JPH0387511A - 焼却炉の排ガス処理方法 - Google Patents

焼却炉の排ガス処理方法

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JPH0387511A
JPH0387511A JP1222931A JP22293189A JPH0387511A JP H0387511 A JPH0387511 A JP H0387511A JP 1222931 A JP1222931 A JP 1222931A JP 22293189 A JP22293189 A JP 22293189A JP H0387511 A JPH0387511 A JP H0387511A
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incinerator
bag filter
line
heater
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Shinya Takenaka
竹中 伸也
Isao Oba
大庭 功
Tomio Sekiguchi
関口 登美雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、都市ごみ焼却炉等の焼却炉から排出される
排ガスを処理する焼却炉の排ガス処理装置及び排ガス処
理方法に関する。
(従来の技術〕 一般に、都市ごみ焼却炉では、焼却炉内にホッパ等から
投入された都市ごみ等のごみは、給しん装置によって炉
内に供給され、乾燥ストーカ、燃焼ストーカ及び後燃焼
ストーカを順次に移送されることによって乾燥、燃焼及
び後燃焼が行われ、燃焼によって発生した灰は固化ある
いは灰ピー/ ト等で排出され、また、燃焼によって発
生した排ガスはガス冷却装置(ボイラ含む)、消石灰等
を流入させて排ガス中の有害物質を中和除去する有害ガ
ス除去装置、電気集じん機或いはバグフィルタ等の濾過
式集じん機、白煙防止装置等によって処理され、その結
果、ごみの減量化、安定化が計られている。即ち、焼却
炉内では、ストーカの下方から高温、高圧の空気を送り
込み、ごみの乾燥、燃焼及び後燃焼を強制的に行い、可
燃物は焼却残渣、飛灰或いは燃焼排ガスとなって焼却炉
外に導かれる。排出される排ガスの温度は、通常、7゜
0〜1000℃と高いため、排ガス処理装置等に導く前
に200〜300℃程度まで温度を下げる必要があり、
−船釣にはガス冷却装置で水噴射により目的を達成して
いる。
従来の焼却炉における排ガス処理装置の一例を、第3図
を参照して概説する。この排ガス処理装置は、焼却炉(
図示せず〉から排気された排ガスを、例えば、ガス冷却
装置によって一旦冷却し、次いで冷却した該排ガスを処
理するものであり、該ガス冷却装置の出口側の排ガス通
路10に設置されたバグフィルタエから構成されている
。この排ガス処理装置は、フィルタ2を内蔵したバグフ
ィルタ1の排ガス浄化通路8にダンパ5並びに排ガス中
の有害物質を中和除去するための消石灰供給装置F(図
示せず)を、且つバグフィルタ1の出口側通路11にダ
ンパ6を設けている。更に、この排ガス処理装置は、バ
グフィルタ1をバイパスするバイパス通路9を排ガス通
路10と出口側通路11とに接続し、該バイパス通路9
.にダンパ7を設けている。ダンパ6の下流には誘引フ
ァン3が配設されており、誘引ファン3で吸引した排ガ
スは煙突4を通じて大気に排気されている。
以下、この排ガス処理装置の作動について概説する。ま
ず、焼却炉の作動開始時の作動即ち立ち上げ作動につい
て、焼却炉内へごみ供給を開始し、ダンパ5を閉鎖し、
ダンパ6及びダンパ7を開放して、誘引ファン3を作動
する。焼却炉内に設けた炉内バーナを作動し、焼却炉内
のごみに着火してごみの燃焼を開始する。ごみの燃焼が
開始されると、炉内バーナの作動を停止する。ごみの燃
焼が盛んになり、焼却炉から排気される排ガス温度が上
昇し、所定温度に到達した時に、バグフィルタ1のダン
パ5を開放し、ダンパ7を閉鎖する。
次いで、バグフィルタ入口側の煙道内に排ガス中の有害
物質吸収剤である消石灰を供給させる。この状態で、焼
却炉は定常運転となる。焼却炉は、所定のごみを焼却し
た後、焼却炉の作動を停止するが、該停止時の作動即ち
立ち下げ作動については、以下のように行う。焼却炉へ
の新しいごみのごみ供給を停止するが、焼却炉内には未
燃焼のごみがまだ残っているので、燃焼は継続するが、
時間の経過と共にごみは燃焼してしまう。従って、焼却
炉から排気される排ガスの温度は徐々に低下し、ついに
は所定温度にまで到達する。この時、バグフィルタ1の
ダンパ5を閉鎖すると共に、ダンパ7を開放すると同時
に消石灰の供給を停止する。従って、焼却炉から排気さ
れる排ガスは、バグフィルタ1をバイパスして誘引ファ
ン3に吸引され、煙突から大気に排気される。所要の時
間経過後に、焼却炉内に残っているごみが焼却されてし
まい焼却炉から排ガスが排気されなくなった時、誘引フ
ァン3の作動を停止し、焼却炉の作動が終了する。
また、焼却炉の排ガス処理装置におけるバグフィルタ1
は、例えば、第4図(A)及び第4図(B)に示すよう
に構成されている。即ち、バグフィルタ1は、バグフィ
ルタハウジング12内にフィルタ2が配設され、該フィ
ルタ2によってバグフィルタI内部は2つの室、即ち入
口側16と出口側17の室とに区分されている。入口側
16の室には、排ガス浄化通路8が接続される入口14
及び底部に開閉バルブ13を備えたダスト排出口21が
形成されている。また、出口側室17には、出口側通路
11に通じる出口15を備え、該出口側17の室内から
フィルタ2を通じて入口側16の室内へエアを送り込む
ため、エア供給バイブ19が配設されている。このエア
供給バイブ19には、フィルタ2を清浄とするため、エ
アを間歇的に吹き出すことができるものであり、該エア
はコンプレッサ20及びパルス開閉装置18から成るフ
ィルタ清浄エア供給装置から送り込まれる。
