JPH0386626A - 4輪駆動車の不等トルク配分制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の不等トルク配分制御装置

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JPH0386626A
JPH0386626A JP1222365A JP22236589A JPH0386626A JP H0386626 A JPH0386626 A JP H0386626A JP 1222365 A JP1222365 A JP 1222365A JP 22236589 A JP22236589 A JP 22236589A JP H0386626 A JPH0386626 A JP H0386626A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、センターディファレンシャル装置付でトルク
スプリット制御される4輪駆動車において、前後輪のト
ルク配分を走行条件に応じてアクティブに不等配分する
不等トルク配分制御に関し、詳しくは、後輪スリップ率
の算出値と目標値とによる制御に関する。
(従来の技術〕 一般にフルタイム式の4輪駆動車として、センターディ
ファレンシャル装置を備え、このセンターディファレン
シャル装置に差動制限用抽圧クラッチを付設し、この差
動制限トルクを電子制御して前後輪のトルク配分を可変
にすることで、4輪駆動車の直進安定性、加速性の他に
、更に動力運転性能の向上を図ることが提案されている
。ここで、トルク配分を可変に制御するためには、セン
ターディファレンシャル装置において予め前後輪の基準
トルクを不等配分にする必要があり、この場合に前輪重
視と後輪重視との2つの方式が考えられる。従って、前
輪重視ではフロントエンジン・フロントドライブ(F 
F)傾向になり、直進安定性はよいがドリフトアウト傾
向となり、極限状態における旋回性能は必ずしもよくな
い。逆に後輪重視ではフロントエンジン・リヤドライブ
(FR)傾向になって、高μ路での回頭感、旋回性能お
よび操縦性はよいがスピンが生じ易く、特に低μ路では
直進安定性に欠ける。一方、4輪駆動車においての最大
の不都合は4輪の同時スリップであり、この場合は操縦
不能になることから常に回避する必要がある。この4輪
の同時スリップ防止に関し、後輪重視のトルク配分にセ
ツティングし、むしろ常に後輪を先にスリップさせて4
輪スリップを防ぎ、安全性を確保することが望まれる。
また、4輪駆動車の直進安定性は駆動力が4輪に分散す
るため、4つの各車輪では駆動力が少ない分だけ横力に
余裕が生じ、これに伴い安定性が向上するのである。従
って、上述の後輪重視のトルク配分で安定性を確保する
には、後輪の横力を高く保持する必要がある。
ところで、駆動力と横力は車輪のグリップ力の範囲で相
反する要素であり、これは路面、タイヤの摩擦係数に伴
うスリップ率により大きく変化する。特に、所定のスリ
ップ率(10〜20%)以上の領域では、駆動力と共に
横力が著しく低下して安定性を損うため、後輪のスリッ
プ率がこの所定のスリップ率を越えないように制御する
。また、所定のスリップ率以下では、横力の低下に応じ
て前輪側にトルク配分制御すれば、後輪スリップを防止
して駆動力が確保されるのであり、こうして後輪側スリ
ップ率に基づいてトルク配分制御することが望まれる。
そこで従来、上記4輪駆動車のトルク配分制御に関して
は、例えば特開昭62−55228号公報、特開昭62
−261539号公報、特開昭63−8026号公報の
先行技術がある。ここで、センターディファレンシャル
装置にシンプルプラネタリギヤを用いて基準トルク配分
を不等に分化する。また、前後輪の回転数差、またはそ
れを車速と舵角とで補正した所定値との関係で差動制限
装置のトルク容量を制御することが示されている。
更に、車輪スリップ率を用いたトルク配分に関し、例え
ば特開昭63−170129号公報の先行技術があり、
駆動輪のスリップ率が高い路面駆動力を得る目標スリッ
プ率に一致するようにトルク配分することが示されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術のものにあっては、シングルプ
ラネタリギヤ式のセンターディファレンシャル装置であ
