JPH0348454Y2 - - Google Patents

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JPH0348454Y2
JPH0348454Y2 JP13654788U JP13654788U JPH0348454Y2 JP H0348454 Y2 JPH0348454 Y2 JP H0348454Y2 JP 13654788 U JP13654788 U JP 13654788U JP 13654788 U JP13654788 U JP 13654788U JP H0348454 Y2 JPH0348454 Y2 JP H0348454Y2
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valve
valve seat
annular
annular groove
shaft
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、径方向両側に軸部が一体突設された
円板状の弁体と弾性材料からなる環状弁座とを備
え、該弁体の軸部を中心とする回転変位によつて
開閉作動するバタフライ弁に関する。
(従来の技術) この種のバタフライ弁では、その組み立てにお
いて弁体の両軸部を環状弁座の軸孔に内側から嵌
挿させる際に該環状弁座を変形させる必要がある
ことから、該環状弁座には柔軟性の大きい弾性材
料が使用されている。しかるに、かかる柔軟性の
大きい環状弁座では、温度変化に伴う弁座自体の
膨脹・収縮、弁ケース側の同様の膨脹・収縮によ
る弁座に対する緊締圧変化、流体による水撃作用
(ウオーターハンマー)等の様々な要因によつて
弁座面の内側へのはみ出しを生じ易く、これによ
つて閉弁の作動不良を生起したり、はみ出し部分
が閉弁時に弁体にて側方から押圧されて亀裂や断
裂あるいは嵌装位置からの脱離を惹起することが
多々あつた。
そこで従来では、環状弁座を嵌装する弁ケース
内面の環状溝の断面形状を台形やT字形等の弁座
が離脱しにくい形に工夫したり、環状弁座の熱膨
脹による体積増加分を収縮させる溝を該弁座の外
周面あるいは環状溝の内底面に形成する(実開昭
60−51361号、同60−51362号)等の対策が採られ
ている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述のような対策を講じていて
も上記はみ出しを確実に防止することは困難であ
り、特に弁座の軸孔付近が弁体にて常時押し付け
られているのに対して軸孔から離れた位置では開
弁下ではみ出しが妨げられないことから、大口径
および幅広の弁座であるほど弁の作動不良や前記
の亀裂、断裂、脱離等を生じ易いという問題があ
つた。また、前記の熱膨脹を吸収する溝では、逆
に低温時の収縮に伴う縮径によるはみ出しには全
く効果がないという難点もある。
本考案は、上述の状況に鑑み、環状弁座のはみ
出しが口径および幅の大小にかかわらず確実に阻
止され、もつて円滑な弁作動が維持されると共に
該弁座が長寿命で信頼性に優れるバタフライ弁を
提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案のバタフライ
弁は、内面に環状溝を有する弁ケースと、径方向
対向位置に軸孔を備え、上記環状溝に嵌装される
弾性材料からなる環状弁座と、上記両軸孔に各々
貫通する軸部が一体的に突設されれた円板状の弁
体とを備え、該弁体の軸部を中心とする回転変位
によつて開閉するバタフライ弁において、上記環
状弁座にその軸方向に平行な複数のピン孔が穿設
され、該ピン孔に金属製ピンが上記環状溝から離
脱不能に挿入されてなる構成を採用するものであ
る。
また本考案においては、上記環状溝の開口縁幅
が内奥幅よりも狭く設定され、各金属製ピンの長
さが該開口縁幅よりも長くかつ内奥幅よりも短い
ものからなる構成を好適態様としている。
(実施例) 以下、本考案を図示実施例に基づいて具体的に
説明する。
第1図〜第3図において、1は弁ケースであ
り、それぞれ流出入路の一方を形成する一対の管
体2,2が対向端部のフランジ部2a,2aにお
いて複数のボルト3,3…を介して相互に連結さ
れてなる。2bは各管体2の他端部に形成された
配管連結用ねじ部である。しかして、フランジ部
2a,2aの対向面間には、弁ケース1の内面側
