JP2720679B2 - 四輪制御式四輪駆動車 - Google Patents

四輪制御式四輪駆動車

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JP2720679B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪駆動車における4
つの車輪への駆動力を制御する、四輪制御式四輪駆動車
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、四輪駆動車の開発が盛んに行なわ
れているが、前後輪間の駆動力配分を調整できるように
した、フルタイム四輪駆動方式のものの開発が種々行な
われている。このような前後輪間の駆動力配分を行なう
機構としては、前後輪への駆動力伝達経路に前後輪間に
生じる差動を許容する差動機構(センタデフ)を設け
て、このデフにその差動を制限できる差動制限機構(L
SD=リミデッドスリップデフ)を付設して駆動力配分
を行なう手段が開発されている。
【0003】このような前後輪の差動制限機構には、前
後輪の回転速度差に対応するタイプのものや、入力され
たトルク(回転駆動力)に比例するタイプのものがあ
る。前後輪回転速度差対応タイプには、液体の粘性を利
用したVCU(ビスカスカップリングユニット)式LS
DやHCU(ハイドロリックカップリングユニット)式
LSDなどのものがあり、車両の走行安定性を向上しう
る利点がある。
【0004】また、入力トルク比例タイプのものには、
一般的な機械式LSDなどのフリクションタイプのもの
や、ウォームギアの摩擦抵抗を利用してトルクに感応し
て制御するTORSEN(トルセン)式LSDなどのメ
カニカルタイプのものがあり、車両の旋回性能の向上や
スタック脱出性能の確保や走破性の向上を実現できる等
の利点がある。
【0005】なお、これらの差動制限機構は左右輪間の
差動制限機構にも適用できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような各差動制限機構は駆動力配分を積極的に調整する
ものではなく、前後左右輪の各輪に対して駆動力を自由
自在に配分できるものではなかった。本発明は、上述の
課題に鑑み創案されたもので、四輪駆動車の前後左右輪
の各輪に対して、それぞれ独立して駆動力を制御できる
ようにした、四輪制御式四輪駆動車を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の四輪
制御式四輪駆動車は、エンジンと、4つの車輪と、上記
エンジンから上記の4つの車輪へ回転駆動力を伝達する
ための駆動力伝達経路とをそなえ、上記の4つの車輪の
すべてに上記エンジンからの回転駆動力を伝達して走行
しうる四輪駆動車において、上記駆動力伝達経路のうち
の上記の4つの車輪へ分岐した各部にそれぞれ設けられ
て駆動力伝達状態を調整しうるカップリングと、上記カ
ップリングに入力される上記エンジンからの回転駆動力
の回転状態を調整する入力回転状態調整手段と、上記制
御式カップリングとともに上記入力回転状態調整手段の
作動を制御する制御手段と、上記4つの車輪の回転状態
を検出する車輪回転状態検出手段と、上記入力駆動力の
回転状態を検出する入力回転状態検出手段とをそなえ、
上記制御手段が、上記の車輪回転状態検出手段及び入力
回転状態検出手段からの情報に基づいて上記4つの車輪
の何れの回転速度よりも上記入力駆動力の回転速度の方
が大きくなるように上記入力回転状態調整手段の作動を
制御するように設定されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】上述の本発明の四輪制御式四輪駆動車では、入
力回転状態調整手段でエンジンからの回転駆動力の回転
状態が調整されてるとともに、各カップリングを通じて
4つの車輪への駆動力伝達状態が調整される。このと
き、車輪回転状態検出手段により、4つの車輪の車輪速
がそれぞれ求められ、入力回転状態検出手段により、カ
ップリングに入力されるエンジンからの回転駆動力の回
転状態が検出される。
【0009】そして、制御手段によって、これらの情報
に基づいて4つの車輪の何れの回転速度よりも入力駆動
力の回転速度の方が大きくなるように入力回転状態調整
手段が制御される。
