JP2828907B2 - レーダ装置における座標変換方法及び表示制御方法 - Google Patents
レーダ装置における座標変換方法及び表示制御方法Info
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Description
標変換方法及び表示制御方法に関する。
レーダ装置が知られている。例えば船舶に搭載されるパ
ルスレーダ装置では、所定の繰り返し周期にて送信パル
スを発生させ、所定速度で回転している空中線からこの
送信パルスに応じて電波を送信する。他船等の物標から
の反射波はこの空中線により受信される。受信した反射
波は、物標までの距離に関する情報としてパルスの送信
から反射波の受信までの時間を含んでいるので、送受信
が行われた時点での空中線の方位等と併せて使用するこ
とにより、極座標形式のレーダ画像を得ることができ
る。使用者は、表示されるレーダ画像を見ることにより
周囲における物標の存在やその位置を知ることができ
る。
ては、近年、ラスタスキャン方式のCRT等が用いられ
ている。この種の表示器は直交座標形式の表示器である
ため、受信した情報を極座標形式から直交座標形式に変
換する座標変換処理を施す必要がある。この座標変換
は、送受信により得られた情報を画像メモリに書き込む
際のアドレス制御として実行される。表示器は、画像メ
モリに書き込まれた情報に基づきレーダ画像を表示す
る。
成が示されている。この図の装置はA/D変換部10
1、バッファメモリ部102、方位演算部103、座標
変換部104、制御部105及び画像メモリ部106を
備えている。空中線(図示せず)により受信されたアナ
ログの受信信号は、まずA/D変換部101によりアナ
ログからディジタルに変換され、得られたディジタルの
受信信号は所定スイープ分(一般には1スイープ分。ス
イープとは1回の送信をいう)バッファメモリ部102
に記憶される。
標変換部104の制御の下にレーダ画像データとして画
像メモリ部106に書き込まれる。すなわち、座標変換
部104は、方位演算部103から与えられる座標変換
方位θZ 及び制御部105から与えられる座標変換開始
アドレス(XS ,YS )の他に座標変換クロック(図示
せず)を用いて書き込みアドレス(X,Y)を発生さ
せ、バッファメモリ部102上のレーダ画像データを座
標変換クロックに同期して読み出し、画像メモリ部10
6へ書き込む。画像メモリ部106は一般にランダムア
クセス可能なリードライトメモリとシリアルアクセスメ
モリを搭載したマルチポートRAMにより構成される。
制御部105は、表示器に与える水平同期信号に同期し
て、表示器の画面走査順に表示アドレスを発生させ、発
生させた表示アドレスを用いて画像メモリ部106から
レーダ画像データを読み出す。表示アドレスは列アドレ
ス及び行アドレスから構成されており、ある列について
走査を終えたら次の列を走査する、といった手順で生成
される。表示器は、読み出されたレーダ画像データに基
づきレーダ画像を表示する。
ーダ画像データに変換する処理は、専ら座標変換部10
4によって行われる。座標変換部104は、座標変換方
位θZ 及び座標変換開始アドレス(XS ,YS )に基づ
き、次の式(1)に基づく座標変換演算を行うことによ
り、書き込みアドレス(X,Y)を生成する。なお、R
は自船からの距離を表し、送信からの時間に基づき知る
ことができる。
じ、方位演算部103が空中線方位信号及び針路に基づ
き演算する。方位表示モードには、レーダ画像の中心と
表示器の真上を結ぶ線が自船の船首となるヘッドアップ
モード、レーダ画像の中心と表示器の真上を結ぶ線が北
となるノースアップモード、及び自船がもくろんでいる
針路方向をレーダ画像の中心と表示器の真上を結んだ線
に向けることができるコースアップモードがある。方位
演算部103は、設定されている方位表示モードがどの
モードかに応じ、次の式(2)を用いて座標変換方位θ
Z を演算する。なお、θR は空中線方位信号として入力
され空中線の方位を示す信号であり、一般には方位パル
