JPH0379435A - トラクションコントロール装置 - Google Patents

トラクションコントロール装置

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JPH0379435A
JPH0379435A JP1214814A JP21481489A JPH0379435A JP H0379435 A JPH0379435 A JP H0379435A JP 1214814 A JP1214814 A JP 1214814A JP 21481489 A JP21481489 A JP 21481489A JP H0379435 A JPH0379435 A JP H0379435A
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JP
Japan
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slip
speed
wheel
section
output
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Pending
Application number
JP1214814A
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English (en)
Inventor
Masato Yoshida
正人 吉田
Yoshiro Danno
団野 喜朗
Tadahiko Ito
忠彦 伊東
Tsutomu Watanabe
勉 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、車輪のスリップを低減するトラクションコ
ントロール装置に関する。
(従来の技術) 車輪のスリップを低減する装置として、トラクションコ
ントロール装置が知られている。
このトラクションコントロール装置は、駆動輪がスリッ
プするとそれを検知してエンジン出力を低減し、さらに
適宜なブレーキ制御を行なって駆動輪に伝達される駆動
トルクを減少させ、スリップを低減するものである。
エンジン出力itl Hの具体的手段としては、エンジ
ンの吸気路に二つのスロットル弁を配設し、エンジン本
体に近い側のスロットル弁をアクセル操作に応答の主ス
ロットル弁、この主スロットル弁よりも上流側のスロッ
トル弁を検知スリップ量に応答の副スロツトル弁として
いる。
すなわち、主スロットル弁はアクセルペダルに直結して
あり、そのアクセルペダルの操作量(踏込み量)に応じ
て開度が変化する。
副スロツトル弁は、開度21節用のステップモータに連
結してあり、通常はモータが駆動されず、スプリングの
偏倚力を受けて全開しているが、スリップが生じるとそ
のスリップ量に応じてモータが駆動されることにより、
開度を絞って空気量を減らす働きをする。
したがって、発進時などのアクセルペダルの踏込みに際
して駆動輪がスリップを始めた場合、アクセルペダルの
踏込みにかかわらず強制的にエンジン出力が下がり、し
かも適宜にブレーキ制御が加わることにより、駆動輪に
伝わる駆動トルクが低減し、スリップを収束することが
できる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このようなトラクションコントロール装置に
対し、スリップの収束をより早め、走行の安定性を更に
向上させることが強く望まれている。
この発明は上記のような事情に鑑みたもので、その目的
とするところは、車輪のスリップを早期に収束させ、車
両の走行安定性を大幅に向上し得る信頼性にすぐれたト
ラクションコントロール装置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 車体速度に対応して変化する車体速度対応量およびスロ
ットル開度に対応して変化するスロットル開度対応量に
応じてトランスミッションのシフト制御を行なう車両に
おいて、車輪のスリップを検知する検知手段と、この検
知手段の検知結果に応じたエンジン出力制御またはブレ
ーキ制御によ・り上記車輪に伝達される駆動トルクの低
減を行なう手段と、前記検知手段がスリップを検知する
と前記車体速度対応量を車体速度増加方向に補正または
前記スロットル開度対応量をスロットル開度減少方向に
補正する手段とを設ける。
(作用) スリップが生じると、エンジン出力制御またはブレーキ
制御により車輪に伝達される駆動トルクの低減が実行さ
れる。このとき、車体速度対応量に対する車体速度増加
方向の補正またはスロットル開度対応量に対するスロッ
トル開度減少方向の補正が行なわれ、トランスミッショ
ンが通常よりも早めにシフトアップされる。
(実施例) 以下、この発明の第1実施例について図面を参照して説
明する。
まず、車両の駆動系に係わる構成について第1図に示す
Wf’rは右側前車幅(駆動輪) 、Wflは左側前車
幅(駆動輪)、Wrrは右側後車幅(従動輪)、Wrl
は左側後車幅(従動輪)である。また、11は右側前車
幅Wrrの車輪速度Vf’rを検出する車輪速度センサ
、12は左側前車幅Wf’lの車輪速度Vf’lを検出
する車輪速度センサ、13は右側後車幅Wrrの車輪速
度Vrrを検出する車輪速度センサ、14は左側後車幅
Wrlの車輪速度Vrlを検出する車輪速度センサであ
る。
上記車輪速度センサ11,12,13.14で検出され
る車輪速度Vrr、 Vrl、 Vrr、 Vrlはト
ラクションコントローラ15に入力される。このトラク
ションコントローラ15は、駆動輪である前車輪Wl’
r、 Wflのスリップを検知する検知機能を有してお
り、同スリップの検知に際していイつゆるトラクション
コントロールを実行し、エンジン16の出力を低減して
上記スリップを収束させる制御を行なう。
また、17は右側前車幅Wl’rの制動を行なうホイー
ルシリンダ、18は左側前車幅Wf’lの制動を行なう
ホイールシリンダである。通常、これらのホイールシリ
ンダにはブレーキペダル(図示せず)を操作することで
、マスクシリンダ等(図示せず)を介して圧油が供給さ
れる。
トラクションコントロール作動時には次に述べる別の経
路からの圧油の供給を可能としている。
ホイールシリンダ17への油圧源19からの圧油の供給
はインレットバルブ17iを介して行なわれ、ホイール
シリンダ17からリザーバ20への圧油の排出はアウト
レットバルブ17oを介して行なわれる。また、ホイー
ルシリンダ18への油圧源19からの圧油の供給はイン
レットバルブ18iを介して行なわれ、ホイールシリン
ダ18からリザーバ20への圧油の排出はアウトレット
バルブ18oを介して行なわれる。そして、上記トラク
ションコントローラ15により、インレットバルブ17
i、18iおよびアウトレットバルブ17o、18oの
開閉制御が行なわれる。
さらに、第1図において、21a、21b。
21c、21dは燃料噴射インジェクタであり、このイ
ンジェクタ21a、21b、21c。
21dの作動時間つまり燃料噴射皿は、エンジンコント
ロールユニット(ECU)22において、後述するエア
フローセンサ(AFS)40からの信号に基づく吸入空
気量に応じて設定される。また、23はエンジン16の
クランク軸の回転を検出するエンジン回転センサであり
、同エンジン回転センサ23のエンジン回転検出信号は
上記エンジンコントロールユニット22に供給される。
そして、エンジンコントロールユニット22においてエ
ツジ21回転当たりの吸入空気iA/Nが所定クランク
角毎に計算され、同計算値がトラクションコントローラ
15に与えられる。なお、トラクションコントローラ1
5は、エンジンコントロールユニット22と一体のもの
でもよい。
第2図は上記エンジン16の吸気系に係わる構成を示し
たものである。
同図において、31はエアクリーナ、32は吸気管、3
2aはサージタンクであり、吸気管32にはアクセルペ
ダルによりその開度θmが操作される主スロットル弁3
3の他に、上記トラクションコントローラ15からの制
御信号によりその開度θSが制御される副スロツトル弁
34が設けられる。つまり、エアクリーナ31を介して
導入された吸入空気は、副スロツトル弁34および主ス