るため、トルク配分比がサンギヤとリングギヤとの径の
比により決定され、この形状に限界があることから、充
分後輪に片寄った不等トルク配分に定めることは難しい
。このため、トルク配分制御域も狭い。
また、基本的には前後輪の回転数差によりトルク配分を
制御する方法であるから、センターディファレンシャル
装置のディファレンシャルロック的制御になる。従って
、路面に対する車輪のスリップ状態は判断されず、スリ
ップ状態に対応して安定性、操縦性を適正化するような
アクティブなトルク配分制御ができない。更に、低摩擦
路(低μ路)において前後輪スリップ状態で走行するよ
うな場合で、回転数差が小さい条件では制御できない等
の問題がある。
更に、第4の先行技術のものは、駆動輪のスリップ率を
μ−5特性で10〜20%の駆動力最大の目標スリップ
率に制御するため、走破性のみ重視した特性になり、安
定性等は欠けていて一般車両として好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、充分に後輪偏重のトルク配分の車両の
後輪スリップ率により、スリップ状態に応じてトルク配
分制御して適切に走破性。
安定性等を発揮し、更に走行状態に応じた目標スリップ
率も加味して直進安定性、操縦性等を向上することが可
能な4輪駆動車の不等トルク配分制御装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の4輪駆動車の不等ト
ルク配分制御装置は、基準トルク配分を後輪偏重の不等
トルク配分に定めるセンターディファレンシャル装置を
備え、上記センターディファレンシャル装置に対し、後
輪から前輪にトルク移動してトルク配分制御する差動制
限装置をバイパスして設けるセンターディファレンシャ
ル装置付4輪駆動車において、後輪のスリップ率を算出
する後輪スリップ率算出手段と、走行状態に応じた目標
スリップ率を定める目標スリップ率設定手段と、上記後
輪スリップ率と目標スリップ率との偏差の増大に応じて
大きくなる差動制限トルクを定める差動制限トルク設定
手段と、差動制限トルクに応じた電気信号で上記差動制
限装置の抽圧を制御する油圧制御系とを備えたものであ
る。
〔作   用〕
上記構成に基づき、車両走行時には、動力はセンターデ
ィファレンシャル装置により後輪偏重のトルク配分に分
配される。そして後輪スリップ率が算出され、高摩擦路
(高μ路)でそのスリップ率が小さい場合はセンターデ
ィファレンシャル装置がフリーで、その基準トルク配分
で前後輪に動力伝達し、FR車的特性も発揮される。ま
た、低μ路では常に先に後輪がスリップして、算出され
た後輪スリップ率と各走行状態に応じた目標スリップ率
との偏差により差動制限トルクを定めてトルク配分制御
されることで、スリップ回避による安定性と各走行状態
に適した回頭感、旋回性、直進安定性等も合わせて発揮
される。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、センターディファレンシャル付4輪駆
動車の駆動系の概要について述べると、符号lはエンジ
ン、2はクラッチ、3は変速機であり、変速機出力軸4
がセンターディファレンシャル装置20に人力する。セ
ンターディファレンシャル装置20から前方にフロント
ドライブ軸5が、後方にリヤドライブ軸Bが出力し、フ
ロントドライブ軸5は、フロントディファレンシャル装
置7゜車軸8を介して左右の前輪9に連結し、リヤドラ
イブ軸6は、プロペラ軸lO,リヤディファレンシャル
装置11.車軸12を介して左右の後輪(3に連結して
、伝動構成される。
センターディファレンシャル装置20は、複合プラネタ
リギヤ式であり、出力軸4に連結する第1のサンギヤ2
1と、リヤドライブl1hBに連結する第2のサンギヤ
22とを有し、同軸的に連結したピニオン群23の第1
.第2のピニオンギヤ23a 、 23bが、第1.第
2のサンギヤ21.22に噛合う。そしてビニオン群2
3を軸支するキャリヤ24が出力軸4に回転自在に支持
されたりダクションドライブギャ25に結合し、リダク
ションドライブギヤ25がフロントドライブ軸5のリダ
クションドリブンギヤ26に噛合って成る。
こうして変速機出力軸4の動力が、第1のサンギヤ21
に入力してビニオン群23を遊星同転させ、これに伴い
キャリヤ24からリダクションドライブギヤ252  
