JP3643129B2 - バグフィルタ濾布の損傷防止方法 - Google Patents

バグフィルタ濾布の損傷防止方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、焼却設備に排ガス処理装置として備えられるバグフィルタの損傷防止方法に係り、特に、バグフィルタ内に設けられる濾布の熱的損傷防止対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
流動層焼却炉において発生する焼却灰は、その全量が排ガスに同伴して排出されるため、後段の集塵装置を充実させることが公害防止上特に重要である。従来より焼却設備に備えられる集塵装置としては、主にシングルサイクロンとマルチサイクロンの組合わせが用いられているが、例えば発電所で発生する重原油灰を焼却処理する設備等においては、焼却容量の増大すなわち燃焼ガス量の増加に伴い、従来の集塵装置では公害規制値をクリアすることが難しくなってきている。このため、例えば「火力原子力発電」vol.33,No.8,第36頁に記載されているように、高い集塵効率を発揮でき、かつ設備のコンパクト化を計る上でも好適なバグフィルタの採用が検討されている。図3に、バグフィルタを備えた焼却設備のフローシートを示す。
【0003】
図3において、1は重原油灰供給管、2は流動層炉、3は排ガス冷却塔、4はシングルサイクロン、5はバグフィルタ、6は誘引通風機、7はダスト排出コンベア、8はダスト搬送コンベア、9は後焼却炉、9aは流動層炉及び後焼却炉9に燃料を供給する燃料ポンプ、9bは流動層炉2に空気を供給する押込通風機を示している。
【0004】
発電所等で発生した重原油灰は、供給管1より流動層炉2の層部へ供給され、燃料ポンプ9aにて供給される燃料及び押込通風機にて供給される空気と共に流動層炉2で焼却される。流動層炉2の出口からは、燃焼中のカーボン及び灰分等のダストが排ガスに同伴されて排出される。流動層炉2から排出された排ガスは排ガス冷却塔3に導かれ、水スプレを噴射されて、排ガス温度がバグフィルタ5内に備えられる濾布の耐熱温度を超えず、かつ燃焼装置の経済性を害さない範囲に調整される。バグフィルタ内に設けられる濾布は、一般に耐熱温度が約250℃のガラス繊維にて構成されており、この場合にはバグフィルタ5の入口における排ガス温度が約180℃〜240℃の範囲になるように調整される。なお、流動層炉2の出口からは燃焼継続中の炭素が常時排出されており、排ガス冷却塔3は、排ガスを冷却すると共に、これらの燃焼ダストを消火する機能も有する。また、排ガス冷却塔3にて噴霧される水スプレの水滴の粒径は、完全蒸発を図るべく120μm以下に調整される。
【0005】
排ガス冷却塔3から排出されたダストは、シングルサイクロン4に導かれ、第1段の固気分離がなされる。シングルサイクロン4にて分離された気体には、未だ多量のダストが含まれている。このダストを含む気体は、バグフィルタ5に導かれ、第2段の固気分離がなされる。このとき、正常に運転が行なわれている場合には、バグフィルタ5の出口ガス温度は、バグフィルタ全体のヒートロスにより入口ガス温度より10℃前後より低くなる。バグフィルタ5によってダストが除去された排ガスは、誘引通風機6によって煙突(図示省略)に導かれ、煙突より大気中に放出される。一方、前記シングルサイクロン4にて捕集されたダストは、ダスト搬送コンベア8によって後焼却炉9に導かれ、また前記バグフィルタ5にて捕集されたダストは、ダスト排出コンベア7並びにダスト搬送コンベア8によって後焼却炉9に導かれ、再度焼却処理がなされる。後焼却炉9から排出された焼却灰は、例えば袋詰めされて廃棄処理等される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記したようにバグフィルタ5を備えた焼却設備においては、濾布の熱的損傷を防止するため、排ガス冷却塔3にてバグフィルタ5の入口ガス温度が濾布の耐熱温度を超えないように調整されるが、それにもかかわらず実際の稼働時に、入口ガス温度が正常でありながらバグフィルタ内部の雰囲気が500℃以上に上昇し、濾布に熱的に損傷するといった現象を発生することがある。