スの計数により得られる。θG はジャイロコンパス等か
ら入力される自船の針路であり、θC は自船がもくろん
でいる針路である。
れる運動モード及び方位表示モードに応じ、制御部10
5が針路及び速度信号に基づき演算する。運動モードに
は、自船の位置が表示器上で固定している相対運動モー
ドと、固定物標が固定しており従って自船の位置が表示
器上で自船の運動に従って移動する真運動モードとがあ
る。相対運動モードが設定されている場合、制御部10
5は、座標変換開始アドレス(XS ,YS )として一定
値を出力し、自船画像を例えばレーダ画像中心にて固定
させる。真運動が設定されている場合、制御部105
は、次の式(3)を用いて座標変換開始アドレス
(XS ,YS )を演算する。なお、(Xs-1 ,Ys-1 )
は時間t前の自船位置、Vは速度信号により与えられる
自船の速度である。座標変換開始アドレス(XS ,
Ys )は1スキャンに1回更新される(すなわち1スキ
ャン周期=t。スキャンとは空中線1回転をいう)。
更新周期は1スキャンである。従って、前回のスキャン
と今回のスキャンの間で物標又は自船が大きく移動した
場合、物標の画像がレーダ画像上で大きく飛んでしまう
(絵飛び)。例えば自船が高速で移動すると、図9に示
されるように、船首線上にある物標に絵飛びが生じる。
これは、物標が高速移動した場合も同様である。また、
絵飛びは、使用レンジスケールが小さいほど、また物標
との相対移動量が大きいほど、顕著に発生する傾向があ
る。加えて、ヘッドアップで表示している場合には、自
船の旋回等により陸地画像の回転が発生する。
状態では、一瞥しただけでは周囲の状況を正確に把握す
ることが困難である。また、周囲の状況を把握するため
には、数スキャン画面を観察し続ける必要が生じる。従
って、絵飛びや陸地画像の回転が顕著に発生すると、緊
急時には操船等に危険が生じる。
を課題としてなされたものであり、画像メモリのアクセ
ス制御により、自船や物標が高速移動する場合であって
も、また運動モードや方位モードにかかわらず、表示器
上で物標がスムーズに移動するレーダ装置を実現するこ
とを目的とする。
るために、本発明の座標変換方法は、極座標系により得
られる受信信号を表示器の画面に対応した記憶空間を有
する画像メモリへ書き込む際、書き込みアドレスを制御
することにより、当該受信信号を直交座標系の表示器に
適するレーダ画像データに変換する座標変換方法におい
て、搭載に係る移動体の移動が座標変換開始アドレスの
移動として反映するよう、空中線1回転当り複数回更新
しつつ極座標系の中心を示す座標変換開始アドレスを発
生させ、座標変換開始アドレスを中心点とする極座標系
に則りかつ移動体の針路及び速度に応じて真運動・ノー
スアップモードに従い書き込みアドレスを発生させるこ
とを特徴とする。
を空中線の方位に応じて更新することを特徴とする。本
発明は、また、受信信号を画像メモリに書き込む際、画
像メモリの記憶空間からはみ出す受信信号を画像メモリ
の残余の記憶空間に書き込むことを特徴とする。
換方法を実行し、座標変換開始アドレスと連動更新しつ
つ読み出し開始アドレスを発生させ、読み出し開始アド
レスを隅点とする直交座標系に則りかつ指定される運動
モード及び方位表示モードに従い読み出しアドレスを発
生させ、読み出しアドレスに従いレーダ画像データを画
像メモリから読み出すことを特徴とする。
ーダ画像データを表示器の一水平走査分水平走査メモリ
に記憶した上で表示器へ供給することを特徴とする。本
発明は、水平走査メモリへの書き込みを表示器の非表示
期間にて実行し、水平走査メモリからの読み出しを表示
期間にて実行することを特徴とする。
中心を示す座標変換開始アドレスが空中線1回転当り複
数回更新され、この座標変換開始アドレスを中心点とす
る極座標系に則りかつ真運動・ノースアップモードに従
い書き込みアドレスが生成される。従って、画像メモリ
の記憶空間上では、座標変換開始アドレスの位置が自船
等の運動に従いかつ空中線の1回転中に複数回更新され
る。その一方で、更新に先立って書き込まれている物標
