JPH0380524B2

JPH0380524B2 -

Info

Publication number: JPH0380524B2
Application number: JP59011801A
Authority: JP
Inventors: Daburyu Robishoodo Aasaa; Jii Piketsuto Chaaruzu; Jii Chaanii Jon; Magiritsuku Richaado
Original assignee: PYUROREETAA KUURIAA CORP
Current assignee: PYUROREETAA KUURIAA CORP
Priority date: 1983-01-24
Filing date: 1984-01-24
Publication date: 1991-12-25
Also published as: US4473471A; EP0121978A2; EP0121978A3; JPS59230611A

Description

【発明の詳細な説明】発明の背景この発明は流体フイルタに関するものであり、
特に、スピンオン、スローアウエイ（spin−on、
throw−away）タイプの流体フイルタに関する
ものである。

流体フイルタのスピンオン、スローアウエイ型
はモータ付運搬機のためのオイルフイルタとして
一般的に用いられている。なぜならばこのフイル
タは大量生産できるため、高価ではなく、かつ据
付けおよび取替えが容易であるからである。この
流体フイルタは典型的にはねじ切りされた開口を
備えた開放端を有し、かつエンジンブロツクなど
の上のフイルタ取付台のねじ切りされたスタツド
上へ回転により取り付けられる。環状密閉ガスケ
ツトは保持溝によつて流体フイルタの開放端に保
持されて、フイルタとフイルタ取付台との間の流
体の密閉を行ない、それによつてそれらの間の流
体の漏れを防止している。スピンオン、スローア
ウエイ型フイルタの一例が、Pickett et al.に対
して発行されたアメリカ合衆国特許番号第
4168237号に開示されており、この特許は、この
発明の譲受人に共通に譲渡されている。

公知の形式のスピンオンオイルフイルタおよび
関連の密閉ガスケツト装置の共通なかつなおも続
いている問題点のうちの１つは、フイルタと、エ
ンジンブロツクまたはフイルタ取付台との間の効
果的な流体の密閉を確実にするということであ
る。従来のスピンオンフイルタは、フイルタの端
部プレートに形成された環状保持溝に位置決めさ
れる、固体の、正方形形状の弾性環状密閉ガスケ
ツトを用いている。

スピンオンフイルタがフイルタ取付台へ取付け
られると、摩擦力、ねじり力、および圧縮力がフ
イルタの端部プレートと、フイルタ取付台との間
の密閉ガスケツトに働く。これらの力は環状密閉
ガスケツトに大きな歪みを与える。ガスケツトは
変形されることになり、または保持溝を中心から
離れて横たわるようにされることになる。

一旦フイルタがフイルタ取付台上に据付けられ
ると、フイルタを介して循環する流体はまた密閉
ガスケツトに対して大きな圧力を働かせる。特
に、フイルタを通過する流体は、ガスケツトの内
部周辺壁に対して半径方向に外方へ高圧力をかけ
る。この圧力によつて、ガスケツトが変形し、ガ
スケツトのまわりに流体が漏れる。高流体圧から
生じるスピンオンフイルタ密閉ガスケツトの漏れ
の問題は深刻である。なぜならば密閉ガスケツト
の上部部分では、すなわち、フイルタ取付台と保
持溝との間には、周辺の支持部が何もないからで
ある。したがつて、フイルタがエンジンブロツク
またはフイルタ取付台の上に据付けられて用いら
れるときに、密閉ガスケツトによる密閉が不完全
なため、先行技術の流体密閉ガスケツト装置は流
体の漏れという問題を抱えていた。

これらの先行技術のガスケツトが漏洩する基本
的な理由は、それらのガスケツトは、フイルタを
使用している間に流体に働く外方への高い圧力
と、据付け時の圧力を効果的に制御する能力を欠
いていたからである。