【0007】
バグフィルタ5に捕集されるダストの性状は、焼却炉へ供給される重原油灰の性状に左右されるが、およそ未然炭素が5〜30wt%含まれた組成となっており、その発熱量は約500〜2500kcal/kgである。しかしながら、このダストの着火温度(燃焼開始温度)は約400〜500℃であることから、入口ガス温度が180〜240℃に保持されている以上、濾布の付着ダストが自然発火するとは考えにくい。
【0008】
種々調査の結果、正常な運転では堆積しないダストがバグフィルタ5の下部ホッパの底部に堆積し、しかもそれが完全に燃えつきた形であったことから、バグフィルタ5の下部ホッパ内に何らかの要因でダストが堆積すると共に、予想を上廻る大量の燃焼ダストがバグフィルタに飛来してきたことでホッパ内に堆積したダストが着火し、その燃焼熱によってバグ室内温度が上昇し、濾布の耐熱温度を超過したものと推測された。したがって、濾布の熱的損傷を防ぐためには、▲1▼バグフィルタ5の下部ホッパ内にダストを堆積させないこと、▲2▼燃焼ダストを大量に飛散させないこと、▲3▼バグフィルタ5の下部ホッパ内で発生したダストの燃焼を早期に検知することが特に必要である。
【0009】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであって、その目的は、バグフィルタ濾布の熱的損傷を防ぎ、稼働効率に優れた焼却装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題を解決するため、第1に、バグフィルタの入口ガス温度と出口ガス温度とを常時計測してその差温を連続的に演算により求め、前記入口ガス温度に対して前記出口ガス温度が上昇し始めたら、まず前記バグフィルタの入口に冷却用の低温ガスを導入して入口ガス温度を低下し、それでもなお出口ガス温度が入口ガス温度を越えて上昇する場合は、焼却炉への処理物供給量を低下して焼却炉から排出される燃焼ダストのバグフィルタへの飛散量を低減させる構成にした。
【0011】
第2に、焼却設備を停止する際、誘引通風機停止後においてもバグフィルタのホッパケーシング下部に直結されているダスト排出コンベアを含めた後流側機器の作動を一定時間継続させ、バグフィルタの室内温度の降下により濾布から剥離したダストを当該時間継続して排出する構成にした。
【0012】
第3に、バグフィルタの下部ホッパケーシングに、濾布より剥離して落下した捕集ダストの堆積の有無を検知するレベルスイッチを設置し、焼却設備起動前に前記下部ホッパケーシング内へのダストの堆積が検知された場合には、焼却設備の起動を禁止すると共に、ダスト検知が無くなるまでダスト排出コンベアを作動する構成にした。
【0013】
第4に、バグフィルタの下部ホッパケーシングの周囲に結露防止用のスチームレースを施すと共にスチームレース供給管の入口にオンオフ弁を設置し、該オンオフ弁を適宜開閉することによって焼却設備停止後も前記下部ホッパケーシング内の温度を80℃以上に保持し、焼却設備の起動時に濾布より落下する捕集ダストの前記ケーシング表面への付着、堆積を防止する構成にした。
【0014】
第5に、前記第1〜第4の手段を実行する際、濾布の表面に所定の頻度で隈無く圧縮空気を吹き付け、捕集されたダストを濾布から強制的に剥離させてバグフィルタ外へ排出するといった方法を併せて行なうこともできる。
【0015】
勿論、前記第1〜第5の手段より選択された2以上の手段を適宜組み合わせてバグフィルタ濾布の熱的損傷の防止を図ることもできる。
【0016】
【作用】
バグフィルタに備えられる濾布の熱的損傷が発生する際には、まずバグフィルタの出口ガス温度が入口ガス温度よりも急速に高くなる。したがって、濾布の熱的損傷を未然に防止するためには、出口ガス温度の異常昇温を迅速に検出する必要があるが、出口ガス温度は入口ガス温度の変動に伴ってある温度範囲で変動するので、出口ガス温度を単独に測定しても迅速な異常検知を行なうことが困難である。そこで、これら入口ガス温度と出口ガス温度との差温を求め、入口ガス温度に対して出口ガス温度が上昇している場合にはバグフィルタの入口に冷却用の低温ガスを導入して入口ガス温度の低下を図り、それによっても出口ガス温度が低下しない場合には、濾布の熱的損傷につながる異常昇温であると直ちに判断できる。よって、その検知結果に基づいて焼却容量の制限を行えば、燃焼ダストの飛来量を減少できるので異常昇温の回避を迅速に行なうことができ、濾布の熱的損傷を未然に防止できる。