ロットル弁33を直列に介してサージタンク32aから
吸気弁側に流れるようになっており、上記副スロツトル
弁34の開度θSをトラクションコントローラ15から
の制御信号θSOにより、モータ駆動回路35と同モー
タ駆動回路35によって駆動される副スロツトル弁駆動
モータ34Mを経て制御し、エンジン16の出力を制御
している。
ここで、主スロットル弁33および副スロツトル弁34
の開度θlおよびθSは、それぞれ主スロツトルポジシ
ョンセンサ(TPSI)36および副スロツトルポジシ
ョンセンサ(T P S 2)37により検知される。
また、主スロットル弁33にはアクセルペダル(図示せ
ず)の非踏込み状態を検出するアイドルスイッチ38が
、また副スロツトル弁34には同副スロツトル弁34の
全開位置を検出する全開スイッチ39がそれぞれ設けら
れる。さらに、上記エアクリーナ31の下流には吸入空
気量を検出するためのエアフローセンサ40が設けられ
、また、上記サージタンク32aには吸気弁から燃焼室
に燃料混合気が流れ込む際の管内負圧を検出する負圧セ
ンサ41が設けられる。これら各センサ36,37,4
0゜41、アイドルスイッチ38、および全開スイッチ
39からの出力信号は、それぞれ上記トラクシ3ンコン
トローラ15に与えられる。
そして、トラクションコントローラ15にオートマチッ
クトランスミッションコントローラ(以下、A/Tコン
トローラと略称する)42が接続される。このA/TO
ントローラ42は、後で詳述するが、車体速度に対応し
て変化する車体速度対応量としてトラクションコントロ
ーラ15の検出車体速度vbを取込み、さらに主スロッ
トル弁33の開度θlに対応して変化するスロットル弁
開度対応量として主スロツトルポジションセンサ36の
検知開度Qを取込み、通常は検出車体速度vb1検知開
度Q1および予め記憶しているシフトパターンデータに
応じてオートマチックトランスミッション43のシフト
制御を行なうが、トラクションコントローラ15からス
リップ検知信号が供給されると同トラクションコントロ
ーラ15の検出車体速度vbをαだけ車体速度増加方向
に補正し、トランスミッション43を強制的にシフトア
ップせしめる働きをする。
以下、上記トラクションコントローラ15の詳細な構成
について、第3図を参照しながら説明する。
車輪速度センサ11.12で検知される駆動輪(前車輪
)の車輪速度Vf’r、 Vrlは高車速選択部(SH
)51に送られ、同高車速選択部51により車輪速度V
rr、 Vflのどちらが大きい方が選択されて出力さ
れる。さらに、Blil連輪センサ1112で検知され
る駆動輪の小輪速度Vrr  Vflは平均部52に送
られ、同(ト均部52おいて平均車輪速度[(Vrr+
Vrl) / 2] h<算出サレル。
上記高車速選択部51で選択出力される大きい方の車輪
速度は重み付は部52において変数Kg倍され、また・
1乞均部52から出力される平均車輪速度は重み付は部
54において変数(1−Kg)倍され、それぞれの値は
加算部55に送られて加算され、駆動輪速度Vrとされ
る。
なお、変数Kgは、第4図に示すように求心加速度GY
に応じて変化するものであり、求心加速度GYが所定値
(たとえば0.1g)までは同求心加速度GYに比例し
、所定値以上では′1″となるように設定されている。
また、上記車輪速度センサ13,14で検知される従動
輪(後車輪)の車輪速度V rr、 V rlは低車速
選択部(SL)56に送られ、同低車速選択部56によ
り小輪速度V rr、  V rlのどちらか小さい方
が選択されて出力される。さらに、車輪速度センサ13
,14で検知される従動輪の車輪速度V rr、 V 
rlは高車速選択部(SH)57に送られ、同高車速選
択部57により車輪速度V rr、 V rlのどちら
か大きい方が選択されて出力される。
上記低車速選択部56で選択出力される小さい方の車輪
速度は重み付は部58において変数に「倍され、また高
車速選択部57で選択出力される大きい方の車輪速度は
重み付は部59において変数(1−Kr)倍され、それ
ぞれの値は加算部60に送られて加算され、従動輪速度
Vrとされる。そして、この従動輪速度Vrは乗算部6
1において(1+α)倍され、目標駆動輪速度Vφとさ
れる。また、従動輪速度Vrは、当該トラクションコン
トローラ15の検出車体速度vbとして上記A/Tコン
トローラ42の制御に使用される。
なお、変数に「は、第5図に示すように求心加速度GY
に応じて“1″〜“0”の間を変化する。
上記加算部55から得られる駆動輪速度vfと乗算部6
1から得られる目標駆動輪速度Vφは減算部62で減算
され、スリップff1DVi’(−Vf−Vφ)が算出
される。このスリップ量DVi’ は加算部63に送ら
れ、同加算部63において求心加速度GYおよび同求心
加速度GYの時間的変化率ΔGYに応じた補正が加えら
れることにより、スリップ1DViが得られる。すなわ
ち、第6図に示すように求心加速度GYに応じて定まる
スリップ補正量Vgがスリップ量補正部64に設定され
、かつ第7図に示すように求心加速度GYの時間的変化
率ΔGYに応じて定まるスリップ補iF、 IiV d
がスリップ量補正部65に設定されており、これらスリ
ップ補正mVg 、Vdが加算部63においてスリップ
EiLDVi’ に加算され、スリップ、1DViが得
られる。
このスリップff1DViは、たとえばl 5a+sの
サンプリング時間TをもってTSn演算部66の演算部
66aに送られ、同演算部66aにおいて係数KI(ス
リップ量DViに応じて変化する係数)の乗算がなされ
且つ積分されることにより、積分型補正トルクT S 
n ’、が求められる。
”rsn’−wΣKIIIDVi こうして求められる積分型補正トルクTSnは駆動輪W
rr、 Wrlの駆動用トルクに対する補正値であって
、エンジン16と駆動輪W「r、Wf’lとの間の動力
伝達機構の特性が変速段の切換えにより変化するのに応
じて制御ゲインを調整する必要があることから、変速段
に応じて異なる係数GKiが係数乗算部66において乗
算され、積分型補正トルクTSnが算出される。
TSn−GKi ・ΣKI−DVi さらに、上記スリップ量DViはサンプリング時間T毎
にTPn演算部67の演算部67aに送られ、同演算部
67aにおいてスリップm D V iに比例する比例
型補正トルクTPn’が算出される。
TPn’  −DVi−Kp なお、Kpは係数である。
こうして求められる比例型補正トルクTPn’は上記積
分型補正トルクTSn ’ と同様の理由により、変速
段によりそれぞれ異なった係数GKpが係数乗算部67
bにおいて乗算され、変速段に応じた比例型補正トルク
TPnが算出される。
TPn −GKp QDV 1−Kp また、上記加算部60から出力される従動輪速度Vrは
車体速度vbとして基準トルク演算部68に入力される
。そして、この基準トルク演算部68の車体加速度演算
部68aにおいて、を体速度vbの加速度つまり車体加
速度Gbが算出される。
車体加速度演算部68aで算出された車体加速度Gbは
フィルタ68bを通されて車体加速度Gbrとされる。
この場合、フィルタ68bでは、第8図に示す「1」位
置の状態にあって車体加速度増加時に「2」位置の状態
にλ・l応する制御に素早く移行J−るために、前回の
出力であるGb「n−1と今回の出力であるGbnとを
同じ重み付けで平均し、Gbf’n −(Gbn+Gb
f’n−1) /2  −(I)とする。
また、フィルタ68bでは、スリップ率S>Sl (S
Lは最大スリップ率S maxよりもやや小さい値に設
定されている)で車体加速度減少時、たとえば第8図の
「2」位置の状態から「3」位置の状態へと移行するよ
うな場合には、できるだけ「2」の状態に応じた制御を
維持するため、Gb「n −(Gbn+7Gbfn−1
) /8  ・(2)とし、前回の出力であるG bl
’n−1に重みをおき、遅いフィルタに切換える。
さらに、フィルタ68bでは、スリップ率S≦81で車
体加速度減少時、つまり第8図の「1」の領域での加速
度減少時には、できるだけS waxに応じた制御を維
持するため、Gbrn  =  (Gbn+15Gbf
n−1)  /16−(3)とし、前回の出力であるG
