JPH0380268B2 - - Google Patents

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JPH0380268B2
JPH0380268B2 JP60125774A JP12577485A JPH0380268B2 JP H0380268 B2 JPH0380268 B2 JP H0380268B2 JP 60125774 A JP60125774 A JP 60125774A JP 12577485 A JP12577485 A JP 12577485A JP H0380268 B2 JPH0380268 B2 JP H0380268B2
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Takayoshi Oono
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Tokimec Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、波長の異なるレーダ、例えばXバン
ドレーダとSバンドレーダとの合成ビデオ画像を
同一画面に表示するようにした複合レーダ装置に
関する。
(従来技術) 従来、船用レーダ装置では、波長が約3cm程度
と短いが故に分解能に優れ小物標の探知に有効な
Xバンドレーダと、波長が約10cm程度と長い故に
遠距離感度に優れ雨や雪の影響を受けにくいSバ
ンドレーダが知られている。
従つて、通常の船舶では、短距離用のXバンド
レーダ及び遠距離用のSバンドレーダの両方を装
備するようにしている。
このようにXバンドとSバンドのレーダを装備
した場合には、各レーダ毎にレーダ表示器を設け
て物標探知を行なうか、あるいは単一のレーダ表
示器を設け、必要に応じてXバンドとSバンドの
レーダ映像に切替ができるようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このように波長の異なる2台の
レーダを装備した場合、個別にレーダ映像を表示
させた場合には、両方のレーダ映像をオペーレー
タが比較して物標探知の判断を行なわなければな
らない煩しさがあり、一方、切替方式にあつても
レーダ映像を切替えると、2台のPPI表示が同期
していないことから、レーダ画面の掃引線の位置
も突然切替わり、切替前との比較判断が行ないず
らいという問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、波長の相違による利点を有効に生
かした合成レーダ映像を単一の表示画面に掃引表
示するようにした複合レーダ装置を提供すること
を目的とする。
この目的を達成するため本発明にあつては、波
長の異なる第1及び第2のレーダユニツトからの
ビデオ情報をアンテナ回転角度に基くアドレス指
定で記憶する第1及び第2のメモリをレーダユニ
ツト毎に設け、第1及び第2のメモリから各レー
ダユニツトの波長に応じて定めた距離範囲のビデ
オ情報を読出して合成メモリに転送して合成ビデ
オ情報を作り出し、この合成メモリのビデオ情報
を読出してCRTに合成ビデオ画像をPPI表示する
ようにしたものである。
更に詳細に説明するならば、本発明の複合レー
ダ装置は、所定波長のレーダ電波を発射する第1
のレーダユニツトと、第1のレーダユニツトで得
られた1画面分のビデオ情報をアンテナ回転角で
定まるPPI座標アドレスに記憶する第1のメモリ
と、第1のレーダユニツトの波長とは異なる波長
のレーダ電波を発射する第2のレーダユニツト
と、第2のレーダユニツトで得られた1画面分の
ビデオ情報をアンテナ回転角で定まるPPI座標ア
ドレスに記憶する第2のメモリと、第1及び第2
のメモリに格納された1画面分のビデオ情報の中
から、各レーダユニツトの波長に応じて異なる1
画面分のビデオ情報を読出して転送する転送手段
と、転送手段により第1及び第2のメモリからそ
れぞれ部分的に転送された1画面分のビデオ情報
を合成して1画面分の合成ビデオ情報を記憶する
合成メモリと、合成メモリの合成ビデオ情報を読
出してCRTに合成レーダ映像として掃引表示す
る表示手段とを備えたことを特徴とする。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例を示した回路ブロツ
