JPH038543B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は片面オリジナルおよび両面オリジナル
の何れもの事前振り分け複写を可能となす改良さ
れたオリジナル循環操作装置を有する複写機に関
する。

電子写真複写機やその他の複写機の速度が速ま
り自動化がさらにすすむに伴つて、コピーシート
および複写すべき個々のオリジナルの両方をより
信頼性の高い自動化された高速度にて行うような
改良がますます重要となつてきた。両面複写機能
および事前振り分け複写機能を備えることは極め
て複雑となり、複写機のオリジナルおよびコピー
シートの操作の複雑性を増す。

本発明を限定するわけではないが、複写機の望
ましい特徴は事前振り分け複写を行うためのオリ
ジナルの自動再循環を与えることである。例え
ば、1976年６月15日付でデイー・ジエー・ステン
ムルその他に付与された米国特許第3963345号の
明細書における１〜４コラムに詳述されたよう
に、あるいは1978年９月26日付でジエー・エー・
アダメクその他に付与された米国特許第4116558
号に詳述されたように、前述したような事前振り
分け複写装置は多くの利点を与えるのである。コ
ピーは複写機から予め振り分けられたセツトとし
て出て来るのであり、ソーターやコレーターによ
つて引続き振り分ける必要はない。このようなコ
ピーセツトの望まれる数量の何れもがそれに相当
する回数につきオリジナルセツトを振り分け順序
にて複写ステーシヨンに通し、各再循環毎に各オ
リジナルを複写することで得られる。オンライン
仕上げおよび（または）完成したコピーセツトの
取出しは、同じオリジナルセツトから次のコピー
セツトが作られている間に行い得る。

しかしながら事前振り分け複写装置における欠
点は、オリジナルが繰返し循環されねばならず、
各循環において予め定めた順序の唯一のコピーが
作られるのであつて、望む数量のコピーセツトに
等しい回数だけ循環させねばならないことであ
る。従つて通常の事後振り分け複写装置に比較し
て事前振り分け複写装置にはオリジナル操作が増
大することが判るであろう。オリジナル操作の最
大限の自動化および複写サイクルにおける効率が
事前振り分け複写装置にとつて特に重要となる。
もしオリジナル操作装置が適正な順序でコピーシ
ートと関連してオリジナルの循環および複写が行
えないと、各コピーセツトに関する全複写時間が
増大することになる。

事後振り分け複写装置においては望まれるすべ
てのコピーが各頁のオリジナルから１度に作ら
れ、別々のソータービンに置かれることで振り分
けが行われる。オリジナルセツトは１度循環され
るだけでよく、望まれるコピーセツトの数量の等
しいコピーシートソーターあるいはコレーターの
ビンを満すように複数回につき複写される。しか
しながら、１回の循環で作られることのできる数
のコピーセツトは使用できるビンの数によつて制
限され、ソーターは占有空間を大きくするうえ複
雑化をまねき、オンライン仕上げには適当でな
い。

事前振り分けのオリジナル操作ユニツトに関す
る幾つかの技術例は前に述べた技術以外に、1962
年10月25日付の独国特許第1228295号、エル・ダ
ブリユー・シヤレイに付与された米国特許再交付
第27976号（1970年３月10日付米国特許第3499710
号にもとづく）、1970年10月27日付でデイー・ア
ール・ダービーに付与された米国特許第3536320
号、1971年１月５日付でアール・アール・ロバー
ツその他に付与された米国特許第3552739号、
1971年１月19日付でエー・ハワードその他に付与
された米国特許第3556511号、1975年６月10日付
でヴイー・ロデツクその他に付与された米国特許
第3888579号、および1976年２月10日付でアー
ル・エツチ・コルウイルに付与された米国特許第
3937454号がある。循環されるオリジナルの数を
計数し且つ各セツトの循環の完了を計数するため
の回路およびスイツチを有するこの形式の再循環
事前振り分け複写装置に関する最近の例は、1978
年２月28日付でエム・アール・レイドその他に付
与された米国特許第4076408号に示されている。

