JPH0392462A - 車両用ブレーキ制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ制御装置

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JPH0392462A
JPH0392462A JP23117089A JP23117089A JPH0392462A JP H0392462 A JPH0392462 A JP H0392462A JP 23117089 A JP23117089 A JP 23117089A JP 23117089 A JP23117089 A JP 23117089A JP H0392462 A JPH0392462 A JP H0392462A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、駆動輪スリップの発生時にブレーキ制御によ
り駆動輪に作用するトラクションを最適に制御する車両
用ブレーキ制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、スロットル制御とブレーキ制御を併用した車両用
トラクション制御装置としては、例えば、『自動車工学
臨時増刊VO1.37 N0.7J  (昭和63年6
月;■鉄道日本社発行)の316ページ〜349ページ
に記載されている装置が知られている。
この従来出典には、ブレーキ操作とは無関係に左右の後
輪に同時にブレーキ液圧を供給することが可能なブレー
キアクチュエータが設けられ、ブレーキ制御条件を満た
す時、即ち、ブレーキ制御しきい値を超える後輪スリッ
プの発生時に、後輪スリップの発生状況に応じブレーキ
増圧,保持,減圧の3態様で後輪制動力を制御し、後輪
スリップを抑制する技術が示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の車両用トラクション制
御装置にあっては、左右後輪の平均スリップ発生状況を
監視し、この平均後輪スリップがブレーキ制御条件であ
るブレーキ制御しきい値を超えた時、左右後輪に同じブ
レーキ液圧による制動力を付与する装置となっている為
、左右の路面摩擦係数が異なるスプリットμ路の走行時
において、低μ路側の後輪が大きな駆動輪スリップを生
じていても平均後輪スリップとしてブレーキ制御しきい
値を超えない限り、ブレーキ制御が開始されないし、ま
た、ブレーキ制御しきい値を超えた場合には、左右両後
輪に同時制動力が付与される為、タイヤが路面に伝達し
得る駆動力限界の高い高μ路側において駆動力が低減さ
れてしまう。
即ち、従来装置のように左右駆動輪に対して同一ブレー
キ制御を行なうシステムでは、スプリットμ路走行時に
、駆動輪スリップを防止して路面に伝達する駆動力を最
適化するというトラクションコントロールの目的を達成
できない。
そこで、ブレーキ制御装置を左右独立ブレーキ制御装置
とし、スプリットμ路走行時に低目路側駆動輪のみに制
動力を付与した場合、第8図に示すように、この付与し
た制動力相当分の駆動力が差動効果で高μ路側駆動輪に
発生し、第9図に示すように、高μ路側駆動輪のトータ
ル駆動力が大きくなり、メンバマウントの変形を伴なっ
てサスペンションメンバが回転する。このメンバ回転に
より高μ路側駆動輪にコーナリングフォースが発生し、
このコーナリングフォースに対応するヨーが車両重心回
りに発生してしまう。
この結果、尻振り等が発生し、車両挙動が不安定となっ
てしまう。
本発明は、上述のような問題に着目してなされたもので
、ブレーキ液圧付与により駆動輪スリップを抑制する車
両用ブレーキ制御装置において、スプリットμ路走行時
に低μ路側の駆動輪スリップを有効に抑制しながら、片
輸ブレーキ液圧付与による車両挙動変化を小さく抑える
ことを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明の車両用ブレーキ制御
装置では、左右のブレーキ制御系を独立とし、片輪のみ
へのブレーキ液圧付与時には、反対側の駆動輪にも液圧
レベルの低いブレーキ液圧を付与する手段とした。
即ち、第1図のクレーム対応図に示すように、左右のエ
ンジン駆動輪のホイールシリンダa,  bにブレーキ
操作とは無関係にそれぞれ独立してフレーキ液圧を供給
することで制動力を付与する左右のブレーキアクチュエ
ータc,  dと、左右のエンジン駆動輪のスリップ状
況を検出する左右の駆動輪スリップ検出手段e,fと、
駆動輪スリップに関するブレーキ制御しきい値を所定の