このように、スピンオン、スローアウエイ型オ
イルフイルタのための公知の先行技術の密閉ガス
ケツト装置は流体密閉および漏れの問題を有し続
けているということがわかる。公知の先行技術の
装置のいずれも、低価格の、簡単に大量生産され
るフイルタである一方で、このような密閉および
漏れの問題点を除去するためここに開示するよう
な本件発明の新規な特徴を有していない。

発明の概要先行技術の流体フイルタ密閉ガスケツト装置の
上述したような欠点に鑑み、この発明の目的は、
フイルタの据付けおよび使用の間に、フイルタ
と、フイルタ取付台との間での極めて効果的な密
閉を行なう改良された流体フイルタ密閉ガスケツ
ト装置を備えたスピンオン流体フイルタを提供す
ることである。

この発明の他の目的は、フイルタの据付けおよ
び使用の両方の間における密閉ガスケツトの変形
を最小にし、かつフイルタのスピンオン据付けお
よび使用をしている間にフイルタおよびフイルタ
取付台の間で極めて有効な密閉を行なうスピンオ
ン、スローアウエイ型の流体フイルタを提供する
ことである。

この発明のなおも他の目的は、密閉ガスケツト
がその構造的な完全さを保ち、フイルタとフイル
タ取付台との間での正しい配向を保ち、したがつ
てフイルタを据付けかつ使用している間ガスケツ
トの変形を最小にし不適切な配向を最小にする、
そのような流体密閉ガスケツト装置を備えたスピ
ンオン流体フイルタを提供することである。

この発明のさらに他の目的および利点は、以下
の説明において部分的に説明されるであろうし、
かつ部分的にはその説明から自明であり、または
この発明の実施に際してわかるかもしれない。こ
の発明の目的および利点は特に、添付の特許請求
の範囲において指摘される手段および組合わせに
よつて理解されかつ得られると思われる。

前述の目的を達成するためにかつこの発明の目
的に従つて、かつここにおいて実施されかつ広く
説明されているように、スピンオン流体フイルタ
は、密閉ガスケツトと、この密閉ガスケツトに位
置決めされて流体圧の影響に対し密閉ガスケツト
を補強するための手段と、フイルタの一方端に形
成されて密閉ガスケツトを保持するためのガスケ
ツト保持溝とを含む。密閉ガスケツトは、そのガ
スケツトの外部周辺壁から内方へ半径方向にかつ
その外部壁に沿つて周辺方向に形成される溝を有
する弾性環状ガスケツトである。

一実施例では、環状補強部材の部分のみが溝内
に位置決めされて一部がその溝を越えて延び、そ
れに対し、他の実施例においては、全体の補強部
材がその溝によつて規定されるる領域内にぴつた
りはまり込む。いずれの実施例においても、溝内
に位置決めされる補強部材の部分は、その溝の形
状と実質的に相補的な形状を有し、かつその溝の
大きさに実質的に等しい大きさを有する。

代替的に、ガスケツトは、全体の補強部材を受
けるための溝に代わつて内部“空所”を有しても
よく、その空所は、ガスケツトが、たとえば、全
体的に補強部材のまわりに成形されている間に形
成される。もちろん、この実施例においてはリン
グの外部形状および寸法は空所の形状および寸法
にほとんど同一である。

密閉ガスケツトの下方部分は保持溝に位置決め
され、かつ上方部分はそこから延びており、溝ま
たは空所および補強部材はガスケツトの上方部分
に配置される。

補強密閉ガスケツトは保持溝に位置決めされか
つフイルタ取付台上に据付けられるとき、補強部
材はそのガスケツトを補強してその構造的は完全
さを保ち、かつ摩擦力、ねじり力および圧縮力に
よる変形を最小にする。使用に際し、流体がフイ
ルタを流れている間に、補強部材はガスケツトを
補強して、ガスケツトの内部部分に対して、半径
方向に外方へ働く高流体圧力からガスケツトが変
形するのを防止する。このように、溝または空所
および補強部材の組合わせによつて、据付けまた
は使用の間ガスケツトの変形または不適切な配向
の可能性が最小にされ、かつそれによつて、ガス
ケツトがフイルタをフイルタ取付台へ密閉するの
に十分に効率的であり、かつそれらの間での流体
の漏れを防止するのに十分に効率的であるという
ことが確実にされる。