【0017】
また、バグフィルタにおける出口ガス温度の異常昇温は、バグフィルタの下部ホッパ内に堆積したダストが発火することによって発生する。前記第2〜第5の手段によれば、下部ホッパ内へのダストの堆積を防止できるので、ダストの発火ひいては濾布の熱的損傷を未然に防止できる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。図1はバグフィルタ廻りの構成を示す系統図であり、図2はバグフィルタの内部構成を示す要部透視図である。
【0019】
図2に示すように、バグフィルタ5の内部には、圧縮空気ヘッダ23と連通する多数の圧縮空気供給管23aが相平行に配設されている。これら圧縮空気供給管23aには、これと連通する複数本の多孔管23bが夫々垂設されており、各多孔管23bの周面にはガラス繊維からなる濾布11が巻回されている。圧縮空気ヘッダ23と各圧縮空気供給管23aとの間には電磁弁24が設けられ、該電磁弁24を開状態に切換えることによって圧縮空気を多孔管23bから噴出し、濾布11に付着したダスト25を払い落すことができるようになっている。バグフィルタ5の下部は濾布11から脱落したダストを捕集するホッパ5aになっており、該ホッパ5aの下方には、ダスト排出コンベア7が設けられている。
【0020】
図1に示すように、ホッパ5aのケーシングの外面には、スチームトレース管15が配置され、そのスチーム供給口には、オンオフ弁16が設けられている。また、該ホッパ5aには温度スイッチ17が配置され、ホッパ内温度が予め定められた所定値よりも低下したとき、前記オンオフ弁16を開状態に切換えて前記スチームトレース管15にスチームを導入するようになっている。さらに、ホッパ5aには、ホッパ5a内にダストが堆積しているか否かを検知するためのレベルスイッチ18が設置されており、該レベルスイッチ18が作動したとき、焼却設備が運転状態にあるか否かに関係なく前記ダスト排出コンベア7を稼働するように構成されている。
【0021】
バグフィルタ5に排ガスを導入する入口ガスダクト10には、排ガス冷却用の低温ガスダクト13が連結されており、この低温ガスダクト13には、入口ガス温度調節器14にて開度が調節される開閉弁13aが設けられている。また、前記入口ガスダクト10及びバグフィルタ5からの出口ガスを誘引通風機6に導入する出口ガスダクト12には、それぞれ入口ガス温度スイッチ19及び出口ガス温度スイッチ20が設定されており、これら各ガス温度スイッチ19,20の出力端は、温度差演算器21に接続されている。温度差演算器21は、前記各ガス温度スイッチ19,20から出力される信号より入口ガス温度と出口ガス温度の差温を連続的に演算し、入口ガス温度に対して出口ガス温度が上昇した場合に、警報信号を出力する。前記温度差演算器21には、信号変換器22と警報器26とが接続されており、信号変換器22は前記温度差演算器21から出力された警報信号を前記入口ガス温度調節器14の駆動信号に変換し、開閉弁13aを所要開度だけ開いて、バグフィルタ5の入口ガス温度を低下する。一方、警報器26は、前記温度差演算器21から出力された警報信号に応じて、オペレータに警報を発する。
【0022】
以下、前記のように構成された燃焼装置におけるバグフィルタ濾布11の損傷防止方法について説明する。
