JPH0384714A - 磁気ヘツド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘツド及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0384714A
JPH0384714A JP22023389A JP22023389A JPH0384714A JP H0384714 A JPH0384714 A JP H0384714A JP 22023389 A JP22023389 A JP 22023389A JP 22023389 A JP22023389 A JP 22023389A JP H0384714 A JPH0384714 A JP H0384714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
ferrite
gap
magnetic ferrite
polycrystalline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22023389A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Shigemata
茂俣 和弘
Eiji Nakanishi
栄司 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP22023389A priority Critical patent/JPH0384714A/ja
Publication of JPH0384714A publication Critical patent/JPH0384714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、磁気記憶装置に用いられる磁気ヘッド及びそ
の製造方法に係り、特に、高保磁力の磁気記録媒体に高
記録密度で記録するのに適した磁性フェライト製のメタ
ルインギャップ型の磁気ヘッド及びその製造方法に関す
る。
[従来の技術] 従来、コンピュータ用の外部記憶装置用の磁気ヘッドで
は、Ni−ZnフェライトやM n −Znフェライト
の様な磁性フェライトで磁気コアを構成していた。しか
し、近年の高記録密度化に伴ない、保磁力(Hc )が
大きな記録媒体が用いられるようになってきており、こ
れに対応するため、従来以上の高飽和磁束密度(Bs)
を有する磁気コアが必要となって来た。そこで、フェラ
イトの磁気ギャップ面にフェライトのBsよりも大きな
金属磁性膜を被着したヘッド、例えば、「アイ・イー・
イー・イー トランザクション、オン、マグネティック
ス、エムエイジ−20,No、5.9月号、第869ペ
ージ(1964年)J  (IEEE、Trans。
Magnatics、MAG −2ONo 、 5. 
S e p t 。
P2S5(1984))等に記載されているような、メ
タルインギャップ(MetaQ InGap)ヘッドと
称される(略してMIGとも称される)磁気ヘッドが提
案されている。このMIGヘッドは、その特性を生かし
て種々の改良が加えられ、オーディオ、ビデオ、コンピ
ュータ用と幅広く利用されて来た。
コンピュータ用のMIGヘッドの一例は、特開昭62−
146412号公報に示されており。
その構造を第6図(a)(b)に示す。第6図(a)は
磁気ヘッド全体の外観斜視図を示し、第6図(b)は、
コア部分の拡大図を示す。ここに示したMIGヘッドの
一例は、ハードディスク記録媒体に対して浮動させる役
目を持つレール部8を有し、一方の磁気コアハーフを兼
ねるスライダー1と、情報の記録再生を行なうための巻
線部7を有する他方の磁気コアハーフ2とが、磁気ギャ
ップ9を介してガラス6で接合されていて、ギャップ対
向面には、高Bs材の金属磁性膜4a及び4bが配置さ
れている構造となっている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術における磁気コア2及びスライダ1に、N
i−ZnフェライトもしくはM n −Znフェライト