好ましい実施例の説明図面の第１図を参照して、この発明の補強され
た流体フイルタ密閉ガスケツト装置が、スピンオ
ン、スローアウエイ型のオイルフイルタカートリ
ツジまたはハウジング１０へ組入れられて示され
ている。

好ましい実施例の説明を通じて、便宜上種々の
方向づけのための参照を用いる。すなわち、フイ
ルタ取付台方向への方向を“上方”、フイルタハ
ウジングの閉端方向への方向を“下方”、フイル
タハウジングの中心軸から離れる方向を“外方”、
フイルタハウジングの中心軸方向への方向を“内
方”とする。

ハウジング１０は通常その内部方向にフイルタ
エレメント（図示せず）を有して設けられる。通
常のオイルフイルタハウジング１０は次のような
構造を有する。すなわち、通常は一方端で閉じて
おり、他方端で開いており、さらに、フイルタハ
ウジング１０の開放端を実質的に閉じるためのカ
バープレート１２と、フイルタが用いられるエン
ジンブロツクなどの上のフイルタ取付台に常時関
連しているねじ切りされたスタツド（図示せず）
上へフイルタを螺着するのを可能にするねじ切り
された中央開口１４と、カバープレート１２に設
けられかつカバープレート１２のねじ切りされた
中央開口１４を補足するねじ切りされた中央開口
２０のまわりで周辺に間隔を隔てて設けられたオ
イル流れ穴１６と、カバープレート１２のオイル
流れ穴を補足する端部プレート１８に設けられた
対応する複数個のオイル流れ穴２２とを有してい
る。カバープレート１２および端部プレート１８
はともに、フイルタハウジング１０の中心軸に実
質的に垂直に、フイルタハウジング１０上に組立
てられる。

第２図に最もよく見られるように、端部プレー
ト１８の外側周辺端縁は常時折り畳まれており、
フイルタ構造を製造している間、フイルタハウジ
ング１０の外側周辺端縁の間に挟まれておりまた
は巻かれている。この折り畳まれ、かつ、間に挾
まれたジヨイントまたは巻かれた継ぎ目２４はフ
イルタの内部の流体圧との密接な接続を行なう。
端部プレート１８はさらに内部側壁２６と、外部
側壁２８と、底部壁３０とをそれぞれ含んでお
り、これらはともに、それらの間に環状のガスケ
ツト保持溝３２を形成する。

同時に第１図および第２図を参照して、この発
明の流体フイルタ密閉ガスケツト装置のガスケツ
ト３４を、スピンオン、スローアウエイ型フイル
タに組み入れられたものとして説明する。ガスケ
ツト３４は、一般にリング状のまたは環状の形態
を有し、かつさらに内部周辺壁３６、外部周辺壁
３８、上部の実質的に平らな密閉面４０、および
底部の実質的に平らな密閉面４２とを有して設け
られている。ガスケツト３４の内部周辺壁３６お
よび外部周辺壁３８は、それぞれ、互いに、概し
て、平行であり、かつフイルタカートリツジ１０
の中心軸と平行に整列しており、かつしたがつて
フイルタ取付台（図示せず）の密閉面に垂直であ
る。ガスケツトの上部密閉面４０および底部密閉
面４２は同様に互いに平行であり、フイルタカバ
ープレート１２およびフイルタ端部プレート１８
と平行であるが、一般に、ガスケツト３４の内部
周辺壁３６および外部周辺壁３８に垂直である。
要するに、第２図に見られるガスケツト３４の断
面は、基本的には、簡単に製造されるガスケツト
３４および相補的な保持溝３２を与えるため長方
形または正方形である。