は、真運動・ノースアップモードであるため画像メモリ
の記憶空間上での位置を変えないから、座標変換開始ア
ドレスの更新に伴い座標変換アドレスによって示される
位置(自船位置)と物標の記憶空間上での相対位置関係
が徐々に変わる。この結果、画像メモリ上の情報に基づ
きレーダ画像を生成する際、自船位置と物標の位置関係
が急激に変わる絵飛びや急速な回転が発生しにくくな
る。
読み出し開始アドレスが座標変換開始アドレスと連動し
て更新され、また指定される運動モード及び方位表示モ
ードに従い読み出しが行われる。従って、真運動・ノー
スアップモードにて書き込みが行われているにもかかわ
らず、所望の運動モード及び方位表示モードによる表示
が可能になる。また、いずれのモードにおいても絵飛び
や急速な回転を防ぐことができる。
アドレスが空中線の方位に応じて更新される。すなわ
ち、空中線が所定量回転するとこれに応じて座標変換開
始アドレスが変化する。従って、上述の処理を比較的簡
単な処理として実現できる。本発明においては、また、
受信信号を画像メモリに書き込む際、画像メモリの記憶
空間からはみ出す受信信号が画像メモリの残余の記憶空
間に書き込まれる。従って、引き戻し処理による過去の
蓄積情報の消失が生じることがなく、安定なレーダ画像
が得られる。
されたレーダ画像データが表示器の一水平走査分記憶さ
れ、その上で表示器へ供給される。すなわち、単純で安
価な水平走査メモリの追加によって本発明を安価に実施
できる。本発明においては、水平走査メモリへの書き込
みが表示器の非表示期間にて実行され、水平走査メモリ
からの読み出しが表示期間にて実行される。従って、画
像メモリとしてマルチポートメモリを用いる必要がなく
なる。
基づき説明する。
装置の構成が示されている。この図に示されるのは画像
メモリ周辺の構成である。A/D変換部1及びバッファ
メモリ部2の動作は、従来例におけるA/D変換部10
1及びバッファメモリ部102と同様に機能する。
メモリ部7への書き込みが、常に真運動・ノースアップ
モードにて行われる点にある。すなわち、方位演算部3
は、方位パルス等として与えられる空中線方位θR とジ
ャイロコンパス等から与えられる針路θG を加算するこ
とにより座標変換方位θZ を発生させ座標変換部4へ与
える。制御部5は、前述の式(3)を用いて座標変換開
始アドレス(XS ,YS )を演算し、座標変換部4に与
える。座標変換部4は、前述の式(1)を用いて書き込
みアドレス(X,Y)を発生させる。この結果、バッフ
ァメモリ部2上の受信信号は、真運動・ノースアップモ
ードのレーダ画像データとして画像メモリ7上に書き込
まれる。
処理を行う。すなわち、自船が運動している場合、座標
変換開始アドレス(XS ,YS )の更新に伴い物標又は
自船画像が画像メモリ部7の記憶空間の端点に到着す
る。この場合に座標変換開始アドレス(XS ,YS )を
画像メモリ部7の記憶空間上のある点に引き戻してもよ
いが、引き戻した場合、それまでのレーダ画像データ
は、地球上の各点に対して安定していたにもかかわらず
消失してしまう。折り返し処理はこのような消失を防ぐ
方法である。折り返し処理とは、図2に示されるよう
に、座標変換開始アドレス(XS ,YS )が移動するこ
とにより画像メモリ部7の一辺Lの矩形記憶空間からは
みだしたレーダ画像(図中破線のa,b,c)のデータ
を、この記憶空間の他の部分(a´,b´,c´)に書
き込む処理である。このような処理を行うことにより、
真運動モードにて書き込みを行っているにもかかわら
ず、地球上の各点に対して安定していたレーダ画像デー
タを消失させることなく連続的な処理を実施できる。折
り返し処理は、具体的には、座標変換開始アドレス(X
S ,YS )のオーバーフロー時の桁上げや、座標変換開
始アドレス(XS ,YS )が移動することにより発生す
る書込みアドレス(X,Y)のオーバーフロー時の桁上
げを無視する処理として実行される。
前述の従来例のように座標変換開始アドレス(XS ,Y
s )を1スキャンに1回更新するのではなく、空中線の