第4図(A)は、焼却炉の作動時の排ガスの流れを示し
ている。即ち、焼却炉からの排ガスは、排ガス浄化通路
8から入口14を通じて入口側16に流入し、次いで、
排ガスはフィルタ2によって濾過されて出口側17に流
れ込む、出口側17に流れ込んだ清浄された排ガスは出
口15から出口側通路11へと排気される。
また、第4図(B)は、上記フィルタ清浄エア供給装置
を作動した場合におけるバグフィルタl内のエア及び排
ガスの流れを示している。即ち、焼却炉の作動時、或い
は非作動時に、バグノィルタ1のフィルタ2がダスト等
によって目詰まりした場合には、上記フィルタ清浄エア
供給装置を作動する。焼却炉が作動している時には、焼
却炉からの排ガスは排ガス浄化通路8から入口14を通
じて入口側16に流入し、次いで、排ガスはフィルタ2
によって濾過されて出口側17に流れ込み、出口側17
に流れ込んだ清浄された排ガスは出口15から出口側通
路11へと排気されている。この時、フィルタ清浄エア
供給装置のコンプレッサ20が作動すると、パルス開閉
装w18の調節によって、エアがエア供給バイブ19か
ら出口側17に強力に且つ間歇的に吹き出される。吹き
出されたエアはフィルタ2を通って入口側16に吹き出
されるが、適宜に再びフィルタ2を通って出口側17へ
と流出し、出口15から出口側通路11へと排気される
。この時、フィルタ2はエア供給バイブ19からの強力
なエア流によって、フィルタ2に捕捉され付着している
ダスト成分、消石灰(Ca(OH)i)等の反応剤、反
応生成物の塩化カルシウム(CaC1g)が吹き落とさ
れ、フィルタ2が清浄される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、排ガス、例えば、都市ごみ焼却時に、発
生する排ガス中には、体積比で水分として15〜50%
、SO8として20〜100 ppm 。
HCIとして100〜800 ppmが含まれているの
で露点が高く、従来の焼却炉において、焼却炉の作動開
始時即ち立ち上げ時及び作動停止時即ち立ち下げ時に、
焼却炉から排出される排ガスをバグフィルタにダイレク
トに通して濾過すると、バグフィルタ内で排ガスの温度
が露点以下まで低下するため、排ガス中の水分がバグフ
ィルタ内で結露し、バグフィルタ自体或いはバグフィル
タ内に配置されているフィルタを腐食させる原因となり
、更に、フィルタで捕捉されたダスト成分、消石灰(C
a(OH)z)等の反応剤、反応生成物の塩化カルシウ
ム(CaCIg)が結露した水分で吸湿されフィルタに
固着し、フィルタによる圧力損失が大きくなり、フィル
タ清浄エアを供給しても圧力損失は改善されず、排ガス
の処理が不可能になる。そこで、バグフィルタを使用す
る排ガス処理装置では、如何にバグフィルタの機能を長
期間にわたって発揮させ、且つバグフィルタ自体及びバ
グフィルタ内のフィルタの腐食を防止できるかの課題が
あった。
また、従来の焼却炉において、焼却炉から排出される排
ガスをバグフィルタにダイレクトに通して濾過する通路
と、バグフィルタを排ガスを通さないバイパス通路を設
けた排ガス処理装置において、排ガスをバグフィルタに
通さずにバイパス通路を使用して排ガスを排気した場合
には、HCI、5O1I、煤塵、重金属、ダイオキシン
等の有害物質を除去することが不可能になり、また、焼
却炉の作動開始時即ち立ち上がり時及び作動停止時即ち
立ち下げ時には、不完全燃焼になり易<、煙突より未燃
カーボン、ハイドロカーボンを主体とする煙が発生する
更に、バッチ式焼却炉では、焼却炉の一日の稼動は8時
間程度であり、該焼却炉の立ち上げ時及び立ち下げ時に
は、それぞれ1時間必要であり、この所要時間即ち全体
の稼動時間の25%は排ガス処理が不可能となる。
本出願人は、上記の課題を解決するための焼却炉の排ガ
ス処理装置及びその方法を、特願平1−4696号とし
て既に山間している。
この発明の目的は、上記特願平1−4696号に開示し
た焼却炉の排ガス処理方法の別の排ガス処理方法を提供
することであり、都市ごみ等のごみを焼却炉内で燃焼処
理し、発生した排ガスを処理するバグフィルタに対して
排ガス中の水分が結露することによるバグフィルタの腐
食を防止し、しかもフィルタで捕捉されたダスト成分、
消石灰(Ca(OH)z)等の反応剤、反応生成物の塩
化カルシウム(CaC1g)がフィルタに固着してフィ
ルタ清浄エア供給手段を作動しても除去できなくなるの
を防止し、フィルタによる圧力損失が大きくなって排ガ
スの処理が不可能になるのを防止すると共に、焼却炉の
立ち上げ、立ち下げ時においてもヒータを用いることに
よって排ガスをバイパスすることなく排ガスの処理を可
能にすると共に、排ガス処理工程において異常状態が発
生した場合には排ガス処理を中断してバグフィルタをバ
イパスし、バグフィルタを保護し、排ガス処理工程の安
全性を向上させた焼却炉の排ガス処理方法を提供するこ
とである。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の目的を達成するために、次のように
構成されている。即ち、この発明は、加熱器で加熱され
たガスを循環させてバグフィルタを加熱する温風循環ラ
インを作動状態にする焼却炉立上げ前処理工程;焼却炉
の立上げ初期時に、前記温風循環ライン及び前記バグフ
ィルタで排ガスを処理する通常排気ラインを作動状態に
する焼却炉立上げ処理工程;前記バグフィルタの所定の
温度範囲及び所定の圧力差範囲の時には前記加熱器をバ
イパスした排ガスを前記バグフィルタに通して排気する
通常排気ラインを作動状態にする排ガス処理工程;上記
各範囲を超える時には前記バグフィルタと前記加熱器を
バイパスして排ガスを排気するバイパスラインを作動状
態にするバイパス作動工程;焼却炉の立下げ時に、前記
通常排気ライン及び前記加熱器で加熱された排ガスを前
記バグフィルタに通して排気する排ガス加温ラインを作
動状態にする埋火処理工程;並びに焼却炉の燃焼完結時
に、前記バイパスラインを作動状態に制御する排ガス処
理終了工程;から成る焼却炉の排ガス処理方法に関する