第２図に最もよく見られるように、保持溝３２
を形成する底部壁３０は周辺方向に延びる環状リ
ブ４４を含む。このリブ４４は、フイルタがフイ
ルタ取付台上へ回転されているときに密閉ガスケ
ツト３４を中央で保持通路３２に整列し続ける助
けをする。リブはまた、フイルタとフイルタ取付
台との間の密閉を確保する助けとなる。

ガスケツト部材３４はゴムまたはゴム状の材料
から作られ、好ましくは、弾性がありしかも耐オ
イルおよび耐流体型の材料から作られ、それは圧
力下でわずかに圧縮するが緊密に据付けられるよ
うにかつフイルタをフイルタ取付台上へスピンオ
ン取付けするときにフイルタ取付台およびフイル
タの密閉面で密な密閉を形成するように、十分な
堅さを呈示する。ガスケツトは好ましくは6.985
cm（2.75インチ）の外径を有する。

第１図、第２図および第３図に最もよく示され
るように、好ましい実施例によれば、環状ガスケ
ツト３４は外部周辺壁３８から半径方向に内方へ
かつその壁３８に沿つて周辺方向に延びる溝４６
を有する。溝４６は、保持溝３２の側壁のちよう
ど上で延び、ガスケツトの上部部分で、第２図に
示すガスケツトの中心線４８上で好ましい実施例
（かつ、後で説明するように、ここに開示する他
の好ましい実施例のほとんど）に対して一般的に
位置決めされる。

密閉ガスケツト溝４６は説明するような種々の
形状を有し得る。しかしながら、この発明の好ま
しい実施例では、ガスケツト外部周辺壁３８にＵ
字形状の溝４６が形成され、このＵ字形状の溝４
６に隣接して外部周辺壁部分３８ａおよび３８ｂ
を残している。

好ましい実施例において、ガスケツト３４の上
部密閉面４０と、底部密閉面４２との間の距離は
0.889cm（0.350インチ）である。溝４６の上部壁
５０と、溝４６の下部壁５２との間の距離は
0.157cm（0.062インチ）である。ガスケツトの外
部周辺壁３８の面と、溝４６の最も内側の部分５
４との間の距離は0.1778cm（0.070インチ）であ
る。ガスケツト３４の上部密閉面４０と、溝４６
の上部壁５０との間の距離は0.127cm（0.05イン
チ）であり、かつもちろん、上部壁５０と下部密
閉面４２との間の距離は0.762cm（0.30インチ）
である。溝４６の下部壁５２と、ガスケツト３４
の底部密閉面４２との間の距離は0.6045cm
（0.238インチ）である。端部プレートの折り畳ま
れた継ぎ目２４上の最も上方の台５６の平面と、
上部密閉面との間の距離は0.2032cm（0.080イン
チ）であり、またはガスケツト３４の底部密閉面
４２に対しては0.6858cm（0.270インチ）である。
内部周辺壁３６と外部周辺壁３８との間の距離は
0.4572cm（0.180インチ）である。

一般に、ガスケツト３４の外部周辺壁部分３８
ａおよび３８ｂの長さは、一般に溝４６の幅によ
つて決定される。上で説明したように、好ましい
実施例においては、壁部分３８ａの長さは0.127
cm（0.050インチ）であり、壁部分３８ｂの長さ
は0.6045cm（0.238インチ）である。さらに、ガ
スケツトの外部周辺壁３８から、溝の最も内側の
部分への溝４６の深さは、部分的には、用いられ
る補強部材の形状に依存しており、この補強部材
は後でより詳細に説明する。