の多結晶磁性フェライトを用いた場合、多結晶磁性フェ
ライトに接した金属磁性膜は、通常、蒸着およびスパッ
タ法により、1〜数μmの厚さに形成されているため、
フェライト表面の結晶粒界に生じるほんのわずかではあ
るが微量の凹部を残したままの状態で被着される。すな
わち1本発明者等の考察結果によれば、多結晶磁性フェ
ライト表面上に蒸着法やスパッタ法で金属磁性膜を生成
するときは、この多結晶フェライトが下地となってその
上に金属磁性膜が生長するため、該フェライトの結晶粒
界がそのまま金属磁性膜に転写されるような状態となり
、金属磁性膜における磁区の状態にも乱れ(磁化方向が
種々の方向を向いた状態)が生じることが見出された。
このような状態となっている磁性薄膜は、磁区の安定性
に欠け、記録媒体から信号を再生する際に磁束が前記磁
性薄膜中を通る時、急激な磁区の回転を起こすことがあ
り、再生出力波形にノイズや変動をもたらす要因となる
。再生出力波形変動は、再生出力の位相ずれを生じさせ
読取りエラーにつながるので、好ましくない。このよう
に、多結晶磁性フェライト上に金属磁性膜を被着するこ
とは、好ましくない。
そこで、本発明者等は、まず、結晶粒界が存在しない単
結晶磁性フェライト面上に金属磁性膜を被着すれば、金
属磁性膜に磁区の乱れが生じることなく、上記の様な問
題はなくなるであろうと考えた。しかし単結晶磁性フェ
ライトは、多結晶磁性フェライトに比し非常に高価であ
るため、スライダーエや磁気コア2全てを単結晶磁性フ
ェライトで構成すると高価な磁気ヘッドとなる。特に、
第6図(a)で示される磁気コア2を全部単結晶磁性フ
ェライトで構成した場合。
単結晶磁性フェライト部が製造工程中で消費される(失
なわれる)分の方が最後に残る分より多いため経済的な
効率が非常に思く、非常に高価な磁気ヘッドとなってし
まう。
従って、本発明の目的は、前記した従来技術の問題を解
決し、前記したノイズ発生や再生波形変動をおさえ、性
能が良く、しかも安価な磁気ヘッド及びその製造方法を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、フロント磁気ギャ
ップを介して一対の磁性フェライト半体を接合してなる
磁気ヘッドにおいて、金属磁性膜が被着される磁性フェ
ライト半体のフロント磁気ギャップ近傍部のみを単結晶
磁性フェライトで構成する。
また、単結晶磁性フェライトをフロント磁気ギャップ近
傍部のみに構成するために、単結晶フェライトと多結晶
フェライトとの接合部は高融点ガラスで構成され、磁気
ギャップ部の接合部は低融点ガラスで構成される。
さらに、単結晶磁性フェライトと多結晶磁性フェライト
の接合部での少なくとも一方の磁性フェライトに溝を設
け、それによって、単結晶磁性フェライトと多結晶磁性
フェライトの接合強度を強化するように構成する。
さらに、上記構造の磁気ヘッドを製造する方法として、
単結晶磁性フェライトと多結晶磁性フェライトを接合し
て複数個の磁気ヘッド分の磁性フェライトブロックを形
成する工程と、それを切断してそれぞれが複数の磁気ヘ
ッド分の磁性フェライト半体を構成する比較的小さな磁
性フェライトブロックを得る工程と、該複数の磁気ヘッ
ド分の磁性フェライト半体の磁気ギャップ対向面に金属
磁性膜を被着する工程と、前記磁性フェライト半体の金
属磁性膜被着面を。
磁気ギャップを介して他の磁性フェライト半体に接合す
る工程と、これを1個分の磁気ヘッドに切断する工程と
を備える。
また、この製造方法において、単結晶磁性フェライトと
多結晶磁性フェライトとを接合する前に、それらの磁性
フェライトのいずれか一方の接合面に溝を形成する工程
を必要に応じて含ませる。
[作用] 上記構成に基づく作用を説明する。
一般に、磁気ヘッドでは、磁気ギャップ部、特に信号再
生時は記録媒体対向面側の磁気ギャップ部(即ちフロン
トギャップ部)に磁束が集中され、この部分が磁気ヘッ
ドの再生特性に敏感に影響する。従ってフロントギャッ
プ部の磁性体の磁気特性を良好なものにすれば、性能の
良い磁気ヘッドが得られる。
本発明によれば、単結晶磁性フェライト上に蒸着あるい