また、この焼却炉の排ガス処理方法において、前記各ラ
インに設けた各ダンパ、前記温風循環ラインに設けたフ
ァンと前記加熱器、排ガスを排気するための誘引ファン
、前記バグフィルタに設けた圧力センサー、焼却炉から
の排ガス温度を検出する温度センサー、前記バグフィル
タの排ガス温度を検出する温度センサー、並びにタイマ
の設定信号及び各センサーの検出信号に応答して前記ダ
ンパの開閉作動と前記ファン、前記誘引ファン及び前記
加熱器のオン・オフとを制御するコントローラから成り
、前記コントローラの指令jこよって前記焼却炉立上げ
前処理工程、前記焼却炉立上げ処理工程、前記排ガス処
理工程、前記バイパス作動工程、前記埋火処理工程及び
前記排ガス処理終了工程は制御されるものである。
〔作用〕
この発明による焼却炉の排ガス処理方法は、上記のよう
に構成されており、次のような作用を有する。即ち、こ
の焼却炉の排ガス処理方法において、加熱器で加熱され
たガスを循環させてバグフィルタを加熱する温風Wi環
ラインを作動状態に制御する焼却炉立上げ前処理工程を
行うと共に、焼却炉の立上げ初期時に、前記fA風循環
ライン及び前記バグフィルタで排ガスを処理する通常排
気ラインを作動状態に制御する焼却炉立上げ処理工程を
行うことによって、前記バグフィルタを所定の温度まで
直ちに上昇させることができ、しかも温度上昇した状態
で排ガス処理を行うようになるので、排ガス中の水分が
前記バグフィルタで結露したり、また前記バグフィルタ
に捕捉された物質が固着して目詰圭勾を起、こし 堆ガ
ス処理が不可能になることがない。
また、前記バグフィルタの所定温度以上の温度、前記バ
グフィルタ内の入口側と出口側との圧力差及び排ガスの
温度に応答して、前記加熱器をバイパスした排ガスを前
記バグフィルタに通して排気する通常排気ライン又は前
記バグフィルタと前記加熱器をバイパスして排ガスを排
気するバイパスラインを作動状態に制御する排ガス処理
工程を行うので、前記バグフィルタの温度条件及び圧力
差条件が過酷な状態の時には、排ガスを前記バグフィル
タをバイパスし、場合によっては、排ガス処理を中断さ
れることができるので、前記バグフィルタが排ガスで破
壊したり損傷したりすることを防止できる。
更に、焼却炉の立下げ時に、前記通常排気ライン及び前
記加熱器で加熱された排ガスを前記バグフィルタに通し
て排気する排ガス加温ラインを作動状態に制御する埋火
処理工程を行うので、低温の排ガスは加温され、前記バ
グフィルタ内で結露することがなく、また、前記ファン
の誘引力によって焼却炉内の圧力が負圧になり、該焼却
炉の炉体から排ガスが吹き出す現象を防止できる。
従って、この発明による焼却炉の排ガス処理方法は、焼
却炉の立ち上げ時及び立ち下げ時に前記加熱器を作動す
ることによって、前記バグフィルタでの排ガスの結露を
防止することができ、従って最初からバイパス通路を使
用することなく前記バグフィルタに排ガスをダイレクト
に通すことができ、排ガスの処理が可能となり、それ故
に、焼却炉の始動開始の最初から終了時まで、)IcI
 、S。
ヨ、煤塵、重金属、ダイオキシン等の有害物質を除去す
ることができ、また、焼却炉の作動開始時及び作動停止
時の不完全燃焼に起因する未燃カーボン、ハイドロカー
ボンを主体とする煙が発生することもない。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明による焼却炉の排ガス
処理方法を説明する。
一般的に、焼却炉については、外壁を構成する炉体枠、
該炉体枠内に介在した断熱ボード及び耐火断熱レンガ、
及び内壁を構成する耐火ルンガから側壁が構成されてい
る。焼却炉の床面には、ごみを移送するストーカが配設
されており、ストーカは乾燥ストーカ、燃焼ストーカ及
び後燃焼ストーカから構成されている。焼却炉の一例即
ち乾燥ストーカの上流には、給しん装置が設けられてお
り、ホッパから投入された都市ごみ等のごみは給しん装
置によって乾燥ストーカに送り込まれる。
焼却炉には、排ガス冷却室(又はボイラ室)が形成され
、該排ガス冷却室をlI或する煙道の周囲部位には水噴
射ノズルが設けられている。
第1図において、この発明による焼却炉の排ガス処理方
法を達成するための排ガス処理装置の一実施例が示され
ている。なお、第1図に示す機器に付した符号は、第3
図に示す機器と同一の機能を有するものに対しては同一
の符号を付している。
この焼却炉の排ガス処理装置は、焼却炉からの排ガスを
バグフィルタ1に通して排ガスを浄化して排気する通常
排気ラインA、焼却炉からの排ガスを加熱器であるヒー
タ30を通して加熱し且つ核加熱された排ガスをバグフ
ィルタ1に通して排ガスを浄化して排気する排ガス加温
ラインB、焼却炉からの排ガスをバグフィルタlをバイ
パスして排気する緊急バイパスラインC1及び温風をバ
グフィルタ1とヒータ30間で循環させる温風循環ライ
ンDから構成されており、場合によっては、外気から導
入した空気をヒータ30で加熱し且つ加熱された温風を
バグフィルタ1に流す空気置換ラインEを設けるように
構成することもできる。
焼却炉から排気される排ガスは、排ガス通路10を通っ
て、通常排気ラインA、排ガス加温ラインB又は緊急バ
イパスラインCを通じて出口側通路11から煙突4へと
排気される。また、出口側通路11には、排ガス或いは
加熱された空気を吸引して排気するための誘引ファン3
及び出口側通路11を開閉するダンパ6が設置されてい
る。
ここで使用されるヒータ30は、例えば、ヒータ内の温
度が所定の温度以上になった時に自動的にオフ状態にな
り、またヒータ内の温度が所定の温度以下になった時に
自動的にオン状態になる温度スイッチを組み込んだもの
である。また、排ガス通路10には、焼却炉から排気さ
れた排ガスの温度を検出する温度センサー27が設置さ
れている。この温度センサー27には、排ガスが過度に
温度上昇している場合には該温度過度警報を発する警報
手段を組み込むこともできる。バグフィルタ1の出口側
