JPH03821Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コネクタやジヤンクシヨンボツクス
或いはリレーボツクスやヒユーズボツクスといつ
た配電函やパネル等の固定構造に関する。

二つの配電函、またはそれ以上の配電函を連結
するために、配電函の側面に連結具を配設し、該
連結具を介して組合せ連結が行なわれる。

従来の上記連結具は第１図に示すごとく、配電
函Ａの面１の両側に摺動用レール２，２を並行に
配設し、相対する配電函Ｂの面９の両側に、上記
レール２，２に嵌合するガイド１０，１０を設け
て、上記摺動用レール２，２をガイド１０，１０
に挿通し面１と面９を相対せしめ、その連結の固
定のためには、例えば面１にロツク腕３が、その
下端を面１に固着し、上端は弾性揺動自在にし
て、該ロツク腕３の前面に拡大傾斜面４と係止部
５を備えて、なお、上記ロツク腕３は上記連結す
る面１に直角方向に揺動自在に設けられていた。
そして相対する面９には係止爪１１を上記係止部
５に係合する位置に突設している。

上記の連結具によるときは、配電函Ａ，Ｂの連
結に際し、ロツク腕３は、対向する係止爪１１に
当接して摺動し、傾斜面４の当接によつてロツク
腕３は面１を横切つて傾倒し、係止部５が係止爪
１１に係合するに至つてロツク腕３は弾性復帰し
て連結は固定される。而してロツク腕３が上記の
如く面１を横切つて弾性揺動するため、連結面
１，９の間にロツク腕３の厚さ６とそのたわみし
ろ７の間隙を設ける必要があり、その間隙はレー
ルの突設厚さ８を上廻つているため、連結部に大
きな表面積と大きな損失スペースを占めていた。

本考案は２個あるいはそれ以上の配電函を連結
する連結具を改良して、連結部の表面積を小さく
し、連結具が占める損失スペースを小さくするこ
とを目的とするものである。

そして本考案は、一方の配電函等の壁面に一対
の摺動用レールを突設し、他方の配電函等の壁面
に、該一対の摺動用レールに嵌合する一対のガイ
ドを突設した配電函等の固定構造において、前記
摺動用レールの内側面に対し、対向する摺動用レ
ールの内側面に向けて傾斜して延びる可撓ロツク
腕を設け、前記他方の配電函等の壁面に対し、前
記一対のガイドの間に、該可撓ロツク腕の係止部
に対する被係止突起を設け、該可撓ロツク腕を前
記一方の配電函等の壁面に沿つて前記一対の摺動
用レールの間で弾性揺動可能とした配電函等の接
続構造を特徴とする。

次に本考案の実施の例を説明する。

第２図を参照すると、配電函Ｃの壁面１３の両
側に一対の摺動用レール１４，１４を並行に配設
し、相対する配電函Ｄの壁面２０の両側に、上記
レール１４，１４に嵌合する一対のガイド２１，
２１を設けて、上記摺動用レール１４，１４をガ
イド２１，２１に挿通し面１３と面２０を相対せ
しめ、その連結の固定のためには、一対の摺動用
レール１４，１４の一方の内側面１４ａの下端方
に可撓ロツク腕１５を突設している。該ロツク腕
１５は、他方の内側面１４ａに向けて傾斜して延
び、前記面１３に沿つて突設厚さ２３なる一対の
摺動用レール１４，１４の間で弾性揺動可能であ
り、さらに、該ロツク腕１５の一面に拡大する傾
斜面１６と係止部１７を備え、該傾斜面１６の側
へ傾倒して設けられている。そして相対する面２
０には被係止突起２２が上記係止部１７に係合す
る位置に突設されている。

上記レール１４およびガイド２１からなる摺動
案内は図示の鉤形嵌合のほか、燕尾条摺動嵌合な
ど、左右方向と前後方向を規定する案内を選択す
ることができる。

そして、本考案の連結具によるときは、配電函
Ｃ，Ｄの連結に際し、ロツク腕１５を面１３に沿
つて傾斜配設され、なおロツク腕１５が被係止突
起２２と対向する側面には傾斜面１６が設けられ
ていて、被係止突起２２に当接したロツク腕１５
は傾斜面１６の摺動によつて直立方向へ揺動し、
係止部１７が被係止突起２２に係合するに至つ
て、ロツク腕１５は弾性復帰して連結は固定され
る。而してロツク腕１５が上記の如く一対の摺動
用レール１４，１４の間で面１３に沿つて一方の
内側面１４ａに対向する他方の内側面１４ａの方
向に弾性揺動するものであるから、連結面１３，
２０の間にはロツク腕１５の厚さ１８の間隙を設
ければ足り、ロツク腕１５のたわみしろはレール
１４との間に、面１３に沿つた方向に設けること
ができる。

本考案の実施に係る他の実施例が第３図、第４
図に示されている。

第３図を参照すると、配電函C′の面１３′に第
２図に同様のレール１４′およびロツク腕１５′
を、それも２組を配設した例が示されている。相
対する配電函は図示されていないが、第２図を援
用して理解できるので説明は重複させない。

さらに第４図を参照すると、配電函C″の面１
３″に、第２図に同様のレール１４″の対が２組、
面13″の両側に配設され、第２図と同様のロツク
腕１５″が支持基台１７a″に支持されて、面１
３″に沿つて弾性揺動自在に配設されている。相
対する配電函は図示されていないが、第２図を援
用して理解できるので説明は重複させない。

以上の如く、本考案によれば、一方の配電函等
の壁面に突設した摺動用レールの内側面に対し、
対向する摺動用レールの内側面に向けて傾斜して
延びる可撓ロツク腕を設け、該可撓ロツク腕を前
記一方の配電函等の壁面に沿つて前記一対の摺動
用レールの間で弾性揺動可能としたので、接続函
等の壁面に対する可撓ロツク腕の突出厚さを最小
限に抑えることができ、コンパクトな固定構造を
得ることが可能となる。さらに、該可撓ロツク腕
の厚さを摺動用レールの突設厚さに最大限近づけ
て設定することにより、該可撓ロツク腕の強度及
び係止力を最大限に発揮させることができる。ま
た、接続函等の壁面において、一対の摺動用レー
ルの間隔は比較的大きく設定することができるの
で、可撓ロツク腕の揺動ストロークを大きくとる
ことができ、より確実な係止が可能となる。従つ
て、コンパクトで且つ確実に係止することのでき
る固定構造が達成されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の配電函の固定構造を示す斜視
図、第２図は本考案の実施例の配電函の固定構造
を示す斜視図、第３図および第４図は夫々本考案
の他の実施例の部分を示す正面図である。 １３，２０……壁面、１４……レール、１４ａ
……内側面、１５……ロツク腕、１６……傾斜
面、１７……係止具、２１……ガイド、２２……
被係止突起、Ｃ，Ｄ……配電函。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の配電函等の壁面に一対の摺動用レールを
   突設し、他方の配電函等の壁面に、該一対の摺動
   用レールに嵌合する一対のガイドを突設した配電
   函等の固定構造において、前記摺動用レールの内
   側面に対し、対向する摺動用レールの内側面に向
   けて傾斜して延びる可撓ロツク腕を設け、前記他
   方の配電函等の壁面に対し、前記一対のガイドの
   間に、該可撓ロツク腕の係止部に対する被係止突
   起を設け、該可撓ロツク腕を前記一方の配電函等
   の壁面に沿つて前記一対の摺動用レールの間で弾
   性揺動可能としたことを特徴とする配電函等の接
   続構造。