リダクションドリブンギヤ2B、フロントドライブ軸5
等を介して前輪側と、第2のサンギヤ22からプロペラ
軸IO等を介して後輪側に、所定の基準トルク配分で分
割して伝達する。また旋回時の前後輪の回転数差を、ピ
ニオン群23の遊星回転により吸収するようになってい
る。
ここで、センターディファレンシャル装置2oによるト
ルク配分について詳記すると、複合プラネタリギヤ式で
あり、第1のサンギヤ21と第1のピニオンギヤ23a
が、第2のサンギヤ22と第2のピニオンギヤ23bが
、それぞれ噛合っている。従って、前輪側トルクTPと
後輪側トルクTRは、人力トルクTIに対しこれら4つ
のギヤの噛合いピッチ円半径で自由に設定されることに
なり、このため基準トルク配分を、例えば TF : TR434: 66 のように充分に後輪偏重に設定することが可能になる。
また、上記センターディファレンシャル装!20には差
動制限用油圧クラッチ27が付設され、この油圧クラッ
チ27は、例えばセンターディファレンシャル装置20
の直後方でドラム27aをキャリヤ24に、ハブ27b
をリヤドライブ軸Bに結合して同情上に配置される。そ
して油圧クラッチ27に差動制限トルクTeが生じると
、差動制限トルクTcに応じて後輪側から前輪側にバイ
パスしてトルク移動し、前後輪トルク配分を、上述の後
輪偏重から直結のディファレンシャルロック状態にまで
可変に制御する。
ここで、フロントエンジンの搭載により車両の静的重量
配分は、例えば WF:WR二62:38 のようになっており、直結時には、この重量配分WF:
WRに最も近い50:50にトルク配分される。従って
、差動制限トルクTcにより前後輪トルク配分は、後輪
偏重の基準トルク配分から直結時のトルク配分の範囲で
制御されることになる。
次いで、油圧クラッチ27の油圧制御系について述べる
符号30はオイルポンプであり、変速機8が自動変速機
の場合はその自動変速用のものであり、レギュレータ弁
81で調圧されたライン圧油路32が、クラッチi?i
IIg111弁33.簡略34を介して油圧クラッチz
7に連通ずる。また、ライン圧油路32は、パイロット
弁35.オリフィス3Bを有する簡略37によりデユー
ティソレノイド弁38に連通し、デユーティソレノイド
弁38によるデユーティ圧が゛簡略39を介してクラッ
チfIAm弁33の制御側に作用するようになっている
。こうして、デユーティソレノイド弁3gのデユーティ
圧によりクラッチil+制御弁33を動作することで、
油圧クラッチ27のクラッチ圧と共に差動制限トルクT
cが可変に制御される。
更に、電子$IIIIl系について述べるが、先ず基本
的制御方法について述べる。
本発明の制御方法は、後輪偏重で常に先にスリップする
後輪のスリップ率が目標スリップ率となるようにトルク
配分をフィードバック制御するものであり、スリップ率
Sは、対地車速V、タイヤ半径「、後輪角速度ωRを用
いて、以下のように表わされる。
S−(「・ωR−V)lr・ωR ここで、約3ニアの不等トルク配分で後輪スリップ率S
がS<Saの路線型領域内で制御される場合は、前輪の
スリップ率Sは常に小さくて車速と近似的に同一とする
ことができる。即ち、前輪角速度ωF、タイヤ半径rと
すると、 Vξ「◆ωF になる。従って、上述のスリップ率Sは以下のように表
わせる。
5−(r・ωR−「・ωF)lr・ωR−(ωR−ωF
)lωR 一方、目標スリップ率は舵角、車速、あるいは横加速度
等を考慮してを定めることで、適正化し得る。
このことから、電子制御系において前輪回転数センサ4
0.後輪回転数センサ41.舵角センサ42゜横加速度
センサ43を有する。前輪回転数センサ40゜後輪回転
数センサ4Iによる前輪角速度ωF、後輪角速度ωRは
制御ユニット50の後輪スリップ率算出手段51に入力
し、後輪スリップ率Sを前輪角速度ωF、後輪角速度ω
Rを用いて上述の式により算出する。また前輪角速度ω
F、後輪角速度ωRは車速算出手段52に人力し、両者
の平均値により車速Vを算出するのであり、この車速V
と舵角センサ42.横加速度センサ43の舵角ψ、横加
速度Gが目標スリップ率設定手段53に人力する。
目標スリップ率設定手段53は、高速安定性、旋回時の
口頭性および旋回性能を向上するように目標スリップ率
Sdを定めて、上述の実スリップ率Sを補正するもので
ある。そこで車速V、舵角ψに対し、目標スリップ1s