 bfn−1に大きな重みをおき、さらに遅いフィルタ
へと切換える。
すなわち、フィルタ68bにおいては、車体加速度の状
態に応じて上記(1)式、(2)式。
(3)式に示す三段階の切換を行なう。
こうして得られる車体加速度Gbf’は基準トルク算出
部68cに送られ、同基準トルク算出部68cにおいて
基クトルクTgが算出される。
Tg −Gbf争W−Re なお、Wは車体重量、Reはタイヤ半径である。
」二記基弗トルク算出部68cで算出される基準トルク
Tgは減算部6つに送られ、同減算部6つにおいて基準
トルクTgから上記積分型?ItiIIEトルルクTP
nがさらに減算されることにより、目標トルクTφが算
出される。
Tφ−Tg −TSn −TPn こうして得られる目標トルクTφは、駆動輪Wf’r、
 Wf’lの駆動用トルクを示しており、エンジントル
ク算出部71においてエンジン16と上記駆動輪間の総
ギア比で除算され、目標エンジントルクTφ′に換算さ
れる。
この目標エンジントルクTφ′は、下限値設定部72に
送られ、第9図に示すようにトラクションコントロール
開始からの経過時間tに応じて変化する下限値Tl1m
に基づき、あるいは第10図に示すようにトラクション
コントロール開始からの車体速度vbに応じて変化する
下限値Tl1raに基づき、下限値が制限される。
そして、下限値が制限された目標エンジントルクTφ′
は目標空気量算出部73に送られて、上記目標エンジン
トルクTφ′を出力させるために必要なエンジン1回転
当たりの目標吸入空気mA/Ntが算出される。この目
標吸入空気量A/Ntは、目標スロットル開度算出部7
4に送られて、主スロットル弁33と副スロツトル弁3
4を1つのスロットル弁と考えたときのスロットル開度
を示す等価スロットル開度θ0が求められ、次に主スロ
ットル弁33の現在の開度(主スロツトルポジションセ
ンサ36の検知開度Q)と上記等価スロットル開度θ0
とから副スロツトル弁34の開度、つまり目標スロット
ル開度θSOが求められる。
また、上記目標吸入空気Hk A / N tは減算部
75に送られて上記エンジンコントロールユニツト22
から所定クランク毎に入力される実際の吸入空気m A
 ’/ N rが減算され、上記目標吸入空気量A/N
tと上記吸入空気m A / N rとの偏差ΔA/N
が求められる。同偏差ΔA/NはPID制御部76に送
られて、同−歴ΔA/Hに基づきPID制御が行なわれ
、目標スロットル開度の補正量θ「が求められる。そし
て、目標スロットル開度θSOと補正量θfとが加算部
77で加算されることにより、副スロツトル弁34に対
する実質上の目標スロットル開度θso’が得られる。
こうして求められるu漂スロットル開度θso’は、上
記モータ駆動回路35に供給される。モータ駆動回路3
5は、トラクションコントローラ15から与えられる目
標スロットル開度θso’ に対応する数の駆動パルス
を副スロツトル弁駆動モータ34Mに供給し、同副スロ
ツトル弁駆動モータ34Mを駆動して副スロツトル弁3
4の開度を上記目標スロットル開度θSO′ に設定す
るものである。
また、従動輪Wrr、 Wrlの車輪速度V rr、 
V rlは求心加速度演算部78に送られて、求心加速
度GY’がΦ体速度vbに応じて補正される。
つまり、GY−Kv −GY’ とされて、係数Kvが
第11図ないし第16図に示すように車体速度■に応じ
て変化することにより、求心加速度GYが車体速度vb
に応じて補正される。
ところで、上記高車速選択部57から出力される大きい
方の従動輪車輪速度が、減算部80において駆動輪の車
輪速度V[’rから減算されるとともに、減算部81に
おいて駆動輪の車輪速度V「lから減算される。
減算部80の出力は乗算部82においてKb倍され(0
<Kb < 1) 、かつ減算部81の出力は乗算部8
3において(1−Kb)倍された後、加算部84におい
て加算されて右側駆動輪W[’rのスリップff1DV
rrとされる。また同時に、減算部81の出力は乗算部
85においてKb倍され、かつ減算部80の出力は乗算
部86において(1−Kb)倍された後、加算部87に
おいて加算されて左側駆動輪Wf+のスリップ1DVr
+とされる。
上記変数Kbは、第17図に示すようにトラクションコ
ントロールの開始からの経過時間tに応じて変化するも
ので、トラクションコントロールの開始時には“0.5
”とされ、トラクションコントロールが進むに従って、
“0,8″に近付くように設定されている。たとえば、
Kbを“0.8″とした場合、一方の駆動輪だけにスリ
ップが発生したとき、他方の駆動輪でも一方の駆動輪の
20%分だけスリップが発生したように認識して、ブレ
ーキ制御を行なうようにしている。これは、左右駆動輪
のブレーキを全く独立にすると、一方の駆動輪だけにブ
レーキがかかって回転が減少したときに、デフの作用に
よって今度は反対側の駆動輪にスリップが生じてブレー
キがかかり、この動作が繰返されて好ましくないためで
ある。
上記した右側駆動輪Wrrのスリップff1DV1’r
は微分部88において微分されてその時間的嚢化量、つ
まりスリップ加速度Gfrが算出されるとともに、上記
した左側駆動輪Wf+のスリップmDVrlは微分部8
9において微分されてその時間的変化量、つまりスリッ
プ加速度Grlが算出される。そして、算出されたスリ
ップ加速度G[’rはブレーキ液圧変化量(ΔP)算出
部90に送られ、同ブレーキ液圧変化量(ΔP)算出部
90において第18図に示すG「r(Gfl)−ΔP変
換マツプの参照により、スリップ加速度Gfrを抑制す
るためのブレーキ液圧の変化量ΔPが求められる。この
ブレーキ液圧の変化量ΔPはΔP−T変換部91に送ら
れ、同ΔP−T変換部91で第1図におけるインレット
バルブ17iおよびアウトレットバルブ17oの開時間
Tが算出される。また、上記算出されたスリップ加速度
Gf’lはブレーキ液圧変化fil(ΔP)算出部92
に送られ、同ブレーキ液圧変化量(ΔP)算出部92に
おいて第18図に示すG「r(G m−ΔP変換マツプ
の参照により、スリップ加速度Grlを抑制するための
ブレーキ液圧の変化量ΔPが求められる。このブレーキ
液圧の変化量ΔPはΔP−T変換部93に送られ、同Δ
P−T変換部93で第1図におけるインレットバルブ1
81およびアウトレットバルブ18oの開時間Tが算出
される。
なお、第18図において、旋回時にブレーキをかける場
合には、内輪側の駆動輪のブレーキを強化するため、旋
回時の内輪側は破線aで示す値とする。
h、上記目標トルクTφが算出される減算部70からエ
ンジントルク算出部71の間にスイッチSW]が介在さ
れ、また、ブレーキ液圧変化量(ΔP)算出部90.9
2からΔP−T変換部91.93の間に、それぞれスイ
ッチS W 2 a 。
5W2bが介在される。
スイッチSWIは、制御開始/終了判定部100からエ
ンジン出力制御開始信号が出力されるとオンし、かつエ
ンジン出力制御終了信号が出力されるとオフするように
なっている。
スイッチ5W2a、5W2bは、それぞれ制御開始/終
了判定部100からブレーキ制御開始信号が出力される
とオンし、かつブレーキ制御終了信号が出力されるとオ
フするようになっている。
制御開始/終了判定部100には、上記減算部62およ
び加算部63を通して得られる駆動輪前車幅Wfr、 
Wf’lのスリップi D V iが与えられる。
さらに、制御開始/終了判定部100には、第2図にお
けるアイドルスイッチ38の出力信号および主スロツト
ルポジションセンサ(TPSI)36の出力信号が与え
られるとともに、エンジントルクセンサ101にて検出
されるエンジントルクTcが与えられる。そして、上記
加算部55から出力される駆動輪速度Vrが微分部10
2において微分されてその時間的変化量、つまり駆動輪
の同転加速度GVrが算出され、同回転加速度GVrが
制御開始/終了判定部100に与えられる。
また、制御開始/終了判定部100はスリップ量変化率
算出部100aを有しており、同スリップ量変化率算出
部100aによって上記スリップfiDViの変化率X
DV iが算出される。
ここで、制御開始/終了判定部100は、駆動輪Wf’