第１図ないし第３図に見られることができるよ
うに、補強部材５８の好ましい実施例は溝４６内
に位置決めされる。補強部材５８は断面が矩形の
環状の剛体、たとえば金属のリングである。補強
部材５８の断面の高さは、好ましくは、後で説明
する種々の実施例に対しては0.0254cm（0.010イ
ンチ）から0.1524cm（0.060インチ）の範囲にあ
る。好ましい実施例の補強部材５８の断面の高さ
は0.0762cm（0.030インチ）である。好ましい実
施例の補強部材５８の断面の幅は0.2616cm
（0.103インチ）である。

溝４６の深さは±0.0254cm（0.010インチ）で、
補強部材５８の内径と一致しなければならない。
しかしながら、好ましい実施例においては、補強
部材５８の外径はガスケツトの外径よりも大き
い。この差によつて、ガスケツトが、一旦補強リ
ングで組立てられると、ガスケツト保持器に正確
に据付けられることが確実にされる。補強部材は
ガスケツトを越えて延び、かつ保持溝の壁は実質
的に等しいので、組立てをする者は、ガスケツト
を誤つて天地逆に配置するのは非常に難しいであ
ろう、すなわち、リングは保持溝の壁によつて規
定される領域内に位置決めされる。

補強部材５８は種々の形状を有し得る、たとえ
ば、平らな、丸い、半円形の、三角形の、長方形
状の、正方形状の、または曲がつた断面を有し得
る。しかしながら、一般には、補強部材の形状お
よび大きさはここに説明したように、溝４６の形
状および大きさに実質的に対応しなければならな
い。補強部材５８は平らな台木、バンド、チユー
ブまたはワイヤから構成されることができる。環
状の補強部材５８の端部を連結するのは、公知の
手順によつて、すなわち、突合わせ溶接、はんだ
付け、ろう付け、または強力な接合を与えるため
に通常用いられる任意の他の手段によつて達成さ
れることができる。補強部材の外径は好ましくは
7.160cm（2.819インチ）である。

第１図ないし第３図に示される実施例におい
て、フイルタを組立てている間に、補強リング部
材５８がガスケツト壁部分３８ａの上を延びかつ
ガスケツト３４のＵ字形状の窪み４６によつて受
けられまたはその窪み４６内へ閉じ込められるよ
うに、補強部材５８がガスケツト３４へ挿入され
る。ガスケツトの外部周辺壁３８に関して補強部
材５８の位置は、密閉ガスケツトの高さ（すなわ
ち、上部密閉面４０と下部密閉面４２との間の距
離）、および密閉ガスケツト溝４６の深さの関数
である。たとえば、好ましい実施例では、0.889
cm（0.350インチ）の高さのガスケツト３４およ
び0.685cm（0.270インチ）の深さの保持溝３２に
対しては、ガスケツト３４の上部密閉面４０から
0.127cm（0.050インチ）の距離の上部壁５０で溝
４６を形成することによつて、かつ断面の0.0762
cm（0.030インチ）の高さおよび0.2616cm（0.103
インチ）の幅をもつ長方形断面補強部材５８を用
いることによつて、かつ0.1778cm（0.070インチ）
幅および0.1574cm（0.062インチ）の高さの溝４
６をガスケツト３４へ形成することによつて、最
も良い結果が得られる。上で説明したように、補
強部材５８はガスケツト上部部分に、すなわち、
ガスケツト３４の中心線４８の上に位置決めされ
るということが一般にはこの実施例において好ま
しい。この組合わせによつて密閉ガスケツトの能
力が増大され、先行技術において知られている従
来の流体フイルタガスケツトおよび保持溝の形態
に対するものよりも3.51〜5.27Kg／cm²（50〜
75PSI）大きい圧力で、保持溝から除去されるの
に抗することができる。