本願の特徴に関連するさらに他の技術の幾つか
の例として、1974年２月５日付でジエー・イー・
サマーズその他に付与された米国特許第3790158
号および前述の特許の幾つかは、プラテンの一端
側に設けたスタツクから逆転可能なプラテンベル
トとの固定的な整合縁へオリジナルを送りまた戻
すように循環させることが開示されている。ここ
に開示する型式のシート逆転シユート装置は1974
年12月24日付でジヨン・エツチ・ローニイーに付
与された米国特許第3856295号に開示されている。
シートを逆転する他の方法は1979年７月13日付で
クラウス・ケー・スタンジその他に付与された米
国特許第4159824号に開示されている。

全体的なオリジナルおよびシートの操作制御装
置を有する複写装置の例は1977年12月６日付でピ
ー・ジユー・バチユラーその他に付与された米国
特許第4062061号、1978年３月14日付でエル・イ
−・バーリユーその他に付与された米国特許第
4078787号、1978年10月31日付でダブリユー・エ
ル・ハーバートに付与された米国特許第4123155
号、1978年11月14日付でピー・ジエー・バチエラ
ーその他に付与された米国特許第4125325号、そ
して1979年３月13日付でジユー・エム・ドノヒユ
ーその他に付与された米国特許第4144550号に記
載されている。

複写機の一般的なマイクロプロセツサーロジツ
ク回路に組込まれた通常の一体的ソフトウエアー
および上述の種々の特許により教示されるような
ここで定義する機能およびロジツクのソフトウエ
アーが好ましいものとされる。しかしながら、こ
こに開示する機能および装置はその他のあらゆる
適当なあるいは知られた複写ソフトウエアーまた
はハードワイヤードロジツク装置、カムバンクス
イツチコントローラー等を使用する通常の複写機
に組合わせ得ることが明白となろう。ここに開示
した例とせるシート操作装置のアウトプツト制御
は知られている電気的ソレノイド制御のシートデ
フレクターフインガーおよび駆動モーターあるい
はそれらのクラツチを指示されたシーケンスに従
つて作動させることで達成され、通常のシートセ
ンサーやスイツチがオリジナルおよびコピーシー
トの計数ならびにそれらの位置のトラツクを保持
するために使用できる。

ここに背影としてまた技術的目的のためにあげ
た特許のすべては、ここに開示する実施例のため
の使用可能な他の装置あるいはハードウエアーを
教示する範囲において本願に組込まれる。

本発明に関して幾つかのオリジナル操作装置す
なわちハンドラーが特に重要となるのであり、例
えばそれには1979年６月19日付でジエラルド・エ
ー・グレイ・ジユニアその他に付与された米国特
許第4158886号があり、これは第１４図において
傾斜した戻り通路を有する事後振り分けオリジナ
ルハンドラーを示している。また1949年６月14日
付でエフ・シー・ヨーンに付与された米国特許第
2472931号があり、これはスリツト走査露光装置
によつてオリジナルの両面複写を可能とし、オリ
ジナルは走査スロツトを通過して移動するように
ドラム上に保持され、然る後ドラムから離されて
逆転路へ送られた後再びドラムへ送られて裏面を
複写するようになされる。他の例は米国特許第
3844654号であり、これはスリツト走査露光によ
り両面複写を行えるような自動オリジナルハンド
ラーを開示しており、オリジナルは先ずその片面
を露光するための第１の走査スリツトを横断して
送られ、然る後そのオリジナルはドラムの周囲に
送られるのであり、ドラムはオリジナルの裏面を
露光するためのスリツト走査露光面積部分を備え
ている。これらのオリジナルハンドラーはそれ自
体が利点および欠点を有している。幾つかは小さ
くなく小型化されていないが効率良く、一方他の
ものは効率は良いが事務所の空間を大きく占有す
るとともに片面／両面あるいは両面／両面の複写
が望まれた場合に通常の使用者にとつて使用があ
まりにも複雑となる。本発明によれば、固定プラ
テンと、片面複写のためのオリジナル循環操作装
置とを有する複写機において、前記固定プラテン
の一端近くから該固定プラテンとほぼ同一平面内
に延びていて該固定プラテンからオリジナルを受
け入れるようになつているほぼ平坦なシユート装
置と、前記シユート装置の位置から、前記固定プ
ラテン上へ折り返されるようにして、最初の給送
位置へ向けて延びている、両面オリジナルの複写
を行うための第１のオリジナル戻り通路と、前記
固定プラテンと前記第１のオリジナル戻り通路と
の間で、かつ前記シユート装置と前記最初の給送
位置との間に位置する、片面複写のための第２の
オリジナル戻り通路と、前記シユート装置の入口
に設けられた逆転可能ローラー装置と、そのシユ
ート装置の、該逆転可能ローラー装置から遠い側
の端部に設けられた逆転手段とを有し、片面複写
の間にオリジナルを該シユート装置から該第２の
オリジナル戻り通路へ戻すようになつているオリ
ジナル逆転装置とを備え、前記第２のオリジナル
戻り通路が、ほぼ平坦であつて、前記第１のオリ
ジナル戻り通路へ向けて小さな角度で傾斜して延
びていて、片面複写のときに戻されていくオリジ
ナルを実質的に平坦に保つようになつており、ま
た、片面複写および両面複写の何れが要求された
かに応じて、前記シユート装置に導入されたオリ
ジナルを、前記逆転手段と前記第１のオリジナル
戻り通路との何れかへ導くようになつているデフ
レクターゲートが該シユート装置に設けられてい
ることを特徴とする複写機が提供される。