方位パルスの計数値、すなわち空中線方位θR が所定角
度変化する毎に、座標変換開始アドレス(XS ,Ys )
を針路θG 及び速度Vに応じて設定する点にある。従っ
て、本実施例では、座標変換開始アドレス(XS ,
Ys )は1スキャンに複数回更新される。また、この必
要から、空中線方位信号は制御部5にも入力される。
方位表示モード及び運動モードに応じ読み出しアドレス
を読み出し制御部6により発生させ、画像メモリ部7か
ら読み出したレーダ画像データを水平走査メモリ部8を
介して表示器に与えるようにした点にある。
法が、画像メモリ部7の記憶空間を表す概念図にて示さ
れている。本実施例においては、書き込みが真運動・ノ
ースアップモードにて行われているため、図3(a)に
示されるように、自船針路θG 、速度V及び空中線方位
θR に応じて逐次更新される座標変換開始アドレス(X
S ,YS )を中心とする円内が、レーダ画像データの書
き込み先となる。ただし、前述のように折り返し処理が
行われているため、この円のうち記憶空間からはみ出す
部分は折り返して書き込まれている。以下、各モード毎
に、読み出し方法を説明する。
たレーダ画像データを相対運動・ヘッドアップモードに
て読み出し表示させるためには、記憶空間の矩形に対し
て針路θG だけ傾いた矩形(図3(a)中破線)から、
読み出しを行う必要がある。また、この読み出しは、表
示器に与える垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号H
SYNCと同期して、R1 からR2 への水平走査、R3 から
R4 への水平走査、…というように、表示器の走査と同
じ態様で行う必要がある。ただし、前述のように折り返
し処理が行われているため、水平走査は実際には図3
(b)に示されるように→→→→→の順に
折り返して行う。このようにして読み出されたレーダ画
像データは、1水平走査線単位で水平走査メモリ部8に
格納される。水平走査メモリ部8は例えばFIFO等の
メモリで構成される。水平走査メモリ部8への格納は、
図4に示される非表示期間において、転送クロックCK
と同期して実行される。水平走査メモリ部8に格納され
たレーダ画像データは、表示期間においてドットクロッ
クに同期して読み出され、表示器に供給される。この結
果、図3(c)に示されるような相対運動・ヘッドアッ
プモードのレーダ画像が表示器の画面上に表示される。
なお、表示器上では、実際には、不要な部分が表示され
ないよう円形等のマスク処理(図示せず)を施す。
る場合、読み出し開始アドレス(XR ,YR )を次の式
(4)に従い発生させ、各水平走査線の先頭(R1 ,R
3 ,…)のアドレス、すなわち垂直読み出しアドレス
(XV ,YV )を次の式(5)に従い発生させ、各水平
走査線内のアドレス、すなわち水平読み出しアドレス
(XH ,YH )を次の式(6)に従い発生させる。ただ
し、CKは転送クロックCKを各水平走査線の読み出し
開始から計数した値であり、HCKは水平同期信号H
SYNCを計数した値である。
ける物標の表示状態が示されている。各図中(a)は、
画像メモリ部7への書き込み動作と読み出し動作を示し
ており、特に実線部分は画像メモリ部7の記憶空間を、
破線部分は読み出し領域を、それぞれ示している。ま
た、各図中(b)は表示器上の画像を示している。ま
た、これらの図は、座標変換開始アドレス(XS ,YS
)、従って読み出し開始アドレス(XR ,YR )を、
空中線がπ/2[rad]回転する毎に更新されると仮
定して描かれている。
の状態が示されている。また、この図では、物標が自船
前方に存在している。この状態から空中線が回転しθR
=π/2に至った時点において自船が前方に進み物標に
接近したとする。このとき、図5(2)(a)に示され
るように、座標変換開始アドレス(XS ,YS )(この
場合記憶空間上の自船位置)が自船の針路θG 及び速度
Vに応じて更新される。この図の例では、座標変換開始
アドレス(XS ,YS )は右上に移動している。また、