補強部材５８が一旦ガスケツト３４に据付けら
れると、補強されたガスケツト３４は保持溝３２
へ挿入され、補強部材５８が端部プレートの折り
畳まれた継ぎ目２４の部分上で延びる。より特定
的には、第２図に最もよく見られるように、ガス
ケツト３４は保持溝３２内に位置決めされ、その
状態で、ガスケツトの内部周辺壁３６は保持溝３
２の内部側壁２６に隣接し、ガスケツト３４の底
部密閉面４２は保持溝３２の底部壁３０に当接
し、ガスケツト３４の上部密閉面４０は、据付け
のときフイルタ取付台（図示せず）の密閉面に係
合し、かつガスケツト３４の外部周辺壁３８の下
部部分は保持溝３２の外部側壁２８に隣接する。

フイルタがフイルタ取付台上へ巻付けられる
と、フイルタ取付台およびフイルタ端部プレート
１８によつて、保持溝３２の、特に、上部密閉面
４０近くのガスケツトの頂部部分において、摩
擦、圧縮およびねじり力がガスケツト３４にかか
る。補強部材５８がガスケツト溝４６に配置され
るので、ガスケツト３４は、フイルタ取付台へフ
イルタを据付けている間に保持溝３２内で正しく
配向されながら補強される。

さらに、密閉ガスケツト３４の溝に配置されて
いる補強部材５８はまた、フイルタを使用してい
る間保持溝内に密閉ガスケツトを補強自在に保持
するための手段を提供する。フイルタの内部の流
体からの高圧が、ガスケツトの内部周辺壁に対し
て半径方向に外方へ働くときに密閉ガスケツト３
４がその構造的な完全さを保持することができる
ように補強部材５８および溝４６が組合わさる。

このように、この組合わせは変形を最小にし、
フイルタとフイルタ取付台との間の効果的な密閉
を作り出し、したがつて、フイルタを据付ける間
に働く悪影響を及ぼす力によつて、かつフイルタ
を使用している間に生じる高い流体圧によつて漏
れが生じることが防止されるということがわか
る。

第４図はこの発明の補強された流体密閉ガスケ
ツト装置の他の実施例を示す図であり、特に、溝
４６ａにおける半円形状のワイヤ補強部材５８ａ
を示す。

このおよびその次の代替の実施例の補強部材５
８はガスケツトの外部壁を越えて延びず、ガスケ
ツト３４の外径に実質的に等しい外径を有する。

第５図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置の
他の実施例を示す図であり、特に、正方形形状の
溝４６ｂおよび対応する正方形形状のワイヤ補強
部材５８ｂを示す。

第６図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置の
他の実施例の図であり、特に、長方形形状の溝４
６ｃおよび対応する長方形形状のワイヤ補強部材
５８ｃを示す。

第７図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置の
他の実施例の図であり、特に、Ｖ字形状の溝４６
ｄおよび対応する三角形形状のワイヤ補強部材５
８ｄを示す。

第８図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置の
他の実施例の図であり、特に、長方形形状の溝４
６ｅおよび対応する長方形形状のバンド補強部材
５８ｅを示す。

第９図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置の
他の実施例の図であり、特に、Ｕ字形状の溝４６
ｆと、対応する円形形状のワイヤまたはチユーブ
補強部材５８ｆを示す。

第１０図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置
の他の実施例を示す図であり、特に、半円形形状
の溝４６ｇと、対応する半円形形状のバンド補強
部材５８ｇを示す。

この発明により教示される実施例の各々におい
て、第８図に示す長方形形状のバンドの実施例、
すなわち、参照数字５８ｅを除き、補強部材５８
はガスケツトの上部部分、すなわち、ガスケツト
３４の中心線４８（第２図）の上に位置決めされ
る。しかしながら、第８図の実施例においてで
も、補強部材５８はガスケツトの上部部分になお
配置されるが、保持溝側壁の頂部５６の下でガス
ケツトの下方部分へ下方向へ延びるということが
わかる。