r、 Wf’lのスリップ量DViが判定値記憶部10
3に記憶しているスリップ判定値D V Isと同じま
たは人き((DVi≧DVis)、かつスリップ量DV
iの変化率XDViが判定値記憶部103に記憶してい
る変化率判定値X D V isと同じまたは大きく 
 (XDVi≧DVIs)、かつエンジントルクセンサ
101で検出されるエンジントルクTeが判定値記憶部
103に記憶しているエンジントルク判定値Tc5S同
じまたは大きいとき(Tc≧Tc5)、ブレーキ制御開
始信号を出力し、上記スイッチ5W2a、5W2bをオ
ンさせる機能を有している。
さらに、制御開始/終了判定部100は、ブレーキ制御
開始信号の出力条件に加え、駆動輪の回転加速度GVI
’が判定値記憶部103に記憶している回転加速度判定
値G V rsと同じまたは大きいとき(GVr≧GV
I’s)、エンジン出力制御開始信号を出力し、上記ス
イッチSW1をオンさせる機能を有している。
また、制御開始/終了判定部100は、上記のように駆
動輪Wrr、 WrlのスリップjlDViがスリップ
判定値DVsと同じまたは大きくなると(DVi≧DV
Is) 、A/Tコントローラ42に対してスリップ検
知信号を出力する機能を有している。
そして、制御開始/終了判定部100は、アクセルペダ
ルの踏込みが解除されて主スロットル弁33が閉じ、ア
イドルスイッチ38がオンすると、A/Tコントローラ
42へのスリップ検知信号を解除し、さらにブレーキ制
御終了信号を出力し、かつエンジン出力制御終了信号を
出力し、上記スイッチSWI、5W2a、5W2bをオ
フする機能を有している。
また、制御開始/終了判定部100は、アイドルスイッ
チ38がオフであっても、主スロツトルポジションセン
サ36の検知開度Q(主スロットル弁33の開度θm)
が判定値記憶部103に記憶している主スロツトル弁開
度判定値Qsよりも小さくなり、しかも駆動輪Wl’r
、 Wf’lのスリップfiDViがスリップ判定値D
Vsより小さくなったとき、上記同様にスリップ検知信
号の出力を解除し、さらにブレーキ制御終了信号を出力
し、かつエンジン出力制御終了信号を出力する機能を有
している。
次に、A/Tコントローラ42の要部の構成について第
19図により説明する。
A/Tコントローラ42は、シフトポジション決定部1
10およびメモリ111からなる。
シフトポジション決定部110は、制御開始/終了判定
部100からスリップ検知(i号を受けないときは、ト
ラクションコントローラ15て検出される検出車体速度
Vb1主スロットルポジションセンサ36の検知間KQ
、およびメモリ111内のシフトパターンデータに応じ
てオートマチックトランスミッション43のシフトポジ
ションを決定する。
ここで、メモリ111内のシフトパターンデータは第2
0図のようになっており、検出車体速度vbがvbt、
ta知開度QがQlであれば、その交点P1は第1速域
■に存しており、それに従ってトランスミッション43
が第1速に設定される。
また、第20図中、■は第2速域を示し、■は第3速域
を示すものであり、検出車体速度vbと検知開度Qとの
交点Pが上記第2速域■あるいは第3速域■にあれば、
上記第1速域■の場合と同様にしてそれぞれトランスミ
ッション43が第2速域あるいは第3速域に設定される
ただし、シフトポジション決定部110は、制御開始/
終了判定部100からスリップ検知信号を受けると、ト
ラクションコントローラ15の検出車体速度vbをαだ
け車体速度増加方向に補正し、トランスミッション43
のシフトアップを早める機能を有している。たとえば、
第20図に示しているように、検出車体速度vbがVb
l、検知開度QがQlのとき、その検出車体速度vbl
を(V bl+α)に補正してシフトパターンデータに
おける交点Pを第2速域■のP1′に移行し、トランス
ミッション43を第2速にシフトアップせしめる。
なお、オートマチックトランスミッション43のシフト
パターンとしては、従来のようにシフトアップ用および
シフトダウン用があるが、ここでは簡略のためにシフト
アップ用のみを示している。
つぎに、上記のような構成において作用を説明する。
第1図および第3図において、車輪速度センサ13.1
4から出力される従動輪Wrr、 Wrlの車輪速度V
rr、Vrlは低車速選択部56.高車速選択部57.
求心加速度演算部78に人力される。
上記低車速選択部56においては車輪速度Vrr。
Vrlのうち大きい方の車輪速度が選択される。通常の
直線走行において、車輪速度V r「、 V rlが同
一速度である場合には、低車速選択部56および高車速
選択部57からは同じ車輪速度が選択される。また、求
心加速度演算部78においては車輪速度Vrr、Vrl
に基づき、車両が旋回している場合の旋回度、つまりど
の程度急な旋回を行なっているかの度合が算出される。
ここで、求心加速度演算部78においてどのように求心
加速度が算出されるかについて説明する。
前輪駆動車では後輪が従動輪であり、その従動輪の車輪
速度を車輪速度センサにて検知することにより、駆動に
よるスリップに関係なくその位置での車体速度を検出で
き、よってアッカーマンジオメトリを利用することがで
きる。つまり、車輪速度をV、旋回速度をrとすれば、
定常旋回における求心加速度GY’ は下式により求ま
る。
GY’−v2/r          −(4)たとえ
ば、第21図に示すように車両が右に旋回している場合
において、旋回の中心をM o s旋回の中心Moから
内輪側(Wrr)までの距離をrl、トレッドをΔ「、
内輪側(Wrr)の車輪速度をvl、外輪側(Wrl)
の車輪速度をv2とすれば、v2/vl −(Δr + r 1 ) / r 1       
・・・(5)となり、 この(5)式を変形することにより、 1/r1 =(v2−vl)/Δ「・vl   ・・・(6)が得
られ、これから内輪側を特徴とする請求心加速度GY’
 は、 GY’ = v  1 2/ r  1 −v12  (V2−Vl)/Δr ・■1=vl  
 (v2−vl)/Δr    ・・・ (7)と算出
される。
つまり、(7)式により求心加速度GY′が算出される
ところで、旋回時には内輪側の車輪速度v1は外輪側の
車輪速度v2より小さいため、内輪側の車輪速度v1を
用いて求心加速度GY’を算出すると、求心加速度GY
’ は実際より小さく算出される。したがって、重み付
は部53で乗算される係数Kgは小さく見積もられる。
そして、駆動輪速度■rが小さく見積もられるために、
スリップ量DV i’  (−V「−yφ)も小さく見
積もられる。これにより、目標トルクTφが大きく見積
もられ、よって目標エンジントルクTφ′が大きく見積
もられ、旋回時にも十分な駆動力を得るようにしている
なお、低車速時には、第21図に示すように、内輪側か
ら旋回の中心Mo間での距離はrlであるが、速度が上
がるにしたがってアンダーステアする重両においては、
旋回の中心はMに移行し、その距離はr(>rl)とな
る。
このように、速度が上がった場合でも、旋回半径をrl
として計算していることにより、上記(7)式に基づい
て算出された求心加速度GY’は実際よりも大きい値と
して算出される。そこで、求心加速度演算部78におい
て算出される求心加速度GY′は求心加速度補正部7つ
に送られ、高速では小さい求心加速度GYとなるように
、求心加速度CY′に第11図の係数Kvが乗算される
この変数Kvは車体速度に応じて小さくなるように設定
されており、第12図あるいは第13図に示すように設
定してもよい。
なお、速度が上がるに従ってオーバステアする車両(r
< r 1)においては、上記したアンダーステアする
車両とは全く逆の補正が求心加速度補正部79において
行なわれる。つまり、第14図ないし第16図のいずれ
かの変数Kvが用いられて、車速か上がるに従って、上
記求心加速度演算部78で算出された求心加速度GY’
を大きくなるように補正している。
一方、上記低車速選択部56において選択された小さい
方の車輪速度は重み付は部58において第5図に示すよ
うに変数K r倍され、高車速選択部57において選択
された高車速は重み付は部5つにおいて変数(1−Kr
)倍される。変数Krは求心加速度GYがたとえば0.