sdが第2図(a)のようになり、低速大転舵では目標
スリップ率Sdが大きく回頭感の向上を重視し、高速小
転舵では目標スリップ率Sdが小さく設定され高速安定
性を向上させる。また他の設定方法として横加速度Gの
発生状態から、横加速度Gに対し、目標スリップ率Sd
が第2図(b)に示すようになり、横加速度Gの増大に
応じて目標スリップ率Sdが山形の特性に設定される。
これにより、横加速度Gが小さい旋回初期は目標スリッ
プ率Sdが小さくて前輪寄りトルク配分により安定性を
有し、実際に旋回開始して横加速度Gが大きくなると、
目標スリップ率Sdの増大で後輪寄りトルク配分に移行
して回頭性が生じる。そして旋回後半で横加速度Gが更
に増大すると、再び目標スリップ率Sdの減少で前輪寄
りトルク配分に戻り、安定性と共に限界横加速度も増す
ことになり、こうして安定かつ操縦性のよい状態で旋回
することが可能になる。
そして後輪スリップ率S、目標スリップ串Sdは偏差算
出手段54に入力して、偏差ΔSをΔS−5−8dによ
り算出する。偏差ΔSは差動制限トルク設定手段55に
人力し、差動制限トルクTcを定める。ここで差動制限
トルクTcは、偏差ΔSに対しΔsb<ΔSくΔSaの
制御域で第2図(e)に示すように、増大関数で設定さ
れており、このマツプを検索して差動制限トルクTcを
設定する。
この差動制限トルクTcは制御量設定手段5Bに人力し
て、差動制限トルクTcに応じたデユーティ比りに変換
され、このデユーティ信号が駆動手段57を介してデユ
ーティソレノイド弁38に出力するようになっている。
次いで、かかる構成の不等トルク品分制御装置の作用を
、m3図のフローチャートとff14図の特性図を用い
て述べる。
先ず、車両走行時にエンジン1の動力がクラッチ2を介
して変速機3に入力し、変速動力がセンターディファレ
ンシャル装置20の第1のサンギヤ2目二人力する。こ
こで、センターディファレンシャル装W20の各m車諸
元により基準トルク配分が、TF : TR−34: 
66に設定されていることで、変速動力がこのトルク配
分でキャリヤ24と第2のサンギヤ22とに分配して出
力される。
一方、このとき前輪回転数センサ40.後輪回転数セン
サ41で前輪角速度ωF、後輪角速度ωRが検出され、
これが制御ユニット50の後輪スリップ率算出手段51
に入力し、車速に近似的な前輪角速度ωFを用いて後輪
スリップ率Sが算出される。
他方、目標スリップ率設定手段53で車速Vと舵角ψと
により目標スリップ率Sdがマツプ検索されている。こ
こで目標スリップ率Sdは、横加速度Gに応じて設定し
てもよい。次に偏差算出手段54で、後輪スリップ率S
と目標スリップ率Sdとの偏差ΔSが求められる。
そこで、高μ路の走行条件でΔS≦sbのほとんどスリ
ップしない場合は、差動制限トルク設定手段55でTc
−0に設定され、これに応じたデユーティ比りの大きい
信号がデユーティソレノイド弁38に入力する。このた
め、油圧制御系においてデユーティソレノイド弁38に
ょる略零のデユーティ圧がクラッチ制御弁33に入力し
てドレン側に切換えることで、油圧クラッチ27はTc
 −0の解放状態になる。
そこで、センターディファレンシャル装[20のトルク
配分に基づき、34%のトルクが、キャリヤ24からリ
ダクションドライブギヤ25.リダクションドリブンギ
ヤ26.フロントドライブ軸5以降の前輪9に伝達し、
66%のトルクが、リヤドライブ軸6以降の後輪13に
伝達し、第4図に示されるように、点P1のような後輪
偏重の4輪駆動走行となる。そしてこのトルク配分では
FR車的になって、回頭感が良好に発揮される。
また、センターディファレンシャル装[20はフリーの
ため、旋回時には、前後輪の回転数差に応じてピニオン
群23が遊星回転してその回転数差を完全に吸収するの
であり、こうしてn山に旋回することが可能になる。
次いで、低μ路の走行条件では、常に先に後輪13がス
リップして、算出された後輪スリップ率Sと目標スリッ
プ率Sdとの偏差ΔSが例えばΔsb<ΔSくΔSaの
制御域内のΔs2で後輪I3による安定性が失われるよ
うになると、Δs2に応じた差動制限トルクTc2が設
定されて、油圧クラッチ27に差動制限トルクTc2が
生じる。そこで、センターディファレンシャル装置20
の差動は、制限された差動制限トルクTc2に応じて後