には、バグフィルタ1から排気されるガスの温度を検出
する温度センサー29が設置されている。更に、バグフ
ィルタ1の入口側に圧力センサー37が設けられ、且つ
出口側に圧力センサー36が設けられている。従って、
これらの圧力センサー36.37によって、バグフィル
タlの入口側と出口側との圧力差ΔPを検出することが
でき、この圧力差の検出信号をバグフィルタ1の保護の
ために利用できる。
通常排気ラインAは、焼却炉から排気される排ガスをダ
イレクトにバグフィルタ1を通じて誘引ファン3の吸引
力によって排気するものであり、バグフィルタlの入口
側通路となる排ガス浄化通路8に人ロダンバであるダン
パ5と、出口側の排ガス浄化通路23にダンパ22とが
設置されている。従って、通常排気ラインAについては
、焼却炉から排気された排ガスが排ガス通路10から排
ガス浄化通路8の開放状態のダンパ5を通り、バグフィ
ルタ1によって排ガスは浄化され、次いで浄化された排
ガスが排ガス浄化通路23の開放状態のダンパ22及び
出口側通路11の開放状態のダンパ6を通って誘引ファ
ン3へ吸引され、最後に、煙突4から排気されるライン
を槽底している。
排ガス加温ラインBは、焼却炉から排気される排ガスを
ヒータ30で加熱し、加熱された排ガスをバグフィルタ
lを通じてファン31の吸引力によって排気するもので
あり、バグフィルタ1の入口側の温風通路32にヒータ
30及びファン31が設置されると共に、ヒータ30の
上流側にガス温度を検出する温度センサー28が設置さ
れている。また、温風通路32を排ガス通路10に接続
する温風通路35にはダンパ24が設置されている。従
って、排ガス加温ラインBについては、焼却炉から排気
された排ガスが排ガス通路10から温風通路35の開放
状態のダンパ24を通り、温風通路32に設置されたヒ
ータ30及びファン31を通ってバグフィルタ1に送り
込まれて排ガスは浄化され、次いで浄化された排ガスが
排ガス浄化通路23の開放状態のダンパ22及び出口側
通路11の開放状態のダンパ6を通って、煙突4から排
気されるラインを槽底している。
緊急時又はバイパス運転時に使用されるバイパスライン
Cは、焼却炉から排気される排ガスをバグフィルタ1を
通ることなくダイレクトに誘引ファン3の吸引力によっ
て排気するものであり、排ガス通路10と出口側通路1
1とを接続してバグフィルタ1をバイパスするバイパス
通路9から成り、該バイパス通路9にバイパスダンパで
あるダンパ7が設置されている。従って、このバイパス
ラインCについては、焼却炉の燃焼完結後、或いはバグ
フィルタ1の故障、排ガスの異常高温、誘引ファンの故
障、停電時の緊急時に機能させるラインであり、焼却炉
から排気された排ガスが排ガス通路10からバイパス通
路9の開放状態のダンパ7を通って出口側通路11の開
放状態のダンパ6を通って誘引ファン3へ吸引され、最
後に煙突4から排気されるラインを槽底している。
温風循環ラインDは、バグフィルタlを所定の温度以上
に加熱するため、ヒータ30の作動の下で温風を循環さ
せるものであり、一端を温風通路32に且つ他端をバグ
フィルタ1の出口側に接続した温風循環通路33を有し
ており、該温風循環通路33にはダンパ25が設置され
ている。従って、温風循環ラインDについては、ガスは
温風通路32に設置されたヒータ30によって加熱され
、加熱された温風は温風循環ファン31の作動によって
バグフィルタ1に吹き込まれ、該温風はバグフィルタ1
を加熱して該バグフィルタ1から温風循環通路33を通
って開放状態のダンパ25から再び温風通路32に循環
されるラインを槽底している。
空気置換ラインEは、場合によっては、設けてもよいラ
インであり、外気から導入した空気をヒータ30で加熱
し且つ加熱された温風をバグフィルタ1に流し、バグフ
ィルタ1を浄化すると共に、バグフィルタ1内に滞留し
ている排ガスを清浄な空気と置換しておくことができ、
温風通路32の入口側をダンパ26を介して大気に連通
ずる空気導入通路34から成るラインである。
更に、この焼却炉の排ガス処理装置において、焼却炉か
ら排気された排ガスの温度を検出する温度センサー27
、ヒータ30の上流側ガス温度を検出する温度センサー
28及びバグフィルタlの下流側ガス温度を検出する温
度センサー29で検出された各温度信号は、並びにバグ
フィルタ1の圧力を検出する圧力センサー36.37で
検出される検出信号は、コントローラ38に入力される
このコントローラ38は、各温度信号及び圧力体骨を受
けて、ダンパ5,6,7.22,24.25の開閉作動
を制御すると共に、ヒータ30、ファン31及び誘引フ
ァン3をオン・オフ制御するものである。また、排ガス
温度については、例えば、バグフィルタ1における排ガ
スの露点即ち所定温度T、は80℃前後であり、好まし
い温度Tォは90〜150℃に相当し、更に、フィルタ
の材質を考慮した耐熱温度即ち限界温度T、は180〜
300℃に相当するものである。
なお、排ガスの処理に消石灰をバグフィルタの上流側に
供給し、温風排気ライン、通常排気ラインの作動時に、
有害物質を除去するように構成するのは当然のことであ
る。また、排ガス加温ラインB、温風循環ラインD及び
空気置換ラインEに設けるヒータ30及びファン31は
、第1図に図示するように兼用するのが設備上好ましい
が、別個にそれぞれ設けてもよい。また、ここでは説明
を省略するが、バグフィルタ1の再生成いは浄化作動は
、第4図(A)及び第4図(B)を参照して説明した従
来の工程で行うことができるものである。
この発明による焼却炉の排ガス処理方法は、上記の排ガ
ス処理装置で達成されるものであり、該排ガス処理方法
の作動の一実施例を、第2図(A)、第2図(B)及び
第2図(C)の処理フロー図を参照して説明する。なお
、この発明による焼却炉の排ガス処理制御方法は、以下
の各作動工程に限定されるものではなく、特許請求の範
囲に記載された事項によって構成される技術的思想の範
囲内で設計変更され得ることは勿論である。
この焼却炉の排ガス処理装置では、ダンパ5゜6.7.