【0010】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
の四輪制御式四輪駆動車について説明すると、図1はそ
の全体構成を示す模式的な構成図である。まず、この四
輪制御式四輪駆動車の駆動力四輪制御システムの構成に
ついて説明すると、図1に示すように自動車のエンジン
Eから出力された回転駆動力は、入力軸(プロペラシャ
フト)1の後端から後輪側ベベルギア機構12等を介し
て後輪側の駆動軸(リアドライブシャフト)D3,D4
へ伝達されるようになっている。
【0011】また、入力軸1の前端は、前輪側ベベルギ
ア機構11等を介して前輪側の駆動軸(フロントドライ
ブシャフト)D1,D2へ伝達されるようになってい
る。そして、これらの駆動軸D1〜D4にはカップリン
グ6がそれぞれ設けられている。ここで、各駆動軸に入
力された回転駆動力は各カップリング6を介してそれぞ
れの車輪に伝達されるようになっている。さらに、これ
らの各カップリング6は、後述する手段によって各車輪
へ伝達する回転駆動力の伝達効率を変化させることがで
きるようになっている。
【0012】このため、各駆動軸における回転駆動力の
伝達効率をカップリング6の特性の制御により変化させ
ることによって、四輪それぞれの駆動力を0〜100%
の間で変化させることができるようになっている。そし
て、各車輪には車輪回転状態検出手段としての車輪速セ
ンサ2が設けられ、エンジンEからの回転駆動力を受け
る入力部分(例えば入力軸1)には、入力回転状態検出
手段3が設けられている。車輪速センサ2は四輪の車輪
速N1 ,N 2 ,N3 ,N4 をそれぞれ検出でき、入力回
転状態検出手段3は各駆動軸に入力される回転駆動力の
回転状態(回転速度Ni)を検出することができるよう
になっている。
【0013】なお、入力回転状態検出手段3による検出
速度がこのまま各駆動軸に入力される回転駆動力の回転
速度Niとは限らないが、この場合には入力回転状態検
出手段3による検出速度を後述する制御手段5でNiに
換算するような演算を行なうようになっている。また、
この車両には各カップリング6に入力されるエンジンE
からの駆動力の回転状態を調整する入力回転状態調整手
段4が設けられている。この入力回転状態調整手段4
は、入力回転状態検出手段3により検出された情報に基
づいて、エンジンEの出力を調整したり、あるいは、図
示しないトランスミッション(T/M)を介して出力さ
れた入力軸1の回転速度Niを調整するようになってい
る。
【0014】上記の具体的な手段としては、例えば後者
の場合、入力回転状態検出手段3としてT/M出力回転
センサ等を設け、これにより入力軸1の回転速度Niを
検出したのち、この回転速度Niをかかる回転速度N
i′に制御する方法等が考えられる。さらに、入力回転
状態調整手段4を制御するための制御手段(コントロー
ラ)5が設けられている。この制御手段5には、上述の
各検出手段2,3からの検出情報が入力され、これらの
検出情報に基づいた指令信号が各カップリング6と入力
回転状態調整手段4とに送られて、各駆動軸からそれぞ
れの車輪に所望の駆動力が伝達されると同時に、入力軸
1の回転速度Niが制御されるようになっている。な
お、入力軸1の回転速度Niは、下式(1)に示すよう
に、4つの車輪速のうち、どの車輪速についても入力さ
れる駆動力の回転速度Niの方が大きくなるように各カ
ップリング6と入力回転状態調整手段4とが制御される
ようになっている。
【0015】 Ni>N1 ,N2 ,N3 ,N4 ・・・・・(1) 本発明の一実施例としての四輪制御式四輪駆動車は、上
述のように構成されているので、車両走行中は車輪速セ
ンサ2により各車輪の車輪速が検出され、入力回転状態
検出手段3により各駆動軸に入力される駆動力の回転速
度Niが検出される。
【0016】そして、これらの情報が制御手段5に送ら
れた後、制御手段5によって、上式(1)に示すよう
に、4つの車輪速のうち、どの車輪速についても入力さ
れる駆動力の回転速度Niの方が大きくなるように各カ
ップリング6と入力回転状態調整手段4とが制御され
る。また、前後左右輪間の差動回転は各カップリング6
のスリップ(カップリング6内での駆動軸と車輪の回転
差)によって吸収することができる。旋回半径の変化等
による差動回転については、均一μ路(μは路面摩擦係