9gより大きくなるような旋回時に“1”とtイるよう
に設定され、求心加速度GYが0.4 gより小さくな
ると“0”に設定される。
したがって、求心加速度GYが0.9gより大きくなる
ような旋回に対しては、低車速選択部56から出力され
る従動輪の車輪速度V rr、 V rlのうち小さい
方の車輪速度、つまり内輪側の車輪速度が選択される。
そして、上記重み付は部58゜59から出力される車輪
速度は加算部60で相互に加算されて従動輪速度■「と
され、同従動輪速度Vfは乗算部61で(1+α)倍さ
れることにより目標駆動輪速度■φとされる。
また、駆動輪の車輪速度Vrr、  Vflのうち大き
い方の車輪速度が高車速選択部51において選択された
後、重み付は部53において第4図に示すように変数K
g倍される。さらに、平均部52において算出された駆
動輪の平均車速(V rr+ V N)/2は加算部5
5において重み付は部53の出力と加算され、駆動輪速
度vrとされる。したがって、求心加速度GYがたとえ
ば0.1 g以上になると、Kg−1とされるため、高
車速選択部51がら出力される2つの駆動輪のうち大き
い方の駆動輪の車輪速度が出力されることになる。つま
り、車両の旋回度が大きくなって求心加速度GYがたと
えば、0,9g以上になると、rKg −Kr =IJ
となるために、駆動輪側は車輪速度の大きい外輪側の車
輪速度を駆動輪速度Vfとし、従動輪側は車輪速度の小
さい内輪側の小輪速度を従動輪速度Vfとしているため
に、減算部62で算出されるスリップ量DV i’  
(−Vr−Vφ)を大きく見積もっている。したがって
、目標トルクTφは小さく見積もるために、エンジンの
出力が低減されて、スリップ率Sを低減させて第22図
に示すように横力Aを上昇させることができ、旋回時の
タイヤのグリップ力を上昇させて、安全な旋回を行なう
ことができる。
上記スリップmDVi’ はスリップ量補正部64にお
いて、求心加速度GYが発生する旋回時のみ第6図に示
すようなスリップ補正量Vgが加算されるとともに、ス
リップ量補正部65において第7図に示すようなスリッ
プ量Vdが加算される。たとえば、直角に曲がるカーブ
の旋回を想定した場合に、旋回の前半においては求心加
速度GYおよびその時間的変化率ΔGYは正の値となる
が、カーブの後半においては求心加速度GYの時間的変
化率ΔGYは負の値となる。したがって、カーブの前半
においては加算部63において、スリップ量D V i
 L に第6図に示すスリップ補正量Vg  (>0)
および第7図に示すスリップ補正量Vd  (>0)が
加算されてスリップ量DViとされ、カーブの後半にお
いてはスリップ補正量Vg  (>O)およびスリップ
補正量Vd  (<0)が加算されてスリップ1DVi
とされる。したがって、旋回の後半におけるスリップ量
DViは旋回の前半におけるスリップJmDViよりも
小さく見積もることにより、旋回の前半においてはエン
ジン出力を低下させて横力を増大させ、旋回の後半にお
いては、前半よりもエンジン出力を回復させて車両の加
速性を向上させるようにしている。
このようにして、補正されたスリップf:;t D V
 iはたとえばI 5n+sのサンプリング時間TでT
Sn演算部66に送られる。このTSn演算部66にお
いて、スリップ量DViが係数KI(スリップ量DVi
に応じて変化する係数)を乗算されながら積分されて積
分型補正トルクTSnが求められる。
TSn −GK i @Σに■・DViまた、上記スリ
ップffl D V iはサンプリング時間T毎にTP
n演算部67に送られて、スリップmDViに比例する
比例型補正トルクTPnが算出される。
TPn −GKp ◆DV 1−Kp なお、Kpは係数である。
ここで、TSn演算部66およびTPn演算部67のそ
れぞれの演算に使用する係数GKi。
GKpは、シフトアップ時には変速開始から設定時間後
において変速後の変速段に応じた値に切換えられる。こ
れは、変速開始から実際に変速段が切換わって変速を終
了するまでに時間がかかり、シフトアップ時に、変速開
始とともに変速後の高速段に対応した上記係数GKi、
GKpを用いると、上記補正トルクTSn 、TPnの
値は上記高速段に対応した値となるため実際の変速が終
了していないのに変速開始前の値より小さ(なり、目標
トルクTφが大きくなってしまって、スリップが誘発さ
れて制御が不安定となるためである。
また、上記加算部60から出力される従動輪速度Vrは
車体速度vbとして基準トルク演算部68に入力される
。そして、車体加速度演算部68aにおいて、車体速度
vbの加速度つまり車体加速度Gbが算出される。ここ
で、算出された車体加速度Gbは、フィルタ68bの構
成のところで説明したように、(1)式ないしく3)式
のいずれかのフィルタがかけられて、最適な値Gbfと
なる。そして、車体加速度Gbfは基準トルク算出部6
8cに送られ、同基準トルク算出部68cにおいて基準
トルクTgが算出される。
Tg   −Gbf  拳 W  +1 Rcなお、W
は車体重量、Roはタイヤ半径である。
上記基準トルク算出部68cで算出される基準トルクT
gは減算部69に送られ、同減算部69において基準ト
ルクTgから上記積分型補正トルクTSnが減算される
。この減算値は減算部7゜に送られ、同減算部70にお
いて上記比例型補正トルクTPnがさらに減算されるこ
とにより、目標トルクTφが算出される。
Tφ−Tg −TSn −TPn こうして得られる目標トルクTφはスイッチSWIのオ
ン時、つまり制御開始/終了判定部100によるエンジ
ン制御開始信号出力の際にエンジントルク算出部71に
与えられ、同エンジントルク算出部71においてエンジ
ン16と駆動輪Wfr、 Wr1間の総ギア比で除算さ
れ、目標エンジントルクTφ′に換算される。
この目標エンジントルクTφ′下限値設定部72に送ら
れ、第9図に示すようにトラクションコントロール開始
からの経過時間tに応じて変化する下限値Tl1I11
に基づき、あるいは第10図に示すように車体速度vb
に応じて変化する下限値Tl1iに基づき、下限値が制
限される。つまり、発進加速の際のトラクションコント
ロールの制御開始時には、第9図あるいは第10図で示
すように下限値Tl1nをやや大きめに設定しておいて
、スリップの発生をある程度許容するエンジントルクT
φ′を出力することを可能として、良好な加速を得るよ
うにしている。これは、スリップの発生をある程度許容
するエンジントルクTφ′を出力して、スリップが発生
した場合でも、エンジン出力制御より応答性の良いブレ
ーキ制御によりスリップの発生全抑制するようにしてい
るからである。
下限値が制限された目標エンジントルクTφ′は目標空
気量算出部73に送られて、上記目標エンジントルクT
φ′を出力させるために必要なエンジン1回転当たりの
目標吸入空気Q A / N tが算出される。この目
標吸入空気量A/Ntは、目標スロットル開度算出部7
4に送られて、主スロットル弁33と副スロツトル弁3
4を1つのスロットル弁と考えたときのスロットル開度
を示す等価スロットル開度θ0が求められ、次に主スロ
ットル弁33の現在の開度(主スロツトルポジションセ
ンサ36の検知開度Q)と上記等価スロットル開度θ0
とから副スロツトル弁34の開度、つまり目標スロット
ル開度θSOが求められる。
また、上記目標吸入空気量A / N tは減算部75
に送られて上記エンジンコントロールユニット22から
所定クランク毎に入力される実際の吸入空気m A /
 N rが減算され、上記目標吸入空気量A / N 
tと上記吸入空気RA / N rとの(2)差ΔA/
Nが求められる。同偏差ΔA/NはPID制御部76に
送られて、同偏差ΔA/Nに基づきPID制御が行なわ
れ、目標スロットル開度の補正量θfが求められる。そ
して、目標スロットル開度θSOと補正量θfとが加算
部77で加算されることにより、副スロツトル弁34に
対する実質上の目標スロットル開度θso’が得られる
こうして求められる目標スロットル開度θso’は、上
記モータ駆動回路35に供給される。モータ駆動回路3
5は、トラクションコントローラ15から与えられる目
標スロットル開度θso′ に対応する数の駆動パルス
を副スロツトル弁駆動モータ34Mに供給し、同副スロ
ツトル弁駆動モータ34Mを駆動して副スロツトル弁3
4の開度を上記目標スロットル開度θso’ に設定す
る。これにより、エンジン16の出力トルクが目標エン
ジントルクTφ′と同じ値となり、現在の路面状態で伝
達し得る最大の駆動力が発生される。
ところで、上記高車速選択部57から出力される大きい
方の従動輪車輪速度が、減算部80において駆動輪の車
輪速度Vfrから減算されるとともに、減算部81にお
いて駆動輪の車輪速度V口から減算される。つまり、減
算部80.81の出力を小さく見積もるようにして、旋
回中においてもブレーキを使用する回数を低減させ、エ
ンジントルクの低減により駆動輪のスリップを低減させ
るようにしている。
減算部80の出力は乗算部82においてKb倍され(0
