JPH0382503A - 立体造形装飾模様付きコンクリート製品成形用の雌型の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、建物（家屋、ビルディング）や、擁壁の壁
面に取付けて、壁面を装飾する立体造形模様付きコンク
リート板等のコンクリート製品成形用の雌型の製造方法
に関する。

〈従来の技術〉 本出願人は特願昭６２−１７３００５号によって、対向
する二枚の型枠パネルの一方の内面に造形立体装飾面を
表現する雌型を固定し、上記型枠パネルの対向した内面
間に鉄筋を縦横に配して組立てた後コンクリートを打設
し、コンクリート層の凝固後に両型枠パネルを脱型して
造形立体装飾面を有するコンクリート板を製造すること
を提案した。

上記型枠パネルの一方の内面に固定する造形立体装飾面
表現用の雌型は発泡スチロール、シリコン樹脂、ウレタ
ン樹脂、天然ゴム、その他の軟質材料による成形品であ
る。

この雌型を凝固性のシリコン樹脂、ウレタン樹脂、ゴム
等で成形するには、適宜の材料で原型を作り、同様に装
飾面を上に向けて原型をフレームで囲み、フレームが囲
む内部にシリコン樹脂、ウレタン樹脂、ゴム等の流動体
を注入してフレーム内に満たし、凝固後に雌型を脱型す
る。

〈発明が解決しようとする課題〉 このようにして成形した雌型は、従来は装飾面とは反対
側の平な面で型枠パネルの内面に当て、接着剤、ボルト
ナツト、釘等で型枠パネルに固定して使用するが、使用
中に接着した個所や、ボルトナツト、釘等で留めた個所
が剥れたり、そこから破れたりする。その場合は再接着
などし、補修しては使用するが、再び剥れたり、破れた
りするので反復使用できる回数は少なく、同じコンクリ
ート製品を多量に生産する場合は雌型を多数成形して置
く必要があった。

〈課題を解決するための手段〉 そこで本発明は雌型を成形する際に、その平な面を裏打
ちする板と一体化するようにしたのであって、立体造形
装飾模様付きコンクリート製品成形用の雌型の製造方法
として、コンクリート製品に表現すべき立体造形装飾面
と同じ装飾面を有する雄型な、該装飾面を上に向けて定
置し、上記雄型の回りを周囲枠で囲むと共に、該周囲枠
を上から上面板で塞ぐが、この上面板の下面には、周囲
枠の上面に載る周縁部を除き立体網目材を予め取付けて
置き、前記雄型、周囲枠、上面板で包囲された内部空間
に凝固性の樹脂やゴムの流動体を上面板に設けた注入口
から注入して充填し、該樹脂やゴムの凝固後、その凝固
層と上面板を一体として雄型から脱型することを特徴と
する。

〈実　施　例〉 図示の実施例において、１は任意な材料で作った雄型で
、大きさは各種あるが、例えば長辺が約３ｍ、短辺が約
２ｍの長方形であり、その装飾面ｌ゛を上にして例えば
定盤２上に定置する。そして、定盤２上には周囲枠３を
置いて上記雄型１の回りを囲む。

４は周囲枠を塞ぐ上面板で、その下面には、周囲枠の上
面に載る周縁部を除き立体網目材５を予め溶接、ボルト
ナツト等で取付けて張って置く。

周囲枠３、上面板４の材質は金属板、木板、プラスチッ
ク板等任意である。又、立体網目材５は屈曲などして全
体的に波を打ったような網目材であればよく、例えばモ
ルタル壁の下地材である金属ラス、エキスパンションメ
タル等を使用することができる。

そして、上面板４には成形すべき雌型の大きさに応じ適
当な数の注入口６・・・と、空気抜き孔７・・・を開設
して置く。

尚、上面板４の周縁部は周囲枠３の上面にボルトナツト
などで分解可能に結合するか、或は両方が金属板製の場
合は溶接などで固定し、一体にしてもよい。

これにより雄型１の上方には上面板４の下面に取付けて
張った立体網目材５が位置する。

従って、雄型ｌ、周囲枠３、上面板４で包囲された内部
空間８に、該空間内の空気を空気抜き孔７から外に排除
しながら凝固性の樹脂、例えばシリコン樹脂、二液性の
ウレタン樹脂やゴムの流動体をジョウゴ９で注入口６か
ら注入し、内部空間に充填することにより樹脂やゴムは
立体網目材５の全部の網目を埋めて上面板４の下面に密
着し、やがて固まって雌型の凝固層１０になる。