上記した構成を有する本発明の複写機によれ
ば、固定プラテンからシユート装置に受け入れら
れたオリジナルは、片面複写の間に、逆転手段と
逆転可能ローラー装置とを有するオリジナル逆転
装置によつて第２のオリジナル戻り通路へ戻さ
れ、その第２のオリジナル戻り通路に沿つて最初
の給送位置へ戻される。この場合に、シユート装
置はほぼ平坦であり、また第２のオリジナル戻り
通路は平坦でかつ第１のオリジナル戻り通路へ向
けて小さな角度で傾斜して延びているために、そ
の戻り運動の間にオリジナルは大きく湾曲された
りするようなことがなく、実質的に平坦に保たれ
る。また、第１及び第２のオリジナル戻り通路自
体におけるオリジナルの駆動方向は変えられず、
常に一方向に駆動されている。

従つて、本発明の複写機は構造が簡単であると
ともに、オリジナルの損傷を生じ難いものになつ
ている。即ち、例えば一方のオリジナル戻り通路
にオリジナルが導入されていてそのオリジナルの
一部が湾曲した状態にあるときに、その一方のオ
リジナル戻り通路内のオリジナルの駆動方向を逆
転してオリジナルを他方のオリジナル戻り通路へ
導入していくというような構成のもの（このよう
な構成は、先願の特願昭53−16788号の明細書及
び図面（特開昭55−91258号公報）に示されてい
る。）には、その全体構成が複雑になるという欠
点がある。また一部が湾曲した状態にあるオリジ
ナルの駆動方向を逆転して前記他方のオリジナル
戻り通路へ導入していくという作動の間にオリジ
ナルが損傷される恐れがあるという欠点もある
が、本発明においては、第１及び第２のオリジナ
ル戻り通路自体におけるオリジナルの駆動方向は
変えられず、常に一方向へ駆動されているため
に、そのような欠点がない。また本発明において
は、特に片面複写のためのオリジナルの戻り運動
の間にオリジナルが大きく湾曲したりすることが
なく、実質的に平坦に保たれるために、片面複写
のときのオリジナルの損傷を有効に防止できる利
点が得られる。

本発明の他の特徴および利点は以下の説明を参
照し、またその一部をなす図面を参照して充分に
理解されるであろう。

第１図および第２図に示した実施例のオリジナ
ル循環操作装置、すなわちオリジナルハンドラー
（RRH）１を参照すれば、種々のオリジナル給送
装置および複写機がここに記載する以外のものと
して本発明とともに使用できることは明白とな
り、これらのものとして先に述べた参照例に記載
されている種々のものが含まれる。