22.24.25全て閉鎖しており、ヒータ30、ファ
ン31及び誘引ファン3の各作動はオフの状態である(
ステップ40)。
まず、この発明による排ガス処理方法は、排ガス処理装
置を作動するため、コントローラ38に指令を出すタイ
マを備えており、該タイマによって温風循環ラインDの
作動開始時間を事前に予約することができる。そこで、
排ガス処理方法を事前に予約する場合には、予約タイマ
を所定の処理開始時間に設定しておく (ステップ41
)0例えば、焼却炉立ち上げ開始時間即ち誘引ファン3
の駆動時間の1時間前に設定する。タイマがオンするこ
とによって所定の時間が経過すると(ステップ42)、
焼却炉の排ガス処理装置を作動するため、コントローラ
38の作動が開始し、起動スイッチ即ちメインスイッチ
をオンして排ガス処理装置が作動状態になり、該制御系
はオン状態になる。
或いは、予約タイマを使用しない場合は、焼却炉の排ガ
ス処理装置のメインスイッチを直接オンにする。
メインスイッチがオンすると、コントローラ38の指令
によって、バグフィルタlを所定の温度まで上昇させる
焼却炉立上げ前処理工程を開始させるものであり、ダン
パ25を開放しくステップ43)、ヒータ30及び温風
ファン31をオンする(ステップ44)、これによって
、排ガス処理装置は温風MWラインDが作動状態に制御
されるようになる(ステップ45〉。即ち、ヒータ30
で加温された温風は、ヒータ30−ファン31→温風通
路32−バグフィルタ1−温風循環通路33→ダンパ2
5→温風通路32→ヒータ30を循環する経路を流れ、
バグフィルタ1を所定の温度まで加温する。この時、運
転操作室或いは制御室等いおいて、コントローラ38に
よって、処理系の作動状態、例えば、“温風循環ライン
作動中”“誘引ファン作動準備完了”等を表示する表示
灯を設けることができる。排ガス通路10の排ガスの温
度を検出する温度センサー27、温風通路32のガスの
温度を検出する温度センサー28及びバグフィルタ1の
出口側室17のガスの温度を検出する温度センサー29
は温度検出状態となり、更に、バグフィルタlの圧力を
検出する圧力センサー36.37は圧力検出状態となり
、該温度信号及び圧力信号は、コントローラ38に入力
される(ステップ46)。また、ヒータ30には、ヒー
タ30内の温風の温度を検出する温度センサー28及び
ヒータ30の作動を断接する温度スイッチTSが組み込
まれており、ヒータ30によって加温される温風の温度
が過熱するのを防止している。しかるに、ヒータ30で
加温された温風が、例えば、120℃以上になると、自
動的にヒータ30をオフにし、また、該温風が120℃
以下になると、再びオンになるように構成されている。
即ち、温度センサー28でヒータ30の異常過熱が検出
されることにより、温度スイッチTSによってヒータ3
0がオン・オフ制御される。異常過熱は、バグフィルタ
1の故障、ヒータ31の故障等により生起きすることが
ある。
バグフィルタ1の出口側室17の温度Tg+t−温度セ
ンサー29によって検出し、該温度T g +が、露点
即ち所定温度T、(例えば、70℃)以上になったか否
を判断しくステップ47)、温度T g +が所定温度
TI以下の場合には、バグフィルタ1に排ガスを通すと
ガス中の水分がバグフィルタlで結露し、バグフィルタ
1のフィルタ2を腐食の恐れがあると共に、捕捉された
ダスト成分、反応剤[Ca(OH)zl 、反応生戒吻
(CaC1z)等がフィルタ2に固着し、フィルタ2の
圧力損失が大きくなり、濾過処理が不可能になるので、
焼却炉立上げ前処理工程として、バグフィルタエの温度
を上昇させる処理を続けて行うため、温風循環ラインD
の作動を所定時間続ける〈ステップ48)、また、温度
Tg+が所定温度T1以上に上昇すれば、バグフィルタ
1に排ガスを通して排ガス処理工程を行っても良いので
、誘引ファン3を作動しくステップ49)、焼却炉に設
けたバーナを着火し、焼却炉内に予め投入されているご
み、或いはホンパ等から焼却炉に投入開始されたごみの
焼却を開始する〈ステップ50)と共に、ダンパ5. 