▲1▼シングルサイクロン4(図3参照)にて分離された排ガスは、入口ガスダクト10よりバグフィルタ5へ導入され、濾布11を通過して出口ガスダクト12を経由し、誘引通風機6より排出される。排ガス中のダストは、濾布11を通過する際に、図2に符号25で示すように濾布11にて捕集される。捕集されたダスト25は、必要に応じてあるいは所定時間毎に電磁弁24を開き、圧縮空気ヘッダ23から導入された圧縮空気を多孔管23bより噴出することによって濾布11から払い落す。この際、従来においては、濾布のダスト捕集効率を損なうことなく濾布の差圧を管理することが主目的となっており、濾布差圧がクリーニング操作時に規定値を確保すれば自動的に濾布の清掃を停止するようにシーケンスが組まれているが、本発明においては、ホッパ5aの底部にダストを堆積させないことを主目的に、濾布11へのダストの付着を最小限にし、ダストの早期剥離を濾布全体にわたって行うべく、濾布11の清掃パターン及び頻度を改善する。すなわち、燃焼設備の運転中は充分なダスト捕集効率を得られるように濾布差圧を確保し、ムラなくすべての濾布クリーニングを終えた段階で圧縮空気の噴出を停止するようにシーケンスを改良する。また、燃焼設備の停止操作段階では、誘引通風機6の停止信号を受け、濾布全体のクリーニング操作を行えるようにシーケンスを改良する。なお、前記実施例の濾布11は、多孔管23bの周面に巻回されているので、多孔管23bから圧縮空気を噴出することによって、濾布11に対して隈無く圧縮空気を吹き付けることができ、捕集されたダストを濾布11から効率よく剥離することができる。濾布11より払い落されたダストは、ホッパ5aの下方に配置されたダスト排出コンベア7により外部に排出する。
【0023】
▲2▼焼却設備の稼働中においては、温度スイッチ19,20によってバグフィルタ5の入口ガス温度と出口ガス温度とを常時計測し、温度差演算器21にてそれらの差温を連続的に求める。そして、入口ガス温度に対して出口ガス温度が上昇し始めたら、温度差演算器21より警報信号を出力して、警報器26よりオペレータに警報を発すると共に、入口ガス温度調節器14により開閉弁13aを所要開度だけ開いてバグフィルタ5の入口ガス温度を低下させる。これによって出口ガス温度が低下した場合には、バグフィルタ5に溜ったダストの着火による異常ではなく、一時的な異常であると判断できるので、焼却設備の稼働を続行する。入口ガス温度を低下させても出口ガス温度が低下しない場合には、バグフィルタ5に溜ったダストの着火による異常であると判断できるので、バグフィルタ5への燃焼ダストの飛散量を抑制するために焼却容量の制限、すなわち焼却炉への処理物供給量の低減を図る。なお、焼却容量の設定は、通常ロータリフィーダの回転数をインバータ制御することによって行っており、温度差演算器21からの信号をインバータへ導くことで容易に焼却容量をダウンさせることができる。
【0024】
▲3▼レベルスイッチ18により、ホッパ5a内に予め定められた値以上のダストが堆積しているか否かを常時監視する。そして、ホッパ5a内に予め定められた値以上のダストが堆積している場合には、レベルスイッチ18の信号が“堆積ダスト無し”に反転するまでダスト排出コンベア7の停止を禁止するインターロックを配備する。またこれと共に、焼却設備の停止状態においては、ホッパ5a内に予め定められた値以上のダストが堆積している場合、まずダスト排出コンベア7を起動して堆積ダストを排出し、レベルスイッチ18の信号が“堆積ダスト無し”に反転するまで焼却装置全体の起動を禁止する操作インターロックを配備する。これによって、ホッパ5a内へのダストの堆積を最小にし、堆積ダストの着火燃焼を未然に防止する。
【0025】
▲4▼濾布11にて捕集されたダスト25は、圧縮空気ヘッダ23より供給される圧縮空気を噴射することによって除去されるが、これによっても除去し切れないダストが濾布11に残留することがある。しかし、濾布11に残留したダストは、焼却設備停止による系内温度の降下時にほとんどが濾布11の表面から剥離し、ホッパ5aに堆積する。したがってこれを放置しておくと、ホッパ5aにダストが堆積するので、これを防止するために、焼却設備停止後も一定時限(誘引通風機6を停止してから約30分間〜60分間)はダスト排出コンベア7等の後流側機器を停止させないインターロックを配備する。これによっても、ホッパ5a内へのダストの堆積が防止される。
【0026】