代替的に、第１１図に特に図解するように、溝
４６に代わつて“空所”４９が設けられてもよ
い。このように、上で説明した実施例におけるよ
うに補強部材５８が溝４６内へ組立てられる代わ
りに、“空所”が、ガスケツト３４が製造の間に
補強部材５８のまわりに成形されるときに形成さ
れる。これら代替の実施例において、各々のそれ
ぞれの補強部材は、第４図ないし第１０図に関し
て上で説明したのと実質的に同じ場所に位置決め
されるであろう。したがつて、第４図ないし第１
０図に見られるように、透視線６０ａ−ｇは、ガ
スケツトが空所を形成するために補強部材５８ｈ
のまわりに成形されるときに形成される固体外壁
３８を表わすために用いられる。ガスケツト３４
がそのような代替の実施例のための補強部材５８
ｈを包囲するということとは別に、“溝”の実施
例に対して上述したこの発明の他の特徴は実質的
に同じである。

上述した実施例のいずれかを用いてガスケツト
３４を補強することによつて、特に、フイルタ取
付台近くの上部密閉面４８でのガスケツト３４の
変形が回避され、かつ保持溝３２にガスケツト３
４を正しく整列することが保証される。固体の、
補強されていないガスケツトが据付けのときにか
つ使用の間に高い流体圧の下でその構造的な完全
さを保持することができない先行技術において用
いられたスピンオン、スローアウエイフイルタの
ための流体密閉ガスケツト装置により作り出され
る効果とは、これは対照をなすものである。先行
技術装置のガスケツトは、何の周辺補強部材も持
たず、それらの上に働く種々の悪影響を及ぼす圧
力の下で変形し得る弾性構造を有する。

好ましい実施例の上述の説明は、この発明の原
理のみを図解するものとして考慮されている。さ
らに、種々の変形および修正はこの説明により当
業者にとつて容易になされるので、本件発明は、
図示し説明した正確な構成および動作に限定する
ものであると望まれるものではない。したがつ
て、すべての適切な修正は、特許請求の範囲に説
明されるこの発明の範囲およびその均等物内にあ
ると考えられる。たとえば、この補強された流体
密閉ガスケツト装置の好ましい実施例はガスケツ
ト溝および補強部材が密閉ガスケツトの外部周辺
壁に配置されなければならないということを強調
したけれども、この発明はまた溝および補強部材
を密閉ガスケツトの内部周辺壁に配置することを
も包含する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の補強された流体フイルタ密
閉ガスケツト装置の破断図を示す、スピンオン、
スローアウエイ型オイルフイルタハウジングの側
面図である。第２図は第１図に示されるスピンオ
ン、スローアウエイ型フイルタハウジングのガス
ケツト保持溝に設けられた、この発明の補強され
た流体フイルタ密閉ガスケツト装置の好ましい実
施例の拡大された断片的な、断面図である。第３
図はこの発明の補強された流体フイルタ密閉ガス
ケツト装置好ましい実施例の拡大された、断片的
な断面図であり、特に、Ｕ字形状のガスケツト溝
および実質的に対応する矩形の補強部材を示す。
第４図はこの発明の補強された流体密閉ガスケツ
ト装置の他の実施例の拡大された、断片的な、断
面図であり、特に、半円形状のガスケツト溝およ
び対応する半円形形状のワイヤ補強部材を示す。
第５図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置の他
の実施例の拡大された、断片的な断面図であり、
特に、正方形形状のガスケツト溝および対応する
正方形形状のワイヤ補強部材を示す。第６図はこ
の発明の流体密閉ガスケツト装置の他の実施例の
拡大された、断片的な断面図であり、特に、長方
形形状のガスケツト溝および対応する長方形形状
のワイヤ補強部材を示す。第７図はこの発明の流
体密閉ガスケツト装置の他の実施例の拡大され
た、断片的な断面図であり、特に、三角形形状ガ
スケツト溝および対応する三角形形状のワイヤ補
強部材を示す。第８図はこの発明の流体密閉ガス
ケツト装置の他の実施例の拡大された、断片的な
断面図であり、特に、長方形形状のガスケツト溝
および対応する長方形形状の帯補強部材を示す。
第９図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置の他
の実施例の拡大された、断片的な断面図であり、
特に、Ｕ字形状のガスケツト溝および対応する円
形形状のワイヤまたはチユーブ補強部材を示す。
第１０図はこの発明の流体密閉ガスケツト装置の
他の実施例の拡大された、断片的な断面図であ
り、特に、半円形状のガスケツト溝おび対応する
半円形状の帯補強部材を示す。第１１図はこの発
明の流体密閉ガスケツト装置の他の実施例の拡大
された、断片的な断面図であり、特に、補強部材
が、そのまわりに形成されたガスケツトによつて
作り出される空所を充填する態様を示す。図において、１０はハウジング、１２はカバー
プレート、１４は中央開口、１６はオイル流れ
穴、２０は中央開口、２２はオイル流れ穴、１８
は端部プレート、３４はガスケツトを示す。