ク図である。
まず構成を説明すると、1は第1のレーダユニ
ツトとしてのXバンドレーダユニツトであり、波
長が3cm程度と短いことから短距離について高い
物標分解能を有する。
2は第2のレーダユニツトとしてのSバンドレ
ーダユニツトであり、波長が10cm程度と長いこと
から遠距離感度が高く、雨や雪の影響を受け難い
遠距離用として用いられる。
ここでXバンドレーダユニツト1とSバンドレ
ーダユニツト2の内部構成は、同じになることか
らXバンドレーダユニツト1について代表して示
す。
Xバンドレーダユニツト1に於いて、図示しな
いレーダ受信部より、トリガ信号、ビデオ信号及
びアンテナの回転角度信号が入力している。3は
サンプリングクロツク発生部であり、トリガ信号
に同期してビデオ信号を量子化するためのサンプ
リングクロツクを発生する。ビデオ信号はA/D
変換器4に於いてサンプリングクロツクで定まる
量子化周期をもつてデジタル信号に変換され、1
スイープ分の量子化ビデオ信号がスイープバツフ
アメモリ5に書込まれる。
更にアンテナ回転角度信号はA/D変換器6で
デジタル角度信号に変換され、次のラツチ回路7
でA/D変換器4がビデオ信号を1スイープ分の
量子化数だけデジタル変換する間、ラツチされ
る。ラツチ回路7でラツチされたデジタル角度信
号は、正弦・余弦変換テーブル8によつてsinθ及
びcosθのデジタルデータに変換される。この正
弦・余弦変換テーブル8としては、P−ROMが
使用され、デジタル角度をアドレス情報として、
sinθ及びcosθの正弦デジタルデータ及び余弦デジ
タルデータを記憶しており、ラツチ回路7からの
デジタル角度信号によるアドレス指定で一義的に
正弦及び余弦データを読み出すことができる。正
弦・余弦変換テーブル8に続いては座標変換部9
が設けられ、サンプリングパルスの計数による距
離データをnとすると、次式により直交座標x、
yを求める。
x=n cosθ y=n sinθ ……(1) この座標変換部9の機能を第2及び第3図を用
いて詳細に説明すると、まずアンテナ角度θとな
る回転位置に於いて、第3図に示す様に掃引開始
時はn=0であり、サンプリングクロツクは時間
経過に伴い、n=1、2、3、…と順次増加し、
前記第(1)式の座標変換がサンプリングクロツク毎
に実行されることでPPIによる掃引値のX、Y座
標データを計算することができる。勿論、この座
標変換のためのサンプリングクロツクは、ビデオ
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4に
も同時に与えられていることから、スイープバツ
フアメモリ5にはサンプリングクロツクの数n、
即ち各距離毎の量子化データが記憶されることに
なる。
再び第1図を参照するに、座標変換部9に続い
ては書込アドレス発生部10が設けられ、座標変
換部9で得られたX、Y座標データに基づいて、
スイープバツフアメモリ5に記憶されているn個
の量子化データをメモリに記憶するための書込ア
ドレスを発生する。
更に書込アドレス発生部10に対しては、オフ
センタ設定器11の出力が与えられている。この
オフセンタ設定器11は後の説明で明らかにする
様に、レーダユニツトのアンテナ設置位置と
CRT表示器の設置位置との距離差に応じて書込
み開始アドレスをずらすためのアドレスオフセツ
トを行なうために設けている。
この様なXバンドレーダユニツト1の構成はS
バンドレーダユニツト2についても同様である。
Xバンドレーダユニツト1に続いては、アンテ
ナ1回転で得られた1画面分のビデオ情報を記憶
する第1のメモリ12が設けられ、またSバンド
レーダユニツト2についても同様な第2のメモリ
13が設けられている。第1のメモリ12はXバ
ンドレーダユニツト1に於ける書込アドレス発生
部10からの書込アドレス信号を切替スイツチ1
4を介して受け、スイープバツフアメモリ5に記
憶されている1スイープ分の量子化ビデオ情報を
1スキヤニング毎に書込み、レーダアンテナの1
回転にわたる書込みの繰返しで模式的に示すXバ
ンドレーダユニツト1のビデオ情報を記憶する。
ここでXバンドレーダユニツト1は、物標分解
能に優れるが、波長が短いために雨や霧の影響を