6. 22を開放する(ステップ51)。従って、焼却
炉から排気される排ガスは、通常排気ラインAである排
ガス通路10−排ガス浄化通路8−ダンパ5−バグフィ
ルタニー排ガス浄化通路23−ダンパ22−ダンパ6−
出口側通路11−誘引フアン3−煙突4の経路で排気さ
れる。この時、温度センサー27で焼却炉から排気され
る排ガスの温度を検出し、該検出信号をコントローラ3
8に入力する(ステップ52〉、この焼却炉立上げ初期
時には、排ガス及びバグフィルタl内の状態は十分に加
温されていないので、通常排気ラインAのみでは、バグ
フィルタ1を所定温度T1に維持することに信頼性がな
いので、温風循環ラインDの作動も併用して作動状態に
する(ステップ53)、この時、運転操作室或いは制御
室等いおいて、コントローラ38によって、処理系の作
動状態、例えば、温風併用ライン作動中”等を表示する
表示灯を設けることができる。
従って、温風循環ラインDにより、焼却炉からの排ガス
は、バグフィルタl内で温風循環ラインDで加温された
温風で力U温されると共に、排ガスは通常排気ラインA
を通ってバグフィルタ1を通過する。この時点における
ヒータ30は上記と同様にTg+=120℃で制御され
る。従って、焼却炉立上げ初期における低温の排ガスは
加温されるため、焼却炉の立ち上げ時の結露は防止でき
る。
この温風併用ライン(A + D)はシーケンサ−等で
事前に設定時間を決めておくことにより、自動的に通常
排気ラインAに切り替える。焼却炉立上げ時の結露防止
には、タイマの設定時間は30分以上が好ましい(ステ
ップ54)。即ち、所定時間が経過すると、コントロー
ラ38の指令でヒータ30及びファン31の作動をオフ
にしくステップ55)、ダンパ25を閉鎖する(ステッ
プ56)。従って、通常排気ラインAのみが作動状態に
なる(ステップ57)。この時、運転操作室或いは制御
室等において、コントローラ38によって、処理系の作
動状態、例えば、“排ガス処理工程作動中”等を表示す
る表示灯を設けることができる。
この通常排気ラインAのみを作動状態にする排ガス処理
工程において、バグフィルタ1の上流に設けられた冷却
装置等が作動不良、故障等を起こして排ガス温度が急激
に過熱することが発生すると、バグフィルタ1の破壊が
生じるので、該状態が発生した時には緊急に排ガスをバ
グフィルタ1からバイパスさせ、焼却炉のごみ処理を中
断しなければならない、そこで、焼却炉から排気される
排ガスの温度Tgsを温度センサー27で検出し、該検
出信号をコントローラ38に入力し、該排ガスの温度T
g3が所定の温度T、より低いか否かを比較判断する(
ステップ58)。
次いで、排ガスの温度Tg、が所定の温度T、より低い
場合には、更に、バグフィルタ1内の圧力差が大きいと
バグフィルタ1が破壊されるので、同様にバグフィルタ
1をバイパスさせ、焼却炉のごみ処理を中断しなければ
ならない。即ち、バグフィルタ1のフィルタ表面にダス
トが固着する原因等で通気状態が悪化し、バグフィルタ
1内の入口側16と出口側17との圧力差ΔPが大きく
なることがある。そこで、入口側16の圧力P^を圧力
センサー37で検出し、出口側17の圧力P、を圧力セ
ンサー36で検出し、該各検出信号をコントローラ38
に入力する。コントローラ38は該各検出信号を受けて
、入口側16の圧力PAと出口側17の圧力P1との圧
力差PAPI−ΔPを演算し、該圧力差ΔPが所定の圧
力差ΔP。より小さいか否かを比較判断する(ステップ
59〉。排ガスの温度T g sが所定の温度T3より
低く、また、バグフィルタ1内の圧力差ΔPが所定の圧
力差ΔP、より小さい場合には、焼却炉から排気される
排ガスをバグフィルタ1に通して排ガス処理を行っても
よいので、そのまま通常排気ラインAを続行する。即ち
、焼却炉から排気される排ガスをバグフィルタlで排ガ
ス処理を続行するか否かを判断しくステップ60)、排
ガス処理を続行する場合には、排ガス処理はステップ5
7に戻り、上記排ガス処理工程を繰り返す。また、排ガ
ス処理を停止する場合には排ガス処理はステップ61へ
進む。
焼却炉から排気される排ガスをバグフィルタ1で排ガス
処理することを停止し、焼却炉を立下げる場合には、焼
却炉へのごみの投入を停止し、焼却炉への燃焼用空気の
供給を停止する。(ステップ61)、次いで焼却炉での
燃焼状態が緩慢となり、排ガスが減少した時点で、バグ
フィルタ停止スイッチをオンした後、誘引ファン3の作
動を停止する(ステップ62〉、ここで、この排ガス処
理方法では、埋火処理工程を行う。この埋火処理工程は
、通常排気ラインAと排ガス加温ラインBを作動状態に
するものである。そこで、排ガス加温ラインBを作動状
態にするため、誘引ファン3をオフにすると、直ちにダ
ンパ24を開放しくステップ63〉、ヒータ30及びフ
ァン31を作動しくステップ64)、焼却炉からの排ガ
スの一部をヒータ30を通して加温してバグフィルタ1
に導入する。従って、通常排気ラインAと排ガス加温ラ
インBとが共に作動状態になる埋火処理工程を行うこと
になる(ステップ65)。なお、バグフィルタ停止スイ
ッチをオンにする前に、誘引ファンをオフにすると、設
定時間、例えばl0秒後に埋火運転ラインに切り替わる
ように設定することもできる。従って、埋火処理工程で
は、焼却炉立ち下げ時の焼却炉からの低温の排ガスはヒ
ータ30によって一部が加温されることにより、バグフ
ィルタ1内での結露が防止されると共に、ファン31の
誘引力により、焼却炉内の圧力が負圧になり、焼却炉の
炉体より排ガスが吹き出すことが防止できる。この時、