Claims

【特許請求の範囲】１フイルタ取付台へ取付けるためのスピンオン
流体フイルタであつて、 (a) フイルタハウジングと、 (b) フイルタハウジングの一方端へ取付けられる
端部プレートと、 (c) 頂部および底部密閉面と、内部および外部周
辺壁とを有する環状の弾性ガスケツトとを備
え、前記ガスケツトの外部周辺壁は、それに沿
つて半径方向に内方へかつ周辺方向に延びる溝
を上方部分に有し、 (d) 前記端部プレート上に設けられ、環状ガスケ
ツト保持溝を形成するための内部および外部側
壁と、底部壁とを有する環状ガスケツト保持部
材と、 (e) 前記環状弾性ガスケツトの外部周辺壁の溝に
位置決めされる切れ目のない環状補強部材とを
さらに備え、補強部材の部分は溝から延び、かつ前記ガスケツトの底部密閉面は環状ガスケツト
保持部材の底部壁に当接し、前記ガスケツトの内
部周辺壁は部分的に環状ガスケツト保持部材の内
部側壁に当接し、ガスケツトの頂部密閉面はフイ
ルタ取付台に当接し、ガスケツトの外部側壁は部
分的に環状ガスケツト保持部材の外部側壁に当接
し、かつ補強部材が配置された状態のガスケツト
の溝は、環状ガスケツト保持部材の外部側壁の上
のガスケツトの外部周辺壁に位置決めされる、ス
ピンオン流体フイルタ。２前記溝は断面がＵ字形状である、特許請求の
範囲第１項記載のスピンオン流体フイルタ。３前記補強部材は断面が長方形である、特許請
求の範囲第１項記載のスピンオン流体フイルタ。４フイルタ取付台へ取付けるためのスピンオン
流体フイルタであつて、 (a) フイルタハウジングと、 (b) フイルタハウジングの一端へ取付けられる端
部プレートと、 (c) 頂部および底部密閉面と、内部および外部周
辺壁とを有する環状の弾性ガスケツトとを備
え、前記ガスケツトは周辺方向に延びる空所を
有し、 (d) 前記端部プレート上に設けられ、環状ガスケ
ツト保持溝を形成するための内部および外部側
壁と、底部壁とを有する環状ガスケツト保持部
材と、 (e) 前記環状の弾性ガスケツトにおける空所に位
置決めされる切れ目のない環状補強部材とをさ
らに備え、前記ガスケツトの底部密閉面は環状
ガスケツト保持部材の底部壁に当接し、前記ガ
スケツトの内部側壁は部分的に環状ガスケツト
保持部材の内部側壁に当接し、ガスケツトの頂
部密閉面はフイルタ取付台に当接し、ガスケツ
トの外部側壁は部分的に環状ガスケツト保持部
材の外部側壁に当接し、かつ補強部材が配置さ
れているガスケツトの空所は、環状ガスケツト
保持部材の外部側壁の上に位置決めされる、ス
ピンオン流体フイルタ。