受け易いので短距離用に使用し、探知距離aに相
当するビデオ情報のみを記憶し、距離aを越える
ビデオ情報の書込みは行なわれない。これに対し
Sバンドレーダユニツト2に設けた第2のメモリ
13は、Sバンドレーダユニツト2が遠距離感度
に優れることから、残りの距離bに対応する遠距
離のビデオ情報のみを書込み、短距離成分となる
距離aのビデオ情報は書込まない。
この様に第1及び第2のメモリ12,13に記
憶される異なるレーダユニツトからのビデオ情報
の書込みが各レーダユニツトの波長に応じた距離
範囲についてのみ行なわれ、XバンドとSバンド
に於ける各波長の優れた点を生かしたビデオ情報
のみを記憶する様にしている。
第1及び第2のメモリ12,13に続いては、
合成メモリ16が設けられる。この合成メモリ1
6は第1のメモリ12に記憶された短距離ビデオ
情報と第2のメモリ13に記憶された遠距離ビデ
オ情報の転送を受け、両者の合成ビデオ情報を作
り出す機能を有する。
この様に合成メモリ16の合成ビデオ情報を書
込むためのデータ転送は、転送クロツク発生部1
7、ドツトカウンタ18、ドツト数比較器19、
データ転送切替部20、転送角度発生部21、転
送アドレス発生部22、読み出しと書込みを切替
えるR/W切替部、切替スイツチ14,15,2
4、更にフレーム切替部30の切替制御で行なわ
れる。
この転送制御のための回路部をその作用と共に
説明すると次の様になる。
第1のメモリ及び第2のメモリ12,13は、
合成メモリ16への転送タイミング以外のタイミ
ングでR/W切替スイツチ14,15をフレーム
切替部30の信号によりW側へ切替ることでスイ
ープバツフアメモリ5からの書込みを受けてい
る。合成メモリ16への転送タイミングになると
切替スイツチ14,15は、図示のW側からR側
に切替わる。一方、切替スイツチ24は、CRT
表示のタイミングで図示のR側にあり、CRT帰
線時間となる転送タイミングでW側に切替わる。
一方、データ転送切替部20は、1スイープ分の
転送につき切替スイツチ25を初期状態で図示の
様に短距離ビデオ情報を記憶している第1のメモ
リ12側に切替えている。
第1のメモリ12及び第2のメモリ13から合
成メモリ16への転送は、転送クロツク発生部1
7よりクロツクパルスが転送角度発生部21に与
えられ、転送角度発生部21は転送クロツクの計
数に応じて角度データを発生し、転送アドレス発
生部22に於いて、角度データに基づいた第1の
メモリ12のXYアドレスを発生し、切替スイツ
チ14を介して第1メモリ12の読出アドレスを
設定する。転送角度発生部21の角度データは、
量子化ビデオ数nに一致した数のクロツクパルス
が出るまで一定角度に保たれており、n+1で次
の角度ステツプにインクリメントし、同じくn個
の転送クロツクが得られる間、同じ角度データを
出力する。この角度データが保たれている間、転
送アドレス発生部22は、転送クロツクを順次加
算して角度データから前記第(1)式と同様な座標変
換の演算により、読出アドレスを作り出す。従つ
て、第1のメモリ12からは、まず実線で示す様
に探知距離aに相当する数のビデオ情報が合成メ
モリ16に与えられる。同時に転送アドレス発生
部22のアドレスデータは、切替スイツチ24を
介して合成メモリ16の書込アドレスを指定する
ことから、合成メモリ16に第1のメモリ12に
於ける探知距離a分のビデオ情報が転送記憶され
る。
一方、転送クロツクはドツトカウンタ18で計
数されており、ドツト数比較部19で設定カウン
ト数Noと比較されている。この設定カウントNo
は第1のメモリ12に於ける探知距離aを与え、
ドツトカウンタ18の計数値が設定カウント数
Noに達するとドツト数比較部19は、データ転
送切替部20に比較出力を生じ、この比較出力を
受けてデータ転送切替部20は、切替スイツチ2
5を第2のメモリ13側に切替える。このため第
1のメモリ12に於ける短距離ビデオ成分aの転
送が終了すると、第2のメモリ13より残りの探
知距離bに対応した遠距離ビデオ成分bが合成メ
モリ16に転送され、1スイープ分の合成ビデオ
情報を記憶する。以下、転送角度発生部21の角
度データ毎に同様な転送制御を繰返し、1画面分
の合成ビデオ情報を合成メモリ16に転送記憶す
る。尚、第1または第2のメモリ12,13から