このオリジナルハンドラー１において、個々の
オリジナルはオリジナル４のスタツク（オリジナ
ル収容部分すなわちスタツクトレー内に表面を下
にして操作者により置かれる）の底部から次々と
像形成ステーシヨンへ給送され、この像形成ステ
ーシヨンは通常は複写機の固定プラテン２であ
り、通常のようにフオトリセプターに像を形成し
て通常の電子写真方法によつて複写を作るように
なされる。オリジナルはこのようにして１からＮ
の順序すなわち最初から最後への正順にて循環さ
れ、両面複写を容易化するとともに修復作業を容
易化する。このオリジナルハンドラー１はスタツ
ク４から給送されるオリジナルの個々につき検知
して計数し、循環されるオリジナルシートの数を
計数する。通常のリセツト可能なベイルおよびそ
れと組合うスイツチがスタツク４上に備えられ、
オリジナルセツトの完全な循環毎の終了を指示す
るとともに次の循環が始まる前にスタツク頂部へ
自動的にリセツトされるようになつている。オリ
ジナルシートはコピーすべき情報例えばプリント
あるいは印刷された文字、図面、プリント、写真
その他を有するシートペーパーあるいはプラスチ
ツクシートの通常の寸法および定量のものとされ
る。底部フイーダー５がオリジナルシートの底部
のものを指示により駆動ローラー６ａおよびアイ
ドルローラー６ｂ上に巻回わされたプラテンシー
ト移送ベルト７へ給送するのであり、このベルト
はオリジナルを複写機のプラテン上へまたそこか
ら移動させる。このオリジナルハンドラー１によ
り、オリジナルはトレーから像形成ステーシヨン
へ給送される際に反転されることはない。オリジ
ナルは反転を必要とする時に、複写された後にプ
ラテンからスタツク４への戻り通路にあるインバ
ーター３によつて選択的に反転される。このイン
バーター３は両面オリジナルを反転してそれらの
裏面を複写できるようになすために備えられてい
て、第１のオリジナル戻り通路を構成する。

第１図を特に参照すれば、複写すべきオリジナ
ルシートは底部フイーダー５によつてスタツク４
から個々に給送され、底部フイーダー５およびス
タツク４はともにプラテン２の一方の側に接近し
て配置される。各オリジナルはここではベルト７
によりプラテン上へ給送されるのであり、ベルト
はローラー６ａと係合して直接的に駆動される。
プラテン上でのオリジナルの整合はここでは1974
年10月29日付でシー・デイー・ブロイその他に付
与された米国特許第3844552号に記載されている
ような整合フインガーによつて行われるのであ
り、この特許はここで参照することで組入れられ
る。ベルト７はオリジナルを複写後に、一対のロ
ーラーから構成される逆転可能ローラー装置、即
ち逆転可能ローラー１６およびアイドルローラー
１７の間に形成されるニツプへ向けて送り出し、
これによりオリジナルを２モードアクチユエータ
装置を構成するデフレクターゲート１０へ送る。

ゲート１０のニツプルが第１図に点線で示すよ
うに上方位置にあるならば、オリジナルは逆転可
能ローラー１６の押付けによつてほぼ平らなシユ
ート装置すなわち空所８内へその一端の知られた
形式の弾性的な逆転パツト９からなる逆転手段に
衝突するまで移動される。パツド９はオリジナル
をローラー１６および１７の間に形成されたニッ
プ内へ戻すように跳ね返す。これらのローラーは
オリジナルをガイド４０およびガイド４１を通し
て傾斜せる通路４２に沿つて送る。ガイド４０と
ガイド４１との間から通路４２を通るオリジナル
の戻り通路は第２のオリジナル戻り通路を構成
し、第１のオリジナル戻り通路と固定プラテン２
の平面の間であつて、しかもシユート装置とオリ
ジナルの最初の給送位置であるスタツク４の位置
との間の位置に配設されている。この第２のオリ
ジナル戻り通路は、ほぼ平坦で、ローラー１６，
１７に隣接する位置から小さな角度で傾斜して第
１のオリジナル戻り通路へ向けて延びている。傾
斜通路４２はオリジナルを給送トレー内のスタツ
ク４の頂部へ戻し、これによりオリジナルが反転
されることなく振り分け順序を維持して再循環さ
れるようになす。従つてこの作動モードは片面オ
リジナルに際して使用され、この作動モードにお
いてオリジナル反転のためのインバーター３は使
用されない。

