への
圧接部を環状のチユーブ部分に形成したものを開
示している。また別に前記チユーブ部分の内周部
にスリツト状の開口を環状に形成したものも開示
している。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来の電気ポツトのシール形式では、内容
液が加熱されて蒸気の発生等により内圧が上昇し
内蓋を少しでも押し上げるようなことがあると、
シールパツキングは内容器の口部から押し離され
易く、所定箇所外への蒸気漏れの原因となつて危
険や非耐熱部材の損傷、熱損失を招くものであ
る。また電気炊飯器のシール形式では、チユーブ
部分を持つているものの場合、チユーブ部分が断
熱部分としての作用を持つているので、その分熱
効率が向上するように思える。しかし前記のよう
な内圧の上昇により内蓋が内容器から押し離され
ようとするとき、前記チユーブ部分の収縮率が前
記電気ポツトの場合より高く充分な押さえ代を持
つように設ければ内容器から離れ難いように思え
るものの、逆にチユーブ部分を押し縮めながら蒸
気等が外部に抜けることがあり、結果として前記
電気ポツトの場合と変わらない。さらにチユーブ
部分の内周にスリツト状の開口を環状に形成した
ものの場合開口縁が上下に対向しているものであ
るので、全体の寸法精度や組立精度のバラツキに
よつて、あるいは内圧による内蓋の押し上げ度合
いによつて上下の開口縁どうしが離接し開口度合
いが不同となる。このためスリツト状の開口が閉
じてしまえば前記チユーブ部分を持つたものと同
様の問題点を生じ、開口が大きくなるとチユーブ
部分の内側に回つた内圧がシールパツキングのス
リツトの下開口縁部を内容器に押付けるので内蓋
の内圧による押し上げに係わりなくシール性は向
上するが、チユーブ部分の内部も内容器内の空気
の自由な対流の空間となるので、断熱空間とはな
らず保温性が低下する。したがつてシール性が断
熱性が安定しない。さらに電気炊飯器のシール形
式では、チユーブ部分に耐熱性を必要とし、チユ
ーブ部分が複雑で大きな形状であることにより高
価にもつく。
そこで本願考案は内蓋に設けるシールパツキン
グを、内容器と内蓋との組合せ構造とともに改良
することにより、前記のような問題のない電気加
熱容器を提供することを課題とするものである。
(課題を解決するたもの手段) 本考案は上記のように課題を達成するために、
器体の外装体の上部を形成する肩部の開口に、外
装体内に収容した金属製の内容器の口部を接続
し、器体の蓋体に内容器の口部に当接して内容器
との間をシールするシールパッキングを設けた電
気加熱容器において、蓋体に金属製の内蓋を設
け、この内蓋の外周に内容器の口部内周と間隙を
もつて嵌合される環状の垂下壁を形成し、この垂
下壁の上部外周に前記シールパツキングを装着
し、このシールパツキングは下方先端が垂下壁側
に向く環状シールリツプとして内容器の口部に圧
接されるようにし、内蓋の垂下壁とシールパツキ
ングおよび内容器の口部との間の間隙を通じて内
容器内に通じる断熱空間としたことを特徴とする
ものである。
(作用) 本考案の上記構成によれば、内容器の口部と内
蓋の垂下壁とは共に金属製で変形等による寸法や
形状の変化はなく、内圧によつても、両者間の間
隙は一定のままであるし、シールパツキングは下
方先端が垂下壁側に向く環状のシールリップとし
て内容器の口部に圧接されて、この先端と垂下壁
とは左右方向に対向し、内蓋が内圧によつて上下
動されても相互の間隔に大きな変化はないので、
垂下壁とシールパツキングおよび内容器との間で
形成する間隙は、常時初期の状態にあり、内容器
内から断熱空間への内圧の導入を図り、シールリ
ツプの垂下壁の側に向く下方先端が内容器の口部
に圧接することを保証することができるととも
に、前記間隙により内容器内の空気の自由な対流
を常時充分に制限して断熱空間内の空気の閉じ込
め性を向上し断熱空間の断熱作用を保証すること
ができる。さらに前記間隙を形成する内蓋の垂下
壁はシールパツキングとの組合せによつて前記断
熱空間を形成するので、シールパツキングのみで
断熱空間を形成するものに比し、シールパツキン
グを簡単化、小型化することができる。特に、シ
ールパツキングは下側先端が垂下壁側に向くシー
ルリツプをなして内容器の口部に圧接され、断熱