合成メモリ16への転送中にCRTの帰線時間が
終了すると、転送を休止し、次の帰線時間から転
送を再開する。
合成メモリ16に続いては、量子化されたビデ
オ情報をアナログビデオ信号に変換するための
D/A変換器26が設けられ、CRTタイミング
制御部27によるCRT掃引制御のもとにCRT2
8に合成メモリ16に記憶された合成ビデオ情報
を画像表示する。合成メモリ16からのビデオ情
報の読出しは、R/W切替部23による切替スイ
ツチ24のR側への切替で読出アドレス発生部2
9のアドレス指定をもつて行なう様になる。
更に転送角度発生部21の角度データを入力し
た角度比較部30が設けられており、この角度比
較部30は後の説明で明らかにする各データユニ
ツトに於けるシヤドウ角範囲でレーダ映像を補間
するために設けている。
次に第1図の実施例の動作を第6図のタイミン
グチヤートを参照して説明する。
Xバンドレーダユニツト1及びSバンドレーダ
ユニツト2のそれぞれは、第4図のように各レー
ダユニツト固有のタイミングで動作している。
一方、CRT28はCRTタイミング制御部27
による水平垂直同期信号を受けて合成メモリ16
の情報を読出して表示しており、第6図のタイミ
ングチヤートに示す様にCRT表示の帰線時間の
タイミングで第1及び第2のメモリ12,13か
らの情報転送を受けている。
即ち、合成メモリ16への転送は、転送パルス
の発生で開始され、まず探知距離a分のビデオ情
報を記憶している第1メモリ12からの転送が帰
線時間のタイミングで行なわれる。このとき帰線
時間の間に探知距離a分のビデオ情報の転送が終
了しなかつた場合は、次のCRT表示のタイミン
グで情報転送を一旦休止し、次の帰線時間で引き
続いて情報転送を行ない、第1メモリにおける探
知距離a分のビデオ情報を合成メモリ16に書込
む。
一方、第1メモリに対するスイープバツフアメ
モリ5からの新たなビデオ情報の転送書込みは、
転送期間の間だけ休止されており、転送以外のタ
イミングでCRT表示とは無関係に行なわれる。
このように第1のメモリ12から合成メモリ1
6への探知距離a分のビデオ情報の転送が終了す
ると、第2のメモリ13からの転送に切替わる。
この第2のメモリ13から合成メモリ16への
転送も同様にCRTの帰線時間のタイミングで行
なわれ、CRT表示のタイミングでは転送が休止
され、残りの探知距離b分のビデオ情報を合成メ
モリ16に転送する。また、第2のメモリ13に
対するSバンドレーダユニツト2に内蔵したスイ
ープバツフアメモリからの転送も、合成メモリ1
6に対する転送タイミング以外のタイミングで行
なわれている。以下、同様な処理を転送角度発生
部21で角度情報がインクリメントされる毎に繰
返す。
この結果、CRT28の表示画面には、短距離
部分については波長の短いXバンドレーダユニツ
ト1によるレーダ映像が表示され、また遠距離レ
ーダ映像については、波長の長いSバンドレーダ
ユニツト2によるレーダ映像が表示されることと
なり、XバンドとSバンドのそれぞれが有する利
点を有効に生かした合成レーダ画像を得ることが
できる。
第7図はXバンドレーダユニツト1及びSバン
ドレーダユニツト2のそれぞれに設けたオフセン
タ設定器11による第1及び第2のメモリ12,
13に対する記憶アドレスのオフセツトを示した
説明図である。
即ち、2台のレーダユニツトを使用した場合に
は、相互干渉を避けるためにある程度のアンテナ
設置距離を確保する必要があり、また実際に
CRT28が設置される位置もアンテナ設置位置
とは離れた位置になる。特に、ハーバーレーダ
(港湾監視レーダ)や沿岸警備レーダのように陸
上設置の場合は、シヤドウ補間のため2つのレー
ダの位置を離す場合が多い。そのため各レーダユ
ニツトのアンテナとCRT28の設置位置との間
には、所定の方位と距離で成る距離差を持つこと
になる。そこでオフセンタ設定器11により、レ
ーダアンテナを見かけ上CRT28の設置位置に
設けたと同じ状態とするため、例えばXバンドレ
ーダユニツトのアンテナとCRT28の設置位置
の距離差及び方位に基づいて、第1のメモリ12
を図示の様に方位θ1にΔl1だけ書込アドレス
をオフセツトし、一方、第2のメモリ13につい
ても方位θ2の方向にΔl2だけ書込アドレスを
オフセツトさせている。