輪L3から前輪9に後輪スリップ回避用のトルクが移動
し、トルク配分は第4図に示されるように、点P2のよ
うにTF :TR−TF2 :TR2になる。こうして
後輪13は、必要最小限のトルクが減じてスリップを回
避し、横力の増大で安定性も増すようになり、全体的駆
動力は一定に保持される。
一方、ΔseaΔSaの場合で極度に不安定になると、
油圧クラッチ27の差動制限トルクTcは最大になる。
このため、センターディファレンシャル装置zOはディ
ファレンシャルロックされて直結式4輪駆動走行になり
、この場合のトルク配分は第4図に示されるように、点
P3のように50:50になって、走破性、脱出性等が
最大限発揮されるのである。
以上、本発明の実施例について述べたが、これに限定さ
れない。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によれば、センターディ
ファレンシャル装置付で充分な後輪偏重の不等トルク配
分制御であるから、4輪駆動車の安定した操縦安定性の
他に、FR車的な回頭感、旋回性能も発揮し得る。
さらに、後輪偏重のトルク配分であることで常に先にス
リップする後輪のスリップ率を算出し、このスリップ率
と走行状態に応じた目標スリップ率との偏差で差動制限
トルクを設定してトルク配分制御するので、スリップ回
避による安定性と各種走行状態に応じて性能を共に生じ
得る。
さらにまた、目標スリップ率は車速と舵角、あるいは横
加速度で与えられて後輪スリップ率を補正するので、高
速安定性、旋回時の四頭感、旋回性能が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の4輪駆動車の不等トルク配分制御装置
の実施例を示す構成図、 第2図(a) 、 (b)は車速、舵角、横加速度に対
する目標スリップ率のマツプを示す図、(C)はスリッ
プ率偏差に対する差動制限トルクの特性図、第3図は不
等トルク配分制御の作用のフローチャート図、 第4図は不等トルク配分制御状態を示す特性図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基準トルク配分を後輪偏重の不等トルク配分に定
    めるセンターディファレンシャル装置を備え、上記セン
    ターディファレンシャル装置に対し、後輪から前輪にト
    ルク移動してトルク配分制御する差動制限装置をバイパ
    スして設けるセンターディファレンシャル装置付4輪駆
    動車において、後輪のスリップ率を算出する後輪スリッ
    プ率算出手段と、走行状態に応じた目標スリップ率を定
    める目標スリップ率設定手段と、上記後輪スリップ率と
    目標スリップ率との偏差の増大に応じて大きくなる差動
    制限トルクを定める差動制限トルク設定手段と、差動制
    限トルクに応じた電気信号で上記差動制限装置の油圧を
    制御する油圧制御系とを備えたことを特徴とする4輪駆
    動車の不等トルク配分制御装置。
  2. (2)上記目標スリップ率は、車速に対し減少関数で、
    舵角に対し増大関数で設定する請求項(1)記載の4輪
    駆動車の不等トルク配分制御装置。
  3. (3)上記目標スリップ率は、横加速度に対し上に凸の
    関数で設定する請求項(1)記載の4輪駆動車の不等ト
    ルク配分制御装置。
JP1222365A 1989-08-28 1989-08-28 4輪駆動車の不等トルク配分制御装置 Expired - Lifetime JP3004283B2 (ja)

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DE90308114T DE69005739T2 (de) 1989-08-28 1990-07-25 Steuerung der Drehmomentverteilung für ein Kraftfahrzeug mit Allradantrieb.
EP90308114A EP0415554B1 (en) 1989-08-28 1990-07-25 Torque distribution control system for a four-wheel drive motor vehicle

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