JPH0378987A - ケーブルの縁切り接続部の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明はケーブルの縁切り接続部の製造方法に係り、特
に縁切り絶縁層と、この層の上下に接して形成される各
外部半導電層間の接着性を向上させて、これらの界面に
おけるボイドの発生を防止するようにしたケーブルの縁
切り接続部の製造方法に関する。

（従来の技術） 従来から、架橋ポリエチレン絶縁ケーブル（Ｃｖケーブ
ル）の縁切り接続部を製造する場合には、次のような方
法が行なわれていた。

すなわち、まず接続すべきＣＶケーブルの端部を段剥し
てケーブル導体を常法により接続し、この導体接続部上
に、第２図に示すように、金型を用いて架橋剤を配合し
たポリエチレン組成物を紡錘状に押出し成形し加熱架橋
させて、絶縁補強体１を形成する。次に一方のＣｖケー
ブルの外部半導電層上から絶縁補強体１のテーパー面子
上にかけて、半導電性ポリエチレンからなる熱収縮チュ
ーブを被覆し加熱収縮させて第１の外部半導電層２ａを
形成する。さらにこの第１の外部半導電層２ａの絶縁補
強体１のテーバ面上にある端部に照射架橋ポリエチレン
テープを積層巻回して縁切り絶縁層３を形成し、この縁
切り絶縁層３上から他方のＣｖケーブルの外部半導電層
上にかけて半導電性ポリエチレンからなる熱収縮チュー
ブを被覆して第２の外部半導電層２ｂを形成し、これら
を加熱して一体に溶融させる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来の方法では、縁切り絶縁
層が照射架橋ポリエチレンテープ単独により形成されて
いるため、縁切り絶縁層とその上下に密接して配置され
る各外部半導電層との接着性が悪く、その界面にボイド
が発生したり、縁切り絶縁層が剥離したりするおそれが
あった。

本発明はこのような従来の欠点を解消すべくなされたも
ので、縁切り絶縁層の液性を強固にしたケーブルの縁切
り接続部の製造方法を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明のケーブルの縁切り接続部の製造方法は、ゴム・
プラスチック絶縁組成物からなる紡錘状の絶縁補強体の
一方の端部からそのテーパ面または中央の円筒状部にか
けて半導電ゴム・プラスチック組成物により第１の外部
半導電層を形成し、この第１の外部半導電層の前記絶縁
補強体のテーパ面または中央の円筒状部にある端部上に
少なくとも部分的に架橋されたゴム・プラスチックテー
プにより縁切り絶縁層を形成し、さらにこの縁切り絶縁
層から前記絶縁補強体の他方の端部にかけて半導電ゴム
・プラスチック組成物により第２の外部半導電層を形成
した後、これらを加熱により一体に融着させるケーブル
の縁切り接続部の製造方法において、前記第１の外部半
導電層の端部上に架橋剤を含有する未架橋のゴム・プラ
スチックテープと少なくとも部分的に架橋されたゴム・
プラスチックテープとを交互に、かつ上下が未架橋のゴ
ム・プラスチックテープとなるように巻回して縁切り絶
縁層を形成した後、この上に第２の外部半導電層を形成
して、これらを一体に加熱融着することを特徴としてい
る。

架橋剤を含有する未架橋のゴム・プラスチ・ツクテープ
と少なくとも部分的に架橋されたゴム・プラスチックテ
ープとを交互に巻回する場合には、必ずしも１枚ずつ交
互に巻回する必要はなく、架橋剤を含有する未架橋のゴ
ム・プラスチックテープの複数枚に１枚ずつ少なくとも
架橋されたゴム・プラスチックテープを巻回したり、本
発明の効果が得られる範囲で任意に変更することができ
る。

上記架橋剤を含有する未架橋のゴム・プラスチックテー
プに用いられるベースポリマーとしては、ＣＶケーブル
に適用する場合には、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体
等のオレフィン系重合体が適している。

また、少なくとも部分的に架橋されたゴム・プラスチッ
クテープとしては、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体等
のオレフィン系重合体からなるテープに電子線を照射し
て架橋させたテープや、上記オレフィン系重合体からな
るテープに、架橋剤を含浸させ、加熱架橋させたテープ
が例示される。

（作　用） 本発明においては、縁切り絶縁層が架橋剤を含有する未
架橋のゴム・プラスチックテープと少なくとも部分的に
架橋されたゴム・プラスチックテープとを交互に、かつ
上下が未架橋のゴム・プラスチックテープとなるように
巻回して構成されているので、加熱架橋時に未架橋のゴ
ム・プラスチックテープが溶融架橋して隣接する各層、
すなわち少なくとも部分的に架橋されたゴム・プラスチ
ックテープ層や外部半導電層と強固に接着し一体化する
。