この様な書込アドレスのオフセツトにより合成
メモリ16への転送で得られる合成ビデオ情報
は、アンテナ位置の如何に係わらず常にCRT2
8の設置場所から物標を見ることとなり、2台の
レーダユニツトを使用することによるアンテナ設
置位置との距離差によるレーダ映像のズレを防ぐ
ことができる。
尚、第7図の様な書込アドレスのオフセツトを
行なつた場合、短距離ビデオ成分aと遠距離ビデ
オ成分bのいずれも得られない空き部分を生ずる
場合があることから、この空き部分が置きない様
に短距離ビデオ成分aと遠距離ビデオ成分bが重
複する様なビデオ情報の書込みが必要となる。
第8図は第1図の実施例に於ける角度比較部3
0によるレーダユニツトのシヤドウ角に対するビ
デオ情報の補完処理を示した説明図である。
即ち、Xバンド及びSバンドレーダユニツト
1,2は、設置場所によつて近接した障害物によ
りレーダ探知ができないシヤドウ角を持つてい
る。
今、Xバンドレーダユニツト1に於けるシヤド
ウ角の範囲は、第8図の第1のメモリ12に示す
様にθ11〜θ12の斜線部の範囲であり、また
Sバンドレーダユニツト2に於けるシヤドウ角の
範囲が第2のメモリ13に示すθ21〜θ22の
範囲であつたとする。これら、各レーダユニツト
に於けるシヤドウ角の範囲θ11〜θ12及びθ
21〜θ22のそれぞれは、角度比較部30にシ
ヤドウ角範囲として設定されている。
そのため、第1及び第2のメモリ12,13か
ら合成メモリ16にビデオ情報を転送する際、例
えば転送角度発生部21の角度データが、角度比
較部30に設定しているXバンドレーダユニツト
1のシヤドウ角θ11を越えたならば、データ転
送切替部20に比較出力を与え、トツト数比較部
19の比較出力の如何に係わらず、シヤドウ角θ
11〜θ12の範囲では切替スイツチ25を第2
のメモリ13側に切替え、シヤドウ角に入つてい
るXバンドレーダユニツト1で得られたビデオ情
報の転送を禁止し、θ11〜θ12にシヤドウ角
を持たないSバンドレーダユニツト2で得られた
ビデオ情報を転送する。
一方、角度比較部30でSバンドレーダユニツ
ト2のシヤドウ角の範囲θ21〜θ22が判別さ
れた時には、データ転送切替部20により逆に切
替スイツチ25を第1のメモリ12側に切替えた
ままとし、θ21〜θ22の範囲でシヤドウ角を
持たないXバンドレーダユニツト1で得られたビ
デオ情報を合成メモリ16に転送する。その結
果、合成メモリ16に得られる合成ビデオ情報
は、砂地で示すXバンドレーダユニツト1のビデ
オ情報と斜線部で示すSバンドレーダユニツト2
のレーダ情報の合成情報となり、シヤドウ角の範
囲については他のレーダユニツトのビデオ情報に
より補間した合成ビデオ情報を得ることができ
る。
尚、第8図に示すシヤドウ角の範囲に於けるビ
デオ情報の補間処理にあつては、第1及び第2の
メモリ12,13のそれぞれに距離範囲の如何に
係わらず、全距離についてビデオ情報を記憶して
おき、合成メモリ16への転送制御のための読出
しの際に短距離ビデオaと、遠距離ビデオbの区
分けを行なう様にすれば良い。
尚、上記の実施例は短距離用としてXバンドレ
ーダ、遠距離用としてSバンドレーダを使用して
合成レーダ映像を得る様にしたが、それぞれの欠
点を相互に補う関係にあれば適宜のレーダユニツ
トの組合わせをもつて、同様の合成レーダ画像を
一画面に表示させることができる。また、レーダ
設置位置の差を無くすオフセンタ処理及びシヤド
ウ角の補間処理については、同じ性能のレーダユ
ニツトを2台使用した場合にもそのまま適用でき
る。更に本発明はレーダ装置に限定されず、ソナ
ーや超音波診断装置の様に周期性の情報を画像表
示する適宜のシステムにそのまま適用することが
できる。
(発明の効果) 以上説明してきた様に本発明によれば、波長の
異なる第1及び第2のレーダユニツトからのビデ
オ情報をアンテナ回転角度に基づくアドレス指定
で、第1及び第2のメモリに各レーダユニツト毎
に記憶し、第1及び第2のメモリから各レーダユ
ニツトの波長に依存して決まる特性に応じて定め
た距離範囲のビデオ情報を読出して、合成メモリ
に転送することで合成ビデオ情報を作り出し、そ
の合成メモリのビデオ情報を読出してCRTに合
成ビデオ画像を掃引表示する様にしたため、例え
ば短距離用のXバンドレーダと遠距離用のSバン