この凝固層を雄型の装飾面ｌ′から剥離し易くするため
装飾面１゛上に離型剤層１１を塗布や、吹付けで設けて
置くとよい。

こうして固まったら周囲枠３を定盤上から外すと共に、
雄型装飾面ｌ゛から凝固層１０を剥し、雌型を上面板ご
と雄型から脱型する。

第２図は周囲枠３を上面板４に固定したま＼垂直な型枠
箱１２に収容し、該型枠箱１２の垂直な開放面を型枠パ
ネル１３で取外し可能に塞ぎ、雌型の凝固層１０と型枠
パネル１３の間の鉄筋を配筋した空間に上から生コンを
流し込んで雄型１の装飾面１′と同じ立体造形装飾面を
有するコンクリート板１４を成形している状勉を示し、
凝固層１０の装飾面には離型剤層１１を同様に塗布や、
吹付けで予め設けて置く。

コンクリート板の成形は、このように垂直な型枠箱１２
と、型枠パネル１３を使用する以外に、上面が開放した
型枠箱内に凝固層１０の装飾面を上に向けて上面板、周
囲枠ごと収容し、箱内に生コンを流し込んで成形するこ
ともできる。

更に、周囲枠を上面板から取外し、凝固層と上面板だけ
を、上面板で型枠の内部に一固定し、コンクリート板等
を成形してもよい。

尚、上面板４の空気抜き孔７を雌ねじ孔にして置くと、
成形した雌型１０をコンクリート製品成形用型枠の内部
に位置させるために型枠箱や、型枠パネルに上面板を固
定する際、該箱や、パネルに通したボルトを上記雌ねじ
孔にねじ込んで取付けるのに利用できる。

又、注入口６や、空気抜き孔７の回りを上面板上で低く
囲む囲み１５を設けることにより、内部空間８に注入し
た樹脂やゴムの流動体が注入口６や、孔７から囲み１５
の中に溢出することで内部空間が流動体で満たされたこ
とを知ることができる。

〈発明の効果〉 本発明によれば雄型の装飾面１′とは逆の装飾面を有す
る雌型な樹脂や、ゴム等の流動体を固まらせ、凝固層１
０として成形する際に。

該凝固層の装飾面とは反対の面は、板４に取付けた立体
網目材５を介して抜板４に強力に密着する。

従って、コンクリート製品成形用の型枠に対しては板４
の部分を釘や、ボルトナツトで固定すればよいので雌型
は傷まないと共に、製品を成形しても雌型は板と一体に
密着しているので剥れたり、破れたりすることなく、反
復して長寿命に使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により雌型を成形している状態の断面図
、第２図は成形した雌型によりコンクリート製品を成形
している状態の一例の断面図である。 図中、■は雌型、１′はその立体造形装飾面、２は定盤
、３は周囲枠、４は上面板、５は立体網目材、６は注入
口、７は空気抜゛き孔、８は雌型成形用の内部空間、９
はジョウゴ、１０は樹脂、ゴムなどの凝固層を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　コンクリート製品に表現すべき立体造形装飾面と同じ
   装飾面を有する雄型を、該装飾面を上に向けて定置し、
   上記雄型の回りを周囲枠で囲むと共に、該周囲枠を上か
   ら上面板で塞ぐが、この上面板の下面には、周囲枠の上
   面に載る周縁部を除き立体網目材を予め取付けて置き、
   前記雄型、周囲枠、上面板で包囲された内部空間に凝固
   性の樹脂やゴムの流動体を上面板に設けた注入口から注
   入して充填し、該樹脂やゴムの凝固後、その凝固層と上
   面板を一体として雄型から脱型することを特徴とする立
   体造形装飾模様付きコンクリート製品成形用の雌型の製
   造方法。