<Kb < 1) 、かつ減算部81の出力は乗算部8
3において(1−Kt+)倍された後、加算部84にお
いて加算されて右側駆動輪WrrのスリップRDVI’
rとされる。また同時に、減算部81の出力は乗算部8
5においてKb倍され、かつ減算部80の出力は乗算部
86において(1−Kb)倍された後、加算部87にお
いて加算されて左側駆動輪Wr1のスリップfiDVf
lとされる。
上記変数Kbは、第17図に示すようにトラクションコ
ントロールの開始からの経過時間tに応じて変化するも
ので、トラクションコントロールの開始時には“0.5
″とされ、トラクションコントロールが進むに従って、
“0.a“に近付くように設定されている。つまり、ブ
レーキによって駆動輪のスリップを低減させる場合には
、制動開始時においては、側車輪に同時にブレーキをか
けて、たとえばスプリット路で4のブレーキ制動開始時
の不快なハンドルショックを低減させることができる。
ここで、ブレーキ制御が継続して行なわれて、上記Kb
が“0.8”となった場合の動作について説明する。こ
の場合、一方の駆動輪だけにスリップが発生したとき他
方の駆動輪でも一方の駆動輪の20%分だけスリップが
発生したように認識して、ブレーキ制御を行なうように
している。これは、左右駆動輪のブレーキを全く独立に
すると、一方の駆動輪にのみブレーキがかかって回転が
減少したときに、デフの作用によって今度は反対側の駆
動輪にスリップが生じてブレーキがかかり、この動作が
繰返されて好ましくないためである。
上記した右側駆動輪WfrのスリップfiDVfrは微
分部88において微分されてその時間的変化量、つまり
スリップ加速度Gfrが算出されるとともに、上記した
左側駆動輪Wf+のスリップ量D V rlは微分部8
9において微分されてその時間的変化量、つまりスリッ
プ加速度Gflが算出される。そして、算出されたスリ
ップ加速度Gfrはブレーキ液圧変化量(八P)算出部
90に送られ、同ブレーキ液圧変化量(ΔP)算出部9
0において第18図に示すG fr (G rl)−Δ
P変換マツプの参照により、スリップ加速度Grrを抑
制するためのブレーキ液圧の変化量ΔPが求められる。
また、上記算出されたスリップ加速度Gl’lはブレー
キ液圧変化量(八P)算出部92に送られ、同ブレーキ
液圧変化量(ΔP)算出部92において第18図に示す
CI’r (G I”l)−ΔP変換マツプの参照によ
り、スリップ加速度Grlを抑制するためのブレーキ液
圧の変化量ΔPが求められる。
上記ΔP算出部90から出力されるスリップ加速度Gf
rを抑制するためのブレーキ液圧の変化量ΔPは、スイ
ッチS W 2 aのオン時、つまり制御開始/終了判
定部100によるブレーキ制御開始信号出力の際に、Δ
P−T変換部91に送られてインレットバルブ171お
よびアウトレットバルブ170の開時間Tが算出される
。この開時間Tは、すなわち、右側駆動輪Wf’rのブ
レーキ作動時間FRとなる。
また、同様に、ブレーキ液圧変化量(ΔP)算出部92
から出力されるスリップ加速度Gflを抑制するための
ブレーキ液圧の変化量ΔPは、スイッチS W 2 a
のオン時、つまり制御開始/終了判定部100によるブ
レーキ制御開始信号出力の際に、ΔP−T変換部93に
送られてインレットバルブ18iおよびアウトレットバ
ルブ180の開時間Tが算出される。この開時間Tは、
すなわち、左側駆動輪Wr+のブレーキ作動時間FLと
なる。
こうして、ブレーキ制御が加わることにより、左右の駆
動輪Wrr、WNのスリップが抑制される。
なお、第18図において、旋回時にブレーキをかける場
合には、内輪側の駆動輪のブレーキを強化するため、旋
回時の内輪側は破線aで示す値とする。すなわち、旋回
時は荷重移動が外輪側に移動して内輪側が滑り易くなっ
ているのを、ブレーキ液圧の変化量ΔPを外輪側よりも
内輪側が大きめとすることにより、防止することができ
る・二こで、トラクシ5ンコントロールの開始について
第23図を参照しながら説明する。
絶えず変化する路面状況および運転状況では、車両が氷
雪路等の低μ路上を走行することがある。
この場合、アクセルペダルの踏込みによるエンジン出力
の上昇に際し、駆動輪Wl’r、 wr+にスリップが
生じる。
トラクションコントローラ15の制御開始/終了判定部
100は、判定値記憶部103からスリップ判定値DV
sを読込み(ステップs1)、同スリップ判定値DVs
と加算部63で算出された駆動輪Wfr、 Wrlのス
リップ量DViとを比較する(ステップS2)。この比
較において、スリップJmDViがスリップ判定値DV
sと同じまたは大きければ(DVi≧DVs)、スリッ
プ検知信号をA/Tコントローラ42に対して出力する
とともに(ステップS3)、スリップ量変化率算出部1
00aでスリップm D V iの変化率XDViを算
出しくステップ84)  かつ判定値記憶部103から
変化率判定値X D V 1sを読込み(ステツブS5
)  同変化率判定値X D V isと上記算出した
変化率XDViとを比較する(ステップS6)。この比
較において、変化率XDViが変化率判定値X D V
 isと同じまたは大きければ(XDVi≧DVIs)
、判定値記憶部103からエンジントルク判定値Tes
を読込み(ステップS7)、同エンジントルク判定値T
esとエンジントルクセンサ101で検出されるエンジ
ントルクTeとを比較する(ステップS8)。この比較
において、エンジントルクTeがエンジントルク判定値
Tesと同じまたは大きければ(Te≧T es)、ブ
レーキ制御開始信号を出力する(ステップS9)。
ブレーキ開始信号が出力されると、上記したようにスイ
ッチ5W2a、5W2bがオンし、左右の駆動輪Wrr
、 Wflに対しスリップを低減するためのブレーキが
かかる。
さらに、制御開始/終了判定部100は、ブレーキ制御
開始信号を出力するのと同時に、判定値記憶部103か
ら回転加速度判定値GVrsを読込み(ステップ31.
0)  同回転加速度判定値GVfsと微分部102で
算出される駆動輪の回転加速度GVrとを比較する(ス
テップ511)。
この比較において、回゛転加速度GVfが回転加速度判
定値GVfsと同じまたは大きければ(GVf’≧GV
rs)、エンジン出力制御開始信号を出力する(ステッ
プ512)。
エンジン出力制御開始信号が出力されると、上記゛した
ようにスイッチSW1がオンし、スリップを低減するた
めの目標スロットル開度θso’が求められ、同目標ス
ロットル開度θsQ′ に従って副スロツトル弁34の
開度が設定される。つまり、副スロツトル弁34の開度
が小さくなり、エンジン16の吸気量が減り、その吸気
量に基づいてエンジン16への供給量が決定される燃料
が減少し、エンジン出力が下がる。
一方、A/Tコントローラ42のシフトポジション決定
部】10では第24図に示す制御を実行する。
まず、メモリ111内のシフトパターンデータを読込み
(ステップT1)、かつ制御開始/終了判定部100か
らスリップ検知信号を受けているかどうか確認する(ス
テップT2)。ここで、スリップ検知信号を受けていな
いことを確認すれば、上記読込んだシフトパターンデー
タにおいて、トラクションコントローラ15で検出され
る検出車体速2vbと主スロツトルポジションセンサ3
6の検知開度Qの交点Pがどの領域にあるか判定する(
ステップT3)。そして、同判定結果に従ってトランス
ミッション43のシフトポジションを決定する(ステッ
プT4)。
すなわち、メモリ111内のシフトパターンデータは第
20図のようになっており、検出車体速度vbがv b
i、検知開度QがQlであれば、その交点Plは第1速
域■に存しており、それに従ってトランスミッション4
3が第1速に設定される。
また、第20図中、■は第2速域を示し、■は第3速域
を示すものであり、検出車体速度vbと検知開度Qとの
交点Pが上記第2速域■あるいは第3速域■にあれば上
記第1速域■の場合と同様にしてそれぞれトランスミ・
ソション43が第2速域あるいは第3速域に設定される
ただし、シフトポジション決定部110は、ステップT
2においてスリップ検知信号を受けていることを確認す
れば、トラクションコントローラ15の検出車体速度v
bをαだけ虫体速度増加方向に補正しくステップT5)
、同補正値(Vb +α)をシフト制御用の車体速度デ
ータとして使用する。つまり、補正値(vb+α)と主
スロツトルポジションセンサ36の検知開度Qの交点P
がどの領域にあるか判定しくステップT6)、同判定結
果に従ってトランスミッション43のシフトポジション
を゛決定する(ステップT4)。
たとえば、第20図に示しているように、検出車体速度
vbがV bl、検知開度QがQlのとき、その検出車
体速度V旧を(V bl+α)に補正してシフトパター
ンデータにおける交点Pを第2速域■のP1′に移行し
、トランスミッション43を第2速にシフトアップせし
める。
このように、スリップ発生時はスリップ検知信号を出力
してトランスミッション43のシフトアップを強制的に