ドレーダを組合わせた場合には、両者の利点を併
せもつたレーダ映像を得ることができる。
また、メモリにレーダユニツトで得られたビデ
オ情報を書込む時、アンテナ設置位置とCRT設
置位置との距離差に応じた書込アドレスのオフセ
ツトを施すことで、常にCRT設置位置を中心と
した合成レーダ映像を得ることができ、アンテナ
設置位置の異なる2つのレーダ映像を距離範囲に
分けて合成してもレーダ物標の位置ズレをなくす
ことができ、特にシヤドウ対策のため設置距離を
離している陸上レーダ施設に有効である。
更に、各レーダユニツト固有のシヤドウ角の範
囲を他のレーダユニツトのビデオ情報で補間する
ことにより、シヤドウ角を持たない鮮明な合成レ
ーダ画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示した回路ブロツ
ク図、第2,3図は座標変換の原理説明図、第4
図は第1及び第2メモリへの書込みを示した説明
図、第5図は第1及び第2メモリから合成メモリ
への転送を示した説明図、第6図はメモリへの転
送とCRT表示のタイミングチヤート、第7図は
記憶アドレスのオフセツト処理の説明図、第8図
はシヤドウ角範囲の補間処理の説明図である。 1:Xバンドレーダユニツト、2:Sバンドレ
ーダユニツト、3:サンプリングクロツク発生
部、4,6:A/D変換器、5:スイープバツフ
アメモリ、7:ラツチ回路、8:正弦・余弦変換
テーブル、9:座標変換部、10:書込アドレス
発生部、11:オフセンタ設定部、12:第1の
メモリ、13:第2のメモリ、14,15,2
4,25:切替スイツチ、16:合成メモリ、1
7:転送クロツク発生部、18:ドツトカウン
タ、19:ドツト数比較部、20:データ転送切
替部、21:転送角度発生部、22:転送アドレ
ス発生部、23:R/W切替部、26:D/A変
換器、27:CRTタイミング制御部、28:
CRT、29:読出アドレス発生部、30:フレ
ーム切替部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所定波長のレーダ電波を発射する第1のレー
    ダユニツトと、 該第1のレーダユニツトで得られた1画面分の
    ビデオ情報をアンテナ回転角で定まるPPI座標ア
    ドレスに記憶する第1のメモリと、 前記第1のレーダユニツトの波長とは異なる波
    長のレーダ電波を発射する第2のレーダユニツト
    と、 該第2のレーダユニツトで得られた1画面分の
    ビデオ情報をアンテナ回転角で定まるPPI座標ア
    ドレスに記憶する第2のメモリと、 前記第1及び第2のメモリに格納された1画面
    分のビデオ情報の中から、前記各レーダユニツト
    の波長に応じて異なる前記1画面分のビデオ情報
    を読出して転送する転送手段と、 該転送手段により前記第1及び第2のメモリか
    らそれぞれ部分的に転送された前記1画面分のビ
    デオ情報を合成して1画面分の合成ビデオ情報を
    記憶する合成メモリと、 前記合成メモリの合成ビデオ情報を読出して
    CRTに合成レーダ映像として掃引表示する表示
    手段とを備えたことを特徴とする複合レーダ装
    置。 2 前記第1及び第2のメモリは、前記表示手段
    のCRT設置位置と第1及び第2のレーダユニツ
    トのアンテナ設置位置との距離差に応じて書込ア
    ドレスをオフセツトする手段を備えたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の複合レーダ装
    置。 3 前記転送手段は、前記各レーダユニツトのシ
    ヤドウ角範囲を設定する手段を有し、一方のレー
    ダユニツトの設定シヤドウ角の範囲で他方のレー
    ダユニツトのビデオ情報の転送に切替える手段を
    備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の複合レーダ装置。
JP60125774A 1985-06-10 1985-06-10 複合レ−ダ装置 Granted JPS61283885A (ja)

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