読み出し開始アドレス(XR ,YR )は座標変換開始ア
ドレス(XS ,YS )と連動して更新され、その一方で
画像メモリ部7上の自船前方の物標は空中線が回転して
再度θR =0になるまで更新されないため、図5(2)
(b)に示されるように物標の画像は自船の画像に近付
く。この後さらに空中線が回転しθR =πに至ると、図
5(3)(a)に示されるように座標変換開始アドレス
(XS ,YS )が更新され、図5(3)(b)に示され
るように物標の画像は自船の画像にさらに近付く。θR
=3π/2に至ると、図6(4)(a)に示されるよう
に座標変換開始アドレス(XS ,YS )が更新され、図
6(4)(b)に示されるように物標の画像は自船の画
像にさらに近付く。θR =0に至ると、図6(5)
(a)に示されるように座標変換開始アドレス(XS ,
YS )が更新され、画像メモリ部7上の自船前方の物標
の位置が更新されるため、図6(5)(b)に示される
ように物標の画像と自船の画像の位置関係は自船及び物
標の移動双方を反映した関係になる。このような一連の
処理により、自船前方の物標は、画面上においてスムー
ズに自船に接近していく。
させる場合には、書き込みがノースアップモードにて行
われているのであるから、式(4)〜(6)中のθG を
0とおいた次の式(7)〜(9)を用いる。
場合には、式(4)〜(6)中のθG をθG −θC に置
き換えた次の式(10)〜(12)を用いる。
合には、書き込みがノースアップモードにて行われてい
るのであるから、基本的には読み出し開始アドレス(X
R ,YR )を固定させ、画像メモリ部7の記憶空間に対
して傾けずに、垂直読み出しアドレス(XV ,YV )及
び水平読み出しアドレス(XH ,YH )を発生させれば
よい。すなわち、(リセット処理を考慮にいれなけれ
ば)式(7)〜(9)を使用できる。ただし、真運動モ
ードにおいては、真運動のスタート時及び自船が移動し
てリセット点に達した時に、リセット処理を実施する。
リセット処理とは、自船の位置が表示領域外にはみ出す
のを避けるため、あらかじめ決められた位置に自船が到
達したとき、自船の位置を引き戻す処理であり、本実施
例では読み出し開始アドレス(XR ,YR )を再設定す
ることで実現する。読み出し開始アドレス(XR ,YR
)の設定は、表示画面中心からリセット点までの距離
をD、リセット処理時の座標変換開始位置を(XSO,Y
SO)とすると、次の式(13)のようになる。このモー
ドでは、式(7)に代え式(13)を用いる。
合には、相対運動・コースアップモードと同様式(4)
〜(6)中のθG をθG −θC に置き換えるとともに、
真運動・ノースアップモードと同様リセット処理を考慮
にいれる。従って、このモードでは、式(14)、(1
1)及び(12)を用いる。
レス(XR ,YR )は、ラッチ60及び61によりラッ
チされ、座標変換開始アドレス(XS ,YS )が更新さ
れるまで保持される。また、制御部5は、水平走査方向
の読み出しアドレスの変化率(cosθ,sinθ)を
それぞれXH 乗算器62又はYH 乗算器63に、垂直走
査方向の読み出しアドレスの変化率(cosθ+π/
2,sinθ+π/2)をそれぞれXV 乗算器64又は
YV 乗算器65に、設定する。制御部5は、また、転送
クロックCK、垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号H
SYNCを読み出し制御部6に供給する。
号VSYNCに同期して、それぞれXVアドレスドライバ6
6又はYV アドレスドライバ67にロードされる。XV
乗算器64及びYV 乗算器65は、水平同期信号HSYNC
を計数(XV 乗算器64ではアップカウント、YV 乗算
器65ではダウンカウント)し、垂直走査方向の読み出
しアドレスの変化率(cosθ+π/2,sinθ+π
/2)を計数値に乗ずる。XV アドレスドライバ66及
びYV アドレスドライバ67はそれぞれXV 乗算器64
又はYV 乗算器65における乗算の結果をロードしたラ