に開く環状溝4と、この環状溝4位置における一
径方向両側で内外を透通する軸受け孔5a,5b
とが形成されている。
環状溝4は、両側開口縁に突縁部4a,4aが
互いに対向するように突設されて、開口縁幅が内
奥幅よりも狭い断面略T字形をなしており、シリ
コンゴム等の弾性材料からなる環状弁座6が埋め
込み状態に嵌装されている。また、環状弁座6の
内側には円板状の弁体が配置してあり、その径方
向両側に一体突設された軸部7a,7bが環状弁
座6を貫通して軸受け孔5a,5bに挿嵌してい
る。しかして、該弁体7の一方の軸部7aは、軸
受け孔5aより外方へ突出しており、この突出部
分にレバー取付ブロツク8が連結ピン9aを介し
て連結されている。
10は操作レバーであり、取付ブロツク8の上
面側に対向突設された立ち上げ壁部8a,8a間
で枢支ピン9bを介して傾動自在に取付けられ、
かつコイルばね11の押圧によつて常時は握り部
10aが上方となる傾斜状態で保持されている。
12は環状のロツクプレートであり、弁ケース1
に固着されて取付ブロツク8を取り囲む筒形の支
持枠13の上部に固設され、その上面側に突設さ
れた2本のストツパーピン12a,12a間に複
数条の半径方向のロツク溝12b,12b…が刻
設されている。しかして、操作レバー10はコイ
ルばね11の付勢に抗して握り部10aを押し下
げた状態で両ストツパーピン12a,12aにて
規制される範囲内で水平面内回動可能であり、こ
の回動に伴つて弁体7が軸部5a,5bを中心と
して回動して開閉作動すると共に、全開位置およ
び閉止位置と複数の中間開放位置においてそれぞ
れ操作レバー10の他端下部に設けられた爪部1
0bをロツク溝12bに係嵌させることにより、
該弁体7を回動不能に保持しうるように設定され
ている。
第4図〜第6図で示されるように、環状弁座6
は、一径方向対向位置に弁体7の軸部7a,7b
を挿通させる軸孔6a,6aを有し、かつ両側面
には内周側が低くなる段部6b,6bを有して弁
ケース1の環状溝4に対応した断面略T字形をな
すと共に、この段部6bよりも外周側に軸方向に
平行な多数の透孔6c,6cを備えている。しか
して、これら孔6c,6c…のうちの複数本、例
えば第4図示のB位置のみ計4本あるいはA,C
位置の計6本のように周方向適当間隔に、第3図
で示すように、環状溝4の開口縁幅よりも長くか
つ内奥幅よりも短い全長を有する金属性ピン14
が挿入されている。
なお、金属性ピン14の径は透孔6cの内径に
対し、また環状弁座6の軸孔6a,6aの内径は
弁体7の軸部7a,7bの径に対し、それぞれ若
千小さく設定されている。
上記構成のバタフライ弁の組立ては、従来と同
様であり、まず環状弁座6をその柔軟性を利用し
て変形させ、その軸孔6a,6aに弁体7の軸部
7a,7bを内側から圧入し、この弁体7が嵌装
された環状弁座6を挟んで管体2,2の両フラン
ジ部2a,2a同士をボルト3,3…にて連結
し、更にレバー取付けブロツク8、ロツクプレー
ト12、操作レバー10を順次取付ければよい。
しかして、弁ケース1の接合した両フランジ2
a,2a間は弁座6と環状溝4内面との弾接密着
によりシールされ、また弁体7の軸部7a,7b
でも軸孔6a,6aへの圧入部分でシールされ
る。なお、環状弁座6の透孔6cに対する金属製
ピン14の挿入は、該弁座6と弁体7との組付け
の前後いずれでもよい。
かくして組立てられたバタフライ弁にあつて
は、複数の金属製ピン14が環状溝4の幅広の内
奥側に配置して離脱不能状態にあることから、開
弁下において、流体の温度変化による環状弁座6
あるいは弁ケース1の膨脹・収縮が発生したり、
環状弁座6に大きな水撃作用が加わつても、該金
属製ピンによつて弁座6の内側へのはみ出しが確
実に阻止され、該弁座6の口径や幅が大きい場合
でも従来のような弁の作動不良、弁座の亀裂や断
裂あるいは抜脱等の事態を生じることがなく、常
時円滑な弁作動が保証され、弁座6自体も無理な
応力を受けないために疲労劣化しにくく長寿命と
なる。
しかして、上記実施例では、金属製ピン14の
径が透孔6cの内径より若千小さく設定されてい
るため、両者の間隙が環状弁座6の熱膨脹を吸収
する余剰空間として機能し、はみ出し阻止効果が
より良好となる。
一方、環状弁座6の透孔6cは使用される金属
製ピン14に対応した数としてもよいが、該ピン
数より多くすることによつて余分な透孔6cに上