（実施例） 次に本発明方法の一実施例について図面を用いて説明す
る。

この実施例においては、まず接続すべきＣＶケーブルの
端部を段剥してケーブル導体を露出させ、この露出され
たケーブル導体を常法により接続する。次に、この導体
接続部上に、ジクミルパーオキサイド（ＤＣＰ）のよう
な架橋剤を含有するポリエチレンを用いて押出し法によ
り、第１図（ａ）に示すように、絶縁補強体１１を形成
し加熱架橋させる。さらにＣＶケーブルの外部半導電層
からこの紡錘状絶縁補強体１１のテーバ面の途中の位置
まで半導電性ポリエチレンからなる熱収縮チューブを彼
覆し、加熱収縮させて第１の外部半導電層１２ａを形成
する。そして、この第１の外部半導電層１２．　ａから
絶縁補強体１１のテーパ面Ｔ上にかけて、第１図（ｂ）
に拡大して示すように、ＤＣＰのような架橋剤の配合さ
れた未架橋のポリエチレンテープ１３ａと照射架橋ポリ
エチレンテープのような架橋ポリエチレンテープ１３ｂ
とを交互に巻回積層し、最上層に架橋剤の配合された未
架橋のポリエチレンテープ１３ａを巻回して縁切り絶縁
層１３を形成する。さらにこの縁切り絶縁層１３上から
他方のＣＶケーブルの半導電層上にかけて半導電性ポリ
エチレンからなる熱収縮チューブを被覆して第２の外部
半導電層１２ｂを形成し、その後型に入れて加熱するか
、あるいはこの上に耐熱性の押えテープを巻回し、不活
性ガス雰囲気中で加熱してこれら各層を一体に融着させ
るとともに未架橋の層を架橋させる。

このようにして製造したケーブルの縁切り接続部は縁切
り絶縁層と各外部半導電層とが強固に接着し、接着界面
にボイドが発生したり剥離したりすることがなかった。

なお、以上の実施例では、縁切り絶縁層を絶縁補強体の
テーパ一部に形成した例について説明したが、本発明は
このような実施例に限定されるものではなく、その中央
の円筒状部に形成してもよい。またＣｖケーブルに限ら
ず、架橋された絶縁層を有する他のゴム・プラスチック
絶縁ケーブルにも適用可能である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明方法によれば縁切り絶縁層が
架橋剤を含有する未架橋のゴム・プラスチックテープと
少なくとも部分的に架橋されたゴム・プラスチックテー
プとを交互に、かつ上下が未架橋のゴム・プラスチック
テープとなるように巻回した後、加熱により一体に融着
し、かつ架橋させて形成されているので、未架橋のゴム
・プラスチックテープが接着層として作用して、外部半
導電層や縁切り絶縁層自体が剥離したり、融着界面にボ
イドか発生したりするおそれがなく、優れた電気特性を
発揮する。

また、架橋剤を含有する未架橋のゴム・プラスチックテ
ープ単独で縁切り層を形成する場合には加熱時に変形す
るおそれがあるが、本発明においては架橋されたゴム・
プラスチックテープと交互に巻回されているので、加熱
による変形のおそれもない。

【図面の簡単な説明】

第１図＜ａ＞は本発明方法を説明するためのケーブルの
縁切り接続部の縦断面図、同図（ｂ）はその要部の拡大
断面図、第２図は従来方法を説明するためのケーブルの
縁切り接続部の縦断面図である。 １１・・・絶縁補強体 １２ａｘ　１２ｂ・・・外部半導電層 １３・・・縁切り絶縁層 １３ａ・・・架橋剤の配合された未架橋のポリエチレン
テープ １３ｂ・・・架橋ポリエチレンテープ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　ゴム・プラスチック絶縁組成物からなる紡錘状の絶縁
   補強体の一方の端部からそのテーパ面または中央の円筒
   状部にかけて半導電ゴム・プラスチック組成物により第
   １の外部半導電層を形成し、この第１の外部半導電層の
   前記絶縁補強体のテーパ面または中央の円筒状部にある
   端部上に少なくとも部分的に架橋されたゴム・プラスチ
   ックテープにより縁切り絶縁層を形成し、さらにこの縁
   切り絶縁層から前記絶縁補強体の他方の端部にかけて半
   導電ゴム・プラスチック組成物により第２の外部半導電
   層を形成した後、これらを加熱により一体に融着させる
   ケーブルの縁切り接続部の製造方法において、 前記第１の外部半導電層の端部上に、架橋剤を含有する
   未架橋のゴム・プラスチックテープと少なくとも部分的
   に架橋されたゴム・プラスチックテープとを交互に、か
   つ上下層が未架橋のゴム・プラスチックテープとなるよ
   うに巻回して縁切り絶縁層を形成した後、この上に第２
   の外部半導電層を形成して、これらを一体に加熱融着す
   ることを特徴とするケーブルの縁切り接続部の製造方法
   。