早め、さらにはブレーキ制御開始信号を出力して適宜に
ブレーキをかけ、しかもエンジン出力制御開始信号を出
力してエンジン出力を下げることにより、駆動輪Wrr
、 Wrlに伝達される駆動トルクが減少し、駆動輪W
rr、 Wflのスリップを速やかに収束させることが
できる。そして、スリップの早期の収束により、車両の
走行安定性をより向上させることができる。
そして、スリップの収束に当たり、第25図に示すよう
にトラクションコントロールが終了する。
すなわち、制御開始/終了判定部100は、アクセルペ
ダルの踏込みが解除されて主スロットル弁33が閉じ、
アイドルスイッチ38がオンすると(ステップU1)、
スリップ検知信号の出力を解除しくステップU2)、さ
らにブレーキ制御終了信号を出力しくステップU3)、
かつエンジン制御終了信号を出力する(ステップU4)
なお、制御開始/終了判定部100は、アイドルスイッ
チ38がオフであっても、判定値記憶部103に記憶し
ている主スロツトル弁開度判定値Qsを読込み(ステッ
プU5)、同主スロツトル弁開度判定値Qsと主スロツ
トルポジションセンサ36の検知開度Qとを比較する(
ステップU6)。この比較において、検知開度Qが主ス
ロツトル弁開度判定値Qsより小さければ(Q<Qs)
  判定値記憶部103に記憶しているスリップ判定値
D V isを読込み(ステップU7)、同スリップ判
定値DVIsと駆動輪w rr。
Wf’lのスリップ量DViとを比較する(ステップU
8)。この比較において、スリップ量DVtがスリップ
判定値D V Isより小さければ(DV L <DV
Is) 、上記同様にスリップ検知信号の出力を解除し
くステップU2)、さらにブレーキ制御終了信号を出力
しくステップU3)、かつエンジン制御終了信号を出力
する(ステップA/Tコントローラ42のシフトポジシ
ョン決定部110は検出車体速度vbの補正を解除し、
通常のシフト制御に戻る。
さらに、ブレーキ制御終了信号が出力されると、スイッ
チ5W2a、5W2bがオフし、スリップ収束のための
ブレーキ制御が解除される。
また、エンジン制御終了信号が出力されると、スイッチ
SWIがオフし、スリップ収束のためのエンジン出力の
低減が解除される。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
この実施例は、A/Tコントローラ42の構成が第1実
施例と異なり、他の構成については第1実施例と同じで
ある。
すなわち、A/Tコントローラ42は、車体速度に対応
して変化する車体速度対応量としてトラクションコント
ローラ15の検出車体速度vbを取込み、さらに主スロ
ットル弁33の開度θmに対応して変化するスロットル
弁開度対応量として主スロツトルポジションセンサ36
の検知開度Qを取込み、通常は検出車体速度vb、検知
開度Q1および予め記憶しているシフトパターンデータ
に応じてオートマチックトランスミッション43のシフ
ト制御を行なうが、トラクションコントローラ15から
スリップ検知信号が供給されるこのA/Tコントローラ
42の要部の構成については第19図と同じであり、シ
フトポジション決定部110およびメモリ111を有し
ている。
そして、シフトポジション決定部110は、以下の制御
機能を有している。
まず、メモリ111内のシフトパターンデータは第2B
図のようになっており、制御開始/終了判定部100か
らスリップ検知信号を受けないとき、検出車体速度vb
がV旧、検知開度QがQlであれば、その交点Plは第
1速域■に存するので、それに従ってトランスミッショ
ン43を第1速に設定する。また、第26図中、■は第
2速域を示し、■は第3速域を示すものであり、検出車
体速度vbと検知開度Qとの交点Pが上記第2速域■あ
るいは第3速域■にあれば、上記第1速域■の場合と同
様にしてそれぞれトランスミッション43を第2速域あ
るいは第3速域に設定する。
ただし、制御開始/終了判定部100からスリップ検知
信号を受けると、検知開度Qをβだけスロットル開度減
少方向に補正し、トランスミッション43のシフトアッ
プを強制的に早める。たとえば、第26図に示している
ように、検出車体速度vbがVbl、検知開度QがQl
のとき、同Qlを(Q+−β)に補正してシフトパター
ンデータにおける交点Pを第2速域■のP1′に移行し
、トランスミッション43を第2速にシフトアップせし
める。
なお、オートマチックトランスミッション43のシフト
パターンとしては、従来のようにシフトアップ用および
シフトダウン用があるが、ここでは簡略のためにシフト
アップ用のみを示している。
この第2実施例の作用の要点について説明する。
まず、トラクションコントロールの開始について第1実
施例で示した第23図を参照しながら説明する。
絶えず変化する路面状況および運転状況では、車両が氷
雪路等の低μ路上を走行することがある。
この場合、アクセルペダルの踏込みによるエンジン出力
の上昇に際し、駆動輪Wl’r、 Wf’lにスリップ
が生じる。
トラクションコントローラ15の制御開始/終了判定部
100は、判定値記憶部103からスリップ判定値DV
sを読込み(ステップS1)、同スリップ判定値DVs
と加算部63で算出された駆動輪Wfr、 Wflのス
リップ1DViとを比較する(ステップS2)。この比
較において、スリップ1DViがスリップ判定値DVs
と同じまたは大きければ(DVi≧DVs)、スリップ
検知信号をA/Tコントローラ42に対して出力すると
ともに(ステップS3)、スリップ量変化率算出部10
0aでスリップ瓜DViの変化率XDViを算出しくス
テップS4)  かつ判定値記憶部103から変化率判
定値X D V Isを読込み(ステップS5)  同
変化率判定値X D V Isと上記算出した変化率X
DV iとを比較する(ステップS6)。この比較にお
いて、変化率XDV iが変化率判定値X D V i
sと同じまたは大きければ(XDVi≧DVis)、判
定値記憶部103からエンジントルク判定値Tesを読
込み(ステップS7)、同エンジントルク判定値Tcs
とエンジントルクセンサ101で検出されるエンジント
ルクTcとを比較する(ステップS8)。この比較にお
いて、エンジントルクTeがエンジントルク判定値Te
sと同じまたは大きければ(Te≧Te5)、ブレーキ
制御開始信号を出力する(ステップS9)。
ブレーキ開始信号が出力されると、上記したようにスイ
ッチ5W2a、5W2bがオンし、左右の駆動輪Wfr
、 Wf’lに対しスリップを低減するためのブレーキ
がかかる。
さらに、制御開始/終了判定部100は、ブレーキ制御
開始信号を出力するのと同時に、判定値記憶部103か
ら回転加速度判定値GVf’sを読込み(ステップ51
0) 同回転加速度判定値GVfsと微分部102で算
出される駆動輪の回転加速度GV「とを比較する(ステ
ップ511)。
この比較において、回転加速度GV(’が回転加速度判
定値GVI’sと同じまたは大きければ(GVI’≧G
VI’s)、エンジン出力制御開始信号を出力する(ス
テップ512)。
エンジン出力制御開始信号が出力されると、上=己した
よう(こスイッチSWIがオンし、スリップを低減する
ための目標スロットル開度θso’が求められ、同目標
スロットル開度θso’ に従って副スロツトル弁34
の開度が設定される。つまり、副スロツトル弁34の開
度が小さくなり、エンジン16の吸気量が減り、その吸
気量に基づいてエンジン16への供給量が決定される燃
料が減少し、エンジン出力が下がる。
一方、A/Tコントローラ42のシフトポジション決定
部110では第27図に示す制御を実行する。
まず、メモリ111内のシフトパターンデータを読込み
(ステップz1)、かつ制御開始/終了判定部100か
らスリップ検知信号を受けているかどうか確認する(ス
テップZ2)。ここで、スリップ検知信号を受けていな
いことを確認すれば、上記読込んだシフトパターンデー
タにおいて、トラクションコントローラ15で検出され
る検出車体速度vbと主スロツトルポジションセンサ3
6の検知開度Qの交点Pがどの領域にあるか判定する(
ステップZ3)。そして、同判定結果に従ってトランス
ミッション43のシフトポジションを決定する(ステッ
プZ4)。
すなわち、メモリ111内のシフトパターンデータは第
26図のようになっており、検出車体速度V l)がV
旧、検知開度QがQlてあれば、その交点P1は第1速
域■に存しており、それに従ってトランスミッション4
3が第1速に設定される。
また、第26図中、■は第2速域を示し、■は第3速域
を示すものであり、検出車体速度vbと検知開度Qとの
交点Pが上記第2速域■あるいは第3速域■にあれば、
上記第1速域■の場合と同様にしてそれぞれトランスミ
ッション43が第2速域あるいは第3速域に設定される
ただし、シフトポジション決定部110は、ステップz
2においてスリップ検知信号を受けていることを確認す
れば、主スロツトルポジションセンサ36の検知開度Q
をβだけスロットル開度減少方向に補正しくステップZ