はスパッタ等により形成された金属磁性膜は、多結晶磁
性フェライトのような結晶粒界が存在しない平滑な下地
上に形成されるため、変な磁壁が発生しにくく磁区の安
定性の良い磁性膜となる。このため、信号再生時のノイ
ズや波形変動が起こりにくくなる。また、単結晶磁性フ
ェライトは、磁気ヘッドを構成する磁性フェライトのわ
ずかな部分であるフロントギャップ部のみにしか用いて
いないし、磁気ヘッドの製造工程でも、工程の最初から
磁気ヘッドが完成した時にほぼフロントギャップになる
部分にしか単結晶磁性フェライトを使用していないから
、高価な単結晶磁性フェライトに無駄が生じることなく
磁気ヘッドを完成することが出来、その結果、原価を安
くすることができる。
次に、本発明の、単結晶磁性フェライトと多結晶磁性フ
ェライトとの接合部を高融点ガラスで構成し、磁気ギャ
ップの接合部を低融点ガラスで構成したことによる作用
を説明する。蒸着あるいはスパッタ等により形成される
金属磁性膜は、Fe−A党−8i合金(センダスト)。
G o −Z r −M o系やCo−Zr−Nb系非
晶質材等の高Bs磁性膜を用いた時、Heがi 、 o
o。
エルスラット以上の高Hciil!録媒体に記録する事
が可能であり、再生出力も大きくすることが出来る。こ
の場合、非晶質合金磁性膜は、はぼ500℃前後以上の
熱が加わると結晶化し磁気特性が劣化するが、単結晶磁
性フェライトと多結晶磁性フェライトを高融点のガラス
、例えば、磁性フェライトの熱膨張係数と合致し軟化点
がほぼ600℃以上のガラスで接合した後、金属磁性膜
を形成するようにし、金属磁性膜が形成された後は、は
ぼ450’C前後の温度までさらされても磁気特性は劣
化することがない。従って、非晶質金属膜を形成した後
、磁気ギャップ部の接合を、ワーク温度がほぼ450℃
前後の低融点ガラスを用いているので、単結晶磁性フェ
ライトと多結晶磁性フェライトの接合ガラスが軟化する
ことなく、非晶質金属膜性膜の磁気特性も劣化すること
がない。
次に、単結晶磁性フェライトと多結晶磁性フェライトの
接合部で少なくとも一方の磁性フェライトに溝を設けた
ことによる作用を説明する。
単結晶磁性フェライトと多結晶磁性フェライトの接合面
は、フロントギャップ部からバックギャップ方向に離れ
た位置にすることが望ましい。
それによって、前記接合面の面積を大きくするヘッドコ
アの設計が可能となり、磁気ヘッドを完成するまでの加
工工程に耐ええるのに充分な接合強度とすることが出来
る。ただ、前記接合面のガラス層が厚くなると、磁気ヘ
ッドの効率が低下する為、ガラス層は極力少なくする必
要がある。極端に少なくした場合は接合強度が低下する
。そこで1本発明のように、前記接合面の一部にガラス
が充填される様な溝を設けておけば、接合強度は向上し
、前記接合面の間のガラス層は極端に少なくなっても問
題はなくなる。
[実施例] 以下に、本発明の実施例について図面により説明する。
第1図は、本発明の磁気ヘッドの一実施例の外観斜視図
を示し、第2図は、フロントギャップ近傍部の斜視図を
示す。本実施例は、ハードディスク用磁気ヘッドの例を
示している。1はスライダーで、該スライダー1は、ハ
ードディスク記録媒体との間に磁気ヘッドを浮動させる
レール8を持った多結晶M n −Z nフェライトか
らなっている。2はCコアで、該Cコアは、多結晶M 
n −Z nフェライト2aと単結晶Mn−Znフェラ
イト2bとが高融点ガラス3で接合されて構成されてい
る。該Cコア2とスライダーlは、低融点ガラス6によ
り磁気ギャップ9を介して接合されている。Cコア2の
磁気ギャップ9の対向面には、Fe−AQ−8i合金か
らなる金属磁性膜4が厚さ1〜5μmでCコア2に被着
されている。また、Cコア2には、記録再生用者s7が
施こされている。Mn−Znフェライトの熱膨張係数は
、110X10/℃程度であるため、高融点ガラス3は
、熱膨張係数がll0XIO−’付近で軟化点が550
℃以上のものを使用する。低融点ガラス6は、熱膨張係
数がll0XIO−’付近で軟化点が350℃位で接合
時の温度いわゆるワーク温度が450℃付近のものを使
用する。これらの条件に合ったそれぞれのガラスは、市