空間の内側壁が環状の金属製垂下壁とされている
ことによつて、断熱空間内に前記間隙を通じて及
ぶ内容器内の空気圧は、専ら断熱空間の外側壁を
なすシールパツキングを押し広げるように働くの
で、前記の向きで内容器の口部に圧接されている
シールパツキングのシールリツプ先端を内容器の
口部により強く押圧してシール性をさらに向上す
ることができる。
(実施例) 図は電気ポツトの構造の1例を示す図であつ
て、外装体1上端部に固設される皿形肩部2の中
央開口3に形成した内側フランジ4に、内容器5
の先端に形成した外側フランジ6が環状のシール
パツキング7を介し接続状態とされている。内容
器5は、その底部をブラケツト8、ビス9、底板
10等を介して底部材11に固定され、底部材1
1上に連結される外装体1上に皿状肩部2が固設
されて、該肩部2に内容器5の上端部がシールパ
ツキング7を介し固定される。内容器5は、さら
にその底部外周に湯沸しや保温用のヒータ12,
13等の加熱体が巻装され、その底部と底部材1
1との間に保温用ヒータ13の制御用感温リード
スイツチ14やヒータ12,13切換え用サーモ
スタツト15、温度ヒユーズ16等の制御装置、
マグネツト式電源接続部17等の電気装置が設け
られ、内容器5の外周面は断熱部材18により巻
装される。
皿状肩部2上に枢着19された外蓋20は、ポ
ンプ装置21を内装すると共に、皿状肩部2に固
設の係止部22に係合するロツクレバー23を有
し、皿状肩部2の上面を開閉する。ポンプ装置2
1は、外蓋20の上面に露出する押圧板24を介
して圧縮されるベローズポンプからなり、押圧板
24の押下により、ベローズ25内の空気を吐出
口26より内蓋55に設けた栓体27の給気路2
8を介して内容器5内に送り込む。29はベロー
ズポンプの空気吸入口、30は戻しばねである。
内容器5の上端開口を蓋する内蓋55は、栓体
27の他に、内容液の注出経路が設けられる。注
出経路は、内蓋55に上端部を固定し、下端部を
内容器5の内底部近くに開口する注出導管31
と、皿状肩部2の嘴部32に沿つてポツトの前面
に延び、吐出口33を下向きに開口した吐出管3
4と、注出導管34と吐出管34とを連通させる
栓体内通路35とからなり、栓体内通路35内に
は、ポツトが転倒したときに具えた転倒時閉止弁
36が内装されている。
以上により、ロツクレバー23を押してロツク
ピン22との係合を解除すると、外蓋20を回動
して内蓋55上方を開放することができ、注出経
路と共に内蓋55を取り外して内容器5内に水等
を注入することができる。次いで内容器5に内蓋
55を被せ、さらにその上面に外蓋20を閉じて
ロツクすると、外蓋20の底板が栓体27の上面
に密着して内蓋55を押下し、内容器5上に内蓋
55をしつかりと被せて固定する。そこでヒータ
12に通電すると、内容器5内の液を所定温度に
加熱し、サーモスタツト15の働きでヒータ12
に代えヒータ13が通電されると共に感温リード
スイツチ14による液温検知に伴うヒータ13の
通電制御で、液温を所定温度に保つ。
内容液を注出するには、押圧板24を押下して
ベローズポンプ内の空気を内容器5に送り込む。
これにより、内容液が注出導管31、栓体内通路
35および吐出管34を介して押し出され、吐出
口33より吐出される。さらに、嘴部32の底部
開口37に上端を螺着38′され、前記吐出され
る内容液を受け入れて下方へ案内する注液案内管
38、および該注液案内管38の外側に上下摺動
自在に嵌め合わされる注液上下動管39が設けら
れ、外装体1前面に固設された管カバー40内を
縦通させ、注液上下動管39の上下動により下端
注液口41を所望の高さにして注液できるように
している。注液上下動管39は、その背面に高さ
方向に複数の凹所42を設けて、カバー40の底
部に摺動自在に支持した係止部材43をばね44
により付勢し、その先端が前記凹所42の何れか
と弾性係合することにより管39を所望位置に係
止するようにしている。係止部材43に一体に成
形した操作部43aを、カバー40に設けたスリ
ツト45から下方に露出させ、操作部43aによ
り係止部材43を後退させると、管39の上下動
が自由に行われ、また下方に抜き取ることもでき
る。
カバー40の外装体1外面に当てがわれる基板