値に設定するブレーキ制御しきい値設定千段9と、左右
の駆動輪のそれぞれについて、実駆動輪スリップがブレ
ーキ制御しきい値条件を満たす駆動輪へ制動力を付与す
る制動力付与指令を出力する左右のブレーキ制御手段h
,iと、前記左右のブレーキ制御手段h,iの一方のブ
レーキ制御手段hまたはiからのみ制動力付与指令が出
力されている場合、同時に、他方のブレーキ制御手段i
またはh側のブレーキアクチュエータdまたはCに対し
、制動力付与指令によるブレーキ液圧の増圧,保持,減
圧による位相と同じでブレーキ液圧レベルを低くした同
位相低制動力付与指令を出力するスプリットμ路ブレー
キ制御手段jと、を備えている事を特徴とする。
(作 用) スプリットμ路走行時においては、左右の駆動輪スリッ
プ検出手段e,fにより左右のエンジン駆動輪のスリッ
プ状況が検出され、左右の駆動輪のそれぞれについて、
実駆動輪スリップがブレーキ制御しきい値設定手段9に
よるブレーキ制御しきい値条件を満たすかどうかが判断
される。
そして、低μ路側の駆動輪にスリップが発生し、ブレー
キ制御しきい値条件を満たす場合には、条件を満たす側
のブレーキ制御手段hまたはiから駆動輪へ制動力を付
与する制動力付与指令が出力される。
従って、スプリットμ路走行時に、左右の平均駆動輪ス
リップがブレーキ制御しきい値を超えるまでブレーキ制
御を待つのではなく、低μ路側の片輪のみがブレーキ制
御しきい値を超えた時点からその片輪側でブレーキ制御
が開始されることで、低μ路側駆動輪スリップが有効に
抑制される。
また、一方のブレーキ制御手段hまたはiからのみ制動
力付与指令が出力されている場合、スプリットl路ブレ
ーキ制御手段jにおいて、同時に、他方のブレーキ制御
手段iまたはh側のブレーキアクチュエータdまたはC
に対し、制動力付与指令によるブレーキ液圧の増圧.保
持,減圧による位相と同じでブレーキ液圧レベルを低く
した同位相低制動力付与指令が出力される。
従って、高U路側駆動輪への制動力付与により、低μ路
側駆動輪に付与される制動力に対応して高い路側駆動輪
で発生する駆動力を打ち消す為、サスペンションメンバ
の回転が防止され、車両重心回りに発生するヨーが低減
され、車両挙動が小さく抑えられる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
第2図は本発明の車両用ブレーキ制御装置が適用された
後輪駆動車の制駆動系制御システム全体図で、後輪スリ
ップ率が最適許容範囲内になる様にモータスOットル開
度制御を行なうスロットル制御システムと、左右各後輪
のうち空転しそうな後輪に自動的に制動力を与えるブレ
ーキ制御システムと、急制動時等に車輪ロックを防止す
る様に前後輪ブレーキ液圧制御を行なうアンチスキッド
ブレーキシステムとがトラクション集中制御システムと
して搭載されている。
尚、この制御システムには周辺システムとして、図示の
ように、エアフローメータAFIJやエンジン集中電子
制御ユニットECCS C/Uやインジエクタを有し、
燃料噴射制御,点火時期制御,アイドル回転数補正等を
集中制御するエンジン集中電子制御システムと、オート
マチックトランスミッション制御ユニットA/T C/
Uやシフトソレノイドを有し、変速制御やロックアップ
制御等を行なうオートマチックトランスミッション制御
システムと、ASCDアクチュエー夕を有し、設定車速
を維持するように車速自動制御を行なう定速走行制御シ
ステムが設けられている。
そして、タンデムスロットルを用いて行なわれるトラク
ション制御との関連制御として、エンジン集中電子制御
システムやオートマチックトランスミッション制御シス
テムでは、トラクション制御時であるか否かを示すトラ
クションスイッチ信号TCS SWや第1スロットル信
号TVO1や第2スロットル信号TVO2を入力し、ト
ラクション制御時にスロットル開度情報として第1スロ
ットルバルブと第2スロットルバルブのうち小さいバル
ブ開度を選択する制fin (セレクトロー制御)等が
行なわれ、また、定速走行制御システムでは、トラクシ
ョンスイッチ信号TCS SW等を入力し、トラクショ
ン制御時には定速走行制御を禁止する等のトラクション
制御との関連制御が行なわれる。
次に、トラクション集中制御システムの構成を説明する
実施例におけるトラクション制御(駆動力減少制御)は
、様々な運転条件においてより高いトラクション能力で
最良の安定走行を得る為、スロットル制御システムによ
るモータスロットル開度制御と、ブレーキ制御システム