運転操作室或いは制御室等いおいて、コントローラ38
によって、処理系の作動状態、例えば、1埋火処理工程
作動中”等を表示する表示灯を設けることができる。
焼却炉内に残ったごみの燃焼が完結し、焼却炉からの排
ガス量がほとんどなくなった時点で、埋火処理工程から
排ガス処理終了工程に切り替わる。
この時間は、シーケンサ−等で事前に設定時間を決めて
おくことができ、例えば、設定時間を90分にすること
により、バイパスラインCを作動状態にした排ガス処理
終了工程では、煙突4から煙がほとんど見えることはな
い、即ち、該時点までの期間をタイマで設定し、タイマ
で設定した時間経過後に(ステップ66)、ダンパ7を
開放しくステップ67)、ヒータ30及びファン31の
作動をオフにしくステップ68)、次いでダンパ5.2
2.24を閉鎖する(ステップ69)、これによって、
通常排気ラインA及び排ガス加温ラインBの作動状態は
停止して埋火処理工程は終了する。それと同時に、バイ
パスラインCが作動状態になる排ガス処理終了工程に切
り替わる(ステップ70)、この排ガス処理終了工程は
、タイマで予め所定時間設定しておき、該所定時間経過
後に(ステップ71)、ダンパ7を閉鎖し、焼却炉の排
ガス処理を終了する。
また、ステップ58において、排ガスの温度Tg、が所
定の温度T、より高い時、及び、バグフィルタ1内の圧
力差ΔPが所定の圧力差ΔP、より大きい時には、この
まま通常排気ラインAを作動状態にしておくと、バグフ
ィルタ1を排ガスの熱で溶解させたり、損傷させる危険
性があるので、通常排気ラインAの作動状態を停止して
バイパスラインCを作動状態にする。即ち、ダンパ7を
開放しくステップ73)、ダンパ5.22を閉鎖する(
ステップ74)、これによって、通常排気ライン八から
バイパスラインCに切り替わる(ステップ75)、ここ
で、焼却炉から排気される排ガスのガス温度の過熱が一
過性のものであった可能性もあるので、バイパスライン
Cを所定時間作動し、所定時間の経過後に(ステップ7
6)、再び排ガスの温度Tg、が所定の温度T、より高
いか否かを比較判断する(ステップ77)、排ガスの温
度Tgsが所定の温度T、より低くなっている時には、
排ガスをバグフィルタ1に通して排ガス処理を行っても
よいので、ダンパ5,22を開放しくステップ7B〉、
ダンパ7を閉鎖しくステップ79)、処理はステップ5
7に戻って通常排気ラインAを作動状態にする。
しかしながら、ステップ77において、排ガスの温度T
gsが所定の温度T、より高い場合には、焼却炉とバグ
フィルタ1との間に設けである冷却装置等の故障が発生
した可能性があるので、焼却炉へのごみ供給を停止し、
焼却炉への燃焼用空気の供給を停止しくステップ80)
、温度センサー27に設けた警報手段TAで、処理系が
異常状態であるとの警報を発しくステップ81)、焼却
炉の排ガス処理工程を終了する0次いで、焼却炉の排ガ
ス処理系の点検修理を行う。
また、焼却炉の排ガス処理工程を終了する時に、タイマ
等で所定時間設定し、ダンパ26を開放して空気置換ラ
インEを作動状態にさせてもよい。
空気置換ラインEはバグフィルタ1内に排ガスが残留し
ていると長時間(24時間以上)放置すると、排ガスの
温度が徐々に低下して露点に達し、バグフィルタ1内で
水分が結露する恐れがあるので、必要に応じて行うこと
が好ましい。しかし、排ガス加温ラインBを作動状態に
して温風排気を十分に行っておけば、排ガスは系外へ排
気されているので省略しても差し支えない、この実施例
では、加熱器としてヒータを例に説明したが、この発明
における加熱器は、直接加熱式、間接加熱式のいずれの
方式でもよく、また間接加熱方式としては、加熱源に蒸
気、高温気体等で熱交換して排ガスの温度を昇温させる
ことも可能なことは勿論のこと、この場合に使用される
蒸気、高温ガスは、他の焼却炉のボイラより発生する蒸
気又は排ガスを利用することも可能である。
更に、バイパスラインCは、排ガスの温度やバグフィル
タの圧力差のみならず、停電時や誘引ファンの故障時等
の非常事態においても作動させることは勿論であり、こ
の場合は、前記非常信号をコントローラ38に入力し、
ダンパをバイパスラインCに切り換えればよい。
〔発明の効果〕
この発明による焼却炉の排ガス処理方法は、上記のよう
に構成されており、次のような効果を有する。即ち、こ
の焼却炉の排ガス処理方法は、加熱器で加熱されたガス
を循環させてバグフィルタを加熱する温風循環ラインを
作動状態に制御する焼却炉立上げ前処理工程;焼却炉の
立上げ初期時に、前記温風循環ライン及び前記バグフィ
ルタで排ガスを処理する通常排気ラインを作動状態に制
御する焼却炉立上げ処理工程;前記バグフィルタの所定
温度以上の温度、前記バグフィルタ内の入口側と出口側
との圧力差及び排ガスの温度に応答して、前記加熱器を
バイパスした排ガスを前記バグフィルタに通して排気す
る通常排気ライン又は前記バグフィルタと前記加熱器を
バイパスして排ガスを排気するバイパスラインを作動状
態に制御する排ガス処理工程;焼却炉の立下げ時に、前
記通常排気ライン及び前記加熱器で加熱された排ガスを
前記バグフィルタに通して排気する排ガス加温ラインを
作動状態に制御する埋火処理工程:並びに焼却炉の燃焼
完結時に、前記バイパスラインを作動状態に制御する排
ガス処理終了工程;から構成したので、焼却炉の排ガス
処理を行う前処理として前記焼却炉立上げ前処理工程を
行うと共に、焼却炉の立上げ初期時に、前記焼却炉立上
げ処理工程を行うことによって、前記バグフィルタを所