記間隙と同様の熱膨脹吸収機能を担わせることが
できる。ただし、ピン挿入は、該弁座6の軸孔6
a,6aを境とした左右両側の対称位置で、少な
くとも片側2本以上とすることが望まれる。な
お、ピン孔は透孔6cに代えて有底孔としてもよ
い。
また、上記実施例では環状溝4は開口縁幅を内
奥幅よりも狭くする目的で突縁部4a,4aを設
けているが、同様目的で両側壁部が傾斜した断面
台形の溝とすることもできる。その他、環状溝と
して上記両幅が同一である単純な溝形状も採用可
能であるが、この場合は金属製ピンを環状弁座の
透孔より両端が突出する長さとして、かつ環状溝
の両側壁面に該ピンの両端を嵌入するピン係止孔
を設ける必要がある。
なお、本考案は、例示した操作レバー10によ
る手動方式に限らず、油圧や電磁機構によつて開
閉弁操作を行う自動方式のバタフライ弁にも同様
に適用可能である。
(考案特有の効果) 本考案のバタフライ弁は、回転中心となる軸部
が一体化された弁体を用いる形式において、弾性
材料からなる環状弁座に設けた軸方向に平行な複
数のピン孔に金属製ピンが挿入され、かつこれら
金属製ピンが該弁座を嵌装する弁ケース内面の環
状溝内に離脱不能に配置していることから、開弁
下において、流体の温度変化による該弁座あるい
は弁ケースの膨脹・収縮が発生したり、環状弁座
に大きな水撃作用が加わつても、該弁座の内側へ
のはみ出しが確実に阻止され、該弁座の口径や幅
が大きい場合でも従来のような弁の作動不良、弁
座の亀裂、断裂、抜脱等を生じる惧れがなく、常
時円滑な弁作動が保証されて信頼性が高く、かつ
長寿命である。
また、本考案のバタフライ弁において、環状溝
の開口縁幅を内奥幅よりも狭く設定し、金属製ピ
ンをこれら両幅の中間長さとする構成によれば、
環状溝側に該ピンの両端を嵌入係止する孔が不要
であるため、弁ケースを容易に低コストで製作で
きると共に弁全体の組立て操作も簡単になるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るバタフライ弁
の正面図、第2図は第1図の−線の矢視断面
図、第3図は第1図の−線の矢視断面図、第
4図は環状弁座の正面図、第5図は第4図の−
線の矢視断面図、第6図は第4図の−線の
矢視断面図である。 1……弁ケース、4……環状溝、6……環状弁
座、6a……軸孔、6c……透孔(ピン孔)、7
……弁体、7a,7b……軸部、14……金属製
ピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内面に環状溝を有する弁ケースと、径方向対
    向位置に軸孔を備え、上記環状溝に嵌装される
    弾性材料からなる環状弁座と、上記両軸孔に
    各々貫通する軸部が一体的に突設された円板状
    の弁体とを備え、該弁体の軸部を中心とする回
    動変位によつて開閉するバタフライ弁におい
    て、上記環状弁座にその軸方向に平行な複数の
    ピン孔が穿設され、該ピン孔に金属製ピンが上
    記環状溝から離脱不能に挿入されていることを
    特徴とするバタフライ弁。 (2) 環状溝の開口縁幅が内奥幅よりも狭く設定さ
    れ、各金属製ピンの長さが該開口縁幅よりも長
    くかつ内奥幅よりも短いものからなる請求項1
    記載のバタフライ弁。
JP13654788U 1988-10-19 1988-10-19 Expired JPH0348454Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP13654788U JPH0348454Y2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19

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JP13654788U JPH0348454Y2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19

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JPH0256974U JPH0256974U (ja) 1990-04-24
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