数)上では式(1)が成立している限り、カップリング
6のスリップ量が変化し自動的に吸収され、設定した駆
動力配分を維持することができる。
【0017】一方、路面のμが左右輪で異なる場合は、
低μ路側の駆動力が減少するので、反対側の車輪の駆動
力を下げる必要がある。この制御はNi,N1 〜N4
パラメータとしたフィードバック制御により可能とな
る。これによって、四輪駆動車の前後左右輪の各輪に対
して、それぞれ独立して四輪の駆動力配分を0〜100
%の間で制御することができる。
【0018】また、車両の旋回状態に応じて前後左右輪
の各輪の駆動力を制御することで車両のステア特性や、
走行性能を向上させることができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の四輪制御
式四輪駆動車によれば、エンジンと、4つの車輪と、上
記エンジンから上記の4つの車輪へ回転駆動力を伝達す
るための駆動力伝達経路とをそなえ、上記の4つの車輪
のすべてに上記エンジンからの回転駆動力を伝達して走
行しうる四輪駆動車において、上記駆動力伝達経路のう
ちの上記の4つの車輪へ分岐した各部にそれぞれ設けら
れて駆動力伝達状態を調整しうるカップリングと、上記
カップリングに入力される上記エンジンからの回転駆動
力の回転状態を調整する入力回転状態調整手段と、上記
制御式カップリングとともに上記入力回転状態調整手段
の作動を制御する制御手段と、上記4つの車輪の回転状
態を検出する車輪回転状態検出手段と、上記入力駆動力
の回転状態を検出する入力回転状態検出手段とをそな
え、上記制御手段が、上記の車輪回転状態検出手段及び
入力回転状態検出手段からの情報に基づいて上記4つの
車輪の何れの回転速度よりも上記入力駆動力の回転速度
の方が大きくなるように上記入力回転状態調整手段の作
動を制御するように設定されるという構成により、四輪
駆動車の前後左右輪の各輪に対して、それぞれ独立して
駆動力を制御することができるので、従来までの前後輪
の駆動力配分が調整可能な四輪駆動車に対し、さらに左
右輪の駆動力配分を適切に制御できるようになり、車両
の走行性能の向上に寄与しうる。
【0020】特に、車両の旋回状態に応じて前後左右輪
の各輪の駆動力を制御することで車両のステア特性やス
タビリティを調整でき、走行性能を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての四輪制御式四輪駆動
車を示す模式的な全体構成図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 車輪速センサ 3 入力回転状態検出手段 4 入力回転状態調整手段 5 制御手段 6 カップリング 11 前輪側ベベルギア機構 12 後輪側ベベルギア機構 E エンジン D1,D2 前輪側駆動軸 D3,D4 後輪側駆動軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、4つの車輪と、上記エンジ
    ンから上記の4つの車輪へ回転駆動力を伝達するための
    駆動力伝達経路とをそなえ、上記の4つの車輪のすべて
    に上記エンジンからの回転駆動力を伝達して走行しうる
    四輪駆動車において、上記駆動力伝達経路のうちの上記
    の4つの車輪へ分岐した各部にそれぞれ設けられて駆動
    力伝達状態を調整しうるカップリングと、上記カップリ
    ングに入力される上記エンジンからの回転駆動力の回転
    状態を調整する入力回転状態調整手段と、上記制御式カ
    ップリングとともに上記入力回転状態調整手段の作動を
    制御する制御手段と、上記4つの車輪の回転状態を検出
    する車輪回転状態検出手段と、上記入力駆動力の回転状
    態を検出する入力回転状態検出手段とをそなえ、上記制
    御手段が、上記の車輪回転状態検出手段及び入力回転状
    態検出手段からの情報に基づいて上記4つの車輪の何れ
    の回転速度よりも上記入力駆動力の回転速度の方が大き
    くなるように上記入力回転状態調整手段の作動を制御す
    るように設定されていることを特徴とする、四輪制御式
    四輪駆動車。
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