JPH0393457A - 電圧駆動形素子の駆動回路 - Google Patents
電圧駆動形素子の駆動回路Info
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Abstract
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Description
ipolar Tr−ansistor)など電圧騒動
形素子の駆動回路にかかり,特に電圧形インバータブリ
ッジに用いた場合の逆並列ダイオードのリカバリ時のサ
ージ電圧を抑制する回路に関するものである. (従来の技術) 電圧駆動形素子を用いたインバータの一般的な構成を第
6図に示す. 第6図において、直流電源1は平滑用のコンデンサ2を
並列にしてインバータブリッジ3に供給され、交流に変
換されたインバータ出力は負荷に電力を供給する. 一般に負荷はインダクタンス4と負荷抵抗5から成り、
負荷電流ILを流す.またインバータブリッジ3は、I
GB731〜34および各IGBTに逆並列に接続され
た高速ダイオード35〜38から構成されている. 負荷電流ILが矢印の方向に流れている状態でIGBT
31をオンオフさせたときの動作を第7図に示す.第7
図において、浮遊インダクタンス6は配線のインダクタ
ンス分Lであり. IGBT31がオフすると負荷電流
ILはIGBT31から高速ダイオード36八転流して
図の矢印の回路で流れ、次にIGBT31を再度オンす
るとダイオード36のキャリアを放出して逆回復するま
で直流電IMlはIGB丁31、浮遊インダクタンス6
、およびダイオード36の回路を通して瞬時短絡状態と
なる.なお実際は他の配線部にもインダクタンスが存在
するが説明を簡単にするために省略してある. その後、ダイオード36に逆方向に逆回復電流が流れて
ダイオードは逆方向特性を回復するが,逆回復電流の減
衰が急になるとインダクタンス6による過大サージ電圧
がダイオード36やIGBT32に印加される. この逆回復電流は電流iを観測することによって見分け
ることができ,時点tエでIGBT31がオンすると電
流iはーILの大きさから減少して零となり、その後逆
回復電流が流れた後に急激に零となり、この時点で浮遊
インダクタンス6によってダイオード36に大きなサー
ジ電圧Voが印加される.di このサージ電圧VOはーLdt で決まるので,Lの
大きさを減少させるか、di/dtを低下させるかのい
ずれかによってサージ電圧を低下させることができるが
,浮遊インダクタンスLを減少させることは配線上から
限界があるので、一般にdi/dtを減少させる方法が
有効である。
リカバリ時間を短かく設計する方法があり、例えば耐圧
数十Vのダイオードでは30〜50ns.耐圧500v
クラスでは100〜200ns,耐圧1000Vクラス
では300〜800nsのダイオードが開発されている
。
リダイオードも開発されているが限界があり,また他の
方法としてはIGBT3 1をゆるやかにオンさせて短
絡電流iを減少させる方法が考えられている. 第7図における波形aはIGBT31を急速にオンさせ
た場合であり,その時の電流での立上りは速くサージ電
圧VDも大きな値となっている.一方、波形bはIGB
T31をゆるやかにオンさせた場合であり、逆電流iの
値もdi/dtの値も小さく、従ってサージ電圧VDも
低くなる. (発明が解決しようとする課題) ゲート電圧の立上りをゆるやかにする従来の方法を第8
図に示す.第8図(A)はその回路図、第8図(B)は
動作波形図である. 第8図において,ゲート信号VOは抵抗10を介してI
GBT31のゲートに入力され、ゲート,カソード間に
はコンデンサ12を追加してゲート電圧vGHの立上り
を抵抗10とコンデンサl2による一次遅れ回路を介し
てゆるやかにしている.なおIGBTの構造による浮遊
容量に相当するコンデンサ13があるのでコンデンサ1
2は省略することもある.ダイオード11はゲート電圧
VORの立下りを速くしてターンオフ損失を減少させる
ために設けられたものである. 時点t1にゲート信号V.を負から正に立上げるとIG
BTのゲート電圧VOI!は一次遅れによってゆるやか
に上昇し、時点t1にIGBT31はオンを開始するが