▲5▼焼却設備の停止時にはホッパ5aのケーシングの内面に結露を生じることがある。特に、ケーシングのコーナ部では、起動時の昇温操作過程でも十分に乾燥し切れないおそれがある。これを放置すると、結露に濾布11から脱落したダストが付着し、ホッパ5aの底部にダストが堆積されやすくなる。そこで、ホッパ5aのケーシングに温度スイッチ17を設置し、ケーシング温度が80℃以下になったとき、オンオフ弁を開状態に切換えてスチームトレース管15にスチームを供給することによって、ケーシングの結露を防止し、ダストの付着及び堆積を防止する。
【0027】
なお、前記した▲1▼〜▲5▼の運転方法及び管理方法をすべて実行することは必ずしも必要ではなく、これらのうちの少なくとも1つを実行すればバグフィルタ濾布の損傷防止に効果がある。
【0028】
また、前記実施例においては、重原油灰を焼却処理する装置に応用した場合を例にとって説明したが、その他、都市ごみや産業廃棄物を焼却処理する装置等に応用した場合にも、同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バグフィルタの出口ガス温度の異常昇温を迅速かつ確実に検知できるので、焼却炉への処理物供給量を低下し、焼却炉から排出される燃焼ダストのバグフィルタへの飛散量を低減させることによってバグフィルタの熱的損傷を未然に防止することができる。また本発明によれば、バグフィルタ内への捕集ダストの堆積を防止できるので、たとえ燃焼ダストが飛来してきてもバグフィルタ内で捕集ダストの燃焼を生じにくく、これによってもバグフィルタの熱的損傷を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る焼却設備のバグフィルタ廻りの構成を示す系統図である。
【図2】バグフィルタの内部構成を示す要部透視図である。
【図3】バグフィルタをメインの集塵装置とする焼却設備のフローシートである。
【符号の説明】
5 バグフィルタ
5a ホッパ
11 濾布
13 低温ガスダクト
15 スチームトレース管
16 オンオフ弁
17 温度スイッチ
18 レベルスイッチ
19 入口ガス温度スイッチ
20 出口ガス温度スイッチ
21 温度差演算器
25 ダスト

Claims (5)

  1. バグフィルタの入口ガス温度と出口ガス温度とを常時計測してその差温を連続的に演算により求め、前記入口ガス温度に対して前記出口ガス温度が上昇し始めたら、まず前記バグフィルタの入口に冷却用の低温ガスを導入して入口ガス温度を低下させ、それでもなお出口ガス温度が入口ガス温度を越えて上昇する場合は、焼却炉への処理物供給量を低下させて焼却炉から排出される燃焼ダストのバグフィルタへの飛散量を低減させることを特徴とするバグフィルタ濾布の損傷防止方法。
  2. 焼却設備を停止する際、誘引通風機停止後においてもバグフィルタのホッパケーシング下部に直結されているダスト排出コンベアを含めた後流側機器の作動を一定時間継続させ、バグフィルタの室内温度の降下により濾布から剥離したダストを当該時間継続して排出することを特徴とするバグフィルタ濾布の損傷防止方法。
  3. バグフィルタの下部ホッパケーシングに、濾布より剥離して落下した捕集ダストの堆積の有無を検知するレベルスイッチを設置し、焼却設備起動前に前記下部ホッパケーシング内へのダストの堆積が検知された場合には、焼却設備の起動を禁止すると共に、ダスト検知が無くなるまでダスト排出コンベアを作動することを特徴とするバグフィルタ濾布の損傷防止方法。
  4. バグフィルタの下部ホッパケーシングの周囲に結露防止用のスチームレースを施すと共にスチームレース供給管の入口にオンオフ弁を設置し、該オンオフ弁を適宜開閉することによって焼却設備停止後も前記下部ホッパケーシング内の温度を80℃以上に保持し、焼却設備の起動時に濾布より落下する捕集ダストの前記ケーシング表面への付着、堆積を防止することを特徴とするバグフィルタ濾布の損傷防止方法。
  5. 請求項1〜4記載のいずれかにおいて、濾布の表面に所定の頻度で隈無く圧縮空気を吹き付け、捕集されたダストを濾布から強制的に剥離させてバグフィルタ外へ排出することを特徴とするバグフィルタ濾布の損傷防止方法。
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