による左右後輪独立ブレーキ制御とを併用するようにし
ていて、両制御とアンチスキッドブレーキ制御との集中
電子制御がトラクションコントロールシステム電子制御
ユニットTCS−ECU  (以下、TCS−ECU 
ト略称する)により行なわれる。
前記丁CS−ECUには、右前輪速センサ1からの右前
輸速VANRと、左前輸速センサ2からの左前輸速VA
NLと、右後輪速センサ3からの右後輪速VNARと、
左後輪速センサ4からの左後輪速VNALと、横加速度
センサ5からの横加速度Y6と、TCSスイッチ6から
のスイッチ信号SWTCと、ブレーキランプスイッチ7
からのスイッチ信号SW. Tと、スロットルコントロ
ールモジュールTCMからのスロットル1実開度OKV
と、オルタネータし端子8からの出力(エンジン回転モ
ニタ)等が入力される。
そして、TCS−ECUからは、駆動輪スリップ発生時
にモータスロットル開度制御を行なうべくスロットルコ
ントロールモジュールrcu  (以下、TC&Jと略
称する)にスロットル2目標開度DKRが出力される。
また、トラクションコントロールシステムハイドロリッ
クユニットTCS−HUとトラクションコントロールシ
ステムハイドロリックユニットTCS−}IUに対して
は、駆動輪スリップ発生時に後輪液圧制御を行なうべく
左右それぞれの後輪TCS用ソレノイドバルブ9,10
に対し制御指令が出力され、さらに、急制動時等にアン
チスキッドブレーキ制御を行なうべく左右それぞれの前
輪用ソレノイドバルブ11.12と左右後輪ABS用ソ
レノイドバルブ13に対し制御指令が出力される。
尚、TCS−ECUからは、上記出力以外に、TCSフ
ェイル時にはTCSフエイルランブ14に点灯指令が出
力され、TCS作動時にはTCS作動中ランプ15に点
灯指令が出力される。
前記丁(J4は、スロットルモータ駆動回路を中心とす
る制御回路で、第1スロットルセンサ16からの第1ス
ロットル信号TVO +を入力し、TCS−ECUにス
ロットル1実開度DKVとして出力したり、第2スロッ
トルセンサ17からの第2スロットル信号TVO2をス
ロットル2目標開度DKHに対するフィードバック情報
として入力したり、TCS−ECUからのスロットル2
目標開度DKRに基づきスロットルモータ18にモータ
駆動電流I,を印加する。
ここで、第1スロットルセンサ16か設けられる第1ス
ロットルバルブ19は、アクセルペダル20と連動して
作動するバルブであり、第2スロットルセンサ17が設
けられる第2スロットルバルブ21は、第1スロットル
バルブ19とは直列配置によりエンジン吸気通路22に
設けられ、スロットルモータ18によりる開閉駆動され
るバルブである。
第3図は左右後輪独立ブレーキ制御とアンチスキッドブ
レーキ制御とを兼用するブレーキ液圧制御系を示す油圧
回路図で、ブレーキマスクシリンダ30と各ホイールシ
リンダ31,32.33.34との油路の途中に設けら
れる周知のアンチスキッドブレーキシステムハイドロリ
ックユニットABS−HU (以下、ABS−HUと略
称する)に、トラクションコントロールシステムハイド
ロリックユニットTCS−HU (以下、TCS−HU
と略称する)と、アキュムレータユニットAUと、ポン
プユニットPUとを追加することで構成されている。
前記A日S−}11Jには,モータ35と、ポンブ36
と、アキュムレータ37.38と、リザーバタンク39
,40と、左前輸用ソレノイドバルブ11と、右前輪用
ソレノイドバルブ12と、左後輪TCS用ソレノイドバ
ルブ9を有している。
前記TCS−}IIには、ABS−TCS切換バルブ4
1と、右後輪TCS用ソレノイドバルブ10と、左右後
輪ABS用ンレノイドバルブ13と、油圧スイッチ42
を有する。
前記アキュムレータユニットAUには、内壁が二重に密
閉されているガスピストンアキュムレータ43を有し、
前記ポンプユニットPuには、モータ44と、マスクシ
リンダ30に付設されたリザーバタンク45からの作動
油を前記アキュムレータ43に供給するポンブ46を有
する。
そして、アンチスキッドブレーキ制御時には、マスクシ
リンダ30からの後輪側ブレーキ液圧を信号圧として作
動するABS−TCS切換バルブ41がバルブ閉となり
、また、左右の後輪TCS用ソレノイドバルブ9.10
を、第3図に示すように、増圧位置に固定する。この状
態で、左前輸用ソレノイドバルブ11と右前輸用ソレノ
イドバルブ12と左右後輪ABS用ソレノイドバルブ1
3を外部指令により作動制御する。
また、左右後輪独立ブレーキ制御時には、圧力スイッチ
42に連動してON−OFFの作動をするモータリレ−