,ゲート電圧VOI!が不十分なためIGBT不完全な
スイッチング動作を行う. このためIGBT31のコレクタ・エミッタ間電圧VC
I!は中間電圧に留まり、第8図の電流iは負から正に
上昇する傾斜がゆるやかになり,しかも電流iのピーク
値が制限され、時点t1〜t.間のdi/dtが減少し
てサージ電圧が減少する。
ンに変化させてから実際にIGBTがオンするまでの時
間tエ〜t2が長くなり、この間が無駄時間となって短
かいパルスでスイッチングすることができなかったり、
ブリッジ回路の上下素子を同時にオンさせないためのデ
ッドタイムが長くなり、この間の無制御によってインバ
ータ出力波形の歪が大きくなり、電動機の運転に用いら
れたとき不安定現象を招くなどの問題がある。
IGBTの動作遅れを短縮し、しかもダイオードのリカ
バリ電流をソフトにすることによりサージ電圧を低減で
きる合理的な電圧駆動形素子の駆動回路を提供すること
を目的としている.〔発明の構成〕 (課題を解決するための手段および作用)上記の問題を
解決するために,本発明ではゲート電圧の立上り時にゲ
ート電圧の太さを時間的に切換える回路を設けている. すなわちIGBTのオン時のゲート電圧を、IGBTが
アナログ動作する電圧で立上げることによって電流制限
を行い、これによってダイオードのリカバリ電流を制限
してリカバリ電流の変化率をゆるやかにし、サージ電圧
を低下させるものである.(実施例) 本発明の一実施例を第1図に示す.第1図は第6図に示
すインバータ回路の中のIGBT31に対するゲート駆
動回路のみを示したもので従来技術における第8図に対
応しており、従って第8図と同一部分には同一番号を付
してその説明を省略している。
源であり、抵抗17を負荷としてトランジスタ16を直
流電源14. 15の両端に接続し、駆動信号Vsによ
ってトランジスタ16をオンオフさせる.トランジスタ
l6のコレクタはトランジスタ18,19のベースに接
続され,トランジスタ18. 19はエミッタを共通接
続し、IGBT31に対してゲート信号VGを出力する
.またトランジスタ18のコレクタは直流電源14の正
極へ、トランジスタ19のコレクタは直流電源15の負
極へ接続されている.一方,トランジスタ16のコレク
タからコンデンサ20、および抵抗21. 22を直列
接続した微分回路を介してトランジスタ23のベースを
駆動し、トランジスタ23のコレクタはトランジスタ1
8. 19のベースとゼナーダイオード24を介して接
続され、トランジスタ18. 19のベースに印加され
る電圧を変化させる.ダイオード25はコンデンサ20
の放電を速めるために設けられている. 次に第1図の回路動作を第2図および第3図を参照して
説明する. 第2図の時点t1に駆動信号Vsが零になるとトランジ
スタl6がオンからオフに変化し,トランジスタl6の
コレクタ電位が上昇してコンデンサ20および抵抗2l
を通ってトランジスタ23のベースに電流が流れ、時点
t1とt1の間トランジスタ23がオンとなる. トランジスタ16のコレクタ電位はゼナーダイオード2
4で決まる電圧に制限され、トランジスタ1g,19の
ゲイン(入力インピーダンス)が十分高ければ,ゲート
信号VQはトランジスタ16のコレクタと直流電源14
とl5の中間点との間の電圧差となる.IGBT31の
ゲート電圧voBは抵抗10とコンデンサ13とによっ
て遅れ波形となり、時点t8においてIGBT3 1は
コレクタ電流を流し始める.時点t.〜t,間はゲート
電圧VGI!が低く、IGBTはアナログ動作をしてい
る. 時点t3でトランジスタ23はオフし、ゲート駆動電圧
Vaは最高となってIGBT31は完全なスイッチング
状態となる. 第3図における電流iおよびダイオード両端電圧Voの
実線aで示す波形はIGBTのゲート電圧を全電圧ステ
ップ状に印加した場合であり,第7図のaと同じ波形で
ある. これに対してIGBTのゲート信号V.を2段に分けて
印加するとゲート電圧vGEも図のように2段になり、
時点t2〜t,の間は電流iは破線Cのようになってピ
ーク電流が制限される. これは,第9図に示すIGBTの特性から分るように、
例えばVa. = 8Vであれば、コレクタ電流Icは
13A程度に制限されるようなアナログ動作をするから
