JPH0384153A - 屋根パネルのジョイント水切 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、屋根パネルのジヨイント水切、特に板状屋
根葺材より成るユニット式屋根の各パネル接合部の水切
り構造に関するものである。

〔従来の技術〕

例えば、一般に彩色石綿原板葺材等の板状屋根葺材の現
場施工は、建築家屋屋根の両側端部に、例えば第６図に
要部断面図（後述第５図Ｖｌ−ＶＴ線断面相当図）を示
すように、公知のケラバ水切８を施して、各板状屋根葺
材６を屋根全幅に亘って、傾斜下方から上方へ所定の重
ね代を設けつつ重畳しながら葺いて現場施工法が採用さ
れていた。

第６図において、Ｂは屋根支持構造部材、３は心材、４
は合板、５はルーフィング、６は板状屋根葺材、７は唐
草を示す。ケラバ水切８の、板状屋根葺材６及びルーフ
ィッグ５間に挿入される脚辺上にはケラバの傾斜方向（
長手方向）に複数の水切り用の突起８ａを備えている。

しかしながら、このような従来方法にあっては、広い屋
根面積全体に対してはある程度の施工寸法のばらつきを
生ずることは避けられず、また比較的長い工期を必要と
していた。

これらの問題点を解決するため、最近、壁構造のユニッ
ト化施工技法の開発と共に、この種の屋根構造のユニッ
ト化が提唱され、品質管理の完備した工場等において、
板状屋根葺材まで施工した各屋根パネルを建築現場にお
いて接合するのみの工程として、施工品質の確保と工期
の短縮とを図ることが試みられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ここにおいて、問題となるのは上記各屋根パネル接合部
の雨水処理であり、既に種々の提案がなされているが、
特に各側倒の図示は省略するが、何れも構成が比較的複
雑であり、また、別個のシール材やコーキング等を代用
とするなどの難点があった。

この発明は、従来公知のこの種の屋根葺材用のケラバ水
切の構成ｍ念を屋根パネルジヨイントに応用して、構成
が単純で施工の容易な中間ジヨイント水切構成の提供を
目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

このため、この発明においては、心材上に形成された少
くとも合板、ルーフィング材及び板状屋根葺材の各層よ
り成るユニット式各屋根パネルの接合側端面に、断面形
状がほぼコ字状を呈し、該コ字上縁端には下向き折曲げ
係止部を、また該コ字下縁上には複数の水切用長手方向
突起を突設したジヨイント水切の前記下縁部を前記板状
屋根葺材とルーフィング材との間に介装配設するととも
に、該各屋根パネルの接合部においてそれぞれ相対する
２つのジヨイント水切の前記コ字各上縁部上を、断面形
状が比較的偏平な山形を呈し、その両端部にほぼコ字状
の下向き折曲げ係止部を有する１個のジヨイント水切カ
バー２で覆い、該各コ字状係止部を前記各ジヨイント水
切の各係止部に係合させるよう構成することにより前記
目的を達成しようとするものである。

〔作用〕

各ユニット式屋根パネルの相対する接合部両端面にそれ
ぞれ装着された上記構成の両ジヨイント水切を覆うよう
上記水切カバーを係止することにより、接合部における
雨水は従来のケラバ水切と同様の機能構成によって水切
り突起１ａや係止部１　ａ　／　２　ａ等により内部に
侵入することなく完全に流下するよう処理され、構成が
簡易なため、コストも安く施工が容易で工期を短縮する
ことができ、かつ、ジヨイント水切カバーを意匠的デザ
インに用いることもできる。

〔実施例〕

以下に、この発明を実施例に基づいて説明する。

第５図に、この発明を適用した２階建て家屋の一例の破
断正面図、第１図にそのＩ−Ｉ線拡大断面図、第２図に
、各屋根パネルの接合端部の要部断面図、第３図及び第
４図に、それぞれこの発明に係るジヨイント水切及びジ
ヨイント水切カバーの一実施例の各拡大断面図を示す。