47に従ってモータを駆動制御し、ガスピストンアキュ
ムレータ43に常に所定圧の作動油を蓄圧しておき、左
右の後輪TCS用ソレノイドバルブ9.10のそれぞれ
を外部指令により作動制御する。
次に、作用を説明する。
(イ)トラクション基本制御 第4図はTCS−ECU及びTCIJで行なわれるスロ
ットル制御システムによるモータスロットル開度制御と
、ブレーキ制御システムによる左右後輪独立ブレーキ制
御とを併用するトラクション基本制御作動を示すブロッ
ク図である。
まず、各車輸速センサ1.2.3.4からの入力信号に
基づいて必要制御情報が演算により求められる。
一方、TCS−ECUのメモリには、スロットル制御し
きい値マップと、ブレーキ制御しきい値マップとが予め
記憶設定されている。
そして、スロットル制御側では、スロットル制御スリッ
プ率S5及び前後輪平均速差ΔvAとスロットル制御し
きい値マップとの対比により、第2スロットルバルブ2
1を開,閉,保持の3態様のいずれかで制御するDKR
信号が出力される。
また、ブレーキ制御側では、左右輪のブレーキ制御スリ
ップ率S IIRI  S aL及び左右輸の前後輪速
度差ΔVR.ΔVLとブレーキ制御しきい値マップとの
対比により、左右それぞれの後輪に対し、ブレーキ液圧
を増圧,保持,減圧のいずれかで制御するブレーキ制御
電流か出力される。
(口)ブレーキ制御 第5図はTCS−ECUで行なわれるブレーキ制御作動
の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップ
について説明する。
ステップ50では、右後輪ブレーキ制御中か否かを示す
OR−FLGと左後輪ブレーキ制御中か否かを示すB[
・FLG等の必要情報が入力される。
ステップ51では、OR−FLGとBL−FLGのうち
一方が1で他方がOかどうか,即ち、左右の後輪のうち
一方のみがブレーキ制御中であるかどうかが判断される
そして、ステップ51でNoと判断された場合には、ス
テップ52へ進み、上記トラクション基本制御において
説明した通常のブレーキ制御が行なわれる。
また、ステップ51でYESと判断された場合には、ス
テップ53へ進み、ステップ53では、ブレーキ制御中
であるFLG:1側のブレーキアクチュ工一夕に対しブ
レーキ制御しきい値マップに基づく通常のブレーキ制御
指令が出力され、次のステップ54では、ブレーキ非制
御状態であるFLG=0側のブレーキアクチュエータに
対し、FLG= 1側のブレーキ液圧の増圧.保持,減
圧による位相とは同位相で、低い液圧レベルによるブレ
ーキ制御指令が出力される。
(ハ)スプリットμ路走行時 第6図はスプリットμ路走行時にアクセル踏み込み操作
で低口路側である右後輪にスリップか発生した場合の、
車輪速,スロットル開度,ブレーキ液圧の各特性を示す
タイムチャートである。
まず、左右後輪の平均速VMANを基準とする駆動輪ス
リップ情報により制御されるスロットル制御は、平均速
特性に示すように、スロットル閉しきい値を超えること
がない為、第2スロットルバルブ21の開閉によるエン
ジン出力低減制御は行なわれない。
次に、左右独立の駆動輪スリップ情報により制御される
ブレーキ制御は、一方のみの後輪ブレーキ制御が開始さ
れた場合には他方の後輪もブレーキ制御を開始するとい
う内容のスプリットμ路ブレーキ制御に基づいて、低μ
路側である右後輪と高μ路側である左後輪とでは異なる
制御が行なわれる。
右後輪側では、右後輪速VNAFIの特性に示すように
、ブレーキ増圧しきい値を超えるスリップが発生した時
点からブレーキ制御が開始され、右後輪ブレーキ液圧特
性に示すように、制御開始後は右後輪のスリップ状況を
監視しながらブレーキ制御しきい値マップに基づいてブ
レーキ液圧の増圧,保持,減圧による制御が行なわれる
従って、スプリットμ路走行時に、左右後輪の平均速V
MANがブレーキ制御しきい値を超えるまでブレーキ制
御を待つのではなく、低μ路側の右後輪のみがブレーキ
制御開始条件を満たした時点から直ちに右後輪側でブレ
ーキ制御が開始されることで、右後輪スリップが有効に
抑制される。
また、左後輪側では、左後輪速VNALの特性に示すよ
うに、ブレーキ増圧しきい値を超えるスリップが発生し
ないが、第6図の左後輪ブレーキ液圧特性に示すように
、右後輪側のブレーキ滝圧の増圧,保持,減圧による位
相とは同位相で、低い;夜圧レベルによるブレーキ制御
が行なわれる。
従って、通常のブレーキ制御に基づいて低目路側の右後
輪に制動力が付与されると、差動効果により制動力に対