ッチ60及び61の出力と加算することにより、垂直読
み出しアドレス(XV ,YV )を発生させる。発生した
垂直読み出しアドレス(XV ,YV )は、水平同期信号
HSYNCに同期して、XH アドレスドライバ68又はYH
アドレスドライバ69にロードされる。
クロックを計数(XH 乗算器62ではアップカウント、
YH 乗算器63ではダウンカウント)し、その結果を水
平走査方向の読み出しアドレスの変化率(cosθ,s
inθ)に乗ずる。XH アドレスドライバ68及びYH
アドレスドライバ69は、乗算の結果を垂直読み出しア
ドレス(XV ,YV )と加算することにより、水平読み
出しアドレス(XH ,YH )を発生させる。XH アドレ
スドライバ68及びYH アドレスドライバ69は、水平
同期信号HSYNCに同期して、発生させた水平読み出しア
ドレス(XH ,YH )を出力する。従って、L個のクロ
ックにより、例えば図3(a)におけるR1 〜R2 の水
平走査線に沿った読み出しが完了する。
スドライバ67は、垂直同期信号VSYNCに同期してリセ
ットされ、再度読み出し開始アドレス(XR ,YR )が
ロードされる。
ード・各方位表示モードのいずれにおいても、表示器上
の物標画像がスムーズに移動し絵飛びが発生しにくいた
め、レーダ画像を一瞥しただけで周囲の状況を把握する
ことができ、表示器を数スキャンに亘って観察する必要
はなくなる。また、本実施例では水平走査メモリ部8に
対して非表示期間に書き込みを、表示期間に読み出し
を、それぞれ行っているため、画像メモリ部7としてマ
ルチポートRAMを使用する必要がなく、安価で一般的
なDRAMでよい。また、ラスタスキャンの1水平走査
分のメモリ(水平走査メモリ部8)と読み出し制御部6
を追加するだけで実現できるため、安価で安全なレーダ
装置を提供できる。
4回、座標変換開始アドレス(XS,YS )及び読み出
し開始アドレス(XR ,YR )を設定しているが、設定
回数を増やすことは容易である。また、空中線の回転に
よらず自船の針路・速度に応じて複数回設定してもよ
い。
方法によれば、搭載に係る移動体の移動が座標変換開始
アドレスの移動として反映するよう、極座標系の中心を
示す座標変換開始アドレスを空中線1回転当り複数回更
新し、この座標変換開始アドレスを中心点とする極座標
系に則りかつ移動体の針路及び速度に応じて真運動・ノ
ースアップモードに従い書き込みアドレスを生成するよ
うにしたため、座標変換開始アドレスの更新に伴い座標
変換アドレスと物標との記憶空間上での相対位置関係が
徐々に変わることになり、自船位置と物標の位置関係が
急激に変わる絵飛びや急な回転が発生しにくくなる。こ
の結果、レーダ画像を一瞥しただけで周囲の状況を把握
することができるようになり、数スキャンに亘って表示
器を観察する必要がなくなる。
み出し開始アドレスを座標変換開始アドレスと連動して
更新し、指定される運動モード及び方位表示モードに従
い読み出しを行うようにしたため、従って、真運動・ノ
ースアップモードにて書き込みが行われているにもかか
わらず、所望の運動モード及び方位表示モードによる表
示が可能になり、各運動モード・各方位表示モードにて
絵飛びや急な回転を防ぐことができる。
ドレスを空中線の方位に応じて更新するようにしたた
め、上述の処理を比較的簡単な処理として実現できる。
本発明によれば、また、受信信号を画像メモリに書き込
む際、画像メモリの記憶空間からはみ出す受信信号を画
像メモリの残余の記憶空間に書き込むようにしたため、
引き戻し処理による過去の蓄積情報の消失が生じること
がなく、安定なレーダ画像が得られる。
れたレーダ画像データを表示器の一水平走査分記憶し、
その上で表示器へ供給するようにしたため、単純で安価
な水平走査メモリの追加によって本発明を安価に実施で
きる。本発明によれば、水平走査メモリへの書き込みを
表示器の非表示期間にて実行し、水平走査メモリからの
読み出しを表示期間にて実行するようにしたため、画像
メモリとしてマルチポートメモリを用いる必要がなくな
り、安価で一般的なDRAMでよくなる。