両面オリジナルに際しては、ゲート１０が第１
図に実線で示すように下方位置に保持され、オリ
ジナルをインバーター３へ直接に方向付けるよう
になされる。このインバーター３はオリジナルを
スタツク４の頂部へ反転させた状態で送つて再循
環させるようになし、オリジナルの裏面の複写を
行わせる。

注目することとしてRHDは小さく小型であつ
て、詰り解除のために枢動可能の頂部を有してい
る。この独特な寸法は、両面複写のための折返さ
れた長円形の反転通路、およびこのの両面複写通
路とプラテン２の水平面との通路間に配設された
小型の片面複写のための通路によつて定まる。小
さな逆転空所８は２つの機能を有する逆転可能な
ローラー１６とともに使用されるようにプラテン
の水平面に含まれ、ローラー１６は片面複写の間
はオリジナルをこの逆転空所８内へ一方向に沿つ
て送り込み、然る後逆方向に向けてオリジナルを
傾斜通路４２に沿つてスタツク４へ戻すように作
用する。両面複写の間はこの逆転可能なローラー
１６はオリジナルを一方向時にインバーター３へ
送り込む。このオリジナルハンドラー１により、
スタツク４における最初の頁のオリジナルは各循
環毎に直ちに複写され、オリジナル再循環の全通
路長さが非常に短かくされる。従つて複写機の複
写速度を高く維持しつつオリジナルの移動速度を
好ましく減小させることができる。この片面オリ
ジナルの通路は両面オリジナルの通路より短かく
片面オリジナル通路が一般に多く使用されるモー
ドであることから好ましい。

前述したことを繰返すが本発明によれば、片面
および両面複写用のオリジナルハンドラー１は片
面複写のための逆転空所８と、両面オリジナルの
両面自動複写のためのインバーター３とを含む。
片面モードにおいては、オリジナルはこの逆転空
所８内で方向を逆転され、傾斜通路に沿つてイン
プツトトレー内へ戻されるのであり、このトレー
がオリジナル４を自動的に再循環させるように保
持する。両面複写に関しては、オリジナルはスタ
ツク４から露光ステーシヨン２を経て給送され、
逆転可能の駆動ローラー１６およびローラー１７
によつてゲート１０へ送られる。このゲート１０
はこの場合すでに作用位置に作動されている。イ
ンバータ３オリジナルがインプツトトレーへ戻る
前にオリジナルを反転させ、これにより裏面の複
写を行う用意をなす。

片面用移送通路および両面用移送通路ともオリ
ジナルシートが複写された後連続的に迅速にオリ
ジナルのトレー内のシートスタツク４上に再スタ
ツクさせ、底部フイーダーによる給送に支障を生
じることはない。このようにして事前振り分け複
写のための連続した複数回の再循環が行われる。

第２図を参照して例とせる複写機のプロセツサ
およびそのコントローラー１００を説明する。こ
の複写装置は先に述べた許可された米国出願第
825743号および第825751号、および独国公開第
2828669号に詳細に説明されている。これはRDH
１により複写された両面または片面のオリジナル
の何れかから事前振り分けされた両面または片面
のコピーセツトを作る。２つの別別のコピーシー
トトレー１０６および１０７がここでは備えられ
ており、オリジナルの像がプリントされる白紙の
コピーシートを給送するようになつている。シー
ト給送制御は複写機コントローラー１００により
行われる。このコントローラー１００は先に述べ
た特許に例示されている知られたプログラム可能
なマイクロプロセツサー型式のものが好ましい。
コントローラーはまたオリジナル給送作動を含め
てここで述べるその他すべての複写機の機能をも
制御するようになされる。