定の温度まで直ちに上昇させることができ、しかも、温
度上昇した状態で排ガス処理を行うようになるので、排
ガス中の水分が前記バグフィルタで結露したり、また前
記バグフィルタに捕捉された物質が固着して目詰まりを
起こし、排ガス処理が不可能になることがない。
また、前記排ガス処理工程において、前記加熱器をバイ
パスした排ガスを前記バグフィルタに通して排気する前
記通常排気ライン、又は排ガスの過熱状態、前記バグフ
ィルタの過熱或いは過剰圧力差に応答して緊急に前記バ
グフィルタと前記加熱器をバイパスして排ガスを排気す
るバイパスラインを作動状態に制御するので、前記バグ
フィルタの温度条件及び圧力差条件が過酷な状態の時に
は、排ガスを前記バグフィルタをバイパスし、場合によ
っては、排ガス処理を中断されることができるので、前
記バグフィルタが排ガスで溶融、破壊、損傷等するのを
防止できる。
更に、焼却炉の立下げ時に、前記埋火処理工程を行うの
で、低温の排ガスは加温され、前記バグフィルタ内で結
露することがなく、また、温風ファンの誘引力によって
焼却炉内の圧力が負圧になり、焼却炉より排ガスが吹き
出す現象が発生するのを防止できる。
従って、この発明による焼却炉の排ガス処理方法は、焼
却炉の排ガス処理の前処理時、焼却炉の立ち上げ時及び
立ち下げ時に前記加熱器を作動することによって、前記
バグフィルタを加熱しておくので、前記バグフィルタへ
の排ガス中の水分の結露、フィルタで捕捉されたダスト
成分、消石灰[Ca(OH)z)等の反応剤、反応生成
物の塩化カルシウム(CaCIg)が前記フィルタに固
着することを防止でき、前記フィルタによる圧力損失は
発生せず、排ガスの処理が不可能になることもない、し
かも、排ガス処理の最初からバイパス通路を使用するこ
となく、前記バグフィルタに焼却炉から排気される排ガ
スをダイレクトに通すことができ、排ガスの完全処理が
可能となり、それ故に、焼却炉の始動開始の最初から終
了時まで、HCI 、 SOX、煤塵、重金属、ダイオ
キシン等の有害物質を除去することができ、また、焼却
炉の作動開始時及び作動停止時の不完全燃焼に起因する
未燃カーボン、ハイドロカーボンを主体とする煙が発生
することもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による焼却炉の排ガス処理方法を達成
するための排ガス処理装置の一実施例を示す概略図、第
2図(A)、第2図(B)及び第2図(C)はこの発明
による焼却炉の排ガス処理制御方法の作動工程を示す処
理フロー図、第3図は従来のバグフィルタを用いた徘ガ
ス処理装置の一例を示す概略図、並びに第4図(A)及
び第4図(B)はバグフィルタの一例を示す概略図であ
る。 1−・・−・−・・バグフィルタ、2・・・−・−フィ
ルタ、3・・−一−−−鳩引フアン、4−・・・−・−
煙突、5,6.7,22.24.25・−・−・ダンパ
、10−・−排ガス通路、11−・・・−・・出口側通
路、16・・−・−・・入口側、17・・−・−・−出
口側、27.28.29−・・−・・−温度センサー、
30−・・・・−ヒータ、31−・・−ファン、36.
37・・曲・圧力センサー、38・−−m−−・コント
ローラ、A・−・−・・−通常排気ライン、B・・−・
・・−排ガス加温ライン、C・・−・・・バイパスライ
ン、D−・−温風循環ライン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)加熱器で加熱されたガスを循環させてバグフィル
    タを加熱する温風循環ラインを作動状態にする焼却炉立
    上げ前処理工程;焼却炉の立上げ初期時に、前記温風循
    環ライン及び前記バグフィルタで排ガスを処理する通常
    排気ラインを作動状態にする焼却炉立上げ処理工程;前
    記バグフィルタの所定の温度範囲及び所定の圧力差範囲
    の時には前記加熱器をバイパスした排ガスを前記バグフ
    ィルタに通して排気する通常排気ラインを作動状態にす
    る排ガス処理工程;上記各範囲を超える時には前記バグ
    フィルタと前記加熱器をバイパスして排ガスを排気する
    バイパスラインを作動状態にするバイパス作動工程;焼
    却炉の立下げ時に、前記通常排気ライン及び前記加熱器
    で加熱された排ガスを前記バグフィルタに通して排気す
    る排ガス加温ラインを作動状態にする埋火処理工程;並
    びに焼却炉の燃焼完結時に、前記バイパスラインを作動
    状態に制御する排ガス処理終了工程;から成る焼却炉の
    排ガス処理方法。
  2. (2)前記各ラインに設けた各ダンパ、前記温風循環ラ
    インに設けたファンと前記加熱器、排ガスを排気するた
    めの誘引ファン、前記バグフィルタに設けた圧力センサ
    ー、焼却炉からの排ガス温度を検出する温度センサー、
    前記バグフィルタの排ガス温度を検出する温度センサー
    、並びにタイマの設定信号及び各センサーの検出信号に
    応答して前記ダンパの開閉作動と前記ファン、前記誘引
    ファン及び前記加熱器のオン・オフとを制御するコント
    ローラから成り、前記コントローラの指令によって前記
    焼却炉立上げ前処理工程、前記焼却炉立上げ処理工程、
    前記排ガス処理工程、前記バイパス作動工程、前記埋火
    処理工程及び前記排ガス処理終了工程は制御される請求
    項1に記載の焼却炉の排ガス処理方法。
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