販品にもあり既知である。このようなガラスを選定する
事により、単結晶磁性フェライト2bと多結晶磁性フェ
ライト2aの接合、及び、Cコア2とスライダー1の接
合が行える。また、本実施例では、金属磁性膜4をFe
−AQ−5i合金としているので、磁気ギャップ9の接
合温度450’付近では、金属磁性膜の磁気特性に影響
を与えることはないが、例えば、金属磁性膜4として、
BsがFe−AQ−8i合金より大きいとされる(Go
−Zr−MoやCo−Zr−Nb系等の非晶質磁性膜を
用いた場合でも、結晶化される温度が450℃より若干
高い温度であるため。
磁性膜の磁気特性が劣化することはない。もし、結晶化
温度が450℃より低い非晶質磁性膜を用いる場合は、
接合ガラス6を、ワーク温度を少し下げたガラスに改良
し、接合温度と時間を丁度良い条件に変えてやる等する
ことにより、磁気特性に影響を与えずに磁気ギャップ9
の接合が行なえる。
一般的に、耐摩耗性の大きく異なる材料を同時に研磨し
た場合、耐摩耗性の小さい材料が先に研摩され両材料間
に段差を生じる。本実施例の場合では、金属磁性膜4よ
りM z −Z nフェライトの方が耐摩耗性が大きい
。磁気ヘッドの記録媒体対向面側に対し研摩加工仕上げ
を行なうと、金属磁性膜4は凹みを生じることになる。
このようになると、ハードディスク記録媒体との浮上隙
間が実質的に大きくなり、磁気ヘッドの記録再生特性を
低下させてしまう、単結晶フェライトの(111)面及
び(211)面は(110)面より摩耗し易いので(研
摩性がよいので)、(111)面、もしくは、(211
)面を記録媒体対向面側に位置するようにCコア2を構
成し、金属磁性膜4との段差を極力小さくするようにす
るのが望ましい、また、ギャップ突合せ面側も、研摩性
が良い方が面粗度を良く仕上げやすいため、(111)
面もしくは(211)面を磁気ギャップ対向面側、即ち
金属磁性膜4が被着される面側に構成するのが望ましい
本実施例では、フロントギャップ部の反対側のいわゆる
バックギャップ側にも、金属磁性膜4が被着された例を
示したが、前述したように、記録再生特性に敏感に影響
を与えるのはフロントギャップ部であるから、パックギ
ャップ部に金属磁性膜4を被着させる必要はなく、磁気
ヘッドを作る製造工程の都合によりなくても良い。
また1本実施例では、磁性フェライトとしてM n −
Z nフェライトを用いた例を示したが、単結晶Ni−
Znフェライトと多結晶Ni−Znフェライトの組合せ
であっても同様の効果が得られる。ただ、接合部のガラ
ス3とガラス6は、Ni−Znフェライトの熱膨張係数
に合致して前記したそれぞれのガラスの軟化点、ワーク
温度の条件を備えたガラスで構成する必要がある。
このようなガラスも市販品として存在する。
単結晶M n −Z nフェライト2bと多結晶M n
 −Z nフェライト2aの接合面は、第2図で示され
るように、巻線7が施こされる部分となっているため、
両者の接合面積は、フロントギャップ先端部に比し大き
くすることが可能である。磁気ヘッドのトラック幅は、
記録面密度を高めるためるに重要なファクターであり、
極力小さい事が望まれる。例えば、2,000 トラッ
ク/インチ(80トラツク/ wm )以上のトラック
密度が望まれる場合、磁気ヘッドのトラック幅は、IO
μm程度以下とする必要があり、磁気記録媒体面に面し
た部分が、その値である必要があるが、図示されるよう
に、テーパ部10の角度を大きくしたり、第3図に示さ
れるようなテーバ10及び段部11を設ける等の形状に
すれば、単結晶フェライト2bと多結晶2aとの接合面
は大きくすることが可能である。また大きくした方が磁
気抵抗が小さくなり磁気ヘッド効率が良くなり好ましい
、従って両者の接合強度は、充分大きくすることが可能
である。ただ、接合方法によっては、両者の接合層であ
るガラス8の厚さが厚くなる場合があり、この接合層が
厚くなるとこの部分の磁気抵抗が大きくなり、磁気ヘッ
ド効率を低下させ、記録再生特性を低下させる恐れが生
じる。これが大量に製造した時の記録再生特性のばらつ
きとなって表われ1歩留り低下の一因になる。このよう