部40aは、内容器5の上下部に連通するよう設
けられた水位管46を、外装ケースのカバー取付
口47を通じて外部から観察可能にする液量表示
窓48と、給電パイロツトランプ49および湯沸
しパイロツトランプ50の表示窓51,52が設
けられている。53は押圧板ロツク部材、53a
はその操作部、54は嘴部32とカバー40とを
締結して双方間の継ぎ目に隙間を生じさせないた
めのビスである。
内蓋55は、内容器5の上端開口に対し微小間
隙56をなして嵌まり合う嵌合部55aが形成さ
れると共に、その嵌合部55a上端外周に形成さ
れたフランジ55bに内容器フランジ6上面に接
触して内容器上端開口をシールするシールパツキ
ング57が弾性嵌着58して着脱自在に装着され
ている。シールパツキング57は、先端59aが
内側に向くよう全体に湾曲した断面形状の環状シ
ールリツプ59を下面内周部に一体形成され、外
蓋20によつて内蓋55が栓体27を介し内容器
5に押し付けられるとき、シールリツプ59が内
容器フランジ6の上面に先端59aを内向きにし
て圧接され、内容器5の上端開口を容器5内蒸気
が取替え困難なシールパツキング7に及ばせない
ようにシールする。シールリツプ59は、外蓋2
0による内蓋55の押圧に応じて全体が変形しな
がら先端59aをフランジ6上面に強く圧接され
るし、内容器5内での蒸気発生等による内圧は、
先端59aをフランジ6上面に押し付ける方向に
作用(第4図矢符)して、内圧が作用するほどシ
ール効果を向上させ、シールパツキング7に対す
る蒸気からの保護を確実に達成する。シールパツ
キング57が蒸気によつて熱劣化すれば、内蓋5
5から取外してあたらしいものと交換すればよ
く、その作業は部分的な分解等他の作業を一切必
要としないから簡単に行える。また、内蓋55は
内容器5との微小間隙56をなした嵌まり合いに
よつて、内容器5から内蓋55への直接熱伝導を
避けながら位置決めされ、シールリツプ59の一
部がシールパツキング7に乗り上げてフランジ6
上面から浮いたり接触圧が弱くなつて、シール効
果やシールパツキング7に対する保護効果を低下
させるようなことがない。
第5図、第6図は、環状シールリツプ59の途
中に外向き屈曲突部59bが形成され、外蓋20
が内蓋55を内容器5を押し付ける際のシールリ
ツプ59のフランジ6,55b間での変形によつ
て、屈曲突部59bがシールパツキング7に圧接
し、先端59aのフランジ6上面への圧接による
シールに加え補助シール部をなし、シール効果が
さらに高いものとされている。フランジ6のシー
ルリツプ先端59aが圧接する部分を若干凹陥し
たリツプ受部6aに形成され、圧接するリツプ先
端59aが逃げ難いようにし、これによつてもシ
ール効果を高めている。
(考案の効果) 本考案によれば、内容器の口部と内蓋の垂下壁
とは共に金属製で変形等による寸法や形状の変化
はないし、シールパツキングは下方先端が垂下壁
に向くシールリツプをなし、この先端が内容器の
口部に内向きに圧接され、内圧によつても、シー
ルパツキングおよび内容器と垂下壁との間に形成
されている間隙は一定のままで、内容器内から断
熱空間への内圧の導入を図り、またシールリツプ
の垂下壁側に向く下方先端が内容器の口部に圧接
することを保証することができるとともに、前記
間隙により内容器内の空気の自由な対流を制限し
て断熱空間内の空気の閉じ込め性を向上し断熱空
間の断熱作用を保証するので、内容器からの内圧
が内容器の口部に内向きに圧接しているシールリ
ツプの先端を内容器の口部に押圧するように働く
のと相俟つてシール性を向上し、所定箇所以外へ
の蒸気の噴き出しやそれによる問題を解消するこ
とができる。また前記安定した微小間隙により、
内容器内の空気の自由な対流を制限して断熱空間
内の空気の閉じ込め性を向上し断熱空間の断熱作
用を保証することができる。
さらに前記微小間隙を形成する内蓋の垂下壁が
シールパツキングとの組合せによつて前記断熱空
間を形成するので、シールパツキングのみで断熱
空間を形成するものに比し、シールパツキングを
簡単化、小型化することができコストを低減する
ことができる。特に、シールパツキングは下方に
延びかつ先端が内容器側に向くシールリツプをな
し、この先端が内容器の口部に内向きに圧接さ