応する駆動力が左後輪側に発生して右後輪側のトータル
駆動力が増大するが、このトータル駆動力はスプリット
一路ブレーキ制御により高μ路側の左後輪へ付与される
制動力による打消作用で低減する。
この為、第7図に示すように、サスペンションメンバの
回転が防止され、車両重心回りに発生するヨーが低減さ
れる。
この結果、スプリットμ路走行時で片輪ブレーキ制御が
行なわれた場合、尻振り等による車両挙動変化が小さく
抑えられる。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的
な構成はこの実施例に限られるものではない。
例えば、実施例ではスロットル制御とブレーキ制御を併
用した例を示したが、ブレーキ制御装置のみを搭載した
車両にも適用できる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明にあっては、ブレーキ
液圧付与により駆動輪スリップを抑制する車両用ブレー
キ制御装置において、左右のブレーキ制御系を独立とし
、片輸のみへのブレーキ液圧付与時には、反対側の駆動
輪にも液圧レベルの低いブレーキ液圧を付与する手段と
した為、スプリットμ路走行時に低l路側の駆動輪スリ
ップを有効に抑制しながら、片輸ブレーキ液圧付与によ
る車両挙動変化を小さく抑えることが出来るという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車両用ブレーキ制御装置を示すクレー
ム対応図、第2図は実施例の車両用ブレーキ制御装置が
適用された後輪駆動車の制駆動系制御システム全体図、
第3図は制駆動系制御システムのブレーキ液圧制御系を
示す油圧回路図、第4図はスロットル制御とブレーキ制
御によるトラクション制御作動を示すブロック図、第5
図はブレーキ制御作動の流れを示すフローチャート、第
6図はスプリットμ路走行時における車輪速.スロット
ル開度,ブレーキ液圧の各特性を示すタイムチャート、
第7図はスプリットμ路走行時におけるヨー発生低減作
用説明図、第8図はスプリットμ路走行時において片輪
ブレーキ制御のみを行なった場合の制動力及び駆動力の
発生状態説明図、第9図はスプリットμ路走行時におい
て片輪ブレーキ制御のみを行なった場合のヨー発生状態
説明図である。 a・・・左ホイールシリンダ b・・・右ホイールシリンダ C・・・左ブレーキアクチュエータ d・・・右ブレーキアクチュエータ e・一左駆動輪スリップ検出手段 f・・・右駆動輪スリップ検出手段 ・・・ブレーキ制御しきい値設定手段 ・・・左ブレーキ制御手段 ・・・右ブレーキ制御手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)左右のエンジン駆動輪のホィールシリンダにブレー
    キ操作とは無関係にそれぞれ独立してブレーキ液圧を供
    給することで制動力を付与する左右のブレーキアクチュ
    エータと、 左右のエンジン駆動輪のスリップ状況を検出する左右の
    駆動輪スリップ検出手段と、 駆動輪スリップに関するブレーキ制御しきい値を所定の
    値に設定するブレーキ制御しきい値設定手段と、 左右の駆動輪のそれぞれについて、実駆動輪スリップが
    ブレーキ制御しきい値条件を満たす駆動輪へ制動力を付
    与する制動力付与指令を出力する左右のブレーキ制御手
    段と、 前記左右のブレーキ制御手段の一方のブレーキ制御手段
    からのみ制動力付与指令が出力されている場合、同時に
    、他方のブレーキ制御手段側のブレーキアクチュエータ
    に対し、制動力付与指令によるブレーキ液圧の増圧、保
    持、減圧による位相と同じでブレーキ液圧レベルを低く
    した同位相低制動力付与指令を出力するスプリットμ路
    ブレーキ制御手段と、 を備えている事を特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001213299A (ja) * 1999-12-30 2001-08-07 Robert Bosch Gmbh 車輛用スピン防止規制(asr)用の方法及び装置
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JP2021100834A (ja) * 2019-12-24 2021-07-08 株式会社アドヴィックス 車両のトラクション制御装置

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