な問題を生じさせない為に、前記両磁性フェライトの接
合部に溝を設けるのが望ましい。その実施例を第4図に
示す、第4図は、多結晶フェライト2aと単結晶フェラ
イト2bの接合部の拡大図を示しており、多結晶フェラ
イト2bの接合面に溝12を設けている。この溝12に
ガラス3を充填するようにすれば、多結晶フェライト2
aと単結晶フェライト2bを接合する時、矢印Aに示す
方向に強い力で押した状態でガラス接合を行なうことに
よって、両者の間の隙間にあるガラスは溝12部に流れ
、隙間はわずかな量となり、ガラス3の厚さのばらつき
をなくすことが可能となる。と同時に、接合面積(フェ
ライト2aの接合表面積)も溝12の存在により大きく
なり強度も保つことが出来る。場合によっては、あらか
じめ溝12の中にガラス3を充填しておき、それから両
者を矢印Aの方向に押しながら熱を加えガラスを溶融し
接合を行なうようにしても良い。また溝12は、単結晶
フェライト2b側に設けても良い。
このように、単結晶磁性フェライトの上に高Bs材の金
属磁性膜を被着しているので、磁性膜の磁区の安定性が
良く、再生波形の変動が少ない磁気ヘッドが得られると
同時に、高Heの記録媒体例えば1 、000工ルステ
ツド以上のスパッタ記録媒体に記録することが可能で、
再生出力を大きくすることができる。
また、フロントギャップ近傍のみしか高価な単結晶フェ
ライトを用いていないため、製造コストを安くすること
ができる。
次に、第1図に示す磁気ヘッドの製造方法の一実施例に
ついて詳しく述べる。第5図(a)〜第5図(b)は、
その製造工程を示すものである。
前述したように、多結晶M n −Z nフェライトか
らなるブロック2aに溝12を形成しておき。
(コア2の幅より若干大きな幅の)単ざく状の単結晶M
 n −Z nフェライト2bをほぼ等間隔に並べ、高
融点ガラス3で接合する。この時のワーク温度は600
℃〜800℃とし、ガラス3が充分流れ得る状態にし、
冷却温度は極力縁やかに制御されるのが望ましい、あま
り急冷すると、フェライトやガラスにクラックが生じた
り、フェライトに変形が生じる等の応力が残るからであ
る0次に第5図(a)に示すように、Cコアの長さに相
当する厚さで切断する。切断には、ダイヤモンドカッタ
ーによる高速回転切断や、ワイヤーソーによる切断方法
が採られるが、加工歪を極力小さくして行える方法が望
ましい。フェライトの欠けや、切断面の粗さを小さくし
たいためである0次に最後にCコア2となる切断された
ブロック13に、第5図(b)に示すように、巻線用の
溝となり、フロントギャップ部のアペックス角を決める
溝5を切削加工する。次に、ギャップ対向面となる面1
4をラップ仕上げにより平面度0.01μm以下程度に
仕上げる。このように仕上げたブロック13を多数個ま
とめ、真空蒸着法やスパッタ法により金属磁性膜4を、
ギャップ対向面14側にl〜5μmの厚さで被着させる
。この時、被着される金属磁性膜の材質により、その金
属の磁気特性が最良となる成膜条件で被着させる。(飽
和磁束密度を上げ、保磁力を下げ、磁歪定数を零にする
ように、被着時の、スパッタ速度、ガス圧、基板温度、
膜組成などの条件が定められる。)その後、必要に応じ
て熱処理を施しさらに金属磁性膜の磁気特性を向上させ
る。次に、第5図(C)に示すように、スライダー1と
なる多結晶フェライトブロック15を、金属磁性膜4が
被着されたブロック13に、低融点ガラス6により、ギ
ャップ長を制御して接合する。この時のワーク温度は、
先に接合した高融点ガラス3が軟化しない温度で。
金属磁性膜4を非晶質磁性膜にした場合結晶化しない温
度以下で接合する。また、ガラス6とMn−Znフェラ
イトが接合時反応を起こさないよう、接合面にS i 
O,等の非磁性材料を被着しておく等の既知の方法を用
いておくことが望ましい。また、ギャップ長の高精度制
御方法についても種々の既知の方法を用いることができ
る。このように接合されたブロック13及び15は、複
数個の磁気ヘッド分であり、次に第5図(c)に示され
るように、1個分のブロック16に切断される。切断方