コピーシートはトレー１０６あるいは１０７か
ら通常の電子写真転写ステーシヨン１１２へ給送
されてその片面に像を形成されるようになされ、
次に通常のフユーザーステーシヨン１１４へ送ら
れる。ここから両面選択用フインガーすなわちゲ
ート１１８の位置に応じてコピーシートは両面複
写のための両面用バツフアー中間収容トレー１１
６内へ送られるか、あるいは取出移送路１２６を
経て複写機のコピー取出通路へ送られる。両面用
トレー１１６内にスタツクされたコピーシートは
複写された像を上方に向けて複写された順序にス
タツクされる。この両面用トレー１１６はここで
は跳ね返りリバーサー１２０およびジヨガー／ノ
ーマル力作用ホイール１２２を含み、このホイー
ルは両面用トレー１１６内にコピーシートをスタ
ツクさせることを助けるとともに、底部フイーダ
ー１２４により両面用トレー１１６の底部から給
送するのを助けている。両面複写に関しては、ト
レー１１６内のすでに片面複写されたコピーシー
トがフイーダー１２４によつて転写ステーシヨン
１１２へ戻され、その第２の面すなわち裏面に像
を形成するようになされる。このような両面複写
されたコピーシートは次にこの際開かれたゲート
１１８を通して取出移送路１２６へ送られる。

取出移送路１２６は仕上つたコピーシートをゲ
ート１２８および図示せるようなインバーターを
通して取出トレー１３０へ送るか、あるいは好ま
しくは仕上げステーシヨン１４０へ送つてステー
プリング、ステイツチング、グルーイング、バイ
ンデイング、および（または）仕上げられた事前
振り分けコピーセツトをオフセツトして積み重ね
るようになされる。これらのコピーシートは取出
トレー内あるいはコンパイラートレーの仕上げス
テーシヨン内に作られた順序にて、しかも片面複
写の場合は反転されず、また両面複写の場合はイ
ンバーターで取出通路にて反転されて１からＮの
状態でスタツクされるのであり、倚数頁の面が第
２の像を形成された面とされて取出される前にプ
ロセツサーによりコピーが反転される。

米国特許願第4116558号に記載されているよう
に、片面／両面複写に際しては偶数頁のオリジナ
ルのみが最初のオリジナル循環において複写され
るのであり、これは２番目のオリジナルシートか
ら始まつて１枚置きのオリジナルシートを複写す
ることで遂行される。倚数頁のオリジナルは循環
されるがこの最初の循環においては複写されな
い。このように偶数頁のオリジナルのバツフアー
セツトが両面用トレー内に常に置かれることが好
ましい。この第１のオリジナルの循環後、最後ま
でのすべての引続く循環が行われ、これにおいて
各循環毎にすべてのオリジナルの片面がコピート
レーおよび両面用トレーから交互に給送されるコ
ピーシートに複写される。そして最後のオリジナ
ルセツトの循環に際しては倚数頁のオリジナルの
みが複写される。

さて両立できる両面／両面複写を参照すれば、
両面オリジナルは表面を下にして置かれ、また同
じオリジナルトレーから同様に１からＮまでの順
序（正順）にて複写される。ここで両面オリジナ
ル用のオリジナル反転のためのインバーターはプ
ラテンの後方にあり、前方ではない。従つて両面
オリジナルは先ず１回のダミー循環（複写が行わ
れない）を行われ、最初の配向から反転されたオ
リジナルをDHトレー内に再スタツクする。引続
くすべての循環（最後の１回まで）においてすべ
ての両面オリジナルシートがその片面を複写さ
れ、次に先に述べた米国特許願第825743号および
第825751号および独国公開第2828669号に記載さ
れたように再スタツクされる前に反転される。す
なわち、すべての偶数頁のオリジナル面が１番目
の循環において複写されて両面用トレー内に置か
れ、次にすべての倚数頁のオリジナル面が次の循
環にて両面用トレーから給送されたバツフアーセ
ツトの裏面に複写されるのである。この両面オリ
ジナルは最後を除くすべての循環で反転される。
最後の両面オリジナルの複写循環において、オリ
ジナルはすべて複写されるが反転されない。それ
故に、オリジナルはこの最後の複写循環において
オリジナルハンドラートレー内に自動的に再振り
分けされる。