る。
ヘッドアップモードを例として示す図であり、(a)は
回転読み出しを示す記憶空間図、(b)は折り返し読み
出しを示す記憶空間図、(c)は画面を示す図である。
関係を示す図である。
(a)は空中線方位が0のときの記憶空間図、(1)
(b)は空中線方位が0のときの画面図、(2)(a)
は空中線方位がπ/2のときの記憶空間図、(2)
(b)は空中線方位がπ/2のときの画面図、(3)
(a)は空中線方位がπのときの記憶空間図、(3)
(b)は空中線方位がπのときの画面図である。
(a)は空中線方位が3π/2のときの記憶空間図、
(4)(b)は空中線方位が3π/2のときの画面図、
(5)(a)は空中線方位が0のときの記憶空間図、
(5)(b)は空中線方位が0のときの画面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 極座標系により得られる受信信号を表示
器の画面に対応した記憶空間を有する画像メモリへ書き
込む際、書き込みアドレスを制御することにより、当該
受信信号を直交座標系の表示器に適するレーダ画像デー
タに変換する座標変換方法において、搭載に係る移動体の移動が座標変換開始アドレスの移動
として反映するよう、 空中線1回転当り複数回更新しつ
つ極座標系の中心を示す座標変換開始アドレスを発生さ
せ、 座標変換開始アドレスを中心点とする極座標系に則りか
つ移動体の針路及び速度に応じて真運動・ノースアップ
モードに従い書き込みアドレスを発生させることを特徴
とする座標変換方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の座標変換方法において、 座標変換開始アドレスを空中線の方位に応じて更新する
ことを特徴とする座標変換方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の座標変換方法において、 受信信号を画像メモリに書き込む際、画像メモリの記憶
空間からはみ出す受信信号を画像メモリの残余の記憶空
間に書き込むことを特徴とする座標変換方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3記載の座標変換方法を実
行し、 座標変換開始アドレスと連動更新しつつ読み出し開始ア
ドレスを発生させ、 読み出し開始アドレスを隅点とする直交座標系に則りか
つ指定される運動モード及び方位表示モードに従い読み
出しアドレスを発生させ、 読み出しアドレスに従いレーダ画像データを画像メモリ
から読み出すことを特徴とする表示制御方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の表示制御方法において、 画像メモリから読み出されたレーダ画像データを表示器
の一水平走査分水平走査メモリに記憶した上で表示器へ
供給することを特徴とする表示制御方法。 - 【請求項6】 請求項4記載の表示制御方法において、 水平走査メモリへの書き込みを表示器の非表示期間にて
実行し、水平走査メモリからの読み出しを表示期間にて
実行することを特徴とする表示制御方法。
Priority Applications (1)
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JP6179046A JP2828907B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | レーダ装置における座標変換方法及び表示制御方法 |
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JPH0843518A JPH0843518A (ja) | 1996-02-16 |
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JPH0843518A (ja) | 1996-02-16 |
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