法は、前述した第5図(a)で示した切断と同じ方法を
用いても良い。次に、Cコア部の加工及びヘッド浮上面
部のトラック幅加工を行ないスライダーが完成される0
次に巻線7を施し、支持ばね(図示せず)や支持アーム
(図示せず)に取付け。
巻線の引出線処理をして磁気ヘッドが完成される。
このような製造方法をとることにより、製造工程中にお
ける削除される高価なM n −Z nフェライトは少
なくてすむこと、多数個取りが可能なことにより高性能
で製造コストが安い磁気ヘッドを得ることが出来る。
第7図及び第8図は、本発明の他の実施例を示す斜視図
である6第7図で示される実施例は、第1図で示したス
ライダーl側のフロントギャップ部に、金属磁性膜4を
被着させた単結晶フェライトを用いた例である、この例
では、スライダー側の残りの部分とCコア2の全部は、
多結晶フェライトで構成される。第8図で示される実施
例は、スライダー1及びCコア2のフロントギャップ部
が共に金属磁性膜4を被着させた単結晶フェライトで構
成した例である。いづれの場合も、第1図で示した構造
の磁気ヘッドと同様の効果が得られることは、前の説明
から明らかである。
第8図で示された構造の磁気ヘッドは、記録媒体のHc
が第1図で示された構造の磁気ヘッドより大きな場合で
も記録する事が可能で、製造コストは若干高くなる反面
、より高性能とすることが出来る。
また、第7図及び第8図で示された構造の磁気ヘッドの
製造方法は、第5図で示した製造方法と基本的なところ
は同じであり、その製造方法を第9図(a)(b)に示
す、以下簡単に説明する。単結晶磁性フェライト1bを
多結晶磁性フェライト1aの溝中に入れ、高融点ガラス
3で接合し、スライダー1の長さに相当する厚さで切断
する。これを面17#に面加工後、金属磁性膜を融着し
巻線を設けたCコア2を低融点ガラス6で接合する。次
にスライダー面の加工を行ない、第7図で示される形に
成形する。一方、第8図で示される実施例の構造とする
には、第9図(b)においてCコアは第5図(b)で示
きれる形にしたものを用いれば良い。
第10図は本発明の他の実施例を示す斜視図であり、本
実施例では、第1図のスライダー1に巻線溝5′を設け
たものである。このような構造とすると、記録媒体の周
速、言いかえれば、磁気ヘッドと記録媒体の相対速度が
遅い場合、例えば。
ハードディスクの円板径が小さい5インチ径以下の場合
等でも巻RIA7の巻数を多くすることができ、再生出
力を大きくすることができる。
第11図は、従来のフロントギャップ部に多結晶磁性フ
ェライトを用いたMIG磁気ヘッドと本発明の一実施例
(第2図)の磁気ヘッドによる孤立波形の再生特性Sを
示したものである。従来の磁気ヘッドでは、再生特性S
中に、ノイズや波形変動Saが現れるが、本発明では、
一部点線で示すように、再生特性S中にそのような波形
変動等のない特性sbを有する磁気ヘッドが得られる。
なお、今までハードディスク用磁気ヘッドの実施例につ
いて述べて来たが、これに限らず、本発明は、他の磁気
記録再生装置の磁気ヘッドにも適用できることは言うま
でもない。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明によれば、記録再生特性に
敏感に影響を与えるフロントギャップ近傍部に単結晶磁
性フェライトを配し、該単結晶磁性フェライトを下地と
してその上に金属磁性膜を被着しているので、結晶粒界
が存在しない極めて平滑な単結晶磁性フェライト上に生
成される高飽和磁束密度の金属磁性膜は、磁区の安定性
が極めて良いものとなり、その結果、信号再生時に得ら
れる再生波形に磁区の突発的な回転に基づくノイズや波
形変動が発生しない高性能な磁気ヘッドが得られると共
に、高保磁力の記録媒体例えば、i 、 oooエルス
ラット以上のスパッタ記録媒体等にも記録することがで
き、再生出力も大きくするこができ、高記録密度に適し
た高性能な磁気ヘッドが得られる等、優れた効果を奏す
る。また、高価な単結晶磁性フェライトを磁気ヘッドの
フロント磁気ギャップ部のみしか用いていないため、さ
らに、II造工程中で高価な単結晶磁性フェライトが必