この代わりに、コピーシートを反転したりゲー
ト１２８に隣接の取出トレーへシートを移送する
ことで１〜ＮのダミーRDHサイクルを省略でき
る。また各コピーシートをトレー１３０へ送る前
に反転させることでダミーRDHサイクルを省略
できる。

上述したオリジナル操作ユニツトはオリジナル
から複数のコピーを作ることでオリジナルの循環
を行わないような事前振り分けを行わない複写モ
ードを遂行するにも特に好ましい。オリジナルは
同様に（表面を下にして）スタツクされ、半自動
オリジナルハンドラーと同様に１度に１枚づつ表
面を下にして手で給送できる。すなわち、同じロ
ジツク、オリジナル配置がすべての複写モードに
関して与えられるのである。

前述の説明から明らかとなるように、ここに片
面および両面複写のためのオリジナル循環操作装
置が説明されたのであつて、このオリジナル循環
操作装置は両面オリジナル用の長円形通路と、こ
の両面複写用通路およびプラテン露出位置との間
に形成される部分を結ぶ片面オリジナル用通路と
を含む。片面複写の間にオリジナルの移動方向を
変化させ、再循環のために元の給送位置へオリジ
ナルを戻すためのシユート装置が備えられてい
る。

前述した方法および装置に加えて、この説明を
読むことによつて当業者にはその他の変形およ
び／または付加に関する事柄が容易に明白となる
であろう。これらはここに説明し、また特許請求
の範囲にて限定した本発明に含まれるべきことが
意図される。

【図面の簡単な説明】

第１図は複写機プラテン上に取付けられた本発
明のオリジナル循環操作装置の側面図。第２図は
例とせる両面電子写真複写機における第１図のオ
リジナル循環操作装置を示す全体的側面図。 １……オリジナルハンドラーすなわちRDH、
２……プラテン、３……インバーター、４……ス
タツク、８……空所、９……跳ね返りパツド、１
０……ゲート、４０，４１……ガイド、４２……
片面用通路、１００……コントローラー、１０
６，１０７……トレー、１１６……バツフアート
レー、１２０……パツド、１３０……取出トレ
ー、１４０……仕上げステーシヨン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 固定プラテンと、片面複写および両面複写の
   ためのオリジナル循環操作装置とを有する複写機
   において、前記固定プラテンの一端近くから該固
   定プラテンとほぼ同一平面内に延びていて該固定
   プラテンからオリジナルを受け入れるようになつ
   ているほぼ平坦なシユート装置と、前記シユート
   装置の位置から、前記固定プラテン上へ折り返さ
   れるようにして、最初の給送位置へ向けて延びて
   いる、両面オリジナルの複写を行うための第１の
   オリジナル戻り通路と、前記固定プラテンと前記
   第１のオリジナル戻り通路との間で、かつ前記シ
   ユート装置と前記最初の給送位置との間に位置す
   る、片面複写のための第２のオリジナル戻り通路
   と、前記シユート装置の入口に設けられた逆転可
   能ローラー装置と、そのシユート装置の、該逆転
   可能ローラー装置から遠い側の端部に設けられた
   逆転手段とを有し、片面複写の間にオリジナルを
   該シユート装置から該第２のオリジナル戻り通路
   へ戻すようになつているオリジナル逆転装置とを
   備え、前記第２のオリジナル戻り通路が、ほぼ平
   坦であつて、前記第１のオリジナル戻り通路へ向
   けて小さな角度で傾斜して延びていて、片面複写
   のときに戻されていくオリジナルを実質的に平坦
   に保持するようになつており、また、片面複写お
   よび両面複写の何れが要求されたかに応じて、前
   記シユート装置に導入されたオリジナルを、前記
   逆転手段と前記第１のオリジナル戻り通路との何
   れかへ導くようになつているデフレクターゲート
   が該シユート装置に設けられていることを特徴と
   する複写機。