である. 従って高速ダイオードの同じキャリア電荷分を流出させ
るのにaの場合は時点t,でダイオードがリカバリする
のに対し、本発明によるCの場合は遅れた時点t,でリ
カバリするので,等価的に第7図のbの場合と同様なソ
フトリカバリとなり,ダイオードのサージ電圧Voは破
IIAcに示す低い値に制限される. また第2図における時点t1とt3の間隔は、ダイオー
ドがリカバリする時間に対応して設定すればよく1〜2
μS程度となる. このようにダイオードのリカバリ電流の変化率をゆるや
かにすることによってダイオード両端のサージ電圧を下
げることが可能になり,これによってパルス幅の狭い制
御が可能となってインバータの出力波形を改善すると共
にサージ電圧の低下による素子の信頼性向上およびEM
Iノイズの低下が期待できる. 本発明の他の実施例を第4図に示す.第4図(A)はそ
の回路図、第4図(B)はその動作波形図である。
抵抗26とコンデンサ27の直列回路を並列に接続し、
さらにダイオード25をコンデンサ27の放電を速める
ために接続している. 第4図の回路では、トランジスタ16がオフすると、I
GBT31へのゲート信号VOは抵抗17と26で分圧
される値にまで急速に上昇し、その後抵抗17. 26
とコンデンサ27で決まる時定数でゆるやかに上昇する
. このため、駆動信号VsからIGBT31がオンするま
での遅れ時間が短かく、オンしてしばらくはIGBTの
ゲート電圧が低いのでIGBTはアナログ動作してダイ
オードのリカバリ電流を制限し、ゲート電圧が上昇する
につれてIGBTのVCBが低下するので低損失となる
. 本発明のさらに他の実施例を第5図に示す.第5図にお
いては、トランジスタ23のエミツタを直流電源14.
15の中点に接続し、ゼナーダイオードの代りに抵抗
28による分圧を用いている。この場合オン電圧は電源
15の影響を受けないので、電圧変動のある場合に効果
的である。ダイオード29はトランジスタ23のベース
・エミッタの逆圧防止用である. また小容量のインバータの場合には、直流電源14のみ
を使用しゲート電圧を零と正のみに変化させるだけでも
よい. 以上はパワー素子としてIGBTを用いた場合について
説明したが、ゲート電圧によりオン時の速度が変化した
りオン特性が変化したりする電圧駆動形素子に対しては
共通に適用できる。
間には低いゲート電圧を加えてIGBTをアナログ動作
させ、これによりダイオードのリカバリ電流を制限して
リカバリ時のdi/dtを低く抑え、ダイオード両端の
サージ電圧を抑制すると共に、ダイオードリカバリ後は
IGBTのゲート電圧を高くして飽和電圧を低<L/.
IGBTの定常損失を低減させているので,波形率がよ
<EMIノイズの低い高信頼性で高効率な電圧駆動形素
子の駆動回路が得られる.
第3図は本発明の動作を説明するための波形図,第4図
および第5図はそれぞれ本発明の他の実施例を示す回路
図,第6図は電圧駆動形素子を用いたインバータの一般
的な主回路図、第7図および第8図は従来の駆動回路の
動作説明図、第9図はIGBTの一般的な特性図である
.1・・・主回路用直流電源 2・・・主回路用
コンデンサ3・・・インバータ 4・・・
負荷インダクタンス5・・・負荷抵抗
31〜34・・・IGBT35〜38・・・高速ダイオ
ード 6・・・浮遊インダクタンス10.17.2
1,22.28・・・抵抗 11,25,29・
・・ダイオード12.20・・・コンデンサ
13・・・浮遊コンデンサ14.15・・・ゲート回
路用直流電源16,18,19,23・・・トランジス
タ 24・・・ゼナーダイオード茅 1 ロ 第 2 捌 第 3 圏 第 仝 図 亭 5 胆 箒 6 甜 亭 7 ロ 11 t2 hk t5 弟 3 図
Claims (1)
- それぞれ高速ダイオードを逆並列接続した複数の電圧駆
動形素子をブリッジ接続したブリッジ回路の各電圧駆動
形素子のゲートを駆動する電圧駆動形素子の駆動回路に
おいて、各素子のゲート駆動信号の入力に応じて所定の
パターンで順次電圧が増大するゲート駆動電圧を発生す
るゲート電圧発生回路を備えたことを特徴とする電圧駆
動形素子の駆動回路。
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