なお、前出第６図は、第５図のＶｌ−Ｖｌ線断面図であ
る。

（構成） 各図において、Ｐはユニット式の各屋根パネルを示し、
それぞれ、心材３上に形成された少くとも合板４．ルー
フィング材５及び板状屋根葺材としての彩色石綿屋根葺
材の各層より成る。これらの各屋根パネルＰにおいては
、第５図の屋根両端部は、第６図に示すように従来公知
の方法によってケラバ水切処理が施されているが、各屋
根パネルＰ接合部は第１図、第２図に示すように、各端
面にこの発明に係る一実施例のジヨイント水切１の下縁
部がそれぞれ板状屋根葺材６とルーフィング材５との間
に介装されて互いに相対し、両ジヨイント水切１を覆う
ようにジヨイント水切カバー２が係合されている。

これらジヨイント水切１は、第３図に示すように、例え
ば鉄板製で、その断面形状はほぼコ字状を呈し、約２５
ｍｍ程度の高さを隔て、平行な約７５ｎ＋ｍ程度の上縁
と、上縁よりもやや長い約１００ｍｍ程度の下縁とを有
している。上縁の先端部は、下方に折曲った係止部１ａ
が形成され、縁上にはその先端部の手前に水切り用の複
数の」手方向突ｋＸｔｂが形成されている。

一方、シヲィント水切カバー２は、第４図にぢすように
、鉄板製で比較的偏平な山形形状断面く有し、その横幅
は約１５０ｍｍ程度とし、その両匈部には、はぼコ字状
の下向きの折曲げ係止部２ａが形成されていて、ジヨイ
ント水切１の各祠止部１ａとそれぞれ係合可能に構成さ
れてしる。

（作用） 各屋根パネルＰの接合部が、これらジヨイント水切１及
び同カバー２によって第１図に示°すように施工処理さ
れると、ジヨイント部の雨水は、木切り用突起１ａ等に
よって内部に侵入することなく各すきまを通って屋根の
傾斜下方へ向って流出し、完全な水切が行われている。

以上の機構は、従来の第６図に示したケラバ木切８の機
構に準じて簡潔かつ確実であり、コストも比較的安く、
施工が容易である。

（他の実施例） なお、以上の実施例中、ジヨイント水切１の各突起！ｂ
の数及び、カバー２との各係合部１ａ／２ａの形状等は
、国側のみに限定されることなく、他の変形であっても
差支えないことはもちろんである。

また、ジヨイント水切カバー２の山形形状や色彩等は、
屋根全体のアクセントとしての意匠デザイン等に利用し
得る。

（発明の効果） 以上、説明したように、この発明によれば、従来公知の
ケラバ水切りと同様の構成概念によるジヨイント水切及
び同カバーを使用することによって板状屋根葺材のユニ
ット式各屋根パネルの接合部の水切りを低コストで容易
に施工することができ、工期を大幅に短縮することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第５図は、この発明を適用した２ｗＩ建て家屋の一例の
破断正面図、第１図はそのＩ−Ｉ線拡大断面図、第２図
は各屋根パネルの接合端部の要部断面図、第３図及び第
４図は、それぞれこの発明に係るジヨイント水切及びジ
ヨイント水切カバーの一実施例の各拡大断面図、第６図
は、第５図のＶｌ−ＶＩ線断面（相当）図である。 １・−・−ジヨイント水切 ｌａ−一係止部 ｌｂ−・・−長手方向突起 ２−−−−−ジヨイント水切カバー ２ａ・−一係止部 ３−一・心材 ４−−−−−合板 ５−−−−−ルーフィング材 ６・−・−板状屋根葺材 ８−−−−−ケラバ水切 Ｐ・・・−屋根パネル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 心材上に形成された少くとも合板、ルーフィング材及び
   板状屋根葺材の各層より成るユニット式各屋根パネルの
   接合側端面に、断面形状がほぼコ字状に形成され、該コ
   字上縁端に下向き折曲げ係止部を有し、該コ字下縁上に
   複数の水切用長手方向突起を有するジョイント水切をそ
   の下縁部が前記板状屋根葺材とルーフィング材との間に
   介在するように配設するとともに、該各屋根パネルの接
   合部においてそれぞれ相対する２つのジョイント水切の
   前記コ字各上縁部上を、断面形状が比較的偏平な山形を
   呈し、その両端部にほぼコ字状の下向き折曲係止部を有
   する１個のジョイント水切りカバーで覆い、該各コ字状
   係止部を前記各ジョイント水切の各係止部に係合させる
   よう構成したことを特徴とする屋根パネルのジョイント
   水切。