5)  同補正値(Q−β)をシフト制御用の開度デー
タとして使用する。つまり、トラクションコントローラ
15の検出車体速度vbと上記補正値(Q−β)との交
点Pがどの領域にあるか判定しくステップZ6)、同判
定結果に従ってトランスミッション43のシフトポジシ
ョンを決定する(ステップZ4)。
たとえば、第26図に示しているように、検出車体速度
vbがVbl、検知開度QがQlのとき、同Q1を(Q
l−β)に補正してシフトパターンデータにおける交点
Pを第2速域■のPl に移行し、トランスミッション
43を第2速にシフトアップせしめる。
このように、スリップ発生時はスリップ検知信号を出力
してトランスミッション43のシフトアップを強制的に
早め、さらにはブレーキ制御開始信号を出力して適宜に
ブレーキをかけ、しかもエンジン出力制御開始信号を出
力してエンジン出力を下げることにより、駆動輪Wf’
r、WNに伝達される駆動トルクが減少し、駆動輪Wr
r、Wl’lのスリップを速やかに収束させることがで
きる。そして、スリップの早期の収束により、車両の走
行安定性をより向上させることができる。
そして、スリップの収束に当たり、第1実施例の第25
図に示したのと同様にして、トラクションコントロール
が終了する。
すなわち、制御開始/G%了判定部100は、アクセル
ペダルの踏込みが解除されて主スロットル弁33が閉じ
、アイドルスイッチ38がオンすると(ステップU1)
、スリップ検知信号の出力を解除しくステップU2)、
さらにブレーキ制御終了信号を出力しくステップU3)
、かつエンジン制御終了信号を出力する(ステップU4
)。
なお、制御開始/終了判定部100は、アイドルスイッ
チ38がオフであっても、判定値記憶部103に記憶し
ている主スロツトル弁開度判定値Qsを読込み(ステッ
プU5)、同主スロツトル弁開度判定値Qsと主スロツ
トルポジションセンサ36の検知開度Qとを比較する(
ステップU6)。この比較において、検知開度Qが主ス
ロツトル弁開度判定値Qsより小さければ(Q<Qs 
) 、判定値記憶部103に記憶しているスリップ判定
値DVisを読込み(ステップU7)、同スリップ判定
値DV1sと駆動輪Wf’r。
Wflのスリップ1DViとを比較する(ステップU8
)。この比較において、スリップ量DViがスリップ判
定値D V Isより小さければ(DV l <DVi
s) 、上記同様にスリップ検知信号の出力を解除しく
ステップU2)、さらにブレーキ制御終了信号を出力し
くステップU3)、かつエンジン制御終了信号を出力す
る(ステップU4)。
スリップ検知指令の出力が解除されると、A/Tコント
ローラ42のシフトポジション決定部110は検出車体
速度vbの補正を解除し、通常のシフト制御に戻る。
さらに、ブレーキ制御終了信号が出力されると、スイッ
チ5W2a、5W2bがオフし、スリップ収束のための
ブレーキ制御が解除される。
また、エンジン制御終了信号が出力されると、スイッチ
SWIがオフし、スリップ収束のためのエンジン出力の
低減が解除される。
なお、上記各実施例において、A/Tコントローラ42
は、スリップ時にトラクションコントロール15の検出
車体速度vbまたは主スロツトルポジションセンサ36
の検知開度Qを補正してトランスミッション43をシフ
トアップさせる構成としたが、たとえばメモリ111に
二種類のシフトパターンデータを記憶しておき、スリッ
プ時は第28図に破線で示すシフトパターンデータを選
択して読込むことにより、トラクションコントロール1
5の検出車体速度■b1または主スロツトルポジション
センサ36の検知開度Qを補正するものと実質的に同等
のシフト制御を行なう構成としてもよいが、この場合は
上記メモリ111の容量が倍必要になる。
その他、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
[発明の効果] 以上述べたようにこの発明によれば、車速に対応して変
化する車速対応量およびスロットル開度に対応して変化
するスロットル開度対応量に応じ・てトランスミッショ
ンのシフト制御を行なう車両において、車輪のスリップ
を検知する検知手段と、この検知手段の検知結果に応じ
たエンジン出力制御またはブレーキ制御により上記車輪
に伝達される駆動トルクの低減を行なう手段と、前記検
知手段がスリップを検知すると前記車速対応量を車速増
加方向に補正または前記スロットル開度対応量をスロッ
トル開度減少方向に補正する手段とを設けたので、車輪
のスリップを早期に収束させ、車両の走行安定性を大幅
に向上し得る信頼性にすぐれたトラフシランコントロー
ル装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例に係わる車両の駆動系の
構成を示す図、第2図は同実施例に係わる車両のエンジ
ン吸気系の構成を示す図、第3図は同実施例におけるト
ラクションコントローラの要部の構成を示す図、第4図
は第3図における求心加速度GYと係数Kgの関係を示
す図、第5図は第3図における求心加速度GYと係数K
rの関係を示す図、第6図は第3図における求心加速度
GYとスリップ補正jlVgの関係を示す図、第7図は
第3図における求心加速度GYの時間的変化率ΔGYと
スリップ補正jlVdの関係を示す図、第8図は同実施
例に係わる車両のスリップ率Sと路面の摩擦係数μの関
係を示す図、第9図および第1O図はそれぞれ第3図に
おける目標トルク下限値の特性を示す図、第11図ない
し第16図はそれぞれ第3図における車体速度vbと係
数Kvの関係を示す図、第17図は第3図における変数
Kbの経時変化を示す図、第18図は第3図におけるス
リップ量の時間的変化jlGfr(Gfl)とブレーキ
液圧の変化量ΔPの関係を示す図、第19図は同実施例
におけるA/Tコントローラの要部の構成を示す図、第
20図は同実施例におけるA/Tコントローラのシフト
アップ制御をシフトパターンデータを基にして示す図、
第21図は同実施例に係わる車両の旋回時の状態を示す
図、第22図は同実施例に係わる車両のスリップ率Sと
路面の摩擦係数μの関係を示す図、第23図は同実施例
およびこの発明の第2実施例におけるトラクションコン
トローラの制御開始判定を説明するためのフローチャー
ト、第24図は第1実施例におけるA/Tコントローラ
のシフト制御を説明するためのフローチャート、第25
図は各実施例におけるトラクションコントローラの制御
終了判定を説明するためのフローチャート、第26図は
第2実施例におけるA/Tコントローラのシフトアップ
制御をシフトパターンデータを基にして示す図、第27
図は第2実施例におけるA/Tコントローラのシフト制
御を説明するためのフローチャート、第28図は各実施
例におけるシフトアップ制御の変形例を示す図である。 Wrr・・・右側前車幅(駆動輪) 、Wf’l・・・
左側前車幅(駆動輪)、Wrr・・・右側後車幅(従動
輪)Wrl・・・左側後車幅(従動輪)、11,12.
13゜14・・・車輪速度センサ、15・・・トラクシ
ョンコントローラ、16・・・エンジン、33・・・主
スロットル弁、34・・・副スロツトル弁、42・・・
A/Tコントローラ、43・・・トランスミッション、
100・・・制御開始/終了判定部、110・・・シフ
トポジション決定部、111・・・メモリ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車体速度に対応して変化する本体速度対応量およびスロ
    ットル開度に対応して変化するスロットル開度対応量に
    応じてトランスミッションのシフト制御を行なう車両に
    おいて、車輪のスリップを検知する検知手段と、この検
    知手段の検知結果に応じたエンジン出力制御またはブレ
    ーキ制御により上記車輪に伝達される駆動トルクの低減
    を行なう手段と、前記検知手段がスリップを検知すると
    前記車体速度対応量を車体速度増加方向に補正または前
    記スロットル開度対応量をスロットル開度減少方向に補
    正する手段とを具備したことを特徴とするトラクション
    コントロール装置。
JP1214814A 1989-08-23 1989-08-23 トラクションコントロール装置 Pending JPH0379435A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62106160A (ja) * 1985-11-01 1987-05-16 Isuzu Motors Ltd 変速制御装置
JPS63270950A (ja) * 1987-04-08 1988-11-08 ローベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 駆動スリツプ防止方法及び装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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