れ、断熱空間の内側壁が環状の金属製垂下壁とさ
れていることによつて、断熱空間内に微小間隙を
通じて及ぶ内容器内の空気圧は、専ら断熱空間の
外側壁をなすシールパツキングを押し広げるよう
に働くので、前記の向きで内容器の口部に圧接さ
れているシールパツキングのシールリツプ先端を
内容器の口部により強く押圧してシール性をさら
に向上するので、安全性および熱効率のさらに高
いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例の縦断面図、第2図は一部の
位置を変えた断面図、第3図は一部の正面図、第
4図は一部の拡大断面図、第5図、第6図は別の
実施例の状態変化を示す要部の拡大断面図であ
る。 1……外装体、2……肩部、3……中央開口、
4……内側フランジ、5……内容器、6……外側
フランジ、7……シールパツキング、55……内
蓋、55a……嵌合部、55b……フランジ、5
6……微小間隙、57……シールパツキング、5
8……弾性嵌着、59……環状シールリツプ、5
9a……先端、59b……外向き屈曲突部(補助
シール部)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 器体の外装体の上部を形成する肩部の開口に、
    外装体内に収容した金属製の内容器の口部を接続
    し、器体の蓋体に内容器の口部に当接して内容器
    との間をシールするシールパッキングを設けた電
    気加熱容器において、 蓋体に金属製の内蓋を設け、この内蓋の外周に
    内容器の口部内周と間隙をもつて嵌合される環状
    の垂下壁を形成し、この垂下壁の上部外周に前記
    シールパツキングを装着し、このシールパツキン
    グは下方先端が垂下壁側に向く環状シールリツプ
    として内容器の口部に圧接されるようにし、内蓋
    の垂下壁とシールパツキングおよび内容器の口部
    との間の間隙を通じて内容器内に通じる断熱空間
    としたことを特徴とする電気加熱容器。
JP8132782U 1982-05-31 1982-05-31 電気ポツトの内容器シ−ル装置 Granted JPS58181339U (ja)

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JP8132782U JPS58181339U (ja) 1982-05-31 1982-05-31 電気ポツトの内容器シ−ル装置

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JP8132782U JPS58181339U (ja) 1982-05-31 1982-05-31 電気ポツトの内容器シ−ル装置

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Publication Number Publication Date
JPS58181339U JPS58181339U (ja) 1983-12-03
JPH03938Y2 true JPH03938Y2 (ja) 1991-01-14

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ID=30090438

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JP8132782U Granted JPS58181339U (ja) 1982-05-31 1982-05-31 電気ポツトの内容器シ−ル装置

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5447967U (ja) * 1977-09-10 1979-04-03
JPS6040187Y2 (ja) * 1980-03-31 1985-12-03 松下電器産業株式会社 ポツト

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JPS58181339U (ja) 1983-12-03

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