要最小限しか削除されずに磁気ヘッドの量産が行なえる
製造方法を用いることができるため、製造コストを安く
することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例の磁気ヘッドの斜
視図、第3図は第1図で示した実施例のコア先端部形状
の変形を示す実施例の斜視図、第4図は第1図で示した
実施例のCコア自身の接合部形状の変形を示す実施例の
斜視図、第5図は第1図で示した実施例の製造方法を示
す斜視図、第6図は従来技術による磁気ヘッドの構造を
示す斜視図、第7図及び第8図は本発明の他の一実施例
の磁気ヘッドの斜視図、第9図は第7図及び第8図で示
した実施例の製造方法を示す斜視図、第10図は本発明
のさらに他の一実施例の磁気ヘッドの斜視図、第11図
は従来技術及び本発明による磁気ヘッドの再生特性の一
例を示す図である。 1・・・・・・スライダー、2・・・・・・Cコア、l
a、2a・・・・・・多結晶磁性フェライト、lb、2
b・・・・・・単結晶磁性フェライト、3・・・・・・
高融点ガラス、4・・・・・・金属磁性膜、6・・・・
・・低融点ガラス、7・・・・・・巻線。 8・・・・・・レール部、9・・・・・・フロント磁気
ギャップ、10・・・・・・テーパ部、11・・・・・
・段部。 第 図 第2図 第5図 (0) 第6図 (0) (b) 第7図 第9図 (G) 第10図 第11図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フロント磁気ギャップを介して一対の磁性フェライ
    ト半体を接合してなる磁気ヘッドにおいて、前記磁性フ
    ェライト半体の少なくとも片側のフロント磁気ギャップ
    対向面に金属磁性膜が被着され、該金属磁性膜が被着さ
    れた前記磁性フェライト半体のフロント磁気ギャップ近
    傍部のみが単結晶磁性フェライトで構成され、他部は多
    結晶磁性フェライトで構成されていることを特徴とする
    磁気ヘッド。 2、前記単結晶磁性フェライトと前記多結晶磁性フェラ
    イトとの接合部が高融点ガラスで構成され、前記フロン
    ト磁気ギャップの接合部が低融点ガラスで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。 3、単結晶磁性フェライトと多結晶磁性フェライトの接
    合部での少なくとも一方の磁性フェライトに溝を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の磁気ヘッド。 4、前記単結晶磁性フェライト及び多結晶磁性フェライ
    トがいずれもMn−Znフェライトで構成されたことを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の磁気ヘ
    ッド。 5、前記単結晶磁性フェライト及び多結晶磁性フェライ
    トがいずれもNi−Znフェライトで構成されたことを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の磁気
    ヘッド。 6、前記一対の磁性フェライト半体の一方が浮上溝面部
    を有する浮動部を構成し、他方が巻線溝を有するCコア
    部を構成していることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1項記載の磁気ヘッド。 7、単結晶磁性フェライトと多結晶磁性フェライトとを
    接合して複数個の磁気ヘッド分の比較的大きな磁性フェ
    ライトブロックを形成する工程と、該比較的大きなフェ
    ライトブロックを切断してそれぞれが複数の磁気ヘッド
    分の磁性フェライト半体を構成する比較的小さな磁性フ
    ェライトブロックを得る工程と、該複数の磁気ヘッド分
    の磁性フェライト半体の磁気ギャップ対向面に金属磁性
    膜を被着する工程と、前記磁性フェライト半体の前記金
    属磁性膜の被着された面を、磁気ギャップを介して他の
    磁性フェライト半体に接合する工程と、これを1個分の
    磁気ヘッドに切断する工程とを備えたことを特徴とする
    磁気ヘッドの製造方法。 8、単結晶磁性フェライトと多結晶磁性フエライトとを
    接合する前に、該磁性フェライトのいずれか一方の接合
    面に溝を形成する工程を含むことを特徴とする請求項7
    記載の磁気ヘッドの製造方法。
JP22023389A 1989-08-29 1989-08-29 磁気ヘツド及びその製造方法 Pending JPH0384714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22023389A JPH0384714A (ja) 1989-08-29 1989-08-29 磁気ヘツド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22023389A JPH0384714A (ja) 1989-08-29 1989-08-29 磁気ヘツド及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0384714A true JPH0384714A (ja) 1991-04-10

Family

ID=16747974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22023389A Pending JPH0384714A (ja) 1989-08-29 1989-08-29 磁気ヘツド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0384714A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06103513A (ja) * 1992-09-16 1994-04-15 Victor Co Of Japan Ltd 複合型磁気ヘッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06103513A (ja) * 1992-09-16 1994-04-15 Victor Co Of Japan Ltd 複合型磁気ヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0430308A (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JPS613311A (ja) 磁気ヘツド
JPH0384714A (ja) 磁気ヘツド及びその製造方法
JPH08329409A (ja) 磁気ヘッド
JPH0580724B2 (ja)
JP3028109B2 (ja) 磁気ヘッド
KR100200861B1 (ko) 기록 재생용 자기헤드 및 그 제조방법
JP3103702B2 (ja) 磁気ヘッド
JPH0648527B2 (ja) 磁気ヘツドの製造方法
JPS63112809A (ja) 磁気ヘツド
JPH0378104A (ja) マルチトラツク磁気ヘツド
JPH0585962B2 (ja)
JPH0319112A (ja) 磁気ヘッド
JPH0476168B2 (ja)
JPH0554168B2 (ja)
JP2000173012A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法と磁気記録再生装置
JPH0991616A (ja) 磁気ヘッド用の磁気コア
JPH04370508A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH08315318A (ja) 積層型磁気ヘッド及びその製造方法
JPH03152706A (ja) 複合型磁気ヘッド
JPH027502A (ja) 磁気ヘッドコアチップ
JPH0371405A (ja) 複合磁気ヘッド
JPS61250806A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH0795364B2 (ja) 磁気ヘツド
JPS63217515A (ja) 磁気ヘツド